JPH1166754A - 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置 - Google Patents

多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置

Info

Publication number
JPH1166754A
JPH1166754A JP22823597A JP22823597A JPH1166754A JP H1166754 A JPH1166754 A JP H1166754A JP 22823597 A JP22823597 A JP 22823597A JP 22823597 A JP22823597 A JP 22823597A JP H1166754 A JPH1166754 A JP H1166754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pack
stream
audio
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22823597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Otomo
仁 大友
Shigeru Tomidokoro
茂 富所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP22823597A priority Critical patent/JPH1166754A/ja
Publication of JPH1166754A publication Critical patent/JPH1166754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データストリームの再生処理を行う場合にその
データの取り扱いが容易であり、特に、複数チャンネル
を同時再生する場合には、そのデータ処理を容易にす
る。 【解決手段】複数のストリームのデジタル信号の対応す
る単位時間長のデータをそれぞれ複数のパックにパック
化しており、当該単位時間長内のそれぞれのストリーム
のパックを、同一のオブジェクトに時間多重し、当該オ
ブジェクトにはこのオブジェクト内のデータを制御する
管理情報を含むパックを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高音質の
オーディオデータを取り扱うのに有効な多チャンネルデ
ータ記録媒体とその伝送及び再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル伝送技術の進歩、及びデ
ィスク媒体などへの高密度記録記述の進歩に伴い、多チ
ャンネルのデータを扱うデータ伝送システム及びデータ
再生システムが開発されている。
【0003】一般的にデジタルデータの伝送技術で用い
られる多チャンネルの伝送技術は、各チャンネルが全く
独立した内容のものであり、受信側ではいずれかのチャ
ンネルを選択して再生することを前提にしている。この
ために、各チャンネル間の関連性は考慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように多チャン
ネルのデジタルデータの伝送技術においては、チャンネ
ル相互間の関連性に付いては、考慮されていない。この
ために、例えば同時に複数チャンネルを同期再生するよ
うな装置を開発する場合には、従来のデジタルデータの
伝送技術をそのまま用いるには不都合が生じる。つま
り、チャンネル間の同期した再生が得られない。
【0005】そこでこの発明は、データストリームの再
生処理を行う場合にそのデータの取り扱いが容易であ
り、特に、複数チャンネルを同時再生する場合には、そ
のデータ処理を容易にすることができる多チャンネルデ
ータ構造とその伝送及び再生装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では複数のデータストリーム(多チャン
ネルのデータストリーム)をそれぞれパック化して、こ
れらのパックを時分割多重するものである。更に、複数
のパックの集合体にオブジェクトユニットと言う概念を
設け、このオブジェクトユニットに存在する各チャンネ
ルのすべてのパック集合体は、それぞれの再生時間が同
一再生時間長となるように設定されるものである。
【0007】このようにすることで、それぞれのチャン
ネルのデータをオブジェクトユニット単位で扱うことに
より、チャンネル相互間の再生時における時間的対応が
完全となる。
【0008】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1はこの発明の一実施の形態を説明
するために示した、例えば複数のオーディオストリーム
のデータ構造を示している。簡単のためにオーディオ信
号が2つのストリーム#1 、#2である場合を示してい
る。この2つのストリームは、例えばステレオの左チャ
ンネルと右チャンネルのオーディオ信号であってもよい
し、あるいは単独でそれぞれが再生されるオーディオ信
号であってもよい。さらには、例えば同時進行する言語
の異なる音声信号であってもよい。
【0009】今、オーディオストリーム#1 、#2は、
それぞれデジタル化され、例えばパスルコード変調され
