JP3630248B2 - データ記録方法及び装置、データ再生方法及び装置、データ伝送方法及び装置 - Google Patents

データ記録方法及び装置、データ再生方法及び装置、データ伝送方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
作用
実施例
(1)記録方法及び再生方法の原理
(2)基本システム構成
(2−1)記録装置と再生装置の構成
(2−2)記録手順及び再生手順
(3)応用システム
(3−1)一体型システム
(3−2)分離型システム
(4)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は動画像信号を圧縮符号化して記録し又は再生するデータ記録装置、データ再生装置等に関する。
また本発明は動画像信号を圧縮符号化して遠隔地に伝送するデータ伝送装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般にデイジタル動画像信号を記録再生するシステムや遠隔地に伝送するシステムにおいては、記録媒体の容量や伝送路を効率良く利用するため、画像信号を圧縮符号化する方法が採用されている。この際、フレーム内相関を利用したり、フレーム間相関を利用して動画像信号を圧縮符号化するのが一般的である。因にこれら圧縮符号化フオーマツトにはMPEG1、MPEG2の他、H.261等がある。
さてこれら符号化フオーマツトに基づいて動作する圧縮符号化装置等においては、ある時間内に発生される動画像信号のデータ量が一定となるように符号化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが圧縮符号化によつて発生されるデータ量は通常一定になることはなく、しかもフレームごとに発生されるデータ量が異なる。
しかし時間当たりに発生するデータ量が一定しないと、発生されたデータを記録媒体に直接記録したり、直接伝送することはきわめて困難である。
これは一般にデータの記録レート又はデータの伝送レートが一定であることによる。
【0005】
そこで通常は、動画像圧縮符号化処理部と媒体記録部との間又は動画像圧縮符号化処理部と伝送部との間にバツフアメモリを設置し、記録装置や伝送路等に出力される可変量の符号化データのデータレートが一定になるようになされている。このとき動画像圧縮符号化処理部ではバツフアメモリが破錠しないように符号化データの発生量を調整する。
【0006】
従つて動画像圧縮符号化時に動画像圧縮符号化処理部で単位時間に発生されるデータ量の平均レートは、バツフアメモリから出力される符号化データのデータレートと同じである。
一般にこれらの動作を行う装置は、バツフアメモリを含めてエンコーダと呼ばれている。
【0007】
一方、圧縮符号化されたデータを元の動画像信号に復号する装置側では、記録装置や伝送路の出力端と伸長復号化処理部との間に、上述と同様のバツフアメモリが置かれるようになされている。一般に、これらの動作を行う装置は、バツフアメモリを含めてデコーダと呼ばれている。
このように従来のエンコーダやデコーダでは用途に応じて、動画像信号のデータ量がある時間単位で一定量に近づくよう、又は目標となる符号化データ発生量に近づくよう圧縮符号化処理がなされている。
【0008】
ここでは時間長Tの動画像信号を圧縮符号化した符号化データを書き込みレートRで記録媒体に記録し、その後、読み出しレートRでこの記録データを読み出して復号することにより動画像信号を再生する場合を考える。この場合、目標となる符号化データ発生量Ei は、次式
【数1】
Figure 0003630248
となる。
【0009】
ところが実際のデータ発生量Er は、次式
【数2】
Figure 0003630248
に示すように、一定値R×Tにはならない。ここでBはエンコーダ内に設けられているバツフアメモリの容量である。
【0010】
このデータをそのまま記録媒体に記録し、その後読み出した場合を考えると、読み出し時間tは、次式
【数3】
Figure 0003630248
となる。読み出されたデータはデコーダによつて動画像信号へ復号されるが、復号後の動画像信号の再生時間はやはりTとなる。このことから画像の再生時間と、それに必要なデータの読み出し時間は異なることが分かる。
【0011】
ところでAVサーバのように、ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化したデータ(以後これをクリツプと呼ぶ)を任意の個数だけ媒体に書き込み、その媒体から任意の個数のクリツプを読み出し、その画像信号を連続再生する場合、以下のような問題点がある。
ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化したクリツプを任意の個数だけ媒体に書き込み、その媒体から任意の個数のクリツプ画像信号を連続再生する場合、必要なデータを読み出す時間がそれぞれ異なるため、データの読み出し時間が再生時間より長くなると、実際のクリツプ画像信号を途切れなく連続再生することができないという問題があつた。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、任意の時間長でなるクリツプ画像を途切れなく再生することができるデータ記録方法及び装置、データ再生方法及び装置、データ伝送方法及び装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化して記録媒体に記録する際又は伝送路に出力する際、圧縮符号化データの出力開始から一定時間の間は圧縮符号化データを先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込むだけで記録媒体又は伝送路への読み出しを禁止する。
