JPH10117146A - 圧縮情報供給再生システム、情報供給装置及び情報再生装置 - Google Patents

圧縮情報供給再生システム、情報供給装置及び情報再生装置

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JPH10117146A
JPH10117146A JP27019496A JP27019496A JPH10117146A JP H10117146 A JPH10117146 A JP H10117146A JP 27019496 A JP27019496 A JP 27019496A JP 27019496 A JP27019496 A JP 27019496A JP H10117146 A JPH10117146 A JP H10117146A
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audio
video
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Application number
JP27019496A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Fukui
智康 福井
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Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
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Publication of JPH10117146A publication Critical patent/JPH10117146A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化ビットレートを可変にするVBRを実
現可能な圧縮情報供給再生システムを提供する。 【解決手段】 ビデオ用及びオーディオ用の入力インタ
フェース21,22は、入出力制御部30が符号化ビッ
トレート検出部から入力した符号化ビットレート情報に
基づき決定したビットレートに対応する符号化ビットレ
ートをPESパケットのヘッダ情報に入れ込む。そし
て、情報再生装置60の中央制御装置はシステムデコー
ダから送られてくるPESパケット中のヘッダ情報中の
符号化ビットレート情報に基づいて、所定の制御レート
値を設定し、オーディオデコーダ67,ビットレートデ
コーダ74に対して制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報や
ビデオ情報などを情報供給装置にて圧縮して情報再生装
置側に供給し、情報再生装置側でその供給された圧縮情
報を再生するようにしたシステムに関し、特に圧縮時の
符号化ビットレートを可変にする可変ビットレート機能
を実現する場合の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ情報やビデオ情報を圧
縮する時の符号化ビットレートを可変にする場合、いわ
ゆるCDーROMやビデオCD等の蓄積メディア系のシ
ステムにあっては、符号データの記憶されたディスクか
らデータを読み取るデータ読取装置と、その読み取った
符号データを復号化する復号化装置との間で信号のハン
ドシェークを行なうことにより符号データの受渡しを行
っている。そして、そのハンドシェークのスピードを可
変にすることで、符号化ビットレートを可変にすことが
できるようにされており、このように符号化ビットレー
トを可変にする機能は、一般的にVBR(Variable Bit
Rate )と呼ばれている。これは、より多くの(長時間
の)データを保持するために、例えばビデオ情報であれ
ば、複雑な画像に対しては高レートで、簡単な画像につ
いては低レートで符号化することにより、画質を落とす
ことなく平均的なレートを下げるための手法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いわゆ
る放送メディア系や通信メディア系のシステムにあって
は、オーディオ情報やビデオ情報などを圧縮して供給す
る情報供給装置とその圧縮された情報を再生(復号化)
する情報再生装置とを伝送路を介して接続した圧縮情報
