JPH09312656A - 伝送装置およびその方法 - Google Patents

伝送装置およびその方法

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JPH09312656A
JPH09312656A JP6810297A JP6810297A JPH09312656A JP H09312656 A JPH09312656 A JP H09312656A JP 6810297 A JP6810297 A JP 6810297A JP 6810297 A JP6810297 A JP 6810297A JP H09312656 A JPH09312656 A JP H09312656A
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JP
Japan
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audio
video
data
buffer
video data
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JP6810297A
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English (en)
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Takeshi Oda
剛 小田
Tomoji Miyazawa
智司 宮澤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音声・映像データMPEG2方式等により圧縮
符号化し、多重化してディジタル回線を介して伝送する
ために好適な装置および方法を提供する。 【解決手段】MPEG2方式のPESパケットを伝送す
るトランスポートストリームを生成する際に、圧縮映像
データおよび圧縮音声データのデータ量を、MPEG2
方式のトランスポートパケットのデータ量(188バイ
ト)の整数倍として、音声・映像データのフレーム周期
の境界とトランスポートパケットの境界とを一致させ、
上記データ量を任意とした場合において、スケジューリ
ングの際に必要となるオフセット値の計算等を不要にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM通信回線等
を介してディジタル音声・映像データを伝送する伝送装
置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】映画
等の動画の音声データおよび映像データ(音声・映像デ
ータ)を圧縮符号化するMPEG(moving picture expe
rts group)2方式等の圧縮符号化方式が実用化されてい
る。また、音声データといった、データ量が非常に多い
データを伝送する方式として、非同期伝送モード(AT
M;asynchronous transfer mode)方式が提案されてお
り、ATM方式等の高速ディジタル通信回線を介して、
MPEG2方式等により圧縮符号化された音声・映像デ
ータを伝送する方法が検討されている。
【0003】ATM方式の通信回線を介してMPEG2
方式により圧縮符号化した音声・映像データ(圧縮音声
・映像データ)を伝送する場合、送信側の圧縮符号化装
置が、受信側のビデオSTDバッファ(VBV(video b
uffer verifier) バッファ)およびオーディオSTDバ
ッファ(ABV(audio buffer verifier) にオーバーフ
ローもアンダーフローも生じないように、発生する圧縮
音声・映像データのデータ量の制御(符号発生量制御
(レート制御))を行わなければならない。
【0004】送信側の圧縮符号化装置は、受信側のST
Dバッファの残り容量を計算しながらレート制御を行う
必要がある。しかしながら、受信側のSTDバッファの
残り容量の計算は複雑で困難である。また、送信側の圧
縮符号化のタイミングが悪いと、残り容量によっては受
信側のSTDバッファにオーバーフローおよびアンダー
フロー(破綻)が生じる可能性がある。さらに、多重化
装置は、圧縮音声データおよび圧縮映像データの各エレ
メンタリストリームを所定のトランスポートストリーム
に各STDバッファに破綻が生じないように多重化を行
う。その計画が不適当な場合には、圧縮符号化装置の生
成したエレメンタリストリームのレート制御が正しくて
も、各STDバッファに破綻が生じてしまうことがあ
る。
【0005】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、送信側で音声・映像データをMPEG2方
式等により圧縮符号化してATM通信回線等の高速ディ
ジタル通信回線を介して伝送する際に、受信側のSTD
バッファの残り容量の計算を簡単で容易にしうる伝送装
置およびその方法を提供することを目的とする。また、
本発明は、送信側で音声・映像データをMPEG2方式
等により圧縮符号化してATM通信回線等の高速ディジ
タル通信回線を介して伝送しても、受信側のSTDバッ
ファにオーバーフローおよびアンダーフロー等の破綻を
生じさせることがない伝送装置およびその方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の伝送装置は、音声データおよび
映像データまたはこれらのいずれか(音声・映像デー
タ)を多重化し、トランスポートパケット内に、多重化
した前記音声・映像データを収容して伝送する伝送装置
であって、映像フレーム周期内に伝送される前記音声・
映像データのデータ量は、前記トランスポートパケット
の整数倍である。
【0007】好適には、前記トランスポートパケットの
サイズから、前記トランスポートパケットのヘッダのサ
イズだけを減算したサイズの整数倍の音声・映像データ
を、前記映像フレーム周期内に収容することを特徴とす
る。
【0008】好適には、前記映像データを受け取る映像
バッファと、前記音声データを受け取る音声バッファ
と、前記映像バッファまたは前記音声バッファから、前
記映像データまたは前記音声データを選択的に取り出す
選択的取り出し手段と、取り出した前記音声データまた
は前記映像データを、前記トランスポートパケットのペ
イロードエリアに収容する収容手段と、映像フレーム周
期内に出力する前記音声・映像データのサイズが、前記
トランスポートパケットのサイズの整数倍になるよう
に、前記選択的取り出し手段と前記収容手段とを制御す
る制御手段とを有する。
【0009】好適には、前記制御手段は、前記映像バッ
ファの空きサイズを検出し、検出した前記映像バッファ
の空きサイズに応じて、前記映像フレーム周期内に出力
する前記映像データのサイズを調節するように、前記選
択的取り出し手段と前記収容手段とを制御する。
【0010】好適には、前記選択的取り出し手段と前記
収容手段とは、前記音声バッファからの前記音声データ
を、前記映像フレーム周期内の予め定められた期間のト
ランスポートパケットに収容するように、前記音声バッ
ファから前記音声データを取り出して、前記トランスポ
ートパケットに収容する。
【0011】好適には、前記選択的取り出し手段と前記
収容手段とは、前記音声データが収容されていないトラ
ンスポートパケットのペイロードエリアに、前記映像デ
ータを収容するように、前記映像データと前記音声デー
タとを、前記映像バッファと前記音声バッファとから取
り出して、前記トランスポートパケットに収容する。
【0012】また、本発明に係る第2の伝送装置は、映
像データをエンコードする映像エンコード手段と、音声
データをエンコードする音声エンコード手段と、エンコ
ードした前記映像データを受け取る映像バッファと、エ
ンコードした前記音声データを受け取る音声バッファ
