JPH09312057A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09312057A
JPH09312057A JP8189747A JP18974796A JPH09312057A JP H09312057 A JPH09312057 A JP H09312057A JP 8189747 A JP8189747 A JP 8189747A JP 18974796 A JP18974796 A JP 18974796A JP H09312057 A JPH09312057 A JP H09312057A
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JP
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disc
signal
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light
information surface
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Application number
JP8189747A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamada
真一 山田
Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Yasuaki Edahiro
泰明 枝廣
Koichi Takamine
浩一 高峯
Katsuya Watanabe
克也 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジに内蔵されないCDや、ディジ
タルビデオディスク(DVD)でも、予めディスクの判
別を行うことにより、装置の立ち上げ時間を短縮するよ
うにする。また、誤ってCD−Rのディスクが装置に挿
入された場合でも情報が破壊しないようにする。 【解決手段】 マイコン147は、ディスクが装填され
るとDVD用の光学系に切り換える。集束レンズ110
をディスク100から遠ざけた後、徐々に近づけ、FE
信号、ENV信号、AS1信号の最大値を求める。AS
1信号が所定のレベル以下の場合は、ディスク100を
CD−Rのディスクとして判断し、光ディスク装置から
排出する。マイコン147は、ENV/AS1を演算
し、所定の値以下の場合には、CDと判断してCD用の
光学系であるアクチュエータ127,及び集束レンズ1
26に切り換える。所定の値を越える場合は、DVDと
判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンパクトディスク
(以下、CDという)や、ディジタルビデオディスク
(以下、DVDという)等の,複数の種類のディスクを
再生可能な光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転しているディスク上にレーザより発
生した光ビームを集束して照射し、ディスク上に記録さ
れている信号を再生する光ディスク装置がある。図25
に一般的なCD,即ちコンパクトディスクの拡大図を示
す。ディスク上にはピット列Pが形成されており、これ
らがそれぞれトラックを形成している。ディスクのこの
ピットが形成されている面,即ち情報面には反射膜とし
てアルミニウムが蒸着されている。このディスクに対
し、光ビームは、図の下側から照射される。トラックの
間隔,即ちトラックピッチは1.6μmで、トラックは
スパイラル状に設けられている。トラックに記録された
情報を再生する場合は、光ビームの焦点が、常に情報
面,即ちアルミニウムの反射膜のある部分,に位置する
ようにフォーカシング制御を行うとともに、該光ビーム
の焦点がトラック上に位置するようにトラッキング制御
を行う。上記ディスクの直径は約120mmで、その基
材厚は1.2mmであり、一方、光ビームの波長は78
0nmである。
【0003】近年、記録密度を高くしたディスク、例え
ばディジタルの画像データを記録したディジタルビデオ
ディスク(以下、DVDという。)が提案されている。
以下では、記録密度を高くしたディスクの一例として、
DVDを用いて説明する。ただし、本発明では、記録密
度を高くしたディスクとしては、このDVDに限られる
ものではない。
【0004】DVDは上述したCDに比し、記録密度は
5倍程度になっている。この記録密度を達成するため
に、そのトラックピッチを0.74μmとするととも
に、線記録密度(トラック上の単位長さ当たりのデータ
の数)を高くしている。上記記録密度の向上に対応する
ために、光ビームの波長は650nmと短くしている。
また、ディスクに記録された情報をディスクに傾きがあ
っても安定に再生するために、その基材厚は0.6mm
としており、該基材厚はCDに比し薄くなっている。な
お、ディスクの直径はCDとほぼ同じである。
【0005】以下では、このディスクを1層式DVDと
言う。DVDには1層式DVDのほかに、図26に示し
た構造のディスク,即ち2層式DVDがある。この2層
式DVDにおいても、光ビームは下側から照射され、ま
た、1層式DVDと同様に、下側から0.6mmのとこ
ろに情報を記録した面があり、これを以下、第1層とい
う。この第1層には金などの反射膜を用い、その反射率
は約35%と低くしてある。従って、光ビームの一部は
この第1層を透過することとなり、この第1層が、第1
の情報面になる。さらにこの第1層の上に、40μmの
中間層を挟んで情報を記録した面があり、これを以下、
第2層という。上記第1層を通過した光ビームは、この
第2層で反射され、中間層,第1層,及び基材を通過す
ることとなり、この第2層が、第2の情報面になる。従
ってこれにより、第1層と第2層の情報を再生すること
ができる。なお、上記第2層は、アルミニウムなどを用
い、その反射率は約90%である。このディスク,即ち
2層式DVDの記録容量は、1層式DVDの約2倍にな
る。この2層式DVDの第1の情報面を再生する場合に
は、第1の情報面にフォーカシング制御を行い、第2の
情報面を再生する場合には、第1の情報面から第2の情
報面に焦点を移動した後に、第2の情報面にフォーカシ
ング制御を行う。
【0006】同一の光ディスク装置でCD,及びDVD
を再生する場合に、基板厚みが異なるためにCDを再生
するための光学系と、DVDを再生するための光学系と
を備え、ディスクに応じて切り換えるようにする必要が
ある。しかしながら、CD,及びDVDはともにカート
リッジに内蔵されていない場合があり、この場合には、
カートリッジに判別用の穴を設け、これによりディスク
の判別を行い、これに応じて光学系を切り換える,とい
うことはできない。
【0007】また、1回のみ記録可能なCD−R(Compa
ct Disk-Rewritable) と呼ばれるディスク(CD用の光
学系に対応している)が、光ディスク装置に装填された
場合に、誤ってDVD用の光学系を用いると、情報が破
壊されてしまうことがある。この理由は、CD−Rのデ
ィスクが一般に記録膜として有機色素系の材料を用いて
いるために、波長650nmでの吸収率が高く、該波長
650nmの光を高度に吸収して、該有機色素系材料が
破壊されてしまうからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、C
D,及びDVDはカートリッジに内蔵されていない場合
があるので、カートリッジに判別用の穴を設け、これに
よりディスクの判別を行うということはできない。従っ
て、CDであるにもかかわらず、DVD用の光学系を用
いると、CDとDVDとでは基材厚が異なるために、該
CDから正常に情報を再生することができないこととな
る。
【0009】本発明は従来の問題点を解決するためにな
されたもので、カートリッジに内蔵されないCD,ある
いはDVDでもディスクの判別を行うことのできる光デ
ィスク装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたもので、1回のみ記録可能なCD−Rと呼ば
れるディスクが光ディスク装置に挿入された場合にも、
該CD−RとDVDとのディスクの判別を行うことがで
き、上記CD−Rの有機色素系の材料を破壊してしまう
ことのない光ディスク装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1にかかる光ディスク装置は、ディスクの情
報面より情報を再生する光ビームの焦点を情報面に垂直
な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光を
受光する光検出手段と、装填されたディスクが基材厚の
厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別
手段とを備え、上記焦点が情報面を通過するように上記
移動手段を駆動して上記光検出手段の出力値の最大値A
S1Lmax,及び情報再生信号振幅の最大値ENVm
axを求め、該ENVmaxとAS1Lmaxの比に基
づいて、上記判別手段により、装填されたディスクが基
材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別す
るように構成したものである。
【0012】請求項2にかかる光ディスク装置は、ディ
スクの情報面より情報を再生する光ビームの焦点を情報
面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの
反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力
信号から所定の周波数成分を検出する信号検出手段と、
装填されたディスクが線記録密度の高いディスクか低い
ディスクかを判別する判別手段とを備え、上記焦点が情
報面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記
信号検出手段の出力信号に基づいて、上記判別手段によ
り、装填されたディスクが線記録密度の高いディスクか
低いディスクかを判別するように構成したものである。
【0013】請求項3にかかる光ディスク装置は、ディ
スクの情報面より情報を再生する光ビームの焦点を情報
面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの
反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力
信号を2値化する2値化手段と、上記2値化手段の出力
信号のハイレベル又はローレベルの時間を計測する周期
計測手段と、装填されたディスクが線記録密度の高いデ
ィスクか低いディスクか判別する判別手段とを備え、上
記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動し
た際の上記周期計測手段の出力信号に基づいて、上記判
別手段により、装填されたディスクが線密度の高いディ
スクか低いディスクかを判別するように構成したもので
ある。
【0014】請求項4にかかる光ディスク装置は、ディ
スクの情報面より情報を再生するための光ビームの焦点
を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスク
からの反射光を受光する光検出手段と、上記焦点が情報
面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記光
検出手段の出力値が所定のレベル以下の場合に有機色素
材料を記録膜としたディスクと判別する判別手段とを備
えたものである。
【0015】請求項5にかかる光ディスク装置は、請求
項4に記載の光ディスク装置において、上記光検出手段
の出力信号に基づいて情報面上に照射されている光ビー
ムの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を検出する焦点ず
れ信号検出器を備え、上記判別手段は、上記焦点ずれ検
出信号の振幅が所定のレベル以下の場合に、装填された
ディスクを、有機色素材料を記録膜としたディスクと判
別するように構成したものである。
【0016】請求項6にかかる光ディスク装置は、請求
項4に記載の光ディスク装置において、上記判別手段
は、光ビームの強度を情報を再生する際の強度より低く
して、ディスクを判別するように構成したものである。
【0017】請求項7にかかる光ディスク装置は、ディ
スクの情報面より情報を再生する光ビームの焦点を情報
面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの
反射光を受光する光検出手段と、装填されたディスクが
1つの情報面を有するディスクか2つの情報面を有する
ディスクかを判別する判別手段とを備え、上記判別手段
は、上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を
駆動した際の上記光検出手段の出力値が所定のレベル以
下の場合に2つの情報面を有するディスクと判別するよ
うに構成したものである。
【0018】請求項8にかかる光ディスク装置は、請求
項7に記載の光ディスク装置において、上記光検出手段
の出力信号に基づいて情報面上に照射されている光ビー
ムの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を検出する焦点ず
れ信号検出器を備え、上記判別手段は、上記焦点ずれ検
出信号の振幅が所定のレベル以下の場合に2つの情報面
を有するディスクと判別するように構成したものであ
る。
【0019】請求項9にかかる光ディスク装置は、ディ
スクの情報面より情報を再生する光ビームの焦点を情報
面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの
反射光量を受光する光検出手段と、上記焦点が情報面を
通過するように上記移動手段を駆動した際の上記光検出
手段の情報再生信号振幅の最大値に基づいて、装填され
たディスクは基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディ
スクかを判別する判別手段とを備えたものである。
【0020】請求項10にかかる光ディスク装置は、請
求項1に記載の光ディスク装置において、ディスクの記
録情報を再生する光学系を、基材厚の薄いディスク用の
光学系としたものである。
【0021】請求項11にかかる光ディスク装置は、請
求項1,2,3,4,7または9に記載の光ディスク装
置において、上記光検出手段の出力値が所定の値を超え
た場合に、移動手段を制御して焦点の移動速度を遅くす
るようにしたものである。
【0022】請求項12にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づい
て情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出
する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力
信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカシング制御手段と、上記焦
点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカシン
グ制御手段を動作させるタイミング信号を発生するタイ
ミング信号発生手段とを備え、焦点をディスクから遠ざ
けるように上記移動手段を駆動して、上記タイミング信
号発生手段の信号に応答して上記フォーカシング制御手
段を動作させ、情報が読み取れない場合には上記フォー
カシング制御手段を不動作にして、上記焦点をディスク
に近づけるように上記移動手段を駆動して、上記タイミ
ング信号発生手段の信号に応答してフォーカシング制御
手段を動作させるものである。
【0023】請求項13にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基づいて
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信
号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
るように制御するフォーカシング制御手段と、上記焦点
ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカシング
制御手段を動作させるタイミング信号を発生するタイミ
ング信号発生手段とを備え、上記焦点をディスクに近づ
けるように上記移動手段を駆動して、上記タイミング信
号発生手段の信号に応答して上記フォーカシング制御手
段を動作させ、情報が読み取れない場合には、焦点をデ
ィスクから遠ざけるように上記移動手段を駆動して、タ
イミング信号発生手段の信号に応答してフォーカシング
制御手段を動作させるものである。
【0024】請求項14にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基づいて