やがて圧縮符号化データの出力開始から一定時間が経過した後は、圧縮符号化した圧縮符号化データを先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込む一方で当該先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込まれている圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出してパケツト化すると共に、先入れ先出し方式のバツフアメモリから圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出すことで当該先入れ先出し方式のバツフアメモリが一時的に空になる毎に、パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化する。そしてこのようにパケツト化して得たパケツトデータを記録媒体に記録し、又は伝送路に出力するようにする。
【0014】
一方、ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化してなる圧縮符号化データを出力開始から一定時間先入れ先出し方式のバツフアメモリに蓄積し、その後、当該バツフアメモリへの書き込みを継続しながら書き込みレートより高いレートで読み出してパケツト化すると共に、バツフアメモリから圧縮符号化データを書き込みレートより高いレートで読み出すことで当該バツフアメモリが一時的に空になる毎に、パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、得られたパケツトデータが記録された記録媒体からパケツトデータを読み出す際又はそのパケツトデータを伝送路から受信する際、当該パケツトデータを記録媒体に書き込むときのデータレート又は伝送路に出力するときのデータレート以上のデータレートによつて読み出す。そして読み出したパケツトデータからスタツフイングデータを抽出して破棄すると共に、その読み出したパケツトデータから圧縮符号化データを抽出して先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込むようにする。その後、先入れ先出し方式のバツフアメモリより書き込まれている圧縮符号化データを、圧縮符号化したときと同じデータレートで読み出して復号する。
【0015】
【作用】
通常、動画像信号を圧縮符号化する場合、発生データ量が変動するが、これら変動に係わらず記録媒体に記録される時点又は伝送路に出力される時点における圧縮符号化データはスタツフイングデータと共に一定サイズのパケツトデータに変換される。従つて発生データ量の多寡によらず一定時間内に動画像信号を、伝送形態に破綻が生じないようにして記録又は伝送できる。
一方、再生側又は受信側は、パケツトデータから抽出したスタツフイングデータを破棄することで、発生データ量の多寡によらず一定時間内に真の動画像信号のみを再生又は受信できる。
【0016】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0017】
(1)記録方法及び再生方法の原理
ある一定時間分の動画像を圧縮符号化したデータ、すなわちクリツプを任意の個数だけ記録媒体に書き込み、その記録媒体から任意の個数の画像信号を途切れなく連続再生をするため、この実施例に示す記録装置は、圧縮符号化したデータをFIFOバツフアメモリに一定時間書き込んだ後、書き込み時以上のデータレートでデータを読み出してパケツト化したデータを記録媒体に記録するようにする。
【0018】
またこの実施例に示す再生装置は、記録媒体から記録時と同レート又はそれ以上のレートで読み出したパケツトからデータを抽出し、このデータを記録時以上の容量をもつFIFOバツフアメモリに書き込んだ後、符号時と同じレートで読み出して伸長復号処理するようにする。
【0019】
(2)基本システム構成
(2−1)記録装置と再生装置の構成
図1にこれら記録方式を実現する記録装置1と、これら読み出し方式を実現する再生装置2のハードウエア構成例を示す。
まず記録装置1の構成を説明する。記録装置1はエンコーダ1A、FIFOバツフアメモリ1B、パケツト化処理部1C及びスタツフイング処理部1Dによつて構成されている。
【0020】
エンコーダ1Aは圧縮符号化処理部1A1と、エンコードバツフアメモリ1A2の2つによつて構成されている。圧縮符号化処理部1A1は動画像信号S1を平均レートReで可変量圧縮符号化し、符号化データS2を容量Beのエンコードバツフアメモリ1A2に順次出力するようになされている。
またエンコードバツフアメモリ1A2は符号化データS2が一定量メモリ内に蓄積されると、符号化データS2をレートReで出力するようになされている。因にエンコードバツフアメモリ1A2のバツフア残量Beは圧縮符号化処理部1A1にフイードバツクされ、バツフアが破綻しないようになされている。
【0021】
FIFOバツフアメモリ1Bはデータレートの変換用に設けられた容量Bwのバツフアメモリである。FIFOバツフアメモリ1BはレートReで書き込まれた符号化データS3を所定の時間Twの間蓄積し、その後、書き込み時のレートReより高い読み出しレートRwでパケツト化処理部1Cに送出するようになされている。ここで蓄積時間Tw、読み出しレートRw、バツフア容量Bwは、それぞれ以下のように計算される。
【数4】
Figure 0003630248