供給再生システムとして構成されており、情報供給装置
から情報再生装置へ一方的に情報を送るため、上述した
蓄積メディア系のシステムのようにハンドシェークをす
ることは不可能である。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、放送メディア系や通信メディア
系のように情報供給装置から伝送路を介して供給した圧
縮情報を情報再生装置にて再生するような圧縮情報供給
再生システムにおいても、符号化ビットレートを可変に
するVBRを実現可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、所
定の情報圧縮用符号化規格に基づいて情報を圧縮する情
報圧縮手段を備えた情報供給装置から伝送路を介して情
報再生装置に圧縮情報を供給し、該情報再生装置にて圧
縮情報を再生させるようにした圧縮情報供給再生システ
ムにおいて、情報供給装置は、情報圧縮手段によって情
報圧縮処理が施された際の符号化ビットレート情報を、
圧縮情報の所定のアクセスユニット毎のヘッダ情報に含
ませた上で情報再生装置側へ供給し、情報再生装置は、
供給された圧縮情報を、ヘッダ情報に含まれた符号化ビ
ットレート情報に基づいて再生するよう構成されている
ことを特徴とする圧縮情報供給再生システムである。
【0006】本発明の圧縮情報供給再生システムによれ
ば、情報供給装置において、情報圧縮手段が所定の情報
圧縮用符号化規格に基づいて情報を圧縮し、その圧縮情
報を伝送路を介して情報再生装置に供給する。そして、
情報再生装置では、その供給された圧縮情報を再生させ
る。このような基本的作用を発揮するのに加え、さら
に、情報供給装置は、情報圧縮手段によって情報圧縮処
理が施された際の符号化ビットレート情報を、圧縮情報
の所定のアクセスユニット毎のヘッダ情報に含ませた上
で情報再生装置側へ供給する。そして、情報再生装置
は、供給された圧縮情報を、ヘッダ情報に含まれた符号
化ビットレート情報に基づいて再生する。
【0007】このように、情報供給装置において圧縮情
報中に対応する符号化ビットレート情報を含ませた上で
情報再生装置へ供給し、情報再生装置においてはその符
号化ビットレートに基づいて再生することにより、放送
メディア系や通信メディア系のように情報供給装置から
伝送路を介して供給した圧縮情報を情報再生装置にて再
生するような圧縮情報供給再生システムにおいても、符
号化ビットレートを可変にするVBRを実現可能とする
ことができる。そのため、例えばビデオ情報であれば、
複雑な画像に対しては高レートで、簡単な画像について
は低レートで符号化することにより、画質を落とすこと
なく平均的なレートを下げ、より多くの(長時間の)デ
ータを保持することができるといった蓄積メディア系に
おいて実現されていた効果が、この圧縮情報供給再生シ
ステムにおいても得られるのである。
【0008】また、このような圧縮情報供給再生システ
ムにおける圧縮情報としては、例えば請求項2に示すよ
うに、オーディオ情報とビデオ情報がセットになったも
のが考えられる。その場合、情報供給装置の情報圧縮手
段はオーディオ情報及びビデオ情報をそれぞれ個別に圧
縮可能であり、かつそれぞれ個別に符号化ビットレート
情報をヘッダ情報に含む形式でパケット化されたオーデ
ィオ情報及びビデオ情報が多重化されたトランスポート
ストリーム状態で情報再生装置へ供給され、情報再生装
置では、供給されたトランスポートストリームをオーデ
ィオ側及びビデオ側のパケットに分離し、オーディオバ
ッファ及びビデオバッファにそれぞれ一時蓄積させ、オ
ーディオバッファ及びビデオバッファからそれぞれ読み
出したオーディオ情報及びビデオ情報を同期を取りなが
ら再生するように構成されていると共に、オーディオ情
報及びビデオ情報を、それぞれに対応した符号化ビット
レート情報に基づいて再生するよう構成すればよい。
【0009】また、このような圧縮情報供給再生システ
ムに用いて有効な情報供給装置としては、例えば請求項
3に示すものが考えられる。すなわち、所定の情報圧縮
用符号化規格に基づいて情報を圧縮する情報圧縮手段を
備え、その圧縮した情報を情報再生装置に伝送路を介し
て供給する情報供給装置において、情報圧縮手段によっ
て情報圧縮処理が施された際の符号化ビットレート情報
を、所定のアクセスユニット毎のヘッダ情報に含ませる
ビットレート情報入力手段を備え、その符号化ビットレ