と、前記映像バッファまたは前記音声バッファから、前
記映像データまたは前記音声データを選択的に取り出す
選択的取り出し手段と、取り出した前記映像データまた
は前記音声データを、トランスポートパケットのペイロ
ードエリアに収容する収容手段と、映像フレーム周期内
に出力する前記音声・映像データのサイズが、前記トラ
ンスポートパケットのサイズの整数倍になるように、前
記選択的取り出し手段と前記収容手段とを制御する制御
手段とを有する。
【0013】本発明に係る伝送装置は例えば、MPEG
2方式により音声・映像データを圧縮符号化し、ATM
通信回線を介して伝送する。本発明に係る伝送装置にお
いて、音声エンコード手段は、編集装置あるいはVTR
装置等の外部機器から入力される音声データを、MPE
G2方式により圧縮符号化する。映像エンコード手段
は、入力される映像データを、例えば、MPEG2方式
により圧縮符号化する。
【0014】音声バッファは、圧縮符号化された音声デ
ータを受け入れてバッファリングする。映像バッファ
は、圧縮符号化された映像データを受け入れてバッファ
リングする。
【0015】選択的取り出し手段は、制御手段の制御に
従って、音声バッファおよび映像バッファそれぞれにバ
ッファリングされている音声データおよび映像データを
選択的に取り出す。収容手段は、制御手段の制御に従っ
て、選択的取り出し手段が取り出した音声データおよび
映像データを、トランスポートパケットのペイロードエ
リアに収容する。
【0016】制御手段は、選択的取り出し手段および収
容手段を制御して、音声バッファおよび映像バッファそ
れぞれにバッファリングされた音声データ(圧縮音声デ
ータ)および映像データ(圧縮映像データ)を、例えば
MPEG2方式のトランスポートパケットのペイロード
エリアに収容させる。なお、制御手段は、圧縮音声デー
タおよび圧縮映像データを、同一のトランスポートパケ
ットのペイロードエリアには混在させず、圧縮音声デー
タおよび圧縮映像データのデータ量は、トランスポート
パケットのペイロードエリアに収容可能なデータ量〔例
えば(188バイト)−(トランスポートパケットヘッ
ダサイズ)〕の整数倍に限るように、選択的取り出し手
段および収容手段を制御する。
【0017】また、本発明に係る伝送方法は、音声デー
タおよび映像データまたはこれらのいずれか(音声・映
像データ)を多重化し、トランスポートパケット内に、
多重化した前記音声・映像データを収容して伝送する伝
送方法であって、映像フレーム周期内に伝送される前記
音声・映像データのデータ量は、前記トランスポートパ
ケットの整数倍である。
【0018】好適には、前記トランスポートパケットの
サイズから、前記トランスポートパケットのヘッダのサ
イズだけを減算したサイズの整数倍の音声・映像データ
を、前記映像フレーム周期内に収容することを特徴とす
る。
【0019】好適には、前記映像データを受け取り、前
記音声データを受け取り、受け取った前記映像データま
たは前記音声データを選択的に取り出し、取り出した前
記音声データまたは前記映像データを、前記トランスポ
ートパケットのペイロードエリアに収容し、映像フレー
ム周期内に出力する前記音声・映像データのサイズが、
前記トランスポートパケットのサイズの整数倍になるよ
うに制御する。
【0020】好適には、前記映像バッファの空きサイズ
を検出し、検出した前記映像バッファの空きサイズに応
じて、前記映像フレーム周期内に出力する前記映像デー
タのサイズを調節するように制御する。
【0021】好適には、前記音声バッファからの前記音
声データを、前記映像フレーム周期内の予め定められた
期間のトランスポートパケットに収容するように、前記
音声バッファから前記音声データを取り出して、前記ト
ランスポートパケットに収容する。
【0022】好適には、前記音声データが収容されてい
ないトランスポートパケットのペイロードエリアに、前
記映像データを収容するように、前記映像データと前記
音声データとを、前記映像バッファと前記音声バッファ
とから取り出して、前記トランスポートパケットに収容
する。
【0023】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本
発明に係る音声・映像データ送信装置1の構成を示す図
である。図2は、本発明に係る音声・映像データ受信装
置2の構成を示す図である。図1に示すように、音声・
映像データ送信装置1は、圧縮符号化部10、多重化部
(multiplexer) 12および制御用コンピュータ14から
構成される。圧縮符号化部10は、映像データ圧縮符号
化器(video encoder) 100および音声データ圧縮符号
化器(audio encoder) 102から構成される。
【0024】多重化部12は、映像バッファ(buffer)1
20、音声バッファ122、スイッチ回路(swicher) 1
24、パケット化回路(packetizer)126およびスケジ
ューリング回路(scheduler) 128から構成される。音
声・映像データ送信装置1は、これらの構成部分によ
り、入力される映画等の動画像の音声データおよび映像
データ(音声・映像データ)を、例えばMPEG2方式
により圧縮符号化し、多重化してトランスポートストリ
ーム(transportstream)を生成し、例えば非同期伝送モ
ード(ATM)方式の通信回線(ATM通信回線)を介
して、音声・映像データ受信装置2(図2)に対して送
信する。
【0025】図2に示すように、音声・映像データ受信
装置2は、例えばATM通信回線を介して音声・映像デ
ータ送信装置1と接続されており、分離部(demultiplex
er)20、ビデオSTDバッファ220(実際には、ビ
デオSTDバッファ(STD buffer)220を想定したVB
Vバッファ)、映像伸長復号器(video decoder) 22
2、遅延用メモリ(memory for delay)224、スイッチ
回路226、オーディオSTDバッファ228(実際に
は、オーディオSTDバッファ228を想定したABV
バッファ)および音声伸長復号器(audio decoder) 23
0から構成される。
【0026】なお、以下、「ビデオSTDバッファ22
0」が、実際には「ビデオSTDバッファ220を想定
したVBVバッファ」を示す場合には、「ビデオSTD
バッファ220(VBVバッファ)」と記し、「オーデ
ィオSTDバッファ228」が、実際には「オーディオ
STDバッファ228を想定したABVバッファ」を示
す場合には、「オーディオSTDバッファ228(AB
Vバッファ)」と記す。
【0027】分離部20は、パケット分離回路(depacke
tizer)202およびスイッチ回路204から構成され
る。音声・映像データ受信装置2は、これらの構成部分
により、音声・映像データ送信装置1(図1)からAT
M通信回線を介して伝送されてくる圧縮された音声・映
像データを受信し、圧縮音声データと圧縮映像データと
に分離し、圧縮音声データと圧縮映像データとを伸長復
号し、音声データと映像データとを出力する。なお、以
下、説明の簡略化のために、音声・映像データ送信装置
1(図1)と音声・映像データ受信装置2(図2)との
間で、音声データおよび映像データ(音声・映像デー
タ)のみが伝送される場合について説明する。
【0028】音声・映像データ送信装置1(図1)にお
いて、制御用コンピュータ(PC controller) 14は、例
えば制御用のコンピュータであって、音声・映像データ
送信装置1の各構成部分の動作を制御する。映像データ
圧縮符号化器100は、編集装置あるいはVTR装置等
の外部の機器から入力される映像データを、例えばMP
EG2方式により圧縮符号化し、圧縮映像データ(video
elementary stream) として映像バッファ120に対し
て出力する。また、映像データ圧縮符号化器100は、