【数5】
Figure 0003630248
【数6】
Figure 0003630248
【0022】
パケツト化処理部1Cは、FIFOバツフアメモリ1Bによつて時間的に圧縮された符号化データS4を順次入力し、これらを1又は複数のパケツト内に格納して出力する。この際、パケツト化処理部1Cはパケツトサイズやデータの種類、時間情報等必要な情報をパケツトヘツダに書き込み、これを一定レートRwで記録媒体3に記録するようになされている。
この結果、発生情報量の多寡によらず必ずクリツプの再生時間Tに相当する時間内にパケツトデータS5を記録媒体3に書き込むことができる。
【0023】
因にパケツト化処理部1Cは、Rw>Reという関係からパケツト処理の途中でFIFOバツフアメモリ1B内のデータがなくなつた場合、スタツフイング処理部1Dから与えられるデータに直接関係のない無意味なデータ(すなわちスタツフイングデータ)をパケツトに挿入し、充填するようになされている。これにより伝送形態に破綻が生じないようになされている。
【0024】
続いて再生装置2の構成を説明する。再生装置2はデータ抽出処理部2A、FIFOバツフアメモリ2B及びデコーダ2Cによつて構成されている。
再生装置2は記録媒体3に記録されている記録データを一定レートRwで読み出し、これを再生データS6としてデータ抽出処理部2Aに読み込む。
データ抽出処理部2Aはパケツトからヘツダ情報等を基に動画像信号に対応する符号化データS7を抽出し、これを読み出し用のFIFOバツフアメモリ2Bに送出するようになされている。このときデータ抽出処理部2Aはパケツト内からスタツフイングデータが抽出されると、スタツフイングデータが復号化処理されないよう破棄するようになされている。
【0025】
さてデータ抽出処理部2Aが記録媒体3から記録データS6を読み出す際の読み出しレートを書き込みレートと同じRwとすると、読み出しに必要な時間Tdは、次式
【数7】
Figure 0003630248
に示すように、常にクリツプの表示時間内に収めることができる。
【0026】
このようにデータ抽出処理部2Aによつて抽出された符号化データS7は読み出し用のFIFOバツフアメモリ2Bに書き込まれ、データレートを本来のデータレートに戻される。この読み出し用のFIFOバツフアメモリ2Bの容量Brは次の条件を満たす。
【0027】
一般にデコーダ2Cに内蔵されているデコードバツフアメモリ2C1の容量は、エンコードバツフアメモリ1A2の容量以上もつとされているので、本実施例の場合、読み出し用のFIFOバツフアメモリ2Bの容量Brは、次式
【数8】
Figure 0003630248
に示すように、書き込み用のFIFOバツフアメモリ1Bの容量Bwと同じかそれ以上のものが用いられる。
【0028】
最後にデコーダ2Cについて説明する。デコーダ2Cはデコードバツフアメモリ2C1と伸張復号化処理部2C2とによつて構成されている。
デコードバツフアメモリ2C1はFIFOバツフアメモリ2Bから一定レートReで符号化データS8を読み出し、これを伸張復号化処理部2C2に与えるようになされている。伸張復号化処理部2C2は符号化データS8を平均復号化レートReによつて復号し、復号結果を動画像信号S10として出力する。
【0029】
(2−2)記録手順及び再生手順
以上の構成において、記録時及び再生時に記録装置1及び再生装置2内で実行される記録動作及び再生動作を順に説明する。
まず複数のクリツプを途切れなく連続再生できるようにすることを想定した記録時の記録動作を図2を用いて説明する。
【0030】
記録装置1は記録動作が開始されると、ステツプSP1からステツプSP2に移り、動画像信号を記録する記録媒体3上の位置を書き込みポインタによつて指定する。因にこのポインタは再生時に動画像信号の記録データを読み出すための読み出しポインタとして使用される。
書き込みポインタの指定が完了すると、記録装置1の処理はステツプSP3に移り、エンコーダ1Aに動画像信号S1が入力され、可変量符号化が開始される。
【0031】
符号化が開始されると、記録装置1はエンコーダ1Aによつて動画像信号S1を平均レートReによつて符号化し、ステツプSP4に示すように、符号化によつて得られた符号化データS3をエンコードバツフアメモリ1A2よりFIFOバツフアメモリ1Bに書き込む。
記録装置1は、次のステツプSP5に示すように、書き込み開始時刻からの経過時間を確認し、経過時間が(4)式で与えられる蓄積時間Twより大きいか否か判定する。
【0032】
やがて肯定結果が得られると、記録装置1はステツプSP6に示すように、FIFOバツフアメモリ1Bからパケツト化処理部1Cへ符号化データS4の読み出しが開始される。この読み出し時におけるデータレートRwは前項において説明したように、FIFOバツフアメモリ1Bに書き込まれる際のデータレートReに比して大きいデータレートである。
【0033】
この後、ステツプSP7〜ステツプSP9に示すように、FIFOバツフアメモリ1Bのバツフア残量Beが0になつたことが確認されるまで、記録装置1はパケツト化処理部1Cにおいて符号化データS4をパケツト化し、パケツトデータS5として記録媒体3に記録する。
ステツプSP9において肯定結果が得られ、FIFOバツフアメモリ1Bが空になつたことが確認されると、記録装置1はステツプSP10において、エンコーダ1AによるFIFOバツフアメモリ1Bへの書き込みが終了したか否かの判定処理に移る。
【0034】