ート情報を含んだ状態での圧縮情報を情報再生装置側へ
供給するよう構成されていることを特徴とする。
【0010】一方、このような圧縮情報供給再生システ
ムに用いて有効な情報再生装置としては、例えば請求項
4に示すものが考えられる。すなわち、所定の情報圧縮
用符号化規格に基づいて圧縮された情報を情報供給装置
から伝送路を介して供給してもらい、その圧縮情報を再
生する情報再生装置において、供給された圧縮情報のヘ
ッダ情報より符号化ビットレート情報を抽出する符号化
ビットレート抽出手段を備え、その抽出した符号化ビッ
トレート情報に基づいて圧縮情報を再生するよう構成さ
れていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態で
ある圧縮情報供給再生システム10は、情報供給装置2
0と情報再生装置60とが、同軸ケーブル等で構成され
る伝送路90を介して接続されて構成されている。ま
た、情報供給装置20には情報圧縮手段としてのエンコ
ード装置50が装着されている。なお、図1では情報再
生装置60を1台だけ図示してあるが、複数の情報再生
装置60が1台の情報供給装置20に接続されるのが普
通である。また、伝送路90は、有線・無線のいかんを
問わず、あらゆるものが考えられる。
【0012】情報供給装置20の構成について説明す
る。情報供給装置20は、エンコード装置50にてPE
Sパケット化したビデオデータ及びオーディオデータを
多重ストリーム化して情報再生装置60へ供給するため
の装置である。図2に示すように、エンコード装置50
は、基本的構成として、ビデオエンコーダ51と、ビデ
オPESパケッタイザ52と、オーディオエンコーダ5
3と、オーディオPESパケッタイザ54とを備えてい
る。
【0013】ビデオエンコーダ51は、外部から入力さ
れたアナログのビデオ信号をエンコードしてデジタルデ
ータ列に変換可能であり、このデジタルデータ列化され
たビデオ信号はビデオPESパケッタイザ52により、
この場合はMPEG2規格に従ってPESパケット化さ
れ、ビデオPESパケットとして出力される。
【0014】このビデオPESパケットは、図4(A)
に示すように、ヘッダ部と実効データ部とから構成され
ている。ヘッダ部は、パケットの開始コード・パケット
長・ヘッダ長・再生時刻管理情報などから構成される。
同様に、オーディオエンコーダ53は、外部から入力さ
れたアナログのオーディオ信号をエンコードしてデジタ
ルデータ列に変換可能であり、このデジタルデータ列化
されたオーディオ信号はオーディオPESパケッタイザ
54により、MPEG2規格に従ってPESパケット化
され、オーディオPESパケットとして出力される。こ
のオーディオPESパケットのデータ構成も、図4
(B)に示すように、上記ビデオPESパケットと実効
データ部の内容が違うだけで、基本的な構成は同様であ
る。なお、パケットを識別するためのPID(Packet
Identification )はパケット開始コードに含まれてい
る。
【0015】また、本エンコード装置50は、上述した
ビデオエンコーダ51、ビデオPESパケッタイザ5
2、オーディオエンコーダ53、オーディオPESパケ
ッタイザ54という基本的構成に加えて、本発明の特徴
的構成である符号化ビットレート検出部55を備えてい
る。
【0016】前記符号化ビットレート検出部55は、ビ
デオエンコーダ51及びオーディオエンコーダ53にお
いて入力されたビデオ信号及びオーディオ信号をエンコ
ードする際の所定単位、具体的にはビデオ信号であれば
フレーム単位、オーディオ信号であればオーディオフレ
ーム単位に生成した情報量に基づき、各単位における符
号化ビットレートを検出するものである。情報圧縮にお
いては、例えばビデオ情報における画像の複雑さや動き
の激しさ、オーディオ情報では音声変化の激しさなどに
よって符号化する際に発生する符号量が異なる。この符
号化ビットレート検出部55は、検出した符号化ビット
レートを、符号化対象を特定できるようにして後述する
入出力制御部30へ出力する。
【0017】続いて、エンコード装置50以外の情報供
給装置20の構成要素について説明する。図1に示すよ
うに、ビデオPESパケッタイザ52の出力としてのビ
デオPESパケットは入力インタフェース21に入力さ
れ、オーディオPESパケッタイザ54の出力としての
オーディオPESパケットは入力インタフェース22に
