JPH07221716A - 情報信号伝送方法及び装置 - Google Patents

情報信号伝送方法及び装置

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JPH07221716A
JPH07221716A JP2729094A JP2729094A JPH07221716A JP H07221716 A JPH07221716 A JP H07221716A JP 2729094 A JP2729094 A JP 2729094A JP 2729094 A JP2729094 A JP 2729094A JP H07221716 A JPH07221716 A JP H07221716A
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JP
Japan
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fixed
time
video
amount
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2729094A
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English (en)
Inventor
Motohisa Nishikawa
元久 西川
Shigeru Yoshino
茂 吉野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変長ビデオデータと固定長オーディオデー
タとの同時性を保ちながら合成して、一定スループット
の伝送を行う際に、各データの合成、分離を容易化し、
回路構成を簡略化する。 【構成】 可変長データであるビデオデータVにダミー
データDを付加して固定レート化し、固定長データであ
るオーディオデータAと合成する際に、伝送ブロック時
間t=TS 毎に、所定ワード数のオーディオデータAを
ブロック先頭に配置し、残りの部分に上記固定レート化
されたビデオデータを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報信号伝送方法及び
装置に関し、特に、圧縮符号化されたビデオデータ等の
可変長データと圧縮符号化されたオーディオデータ等の
固定長データとを合成してディスク状記録媒体に対して
記録再生するような情報信号伝送方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ情報とオーディオ情報とを含む情
報信号を伝送、すなわち、記録再生あるいは送受信する
場合に、近年においては、いわゆるマルチメディアシス
テムへの適用等を考慮して、各情報をディジタル化し符
号化して合成することが多くなってきている。
【0003】ここで、アナログのビデオ信号をディジタ
ル化すると、データ量が膨大なものとなり、そのまま記
録したり通信したりすることが困難あるいはコスト高と
なるため、データを圧縮して記録・通信することが多
い。特にビデオ信号のデータ量はオーディオ信号に比べ
て非常に大きいため、圧縮率の高い符号化方法の採用が
重要とされ、近年における高能率のビデオ信号データ圧
縮符号化には、単位時間当りの符号化出力データ量が変
化するような符号化方法、例えばいわゆる可変長符号化
方法が多く採用されてきている。
【0004】図10はビデオ信号データの圧縮の一例を
説明するための図であり、Aはアナログのビデオ信号を
示している。一般にビデオ信号は1フレーム又は1フィ
ールドで1枚の画像を構成していることから、図10の
Aのアナログのビデオ信号は、時間軸方向に、この1フ
レーム又は1フィールド単位で標本化(サンプリング)
されている。これをディジタル化し、圧縮・伸張する場
合も、この情報は保存される。なお、動画の圧縮におい
て、フレーム間又はフィールド間の相関を利用して動き
情報を圧縮する場合は、圧縮・伸張の処理が数フレーム
又は数フィールドに跨るが、圧縮回路への入力及び伸張
回路からの出力では、元のフレーム又はフィールド単位
の画像になっている。
【0005】図10は、ビデオ信号の圧縮の時間単位T
V を1フィールド=(1/60)秒としたフィールド内
圧縮の例を示しており、サンプリング周波数Fsを1
3.5MHzとしている。この例では、コンポジットビ
デオ信号を輝度(Y)信号と色(C)信号とに分け、そ
れぞれFs=13.5MHzでサンプリングし8ビット
ずつに量子化して、図10のBの信号、すなわちディジ
タルビデオデータを得ている。これは、13.5MHz
×8ビットのデータがYとCとの2チャンネル分で21
6Mbps(メガビット/秒)であり、1フィールド当
りで3.6Mビット、すなわち1ワード8ビットのワー
ド数では1フィールド当り450Kワードとなる。
【0006】これを1フィールド毎に圧縮し、最大12
Mbpsの可変長データにする場合には、1フィールド
当り最大200Kビット、すなわち1ワード8ビットの
ワード数で最大25Kワードとなる。これは、1フィー
ルド当り上記3.6Mビット=450Kワードのビデオ
データを1/18以下に圧縮して、図10のCに示すよ
うに1フィールド当り200Kビット以内、すなわち2
5Kワード以内のデータに圧縮することになる。
【0007】このような圧縮符号化の場合、圧縮率は複
数フィールドで平均すればほぼ一定であるが、1フィー
ルド時間単位では変動することが多い。
【0008】次に、図11はオーディオ信号のデータ圧
縮の一例を説明するための図であり、Aはアナログのオ
ーディオ信号を示している。オーディオ信号はビデオ信
号と違い連続信号であるから、圧縮の単位は任意に選ぶ
ことができる。この場合、上記ビデオ信号の圧縮の単位
時間、すなわちフィールドあるいはフレーム時間と同じ
かあるいは整数比の時間を単位として圧縮することが考
えられるが、ビデオ信号とは無関係の既存のオーディオ
圧縮技術を用いる場合には、これらの圧縮の単位時間は
一致していない。
【0009】ここで、市販の記録再生型小型オーディオ
ディスク用に開発された圧縮方式として、サンプリング
周波数が44.1kHzで、ステレオの左右のチャンネ
ルがそれぞれ16ビットでディジタル化されたオーディ
オPCMデータを512サンプル毎に212バイトに圧
縮する方式の例について説明する。
【0010】図11のAに示すアナログのオーディオ信
号は、サンプリング周波数が44.1kHzのときの5
12サンプル分に相当する時間TA 、すなわち、 TA =512/(44.1×103 ) (秒) ≒11.6 (msec ) を単位として圧縮符号化される。すなわち、図11のB
に示す1サンプル16ビットの512サンプル分、ある
いは1ワードを8ビットとするときの512×2ワード
分を圧縮符号化して、図11のCに示す212×2ワー
ドの固定長データとしている。この固定長データの単位
時間、例えば1秒当りのデータ量、すなわちデータレー
トRA は、 RA =212×2×8/TA (ビット/秒=bps) である。このようなオーディオ信号の圧縮の単位時間T
A は、上記ビデオ信号の圧縮の単位時間TV とは無関係
であり、簡単な整数比の関係にはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したような可変長
のビデオデータと固定長のオーディオデータとを合成し
て伝送する場合、ビデオデータとオーディオデータとの