ているものとする。そして、互いの信号は、時間的に時
点t1 とt2 とが対応しているものとする。つまり時点
t1とt2 との間の信号が同時に進行すべき信号である
ものとする。
【0010】ここで、この発明では、オーディオストリ
ーム#1の時点t1、t2の期間がn1 個のパックに分
割され、オーディオストリーム#2の時点t1、t2の
期間がn2個のパックに分割される。そして、このn1
個のパック、n2個のパックは、同一のオーディオオブ
ジェクトユニットAOBUに配置して収められる。この
パック数は、ストリーム間で同じでも、異なっていても
いずれでもよい。
【0011】次に、オーディオオブジェクトユニットA
OBUには、その先頭にオーディオナビゲーションパッ
クANV PCKが配置されている。このオーディオナ
ビゲーションパックANV PCKは、オーディオを再
生するために必要な制御情報を含むもので、各ストリー
ムのパックのアドレス、さらには各ストリームのオーデ
ィオ信号のサンプル数、量子化ビット数などが記述され
ている。このようにオーディオオブジェクトユニットA
OBUが構成される。
【0012】図2には、上記のような構造のデータを、
例えば光学ディスクに記録する場合の階層構造を論理ブ
ロックで示している。階層1には、ディスクのボリウム
空間を示している。先頭には、このディスクの種類など
を示すボリウム及びファイル構成領域が設定されてい
る。次に、オーディオ領域が設定されている。更に他の
領域が設定されてもよい。ボリウム及びファイル構造
は、論理フォーマットとして特定の規格、例えばマイク
ロUDF及びISO9660に準拠して定められてい
る。
【0013】ここで、オーディオ領域は、オーディオマ
ネージャーAMG領域、複数又は1つのオーディオタイ
トルセットATSから構成される。オーディオマネージ
ャーAMGは、いくつのオーディオタイトルセットAT
S#1 、#2 、#3、…が記録されているのか、更に、
それぞれのタイトルセットのアドレス、それぞれのタイ
トルの属性(リニアPCM,ドルビーAC3、MPEG
等の識別)が記述されている。
【0014】オーディオタイトルセットATSの構成
は、オーディオタイトルセットインフォメーションAT
SI(必須)と、オーディオタイトルセットメニュー用
オーディオオブジェクトセットATSM AOBS(任
意)と,オーディオタイトルセットタイトル用オーディ
オオブジェクトセットATST AOBS(必須)、バ
ックアップ用のオーディオタイトルセットインフォメー
ションATSIで構成されている。
【0015】オーディオタイトルセットインフォメーシ
ョンATSIは、例えばタイトル用オーディオオブジェ
クトセットの制御データであり、各論理ブロックのアド
レス、後述するセルの番号を指定した再生順序、オーデ
ィオストリームの数、各オーディオストリームの属性等
が記述されている。オーディオタイトルセットメニュー
用オーディオオブジェクトセットATSM AOBSに
は、例えば音楽照会等のコメントが音声として記述され
ている。バックアップ用のオーディオタイトルセットイ
ンフォメーションATSIの内容は、先頭のATSIと
同じである。
【0016】オーディオタイトルセットタイトル用オー
ディオオブジェクトセットATST AOBSは、複数の
オーディオオブジェクトAOB#1,#2,#3…で構
成されている。更に1つのAOBは、1又は複数のセル
C#1,C#2,…から構成されている。先の制御デー
タATSIは、このセルの単位で再生順序を規定してい
る。更に1つのセルC#1は、1つ又は複数のオーディ
オオブジェクトユニットAOBUから構成される。この
オーディオオブジェクトユニットAOBUの1つが先に
図1で説明したように、オーディオナビゲーションパッ
クを先頭に各ストリームを構成するパック列から構成さ
れている。各ストリームのパックが時分割多重される場
合、記録や再生時に各ストリームのデコーダのバッファ
メモリにおいて過不足が生じないようにそのパックの並
べ方が制御される。
【0017】ここで、記録するデータの各ストリームの
特性(サンプリング周波数fs、量子化ビット数Qb、
チャンネル数、ビットレートなど)は、様々であるの
で、AOBUの時間長はある所定の時間範囲に設定可能
にする必要がある。この発明の方式で記録された記録媒
体を再生する場合、再生機側のバッファモデルなどの制
約条件により、可変長であるところの再生可能なAOB
Uの時間長の範囲には自ずと限界がある。従って、再生
時間長がその範囲内に納まるように各ストリームの転送
レート量、単位時間長の長さ(t2−t1),それぞれ
のパック一つのバイト量等には適切な制約条件を付加し
てデータ構造の設計が行われる。パックのデータスペー
スに余りが生じる場合にはスタッフィングバイト、パデ
ィングパケットが追加されて調整される。
【0018】上記のようにオーディ情報が記録されてい
るディスクの場合、同時に再生されるべき複数ストリー
ムの信号を同期させて同時再生処理することが容易にな
る。これは、各ストリームのパケットを分離しデコード
する場合、オーディオオブジェクトユニット単位で扱え
ばよいからである。つまり、これは単位時間内(AOB
U)の各ストリームのデータをすべて、そのAOBUの
先頭に配置されているオーディオナビゲーションパック
ANV PCKで制御することができるからである。次
に、ジャンプやサーチを行うような再生動作の場合に、