入力される構造である。また、入出力制御部30は、符
号化ビットレート検出部55(図2参照)から入力した
符号化ビットレート情報に基づき、ビデオPESパケッ
タイザ52からのビデオPESパケット及びオーディオ
PESパケッタイザ54からのオーディオPESパケッ
ト毎に符号化ビットレートを決定し、その情報を対応す
る入力インタフェース21,22に出力する。
【0018】ビデオ用の入力インタフェース21では、
エンコード装置50から入力されたビデオPESパケッ
トに対し、入出力制御部30から入力した対応する符号
化ビットレートをそのヘッダ情報中に入れ込む(図4
(A)参照)ことができるように構成されている。そし
て、バス24を介してビデオ緩衝メモリ31に転送され
る。一方、オーディオ用の入力インタフェース22で
は、エンコード装置50から入力されたオーディオPE
Sパケットに対し、入出力制御部30から入力した対応
する符号化ビットレートをそのヘッダ情報中に入れ込む
(図4(B)参照)ことができるように構成されてい
る。この説明から判るように、入力インタフェース2
1,22がビットレート情報入力手段に相当する。
【0019】そして、バス24を介してオーディオ緩衝
メモリ32に転送される。ビデオ緩衝メモリ31では、
転送されてきたビデオデータを一旦記憶して、マルチプ
レクサ35からの要求に応じて出力することができる。
同様に、オーディオ緩衝メモリ32は、転送されてくる
オーディオデータを一旦記憶して、マルチプレクサ35
からの要求に応じて出力することができる。
【0020】多重化手段としてのマルチプレクサ35
は、2つの緩衝メモリ31,32から送られてくるビデ
オデータのPESパケット列とオーディオデータのPE
Sパケット列とを多重化して1本のトランスポートスト
リーム(TS)とし、出力インタフェース36を通して
ヘッドエンド37に出力することができる。
【0021】なお、図示は省略しているが、この情報供
給装置20には、前述したビデオ緩衝メモリ31、オー
ディオ緩衝メモリ32、マルチプレクサ35および出力
インタフェース36からなるデータ出力機構が複数設け
られており、ヘッドエンド37は、これら複数のデータ
出力機構から送られてくるTSを各出力インタフェース
36に割り当てられているチャンネルにて伝送路90に
送出することができる。また、ヘッドエンド37は、モ
デム47から送られてくる信号を双方向通信用のチャン
ネルで送出し、伝送路90から双方向通信用のチャンネ
ルで入力された信号をモデム47に転送することができ
る。
【0022】モデム47は、バス24を介して制御手段
としての入出力制御部30に接続されており、入出力制
御部30は、モデム47およびヘッドエンド37を介し
て、伝送路90によって接続されている情報再生装置6
0にデータを送信したり、情報再生装置60からのデー
タを受け取ることができる。
【0023】次に、図3を参照して情報再生装置60の
構成について説明する。図3に示すように、情報再生装
置60は、情報再生装置60の各部の動作を制御するた
めの中央制御装置61を備えている。この中央制御装置
61は周知のマイクロコンピュータとして構成されてい
る。中央制御装置61には、キーボード(図示略)を有
する入力手段としての入力装置63が接続されており、
入力装置63を操作すれば、中央制御装置61に各種の
データや指示を入力することができる。また、中央制御
装置61は、モデム62を介して伝送路90に接続され
ており、前述の双方向通信用のチャンネルを使用して情
報供給装置20の入出力制御部30と通信することがで
きる。
【0024】さらに、伝送路90には、受信手段として
のチューナ64が接続されている。チューナ64は、中
央制御装置61の指示に応じてチャンネルを選択し、そ
の選択されたチャンネルで送信されてくる情報を受信す
ることができる。チューナ64によって受信された情報
は、分離手段としてのシステムデコーダ65に送出され
る。このシステムデコーダ65は、チューナ64によっ
て受信され転送されてくるTS(トランスポートストリ
ーム)を、ビデオPESパケットとオーディオPESパ
ケットとに分離し、それぞれビデオバッファ73、オー
ディオバッファ66に出力することができる。また、シ
ステムデコーダ65は、TSから分離したビデオPES
パケット及びオーディオPESパケットよりヘッダ情報