分離は、例えばCPUが介在して判断することが必要に
なること等により、回路が複雑化したり、処理が煩雑化
する虞れがある。
【0012】ところで、特開平5−2834号公報に
は、第1種の可変長データと第2種の固定長データとを
受信して、これらの各データ量の加算値が所定値になる
毎に、これらのデータと各データ量を示す情報とで1デ
ータブロックを構成して、一連のデータブロックを記録
媒体に蓄積する技術が開示されている。この技術におい
ては、各データブロックを構成する第1種のデータ及び
第2種のデータの個々の量が変動することになり、1ブ
ロックに対応する時間も変化することになる。このた
め、デコード時に上記第1種のデータと第2種のデータ
とを分離する際に、上記各データ量を示す情報に基づい
て第1種のデータと第2種のデータとの境界位置を検出
する等の処理が必要となり、処理が複雑化したり回路構
成が複雑化する虞れがある。また、ブロック毎の対応時
間が変化するため、記録媒体に対して一定レートで読み
出しを行うのでは、リアルタイムでの再生が追いつかな
くなる虞れもある。
【0013】特に、可変長データと固定長データの各圧
縮方式が異なり、それぞれの圧縮単位時間が異なってい
る場合や、可変長データの圧縮単位時間と伝送の単位時
間、例えば一定データ量毎にブロックして伝送する場合
の1データブロックの時間とが無関係である場合には、
各データの分離が非常に困難となる。
【0014】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、可変長データと固定長データとを合成し
て伝送する場合に、各データの分離が容易に行え、回路
構成も簡単な情報信号伝送方法及び装置の提供を目的と
する。
【0015】また、本発明の他の目的は、可変長データ
と固定長データの各圧縮単位時間が異なっている場合で
も、これらのデータの合成や分離が容易にかつ簡単な回
路構成で行えるような情報信号伝送方法及び装置を提供
することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報信号伝
送方法は、第1の入力データを第1の一定時間毎に圧縮
符号化して得られた単位時間当りのデータ量が変化する
可変長データと、第2の入力データを第2の一定時間毎
に圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ量が一
定の固定長データとを合成して伝送する情報信号伝送方
法を前提とし、上記可変長データにダミーデータを付加
して一定のデータレートの固定レート化可変長データを
形成し、伝送の単位となる1ブロック内に、所定量の上
記固定長データと、他の所定量の上記固定レート化可変
長データとを配置して伝送している。
【0017】また、本発明に係る情報信号伝送装置は、
第1の入力データを第1の一定時間毎に圧縮符号化して
得られた単位時間当りのデータ量が変化する可変長デー
タと、第2の入力データを第2の一定時間毎に圧縮符号
化して得られた単位時間当りのデータ量が一定の固定長
データとを合成して伝送する情報信号伝送装置におい
て、上記可変長データにダミーデータを付加して一定の
データレートの固定レート化可変長データを形成するダ
ミーデータ付加手段と、伝送の単位となる1ブロック内
に、所定量の上記固定長データと、他の所定量の上記固
定レート化可変長データとを配置するように合成するデ
ータ合成手段とを有している。
【0018】ここで、上述した特徴を有する情報信号伝
送方法及び装置において、上記第1の一定時間と上記第
2の一定時間とは互いに異なっており、上記可変長デー
タは上記圧縮符号化により上記第1の一定時間毎に一定
の最大データ量以下の可変データ量のデータとして得ら
れ、上記第1の一定時間毎の可変長データの終端に連続
して上記ダミーデータを付加して上記最大データ量と
し、上記第1の一定時間毎に上記最大データ量とされた
固定レート化可変長データを上記ブロック内に上記他の
所定量ずつ配置することが好ましい。
【0019】上記ブロック内には、上記ダミーデータの
データ量を含むヘッダデータを付加してもよい。また、
上記固定長データは、上記伝送の単位となる1ブロック
の時間と上記第2の一定時間とを簡単な整数比の関係と
してもよい。さらに、上記可変長データの例としてはビ
デオデータが、上記固定長データの例としてはオーディ
オデータがそれぞれ挙げられる。
【0020】
【作用】上記可変長データにダミーデータを付加して一
定のデータレートとし、伝送の単位となる1ブロック内
に、所定量の上記固定長データと、他の所定量の上記固
定レート化可変長データとを配置して伝送しているた
め、ブロック毎に各データを区別でき、容易に各データ
を分離でき、回路構成も簡単で済む。
【0021】また、可変長データの圧縮単位時間である
上記第1の一定時間と、固定長データの圧縮単位時間で
ある上記第2の一定時間とが異なっていても、これらの
データを合成しブロックして一定レートで伝送できるた
め、各圧縮符号化方式の自由度が高く、それぞれに最適
の圧縮符号化方式を選択することができる。
【0022】また、各ブロック毎に、付加されたダミー
データ量の情報を持たせることにより、各データの分離
がより確実に行える。
【0023】さらに、固定長データの圧縮単位時間と伝
送単位ブロックの時間とを簡単な整数比の関係とするこ
とにより、ブロック毎の固定長データの割り当てを簡素
化できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面を
参照しながら説明する。この実施例においては、オーデ
ィオ、ビデオデータを複数の端末装置との間で送受信す
るいわゆるAVサーバ内の記録再生装置に対してデータ
の記録、再生を行う場合の情報信号伝送を想定してい
る。
【0025】図1は、前述した図10のビデオ信号と図
11のオーディオ信号との合成信号の具体例を示す図で
あり、いずれの信号も圧縮符号化処理されて、ビデオデ
ータをV、オーディオデータをAでそれぞれ表してい
る。ビデオデータVは、前述した第1の一定時間である
V 、例えばTV =1フィールド=1/60(秒)単位
でビデオ信号が圧縮符号化処理されて得られた可変長デ
ータであり、オーディオデータAは、前述した第2の一
定時間であるTA 単位でオーディオ信号が圧縮処理され
て得られた固定長データである。このオーディオの固定
長データのレートはRA である。
【0026】先ず、図1のAは、可変長のビデオデータ
Vの終端E、すなわちいわゆるエンドオブピクチャ(E
OP)に続けて固定長のオーディオデータAを付加した
ものであり、このときのオーディオデータAの一連ある
いは1かたまりは、上記固定レートRA のオーディオデ
ータのTV 分、すなわちRA ×TV である。
【0027】ここで具体例として、ビデオ信号のサンプ
リング周波数Fsを13.5MHzとし、コンポジット
ビデオ信号を輝度(Y)信号と色(C)信号とに分け、
それぞれ13.5MHzでサンプリングし8ビットずつ
に量子化した216Mbps(メガビット/秒)のビデ
オ信号データを、TV =1フィールド単位で圧縮してお
り、1フィールド当り3.6Mビットあるいは450K
ワードのビデオ信号データを、1フィールド当り最大2
00Kビット、すなわち1ワード8ビットのワード数で
最大25Kワードの可変長データにしている。また、オ
ーディオ信号については、サンプリング周波数が44.