スケジューリング回路128に対して、入力される音声
・映像データの1フレーム期間ごとに、生成した圧縮映
像データのデータ量(AU(access unit) サイズ、1フ
レーム分の圧縮映像データのデータ量それぞれに相当す
る)を出力する。
【0029】音声データ圧縮符号化器102は、外部機
器から入力される音声データを、映像データ圧縮符号化
器100と同様に、例えばMPEG2方式により圧縮符
号化し、圧縮音声データ(audio elementary stream) と
して音声バッファ122に対して出力する。また、音声
データ圧縮符号化器102は、スケジューリング回路1
28に対して、入力される音声・映像データの1フレー
ム期間ごとに、生成した圧縮音声データのAUサイズ
(例えば、MPEG2方式においてはレイヤI,348
サンプル、レイヤII,1152サンプル、ただし、サ
ンプリング周波数に応じて圧縮音声データのAUサイズ
は変化する)を出力する。
【0030】映像バッファ120は、映像データ圧縮符
号化器100から入力された圧縮映像データをバッファ
リングしてスイッチ回路124の入力端子aに対して出
力する。音声バッファ122は、音声データ圧縮符号化
器102から入力された圧縮音声データをバッファリン
グしてスイッチ回路124の入力端子bに対して出力す
る。
【0031】スケジューリング回路128は、映像デー
タ圧縮符号化器100および音声データ圧縮符号化器1
02からそれぞれ入力されたAUサイズ情報に基づいて
所定の計算を行い、多重化のスケジューリングを行って
スイッチ回路124の入力端子と出力端子との間の接続
を制御する。また、スケジューリング回路128は、パ
ケット化回路126におけるPES(packetized elemen
tary stream)パケット化処理を制御する。また、スケジ
ューリング回路128は、必要に応じて意味のないゼロ
データをペイロードエリアに収容したMPEG2方式の
トランスポートパケット(パディングパケット)を生成
してスイッチ回路124に対して出力し、圧縮映像デー
タおよび圧縮音声データの代わりに出力させる。
【0032】図3は、MPEG2方式のPESパケット
の構成を示す図である。図4は、MPEG2方式のトラ
ンスポートパケットの構成を示す図である。スイッチ回
路124は、スケジューリング回路128の制御に従っ
て、入力端子a,bにそれぞれ入力される圧縮映像デー
タまたは圧縮音声データを選択し、これらのデータを多
重化して多重化データストリームを生成し、出力端子か
らパケット化回路126に対して出力する。
【0033】パケット化回路126は、スイッチ回路1
24により多重化された圧縮映像データおよび圧縮音声
データをPESパケットヘッダ(図3)を付与すること
によりPESパケット化し、さらに、MPEG2方式の
トランスポートパケット(図4)のヘッダを付与するこ
とによりトランスポートパケットのペイロードエリアに
収容(トランスポートパケット化)してトランスポート
ストリームを生成し、ATM通信回線を介して音声・映
像データ受信装置2(図2)に対して送信する。
【0034】音声・映像データ受信装置2(図2)にお
いて、分離部20のパケット分離回路202は、音声・
映像データ送信装置1からATM通信回線を介して受信
したトランスポートストリームからトランスポートパケ
ットヘッダを分離し、さらに、パディングパケット(nul
l packet) を除去してPESパケットを再生し、さら
に、再生したPESパケットからPESパケットヘッダ
を除去して、スイッチ回路204の入力端子に対して出
力する。また、パケット分離回路202は、スイッチ回
路204の入力端子および出力端子の間の接続を制御す
る。
【0035】スイッチ回路204は、パケット分離回路
202の制御に従って、出力端子aからビデオSTDバ
ッファ220(VBVバッファ)に対して圧縮映像デー
タを出力し、出力端子bからオーディオSTDバッファ
228(ABVバッファ)に対して圧縮音声データを出
力して、圧縮映像データと圧縮音声データとを分離す
る。ビデオSTDバッファ220(VBVバッファ)
は、スイッチ回路204から入力された圧縮映像データ
をバッファリングして映像伸長復号器222に対して供
給する。オーディオSTDバッファ228(ABVバッ
ファ)は、スイッチ回路204から入力された圧縮音声
データをバッファリングして音声伸長復号器230に対
して供給する。
【0036】映像伸長復号器222は、ビデオSTDバ
ッファ220(VBVバッファ)から、所定のタイミン
グで1AU分の圧縮映像データを一時に読み出し、音声
・映像データ送信装置1の映像データ圧縮符号化器10
0に対応するMPEG2方式により伸長復号し、伸長復
号の結果として得られた映像データを遅延用メモリ22
4およびスイッチ回路226の入力端子bに対して出力
する。また、映像伸長復号器222は、スイッチ回路2
26の入力端子および出力端子の間の接続を制御する。
【0037】遅延用メモリ224は、映像データ圧縮符
号化器100において前/後方予測符号化のためにフレ
ームの順番を変更したフレームを元の順番(表示順)に
直すために、圧縮映像データのPフレームを記憶し、ス
イッチ回路226の入力端子aに対して出力する。スイ
ッチ回路226は、映像伸長復号器222から入力され
る映像データまたは遅延用メモリ224から出力される
映像データのいずれかを選択し、映像データの順番を表
示順に直す。音声伸長復号器230は、オーディオST
Dバッファ228(ABVバッファ)から、所定のタイ
ミングで1AU分の圧縮音声データを一時に読み出し、
音声・映像データ送信装置1の音声データ圧縮符号化器
102に対応するMPEG2方式により伸長復号し、伸
長復号の結果として得られた音声データ(audio signal)
を、外部に対して出力する。
【0038】以下、音声・映像データ送信装置1(図
1)および音声・映像データ受信装置2の動作を説明す
る。音声・映像データ送信装置1の映像データ圧縮符号
化器100は、音声・映像データ受信装置2のビデオS
TDバッファ220(VBVバッファ)にオーバーフロ
ーもアンダーフローも生じないように符号発生量制御
(レート制御)をしつつ、入力される映像データを圧縮
符号化し、音声データ圧縮符号化器102は入力される
音声データを圧縮符号化する。以下、図5を参照して映
像データ圧縮符号化器100のレート制御を説明する。
【0039】図5(A),(B)はそれぞれ、図2に示
したビデオSTDバッファ220およびオーディオST
Dバッファ228が理想的な動作をした場合の占有デー
タ量の推移を示す図である。なお、図5(A),(B)
に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はビデオSTD
バッファ220およびオーディオSTDバッファ228
それぞれにおける圧縮映像データおよび圧縮音声データ
の占有データ量を示す。
【0040】また、図5(A),(B)の鋸歯状の実線
はビデオSTDバッファ220およびオーディオSTD
バッファ228における占有データ量を示し、実線から
下は占有データ量、実線から上はビデオSTDバッファ
220およびオーディオSTDバッファ228の空き容
量(バッファ残量)を示している。さらに、図5
(A),(B)に示す鋸歯状の実線の内、斜線の部分が
ビデオSTDバッファ220およびオーディオSTDバ
ッファ228へのデータが入力されている期間、垂直の
部分は、映像伸長復号器222および音声伸長復号器2
30がそれぞれ、伸長復号処理のために、ビデオSTD
バッファ220およびオーディオSTDバッファ228
からアクセスユニット(AU)を読み出すタイミングを
示している。
【0041】図5(A),(B)に示すように、MPE
G2方式においては、理想的な動作として、映像伸長復