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信
号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
るように制御するフォーカシング制御手段と、上記焦点
ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカシング
制御手段を動作させるタイミング信号を発生するタイミ
ング信号発生手段と、装填されたディスクが基材厚の厚
いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別手
段とを備え、上記判別手段が装填されたディスクが基材
厚の厚いディスクと判別した場合は、上記焦点をディス
クに近づけるように上記移動手段を駆動し、上記タイミ
ング信号発生手段の信号に応答して前記フォーカシング
制御手段を動作させるものである。
【0025】請求項15にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基づいて
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信
号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
るように制御するフォーカシング制御手段と、上記焦点
ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカシング
制御手段を動作させるタイミング信号を発生するタイミ
ング信号発生手段と、装填されたディスクが基材厚の厚
いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別手
段とを備え、上記判別手段が装填されたディスクが基材
厚の薄いディスクと判別した場合は、焦点をディスクか
ら遠ざけるように上記移動手段を駆動し、タイミング信
号発生手段の信号に応答してフォーカシング制御手段を
動作させるものである。
【0026】請求項16にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基づいて
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信
号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
るように制御するフォーカシング制御手段と、上記焦点
ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカシング
制御手段を動作させるタイミング信号を発生するタイミ
ング信号発生手段と、装填されたディスクが基材厚の厚
いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別手
段とを備え、上記判別手段が装填されたディスクが基材
厚の厚いディスクと判別した場合は、上記焦点をディス
クに近づけるように上記移動手段を駆動し、上記タイミ
ング信号発生手段の信号に応答して前記フォーカシング
制御手段を動作させ、上記判別手段が装填されたディス
クが基材厚の薄いディスクと判別した場合は、焦点をデ
ィスクから遠ざけるように上記移動手段を駆動し、タイ
ミング信号発生手段の信号に応答してフォーカシング制
御手段を動作させるようにしたものである。
【0027】請求項17にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する第1,及び第2の受光領域を有する光検出手段と、
装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、上記第1
の受光領域は中心部の反射光を受光し、上記第2の受光
領域は周辺部の反射光を受光するように上記光検出器を
構成し、上記判別手段は、上記2つの焦点が情報面を通
過するように上記移動手段を駆動して上記第1,及び第
2の受光領域で検出される信号に基づいて、装填された
ディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディス
クかを判別するように構成されてなるものである。
【0028】請求項18にかかる光ディスク装置は、請
求項17に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段により検出される情報再生信号の
レベルより、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面
付近にきたことを検出し、その時の第1,及び第2の受
光領域で検出される信号に基づいて、装填されたディス
クが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを
判別するように構成されてなるものである。
【0029】請求項19にかかる光ディスク装置は、請
求項18に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号レベル
と、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、ディスク
に好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出
するように構成されてなるものである。
【0030】請求項20にかかる光ディスク装置は、請
求項17に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベ
ルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、
上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
を駆動して上記除算手段の除算値が最大になるときの第
1の受光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受
光量AS2Lp,及び情報信号の振幅値ENVpを測定
する計測手段とを含み、(AS1Lp×ENVp)の値
とAS2Lpの値との比に基づいて、装填されたディス
クが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを
判別するように構成されてなるものである。
【0031】請求項21にかかる光ディスク装置は、請
求項17に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、第1の受光領域からの出力信号と第2の受光領域
からの出力信号とを加算する加算手段と、上記光検出手
段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生信
号の振幅値を除算する除算手段と、上記2つの焦点が情
報面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記
加算手段の最大値ASLmaxと上記除算手段の除算値
が最大になるときの第1の受光領域の受光量AS1L
p、第2の受光領域の受光量AS2Lp,及び情報再生
信号の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、
(AS1Lp×ENVp)の値と、(AS2Lp×AS
Lmax)の値との比に基づいて、装填されたディスク
が基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判
別するように構成されてなるものである。
【0032】請求項22にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する第1,及び第2の光検出手段と、装填されたディス
クが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを
判別する判別手段とを備え、上記判別手段は、上記第2
の光検出手段は上記第1の光検出手段よりも広範囲の反
射光を受光するように構成し、上記2つの焦点が情報面
を通過するように上記移動手段を駆動して上記第1と第
2の光検出手段で検出される信号に基づいて、装填され
たディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディ
スクかを判別するように構成されてなるものである。
【0033】請求項23にかかる光ディスク装置は、請
求項22に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段により検出される情報再生信号の
レベルよりディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付
近にきたことを検出し、その時の第1,及び第2の光検
出手段で検出される信号に基づいて、装填されたディス
クが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを
判別するように構成されてなるものである。
【0034】請求項24にかかる光ディスク装置は、請
求項23に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号レベル
と情報再生信号のレベルの比に基づいて、ディスクに好
適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出する
ように構成されてなるものである。
【0035】請求項25にかかる光ディスク装置は、請
求項22に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベ
ルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、
上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
を駆動して上記除算手段の除算値が最大になるときの第
1の光検出手段の出力信号レベルAS1Lp、第2の光
検出手段の出力信号レベルAS2Lp,及び情報再生信
号の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、(A
S1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値との比に基
づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか
基材厚の薄いディスクかを判別するように構成されてな
るものである。
【0036】請求項26にかかる光ディスク装置は、請
求項22に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、第1の光検出手段の出力信号と第2の光検出手段
の出力信号を加算する加算手段と、上記光検出手段の出
力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生信号の振
幅値を除算する除算手段と、上記2つの焦点が情報面を
通過するように上記移動手段を駆動した際の上記加算手
段の最大値ASLmax、上記除算手段の除算値が最大
になるときの第1の光検出手段の出力信号レベルAS1
Lp、第2の光検出手段の出力信号レベルAS2Lp,
及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計測手段
とを含み、(AS1Lp×ENVp)の値と(AS2L
p×ASLmax)の値との比に基づいて、装填された
ディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディス
クかを判別するように構成されてなるものである。
【0037】請求項27にかかる光ディスク装置は、収
束された光ビームを照射して1つの情報面を有するディ
スク,及び2つの情報面を有するディスクのいずれをも
再生する光ディスク装置であって、光ビームの焦点をデ
ィスクの情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、デ
ィスクからの反射光を受光する第1と第2の受光領域を
有する光検出手段と、装填されたディスクが1つの情報
面を有するディスクか2つの情報面を有するディスクか
を判別する判別手段とを備え、上記第1の受光領域は中
心部の反射光を受光し、上記第2の受光領域は周辺部の
反射光を受光するように上記光検出手段を構成し、上記
判別手段は、上記焦点が情報面を通過するように上記移
動手段を駆動して上記第1と第2の受光領域で検出され
る信号に基づいて、1つの情報面を有するディスクか2
つの情報面を有するディスクかを判別するように構成さ
れてなるものである。
【0038】請求項28にかかる光ディスク装置は、請
求項27に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段により検出される情報再生信号の
レベルより光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検
出し、その時の第1,及び第2の受光領域で検出される
信号に基づいて、1つの情報面を有するディスクか2つ
の情報面を有するディスクかを判別するように構成され
てなるものである。
【0039】請求項29にかかる光ディスク装置は、請
求項28に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号レベル
と、情報再生信号のレベルの比に基づいて、光ビームの
焦点が情報面付近にきたことを検出するように構成され
てなるものである。
【0040】請求項30にかかる光ディスク装置は、請
求項27に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベ
ルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、
上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
して上記除算手段の除算値が最大になるときの第1の受
光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受光量A
S2Lp,及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定す
る計測手段とを含み、(AS1Lp×ENVp)の値と
AS2Lpの値との比に基づいて、装填されたディスク
が1つの情報面を有するディスクか2つの情報面を有す
るディスクかを判別するように判別手段を構成されてな
るものである。
【0041】請求項31にかかる光ディスク装置は、請
求項27に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、第1の受光領域からの出力信号と第2の受光領域
からの出力信号を加算する加算手段と、上記光検出手段
の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生信号
の振幅値を除算する除算手段と、上記焦点が情報面を通
過するように上記移動手段を駆動した際の上記加算手段
の最大値ASLmaxと上記除算手段の除算値が最大に
なるときの第1の受光領域の受光量AS1Lp、第2の
受光領域の受光量AS2Lp,及び情報再生信号の振幅
値ENVpを測定する計測手段とを含み、(AS1Lp
×ENVp)の値と(AS2Lp×ASLmax)の値
との比に基づいて、装填されたディスクが1つの情報面
を有するディスクか2つの情報面を有するディスクかを
判別するように、構成されてなるものである。
【0042】請求項32にかかる光ディスク装置は、収
束された光ビームを照射して1つの情報面を有するディ
スク,及び2つの情報面を有するディスクのいずれをも
再生する光ディスク装置であって、上記焦点を情報面に
垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射
光を受光する第1と第2の光検出手段と、装填されたデ
ィスクが1つの情報面を有するディスクか2つの情報面
を有するディスクかを判別する判別手段とを備え、上記
第2の光検出手段は上記第1の光検出手段よりも広範囲
の反射光を受光するように構成し、上記焦点が情報面を
通過するように上記移動手段を駆動して上記第1と第2
の光検出手段で検出される信号に基づいて、1つの情報
面を有するディスクか2つの情報面を有するディスクか
を判別するように上記判別手段を構成したものである。
【0043】請求項33にかかる光ディスク装置は、請
求項32に記載の光ディスク装置において、上記光検出
手段により検出される情報再生信号のレベルより光ビー
ムの焦点が情報面付近にきたことを検出し、その時の第
1,及び第2の光検出手段で検出される信号に基づい
て、装填されたディスクが1つの情報面を有するディス
クか2つの情報面を有するディスクかを判別するように
判別手段を構成したものである。
【0044】請求項34にかかる光ディスク装置は、請