このとき否定結果が得られると、FIFOバツフアメモリ1Bからの読み出しレートRwが書き込みレートReに対して大きいために一時的に空になつたものと判断し、ステツプSP11−ステツプSP7−ステツプSP8−ステツプSP9において、パケツトのデータ不足分をスタツフイングデータによつて充填するよう動作する。この処理ルーチンはFIFOバツフアメモリ1Bからの読み出しが再開されるまで継続される。
【0035】
やがてFIFOバツフアメモリ1Bからの読み出しが再開されると、再び、ステツプSP9−ステツプSP7−ステツプSP8−ステツプSP9の処理ルーチンが繰り返し実行される。
そしてステツプSP9及びステツプSP10において肯定結果が得られたとき、一連の動画像信号S1の記録終了がステツプSP12で確認され、次のステツプSP13において次のクリツプの動画像信号S1を記録するか否かの判定に移る。
ここで肯定結果が得られている間、記録装置1はステツプSP2〜ステツプSP13の処理を繰り返し実行する。否定結果が得られたとき、複数のクリツプの記録を終了する。
【0036】
続いてこのように記録された記録媒体3から記録データを再生する時の再生動作を図3を用いて説明する。
再生装置2は再生動作が開始されると、ステツプSP21からステツプSP22に移り、記録データを読み出す記録媒体3上の位置を読み出しポインタによつて指定する。
この読み出しポインタの指定が終了すると、ステツプSP23に示すように、記録媒体3からの読み出しが開始される。
【0037】
再生装置2は再生データS6をデータ抽出処理部2Aに読み込むと、ステツプSP24に示すように、一定レートRwで読み出される再生データS6からスタツフイングデータを抽出し、ステツプSP25において動画像信号部分の符号化データS7をFIFOバツフアメモリ2Bに与えるよう動作する。
続くステツプSP26に移ると、再生装置2はFIFOバツフアメモリ2Bによつてレート変換した符号化データS8をデコーダ2Cに与え、このデコーダ2Cによつて動画像信号S10の再生を開始する。
【0038】
そして次のステツプSP28において、再生装置2はデータの読み出しが全て終了したか否か判定し、否定結果が得られている間、ステツプSP28−ステツプSP24−ステツプSP25−ステツプSP26−ステツプSP27−ステツプSP28の処理を繰り返す。
この処理ループを繰り返すことによりクリツプ1つ分のデータ読み出しが終了すると、再生装置2はステツプSP28からステツプSP29に移り、連続再生される次のクリツプがあるか否かの判定処理に移る。
【0039】
ここで肯定結果が得られている間、再生装置2はステツプSP22〜ステツプSP28の処理を繰り返し、否定結果が得られた時点でステツプSP30の処理に移る。
そしてステツプSP30において、デコードバツフアメモリ2C1のバツフア残量が0になつたことを確認した時点でステツプSP31に移り、再生動作を終了するようになされている。
【0040】
以上の記録再生動作例として2つのクリツプ1及びクリツプ2を連続記録する場合のデータ量と処理時間との関係を表したのが図4及び図5である。
まず連続記録されるクリツプ1及びクリツプ2の画像時間はそれぞれ図4(A)に示すようにT及びT’であるとする。一般に、エンコーダ1Aのエンコードバツフアメモリ1A2には直前に符号化された画像データが残つているためFIFOバツフアメモリ1Bからクリツプ1及びクリツプ2の符号化データS3を読み出すには図4(B)に示すようにT+ΔT及びT’+ΔT’の時間がかかる。
【0041】
この符号化データS3を従来のようにそのまま記録媒体3に記録すると、記録媒体3からクリツプ1及びクリツプ2を再生するのに同じくT+ΔT及びT’+ΔT’の時間が必要となり、表示時間に対して長くなつてしまう。このため従来の再生装置では2つのクリツプ1及びクリツプ2を連続的に再生しても表示時にΔTの空白時間が生じるおそれがあつた。
【0042】
これに対して、本実施例に示す記録装置1はFIFOバツフアメモリ1Bから平均符号化レートReより大きいデータレートであり、かつ(5)式を満たす条件でデータを読み出すため、クリツプ1及びクリツプ2を含むデータ部分はいずれもバツフア残量Beの多寡によらず画像時間T及びT’以内に記録媒体3に書き込みを終了することができる。これを表しているのが図4(C)である。因に図中斜線で示す時間は、スタツフイングデータが充填される期間である。
記録媒体3には記録終了時、図4(C)に示すデータ構造でデータが記録されることになる。
【0043】
一方、再生時、再生装置2は図5(A)に示すようにクリツプ1及びクリツプ2に対応する動画像信号の記録データをそれぞれ時間T及びT’内に読み出すことができる。
しかも読み出された再生データS6からスタツフイングデータが抽出されるため図5(B)に示すようにFIFOバツフアメモリ2Bに読み出されるデータは真に動画像信号に相当するデータだけになる。
【0044】
この後、符号化データS8は図5(C)に示すようにFIFOバツフアメモリ2Bからデコーダ2Cに元のデータレートReによつて読み出され、復号される。このとき図5(C)ではバツフア残量分、みかけのデータ読み出し時間がクリツプ1及びクリツプ2の表示時間に対して長くなつているが、各符号化データの復号動作は時間T及びT’で終了するため図5(D)に示すような2つのクリツプ1及び2の連続再生が可能となる。
【0045】
以上の構成によれば、連続再生しようとする2つのクリツプの動画像信号を各表示時間T及びT’内に記録媒体3から読み出すことができることにより、復号動作の遅れによるクリツプの表示遅れを回避できる。これにより複数のクリツプを空白期間なく連続して再生できる記録装置1及び再生装置2を実現できる。また連続再生の可能な記録媒体3を実現できる。
【0046】
(3)応用システム