AOBUの先頭に配置されているANV PCKをアク
セスすることにより、単位時間内(該当するAOBU)
の全オーディオデータをアクセスことができるからであ
る。
【0019】図3には、上記のようなフォーマットのオ
ーディオ情報をディスクに記録する場合の信号処理系統
を示している。アナログ音源としては、サラウンド方式
におけるR、L、C、SR、SL、SWチャンネルの信
号が用意される。これらの信号は、PCM符号化部11
に供給され、それぞれのチャンネルは符号化される。こ
こで、主音であるR、Lチャンネルと、周囲音である
C、SR、SL、SWチャンネルとは、別々のストリー
ム、例えばストリーム#1 、ストリーム#2に分けられ
る。それぞれのストリームの信号は、例えばサンプリン
グ周波数fs及び又は量子化ビット数Qbが異なる。こ
の例の場合、第1ストリームは、96kHのサンプリン
グ周波数で24ビットの量子化数、第2ストリームは、
96kHを48kHに変換したもので、24ビットの量
子化数であるものとする。
【0020】第1ストリームの信号は、チャンネルの多
重化及びフレーム化を行うフレーム化部12に入力さ
れ、第2ストリームの信号は、チャンネルの多重化及び
フレーム化を行うフレーム化部13に入力される。
【0021】上記のフレーム化部12、13からはそれ
ぞれ第1ストリームの信号と、第2ストリーム信号が出
力される。次にこの第1ストリームの信号と第2ストリ
ームの信号とは、パック及びパケット化部14、15に
それぞれ供給され、図1で説明したパック列に変換され
る。このパック列は、オーディオオブジェクトユニット
化部(AOBU部)16に入力される。ここでは、図1
で説明した規則が適用される。そして先頭にオーディオ
ナビゲーションパックが付加される。
【0022】次にこのAOBU部16の出力は、図2の
規則に従ったATS化部17に入力される。ここでは、
図2で説明したようにセル単位のまとめや、オーディオ
オブジェクト単位のまとめ、更に制御データ(ATS
I)の付加、AMGの付加等が行われ、エラー訂正コー
ド(ECC)を付加し、また所定の規則によりビット変
換(例えば8ビットから16ビットへの変換)して記録
データに変換するECC付加及び変調部18に入力され
る。そしてこのECC付加及び変調部18から出力され
た信号が、記録媒体19に記録素子を介して記録され
る。記録素子としては例えば光学的な記録素子(赤又は
青色レーザ発光素子及びそのドライブ装置)がある。な
お変調信号は伝送系に送出されてもよい。また、全体的
なタイミングや、制御情報の発生はシステム制御部10
0から与えられるようになつている。
【0023】図4には上記の如く記録されたディスクの
記録データを再生する再生系統を示している。記録媒体
19の記録信号は、光学式ピックアップにより読み取ら
れ、エラー訂正を行い、復調処理(16ビットから8ビ
ットへの変換)を行うECC及び復調部21に入力され
る。ここで復調された信号は、オーディオオブジェクト
セット(AOBS)取出し部22に供給される。ここで
は、オーディオナビゲーションパックANV PCKの
内容が認識され、オーディオオブジェクトセットAOB
U単位で、AOB,制御データであるオーディオタイト
ルセットインフォメーションATSI,ATST AO
BSの規模が認識されることになる。
【0024】ここで、更に、オーディオデータを再生す
るために必要な情報や、操作部からの操作に応じて応答
するためのインターラクティブ情報は、システム制御部
200に送られて、管理情報としてメモリに格納され
る。
【0025】AOBS取出し部22の出力信号は、スト
リーム分離部23に入力される。ストリーム分離部24
は、NV PCKを参照して各パックの論理アドレスを
認識している。よって、ユーザがいずれかのストリーム
(オーディオタイトルセットATS)の選択情報を操作
部を通じて与えれば、そのオーディオタイトルセットの
ストリームを構成するパックを分離導出することにな
る。
【0026】この例では、2つのストリームを代表して
説明しているので、図面上ではストリーム分離部から2
つのストリームが得られていることを示している。2つ
のストリーム#1、#2は、それぞれフレーム抽出部2
4、25に入力されて、各パックのデータが集められて
フレーム単位とされる。そして各フレーム抽出部24、
25の出力は、各チャンネル抽出部26、27に入力さ
れる。チャンネル抽出部26では、R,Lの信号が分離
され、チャンネル抽出部27ではC、SR、SL、SW
の各信号が抽出されることになる。そして、これらの信
号は、PCM復号部28に入力されて復号される。PC
M復号部28においては、ナビゲーションデータや制御
データに記述されているサンプル周波数の情報、量子化
ビットの情報が参照されて、もとの音声データに復号さ
れ、アナログ変換されて出力される。
【0027】図5には、この発明を更に詳しく説明する
ために、各チャンネルR、L、C、SR、SL、SWの
信号が、フレーム化されるまでの経過を示している。こ
れらのチャンネルの信号は大きく2つのストリームに分
けられる。
【0028】第1のストリームとなる信号はサンプリン
グ周波数96kHzでサンプルされ24ビットで量子化
される。そして左右のチャンネルの信号の1組が1サン
プルとなり、時間経過に沿ってサンプル列が構成され
る。この1サンプルが、80または160個で1フレー