1kHzで、ステレオの左右のチャンネルがそれぞれ1
6ビットでディジタル化されたオーディオPCMデータ
を512サンプル毎に212バイトの固定長データに圧
縮しており、圧縮の単位時間である時間TA は、512
/(44.1×103 )(秒)、圧縮された固定長デー
タのデータレートRA は、RA =212×2×8/TA
(bps:ビット/秒)となる。
【0028】このとき、上記TV =1フィールド毎のオ
ーディオデータAのデータ量RA ×TV は、 RA ×TV =(212×2×8/TA )×(1/60) (ビット) =(1325/96)×44.1×8 (ビット) であり、AVサーバのデータバス上でデータを16ビッ
ト幅で扱うとき、すなわち1ワード16ビットとすると
きには、 RA ×TV ≒304.336×16 (ビット) となる。これは、TV =1/60(秒)当り304ワー
ド又は305ワードとなることを意味する。
【0029】ここで、一定スループット、あるいは固定
レートのAVサーバにAVデータを記録する場合を考え
る。いま、AVデータの1チャンネル当りのデータ転送
容量がRS のサーバがあり、このサーバに対してデータ
を記録再生するときのデータ量の最小単位がA×Nであ
るとする。これらのAとNは自然数であり、Nは記録再
生装置、例えばハードディスクの台数、Aはこの記録再
生装置が扱えるデータの最小単位、いわゆるセクタのデ
ータ量である。具体例として、上記RS が14Mbps
であり、ハードディスクの台数Nが14で、1セクタの
データ量Aが512バイト=512×8ビットのときを
想定すると、14Mbpsのデータレートで、A×Nビ
ットのデータを送るのに要する時間TS は、 TS =A×N/RS =(512×8×14)/(14×106 ) (秒) である。
【0030】このAVサーバは、データをTS 毎に分割
あるいは組立していることになる。従って、AVサーバ
との入出力のデータの時間単位をtとすると、tは上記
時間TS との整数比の関係、すなわちt=nTS になっ
ている方が、リアルタイムで記録、再生するAVサーバ
にとっては都合がよいことになる。この実施例において
は、n=1、すなわちt=TS としている。このサーバ
の伝送単位t=TS のブロックで図1のAのデータを区
分した状態を図1のBに示している。
【0031】上記時間TS は、上記各圧縮の単位時間T
V ともTA とも関連のないものであるので、AV合成デ
ータのビデオデータのスタートSとエンドEとは、上記
時間TS 単位のサーバのデータブロックのどこに位置す
るか不定である。従って、そのまま記録すると、再生時
にオーディオデータとビデオデータとを分離するのが困
難になる。
【0032】ところで、ビデオデータVは、上述したよ
うに可変長データであるので、データ内のスタート位置
SにSOP:スタートオブピクチャ、エンド位置EにE
OP:エンドオブピクチャをそれぞれ示すデータパター
ンが設けられていることが多い。再生時にこれらを判別
できれば、ビデオデータを抜き出すことは可能である。
また、オーディオデータは固定長であるから、ビデオの
エンドEOPから一定量のデータがオーディオデータで
あると予め設定しておけば、オーディオデータを抜き出
すことも可能である。
【0033】しかしながら、これらのSOPやEOPの
ような特殊なデータパターン、あるいは制御用データパ
ターンは、そのビデオデータの中には現れないように規
定されていることもあり、無関係のオーディオデータの
場合にデータ中に現れることもあり得る。これはオーデ
ィオ、ビデオ以外のデータを付加する場合も同様であ
る。また、オーディオデータは、一度上記TA 時間単位
で圧縮したものを、上記TV 時間単位で合成しており、
これをさらに上記TS 時間単位に分割あるいは組立して
いることになる。
【0034】このような問題点を解決するために、本発
明の実施例においては、図1のCに示すように、一定ス
ループットあるいは固定レートのAVサーバのデータブ
ロックを、固定量のオーディオデータで区分し、その隙
間にビデオデータを入れるように構成している。すなわ
ち、上記可変長のビデオデータVにダミーデータDを付
加して一定のデータレートの固定レート化可変長データ
を形成しておき、伝送の単位となる1ブロックの上記時
間t内に、固定長のオーディオデータAを所定量(RA
×t)を配分し、残りの部分に上記固定レート化可変長
データを配置している。
【0035】具体的には、上記TA 時間単位で圧縮され
たオーディオデータAを時間t毎のデータに直す。今、
t=TS とすると、 RA ×t=((212×8×2)/TA )×TS =74.7936 (ビット) となり、1ワード16ビットとすると、オーディオデー
タAは、1ブロック当り74ワード又は75ワード分用
意すればよいことになる。現在のブロックのオーディオ
データが74ワードか75ワードかは、ブロック毎にマ
ークデータをつけること等により判別することができ
る。ブロック内のオーディオデータ領域としては75ワ
ード分を設定しておき、74ワードのときは1ワード捨
てるようにすればよい。
【0036】図2のAは、1ブロック内のデータの構
造、いわゆるブロックフォーマットの一具体例を示して
おり、ブロック先頭位置から、例えば3ワードのヘッダ
データH、75ワードのオーディオデータA、3506
ワードのオーディオデータVが順次配置されており、1
ブロックは3584ワードとなっている。なお、オーデ
ィオデータ領域には74ワードのオーディオデータが入
ることもあり、3506ワードのビデオデータ領域には
エンドと次のフィールドのスタートとの間に空き領域が
含まれてダミーデータが入ることもある。
【0037】すなわち、固定レートのサーバに可変長の
ビデオデータを記録するので、空き領域が発生する。こ
の空き領域には、図2のBのようにダミーデータDが入
る。これは、記録時に、ビデオデータのエンドEOPに
続けて後述するようにダミーデータを生成して付加して
いる。再生時には、ビデオデータのエンドEOPから次
のフィールドのスタートSOPまでを空き領域と判別