号器222および音声伸長復号器230が瞬時にビデオ
STDバッファ220およびオーディオSTDバッファ
228からアクセスユニット(AU)を読み出し、伸長
復号処理を行うことを規定しており、これらビデオST
Dバッファ220およびオーディオSTDバッファ22
8を想定した仮想バッファ(VBVバッファ,ABVバ
ッファ)を考慮に入れた多重化のスケジューリングが行
われる。オーディオSTDバッファ228にバッファリ
ングされる圧縮音声データのAUサイズは固定であるの
で、図5(B)に示すように鋸歯状の実線に経時的な変
動は現れない。
【0042】一方、ビデオSTDバッファ220にバッ
ファリングされる圧縮映像データは、MPEG2方式に
よる圧縮符号化の原理的な理由からピクチャーごとにA
Uサイズが異なる。このため、ビデオSTDバッファ2
20の占有データ量は、ピクチャーごとに変動し、図5
(A)に示す鋸歯状の実線の垂直部分の長さが変動す
る。また、圧縮映像データのAUサイズは、ピクチャー
コーディングタイプにより大きく異なる。つまり、その
圧縮映像データのピクチャーが、Iピクチャー(intra c
oded picture) であるか、Pピクチャー(predictive co
ded picture)であるか、あるいは、Bピクチャー(bi-di
rectionaly coded picture) であるかによりAUサイズ
は大きく異なる値になる。
【0043】従って、音声・映像データ受信装置2のビ
デオSTDバッファ220から圧縮映像データがオーバ
ーフローしないように、また、ビデオSTDバッファ2
20にバッファリングされている圧縮映像データが、映
像伸長復号器222からの読み出しの際にアンダフロー
しないように、音声・映像データ送信装置1の映像デー
タ圧縮符号化器100は、図5(A)に示すように、発
生する圧縮映像データのデータ量に対する制御、つま
り、レート制御を行いつつ、圧縮映像データを生成す
る。
【0044】映像バッファ120は、映像データ圧縮符
号化器100が生成した圧縮映像データをバッファリン
グし、音声バッファ122は、音声データ圧縮符号化器
102が生成した圧縮音声データをバッファリングす
る。スイッチ回路124は、スケジューリング回路12
8の制御に従って、圧縮映像データおよび圧縮音声デー
タを多重化して、多重化データストリームを生成する。
ここで、理解を容易にするために、スイッチ回路124
を示したが、実際には、バッファ120,122の読み
出しを選択的に制御することにより多重化が行われる。
パケット化回路126は、多重化データストリームをP
ESパケット化し、さらに、トランスポートパケット化
してトランスポートストリームを生成し、ATM通信回
線に対して送信する。
【0045】以下、図6を参照してスケジューリング回
路128によるスケジューリングを説明する。図6
(A),(B)は、音声・映像データ送信装置1が多重
化して送信したトランスポートパケットから分離した圧
縮映像データおよび圧縮音声データをそれぞれバッファ
リングした場合のビデオSTDバッファ220(VBV
バッファ)およびオーディオSTDバッファ228(A
BVバッファ)の占有データ量を示す図である。
【0046】図5(A),(B)においてと同様に、図
6においても、鋸歯状の実線の斜線の部分は、ビデオS
TDバッファ220(VBVバッファ)およびオーディ
オSTDバッファ228(ABVバッファ)それぞれに
圧縮映像データ(ビデオデータストリーム)および圧縮
音声データ(オーディオデータストリーム)が供給され
る範囲を示し、鋸歯状の実線の垂直になっている部分
は、ビデオSTDバッファ220(VBVバッファ)お
よびオーディオSTDバッファ228(ABVバッフ
ァ)それぞれから圧縮映像データおよび圧縮音声データ
のアクセスユニット(AU)が読み出されるタイミング
を示す。但し、図6においては、ビデオSTDバッファ
220(VBVバッファ)に供給されるデータのビット
レート(供給ビットレート)として、圧縮映像データの
ビットレートと圧縮音声データのビットレートとを足し
合わせた値を示してある。
【0047】ここで、ビデオSTDバッファ220(V
BVバッファ)に入力される圧縮映像データのビットレ
ートをRvとし、オーディオSTDバッファ228(A
BVバッファ)に入力される圧縮音声データのビットレ
ートをRaとし、これらのデータが多重化された多重デ
ータストリームのデータレート(多重ビットレート)を
Rmとすると、これらの関係は、下に示す式1で表すこ
とができる。
【0048】
【数1】Rm=Rv+Ra …(1)
【0049】但し、実際には多重ビットレートRmの値
は、下に示す式2に示すように、余裕ある大きい値に設
定される。
【0050】
【数2】 Rm=Rv+Ra+α …(2)
【0051】図6において、実線の水平な部分は、ビデ
オSTDバッファ220(VBVバッファ)およびオー
ディオSTDバッファ228(ABVバッファ)それぞ
れへの圧縮映像データおよび圧縮音声データの入力が止
まっている期間を示す。図6に示すように、多重データ
ストリームからのビデオSTDバッファ220(VBV
バッファ)およびオーディオSTDバッファ228(A
BVバッファ)に対する各エレメンタリストリーム(圧
縮映像データおよび圧縮音声データ)の供給は、スイッ
チ回路204の切替えにより交互に行われる。
【0052】従って、エレンタリートリームが多重され
分離された場合のビデオSTDバッファ220(VBV
バッファ)およびオーディオSTDバッファ228(A
BVバッファ)の占有データ量の推移と、映像データ圧
縮符号化器100および音声データ圧縮符号化器102
で算出されるビデオSTDバッファ220(VBVバッ
ファ)およびオーディオSTDバッファ228(ABV
バッファ)の占有データ量の推移と、実際のこれらの占
有データ量の推移は異なったものとなる。
【0053】つまり、式1に示したように、映像データ
圧縮符号化器100および音声データ圧縮符号化器10
2が、多重ビットレートを、圧縮映像データのビットレ
ートと圧縮音声データのビットレートとを単純に加算し
た値に設定してレート制御を行っても、ビデオSTDバ
ッファ220(VBVバッファ)およびオーディオST
Dバッファ228(ABVバッファ)の占有データ量が
オーバーフローおよびアンダフローの直前の値である場
合には、ビデオSTDバッファ220(VBVバッフ
ァ)およびオーディオSTDバッファ228(ABVバ
ッファ)に破綻が生じないことは保証されない。
【0054】また、ATM通信回線に対して送信する際
には、多重化データストリームに、さらにデータ量が、
ピクチャコーディングタイプによりPTS/DTSの付
与条件が異なることに起因して変動するPESヘッダや
トランスポートパケットヘッダ(PCRの付与による)
を付加し、また、トランスポートパケットヘッダとPE
Sヘッダとのアラインメントのために、トランスポート
パケットヘッダのスタッフィングバイトエリアにスタッ
フィングバイト(1)を必要なバイト数だけ入れるた
め、パケット化回路126が出力するトランスポートス
トリームのビットレート(トランスポートレート)の値
は、圧縮映像データのビットレートと圧縮音声データの
ビットレートの単純な加算値よりも、ある程度余裕ある
大きな値としなければならない。
【0055】このように、トランスポートレートの値
を、圧縮映像データのビットレートと圧縮音声データの
ビットレートの加算値よりも大きな値とした場合には、
圧縮映像データと圧縮音声データを、スイッチ回路12
4により単純に切替えて接続するだけでなく、必要に応
じてパディングパケット(例えばオール0のパケット)
を挿入して、ビデオSTDバッファ220(VBVバッ
ファ)およびオーディオSTDバッファ228(ABV
バッファ)へのデータ供給を調整する必要がある。スケ