ムを構成するようにフレーム化されている。
【0029】第2のストリームとなる信号はサンプリン
グ周波数96kHzでサンプルされ24ビットで量子化
されるが、サンプルは1/2に変換されるために実際に
は48kHzのサンプリング周波数でサンプルされたデ
ータと同じデータになる。第2のストリームの信号をこ
のようにサンプリング周波数を1/2とするのでは、伝
送路の容量、伝送ビットレートを満足させるためであ
る。そしてC、SR、SL、SWの信号の1組が1サン
プルとなり、時間経過に沿ってサンプル列が構成され
る。この1サンプルが、80または160個で1フレー
ムを構成するようにフレーム化されている。
【0030】ここで1フレームは、一定再生時間のデー
タの単位を(1/600秒)としている。1フレームの
中には、80或いは160サンプルが割り当てられる。
サンプリング周波数が48kHzのときは、1サンプル
は、1/4800秒であり、(1/48000)×80
サンプル=1/600秒となる。またサンプリング周波
数が96KHzのときは、1サンプルは、1/9600
秒であり、(1/96000)×160サンプル=1/
600秒となる。このように、1フレームは80サンプ
ル、または160サンプルとされている。
【0031】図6には、上記の1フレームと1GOF
(グループオブフレーム)の関係を示している。1フレ
ームは80又は160サンプルで、1/600秒のデー
タであり、1GOFは、20フレームでなる。するとこ
の1GOFは、(1/600)秒×20=1/30秒と
なる。つまりこれはテレビジョンの1フレームの周波数
となる。このようなGOFの連続が、オーディオストリ
ームである。この1GOFの単位は、ビデオ信号と同期
をとる場合に有効となる。
【0032】さらに、上記のフレームは、他の制御信号
やビデオ信号と同じ記録媒体に記録する都合上、パケッ
トに配分されれる。このパケットとフレームとの関係を
以下説明する。
【0033】図7(A)には、上記パケットとフレーム
との関係を示している。ANV PCKは、データサー
チインフォメーションであり、A1は第1のストリーム
のオーディオオブジェクト、A2は第2のオーディオス
トリームのオーディオオブジェクトであり、各ブロック
はパックと称せられる。1パックは2048バイトと規
定されている。1パックは、1パケットを含み、また1
パックはパックヘッダとパケットヘッダ、パケットとか
らなる。ANV PCKには、各パックのスタートアド
レスやエンドアドレス等の再生時に各データを制御する
ための情報が記述されている。
【0034】図7(B)には、第1のストリームのオー
ディオパックのみを取り出して示している。実際には、
図7(A)に示すようにANV PCK、第2のストリ
ームのオーディオパックA2が混在して配置されるので
あるが、図7(B)にはフレームとパックとの関係を分
かりやすくするために、第1のストリームのオーディオ
パックA1を取り出して示している。このシステムで
は、ANV PCKと次のANV PCKとの間を再生
したときに約0.5秒となるだけの情報を配置すること
が規定されている。したがって、1フレームは先の説明
のように1/600秒であるからANV PCKと次の
ANV PCKとの間のオーディオフレーム数は、30
フレームとなる。1フレームのデータ量(D)はサンプ
リング周波数(fs)、チャンネル数(N)、量子化ビ
ット数(m)によって異なる。
【0035】fs=48kHzのときD=80×N×
m、fs=96kHzのときD=160×N×mとな
る。従って、1フレームは、必ずしも1パックに対応す
るとは限らず、1パックに対して、複数フレームが対応
したり、或いは1フレーム以下が対応する場合がある。
すなわち、図7(B)に示すように1パックの途中にフ
レームの先頭がくることがある。フレーム先頭の位置情
報は、パックヘッダに記述されてあり、パックヘッダあ
るいはANV PCKからのデータカウント数(タイミ
ング)として記述されている。したがって再生装置は、
上記の記録媒体を再生する場合には、オーディオパケッ
トのフレームを取り出し、かつ、再生すべきチャンネル
のデータを抽出して、オーディオデコーダに取り込みデ
コード処理を行うようになっている。
【0036】図8(A)には、パケットを含むパックの
配列例を示している。ANV PCKは、データサーチ
インフォメーションを含む。各ブロックはパックと称せ
られ、1パックは、2048バイトとされ、これは固定
である。1パックは、1パケットを含み、また1パック
はパックヘッダとパケットヘッダ、パケットデータ部と
からなる。ANV PCKには、各パックのスタートア
ドレスやエンドアドレス等の再生時に各データを制御す
るための情報が記述されている。図8(B)には、オー
ディオパックのみを取り出して示している。
【0037】ここでパックヘッダとパケットヘッダに
は、オーディオのパックのサイズ、他のストリームとの
再生出力タイミングを取るためのプレゼンテーションタ
イムスタンプ、チャンネル(ストリーム)の識別コー
ド、量子化ビット、サンプリング周波数、データのスタ
ートアドレス、エンドアドレス等のオーディオを再生す
るのに必要な情報が記載されている。
【0038】次に、このパケットに挿入されているオー
ディオは、図1で示したサンプルを単位として挿入され
ている。図9には、オーディオパックを拡大して示して