次にこの基本システムを応用したシステム構成例を示す。ここでは記録装置1、記録媒体3及び再生装置2間がそれぞれ通信回線で接続された一体型のシステムと、記録装置1と記録媒体3との間又は記録媒体3と再生装置2との間が有線路で接続されていな分離型のシステムとについて説明する。
【0047】
(3−1)一体型システム
ここでは一体型システムの例として、AV信号(オーデイオ信号及びビデオ信号)を通信回線を介して多数の端末装置に分配するサーバシステム(以下AVサーバシステムという)について説明する。図6にAVサーバシステム11の全体構成を示す。
このAVサーバシステム11はデータ供給源12、エンコード部13及びサーバ部14の3つの部分によつて構成されており、サーバ部14から多数の端末15A1 〜15AN にAV信号を分配するのに用いられる。各部は次のように構成されている。
【0048】
データ供給源12はビデオテープレコーダ(VTR)や光磁気デイスク装置等の再生装置12Aで構成されている。各再生装置12AはAVデータ信号SD1、SD2……を伝送路や信号線を通じてエンコード部13に供給する。因にこの例ではデータ供給源12を複数台設けるものとする。
エンコード部13は基本システムの記録装置1に対応する部分であり、エンコーダ13A、FIFOバツフア/パケツト化処理部13B及びコントロール部13Cで構成されている。
【0049】
このうちエンコーダ13Aは各データ供給源12から入力されるAVデータ信号SD1、SD2……をそれぞれMPEG2の規格に従うデータフオーマツトの信号に符号化し、データストリームD1、D2……に変換するようになされている。
FIFOバツフア/パケツト化処理部13BはこれらデータストリームD1、D2……をそれぞれFIFOバツフアメモリに一旦記憶してレート変換し、レート変換された符号化データをパケツト化処理部でパケツトデータに変換する。
【0050】
コントロール部13Cはコントロール信号SCTL によつてデータ供給源12、エンコーダ13A及びサーバ部14を制御すると共に各部の動作状態を管理するようになされている。
【0051】
サーバ部14は記録再生部14A及びデコード部14Bにより構成されている。ここで記録再生部14Aは圧縮符号化された符号化データをさらに時間軸方向に圧縮した符号化データを記録媒体に記録するようになされ、ユーザから指示があつたとき対応するAVデータを読み出してデコード部14Bに出力するのに用いられる。因にユーザからの指示は要求信号Srequestとして入力される。
【0052】
さて記録再生部14Aはメデイア制御部14A1と複数のメデイアユニツト14A2〜14A8とによつて構成されている。ここでメデイア制御部14A1は複数のメデイアユニツト14A2〜14A8の記録再生動作を制御するユニツトである。またメデイアユニツト14A2〜14A8はそれぞれ複数のハードデイスク装置を内蔵しており、複数の信号を同時並列的に記録再生できるようになされている。これにより多数の端末15A1〜15ANからのマルチアクセスが実現できる。またこれらハードデイスクには連続再生が要求されるクリツプの動画像信号が記録されている。
【0053】
またデコード部14Bはデータ抽出処理部/FIFOバツフアメモリ14B0と複数台のデコーダ14B1〜14BMとによつて構成されている。ここでデコード部14Bに用意されるデコーダ14B1〜14BMの数は最終的に接続される端末15A1〜15ANの数と、記録再生部14Aが同時に再生できる符号化データの数とに応じて定まる。
【0054】
デコード部14Bは各デコーダ14B1〜14BMによつて各メデイアユニツト14A2〜14A8を介して読み出された符号化データを復号し、各端末15A1〜15ANに出力する。
因にこのAVサーバシステム11は1つの部屋の中に必ずしも設けられている必要はなく、LAN(Local Area Network)等によつて互いに接続されていても良い。
【0055】
(3−2)分離型システム
次に分離型システムの例として、AV信号(オーデイオ信号及びビデオ信号)を記録媒体の物理的な配送を介して多数の端末装置に分配するAVサーバシステムについて説明する。図7にAVサーバシステム21の全体構成を示す。
このAVサーバシステム21はそれぞれ地理的に離れた位置にある制作局22、キー局23、人工衛星24、ケーブル局25、支局26、家庭27等によつて構成されるシステムである。
【0056】
この例の場合、基本システムにて説明した記録装置1は制作局22のエンコーダ22Aに相当し、再生装置2は支局26のデコーダ26Aに相当する。
制作局22は映像ソースを編集してコマーシヤル(CM)やプログラム(番組)を制作する制作会社や制作室であり、番組やCMの動画像がここで圧縮符号化され記録媒体3に記録されるようになされている。記録媒体3はキー局23やケーブル局25に物理的に配送される。
【0057】
キー局23は記録媒体3から再生した画像データを圧縮符号化データのまま人工衛星24に送出し、これを遠隔地の支局26に伝送する際に使用される。このデータ伝送は基本システムにおける記録媒体3と再生装置2間が無線伝送になつたものである。
一方、ケーブル局25は記録媒体3から再生した画像データを圧縮符号化データのままケーブルを介して遠隔地の支局26に伝送する際に使用される。この他、ケーブル局25と支局26との間のデータ伝達には記録媒体3によるものもある。
【0058】
支局26にはデコーダ26A及びフアイルサーバ26Bが設けられており、受信された符号化データを元のデータレートで復号し、動画像信号として各家庭27に配信するのに使用される。