ジューリング回路128は、このように、適宜多重化デ
ータストリームにパディングデータを挿入してスケジュ
ーリングを行う。
【0056】以上のように圧縮符号化され、音声・映像
データ送信装置1からATM通信回線を介して音声・映
像データ受信装置2(図2)に伝送された圧縮映像デー
タおよび圧縮音声データは、分離部20のパケット分離
回路202により分離され、スイッチ回路204により
ビデオSTDバッファ220(VBVバッファ)および
オーディオSTDバッファ228(ABVバッファ)そ
れぞれにバッファリングされる。
【0057】映像伸長復号器222および音声伸長復号
器230はそれぞれ、ビデオSTDバッファ220(V
BVバッファ)およびオーディオSTDバッファ228
(ABVバッファ)から圧縮映像データおよび圧縮音声
データを読み出し、伸長復号する。遅延用メモリ224
およびスイッチ回路226は、必要に応じて映像伸長復
号器222が出力する映像データを遅延し、音声伸長復
号器230が出力する音声データとタイミングを合わせ
て出力する。
【0058】以上、第1の実施形態において説明した音
声・映像データ送信装置1および音声・映像データ受信
装置2によれば、MPEG2方式により圧縮符号化した
映像データおよび音声データを、PESパケットに多重
化し、さらに、トランスポートパケットに収容して伝送
することができる。従って、本発明に係る音声・映像デ
ータ送信装置1および音声・映像データ受信装置2は、
衛星通信回線、ケーブル(有線)通信回線あるいは地上
波通信回線を介したディジタル放送システムにおいて、
TVプログラムの音声をサラウンド処理し、あるいは、
多カ国語対応とし、あるいは、字幕を多カ国語対応とす
るためのディジタルデータと、MPEG2等の圧縮符号
化方式により圧縮符号化した圧縮映像データおよび圧縮
音声データ(エレメンタリーストリーム)とを多重化し
たトランスポートストリームを生成し、伝送する用途に
好適である。なお、音声・映像データ送信装置1および
音声・映像データ受信装置2を接続する通信回線は、A
TM通信回線に限らず、例えばSDI方式(SMPTE
−259M)等の他の伝送方式の高速ディジタル通信回
線であってもよい。
【0059】第2実施形態 以下、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は、式
2の定数αを充分に大きな値とし、音声・映像データ送
信装置1(図1)および音声・映像データ受信装置2
(図2)の間のトランスポートレートを充分に大きい値
に設定した場合のビデオSTDバッファ220(VBV
バッファ)の占有データ量を示す図であって、図7
(A)は、音声・映像データ送信装置1(図1)の映像
データ圧縮符号化器100における計算上の音声・映像
データ受信装置2(図2)のビデオSTDバッファ22
0(VBVバッファ)の占有データ量の推移を示し、図
7(B)は、スケジューリング回路128がスケジュー
リングを行った場合の実際のビデオSTDバッファ22
0(VBVバッファ)の占有データ量の推移を示す。
【0060】映像データ圧縮符号化器100および音声
データ圧縮符号化器102は、第1の実施形態において
と同様に、それぞれ入力される映像データおよび音声デ
ータを圧縮符号化する。ここで、図7(B)に示すよう
に、上述のようにトランスポートレートの値を充分に大
きい値とすると、ビデオSTDバッファ220(VBV
バッファ)に対する圧縮映像データの供給レートが高く
なるので、鋸歯状の実線(ビデオSTDバッファ220
(VBVバッファ)の占有データ量)は供給開始後上昇
する。そのまま、映像データ圧縮符号化器100が、圧
縮映像データの供給を停止しないと、時刻t0でビデオ
STDバッファ220(VBVバッファ)にオーバーフ
ローが生じる。
【0061】従って、スケジューリング回路128は、
時刻t0からデコード時刻t1までデータ供給を停止す
る。つまり、スケジューリング回路128は、スイッチ
回路124を制御して、圧縮映像データを多重化させ
ず、スタッフィングバイトまたはパディングパケットを
多重化させたトランスポートストリームを生成させる。
なお、スタッフィング処理とは、トランスポートパケッ
ト内のデータ量の調整のために、オール1のデータをト
ランスポートパケットヘッダに挿入することである。一
方、パディング処理とは、トランスポートストリームの
データ量を調整するために、トランスポートパケットと
同等サイズのパケットを挿入することである。
【0062】スケジューリング回路128は、時刻t1
で、映像伸長復号器222がビデオSTDバッファ22
0(VBVバッファ)からアクセスユニット(AU)を
読み出し、ビデオSTDバッファ220(VBVバッフ
ァ)の占有データ量が減少して空き容量が生じるので、
スイッチ回路124を制御し、圧縮映像データを多重化
したトランスポートストリームの生成を再開させる。ス
ケジューリング回路128は、このようなスケジューリ
ング動作を繰り返して、ビデオSTDバッファ220
(VBVバッファ)の破綻を防ぐ。
【0063】第2の実施形態において説明するスケジュ
ーリング回路128によるスケジューリングは、圧縮映
像データと圧縮音声データとを多重化する場合に、圧縮
音声データをバッファリングするオーディオSTDバッ
ファ228(ABVバッファ)のバッファサイズ(容
量)が小さいことを考慮して、圧縮音声データを優先的
(先)に配置し、圧縮映像データを圧縮音声データを配
置した期間以外に配置する。音声データ圧縮符号化器1
02が生成する圧縮音声データは、固定データレートで
あり、オーディオSTDバッファ228(ABVバッフ
ァ)からは、一定の周期で一定のサイズのアクセスユニ
ット(AU)が音声伸長復号器230に読みだされる。
【0064】したがって、圧縮音声データは、オーディ
オSTDバッファ228(ABVバッファ)に破綻が乗
じない条件下で、トランスポートストリーム内の任意の
位置に配置されることができる。スケジューリング回路
128によるスケジューリングにおいて、圧縮音声デー
タをトランスポートストリームの予め決められた位置に
優先的に配置した後、圧縮映像データをトランスポート
ストリームの残りの位置に配置する。
【0065】このような場合、スケジューリング回路1
28は、ビデオSTDバッファ220(VBVバッフ
ァ)の占有データ量を考慮して、映像伸長復号器222
および音声伸長復号器230の伸長復号処理の周期、つ
まり、音声・映像データ送信装置1に入力される音声・
映像データのビデオフレーム周期にスケジューリングを
行うことになる。
【0066】図8(A)〜(E)は、スケジューリング
回路128(図1)によるスケジューリングを示す図で
あって、(A)は、トランスポートレートで決まる1フ
レーム期間の多重化スペースを示し、(B)は圧縮音声
データを配置した状態を示し、(C)は余った多重化ス
ペースにビデオSTDバッファ220(VBVバッフ
ァ)等の監視等により計算された量のビデオデータを配
置した状態を示し、(D)は最終的に余った多重化スペ
ースをスタッフィングまたはパディングをして埋めた状
態を示し、(E)は、以上の動作の繰り返しにより生成
されたトランスポートストリームを示す。図9は、図8
(A)〜(E)に示したトランスポートストリームと、
トランスポートパケットとの関係を示す。
【0067】図10(A)〜(C)は、圧縮映像データ
および圧縮音声データのエレメンタリーストリームにP
ESヘッダを付加し、多重化して、さらに、トランスポ
ートパケットヘッダを付加する処理を示す。なお、図1
0(B)の円Aの部分はMEPG2規定されたトランス
ポートパケットのヘッダとPESヘッダとのアラインの
ために、スタッフィングバイトを補充した部分を示す。
【0068】なお、実際には、スタッフィングバイト
は、トランスポートヘッダのスタッフィングバイトエリ