いる。このオーディオパックの1パックのバイト数は2
048バイトと固定である。
【0039】一方、サンプルは可変長データであるか
ら、2048バイトが必ずしもサンプルの整数倍のバイ
ト長であるとは限らない。そこで、1パックの最大バイ
ト長と、(サンプル×整数倍)のバイト長とが異なる場
合が生じる。このような場合は、パックのバイト長≧
(サンプル×整数倍)のバイト長となるようにし、パッ
クの一部が余った場合には、この残余の部分が7バイト
以下の場合はパックヘッダ内にスタッフィングバイトを
挿入し、7バイトを越える場合にはパック末尾にパッデ
ィングパケットを挿入するようにしてる。
【0040】図10には、オーディオパックのパックヘ
ッダの概略を示している。まず、パックスタートコード
(4バイト)があり、次にシステムクロックリファレン
スSCRが記述されている。システムクロックリファレ
ンスSCRは、このパックの取り込み時間を示してお
り、装置内部の基準時間の値より、このSCRの値が小
さい場合には、このSCRが付与されているパックがオ
ーディオバッファに取り込まれる。またパックヘッダに
は、プログラム多重レートが3バイトで記述されてい
る。さらに、スタッフィング長さも1バイトで記述され
ている。このスタッフィング長が制御回路により参照さ
れることにより、制御回路は、制御情報の読み取りアド
レスを決めることができる。
【0041】図11には、オーディオパケットのパケッ
トヘッダーの中身を示している。パケットヘッダは、パ
ケットのスタートを知らせるための、パケットスタート
コードプリフィックス、パケットが何のデータを有する
のかを示すストリームID、パケットストリームの長さ
を示すデータがある。パケットエレメンタリーストリー
ム(PES)の各種の情報、例えばコピーの禁止、許可
を示すフラッグ、オリジナル情報かコピーされた情報か
を示すフラッグ、パケットヘッダの長さなどが記述され
ている。さらにこのパケットと他のビデオや副映像との
時間的出力同期を取るためのプレゼンテーションタイム
スタンプ(PTS)も記述されている。これを利用して
他のシステムとの同期を得ることも可能である。
【0042】さらに、各オブジェクトの中で最初のパケ
ットにはバッファについて記述しているかどうか示すフ
ラッグ、バッファのサイズなどの情報が記述されてい
る。また0−7バイトのスタッフィングバイトを有す
る。さらに、オーディオストリームであること、リニア
PCMか他の圧縮方式及びオーディオストリームの番号
を示すためのサブストリームIDを有する。さらにま
た、このパケット内に先頭のバイトを配置しているオー
ディオのフレーム数が記述されている。さらにまた、前
記PTSで指示されている時刻に再生されるべき、パケ
ット内の最初のオーディオフレーム、すなわち最初にア
クセスするユニットの先頭バイトを指示するポインタが
記述されている。このポインタは、この情報の最後のバ
イトからのバイト番号で記述されている。そしてポイン
タは、そのオーディオフレームの最初のバイトアドレス
を示している。また、高域強調されたのか否かを示すオ
ーディオ強調フラッグ、オーディオフレームデータがオ
ール0 のときにミュートを得るためのミュートフラッ
グ、オーディオフレームグループ(GOF)の中の最初
にアクセスするフレーム番号も記述されている。また量
子化ワードの長さ、つまり量子化ビット数、サンプリン
グ周波数、チャンネル数、ダイナミックレンジの制御情
報などが記述されている。
【0043】上記のヘッダ情報は、オーディオデコーダ
内のデコーダ制御部(図示せず)において解析される。
デコーダ制御部は、デコーダの信号処理回路を現在取り
込み中のオーディオデータに対応する信号処理形態に切
り換える。上記のヘッダ情報と同様な情報は、オーディ
オマネージャAMGにも記述されているので、再生動作
の初期にこのような情報を読み取れば、以後は同じサブ
ストリームの再生であれば読み取る必要はない。しかし
上述したように各パケットのヘッダに、オーディオを再
生するに必要なモードの情報が記述されているのは、例
えばパケット列が通信系列で伝送されるような場合に何
時受信を開始しても受信端末がオーディオのモードを認
識できるようにしたからである。また、パックのみをオ
ーディオデコーダが取り込んだ場合でも、オーディオ情
報を再生できるようにしたからである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
データストリームの再生処理を行う場合にそのデータの
取り扱いが容易であり、特に、複数チャンネルを同時再
生する場合には、そのデータ処理を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の基本的なデータ構造
を説明するために示した説明図。
【図2】同じくこの発明の一実施の形態のデータ構造を
説明するために示した説明図。
【図3】同じくこの発明の一実施の形態の記録装置を説
明するために示した説明図。
【図4】同じくこの発明の一実施の形態の再生装置を説
明するために示した説明図。
【図5】同じくこの発明の一実施の形態のデータ構造を
得るまでの経過を説明するために示した説明図。
【図6】オーディオフレームとグループオブフレームと
の関係を示す説明図。
【図7】オーディオフレームとパケットとの関係を示す
説明図。
【図8】オーディオパケットの説明図。
【図9】オーディオパケットの詳細を示す説明図。