をコピーして中央制御装置61に出力する。
【0025】オーディオデコーダ67は、オーディオバ
ッファ66よりオーディオPESパケットを読み出して
復号し、アナログのオーディオ信号としてアンプ69に
出力することができ、アンプ69は、オーディオ信号を
増幅してスピーカ70に送り、音声出力させることがで
きる。
【0026】また、ビデオデコーダ74は、ビデオバッ
ファ73よりビデオPESパケットを読み出して復号
し、アナログのビデオ信号として映像出力制御装置75
に出力することができる。この映像出力制御装置75に
はモニタテレビ76が接続されており、このモニタテレ
ビ76において再生した映像を表示することができる。
【0027】そして、前述のオーディオデコーダ67と
ビデオデコーダ74における復号に際しては、中央制御
装置61から所定のレート制御がなされる。これは、シ
ステムデコーダ65からはPESパケット毎のヘッダ情
報が入力されるので、そのヘッダ情報中の符号化ビット
レート情報に基づいて所定の制御レート値を設定し、オ
ーディオデコーダ67、ビデオデコーダ74に対して制
御するのである。
【0028】なお、以上の説明から判るように、システ
ムデコーダ65が、入力されたPESパケット毎のヘッ
ダ情報を中央制御装置61に転送し、中央制御装置にお
いてこのヘッダ中の符号化ビットレート情報が抽出され
るので、これらシステムデコーダ65及び中央制御装置
61が符号化ビットレート抽出手段として機能すること
となる。
【0029】次に、本実施形態の圧縮情報供給再生シス
テム10の動作について説明する。ここでは、情報供給
装置20の映像記憶装置28及び音声記憶装置26に
は、映画のビデオデータ及びオーディオデータがPES
パケット列状態で記憶されており、音声記憶装置26に
は、その映画に対応する3種類(日本語、英語、仏語)
のオーディオデータがPESパケット列状態で記憶され
ていることを前提とし、情報再生装置60から所望の言
語での音声を指定して映画のための情報を送信してもら
う場合を例にして動作説明をする。
【0030】まず、情報再生装置60の利用者が、入力
装置63を操作して所望の映画情報の供給を要求する
と、中央制御装置61はこの映画情報の送出要求をモデ
ム62を通し、伝送路90を介して情報供給装置20に
送信する。また、このときに利用者は、例えば日本語で
の音声を指示するキー操作により、日本語音声の選択を
情報供給装置20に通知することができる。
【0031】一方、情報供給装置20では、入出力制御
部30がモデム47を通してこの要求を受信する。次
に、入出力制御部30は、指定された映画のビデオデー
タと選択された言語(この場合は日本語)によるオーデ
ィオデータの読み出しと入出力制御部30が選定したデ
ータ出力機構のビデオ緩衝メモリ31、オーディオ緩衝
メモリ32への転送を、映像記憶装置制御部27及び音
声記憶装置制御部25にそれぞれ指示する。
【0032】さらに、入出力制御部30は、上記の選定
したデータ出力機構の出力インタフェース36に割り当
てられているチャンネルを、映画情報を要求してきた情
報再生装置60に通知する。情報再生装置60では、中
央制御装置61がチューナ64にチャンネルの選択を指
示する。こうして情報再生装置60は、そのチャンネル
によりTS(トランスポートストリーム)が送信されて
くるのを待つ。
【0033】次に、情報供給装置20では、映像記憶装
置制御部27が映像記憶装置28から所定のビデオデー
タを読み出してビデオ緩衝メモリ31に転送し、また音
声記憶装置制御部25が音声記憶装置26から所定のオ
ーディオデータを読み出してオーディオ緩衝メモリ32
に転送する。
【0034】ビデオ緩衝メモリ31及びオーディオ緩衝
メモリ32からそれぞれ読み出されたビデオデータ及び
オーディオデータはマルチプレクサ35に入力する。マ
ルチプレクサ35は、その2つの緩衝メモリ31,32
から送られてくるビデオデータのPESパケット列とオ
ーディオデータのPESパケット列とを多重化して1本
のTSを生成し、出力インタフェース36を通してヘッ
ドエンド37に出力する。ヘッドエンド37は、このT
Sを所定のチャンネルにて送出する。
【0035】情報再生装置60では、チューナ64が上
記指定されたチャンネルによりそのTSを受信すること
となる。このTSを受信した時点からの情報再生装置6
0における動作について説明する。