求項33に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号レベル
と、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、ディスク
に好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出
するように構成されてなるものである。
【0045】請求項35にかかる光ディスク装置は、請
求項32に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベ
ルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、
上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
して上記除算手段の除算値が最大になるときの第1の光
検出手段の出力信号レベルAS1Lp、第2の光検出手
段の出力信号レベルAS2Lp,及び情報再生信号の振
幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、(AS1L
p×ENVp)の値とAS2Lpの値との比に基づい
て、装填されたディスクが1つの情報面を有するディス
クか2つの情報面を有するディスクかを判別するように
構成されてなるものである。
【0046】請求項36にかかる光ディスク装置は、請
求項32に記載の光ディスク装置において、上記判別手
段は、第1の光検出手段の出力信号と第2の光検出手段
の出力信号とを加算する加算手段と、上記光検出手段の
出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生信号の
振幅値を除算する除算手段と、上記焦点が情報面を通過
するように上記移動手段を駆動した際の上記加算手段の
最大値ASLmaxと、上記除算手段の除算値が最大に
なるときの第1の光検出手段の出力信号レベルAS1L
p、第2の光検出手段の出力信号レベルAS2Lp,及
び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計測手段と
を含み、(AS1Lp×ENVp)の値と(AS2Lp
×ASLmax)の値との比に基づいて、装填されたデ
ィスクが1つの情報面を有するディスクか2つの情報面
を有するディスクかを判別するように構成されてなるも
のである。
【0047】請求項37にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出手段と、装填されたディスクが基材厚の厚い
ディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別手段
と、上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動
手段を駆動して上記光検出手段の出力信号よりディスク
に好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出
する情報面検出手段とを備え、上記2つの焦点が情報面
を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記光検
出手段の出力信号の最大値ASLmaxと、上記情報面
検出手段により情報面が検出された際の前記光検出手段
の出力信号レベルASLpとの比に基づいて、装填され
たディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディ
スクかを判別するように構成されてなるものである。
【0048】請求項38にかかる光ディスク装置は、請
求項37に記載の光ディスク装置において、上記情報面
検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、デ
ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
を検出するように構成されてなるものである。
【0049】請求項39にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する光ディ
スク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方
向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光
する光検出手段と、装填されたディスクが基材厚の厚い
ディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判別手段
とを備え、上記2つの焦点が情報面を通過するように上
記移動手段を駆動して上記光検出手段の出力値の最大値
AS1Lmax,及び情報再生信号振幅の最大値ENV
maxを求め、ENVmaxとAS1Lmaxの比に基
づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか
基材厚の薄いディスクかを判別するように構成されてな
るものである。
【0050】請求項40にかかる光ディスク装置は、基
材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基材厚の
薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点を有す
る光ヘッドを用いて情報を再生する光ディスク装置であ
って、上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する
移動手段と、ディスクからの反射光を受光する光検出手
段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に
照射されている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ
検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づい
て上記光ビームの収束状態が所定の状態となるように制
御するフォーカシング制御手段と、上記光検出手段の出
力信号よりディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付
近にきたことを検出する情報面検出手段とを備え、上記
フォーカシング制御手段は上記焦点ずれ検出手段の出力
信号を増幅する増幅率が可変な増幅手段を含み、上記2
つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
し、上記情報面検出手段の情報面検出信号が発生した時
の上記光検出手段の出力値に基づいて、上記増幅手段の
増幅率を設定するようにしたものである。
【0051】請求項41にかかる光ディスク装置は、請
求項40に記載の光ディスク装置において、上記増幅手
段の増幅率を設定した後に、上記増幅手段の出力信号が
所定のレベルに達したことを検出して、上記フォーカシ
ング制御手段を動作させるものである。
【0052】請求項42にかかる光ディスク装置は、請
求項40に記載の光ディスク装置において、上記情報面
検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、デ
ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
を検出するように構成されてなるものである。
【0053】請求項43にかかる光ディスク装置は、請
求項17,22,27,32,37、又は39に記載の
光ディスク装置において、それぞれの焦点が情報面を2
回通過するように上記移動手段を制御した後に、装填さ
れたディスクの判別を行うものである。
【0054】請求項44にかかる光ディスク装置は、請
求項17,22,27,32,37,又は39に記載の
光ディスク装置において、上記フォーカス制御手段を制
御して上記焦点を情報面を通過させる期間に、上記焦点
をトラックと直交する方向に微少振動させるようにした
ものである。
【0055】請求項45にかかる光ディスク装置は、請
求項17,22,27,32,37,又は39に記載の
光ディスク装置において、上記光検出手段の出力値が所
定の値を超えた場合に上記移動手段を制御して上記焦点
の移動速度を遅くするようにしたものである。
【0056】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1による光デ
ィスク装置について、そのブロック図である図1を用い
て説明する。本実施の形態1による光ディスク装置は、
1層式DVD,2層式DVD,CD,CD−Rの判別を
行うものである。図1において、100はディスクであ
り、該ディスクはトレイ149に載せられるものであ
る。147は、マイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)であり、これは、ディスク100がトレイ14
9に載せられると、モータ118を駆動してトレイ14
9を移動するものであり、これにより、ディスク100
はモ−タ101の回転軸102に取り付けられるもので
ある。
【0057】移送台104には、レーザ105(波長は
650nm),カップリングレンズ106,偏光ビ−ム
スプリッタ107,1/4波長板108,全反射鏡10
9,光検出器111,モータ128,及びアクチュエ−
タ112,127が取り付けられており、該移送台10
4は、例えばリニアモータ等の移送モータ103によっ
て、ディスク100の半径方向に移動せられるように構
成されている。
【0058】上記移送台104に取り付けられたレ−ザ
105より発生した光ビ−ムは、カップリングレンズ1
06で平行光にされた後に、偏光ビ−ムスプリッタ10
7,及び1/4波長板108を通過し、全反射鏡109
で反射され、集束レンズ110によりディスク100の
情報面上に集束して照射される。集束レンズ110,及
びアクチュエータ112は、DVDを再生する場合に使
用されるものである。CDを再生する場合は、モータ1
28を駆動して、上記DVD用のアクチュータ112,
及び集束レンズ110に代えて、CD用の集束レンズ1
26,及びアクチュエータ127に切り換える。従来の
CD専用の装置では、CDは波長780nmのレーザを
用いているが、上記CD用の集束レンズ126は、波長
650nmのレーザ105とし、かつCDの基材厚1.
2mmを考慮して設計されている。
【0059】ディスク100の情報面により反射された
反射光は、集束レンズ110を通過して全反射鏡109
で反射され、1/4波長板108,偏光ビ−ムスプリッ
タ107,検出レンズ113,及び円筒レンズ116を
通過して、4分割された光検出器111上に照射され
る。集束レンズ110は、アクチュエ−タ112の可動
部に取り付けられている。アクチュエ−タ112は、フ
ォーカシング用のコイル,トラッキング用のコイル,フ
ォーカシング用の永久磁石,及びトラッキング用の永久
磁石により構成されている。したがって、アクチュエ−
タ112のフォーカシング用のコイル(図示せず)に電
力増幅回路133を用いて電圧を加えると、コイル(フ
ォーカシング用のコイル)に電流が流れ、フォーカシン
グ用の永久磁石(図示せず)から磁気力を受ける。よっ
て、集束レンズ110は、ディスク100の面と垂直な
方向(図では上下方向)に移動する。このように、集束
レンズ110は、光ビームの焦点とディスクの情報面と
のずれを示すフォーカシングエラー信号に基づいて、光
ビ−ムの焦点が常にディスク100の情報面に位置する
ように制御されている。
【0060】また、上記アクチュエ−タ112のトラッ
キング用のコイル(図示せず)に電力増幅回路136を
用いて電圧を加えると、該コイルに電流が流れ、トラッ
キング用の永久磁石(図示せず)から磁気力を受ける。
よって、集束レンズ110は、ディスク100の半径方
向、すなわちディスク100上のトラックを横切る方向
に(図上では左右に)移動する。
【0061】上記光検出器111上に照射されたディス
クからの反射光は、4分割された光検出器111によっ
てそれぞれ電流に変換され、I/V変換器114,11
5,119,120に入力される。I/V変換器11
4,115,119,120は、入力される電流を、そ
の電流レベルに応じて電圧に変換する。加算器121,
122,123,124は上記4つのI/V変換器11
4,115,119,120からの各2つの入力信号を
加算して、その各々の出力を2つずつ差動増幅器12
5,117に送る。差動増幅器117は上記加算器12
3,124の出力である両入力電圧の差を演算し、演算
した値を出力する。
【0062】図1に示した光学系は一般に非点収差法と
呼ばれるフォーカシングエラー検出方式を構成してい
る。従って、差動増幅器117の出力が、光ビーム15
0の集束点とディスク100の情報面とのずれを示すフ
ォーカシングエラー信号(以下、FE信号という)とな
る。このFE信号は、位相補償回路130,スイッチ1
31,及び加算器132を介して電力増幅回路133に
送られ、該電力増幅回路133によりアクチュエータ1
12のフォーカシング用コイル(図示せず)に電圧が加
えられる。このように、位相補償回路130はフォーカ
シング制御系を安定にするものであり、上記FE信号に
応じて集束レンズ110を駆動することにより、あるい
は集束レンズ126に切り換えた場合には、集束レンズ
126を駆動することにより、光ビームの焦点を常に情
報面上に位置するようにするものである。
【0063】また、上記差動増幅器125は上記加算器
121,122の出力である両入力電圧の差を演算し、
該演算した値を出力する。図1に示した光学系は、一般
にプッシュプル法と呼ばれるトラッキングエラー検出方
式を構成している。従って、差動増幅器125の出力が
光ビーム150の集束点とディスク100のトラックと
のずれを示すトラッキングエラー信号(以下、TE信号
という)となる。TE信号は、スイッチ134,位相補
償回路135を介して、電力増幅器136に送られ、該
電力増幅器136の出力は、上記アクチュエータ112
のトラッキング用コイル(図示せず)に電圧として加え
られる。このように、位相補償回路135はトラッキン
グ制御系を安定にするものであり、上記TE信号に応じ
て集束レンズ110を駆動することにより、あるいは集
束レンズを126に切り換えた場合には、集束レンズ1
26を駆動することにより、光ビームの焦点を常に上記
トラック上に位置するようにするものである。
【0064】そして、加算器148の出力は、上記全て
の光検出器111の出力を加算した信号となり、これは
ディスクからの全反射光量を示すものである。以下、こ
の出力信号をAS1信号ということとするが、この信号
はディスク上のピットの有無に応じて変化する信号であ
る。この全反射光量を示すAS1信号は、エンベロープ
検出回路143,及び情報を復調するための信号処理回
路(図示せず)に送られる。
【0065】上記エンベロープ検出回路143は、ディ
スク上のピットによって生じた交流成分の信号レベルを
出力するもので、以下、この出力信号をENV信号とい
う。ローパスフィルタ165(以下、LPFという)
は、上記AS1信号からディスク上のピットによって生
じた交流成分を除去するもので、該LPF165を介し
たAS1信号を、以下AS1L信号という。上記AS1
L信号,ENV信号,及びFE信号は、アナログ・ディ
ジタル変換器142,144,140(以下、A/D変
換器という)でディジタル信号に変換され、マイコン1
47に送られる。
【0066】次に、本実施の形態1による光ディスク装
置の動作について説明する。上記マイコン147は、デ
ィスク100がトレイ149に載せられると、モータ1
18を駆動してディスク100をモータ101の回転軸
102に取り付ける。
【0067】次に、マイコン147は、ディジタル・ア
ナログ変換器145に所定の値を設定して、電力増幅回
路139を介して移送モータ103により移送台104
をディスク100の内周に移動させるとともに、モータ
128を駆動して、集束レンズ,及びアクチュエータ
を、DVD用の集束レンズ110,及びアクチュエータ
112に切り換える。
【0068】さらに、マイコン147は、モータ101
を回転させる。モータの回転数は、DVDにおいて内周
の情報を再生する場合に規定された回転数とする。モー
タ101が設定された回転数になると、該モータ101
は、マイコン147の端子aにOK信号を送り、マイコ
ン147はこのOK信号が送られてくると、その端子b
を介してレーザ駆動回路129に指令を送り、レーザを
光を出射する放射状態にする。また、マイコン147は
放射強度をD/A変換器146を介してレーザ駆動回路
129に設置する。なお、このレーザの放射強度は、C
D−Rのディスクが本光ディスク装置に装填された場合
でも、該CD−Rディスクの情報が破壊されないような
低い値とする。
【0069】さらに、上記マイコン147は、D/A変
換器141に値を設定して、加算器132,及び電力増
幅回路133を介して集束レンズ110を一旦下げた後
に徐々に上げる、即ちディスク100から遠ざけた後