【図10】パックヘッダの例を示す図。
【図11】パケットヘッダの例を示す図。
【符号の説明】
11…PCM符号化部、 12、13…フレーム化部、 14、15…パック及びパケット化部、 16…オーディオオブジェクトユニット化部(AOBU
部)、 17…オーディオタイトルセット(ATS)化部、 18…ECC付加及び変調部、 19…記録媒体、 21…ECC及び復調部、 22…オーディオオブジェクトセット抽出部、 23…ストリーム分離部、 24、25…フレーム抽出部、 26、27…チャンネル抽出部、 28…PCM復号部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のストリームのデジタル信号の対応
    する単位時間長のデータをそれぞれ複数のパックにパッ
    ク化しており、当該単位時間長内のそれぞれのストリー
    ムのパックを、同一のオブジェクトに時間多重し、当該
    オブジェクトにはこのオブジェクト内のデータを制御す
    る管理情報を含むパックを設けたことを特徴とする多チ
    ャンネルデータ記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記の複数のストリームのデジタル信号
    は、ストリーム内に複数のチャンネルのデジタルデータ
    がサンプリングデータとして配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の多チャンネルデータ記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記パックは、スタッフィングバイト、
    及び又はパディングパケットを含むことを特徴とする請
    求項1記載の多チャンネルデータ記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記複数のストリームのデジタル信号
    は、複数のストリーム間では、サンプリング周波数が異
    なることを特徴とする請求項1記載の多チャンネルデー
    タ記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記複数チャンネルのデジタルデータ
    は、オーディオ信号であることを特徴とする請求項2記
    載の多チャンネルデータ記録媒体。
  6. 【請求項6】 複数のチャンネルをパスルコード変調
    し、このパルスコード変調された複数チャンネルの信号
    をいくつかのグループに分けて、それぞれのグループ内
    の複数のチャンネルを多重化してストリームとし、各ス
    トリームの多重化信号をそれぞれフレーム化してフレー
    ム化信号を得るフレーム化手段と、 この各フレーム化手段から得られた信号を、それぞれ所
    定のバイト数のパックに変換し、それぞれパック列を得
    るパック化手段と、 各パック化手段から出力されたパックを時間多重してオ
    ブジェクトユニットを作成するもので、各オブジェクト
    ユニットの先頭にはこのオブジェクト内のパケットを処
    理してデータ再生を行うに必要な制御データパックを付
    加し、かつ時間多重されたパックに含まれるデータが各
    ストリーム間で時間的に同一時間帯に同期して再生され
    るべきデータであるように当該パックを時間多重するオ
    ブジェクトユニット化手段と、 このオブジェクトユニット化手段の出力を記録媒体に記
    録する記録手段とを具備したことを特徴とする伝送記録
    装置。
  7. 【請求項7】 オブジェクトユニットをデコードして再
    生する再生装置であって、 (ここで、前記オブジェクトユニットは次のように構成
    されているものである;即ち、複数のチャンネルをパス
    ルコード変調し、このパルスコード変調された複数チャ
    ンネルの信号をいくつかのグループに分けて、それぞれ
    のグループ内の複数のチャンネルを多重化してストリー
    ムとし、各ストリームの多重化信号をそれぞれフレーム
    化してフレーム化信号を得、この各フレーム化信号を、
    それぞれ所定のバイト数のパックに変換し、それぞれパ
    ック列を得、前記各ストリームのパック化されたパック
    を時間多重してオブジェクトユニットを作成し、各オブ
    ジェクトユニットの先頭にはこのオブジェクト内のパッ
    クを処理してデータ再生を行うに必要な制御データパッ
    クを付加し、かつ時間多重されたパックに含まれるデー
    タが各ストリーム間で時間的に同一時間帯に同期して再
    生されるべきデータであるように当該パックを時間多重
    することで前記オブジェクトユニットを得ている。) 前記記録媒体の記録信号を読み取り、前記オブジェクト
    ユニットから各パックを取出し、かつ前記複数のストリ
    ーム毎に分離する分離手段と、 前記分離手段からの各ストリーム信号のフレーム単位を
    抽出し各フレームからそれぞれに含まれる前記各チャン
    ネルの信号を分離導出する手段と、 前記分離導出された各チャンネルの信号を復号する手段
    とを具備したことを特徴とする多チャンネルデータの再
    生装置。