【0036】図5は、システムデコーダ65において実
行される処理である。まず最初のステップS1にて、T
Sパケットを取得したかどうかを判断する。TSパケッ
トを取得した場合には、S2へ移行して、そのPIDの
解読を行なう。TSパケットは、オーディオPES、ビ
デオPESのいずれであっても、図4の(A),(B)
に示すように共通のヘッダ部を有しており、そのパケッ
ト開始コードにPIDが含まれている。したがって、S
2ではそのPIDを解読し、その解読結果に応じてS
3,S4の判断を行なう。
【0037】つまり、取得したTSパケットがオーディ
オPESパケットであれば(S3:YES)、S5に移
行し、またビデオPESパケットであれば(S4:YE
S)、S7に移行する。S5では、取得したオーディオ
PESパケットのヘッダ部(図4(B)参照)をコピー
して中央制御装置61へ送り、続くS6にてオーディオ
PESパケットをオーディオバッファ66に振り分け
る。同様に、S7では、取得したビデオPESパケット
のヘッダ部(図4(A)参照)をコピーして中央制御装
置61へ送り、続くS8にてビデオPESパケットをビ
デオバッファ81に振り分ける。そして、S6,S8の
処理終了後はS1に戻り、次のTSパケットを待つ。
【0038】このようにして、PIDに基づいてオーデ
ィオバッファ66、ビデオバッファ73に振り分けられ
たオーディオPESパケット、ビデオPESパケット
は、それぞれオーディオデコーダ67、ビデオデコーダ
74に読み出されて復号処理がなされる。復号されたア
ナログのオーディオ信号はアンプ69にて増幅されてス
ピーカ70から音声出力される。また、復号されたアナ
ログのビデオ信号は映像出力制御装置75に出力され、
モニタテレビ76にて再生映像を表示される。
【0039】以上が圧縮情報供給再生システム10にお
ける情報供給及び情報再生にかかる基本的な動作である
が、本圧縮情報供給再生システム10の特徴は、情報供
給装置20から供給される圧縮情報中に符号化ビットレ
ート情報が含まれており、情報再生装置60ではその符
号化ビットレート情報に基づく再生処理ができることに
もあるので、その点についての動作を説明する。
【0040】図6は、情報再生装置60のオーディオデ
コーダ67あるいはビデオデコーダ74にて実行される
デコード処理を示すフローチャートであり、図7は、中
央制御装置61にて実行される処理を示すフローチャー
トである。これらの処理は相互にデータのやり取りをし
ながら実行されるので、以下の説明においては、適宜両
フローチャートを参照しながら進めることとする。
【0041】上述したように、システムデコーダ65か
らは、オーディオPESパケットあるいはビデオPES
パケットがそれぞれオーディオデコーダ67あるいはビ
デオデコーダ74へ送られると共に、各PESパケット
のヘッダ部が中央制御装置61へ送られる。
【0042】そこで、オーディオデコーダ67あるいは
ビデオデコーダ74では、図6のフローチャートに示す
ように、PESパケットを取得すると(S11:YE
S)、S12にて中央制御装置61へ割り込み信号を送
り、その中央制御装置61から符号化ビットレートが送
られてくるのを待つ。
【0043】一方、中央制御装置61では、図7に示す
ように、システムデコーダ65からのヘッダ情報を取得
した場合には(S21:YES)、続くS22におい
て、そのヘッダ情報中の符号化ビットレートに基づきデ
コード処理におけるレート値を設定する。そして、オー
ディオデコーダ67あるいはビデオデコーダ74より割
り込みが発生した場合には(S23:YES)、S24
へ移行して、その割り込みが発生したオーディオデコー
ダ67あるいはビデオデコーダ74に対して、レート値
を設定するための処理を実行する。このレート値を設定
するための処理とは、具体的には符号化ビットレートを
指示することである。
【0044】図6に戻り、オーディオデコーダ67ある
いはビデオデコーダ74では、上述した中央制御装置6
1からの符号化ビットレート(図7のS24参照)を取
得した場合には(S13:YES)、続くS14にて、
符号化ビットレートが前回値から変化したかどうかを判
断する。そして、符号化ビットレートが前回値から変化
した場合には(S14:YES)、S15へ移行して、
デコード処理におけるレート値をその変化した新しい値
に設定する。その後、S16にて、設定されているレー