し、その部分のデータをビデオデコーダあるいはデータ
伸張回路に送らないようにする。ヘッダH内に上記SO
P、EOPの位置情報、すなわちブロック先頭位置から
のワード数情報が記述されていれば、この情報に基づい
て空き領域を予め予測することもできる。また、デコー
ダや伸張回路が自動的に無視するようなダミーデータを
空き領域に書き込んでおけば、SOP、EOPを読み取
らなくても上記空き領域を飛ばしてビデオデータのみを
デコード処理にまわすことができる。
【0038】このようなデータブロック単位でサーバに
記録することにより、再生時は、そのファイルのデータ
ブロックの構成、すなわち各領域のワード数が予め分か
っていれば、ブロック先頭からのデータのワード数をカ
ウントするだけで、ヘッダ領域、オーディオ領域、ビデ
オ領域の各データをそれぞれ判別でき、各データの分離
を単純化できる。
【0039】また、このブロック内のデータ構造につい
て、固定的に設定しておく以外に、合成・分離回路等の
外側から設定を変更し得るようにしておけば、データフ
ァイル毎やシステム毎に設定を変えることも可能であ
る。
【0040】各データ領域のデータが正しく分離されれ
ば、各データの制御データ、例えば上記ビデオのフィー
ルドデータの先端、終端を表すSOP、EOP等も利用
できるため、ビデオデータはどのように分割されていて
もよい。
【0041】また、実際には、ヘッダ領域に、ビデオの
上記SOP、EOPの有無とそれらの位置、すなわちブ
ロック内のアドレス、ブロック先頭からのワード数、を
書き込んでおくことにより、ビデオフィールドの始まり
が分かる。これを利用して、圧縮時に失われてしまうビ
デオ信号に付随する付加データ、例えば、垂直ブランキ
ング期間中のデータで、タイムコード、フレーム番号、
クローズキャプションデータ等を、上記ヘッダ領域に書
き込んでおき、再生時に対応するフレーム画像に付加す
ることもできる。
【0042】以上のようにオーディオデータとビデオデ
ータとを同時にブロック化すれば、各データの時間軸は
それぞれ同時進行している。従って、ファイルの先頭等
でブロックの先頭とオーディオ、ビデオ各データの先頭
が一致するようにすれば、そのまま時間ははずれること
なく、オーディオとビデオの同時性は保たれる。
【0043】なお、上記図2のBに示す空き領域のダミ
ーデータDは、本来不要なデータであるから、サーバの
記録媒体を有効活用するために、この部分を記録しない
ようにすることが考えられる。すなわち、図2のCに示
すように、上記空き領域の部分をつめて記録しておき、
ヘッダH内にそのダミーデータ量あるいは空き領域のデ
ータ量等の情報を記述しておき、再生時には空きデータ
量分だけサーバからデータがこないように制御するこ
と、又はサーバに対してデータを要求しないこと等によ
って、仮想的に空き領域を再生系で生成することも可能
である。このときのサーバのスループットは、この時間
で固定ではなく、変動していることになる。なお、この
場合、図2のCのように記録しても、再生系では図2の
Bのように解釈する。
【0044】次に、図3は、上述したようなビデオ、オ
ーディオ信号を合成しブロック化して伝送する場合、す
なわち記録媒体に対して記録再生したり通信系を介して
送受信する場合の信号伝送装置のエンコーダ側の構成の
一例を示している。
【0045】この図3において、入力端子11にはアナ
ログビデオ信号が、入力端子21にはアナログオーディ
オ信号がそれぞれ供給されている。入力端子11からの
アナログビデオ信号は、アンプ12を介してA/D(ア
ナログ/ディジタル)変換器13に送られ、ディジタル
ビデオ信号に変換される。A/D変換器13からのディ
ジタルビデオ信号は、ビデオエンコーダ14に送られ
て、単位時間当りのデータ量が変動する可変長データに
圧縮符号化される。この可変長データは、圧縮符号化の
単位時間TV 毎に一定の最大データ量以下の可変データ
量のデータとして得られる。ビデオエンコーダ14とし
ては、例えば、いわゆるJPEG(JointPhotographic
Coding Experts Group )で規定されている符号化方式
を実現するエンコーダを用いることができる。
【0046】ビデオエンコーダ14からの可変長データ
は、ビデオバッファ15を介してエンド検出回路16に
送られており、これらのビデオバッファ15及びエンド
検出回路16は、ダミーデータ付加部17を構成してい
る。このダミーデータ付加部17では、後述するように
ダミーデータの付加が行われて、データレートが固定化
される。これは、圧縮符号化の単位時間毎に上記最大デ
ータ量となるまで可変長データにダミーデータを付加す
ることで、固定レートのデータとする。
【0047】一方、入力端子21からのアナログオーデ
ィオ信号は、アンプ22を介してA/D変換器23に送
られディジタルオーディオ信号に変換された後、オーデ
ィオエンコーダ24に送られて圧縮符号化され、固定長
のオーディオデータとなる。このオーディオエンコーダ
24としては、例えば、記録可能な小型オーディオ光デ
ィスク装置や、ディジタルの小型オーディオテープレコ
ーダ等に採用されている圧縮符号化方式のエンコーダを
用いることができる。
【0048】このオーディオエンコーダ24からの固定
長データは、オーディオバッファ25を介してデータ合
成回路26に送られている。データ合成回路26には、
上記ダミーデータ付加部16からの固定レート化された
可変長ビデオデータと、CPU29からのヘッダ情報デ
ータとが送られており、これらが合成されて、上記図2
のAやBに示すようなブロックフォーマットのデータと
される。アンプ12からの入力ビデオ信号に付加されて
いるタイムコード情報や文字情報等の付加データは、圧
縮処理時に失われるため、付加データ検出回路18で抜
き出している。付加データ検出回路18により取り出さ
れた付加データはCPU29に送られ、このCPU29
で上記ヘッダ情報データが形成される。CPU29はコ
ントローラ28との間で制御信号が入出力されており、