JP22823597A 1997-08-25 1997-08-25 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置 Pending JPH1166754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22823597A JPH1166754A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22823597A JPH1166754A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1166754A true JPH1166754A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16873290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22823597A Pending JPH1166754A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1166754A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010061942A (ko) * 1999-12-31 2001-07-07 윤종용 오디오 데이터에 연관된 부가 데이터가 편집가능한데이터구조로 기록된 기록매체, 그 기록/재생방법 및 장치
US6580671B1 (en) 1998-06-26 2003-06-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Digital audio recording medium and reproducing apparatus thereof
JP2003242040A (ja) * 1999-09-01 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体メモリカード、受信装置、及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2003536144A (ja) * 2000-06-02 2003-12-02 松下電器産業株式会社 記録媒体、ライセンス管理装置、記録再生装置
JP2006252642A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Victor Co Of Japan Ltd マルチチャンネル情報処理装置、マルチチャンネル情報再生装置、マルチチャンネル情報処理方法並びにマルチチャンネル情報再生方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6580671B1 (en) 1998-06-26 2003-06-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Digital audio recording medium and reproducing apparatus thereof
US7050370B2 (en) 1998-06-26 2006-05-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Digital audio recording medium and reproducing apparatus thereof
US7269105B2 (en) 1998-06-26 2007-09-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Digital audio recording medium and reproducing apparatus thereof
JP2003242040A (ja) * 1999-09-01 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体メモリカード、受信装置、及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4574109B2 (ja) * 1999-09-01 2010-11-04 パナソニック株式会社 半導体メモリカード、受信装置
USRE42019E1 (en) 1999-09-01 2010-12-28 Panasonic Corporation Distribution system, semiconductor memory card, receiving apparatus, computer-readable recording medium and receiving method
KR20010061942A (ko) * 1999-12-31 2001-07-07 윤종용 오디오 데이터에 연관된 부가 데이터가 편집가능한데이터구조로 기록된 기록매체, 그 기록/재생방법 및 장치
JP2003536144A (ja) * 2000-06-02 2003-12-02 松下電器産業株式会社 記録媒体、ライセンス管理装置、記録再生装置