基本システムはこのような応用も可能である。またこの例ではエンコーダ22Aが制作局22に設けられている例を表したが、キー局23内にあつても良い。
またデコーダ26Aを支局26内に設ける例について表したが、各家庭27内に設けられている例についても実現できる。
【0059】
(4)他の実施例
なお上述の実施例においては、記録装置1としてエンコーダ1AとFIFOバツフアメモリ1B、パケツト化処理部1C及びスタツフイング処理部1Dが一体化されているものについて述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれ別筺体内に内蔵されていても良い。
同様に再生装置2としてデータ抽出処理部2A、FIFOバツフアメモリ2B及びデコーダ2Cが一体化されているものについて述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれ別筺体内に内蔵されていても良い。
【0060】
さらに上述の実施例においては、記録媒体3の例としてハードデイスクやビデオテープを用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の記録媒体にも適用し得る。例えばビデオデイスクや光磁気デイスク、また相変化型デイスクのような光デイスクやいわゆる光カードにも適用し得る。またフロツピーデイスク等の磁気記録媒体にも適用し得る。
【0061】
さらに上述の実施例においては、記録媒体3からデータを読み出すとき、記録媒体に書き込むときと同じレートRwで読み出す場合について述べたが、読み出し時のレートはこれ以上であつても良い。
【0062】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、通常、動画像信号を圧縮符号化する場合、発生データ量が変動するが、これら変動に係わらず記録媒体に記録される時点又は伝送路に出力される時点における圧縮符号化データはスタツフイングデータと共に一定サイズのパケツトデータに変換されており、発生データ量の多寡によらず一定時間内に動画像信号を、伝送形態に破綻が生じないようにして記録又は伝送を完了できる。そして再生時又は受信時において、パケツトデータから抽出したスタツフイングデータを破棄することで、発生データ量の多寡によらず一定時間内に真の動画像信号のみを再生又は受信でき、伸張復号化した動画像信号の連続再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ記録装置及びデータ再生装置の基本構成を示すブロツク図である。
【図2】データ記録装置による記録動作を示すフローチヤートである。
【図3】データ再生装置による再生動作を示すフローチヤートである。
【図4】記録時におけるデータ発生量と処理時間の関係を示す略線図である。
【図5】再生時におけるデータ発生量と処理時間の関係を示す略線図である。
【図6】AVサーバシステムの構成例を示すブロツク図である。
【図7】AVサーバシステムの構成例を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……記録装置、1A……エンコーダ、1A1……圧縮符号化処理部、1A2……エンコードバツフアメモリ、1B……FIFOバツフアメモリ、1C……パケツト化処理部、1D……スタツフイング処理部、2……再生装置、2A……データ抽出処理部、2B……FIFOバツフアメモリ、2C……デコーダ、2C1……デコードバツフアメモリ、2C2……伸張復号化処理部、11、21……AVサーバシステム、12……データ供給源、13……エンコーダ部、14……サーバ部、14A……記録再生部、14B……デコーダ部、15A1〜15AN……端末、22……制作局、23……キー局、24……人工衛星、25……ケーブル局、26……支局、27……家庭。

Claims (12)

  1. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化して記録媒体に記録する際、圧縮符号化データの出力開始から一定時間の間は上記圧縮符号化データを先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込むだけで上記記録媒体への記録を禁止し、上記一定時間の経過後は上記圧縮符号化データを上記先入れ先出し方式のバツフアメモリへの書き込みを継続する一方で当該先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込まれている上記圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出してパケツト化すると共に、上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込み時以上の上記データレートで読み出すことで当該先入れ先出し方式のバツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、常に一定サイズのパケツトデータ上記記録媒体に記録する
    ことを特徴とするデータ記録方法。
  2. 上記一定時間は、上記動画像信号を上記圧縮符号化データに符号化して出力する符号化処理部に設けられている符号化バツフアメモリから当該符号化バツフアメモリの全容量に相当するデータを読み出すのに最低限必要な時間以上に設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録方法。