ト値に基づく所定のデコード処理を実行する。一方、符
号化ビットレートが前回値から変化していない場合には
(S14:NO)、S15の処理をすることなく、S1
6へ移行する。つまり、前回までに設定された最新のレ
ート値に基づくデコード処理を実行することとなる。
【0045】このように、中央制御装置61では、オー
ディオデコーダ67あるいはビデオデコーダ74からの
割り込み信号があった場合には、その都度、それぞれに
対応する符号化ビットレートを各デコーダ67,74に
送る。この割り込み信号はPESパケット単位で発行さ
れ、中央制御装置61では、たとえ符号化ビットレート
が変化していなくてもその都度再設定する。そして、符
号化ビットレートが前回値から変化したかどうかは各デ
コーダ67,74にて判断することとし、変化している
場合にのみ、各デコーダ67,74にてデコード処理に
用いるためのレート値を更新設定することとなる。
【0046】以上説明したように、本実施形態の圧縮情
報供給再生システム10によれば、情報供給装置20に
おいて圧縮情報中に対応する符号化ビットレート情報を
含ませた上で情報再生装置60へ供給し、情報再生装置
60においてはその符号化ビットレートに基づいて再生
することができる。そのため、放送メディア系や通信メ
ディア系のように情報供給装置20から伝送路を介して
供給した圧縮情報を情報再生装置60にて再生するよう
なシステムとして構成した場合でも、符号化ビットレー
トを可変にするVBRを実現可能とすることができる。
そのため、例えばビデオ情報であれば、複雑な画像に対
しては高レートで、簡単な画像については低レートで符
号化することにより、画質を落とすことなく平均的なレ
ートを下げ、より多くの(長時間の)データを保持する
ことができるといった蓄積メディア系において実現され
ていた効果が、この通信メディア系の圧縮情報供給再生
システム10においても得られるのである。
【0047】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこのような実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲でさまざまに実
施できることは言うまでもない。例えば、上記実施形態
では、中央制御装置61が、オーディオデコーダ67あ
るいはビデオデコーダ74からの割り込み信号があった
場合には、たとえ符号化ビットレートが変化していなく
てもその都度再設定して、それぞれに対応する符号化ビ
ットレートを各デコーダ67,74に送り、符号化ビッ
トレートが前回値から変化したかどうかは各デコーダ6
7,74にて判断することとしたが、符号化ビットレー
トが前回値から変化したかどうかを中央制御装置61に
て判断し、変化した場合にのみ各デコーダ67,74に
送るようにしても構わない。
【0048】また、所定の情報圧縮用符号化規格として
MPEG2を例にとったがそれに限定されることはな
く、MPEG1やJPEG等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の圧縮情報供給再生システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】 実施形態のエンコード装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 実施形態の情報再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 (A)はビデオPESパケットのデータ構成
を示す説明図、(B)はオーディオPESパケットのデ
ータ構成を示す説明図である。
【図5】 実施形態の情報再生装置のシステムデコーダ
において実行される処理を示すフローチャートである。
【図6】 実施形態の情報再生装置のデコーダにおいて
実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】 実施形態の情報再生装置の中央制御装置にお
いて実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…圧縮情報供給再生システム 20…情報供給
装置 25…音声記憶装置制御部 26…音声記憶
装置 27…映像記憶装置制御部 28…映像記憶
装置 30…入出力制御部 31…ビデオ緩