JP2006252642A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Victor Co Of Japan Ltd マルチチャンネル情報処理装置、マルチチャンネル情報再生装置、マルチチャンネル情報処理方法並びにマルチチャンネル情報再生方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100890095B1 (ko) 정보 기록 매체 및 데이터 재생 장치
KR100825548B1 (ko) 정보 기록 매체, 데이터 분별 장치, 및 데이터 재생 장치
JP3473828B2 (ja) オーディオ用光ディスク及び情報再生方法及び再生装置
RU2420015C2 (ru) Способ и устройство для записи и воспроизведения видеоданных и информационный носитель данных, на котором записаны видеоданные
US7206504B2 (en) Recording medium, apparatus and method related to information representing tunes
CA2200538C (en) Data arranging method and medium for data recording or transfer, and signal processing apparatus for the method and medium
US20100208559A1 (en) Recording medium, data recording apparatus and method, data playback apparatus and method, program, and recording medium
US5953375A (en) Packing method, recording medium and transmitting and receiving apparatus for variable length data
JPH1166754A (ja) 多チャンネルデータ記録媒体と伝送記録及び再生装置
JP2001008211A (ja) デジタルインターフェースを利用した音声ストリーム送受信装置及び方法
JP3473850B2 (ja) オーディオ用光ディスク及び情報再生方法及び再生装置
US6813281B1 (en) Method of assigning audio channel identification, method for selecting audio channel using the same, and optical recording and reproducing apparatus suitable therefor
US7231268B1 (en) Method of assigning audio channel identification, method for selecting audio channel using the same, and optical recording and reproducing apparatus suitable therefor
KR100376578B1 (ko) 디지털 데이터 스트림 기록방법 및 그에 따른 표현제어정보 제공방법
JP3647387B2 (ja) 光記録再生装置
US6694091B1 (en) Method of assigning audio channel identification, method for selecting audio channel using the same, and optical recording and reproducing apparatus suitable therefor
RU2214631C2 (ru) Способ выбора звуковых каналов из потока a/v данных
EP1289278A1 (en) Method for assigning audio channel identification, method for selecting audio channel, and optical recording and reproducing apparatus suitable therefor
RU2303825C2 (ru) Способ задания идентификации звукового канала, способ выбора звукового канала с использованием такового и устройство оптической записи и воспроизведения, применимое для этого
RU2266625C2 (ru) Способ и устройство для записи и воспроизведения видеоданных и информационный носитель данных, на котором записываются видеоданные посредством этого способа и устройства
JP2001197029A (ja) オーディオチャネルid付加方法、これを用いたオーディオチャネル選択方法及びこれに適した光記録再生装置
KR20040018417A (ko) 데이터열간의 연속 재생을 보장하기 위한 부가 정보를저장하는 기록 매체