に、徐々に近づけるようにする。このとき、スイッチ1
31,134は開いた状態としておき、これにより、F
E信号,及びTE信号に応じてアクチュエ−タ112の
フォーカシング用のコイル,及びトラッキング用のコイ
ルが駆動されることはないようにする。そして上記マイ
コン147は、集束レンズ110を移動させている期間
に、上記FE信号,AS1L信号,及びENV信号を、
A/D変換器140,LPF165とA/D変換器14
2,及びA/D変換器144を、それぞれ介して取り込
み、該マイコン147は、この取り込んだFE信号,A
S1L信号,及びENV信号に基づいて、該光ディスク
装置に装填されたディスク100が、1層式DVD,2
層式DVD,CD,及びCD−Rのいずれかであるかを
判別する。
【0070】上記判別を行った後に、上記装填されたデ
ィスクがCD−Rの場合には、ディスク100に記録さ
れた情報を破壊する可能性があるので、上記マイコン1
47は、上記モータ118を駆動してトレイ149を移
動し、ディスク100を装置から排出する。上記装填さ
れたディスクがCDの場合には、上記マイコン147
は、モータ128を駆動して、アクチュエータ,及び集
束レンズを、CD用のアクチュエータ127,及び集束
レンズ126に切り換える。
【0071】次に、上記マイコン147は、レーザ駆動
回路129を制御して上記レーザ105の放射強度を、
装填されているディスクが上記判別を行った結果のCD
かDVDのいずれであるかに応じて、CD,又はDVD
のそれぞれに応じた値に設定する。そして、D/A変換
器141の出力値をゼロにして、加算器132を経て、
スイッチ131,134を閉じてこれにより形成される
各ループにより、上記アクチュエータ112を電力増幅
回路133,136の出力で制御してフォーカシング制
御,及びトラッキング制御を行い、ディスク100に記
録されている情報を再生する。このようにマイコン14
7によるディスクの判別は、モータ101の回転軸10
2にディスク100が新たに取り付けられた場合にのみ
行う。したがって、例えば一時的にディスクの情報の再
生を停止した後に、再生を再開するような場合には、デ
ィスクの判別は行わない。従ってこれにより、上記再生
を再開した場合の立ち上がり時間を短縮することができ
るものである。
【0072】次にFE信号、AS1L信号、ENV信号
について説明する。本光ディスク装置に1層式DVD
(DVD1)が装填された場合に、集束レンズ110を
下げた状態から徐々に上げていく際の各信号の波形図を
図2(a) 〜(e) に示す。図2(a) 〜(e) において、縦軸
は信号のレベルを示し、横軸は時間を示すが、図2(a)
はFE信号を、図2(b) はAS1信号を、図2(c) はA
S1L信号を、図2(d) はENV信号を、図2(e) は焦
点Fの位置をそれぞれ示す。上記FE信号、AS1信
号、AS1L信号、ENV信号の各信号は、ディスクに
照射される光ビームの焦点が、情報を記録した面,即ち
アルミニウムの反射膜,を通過する際に変化するもので
あり、上記FE信号は、上記光ビームの焦点の位置とデ
ィスクの情報面とが一致した時間t1のときに零にな
る。ここで、光ビームの焦点がディスクの情報面を通過
する時の上記FE信号の波形は、一般にS字カーブと呼
ばれる。上記AS1信号は、光ビームの焦点がディスク
の情報面に近づくにつれて徐々に増大し、離れるにつれ
て徐々に減少するもので、これは、ディスク上のピット
の有無に応じて変化している。上記AS1L信号は、デ
ィスク上のピットによる上記AS1信号のレベル変化を
平均した信号となる。上記ENV信号は、ディスク上の
ピットの有無による反射光量のレベル変化を示す信号と
なる。図2(e) の波形に示した光ビームの焦点Fの位置
は、マイコン147がD/A変換器141に出力する信
号レベルによって決まる。
【0073】ここで、マイコン147は、光ビームの焦
点Fの位置を、図2(e) の波形に示すように、時間t0
から時間t2の期間は遅く動かしている。この理由は、
遅く動かす方が、信号レベルの変化が緩やかで、上記F
E信号、AS1L信号,及びENV信号の測定を正確に
行うことができるからである。なお、時間t0〜時間t
2の間の期間は、AS1L信号が基準値Wを越えている
期間とする。この期間に上記AS1L信号が基準値Wを
越えるのは、この期間には光ビームの焦点がディスクの
情報面の近傍にあるからである。従って、このように時
間t0〜t2の期間は、光ビームの焦点Fの位置を遅く
動かすことにより、各信号の測定を正確に行って、ディ
スクを判別する時間を短縮することができるものであ
る。
【0074】次に、上記FE信号、AS1L信号、EN
V信号を検出した結果に基づき、マイコン147が行
う,ディスク判別の方式について説明する。上記マイコ
ン147は、取り込んだ上記FE信号、AS1L信号、
及びENV信号の最大値を計算する。
【0075】図3(a) 〜(d) に、集束レンズ110を徐
々に上げた場合の上記ENV信号、及びAS1L信号を
示す。図3(a) 〜(d) において、縦軸は信号のレベルを
示し、横軸は時間を示すが、図3(a) は、1層式DVD
(DVD1と記す)の場合、図3(b) は、2層式DVD
(DVD2と記す)の場合、図3(c) は、CDの場合、
図3(d) は、CD−Rの場合を示す。
【0076】図3(a) の波形において、Kenv,及び
Kasは、集束レンズ110を移動した期間におけるE
NV信号,及びAS1L信号の最大値であり、図3(b)
,図3(c) ,及び図3(d) におけるLenv,La
s,Menv,Mas,Nenv,Nasも同様であ
る。
【0077】上記ENV信号,及びAS1L信号のレベ
ルは、1層式DVD(DVD1)で最大で、CD−Rで
最小となる。2層式DVD(DVD2)のENV信号,
及びAS1L信号のレベルLenv,Lasが、1層式
DVD(DVD1)のそれら(Kenv,Kas)に比
し低いのは、2層式DVD(DVD2)の第1層の反射
率,約35パーセントが、1層式DVD(DVD1)の
反射率,約90%に比し低いためである。
【0078】また、CDのENV信号のレベルMenv
が、DVD(DVD1,DVD2)のそれら(Ken
v,Lenv)に比べ低いのは、該CDのENV信号
を、DVD用の光学系を用いて測定するためである。
【0079】さらに、CDとCD−Rの,ENV信号,
及びAS1L信号(MenvとNenv、MasとNa
s)に差があるのは、CD−Rの650nmの吸収率が
CDに比し大きいためである。
【0080】図3(a) の波形において、Kenv,及び
Kasは、集束レンズ110を移動した期間におけるE
NV信号,及びAS1L信号の最大値であり、図3(b)
,図3(c) ,及び図3(d) におけるLenv,La
s、Menv,Mas、及びNenv,Nasも同様で
ある。
【0081】上記FE信号、AS1L信号、及びENV
信号の最大値を計算したのち、マイコン147は、Na
s<Pas<Mas、Nas<Pas<Las,及びN
as<Pas<Kasの関係を満たすPasを予め記憶
しており、該Pasと上記AS1L信号の最大値とを比
較し、AS1L信号の最大値がPas以下の場合に、装
填されたディスクをCD−Rと判別する。該ディスクが
CD−Rである場合は、モータ118を駆動してトレイ
149を移動し、ディスク100を装置から排出する。
【0082】次に、マイコン147は、Kenv/Ka
s、Lenv/Las、Menv/Mas、Nenv/
Nasを演算する。ここで、AS1L信号の最大値でE
NV信号の最大値を除算する理由は、ENV信号の最大
値に対するディスク100の反射率やレーザ105の放
射強度のバラツキによる影響を吸収するためである。こ
の値は、実験によれば、1層式DVD(DVD1),及
び2層式DVD(DVD2)では、6程度であり、CD
の場合、2程度となる。従って、マイコン147は、上
記の値が4以上の場合に、ディスクはDVDであると判
断し、4以下の場合に、CDであると判断する。ただ
し、ASL信号の増幅率とENV信号の増幅率が異なれ
ば、除算の結果は異なることとなるので、この場合、増
幅率に応じて比較値を変えるようにする。
【0083】本光ディスク装置に装填されたディスクが
CDの場合は、マイコン147は、モータ128を駆動
して、アクチュエータ,及び集束レンズを、CD用のア
クチュエータ127,及び集束レンズ126に切り換え
る。
【0084】本光ディスク装置に装填されたディスクが
DVDの場合には、マイコン147は、Lenv<Qe
nv<Kenvの関係を満たすQenvを予め記憶して
おり、該Qenvの値と測定したENV信号との比較を
行い、その結果により、1層式DVD(DVD1)であ
るか2層式DVD(DVD2)であるかの判別を行う。
【0085】なお本実施の形態1では、1層式DVD
(DVD1)と2層式DVD(DVD2)との判別を、
ENV信号の最大値を用いて行うものとしたが、これは
FE信号の振幅の最大値,又はAS1L信号の最大値を
用いて行うこともできる。これは、ENV信号のレベル
に差が生じるのと同様の理由で,即ち1層式DVDと2
層式DVDは反射率が異なることにより、またFE信号
の振幅のレベル,又はAS1L信号のレベルに差が生じ
るからである。
【0086】また、本実施の形態1では、CD−Rの判
別をAS1L信号のレベルで行うものとしたが、これ
は、FE信号のレベル,又はENV信号のレベルで行う
こともできる。これは、CD−RのFE信号,またはE
NV信号のレベルが、CDに比べ、AS1L信号の場合
と同じ理由で、即ち、CDとCD−Rとは吸収率が異な
ることにより、低いからである。
【0087】また、本実施の形態1では、CDとDVD
の判別を、ENV信号の最大値をAS1L信号の最大値
で除算した値に基づいて行うとしたが、実験によると、
2層式DVDのENV信号の最大値は、CD用レンズで
検出すべきものをDVD用レンズで検出するCDのEN
V信号の最大値より大きいので、このENV信号の最大
値そのものに基づいて、1層式DVD,2層式DVD,
CD,及びCD−Rを、1層式DVDと2層式DVDと
は反射率の違いにより、DVDとCDとは基板厚に対し
て最適の検出レンズを使っていないことよりくる検出出
力の違いにより、またCDとCD−Rとは吸収率の違い
により、その判別を行うことができる。また、このよう
にENV信号の最大値に基づいて判別を行う場合には、
除算を行わないので、マイコン147の処理は簡単にこ
れを行うことができることとなる。
【0088】また、本実施の形態1では、レーザ105
の放射強度を低くして、CD−Rであるかどうかの判別
を行うものとしたが、集束レンズ110の1回目のディ
スクに対する垂直方向の移動によりCD−Rでないこと
を確認した後は、レーザ105の放射強度を高くして、
集束レンズ110のディスクに対する垂直方向の2回目
の移動を行い、DVD、CDの判別を行うようにしても
よい。この場合、レーザの放射強度を高くすることで、
検出信号のレベルをノイズに比べ高くすることができる
ので、判別の精度を大きく向上することができる。
【0089】また、本実施の形態1では、DVD用の光
学系を用いてディスクの判別を行うものとしたが、これ
はCD用の光学系を用いて行ってもよい。ただしこの場
合、ENV信号、FE信号の大小関係は逆転するので、
その判定条件を変更する必要がある。
【0090】また、本実施の形態1では、集束レンズ1
10をディスク100から一旦遠ざけた後に徐々に近づ
けていき、その時のFE信号,ENV信号,AS1L信
号を計測するとしたが、ディスク100に一旦近づけた
後に除々に遠ざけた時の上記各信号を計測するようにし
てもよく、上記と同様の結果が得ることができる。
【0091】以上のように、本実施の形態1による光デ
ィスク装置によれば、AS1L信号,及びENV信号の
最大値を測定し、ENV信号の最大値をAS1L信号の
最大値で除算した値を、予め決めておいた基準値と比較
するように構成したので、基材厚の薄いDVDと基材厚
の厚いCDとを判別することができる。
【0092】また、AS1L信号の最大値そのものを、
予め決めておいた基準値と比較するように構成したの
で、簡単な構成で、CD−Rのディスクを判別すること
ができる。
【0093】また、光ビームの強度をディスクの情報を
再生する際の強度より低くしてディスク判別をするよう
に構成したので、装填されたディスクがCD−Rであっ
てもディスクの判別の際にディスクの情報が破壊される
ことがない。
【0094】また、ENV信号振幅の最大値を予め決め
ておいた基準値と比較するようにしたので、簡単な構成
で、上記ENV信号の最大値が所定のレベル以下である
ことより、1層式DVDと2層式DVDとを判別でき
る。
【0095】また、ENV信号振幅の最大値を測定し、
その結果を予め決めておいた基準値と比較するように構
成したので、簡単な構成で、基材厚の薄いDVDと基材
厚の厚いCDとを判別することができる。
【0096】また、基材厚の薄いディスク用の光学系を
用いてディスク判別を行うように構成したので、基材厚
の薄いディスクが装填された場合にディスクの情報が再
生可能になるまでの時間が短縮される。
【0097】また、AS1L信号のレベルが基準値W以
上になると集束レンズ110の移動速度を遅くするよう
に構成したので、AS1L信号,ENV信号,及びFE
信号のレベル変化が緩やかになり、従って、マイコン1
47はAS1L,ENV信号,及びFE信号の振幅の正
確な最大値を得ることができ、ディスク判別の信頼性を
向上することができる。
【0098】また、本実施の形態1では、CD−Rの判
別をAS1L信号の最大値を用いて行うものとしたが、
これは、FE信号の振幅の最大値を用いて行うこともで
きる。これは、CD−RのAS1L信号のレベルがCD
のAS1L信号のレベルに比べて低いのと同じ理由によ
り、CD−RのFE信号の振幅のレベルがCDのFE信
号の振幅のレベルに比べ低いからである。従って、この
場合にも、上記AS1L信号を用いた場合と同様の効果
を得ることができる。
【0099】また、1層式DVDと2層式DVDの判別
をENV信号の最大値を用いて行うものとしたが、これ
は、FE信号の振幅の最大値,またはAS1L信号の最
大値を用いて行うこともできる。これは、1層式DVD
と2層式DVDとでは、ENV信号の振幅のレベルに差
が生じるのと同様の理由で、AS1L信号の最大値にも
差が生じるからである。従って、この場合にも、上記E
NV信号を用いた場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0100】実施の形態2.以下本発明の実施の形態2
について説明する。図4は、本発明の実施の形態2によ
る光ディスク装置のブロック図を示す。図4において、
上記実施の形態1におけると同一符号は同一部分を示
す。本実施の形態2では、DVDと、CDの判別を行う
(ただし、1層式DVDと2層式DVDとの判別はでき
ない)ものである。
【0101】本実施の形態2による光ディスク装置にお
いて、上記実施の形態1による光ディスク装置の構成に
新たに追加されたものは、バンドパスフィルタ160
と、コンパレータ161である。バンドパスフィルタ1
60は所定の周波数の信号のみを通過させる。コンパレ
ータ161は入力信号のレベルが所定の値を超えた場合
にハイレベルの信号を出力する。従って、ディスク10
0に、バンドパスフィルタ160の通過帯域の信号が記
録されているかどうかを、コンパレータ161の出力値
がハイレベルになったかどうかで判別することができ
る。ここで、上記バンドパスフィルタ160の通過帯域
は、4MHz近傍に設定されているものである。
【0102】次に、本実施の形態2による光ディスク装
置の動作について説明する。上記実施の形態1における
と同様に、マイコン147は、ディスク100がトレイ
149に載せられると、モータ118を駆動してディス
ク100をモータ101の回転軸102に取り付ける。
【0103】次に、マイコン147は、D/A変換器1
45に所定の値を設定して、電力増幅回路139を介し
て移送モータ103により移送台104をディスク10
0の内周に移動させるとともに、モータ128を駆動し
て、集束レンズ,及びアクチュエータを、DVD用の集
束レンズ110,及びアクチュエータ112に切り換え
る。そして、マイコン147は、モータ101を回転さ
せるが、ここで、モータの回転数は、DVDにおいて内
周の情報を再生する場合に規定された回転数とする。さ
らに、マイコン147はD/A変換器141に値を設定
して、集束レンズ110をディスク100から一旦遠ざ
けた後に徐々に近づける。このとき、スイッチ131、
134は開いた状態としておき、FE信号,及びTE信
号に応じてアクチュエ−タ112のフォーカシング用の
コイル,及びトラッキング用のコイルが駆動されること
はないようにする。以上は、上記実施の形態1における
のと同様である。
【0104】次に本実施の形態2におけるディスクの判
別方法について説明する。DVDに記録されている信号
の最高周波数は約4MHzであり、また、DVDの線速
は約3.3m/sである。CDの場合は、線速は約1.