  3. 上記一定時間経過後に上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データを読み出す際の上記データレートは、上記一定時間分の上記動画像信号に相当する上記圧縮符号化データと当該動画像信号を圧縮符号化して出力する符号化処理部に設けられているバツフアメモリの全容量に相当するデータとを上記一定時間内に読み出すのに十分なデータレートである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記録方法。
  4. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化して出力する符号化処理部と、
    上記符号化処理部より圧縮符号化データを入力し、当該圧縮符号化データの入力開始から一定時間が経過するまでの間は上記圧縮符号化データを書き込むだけで読み出しを禁止し、上記一定時間の経過後は上記圧縮符号化データの書き込みを継続する一方で既に書き込まれている当該圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出す先入れ先出し方式のバツフアメモリと、
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから読み出された上記圧縮符号化データをパケツト化し、常に一定サイズのパケツトデータとして記録媒体に記録するパケツト化処理部と
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データが上記書き込み時以上の上記データレートで読み出されることで、当該先入れ先出し方式のバツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツト化処理部に対し、上記パケツトのデータ不足分をスタツフイングデータによって充填するスタツフイング処理部と
    を具えることを特徴とするデータ記録装置。
  5. 上記一定時間は、上記符号化処理部に設けられている符号化バツフアメモリから当該符号化バツフアメモリの全容量に相当するデータを読み出すのに最低限必要な時間以上に設定される
    ことを特徴とする請求項4に記載のデータ記録装置。
  6. 上記一定時間経過後に上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データを読み出す際の上記データレートは、上記一定時間分の上記動画像信号に相当する上記圧縮符号化データと上記符号化処理部に設けられているバツフアメモリの全容量に相当するデータとを上記一定時間内に読み出すのに十分なデータレートである
    ことを特徴とする請求項4に記載のデータ記録装置。
  7. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化してなる圧縮符号化データを出力開始から一定時間先入れ先出し方式のバツフアメモリに蓄積し、その後、当該バツフアメモリへの書き込みを継続しながら書き込みレートより高いレートで読み出してパケツト化すると共に、上記バツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込みレートより高い上記レートで読み出すことで当該バツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、得られたパケツトデータが記録された記録媒体から当該パケツトデータを再生する際、
    上記パケツトデータを、上記記録媒体に書き込まれたときのデータレート以上のデータレートによつて読み出し、当該読み出した上記パケツトデータから上記スタツフイングデータを抽出して破棄すると共に、上記読み出した上記パケツトデータから上記圧縮符号化データを抽出して上記先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込み、その後、当該先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込まれた上記圧縮符号化データを圧縮符号化時の出力データレートとほぼ同じデータレートで読み出して復号する
    ことを特徴とするデータ再生方法。
  8. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化してなる圧縮符号化データを出力開始から一定時間先入れ先出し方式のバツフアメモリに蓄積し、その後、当該バツフアメモリへの書き込みを継続しながら書き込みレートより高いレートで読み出してパケツト化すると共に、上記バツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込みレートより高い上記レートで読み出すことで当該バツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、得られたパケツトデータが記録された記録媒体から当該パケツトデータを読み出し、当該読み出した上記パケツトデータから上記スタツフイングデータを抽出して破棄すると共に、上記読み出した上記パケツトデータから上記圧縮符号化データを抽出するデータ抽出処理部と、
    上記データ抽出処理部から上記圧縮符号化データを順次入力して書き込んだ後、上記圧縮符号化データを上記データ抽出処理部から読み出す際のデータレートより遅く、かつ上記圧縮符号化データを圧縮符号化したときとのデータレートとほぼ同じデータレートで読み出す先入れ先出し方式のバツフアメモリと、
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから読み出した上記圧縮符号化データを復号して上記動画像信号を得る復号化処理部と