コントローラ28は、データ合成回路26及び各バッフ
ァ15、25をそれぞれ制御する。出力バッファ27か
らの合成データは、AVサーバのインターフェースバス
31に送られ、このインターフェースバス31を介し
て、例えば、ハードディスク装置や光磁気ディスク装
置、あるいはこれらの複数台より成るディスクアレイ装
置等の記録装置に送られて記録される。
【0049】ここで、上記図2のAやBに示すようなブ
ロックフォーマットの各領域のワード数については、例
えば外部のホストコンピュータやメインCPU等のシス
テム制御回路30からの制御に応じて、設定を変更する
ことができるようにしておくことも可能である。
【0050】次に、図4〜図6は、上記ダミーデータ付
加部17の具体的な構成及び動作を説明するための図で
あり、図4において、ビデオバッファ15にはいわゆる
FIFO(First In First Out)メモリを用いている。
このビデオバッファ15は、蓄積されたデータ量が全デ
ータ容量の半分以上か否かに応じてON、OFFされる
HF(ハーフフル)フラグを出力する。ビデオバッファ
15には、ビデオエンコーダ14からの書き込み制御信
号Wと、エンド検出回路16からの読み出し制御信号R
とが供給され、エンド検出回路16には上記図3のコン
トローラ28からの読み出し制御信号Rが供給されてい
る。
【0051】図5のAに示すように、ビデオバッファ1
5内に蓄えられているビデオデータVが全データ容量の
半分以上のとき、HFフラグはON状態にある。エンド
検出回路16は、ビデオバッファ15からビデオデータ
を読み出して上記図3のデータ合成回路26に送ってお
り、ビデオデータのフィールドの終端、すなわちエンド
オブピクチャ(EOP)あるいはエンドオブイメージ
(EOI)が検出されると、上記HFフラグを読む。こ
のときのHFフラグがONであれば、そのままビデオバ
ッファ15からビデオデータを読み続けて、上記データ
合成回路26に送る。
【0052】ビデオバッファ15内に蓄えられているビ
デオデータVが全データ容量の半分より少なくなると、
図5のBに示すようにHFフラグがOFF状態となる。
エンド検出回路26がビデオデータのフィールドの終
端、すなわち上記EOPあるいはEOIを検出したと
き、HFフラグがOFFであると、エンド検出回路26
はビデオバッファ15からのビデオデータの読み出しを
中止し、図5のBに示すようにダミーデータを上記デー
タ合成回路26に出力する。この間もビデオバッファ1
5にはビデオエンコーダ14からのビデオデータが書き
込まれ続けるため、徐々にデータ量が増加してゆき、全
データ容量の半分以上となる時点で上記HFフラグがO
Nとなる。このHFフラグがONとなった時点で、エン
ド検出回路16はダミーデータの出力を停止すると共に
ビデオバッファ15からのビデオデータの読み出しを開
始し、読み出されたビデオデータを上記図3のデータ合
成回路26に送る。
【0053】以上のような動作の各部の動作波形及び合
成された出力データを図6に示す。この図6のAがエン
ド検出出力信号を、図6のBがHFフラグを、図6のC
が上記データ合成回路26からの合成出力データをそれ
ぞれ示している。このようにして、例えばAVサーバに
書き込むダミーデータの量を調節し、伝送路のデータレ
ートに合わせ込むことができる。しかも、図4の回路を
用いることにより、比較的簡単な回路構成でダミーデー
タ生成が行える。
【0054】次に、図7は、上記図3のエンコーダ側構
成に対応するデコーダ側の構成の一例を示している。
【0055】この図7において、上述した例えばAVサ
ーバ等のインターフェースバス31からのデータが入力
ラッチ41を介してデータ分離回路42に供給される。
また入力ラッチ41からのデータは、ヘッダ検出回路4
3に送られて、上述した図2のAやBに示すようなデー
タブロックの先頭位置のヘッダHが検出される。このヘ
ッダ検出回路43は、ブロック先頭からのデータ数又は
クロックをカウントして、データブロックのフォーマッ
トに従って、上記図2のAやBに示すヘッダ領域、オー
ディオ領域、ビデオ領域の各データを分離するための制
御信号をデータ分離回路42に送る。なお、データブロ
ックのフォーマットは、固定ではなく、例えばシステム
制御回路30からCPU44へ変更情報を送って、CP
U44がヘッダ検出回路43を制御することにより、任
意のフォーマットのデータブロックについての各領域の
分離が行える。
【0056】データ分離回路42で分離されたビデオデ
ータは、ビデオデコーダ46に送られて、上記図3のビ
デオエンコーダ14での圧縮符号化処理と対称的な伸張
復号化処理が施され、D/A(ディジタル/アナログ)
変換器47でアナログビデオ信号に変換される。D/A
変換器47からのアナログビデオ信号は、アンプ48を
介して出力端子49より取り出される。
【0057】データ分離回路42で分離されたオーディ
オデータは、オーディオデコーダ56に送られて、上記
図3のオーディオエンコーダ24での圧縮符号化処理と
対称的な伸張復号化処理が施され、D/A(ディジタル
/アナログ)変換器57でアナログオーディオ信号に変
換される。D/A変換器57からのアナログオーディオ
信号は、アンプ58を介して出力端子59より取り出さ
れる。
【0058】また、データ分離回路42は、上記ヘッダ
領域等に存在するその他のデータ、例えば回路制御用デ
ータやビデオ信号に付随するタイムコードや文字情報等
の付加データを分離して、CPU44に送っている。こ
のCPU44により、ビデオ信号に付随させる付加デー
タ信号が付加データ出力回路54を介して上記ビデオア
ンプ48に送られ、D/A変換器47からのビデオ信号
に加算される。
【0059】次に、本発明に係る情報信号伝送方法の他
の実施例として、サーバの基準クロックをオーディオデ
ータの基準クロックに同期させる場合について、図8を
参照しながら説明する。これは、例えばAVサーバとの
入出力時の伝送の単位となる1ブロックの時間tとオー
ディオの圧縮単位時間TA とを整数比の関係とすること
に相当し、ハードディスク等の記録再生装置との間のデ