3m/sで、この時再生される信号の最高周波数は約7
00KHzである。従って、DVDの線速でCDを回転
させた場合の最高周波数は、700KHz×(3.27
/1.3)=1.8MHzとなる。従って、集束レンズ
を移動させた時にコンパレータ161の出力がハイレベ
ルになれば、検出信号中には4MHzの信号成分がある
ことがわかり、搭載されたディスクはDVDであること
が判る。ディスクの判別を行った後の動作は、上記実施
の形態1におけるのと同様である。
【0105】なお、本実施の形態2の上記の例では、4
MHzの信号成分を通すバンドパスフィルタ160を用
い、その出力をコンパレータ161で検出することによ
り、4MHzの信号成分があるかどうかを検出し、装填
されたディスクが、DVDかCDかを判別するようにし
たが、これは、このバンドパスフィルタ160の入力信
号を2値化し、そのハイレベル,又はローレベルの期間
を計測することで、4MHzの信号成分があるかどうか
を検出するようにしてもよい。ここで、DVDの場合に
は、ハイレベル,又はローレベルの期間は、約125n
sとなるものである。
【0106】図5にこのような構成とした例のブロック
図を示す。図4のブロック図と異なる点は、加算器14
8の出力であるAS1信号を入力とするハイパスフィル
タ700(以下、HPF700と記す)、その出力を入
力とするコンパレータ701、その出力を入力とする周
期計測回路702、及びその出力を入力とするマイコン
747である。HPF700は、入力信号の高周波成分
のみを通過させるフィルタである。HFP700のカッ
トオフ周波数は、ディスク100に記録された情報がも
つ周波数成分を通過させる周波数に設定されている。従
って、コンパレータ701には、ディスク100に記録
された情報の信号成分が入力される。コンパレータ70
1は、零レベルを基準に入力信号をハイレベルまたはロ
ーレベルに変換する2値化回路である。よって、コンパ
レータ701の出力は、ディスク100に記録された情
報の信号成分を2値化した信号になる。周期計測回路7
02は、入力信号のハイレベルおよびローレベルの時間
を計測し、計測値をマイコン747に送る。マイコン7
47は、上記周期計測回路702から125ns近傍の
計測値が送られてくると、今装填されているディスクが
DVDであると判別する。125nsの計測値は、4M
Hzの信号成分に対応するからである。なお、マイコン
747において計測値を取り込みディスクの判別を行う
以外の動作は、マイコン147の動作と同じである。
【0107】以上のように、本実施の形態2による光デ
ィスク装置によれば、ディスクからの反射光量に応じた
AS1信号に所定の周波数成分の信号が含まれているか
どうかを、図4に示すバンドパスフィルタ160,及び
コンパレータ161で検出できるようにしたので、線記
録密度の高いDVDと低いCDとを判別することができ
る。
【0108】また、ディスクからの反射光量に応じたA
S1信号に所定の周波数成分の信号が含まれているかど
うかを、図5に示すハイパスフィルタ700,コンパレ
ータ701,及び周期計測回路702で同様に検出でき
るようにしたので、線記録密度の高いDVDと低いCD
とを判別することができる。
【0109】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3について説明する。図6は、本実施の形態3による光
ディスク装置の構成を示すブロック図である。上記実施
の形態1におけると同一符号は同一部分を示す。本実施
の形態3による装置が、上記実施の形態1の装置と異な
る点は、アクチュエータ112,127、及び集束レン
ズ110,126が、アクチュエータ172,集束レン
ズ170,及びホログラム171に置き換わっている点
である。
【0110】この光学系について図7の模式図を用いて
説明する。ホログラム171は光ビーム150の光軸中
心近傍にのみ形成されており、集束レンズ170を通過
した光ビーム150はCD用の焦点FCDと、DVD用の
焦点FDVD とを結ぶ。CD用焦点FCDは、DVD用焦点
FDVD に比べ、集束レンズ170から離れた位置にあ
る。CD用焦点FCDとDVD用焦点FDVD との距離は、
約300μmである。また、焦点の強度は、DVD焦点
FDVD がCD用焦点FCDの約2倍になっている。
【0111】図6において、上記実施の形態1と同様
に、マイコン147は、ディスク100がトレイ149
に載せられるとモータ118を駆動してディスク100
をモータ101の回転軸102に取り付ける。次に、移
送台104を電力増幅回路139を介して移送モータ1
03によりディスク100の内周に移動させる。そし
て、マイコン147は、モータ101を回転させる。モ
ータの回転数は、DVDにおいて内周の情報を再生する
場合に規定された回転数とする。モータ101が設定さ
れた回転数になると、該モータ101は、マイコン14
7の端子aにOK信号を送り、マイコン147はこのO
K信号が送られてくると、D/A変換器141に値を設
定して集束レンズ170を一旦下げた後に徐々に上げ
る。このとき、スイッチ131、134は開いておく。
【0112】そしてマイコン147は、集束レンズ17
0が上限まで移動した後に、ディスクの判別を行う。判
別を行った結果、ディスクがCD−Rである場合は、モ
ータ118を駆動してトレイ149を移動しディスク1
00を装置から排出する。ディスクがCDである場合
は、再度集束レンズ170を下げた後に徐々に上げてE
NV信号が所定のレベルを越え、かつFE信号が最初に
ゼロクロスしたタイミングで、スイッチ131を閉じて
フォーカシング制御を動作させる。
【0113】ディスクがDVDである場合は、集束レン
ズ170をディスク100から徐々に下げながらFE号
が最初にゼロクロスしたタイミングでスイッチ131を
閉じて、フォーカシング制御を動作させる。
【0114】フォーカシング制御を動作させる際に、集
束レンズ170の移動方向をCDとDVDで変える理由
について、以下に詳細に説明する。図8に集束レンズ1
70を一旦下げた後に徐々に上げていく場合のFE信
号、ENV信号を示す。横軸は時間を示す。2つの焦点
を持つ光学系の場合、CD用焦点FCDとDVD用焦点F
DVD によってFE信号,及びENV信号が変化する。図
8(a) に示した1層式DVD,図8(b) に示した2層式
DVDの場合、共に、最初CD用焦点FCDでFE信号お
よびENV信号は変化し(図では左側)、その後にDV
D用焦点FDVD でFE信号およびENV信号が変化する
(図では右側)。この理由は、CD焦点FCDがDVD焦
点FDVD より集束レンズ170から離れた位置にあるか
らである。従って、DVDの場合は集束レンズ170を
一旦上げた後に徐々に下げながら最初に、または2回目
に(それぞれ1層式DVD,2層式DVDの場合)FE
信号がゼロクロスするタイミング(時間t12,又はt
13)でフォーカシング制御系を動作させる。CDの場
合は、集束レンズ170を一旦下げた後に徐々に上げな
がらENV信号が所定のレベルを越え、かつFE信号が
ゼロクロスする最初のタイミング(時間t11)でフォ
ーカシング制御系を動作させる。ENV信号を条件とす
るのは、図8(c) のCDの場合のFE信号に点線で示し
た波形(時間t10)が、基材表面で生じる場合がある
ためである。
【0115】次に、マイコン147が行うディスク判別
の方式について説明する。マイコン147は集束レンズ
170を徐々に上げている期間に、FE信号,AS1L
信号,ENV信号を取り込み、その最大値を測定する。
【0116】図9に集束レンズ170を徐々に上げた場
合のENV信号、AS1L信号を示す。縦軸は信号のレ
ベルを示し、横軸は時間を示す。
【0117】図9(a) に1層式DVDの場合、図9(b)
に2層式DVDの場合、図9(c) にCDの場合、図9
(d) にCD−Rの場合を示す。
【0118】図9(a) の波形において、Senvは集束
レンズ170を移動した期間におけるENV信号の最大
値を示す。Sasは、同様にAS1L信号の最大値を示
す。図9(b),(c),(d) の波形の場合も同様である。
【0119】ENV信号,及びAS1L信号は、CD用
焦点FCD,DVD用焦点FDVD がそれぞれ情報面に一致
したときに信号のレベルが高くなる。ENV信号の最大
値は、1層式DVD(Senv)が最大で、2層式DV
DとCD(Tenv,Uenv)がほぼ等しく、CD−
R(Venv)が最小となる。また、AS1L信号の最
大値は、1層式DVD(Sas)とCD(Uas)が大
きくかつほぼ等しく、2層式DVDのAS1L信号の最
大値(Tas)はCD(Uas)に比べ小さく、さらに
CD−R(Vas)が最小となる。
【0120】2層式DVDのENV信号,及びAS1L
信号の最大値(Tenv,Tas)が1層式DVD(S
env,Sas)に比べ低いのは、2層式DVDの第1
層の反射率が、1層式DVDの反射率に比べ低いためで
ある。
【0121】CDにおいてCD用焦点FCDによるENV
信号のレベル(Uenv)が上記1層式DVDのそれ
(Senv)に比べ低いのは、CD用焦点FCDの光量が
DVD用焦点FDVD に比べ約50%だからである。ま
た、CDにおいてDVD用焦点FDVD によるENV信号
のレベル(Uenv)が、1層式DVDにおけるDVD
用焦点FDVD によるENV信号のレベル(Senv)に
比べ低いのは、DVD用焦点FDVD が0.6mmの基材
厚を前提に設計されているので、焦点がぼやけるためで
ある。
【0122】CDとCD−RとのENV信号,AS1L
信号における差(UenvとVenvとの差,Uasと
Vasとの差)は、CD−Rの650nmの吸収率が、
CDに比べ大きいためである。
【0123】上記FE信号,AS1L信号,ENV信号
の最大値を測定した上記マイコン147は、Vas<W
as<Uas、Vas<Was<Tas,及びVas<
Was<Sasの関係を満たすWasを予め記憶してお
り、上記AS1L信号の最大値を該Wasと比較し、該
最大値がWas以下の場合に、充填されたディスクをC
D−Rと判別する。ディスクをCD−Rであると判定し
た場合には、モータ118を駆動してトレイ149を移
動し、ディスク100を装置から排出する。
【0124】そして、マイコン147は、Senv/S
as,Tenv/Tas,Uenv/Uasを演算す
る。Senv/Sasと、Tenv/Tasは、ほぼ等
しくなる。Uenv/Uasは、Senv/SasとT
env/Tasに比べ小さくなる。
【0125】マイコン147は、予め所定の値Zを記憶
しておき、ENV信号の最大値をAS1L信号の最大値
で割った値と、上記値Zとを比較することで、装填され
たディスクがDVDかCDかを判別する。
【0126】次に、値Zについて説明する。値Zは、標
準のディスクにおいて予めSenv/Sas,Tenv
/Tas,Uenv/Uasを測定し、その結果に基づ
いてこの値Zを決定する。DVD用焦点FDVD の強度
を、CD用焦点FCDの強度の約2倍に設定した装置で
は、このZの値は1層式DVD,及び2層式DVDでは
6程度であり、CDの場合、2程度になる。従って値Z
は、2と6の間の値となる。ディスクの特性がばらつい
ても正確にディスクを判別できるようにするために、値
Zは6/Z=Z/2を満たす値に設定する。Zの値は約
4となる。図23に、本実施の形態3における,値Zと
ディスク種別の関係を示す。ENV信号の最大値をAS
1L信号の最大値で割った値が4より大きい場合に、D
VDと判別し、小さい場合にCDと判別する。但し、E
NV信号とAS1L信号の増幅率の差によって除算の結
果は異なるので、増幅率を変更した場合には、それに応
じて値Zを変える必要がある。また、DVD用焦点FDV
D と、CD用焦点FCDの強度の比率を変えた場合には、
強度の比に応じて比較値を変える必要がある。
【0127】以上のように、本実施の形態3による光デ
ィスク装置によれば、AS1L信号,及びENV信号の