アに挿入されるが、ここでは理解しやすいように、ヘッ
ダの後ろの空白部分として示してある。また、円Bの部
分はトランスポートレートが余ってトランスポートパケ
ットのペイロードに全くエレメンタリーストリームを収
容しないパディングパケットの部分を示す。
【0069】以下、図8〜図10を参照して、スケジュ
ーリング回路128によるスケジューリングの順序を説
明する。スケジューリング回路128は、図8(A)に
示す何も多重化されていない多重化スペースに、まず、
図8(B)に示すように、圧縮音声データをペイロード
エリアに収容したトランスポートパケットを、フレーム
期間の内、予め決められた位置に配置するスケジューリ
ングを行う。
【0070】次に、スケジューリング回路128は、図
8(C)に示すように、多重化スペースの内、圧縮音声
データを収容したトランスポートパケットを配置した位
置以外に、ペイロードエリアに圧縮映像データを収容し
たトランスポートパケットを配置するスケジューリング
を行う。なお、トランスポートパケットとトランスポー
トストリームとの関係は、図9に示す通りである。次
に、スケジューリング回路128は、図8(D)に示す
ように、圧縮映像データおよび圧縮音声データを収容し
たトランスポートパケットを配置した余りの多重化スペ
ースに、図10(B)の円A,B内それぞれに示したス
タッフィングおよびパディングを行うスケジューリング
を行う。
【0071】スケジューリング回路128は、以上説明
したスケジューリングをビデオフレーム周期ごとに順
次、行い、このスケジューリングに従って、スイッチ回
路124を制御し、圧縮音声データおよび圧縮映像デー
タ等を多重化して図8(E)に示すトランスポートスト
リームになるように、圧縮映像データまたは圧縮音声デ
ータとを選択する。さらに、パケット化回路126は、
図10(A),(C)に示すように、圧縮映像データ
(ビデオエレメンタリストリーム)および圧縮音声デー
タ(オーディオエレメンタリストリーム)にPESヘッ
ダを付加し、図10(B)に示すようにトランスポート
パケットヘッダを付加してATM通信回線を介して音声
・映像データ受信装置2(図2)に対して送信する。
【0072】ATM通信回線を介してトランスポートス
トリームを受信した音声・映像データ受信装置2は、第
1の実施形態において説明したものと同様の動作を行
い、トランスポートストリームから圧縮映像データおよ
び圧縮音声データを分離し、さらに、これらのデータを
伸長復号して出力する。
【0073】以上説明したように、圧縮音声データをペ
イロードエリアに収容したトランスポートパケットを、
ビデオフレーム周期ごとに、オーディオSTDバッファ
228(ABVバッファ)に破綻が生じない条件下で予
め決められたタイミングでトランスポートストリームに
配置し、余りの部分に圧縮映像データを収容したトラン
スポートパケットを配置することにより、スケジューリ
ング回路128は、ビデオSTDバッファ220(VB
Vバッファ)およびオーディオSTDバッファ228
(ABVバッファ)に破綻を生じさせることなく、スケ
ジューリングを行うことができる。
【0074】第3の実施形態 以下、本発明の第3の実施形態を説明する。第2の実施
形態において説明したスケジューリングを行う場合に
は、スケジューリング回路128は、フレーム期間の長
さ、および、各フレーム期間においてトランスポートス
トリームに多重化して送信することができる圧縮映像デ
ータのデータ量(多重許容量)に基づいてスケジューリ
ング処理を行う必要がある。
【0075】図11は、音声・映像データ送信装置1
(図1)が音声・映像データ受信装置2(図2)に対し
て送信するトランスポートストリーム上のビデオフレー
ム周期の境界を示す図である。図11に示すように、通
常任意のトランスポートレートが設定された場合、ビデ
オフレーム周期の境界とトランスポートパケットの境界
とは一致しない。従って、ビデオフレーム周期に多重で
きる圧縮映像データのデータ量を求めるには、図11に
示すようにパケット番号とオフセットバイトのアドレス
を計算する必要がある。
【0076】図12は、ビデオフレーム周期の始めの部
分における有効な多重化スペースの条件を示す図であ
る。図12(C)に示すように、あるビデオフレーム周
期の始めのビデオフレーム周期の境界上のトランスポー
トパケットが、そのビデオフレーム周期の前のビデオフ
レーム周期においてフレーム境界まで圧縮映像データお
よび圧縮音声データで埋められてない場合、そのトラン
スポートパケットは当該ビデオフレーム周期で使用する
ことができない。
【0077】つまり、トランスポートパケットのペイロ
ードエリアの途中までパディングビット等が収容されて
いる場合には、同じトランスポートパケットのペイロー
ドエリアに圧縮音声データおよび圧縮映像データを収容
することはできない。また、トランスポートパケットの
ペイロードエリアの途中から圧縮音声データおよび圧縮
映像データを収容しようとすると、前のビデオフレーム
周期でどこまでオーディオやビデオのデータが入ってい
るかパケット番号とオフセットバイトのアドレスを計算
する必要が生じてしまう。
【0078】このように、ビデオフレーム周期の境界と
トランスポートパケットの境界とが一致しない場合、オ
フセットバイトの計算や境界条件での判別計算が複雑化
し、これらの計算を実行するためのソフトウエア(プロ
グラム)のコーディング構成、あるいは、これらの計算
を実行するためのハードウエア構成が複雑になる。第3
の実施形態においては、音声・映像データのビデオフレ
ーム周期と、トランスポートパケットの境界とを一致
(アライン)させ、トランスポートパケットサイズ
〔(188バイト)−(トランスポートパケットヘッダ
サイズ)〕単位で圧縮映像データおよび圧縮音声データ
を多重化してトランスポートストリームを生成する方法
を説明する。
【0079】図13は、ビデオフレーム周期の境界と、
トランスポートパケットの境界とを一致させたトランス
ポートストリームを示す図である。つまり、図13に示
すように、第3の実施形態においては、ビデオフレーム
周期の境界とトランスポートストリームに含まれるトラ
ンスポートパケットの境界を一致させ、音声・映像デー
タ送信装置1がビデオフレーム周期ごとに多重化し、A
TM通信回線を介して音声・映像データ受信装置2に対
して伝送する圧縮映像データと圧縮音声データとのデー
タ量(多重化許容量)の和が、トランスポートパケット
のペイロードエリアに収容可能なデータ量の倍数に特化
されている。
【0080】図14は、1ビデオフレーム周期ごとにト
ランスポートパケットに多重化しうる圧縮映像データの
データ量を、トランスポートパケットのペイロードエリ
アの容量の倍数〔(188バイト)−(トランスポート
パケットヘッダサイズ)刻み〕に限定した場合のスケジ
ューリング回路128による多重化スケジューリング処
理を示すフローチャートである。図14に示すように、
スケジューリング回路128は、ステップ100(S1
00)において、ビデオフレーム周期ごとに多重化可能
な圧縮映像データのデータ量〔固定値、但し、(188
バイト)−(トランスポートパケットヘッダサイズ)の
倍数に限る〕を算出する。
【0081】ステップ102(S102)において、ス
ケジューリング回路128は、フレーム境界のアドレス
の計算(パケット番号のみ)を行う。ステップ104
(S104)において、スケジューリング回路128
は、当該ビデオフレーム間(ビデオフレーム周期)にお
いてトランスポートストリームに多重化可能な圧縮映像
データのデータ量(多重許容量)を、図14に示すフロ
ーの前のループにおいてトランスポートストリームに多
重化したオーディオデータ(圧縮音声データ)を、多重
許容量の前のループにおける初期値から差し引いて算出
する。
【0082】ステップ106(S106)において、ス
ケジューリング回路128は、ビデオSTDバッファ2