ータ読み書きの単位時間TS を、TS =tとするときに
は、この時間TS とオーディオの圧縮単位時間TA とを
整数比の関係とすることに相当する。
【0060】ここで、上記図1のCと共に説明した例で
は、1データブロック中のオーディオデータAのデータ
量が74ワードのときと75ワードのときとがあった。
これは、上記伝送単位時間t毎のオーディオデータ量が
74.7936ワードと半端なためであり、上記時間t
=TS とオーディオ圧縮単位時間TA との間に単純な整
数比の関係が無いためである。すなわち、上述したよう
に時間TS は、 TS =A×N/RS =(512×8×14)/(14×106 ) (秒) =4.096 (msec ) また、オーディオ圧縮単位時間TA は、 TA =512/(44.1×103 ) (秒) ≒11.6 (msec ) である。
【0061】そこで、上記時間TS を、オーディオ圧縮
単位時間TA と簡単な整数比の関係として、例えば、T
S :TA =3:8 とすると、 TS =(3/8)×TA =(3/8)×(512/(44.1×103 )) (秒) となるようにサーバを変更すればよい。サーバのスルー
プットについて、例えば1チャンネル当りの伝送レート
S としては、TS =A×N/RS であることから、 RS =A×N/TS =(512×8×14)×(8×44.1×103 )/(3×512) =13.1712 (Mbps) に変更することになる。また、1ブロック内のオーディ
オデータの量は、 212×8×2×(3/8)=1272 (ビット) =79.5 (ワード) で固定である。ここで、0.5ワードの端数は16ビッ
トを1ワードとしたためであり、圧縮された固定長オー
ディオデータは8ビット幅なので問題無い。
【0062】このような各具体的数値のときの圧縮され
た固定長オーディオデータを図8のAに、また、ビデオ
データと合成された後のブロックデータ列を図8のBに
それぞれ示している。これによって、さらにデータ分離
等の処理を簡略化できる。
【0063】次に、本発明に係る情報信号伝送方法ある
いは情報信号伝送装置が適用される情報データ信号記録
再生システムについて、図9を参照しながら説明する。
この情報データ記録再生システムは、ディスク状記録媒
体を用いた記録再生装置を複数台備え、ビデオ信号やオ
ーディオ信号を記録、再生するシステム、即ちAVサー
バ・システムである。
【0064】具体的には、このAVサーバ・システム
は、コマーシャルや映画等のアナログ信号のAV素材を
ディジタル化したデータを多数記録しておき、要求に応
じてAV素材を複数チャンネルに同時に供給することが
可能なシステムである。AVデータの記録媒体として複
数のハードディスクを使用することにより、従来のテー
プを利用したビデオテープレコーダ、即ちVTR等を用
いた場合とは異なり、各AV素材にランダムにアクセス
することができる。このAVサーバ・システムは、コマ
ーシャルの自動送出、カラオケの提供、語学学習等の様
々な用途への利用が考えられる。
【0065】先ず、データ記録時には、アナログAVデ
ータが複数の入力チャンネルから入力される。図9の具
体例では、アナログAVデータは信号入力端子104、
105等から入力される。それぞれの入力されたアナロ
グAVデータはアナログ/ディジタル(A/D)変換器
108、109でディジタル化された後、エンコーダ1
12、113で圧縮される。これは、ディジタル化され
たデータはサイズが大きいので、圧縮することによりデ
ータの転送レートを上げるためである。この圧縮方法と
しては、カラー動画像符号化方式のMPEGやカラー静
止画像符号化方式のJPEG等の方法が一般的である。
【0066】複数の入力チャンネルから入力され、ディ
ジタル符号化されたデータは、タイミング・コントロー
ラ115によってチャンネル毎に少しずつ時間がずらさ
れて時分割多重化ブロック114に順に入力される。あ
る1つのチャンネルからのデータは、ある単位、例えば
2バイト毎にハードディスクの台数分に分割されて各ハ
ードディスクに記録される。ここで、AVサーバ・シス
テムのデータ転送能力に関して一般的に問題となるのは
ハードディスクである。そこで、データを複数のハード
ディスクに分割して記録することにより、ハードディス
ク群のデータ転送レートをほぼ台数分倍に高めることが
できる。
【0067】上記時分割多重化ブロック114で時分割
多重化されたデータは、タイミング・コントローラ11
6の制御により、ある単位、例えば2バイト毎に少しず
つ時間ずらされてバッファ117、118、119に書
き出される。このとき、タイミング・コントローラ11
6は、どの時間のデータをどのバッファに書き込むかと
いう制御を行う。上記バッファ117、118、119
に書き出されたデータは、それぞれデバイス制御ブロッ
ク120、121、122によりハードディスク12
3、124、125に記録される。
【0068】なお、上記タイミング・コントローラ11
6と各デバイス制御ブロック120、121、122と
の動作タイミングはサーバ制御ブロック126により制
御される。また、上記ハードディスク123、124、
125に分割されて記録されたデータに関するアプリケ
ーション情報、例えばタイトル等の情報は、図示しない
ホスト・コンピュータ101の入力装置から入力され、
アプリケーション制御ブロック127で管理される。
【0069】次に、データ再生時には、ホスト・コンピ
ュータ101により、どの出力チャンネルにどのデータ
を出力するのかが指定される。この指定は、アプリケー
ション制御ブロック127からサーバ制御ブロック12
6に伝達され、所望のデータがハードディスクのどこに
記録されているかが特定される。この情報は各デバイス
制御ブロック120、121、122に伝達される。各
デバイス制御ブロック120、121、122の制御に
より、上記情報に基づいて各ハードディスク123、1
24、125からデータが読み出されて各バッファ11
7、118、119に書き込まれる。各バッファ11