最大値を測定し、ENV信号の最大値をAS1L信号の
最大値で除算し、その結果を予め決めておいた基準値と
比較するように構成したので、基材厚の厚いディスクを
再生するための焦点と基材厚の薄いディスクを再生する
ための焦点の2つの焦点を有する光ヘッドを用いる光デ
ィスク装置であっても、基材厚の薄いDVDと基材厚の
厚いCDとを判別することができる。
【0128】また、マイコン147が、装填されたディ
スクが基材厚の厚いCDであると判別すると、D/A変
換器141に所定の値を設定することで集束レンズ17
0をティスク100に近づけるように移動させ、そし
て、マイコン147はフォーカシング制御を動作させる
タイミングを検出すると、スイッチ131を閉じてフォ
ーカシング制御を動作させる。従って、基材厚の厚いデ
ィスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディスクを
再生するための焦点の2つの焦点を有する光ヘッドを用
いる光ディスク装置であっても、基材厚の厚いCDにお
いてフォーカシング制御を正常に動作させることができ
る。
【0129】また、マイコン147が、装填されたディ
スクが基材厚の薄いDVDであると判別すると、D/A
変換器141に所定の値を設定することで集束レンズ1
70をディスク100から遠ざける方向に移動させる。
そして、マイコン147はフォーカシング制御を動作さ
せるタイミングを検出すると、スイッチ131を閉じて
フォーカシング制御を動作させる。従って、基材厚の厚
いディスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディス
クを再生するための焦点の2つの焦点を有する光ヘッド
を用いる光ディスク装置であっても、基材厚にかかわら
ずフォーカシング制御を正常に動作させることができ
る。
【0130】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4について説明する。図10に本実施の形態4による光
ディスク装置のブロック図を示す。実施の形態3と同じ
ブロックには同じ番号を付して説明を省略する。実施の
形態3と異なる点は、光検出器411、マイコン44
7、I/V変換器450、ローパスフィルタ451、A
/D変換器452、461、増幅率が可変の増幅器45
3、加算器454、462、D/A変換器455であ
る。
【0131】光検出器411は、受光面が5分割された
光検出器であり、上記実施の形態3における光検出器1
11に、1個の受光面が追加された構成になっている。
図11に、この光検出器411の構成を示す。即ち、上
記実施の形態3の光検出器111は、受光面A,B,
C,Dの4個の受光面から構成されているのに対し、本
実施の形態4における光検出器411は、受光面A,
B,C,D,及びEの5個の受光面からなっており、上
記光検出器111に受光面Eが追加された構成となって
いる。上記受光面A,B,C,Dは、光検出器411の
内側部を構成し、該内側部の1辺は約200μmであ
る。受光面Eは、光検出器411の外側部を構成し、該
外側部の1辺は約2mmである。
【0132】ここで、受光面A,B,C,Dの出力信号
を加算した値を示す加算器148の出力をAS1信号と
いう。従って、実施の形態1,2,3と同様に、図10
に示した差動増幅器117の出力が、光ビーム150の
集束点とディスクの情報面とのずれを示すFE信号とな
る。また、差動増幅器125の出力が、光ビーム150
の集束点とトラックとのずれを示すTE信号となる。追
加された受光面(E)の出力は、I/V変換器450に
送られる。I/V変換器450の出力は、加算回路46
2とLPF460とに送られる。加算器462の出力信
号は、光検出器411の全ての受光面の出力信号を加算
した信号であり、この信号を以下ではAS信号という。
同様に、LPF451の出力信号をASL信号と、I/
V変換器450の出力信号をAS2信号と、LPF46
0の出力信号をAS2L信号という。上記ASL信号
は、A/D変換器461に送られる。マイコン447
は、A/D変換器461の出力信号を取り込み、同様に
マイコン447は、A/D変換器452を介してAS2
L信号を取り込む。I/V変換器450は、I/V変換
器120と同様に動作する。同様に、LPF451,及
び460、A/D変換器461,及び452は、それぞ
れLPF165,A/D変換器142と同様に動作す
る。増幅器453は、マイコン447の指令により増幅
率を変える増幅器である。加算器454,D/A変換器
455は、それぞれ加算器132,D/A変換器141
と同様に動作する。
【0133】図10に示した装置の動作を図12に示し
たフローチャートを用いて説明する。図10において、
実施の形態3と同様に、マイコン447は、ディスク1
00がトレイ149に載せられると、モータ118を駆
動してディスク100をモータ101の回転軸102に
取り付ける(ステップS1)。
【0134】次に、マイコン447は、D/A変換器1
45、電力増幅回路139により移送モータ103を駆
動して、移送台104をディスク100の内周方向へ移
動させる(ステップS2)。そして、マイコン447
は、モータ101を回転させる。回転数は、DVDにお
いて内周の情報を再生する場合に規定された回転数とす
る(ステップS3)。
【0135】マイコン447は、この状態でディスク1
00がDVD、CD、またはCD−Rであるかの判別を
行う(ステップS4)。このディスク判別の方法につい
ては後述する。
【0136】ここで、判別の処理が終了した時点での集
束レンズ170の位置が、フォーカシング制御が正常に
動作している場合の位置よりディスク100に近づいた
位置になるように、上記判別の方式は構成されている。
【0137】以下では、ディスク100がDVDの場合
の動作を説明する。マイコン447は、判別の処理で測
定した値AS1Lp(pは“ピーク”を意味する)に基
づいて増幅器453の増幅率を設定する(ステップS
5)。次に、D/A変換器141により加算器132,
及び電力増幅回路133を介して集束レンズ170を徐
々に下げながら、そのとき検出されるFE信号を増幅器
453で増幅し、A/D変換器140でA/D変換した
その出力値に基づいて、FE信号が最初にゼロクロスし
たタイミングを検出する(ステップS6)。このゼロク
ロスしたタイミングを検出すると、D/A変換器141
の出力値を零にするとともに、スイッチ131を閉じ
て、フォーカシング制御を動作させる(ステップS
6)。なお、上記のAS1Lpについては後述する。
【0138】以下では、ディスク100がCDの場合の
動作を説明する。マイコン447は、DVDの場合と同
様に、判別の処理で測定した値AS1Lpに基づいて、
増幅器453の増幅率を設定する(ステップS7)。ま
た、モータ101の回転数を、CDの内周を再生する場
合の回転数に設定する。
【0139】次に、集束レンズ170を一旦下げた(ス
テップS8)後に、徐々に上げながら、A/D変換器1
40の出力値に基づいてFE信号が最初にゼロクロスし
たタイミングで、かつ、エンベロープ検出回路143の
出力であるENV信号が所定のレベルを越えた最初のタ
イミングを検出する(ステップS9)。このゼロクロス
したタイミングを検出すると、D/A変換器141の出
力値を零にするとともに、スイッチ131を閉じて、フ
ォーカシング制御を動作させる(ステップS9)。
【0140】集束レンズ170の移動方向を、CDとD
VDで変える理由は上述しているとおりである。従っ
て、DVDが装置に装填された場合には、集束レンズ1
70を一旦下げるという動作が不要なので、CDが装填
された場合に比べ短時間に信号の再生を開始できる。従
って、DVDがCDに比べ頻繁に装填される場合には、
平均すると、短時間に信号の再生が開始できるという長
所を有することとなる。
【0141】ディスクがCD−Rである場合は、モータ
118を駆動してトレイ149を移動し、ディスク10
0を排出する(ステップS10)。
【0142】次に、上記で後述するとしている,マイコ
ン447が行うディスク判別の方式について説明する。
図13に集束レンズ170を一旦下げた後に、徐々に上
げていく場合のFE信号,ENV信号,AS1L信号,
ASL信号,及び、ENV信号のレベルをAS1L信号
のレベルで除算したENV/ASLの値を示す。縦軸は
信号のレベルを示し、横軸は時間を示す。
【0143】図13(a) に1層式DVDの場合、図13
(b) に2層式DVDの場合、図13(c) にCDの場合を
示す。
【0144】ENV信号,及びAS1L信号は、CD用
焦点FCDと、DVD用焦点FDVD によって信号が変化す
る。また、FE信号には、上記各焦点FCD,FDVD が情
報面を通過する際に、一般にS字カーブと呼ばれるレベ
ルの変化が起こる。
【0145】実験によれば、ENV/ASLの値が最大
になる状態は、DVDの場合は、DVD用焦点FDVD が
情報面と一致した状態である。この理由を説明する。A
SL信号は反射光量の低周波成分であるので、ENV/
ASLは、ディスクに照射された光ビームがディスク上
のピットによって変調される割合を示している。従っ
て、装填されたディスクに好適な焦点がディスクの情報
面に位置する状態が、効率的にディスクの情報が再生さ
れる状態であるので、DVDの場合は、DVD用焦点F
DVD が情報面と一致した状態でENV/ASLは最大と
なる。1層式DVDでは、図13(a) の波形の時間t3
1で、ENV/ASLは最大になる。2層式DVDで
は、DVD用焦点FDVD が2つの情報面とそれぞれ一致
した,図13(b) の波形の時間t32,t33で、EN
V/ASLの値がほぼ等しく、かつ最大となる。CDの
場合は、CD用焦点FCDと情報面が一致した,図13
(c) の波形の時間t30で、ENV/ASLは最大値に
なる。
【0146】なお、本実施の形態4では、ENV信号を
光検出器411の全ての受光面A,B,C,D,Eで受
光される光量ASLより求めるとしたが、これは受光面
A,B,C,Dで受光される光量AS1Lより求めても
同様な結果が得られる。また、ENVの値をASLの値
で除算しているが、ASLの代わりにAS1Lを用いて
もよく、同様な結果が得られる。
【0147】このような状況において、ENV/ASL
が最大値になる状態において、AS1Lのレベルを、A
SLのレベルからAS1Lのレベルを引いた波形である
AS2Lのレベル,で除算したAS1L/AS2Lの値
は、1層式DVDの値が、2層式DVDの値,およびC
Dの値より大きい。即ち、1層式DVDでは、光検出器
411の中心部の光ビームの強度が高くなる。
【0148】以下、その理由について、図24を用いて
説明する。図24は、本実施の形態4における,ディス
ク100が1層式DVD,2層式DVD,及びCD、の
それぞれの場合の,ENV/ASLが最大になる状態を
示している。図24(a) がDVD用焦点FDVD 及びCD
用焦点FCD と情報面との位置関係を示し、図24(b)
は光検出器411へのディスク100の情報面からの反
射ビームを示す。
【0149】まず、1層式DVDの場合について説明す
る。1層式DVDの場合にENV/ASLが最大になる
のは、情報面とDVD用焦点FDVD とが一致したときで
ある。情報面からの反射ビームは、検出レンズ113で
絞られて円筒レンズ116を介して光検出器411に入
射する。従って、DVD用ビームの反射ビームRBDVD
は、光検出器411の中心に焦点を結ぶ。CD用ビーム
の反射光RBCDは、CD用焦点FCDが情報面上にないの
で、光検出器411の全体に入射し、全体がぼやっとし
た明るさとなる。
【0150】次に、2層式DVDの場合について説明す
る。2層式DVDの場合にENV/ASLが最大になる
のは、第1の情報面,または第2の情報面と、DVD用
焦点FDVD とが一致したときである。図では、第1の情
報面とDVD用焦点FDVD とが一致した場合を示してい