20(VBVバッファ)の残り容量を(バッファ残量)
を算出する。ステップ108(S108)において、ス
ケジューリング回路128は、バッファ残量と、S10
4の処理で求めた多重許容量とを比較して、当該ビデオ
フレーム周期における多重許容量の値を修正する。ステ
ップ110(S110)において、スケジューリング回
路128は、MPEG2方式の1秒ルールを考慮して、
当該フレームにおいてトランスポートストリームに多重
化する圧縮映像データのデータ量を、〔(188バイ
ト)−(トランスポートパケットヘッダサイズ)〕の刻
みで決定し、S102の処理に進む。ここで算出された
圧縮映像データの多重化許容量に基づいて、スケジュー
リング回路128は、スイッチ124およびパケット化
回路126を制御する。
【0083】以上説明した第3の実施形態におけるスケ
ジューリング回路128の処理以外の音声・映像データ
送信装置1および音声・映像データ受信装置2の各構成
動作は、第1の実施形態および第2の実施形態に同じで
あり、第1の実施形態および第2の実施形態においてと
同様に、音声・映像データをATM通信回線を介して伝
送することができる。
【0084】図15は、1ビデオフレーム周期ごとにト
ランスポートパケットに多重化しうる圧縮映像データの
データ量を任意に設定する場合のスケジューリング回路
128による多重化スケジューリング処理を示すフロー
チャートである。図14と図15とを比較して分かるよ
うに、第3の実施形態に示したスケジューリング方法に
よらない場合には、スケジューリング回路128は、図
14のS102の処理に対応する図15のS200にお
いて、パケット番号の他、オフセットバイトの計算をす
る必要がある。
【0085】また、スケジューリング回路128は、第
3の実施形態に示したスケジューリング方法による場合
は、図14のS100に示すように、全ての処理を通じ
て1回だけ、固定値の多重許容量を計算するだけでよい
のに対し、第3の実施形態に示したスケジューリング方
法によらない場合は、図15のS202において、ビデ
オフレーム周期ごとに、変動値の多重許容量を計算する
必要がある。さらに、第3の実施形態に示したスケジュ
ーリング方法によらない場合は、図15のS204の処
理、つまり、多重化データ(トランスポートストリー
ム)の最も後尾のバイトの位置、パケット番号およびオ
フセットバイトの計算が必要になる。
【0086】なお、第3の実施形態に示したスケジュー
リング方法によらない場合は、実際には、図15のS1
04において、ビデオフレーム周期の境界がトランスポ
ートパケットのヘッダエリアにあるかどうかという判別
計算や、ビデオフレーム周期の始点の境界上のトランス
ポートパケットが、その境界バイトまでビデオやオーデ
ィオデータで埋まっているかどうかの判別計算などをす
る必要がある。
【0087】このように、第3の実施形態に示したスケ
ジューリング回路128のスケジューリング方法によれ
ば、トランスポートパケットサイズ単位でスケジューリ
ングするため、ビデオフレーム周期の境界において、ス
ケジューリング回路128がバイト単位でアドレスを管
理する必要がなくなり、また、ビデオフレーム周期の始
点での境界条件の計算を省くことができ、さらに、ビデ
オフレーム周期ごとの圧縮映像データまたは圧縮音声デ
ータの最後バイトのアドレス計算を省くことができる。
【0088】なお、スケジューリング回路128におけ
るスケジューング、つまり、音声・映像データのビデオ
フレーム周期とATM通信回線の伝送レートの違いに起
因して、誤差が生じることがある。この誤差の蓄積を回
避する方法を説明する。ATM通信回線の伝送レートを
RATEとすると、ビデオフレーム周期のデータ転送量a
は下に示す式3で表される。
【0089】
【数3】 a = TRATE/29.97 …(3) ただし、TRATEの単位は(バイト/秒)、aの単位はバ
イトである。
【0090】この場合に、1ビデオフレーム周期中に転
送する平均トランスポートパケットの数Nは、下に示す
式4で表される。
【0091】
【数4】 N = a/(188−H) …(4) ただし、Hはトランスポートパケットヘッダのバイト数
である。
【0092】よって、1ビデオフレーム周期に生じる誤
差eは、下に示す式5で表される。
【0093】
【数5】 e = a×(188−H−N) …(5) ただし、eの単位はバイトである。
【0094】式5に示した誤差eをビデオフレーム周期
ごとに累加算し、eの累加算値が188バイトを超えた
ビデオフレーム周期で、1個のバディングパケットを余
分に伝送するようにスケジューリングを行うようにスケ
ジューリング回路128の処理を変形することにより、
誤差eの蓄積を防ぐことができる。以上述べた誤差eの
蓄積を回避する処理のフローチャートを図16に示す。
【0095】なお、第3の実施形態に示したスケジュー
リング回路128のスケジューリング方法によれば、M
PEG2トランスポートストリームの多重化方法を用い
て、スケジューリング回路128をパソコン等のコンピ
ュータベースのソフトウエアとして実現する場合のソフ
トウエアの構成を単純化することができる。また、スケ
ジューリング回路128を、ハードウエアで実現する場
合にも、その構成を単純化することができ、ハードウェ
アおよびソフトウェアいずれによりスケジューリング回
路128を構成した場合にも、開発期間を大幅に縮小可
能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る伝送
装置およびその方法によれば、送信側で音声・映像デー
タをMPEG2方式等により圧縮符号化してATM通信
回線等の高速ディジタル通信回線を介して伝送する際
に、受信側のSTDバッファの残り容量の計算を簡単で
容易にしうる。また、本発明に係る伝送装置およびその
方法によれば、送信側で音声・映像データをMPEG2
方式等により圧縮符号化してATM通信回線等の高速デ
ィジタル通信回線を介して伝送しても、受信側のSTD
バッファにオーバーフローおよびアンダーフロー等の破
綻を生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声・映像データ送信装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明に係る音声・映像データ受信装置の構成
を示す図である。
【図3】MPEG2方式のPESパケットの構成を示す
図である。
【図4】MPEG2方式のトランスポートパケットの構
成を示す図である。
【図5】(A),(B)はそれぞれ、図2に示したビデ
オSTDバッファおよびオーディオSTDバッファが理
想的な動作をした場合の占有データ量の推移を示す図で
ある。
【図6】(A),(B)は、音声・映像データ送信装置
(図1)が多重化して送信したトランスポートパケット
から分離した圧縮映像データおよび圧縮音声データをそ
れぞれバッファリングした場合のビデオSTDバッファ
およびオーディオSTDバッファの占有データ量を示す
図である。
【図7】(A)は、音声・映像データ送信装置(図1)
の映像データ圧縮符号化器における計算上の音声・映像
データ受信装置(図2)のビデオSTDバッファの占有
データ量の推移を示し、(B)は、スケジューリング回
路がスケジューリングを行った場合の実際のビデオST
Dバッファの占有データ量の推移を示す図である。
【図8】(A)〜(E)は、スケジューリング回路(図
1)によるスケジューリングを示す図である。
【図9】図8(A)〜(E)に示したトランスポートス
トリームと、トランスポートパケットとの関係を示す図
である。
【図10】(A)〜(C)は、圧縮映像データおよび圧
縮音声データのエレメンタリーストリームにPESヘッ
ダを付加し、多重化して、さらに、トランスポートパケ
ットヘッダを付加する処理を示す図である。