7、118、119に分割されて存在するデータは、タ
イミング・コントローラ115の制御により時分割多重
化ブロック114に送られて、この時分割多重化ブロッ
ク114で元の圧縮されたデータに組み立て直される。
このデータはタイミング・コントローラ115の制御に
より所望の出力チャンネルに供給される。タイミング・
コントローラ115の制御により時分割多重化ブロック
114からの圧縮データはデコーダ110、111に送
られる。デコーダ110、111では送られた圧縮デー
タを伸長する。この伸長されたデータはディジタル/ア
ナログ(D/A)変換器106、107で元のアナログ
AV素材に変換され、信号出力端子102、103より
出力される。
【0070】なお、本発明は上述したような実施例のみ
に限定されるものではなく、例えば、上記可変長データ
や固定長データとしてはビデオデータやオーディオデー
タ以外にも他の種々のデータを用いることができる。ま
た、可変長データや固定長データは、それぞれ1種類ず
つ用いる以外に、それぞれ複数種類を用いるようにして
もよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
信号伝送方法によれば、第1の入力データを第1の一定
時間毎に圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ
量が変化する可変長データにダミーデータを付加して一
定のデータレートの固定レート化可変長データを形成
し、伝送の単位となる1ブロック内に、第2の入力デー
タを第2の一定時間毎に圧縮符号化して得られた単位時
間当りのデータ量が一定の固定長データを所定量ずつ割
り当てて配置し、ブロック内の残りの部分に他の所定量
の上記固定レート化可変長データを配置して伝送してい
るため、デコーダ側でブロック毎に各データを区別で
き、容易に各データを分離できる。
【0072】また、本発明に係る情報信号伝送装置は、
上記可変長データにダミーデータを付加して一定のデー
タレートの固定レート化可変長データを形成するダミー
データ付加手段と、伝送の単位となる1ブロック内に所
定量の上記固定長データと他の所定量の上記固定レート
化可変長データとを配置するように合成するデータ合成
手段とを有しているため、デコーダ側でブロック毎に容
易に各データを分離でき、回路構成も簡単で済む。
【0073】また、可変長データの圧縮単位時間である
上記第1の一定時間と、固定長データの圧縮単位時間で
ある上記第2の一定時間とが異なっていても、これらの
データを合成しブロックして一定レートで伝送できるた
め、各圧縮符号化方式の自由度が高く、それぞれに最適
の圧縮符号化方式を選択することができる。
【0074】また、各ブロック毎に、付加されたダミー
データ量の情報を持たせることにより、各データの分離
がより確実に行える。
【0075】さらに、固定長データの圧縮単位時間と伝
送単位ブロックの時間とを簡単な整数比の関係とするこ
とにより、ブロック毎の固定長データの割り当てを簡素
化できる。
【0076】ここで、ビデオ信号をディジタル化する場
合には一般にデータ量が膨大なものとなるため、可変長
圧縮符号化等の高能率圧縮符号化が適しており、圧縮符
号化されたデータは可変長データとなるから、上記可変
長データとしてビデオデータを用いることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられるデータフォーマ
ットを示す図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられるデータブロック
のブロックフォーマットを示す図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられるビデオ、オーデ
ィオ各データのエンコーダ側の構成を一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3中のダミーデータ付加部の具体例を示すブ
ロック図である。
【図5】図4の構成の動作を説明するための図である。
【図6】図4の構成の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例に用いられるビデオ、オーデ
ィオ各データのデコーダ側の構成を一例を示すブロック
図である。
【図8】本発明の他の実施例に用いられるデータフォー
マットを示す図である。
【図9】本発明の実施例が適用される情報データ記録再
生システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図10】ビデオ信号のディジタル化及び圧縮符号化の
一例を説明するための図である。
【図11】オーディオ信号のディジタル化及び圧縮符号
化の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
14 ビデオエンコーダ 15 ビデオバッファ 16 エンド検出回路 17 ダミーデータ付加部 24 オーディオエンコーダ 25 オーディオバッファ 26 データ合成回路 27 出力バッファ 28 コントローラ 29、44 CPU 41 入力ラッチ 42 データ分離回路 43 ヘッダ検出回路 46 ビデオデコーダ 56 オーディオデコーダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図11のAに示すアナログのオーディオ信
号は、サンプリング周波数が44.1kHzのときの5
12サンプル分に相当する時間TA 、すなわち、 TA =512/(44.1×103 ) (秒) ≒11.6 (msec ) を単位として圧縮符号化される。すなわち、図11のB
に示す1チャンネル当たり1サンプル16ビットの51
2サンプル分の2チャンネル(ステレオ)分、すなわち
512×16ビット×2チャンネル分を圧縮符号化し
て、図11のCに示す212×8ビット×2チャンネル
の固定長データとしている。この固定長データの単位時
間、例えば1秒当りのデータ量、すなわちデータレート