る。なお、第1の情報面とDVD用焦点FDVD とが一致
した時のAS1L/AS2Lと、第2の情報面とDVD
用焦点FDVD とが一致したときのAS1L/AS2Lと
は、ほぼ同じ値になるものである。
【0151】この2層式DVDの場合には、DVD用ビ
ームの第1の情報面からの反射ビームRBDVD1は、光検
出器411の中心に焦点を結ぶ。第1の情報面を透過し
たDVD用ビームとCD用ビームは、ともに第2の情報
面で反射されてそれぞれ反射ビームRBDVD2, 及び反射
ビームRBCDとなり、光検出器411の全体に入射す
る。この理由は、CD用ビームの焦点FCDと、第1の情
報面を透過したDVD用ビームの焦点FDVD が、情報面
と一致していないためである。
【0152】1層式DVDの情報面の反射率は、2層式
DVDの情報面の反射率に比べて高いので、1層式DV
Dの場合の光検出器411の内側の受光量(反射ビーム
RBDVD による)は、2層式DVDの場合の光検出器4
11の内側の受光量(反射ビームRBDVD1による)に比
べて高くなる。2層式DVDの場合、光検出器411の
外側にDVDビームの第2の情報面からの反射ビームR
BDVD2が入射し、さらにこれにCDビームの第1,及び
第2の情報面からの反射ビームRBCD1,2 が加わるの
で、2層式DVDの場合の光検出器411の外側の受光
量は、1層式DVDの場合の光検出器411の外側の受
光量(反射ビームRBCDによる)に比べて大きくなる。
従って、上述したように、AS1L/AS2Lの値は、
1層式DVDの値のほうが、2層式DVDの値より大き
くなる。
【0153】さらに、CDの場合について説明する。C
Dの場合にENV/ASLが最大になるのは、情報面と
CD用焦点FCDとが一致したときである。従って、CD
用ビームの反射ビームRBCDは、光検出器411の中心
に焦点を結ぶ。DVD用ビームの反射光RBDVD は、D
VD用焦点FDVD が情報面上にないので、光検出器41
1の全体に入射する。
【0154】DVD用焦点FDVD の強度は、CD用焦点
FCDの強度に比べ高いので、1層式DVDの場合の光検
出器411の内側の受光量(反射ビームRBDVD によ
る)は、CDの場合の光検出器411の内側の受光量
(CD用ビームの反射ビームRBCDによる)に比べ大き
くなる。CDの場合、光検出器411の外側にDVD用
ビームの反射ビームRBDVD が入射するので、CDの場
合の光検出器411の外側の受光量は、1層式DVDの
場合の光検出器411の外側の受光量(反射ビームRB
CDによる)に比べ大きくなる。従って上述したように、
AS1L/AS2Lの値は、1層式DVDの値が、CD
の値より大きくなる。
【0155】実験によれば、1層式DVDのAS1L/
AS2Lの値は、2層式DVD,CDのそれぞれの場合
のAS1L/AS2Lの約1.5倍となる。また、EN
V/ASLが最大値になる状態でのENV信号のレベル
ENVpは、上述したように1層式DVDにおけるその
レベルの値の方が、2層式DVD,及びCDのそれぞれ
におけるそのレベルの値より大きい。なお、標準の反射
率のディスクの場合、ASLの最大値ASLmaxは、
ディスクによらず、1層式DVD,2層式DVD,及び
CDでほぼ等しくなる。
【0156】以下、1層式DVDを判別する方式を説明
する。集束レンズ170をディスクの情報面に垂直な方
向に移動させながら、ENV/ASLを計算し、この値
が最大値になるタイミングでのAS1Lp,AS2L
p,ASLp,及びENVp、を記憶しておく。また、
集束レンズ170を移動させた全期間でのASLの最大
値ASLmaxを測定する。以上の値より、次式に従っ
て値Yを計算する。
【0157】Y=(ENVp/ASLmax)×AS1
Lp/AS2Lp このYの値は、1層式DVDの値が、2層式DVD,お
よびCDの値に比べ非常に大きくなる。実験では、1層
式DVDの値は、2層式DVD,及びCDの値の約4倍
である。従って、1層式DVDの値と、2層式DVD,
及びCDの値の中間の値F、を予め計算しておき、これ
をYと比較することで、ディスクを1層式DVDである
と判別することができる。このとき、ASLmaxを用
いていることにより、ディスクの反射率等のバラツキが
あっても、値Yは影響を受けることがない。
【0158】なお、本実施の形態4では、上述の値Yを
用いて判別するとしたが、上述した理由により、次式の
値Y2を用いても判別することができる。 Y2=AS1Lp/AS2Lp また、ディスクの反射率のばらつきが小さい場合には、
次式の値Y3を用いて判別することもできる。 Y3=ENVp×AS1Lp/AS2Lp また、本実施の形態4による装置では、1層式DVD
と、2層式DVDと、CDとを再生できるとしたが、1
層式DVDと,CDの2種類のディスクを対象とする装
置の場合には、1層式DVDと,CDとを上述のYの値
により判別することができる。即ち、基材厚の薄いディ
スクと厚いディスクとを、判別することができる。
【0159】以下、2層式DVDとCDとを区別する方
式を説明する。集束レンズ170をディスクの情報面に
垂直な方向に移動させながら、ENV/ASLを計算
し、この値が最大値になるタイミングでのASLの値A
SLpを測定する。また、集束レンズ170を移動させ
た全期間でのASLの最大値ASLmaxを測定する。
以上の値より、次式に従って値Zを計算する。 Z=ASLp/ASLmax このZの値は、2層式DVDの値の方が、CDの値に比
べ大きくなる。
【0160】これは、2層式DVDでは、DVD用焦点
FDVD が第1層情報面と一致した場合に、第1層を透過
して第2層で反射した光ビームも、ほぼ光検出器411
に入射するためである。これは、第1層と第2層との間
隔が、約40μmと短いためである。DVD用焦点FDV
D が第2層と一致した場合も同様である。
【0161】また、CDにおいて、DVD用焦点FDVD
が情報面と一致した場合には、DVD用焦点FDVD の光
ビームが情報面で反射し、光検出器411にほぼ全部が
入射する。この状態でASLが最大値になる。これは、
CD用焦点FCDに比べDVD用焦点FDVD の光量が大き
いためである。また、CDにおいて、CD用焦点FCDが
情報面と一致した場合に、DVD用焦点FDVD の光ビー
ムが情報面で反射し迷光となり、光検出器411をはみ
出してしまう。これは、CD用焦点FCDとDVD用焦点
FDVD の距離が約300μmあるためである。従って、
DVD用焦点FDVD が情報面と一致した場合に比べ、A
SLのレベルは低くなる。
【0162】実験によれば、2層式DVDのZの値は約
1で、CDの値は約0.5である。従って、2層式DV
DとCDの値の中間の値Gを予め計算しておき、これを
Zと比較することで、2層式DVDとCDとを区別する
ことができる。
【0163】なお、1層式DVDの場合は、CD用焦点
FCDに比べDVD用焦点FDVD の光量が大きいので、C
D用焦点FCDの反射光が光検出器411をはみ出しても
ASLpの値はほとんど影響を受けない。従って、Zの
値はほぼ1になる。本実施の形態4の上記の説明では、
Zの値を用いて2層式DVDとCDとを区別するとした
が、1層式DVDとCDとを区別することもできる。即
ち、基材厚の薄いディスクと厚いディスクを、Zの値で
判別することができる。
【0164】上述した判別におけるマイコン447の動
作を、図14および図15のフローチャートを用いて説
明する。マイコン447は変数FODAにLmaxを代
入する(ステップS11)。そして、変数FODAの値
をD/A変換器141に設定する(ステップS12)。
これにより、集束レンズ170は上に移動する。ここ
で、Lmaxは、CD用焦点FCD,及びDVD用焦点F
DVD がディスクの情報面より上に位置する値とする。次
に、点aの後の動作であるが、AS1Lp,AS2L
p,ASLp,ENVp,ASLmax,及びQmax
の各変数をクリアする(ステップS13)。そして、点
b以降の動作として、変数FODAからSを引いた値
を、変数FODAに代入する(ステップS14)。この
変数FODAの値はD/A変換器141に設定される
(ステップS15)。ここで、SはLmaxに比べ非常
に小さく、かつ正とする。従って、D/A変換器141
の出力値は小さくなり、加算器132,電力増幅回路1
33を介して、集束レンズ170は下方向に微少に移動
する。この状態でマイコン447はENV/ASLを計
算し、これを変数Qに代入する(ステップS16)。そ
して、マイコン447は、変数Qmaxと変数Qの値を
比較して(ステップS17)、変数Qmaxが小さい場
合には変数Qの値を変数Qmaxに代入する(ステップ
S18)。また、マイコン447は、AS2Lの値を変
数AS2Lpに代入し、同様に、AS1Lの値をAS1
Lpに、ENVの値を変数ENVpにそれぞれ代入する
(ステップS19)。次に、マイコン447は、変数A
SLmaxの値とASLの値とを比較して(ステップS
20)、変数ASLmaxの値が小さい場合には、AS
Lの値を変数ASLmaxに代入する(ステップS2
1)。
【0165】次に、変数FODAの値がLminより大
きい場合(ステップS22の判断でNO)には点bに戻
る。変数FODAの値がLminより小さい場合(ステ
ップS22の判断でYES)に、次の点c以降の動作に
移る。Lminは、CD用焦点FCD,及びDVD用焦点
FDVD がディスクの情報面より下に位置する値とする。
【0166】点aから点cまでの動作によって、CD用
焦点FCD,及びDVD用焦点FDVDがディスクの情報面
を1回通過する。点c以降の処理を図15に示す。点c
から点dの処理は、上述した点bから点cの処理とほぼ
同様であり、異なる点は、変数FODAにSを加算した
値を変数FODAに代入する点(ステップS11a),
ステップS12から直接ステップS16に移る点,及び
変数FODAの値がLmaxより大きくなった時点(ス
テップS22aでYES)で処理を終了する点である。
点cから点dまでの動作によって、CD用焦点FCD,及
びDVD用焦点FDVD がディスクの情報面を1回通過す
る。従って、点aから点dの処理によってCD用焦点F
CD,及びDVD用焦点FDVD がディスクの情報面を2回
通過する。これによって、ENV/ASLが最大となる
タイミングを正確に検出できる。また、点bから点dの
期間に、マイコン447は、D/A変換器455を介し
て加算器454に正弦波を出力し、これが位相補償回路
135,及び電力増幅回路136を介して集束レンズ1
70に加えられる。これによって、集束レンズ170は
トラックと直交する方向に振動する。これにより、焦点
がトラックとトラックの中間に常時位置することを防止
できるので、トラックに記録された情報が再生されやす
くなり、ENV信号の正確なレベルを測定することがで
きる。
【0167】図16に、上記動作によるディスクの判別
を行う間における集束レンズ170の位置の変化を示
す。図中、横軸が時間を示し、縦軸がレンズの位置を示
し、その正の方向がディスク100に近いことを示す。
図14,及び図15に示した点a,c,dが図16の点
a,点c,点dにそれぞれ対応する。判別の処理が終了
した時点で、集束レンズ170は上に位置している。デ
ィスクがDVDである場合には、集束レンズ170を徐
々に下げながら、最初のFE信号のゼロクロスを検出し
てフォーカシング制御を動作させる。CDの場合には、
集束レンズ170を下げて、その後徐々に上げながら、
最初のFE信号のゼロクロスを検出してフォーカシング
制御を動作させる。従って、DVDが装置に装填された
場合には、CDが装填された場合に比べ、ディスクの判
別の処理の後、短時間に信号を再生できる。
【0168】次に、AS1Lpの値に基づいて、増幅器
453の増幅率を設定することについて説明する。この
増幅率の設定は、フォーカシング制御を動作させるタイ
ミングの検出を、正確にするために行うものである。ま
ず、フォーカシング制御を動作させるタイミングを、図
17を用いて説明する。