    を具えることを特徴とするデータ再生装置。
  9. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化した圧縮符号化データを伝送路を介して伝送する際、上記圧縮符号化データの出力開始から一定時間の間は当該圧縮符号化データを先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込むだけで上記伝送路への出力を禁止し、上記一定時間の経過後は上記圧縮符号化データを上記先入れ先出し方式のバツフアメモリへの書き込みを継続する一方で当該先入れ先出し方式のバツフアメモリに既に書き込まれている上記圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出してパケツト化すると共に、上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込み時以上の上記データレートで読み出すことで当該先入れ先出し方式のバツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、常に一定サイズのパケツトデータ上記伝送路に出力する
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  10. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化して出力する符号化処理部と、
    上記符号化処理部より圧縮符号化データを入力し、当該圧縮符号化データの入力開始から一定時間が経過するまでの間は上記圧縮符号化データを書き込むだけで出力を禁止し、上記一定時間の経過後は上記圧縮符号化データの書き込みを継続する一方で既に書き込まれている当該圧縮符号化データを書き込み時以上のデータレートで読み出す先入れ先出し方式のバツフアメモリと、
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから読み出された上記圧縮符号化データをパケツト化し、常に一定サイズのパケツトデータとして伝送路に出力するパケツト化処理部と
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから上記圧縮符号化データが上記書き込み時以上の上記データレートで読み出されることで、当該先入れ先出し方式のバツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツト化処理部に対し、上記パケツトのデータ不足分をスタツフイングデータによって充填するスタツフイング処理部と
    を具えることを特徴とするデータ伝送装置。
  11. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化してなる圧縮符号化データを出力開始から一定時間先入れ先出し方式のバツフアメモリに蓄積し、その後、当該バツフアメモリへの書き込みを継続しながら書き込みレートより高いレートで読み出してパケツト化すると共に、上記バツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込みレートより高い上記レートで読み出すことで当該バツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、得られたパケツトデータを伝送路を介して受信する際、
    上記パケツトデータを、上記伝送路に送出されたときのデータレート以上のデータレートによつて読み出し、当該読み出した上記パケツトデータから上記スタツフイングデータを抽出して破棄すると共に、上記読み出した上記パケツトデータから上記圧縮符号化データを抽出して上記先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込み、その後、当該先入れ先出し方式のバツフアメモリに書き込まれた上記圧縮符号化データを圧縮符号化時の出力データレートとほぼ同じデータレートで読み出して復号する
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  12. ある一定時間分の動画像信号を圧縮符号化してなる圧縮符号化データを出力開始から一定時間先入れ先出し方式のバツフアメモリに蓄積し、その後、当該バツフアメモリへの書き込みを継続しながら書き込みレートより高いレートで読み出してパケツト化すると共に、上記バツフアメモリから上記圧縮符号化データを上記書き込みレートより高い上記レートで読み出すことで当該バツフアメモリが一時的に空になる毎に、上記パケツトのデータ不足分を充填するスタツフイングデータをパケツト化し、得られたパケツトデータを伝送路を介して受信し、当該受信した上記パケツトデータから上記スタツフイングデータを抽出して破棄すると共に、上記受信した上記パケツトデータから上記動画像信号に相当する上記圧縮符号化データを抽出するデータ抽出処理部と、
    上記データ抽出処理部から読み出された上記圧縮符号化データを順次入力して書き込んだ後、当該圧縮符号化データを上記データ抽出処理部から読み出す際のデータレートより遅く、かつ上記圧縮符号化データを圧縮符号化したときとのデータレートとほぼ同じデータレートで読み出す先入れ先出し方式のバツフアメモリと、
    上記先入れ先出し方式のバツフアメモリから読み出した上記圧縮符号化データを復号して上記動画像信号を得る復号化処理部と
    を具えることを特徴とするデータ伝送装置。
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