A は、 RA =212×2×8/TA (ビット/秒=bps) である。このようなオーディオ信号の圧縮の単位時間T
A は、上記ビデオ信号の圧縮の単位時間TV とは無関係
であり、簡単な整数比の関係にはない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】しかしながら、これらのSOPやEOPの
ような特殊なデータパターン、あるいは制御用データパ
ターンは、そのビデオデータの中には現れないように規
定されていることもあるが、無関係のオーディオデータ
の場合にデータ中に現れることもあり得る。これはオー
ディオ、ビデオ以外のデータを付加する場合も同様であ
る。また、オーディオデータは、一度上記TA 時間単位
で圧縮したものを、上記TV 時間単位で合成しており、
これをさらに上記TS 時間単位に分割あるいは組立して
いることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】図5のAに示すように、ビデオバッファ1
5内に蓄えられているビデオデータVが全データ容量の
半分以上のとき、HFフラグはON状態にある。エンド
検出回路16は、ビデオバッファ15からビデオデータ
を読み出して上記図3のデータ合成回路26に送ってお
り、ビデオデータのフィールド又はフレームの終端、す
なわちエンドオブピクチャ(EOP)あるいはエンドオ
ブイメージ(EOI)が検出されると、上記HFフラグ
を読む。このときのHFフラグがONであれば、そのま
まビデオバッファ15からビデオデータを読み続けて、
上記データ合成回路26に送る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】ビデオバッファ15内に蓄えられているビ
デオデータVが全データ容量の半分より少なくなると、
図5のBに示すようにHFフラグがOFF状態となる。
エンド検出回路26がビデオデータのフィールド又はフ
レームの終端、すなわち上記EOPあるいはEOIを検
出したとき、HFフラグがOFFであると、エンド検出
回路26はビデオバッファ15からのビデオデータの読
み出しを中止し、図5のBに示すようにダミーデータを
上記データ合成回路26に出力する。この間もビデオバ
ッファ15にはビデオエンコーダ14からのビデオデー
タが書き込まれ続けるため、徐々にデータ量が増加して
ゆき、全データ容量の半分以上となる時点で上記HFフ
ラグがONとなる。このHFフラグがONとなった時点
で、エンド検出回路16はダミーデータの出力を停止す
ると共にビデオバッファ15からのビデオデータの読み
出しを開始し、読み出されたビデオデータを上記図3の
データ合成回路26に送る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力データを第1の一定時間毎に
    圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ量が変化
    する可変長データと、第2の入力データを第2の一定時
    間毎に圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ量
    が一定の固定長データとを合成して伝送する情報信号伝
    送方法において、 上記可変長データにダミーデータを付加して一定のデー
    タレートの固定レート化可変長データを形成し、伝送の
    単位となる1ブロック内に、所定量の上記固定長データ
    と、他の所定量の上記固定レート化可変長データとを配
    置して伝送することを特徴とする情報信号伝送方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の一定時間と上記第2の一定時
    間とは互いに異なっており、上記可変長データは上記圧
    縮符号化により上記第1の一定時間毎に一定の最大デー
    タ量以下の可変データ量のデータとして得られ、上記第
    1の一定時間毎の可変長データの終端に連続して上記ダ
    ミーデータを付加して上記最大データ量とし、上記第1
    の一定時間毎に上記最大データ量とされた固定レート化
    可変長データを上記ブロック内に上記他の所定量ずつ配
    置することを特徴とする請求項1記載の情報信号伝送方
    法。
  3. 【請求項3】 上記ブロック内に、上記ダミーデータの
    データ量を含むヘッダデータを付加することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の情報信号伝送方法。
  4. 【請求項4】 上記固定長データは、上記伝送の単位と
    なる1ブロックの時間と上記第2の一定時間とを整数比
    の関係とすることを特徴とする請求項1又は2記載の情
    報信号伝送方法。
  5. 【請求項5】 上記可変長データはビデオデータ、上記
    固定長データはオーディオデータであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の情報信号伝送方法。
  6. 【請求項6】 第1の入力データを第1の一定時間毎に
    圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ量が変化
    する可変長データと、第2の入力データを第2の一定時
    間毎に圧縮符号化して得られた単位時間当りのデータ量
    が一定の固定長データとを合成して伝送する情報信号伝
    送装置において、 上記可変長データにダミーデータを付加して一定のデー
    タレートの固定レート化可変長データを形成するダミー
    データ付加手段と、 伝送の単位となる1ブロック内に、所定量の上記固定長
    データと、他の所定量の上記固定レート化可変長データ
    とを配置するように合成するデータ合成手段とを有する
    ことを特徴とする情報信号伝送装置。
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