【図11】音声・映像データ送信装置(図1)が音声・
映像データ受信装置(図2)に対して送信するトランス
ポートストリーム上のビデオフレーム周期の境界を示す
図である。
【図12】ビデオフレーム周期の始めの部分における有
効な多重化スペースの条件を示す図である。
【図13】ビデオフレーム周期の境界と、トランスポー
トパケットの境界とを一致させたトランスポートストリ
ームを示す図である。
【図14】1ビデオフレーム周期ごとにトランスポート
パケットに多重化しうる圧縮映像データのデータ量を、
トランスポートパケットのペイロードエリアの容量の倍
数〔(188バイト)−(トランスポートパケットヘッ
ダサイズ)刻み〕に限定した場合のスケジューリング回
路(図2)による多重化スケジューリング処理を示すフ
ローチャートである。
【図15】1ビデオフレーム周期ごとにトランスポート
パケットに多重化しうる圧縮映像データのデータ量を任
意に設定する場合のスケジューリング回路(図2)によ
る多重化スケジューリング処理を示すフローチャートで
ある。
【図16】ATM通信回線と音声・映像データの差に起
因する誤差eの蓄積を回避する処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…音声・映像データ送信装置、10…圧縮符号化部、
100…映像データ圧縮符号化器、102…音声データ
圧縮符号化器、12…多重化部、120…映像バッフ
ァ、122…音声バッファ、124…スイッチ回路、1
26…パケット化回路、128…スケジューリング回
路、2…音声・映像データ受信装置、20…分離部、2
02…パケット分離回路、204…スイッチ回路、22
0…ビデオSTDバッファ、224…遅延用メモリ、2
26…スイッチ回路、228…オーディオSTDバッフ
ァ、230…音声伸長復号器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声データおよび映像データまたはこれら
    のいずれか(音声・映像データ)を多重化し、トランス
    ポートパケット内に、多重化した前記音声・映像データ
    を収容して伝送する伝送装置であって、 映像フレーム周期内に伝送される前記音声・映像データ
    のデータ量は、前記トランスポートパケットの整数倍で
    ある伝送装置。
  2. 【請求項2】前記トランスポートパケットのサイズか
    ら、前記トランスポートパケットのヘッダのサイズだけ
    を減算したサイズの整数倍の音声・映像データを、前記
    映像フレーム周期内に収容することを特徴とする請求項
    1に記載の伝送装置。
  3. 【請求項3】前記映像データを受け取る映像バッファ
    と、 前記音声データを受け取る音声バッファと、 前記映像バッファまたは前記音声バッファから、前記映
    像データまたは前記音声データを選択的に取り出す選択
    的取り出し手段と、 取り出した前記音声データまたは前記映像データを、前
    記トランスポートパケットのペイロードエリアに収容す
    る収容手段と、 映像フレーム周期内に出力する前記音声・映像データの
    サイズが、前記トランスポートパケットのサイズの整数
    倍になるように、前記選択的取り出し手段と前記収容手
    段とを制御する制御手段とを有する請求項1に記載の伝
    送装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記映像バッファの空き
    サイズを検出し、検出した前記映像バッファの空きサイ
    ズに応じて、前記映像フレーム周期内に出力する前記映
    像データのサイズを調節するように、前記選択的取り出
    し手段と前記収容手段とを制御する請求項3に記載の伝
    送装置。
  5. 【請求項5】前記選択的取り出し手段と前記収容手段と
    は、前記音声バッファからの前記音声データを、前記映
    像フレーム周期内の予め定められた期間のトランスポー
    トパケットに収容するように、前記音声バッファから前
    記音声データを取り出して、前記トランスポートパケッ
    トに収容する請求項3に記載の伝送装置。
  6. 【請求項6】前記選択的取り出し手段と前記収容手段と
    は、前記音声データが収容されていないトランスポート
    パケットのペイロードエリアに、前記映像データを収容
    するように、前記映像データと前記音声データとを、前
    記映像バッファと前記音声バッファとから取り出して、
    前記トランスポートパケットに収容する請求項5に記載
    の伝送装置。
  7. 【請求項7】映像データをエンコードする映像エンコー
    ド手段と、 音声データをエンコードする音声エンコード手段と、 エンコードした前記映像データを受け取る映像バッファ
    と、 エンコードした前記音声データを受け取る音声バッファ
    と、 前記映像バッファまたは前記音声バッファから、前記映
    像データまたは前記音声データを選択的に取り出す選択
    的取り出し手段と、 取り出した前記映像データまたは前記音声データを、ト
    ランスポートパケットのペイロードエリアに収容する収
    容手段と、 映像フレーム周期内に出力する前記音声・映像データの
    サイズが、前記トランスポートパケットのサイズの整数
    倍になるように、前記選択的取り出し手段と前記収容手
    段とを制御する制御手段とを有する伝送装置。
  8. 【請求項8】音声データおよび映像データまたはこれら
    のいずれか(音声・映像データ)を多重化し、トランス
    ポートパケット内に、多重化した前記音声・映像データ
    を収容して伝送する伝送方法であって、 映像フレーム周期内に伝送される前記音声・映像データ
    のデータ量は、前記トランスポートパケットの整数倍で
    ある伝送方法。
  9. 【請求項9】前記トランスポートパケットのサイズか
    ら、前記トランスポートパケットのヘッダのサイズだけ
    を減算したサイズの整数倍の音声・映像データを、前記
    映像フレーム周期内に収容することを特徴とする請求項
    8に記載の伝送方法。
  10. 【請求項10】前記映像データを受け取り、 前記音声データを受け取り、 受け取った前記映像データまたは前記音声データを選択
    的に取り出し、 取り出した前記音声データまたは前記映像データを、前
    記トランスポートパケットのペイロードエリアに収容
    し、 映像フレーム周期内に出力する前記音声・映像データの
    サイズが、前記トランスポートパケットのサイズの整数
    倍になるように制御する請求項8に記載の伝送方法。
  11. 【請求項11】前記映像バッファの空きサイズを検出
    し、検出した前記映像バッファの空きサイズに応じて、
    前記映像フレーム周期内に出力する前記映像データのサ
    イズを調節するように制御する請求項10に記載の伝送
    方法。
  12. 【請求項12】前記音声バッファからの前記音声データ
    を、前記映像フレーム周期内の予め定められた期間のト
    ランスポートパケットに収容するように、前記音声バッ
    ファから前記音声データを取り出して、前記トランスポ
    ートパケットに収容する請求項10に記載の伝送方法。
  13. 【請求項13】前記音声データが収容されていないトラ
    ンスポートパケットのペイロードエリアに、前記映像デ
    ータを収容するように、前記映像データと前記音声デー
    タとを、前記映像バッファと前記音声バッファとから取
    り出して、前記トランスポートパケットに収容する請求
    項12に記載の伝送方法。
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