衝メモリ 32…オーディオ緩衝メモリ 35…マルチプ
レクサ 36…出力インタフェース 37…ヘッドエ
ンド 50…エンコード装置 51…ビデオエ
ンコーダ 52…ビデオPESパケッタイザ 53…オーディ
オエンコーダ 54…オーディオPESパケッタイザ 55…符号化ビ
ットレート検出部 60…情報再生装置 61…中央制御
装置 62…モデム 63…入力装置 64…チューナ 65…システム
デコーダ 66…オーディオバッファ 67…オーディ
オデコーダ 69…アンプ 70…スピーカ 73…ビデオバッファ 74…ビデオデ
コーダ 75…映像出力制御装置 76…モニタテ
レビ 90…伝送路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報圧縮用符号化規格に基づいて
    情報を圧縮する情報圧縮手段を備えた情報供給装置から
    伝送路を介して情報再生装置に圧縮情報を供給し、該情
    報再生装置にて前記圧縮情報を再生させるようにした圧
    縮情報供給再生システムにおいて、 前記情報供給装置は、前記情報圧縮手段によって情報圧
    縮処理が施された際の符号化ビットレート情報を、前記
    圧縮情報の所定のアクセスユニット毎のヘッダ情報に含
    ませた上で前記情報再生装置側へ供給し、 前記情報再生装置は、前記供給された圧縮情報を、前記
    ヘッダ情報に含まれた符号化ビットレート情報に基づい
    て再生するよう構成されていることを特徴とする圧縮情
    報供給再生システム。
  2. 【請求項2】 前記情報供給装置の情報圧縮手段はオー
    ディオ情報及びビデオ情報をそれぞれ個別に圧縮可能で
    あり、かつそれぞれ個別に前記符号化ビットレート情報
    をヘッダ情報に含む形式でパケット化されたオーディオ
    情報及びビデオ情報が多重化されたトランスポートスト
    リーム状態で供給され、 前記情報再生装置では、供給されたトランスポートスト
    リームをオーディオ側及びビデオ側のパケットに分離
    し、オーディオバッファ及びビデオバッファにそれぞれ
    一時蓄積させ、当該オーディオバッファ及びビデオバッ
    ファからそれぞれ読み出したオーディオ情報及びビデオ
    情報を同期を取りながら再生するように構成されている
    と共に、前記オーディオ情報及びビデオ情報を、それぞ
    れに対応した前記符号化ビットレート情報に基づいて再
    生するよう構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の圧縮情報供給再生システム。
  3. 【請求項3】 所定の情報圧縮用符号化規格に基づいて
    情報を圧縮する情報圧縮手段を備え、その圧縮した情報
    を情報再生装置に伝送路を介して供給する情報供給装置
    において、 前記情報圧縮手段によって情報圧縮処理が施された際の
    符号化ビットレート情報を、前記所定のアクセスユニッ
    ト毎のヘッダ情報に含ませるビットレート情報入力手段
    を備え、その符号化ビットレート情報を含んだ状態での
    圧縮情報を前記情報再生装置側へ供給するよう構成され
    ていることを特徴とする情報供給装置。
  4. 【請求項4】 所定の情報圧縮用符号化規格に基づいて
    圧縮された情報を情報供給装置から伝送路を介して供給
    してもらい、その圧縮情報を再生する情報再生装置にお
    いて、 前記供給された圧縮情報のヘッダ情報より符号化ビット
    レート情報を抽出する符号化ビットレート抽出手段を備
    え、その抽出した符号化ビットレート情報に基づいて前
    記圧縮情報を再生するよう構成されていることを特徴と
    する情報再生装置。
JP27019496A 1996-10-11 1996-10-11 圧縮情報供給再生システム、情報供給装置及び情報再生装置 Pending JPH10117146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7937516B2 (en) * 2002-11-09 2011-05-03 Nxp B.V. Integrated circuit with LIN-protocol transmission

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