【0169】図17は1層式DVDの場合のFE信号を
示す。横軸が時間を示す。集束レンズ170が徐々に下
がってDVD用の焦点FDVD が情報面に近づく。FE信
号は、最初負になり、情報面と焦点が一致した時点で零
となり、その後に正になる。フォーカシング制御を動作
させるタイミングは、情報面と焦点が一致した時点fで
ある。そこでFE信号が比較レベルLcより大きくなっ
たことを検出する。なお、検出タイミングの遅れを少な
くするためには、比較レベルLcを零レベルLzに近づ
ける必要がある。しかしながら、FE信号にはノイズ等
が含まれるため、完全に零レベルにすることはできな
い。
【0170】従って、比較レベルLcとは零レベルLz
ではない。図17では、時点fのタイミングがフォーカ
ス制御を動作させるタイミングになる。ところで、FE
信号の振幅は、ディスクの情報面の反射率や、ビーム1
50の強度が低下した場合には低下する。比較レベルL
cが同じでもFE信号の振幅が低下すれば、検出の遅れ
が大きくなる。最悪の場合、FE信号の振幅が比較レベ
ルLcに達しない場合が生じる。振幅の低下したFE信
号を図中に点線で示す。この場合には、フォーカス制御
を動作させるタイミングを検出することができない。従
って、フォーカシング制御を動作させることができなく
なる。
【0171】ディスクの情報面の反射率や、光ビーム1
50の強度の変化は、焦点が情報面と一致したときの,
AS1Lp信号のレベルの変化となる。即ち、ディスク
の情報面の反射率等が低下すれば、それに比例してAS
1Lp信号のレベルは低下する。従って、情報面と、装
置に装填されたディスクに対応する焦点,即ちDVD用
焦点FDVD ,あるいはCD用焦点FCD,とが一致した場
合のAS1Lpのレベルに応じて、増幅器453の増幅
率を設定すれば、ディスクの情報面の反射率等に変化が
あったとしても、一定の振幅のFE信号が得られる。よ
ってこのようにすることにより、図17に点線で示した
ようなFE信号の振幅の低下が発生せず、フォーカシン
グ制御を動作させるタイミングを、正確に,かつ確実に
検出することができることとなる。
【0172】そこで、標準状態でのFD信号の振幅をH
とし、AS1LpをJとする。FD信号が低下した場合
のその振幅をH/2とする。この場合、AS1LpはF
E信号の振幅に比例するので、AS1LpはJ/2とな
る。マイコン447は、AS1LpがJ/2であり、標
準状態の50%であるので、増幅器453の増幅率を2
倍にする。するとこれにより、A/D変換器140に入
力されるFE信号の振幅はHとなり、標準状態と同じに
なる。よって、フォーカシング制御を動作させるタイミ
ングを確実に検出することができる。
【0173】本実施の形態4では、ENV/ASLの値
が最大になるタイミングが、DVD(1層式)の場合
は、DVD用焦点FDVD が情報面と一致したタイミング
であり、2層式DVDでは、DVD用焦点FDVD が2つ
の情報面のいずれかと一致したタイミングであり、CD
の場合は、CD用焦点FCDと情報面が一致したタイミン
グであるとした。実験によると、ENV/AS1LもE
NV/ASLの値と同様の特性を示すので、本発明で
は、ENV/ASLの代わりにENV/AS1Lを用い
るようにしても良い。また本発明では、ENV信号をA
S信号より検出するとしたが、これはAS1信号より検
出してもよく、同様な特性が得られる。
【0174】上記実施の形態4では、5個の受光面から
なる1つの光検出器411を用いて説明を行ったが、光
学系の構成を変えれば、2つの光検出器を用いて構成す
ることもできる。2つの光検出器を用いたブロック図を
図18に示す。図10と同じブロックには同じ番号を付
して説明を省略する。図10のブロック図と異なる点
は、光検出器111,ハーフミラー601,及び光検出
器602である。これらの光検出器111,ハーフミラ
ー601,及び光検出器602は移送台104に取り付
けられている。
【0175】光検出器111は、図10の光検出器41
1の受光面Eを取り去り、受光面A,B,C,Dのみで
構成される光検出器である。光検出器602は、光検出
器411の受光面A,B,C,Dを取り去り、受光面E
のみとした光検出器である。図19(a) に光検出器11
1の、図19(b) に光検出器602の模式図を、それぞ
れ示す。なお、図19(b) の光検出器602では、斜線
部が受光面である。これらの光検出器111,602
は、光検出器の中心であるP点,及びQ点が、それぞれ
入射光の光軸と一致するように取り付けられている。
【0176】円筒レンズ116を通過した光ビームは、
ハーフミラー601により2つのビームに分けられる。
一方の光ビームは、光検出器111に入射する。また、
他方の光ビームは、光検出器602に入射する。光検出
器602は、ハーフミラー601から光検出器602ま
での距離と、ハーフミラー601から光検出器111ま
での距離とが等しくなる位置に取り付けられている。従
って、I/V変換器114,115,119,120,
及び450の入力信号は、図10に示した構成の場合と
同じになる。よって、装置の動作も、図10の構成と同
じになる。
【0177】以上のように、本実施の形態4による光デ
ィスク装置によれば、基材厚の厚いディスクを再生する
ための焦点と基材厚の薄いディスクを再生するための焦
点の2つの焦点を有する光ヘッドを用いる光ディスク装
置において、光検出器411によって、中心部の反射光
と、周辺部の反射光のそれぞれの強度を検出するように
したので、その強度の比に基づいて、基材厚の薄いDV
Dと基材厚の厚いCDとを判別することができる。
【0178】また、ENV信号が最大値になるときの光
検出器411の受光量を用いることにより、正確にディ
スクの判別を行うことができる。
【0179】また、ENV信号をASL信号のレベルで
除算した値が最大値になるときの光検出器411の受光
量を用いることにより、ディスク100の反射率がばら
ついても正確にディスクの判別をすることができる。
【0180】また、光検出器411の第1の受光領域の
受光量AS1Lpと、第2の受光領域の受光量AS2L
p、及び情報信号の振幅値ENVpを測定し、(AS1
Lp×ENVp)とAS2Lpとの比を用いることによ
り、ディスク判別の精度を向上することができる。
【0181】また光検出器411の第1の受光領域の受
光量AS1Lp,第2の受光領域の受光量AS2Lp,
情報信号の振幅値ENVp,及びASLmaxを測定
し、AS1Lp×ENVpとAS2Lp×ASLmax
との比を用いることにより、ディスクの反射率がばらつ
いても正確にディスクの判別を行うことができる。
【0182】また、図10の光検出器411を、図18
に示す光検出器111、及び光検出器602で構成した
場合にも、上記と同様な効果を得ることができる。
【0183】また、本実施の形態4によれば、基材厚の
厚いディスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディ
スクを再生するための焦点の2つの焦点を有する光ヘッ
ドを用いる光ディスク装置において、光検出器411に
よって中心部の反射光と、周辺部の反射光の強度を検出
することにより、その強度の比に基づいて、1つの情報
面を有するディスクと、2つの情報面を有するディスク
とを判別することができる。
【0184】また、ENV信号が最大値になるときの光
検出器411の受光量を用いることにより、正確にディ
スクの判別をすることができる。
【0185】また、ENV信号をASL信号のレベルで
除算した値が最大になるときの光検出器411の受光量
を用いることにより、ディスク100の反射率がばらつ
いても正確にディスクの判別をすることができる。
【0186】また光検出器411の第1の受光領域の受
光量AS1Lpと、第2の受光領域の受光量AS2L
p、及び情報信号の振幅値ENVpを測定し、AS1L
p×ENVpとAS2Lpとの比を用いることにより、
ディスク判別の精度を向上することができる。
【0187】また、光検出器411の第1の受光領域の
受光量AS1Lpと、第2の受光領域の受光量AS2l
p、情報信号の振幅値ENVp、及びASLmaxを測
定し、AS1Lp×ENVpとAS2Lp×ASLma
xとの比を用いるようにしたので、ディスクの反射率が
ばらついても、正確にディスクの判別を行うことができ
る。
【0188】なお、図10の光検出器411を、図18
に示す光検出器111,及び光検出器602で構成した
場合にも、上記と同様な効果が得られる。
【0189】また、本実施の形態4によれば、基材厚の
厚いディスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディ
スクを再生するための焦点の2つの焦点を有する光ヘッ
ド装置において、装填されたディスク100に好適な焦
点が情報面付近にあるときの受光量ASLpと、焦点を
移動させた際の受光量の最大値ASLmaxとを測定
し、ASLpとASLmaxの比を求めるようにしたの
で、この比に基づいて、基材厚の厚いディスクと基材厚
の薄いディスクとを判別することができる。
【0190】また、ENV信号をASL信号のレベルで
除算した値が最大になるときの光検出器411の受光量
を用いることにより、ディスク100の反射率がばらつ
いても、好適な焦点が情報面付近にあることを、正確に
検出することができる。
【0191】また、本実施の形態4によれば、基材厚の
厚いディスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディ
スクを再生するための焦点の2つの焦点を有する光ヘッ
ドを用いる光ディスク装置において、装填されたディス
ク100に対して好適な焦点が情報面付近にあることを
光検出器411の出力より検出したとき、受光量AS1
Lpの値に応じてフォーカシング制御手段における,焦
点ずれ検出信号を増幅する増幅率が可変な増幅器453
の増幅率を変えるようにしたので、ディスクの反射率が
ばらついても、FE信号の振幅が一定となり、フォーカ
シング制御を動作させるタイミングを正確なものにする
ことができる。
【0192】また、増幅器453の増幅率を変えた後
に、増幅器453の出力信号が所定のレベルに達したタ
イミングでフォーカシング制御を動作させるようにした
ので、ノイズ等によって間違ったタイミングでフォーカ
シング制御を動作させてしまうということがない。
【0193】また、ENV信号をASL信号のレベルで
除算した値が最大になるときの光検出器411の受光量
を用いることにより、ディスク100の反射率がばらつ
いても、好適な焦点が情報面付近にあることを正確なタ
イミングで検出することができる。
【0194】また、本実施の形態4によれば、基材厚の
厚いディスクを再生するための焦点と基材厚の薄いディ
スクを再生するための焦点の2つの焦点が、情報面をそ
れぞれ2回通過するように構成したので、ディスク10
0からの反射光量を正確に検出することができる。
【0195】実施の形態5.次に、本発明の実施の形態
5について説明する。図20に本発明の実施の形態5に
よる光ディスク装置のブロック図を示す。実施の形態3
と同じブロックには同じ番号を付して説明を省略する。
上記実施の形態3と異なるものは、信号処理回路50
0、マイコン547である。
【0196】信号処理回路500は、加算器148の出
力信号AS1よりディスク100に記録された情報を再
生し、ディジタルデータに変換してマイコン547に送
る。なお、信号処理回路500は、CDとDVDの情報
を再生できる。動作の切り換えは、マイコン547の指
令で行われる。
【0197】図20に示した装置の動作を、図21(a)
,(b) に示した波形を用いて説明する。図21(a) の
波形は、集束レンズ170の位置を示す。図21(b) の
波形は、差動増幅器117の出力信号であるFE信号を
示す。
【0198】図20において、マイコン547は、ディ
スク100がトレイ149に載せられると、モータ11
8を駆動してディスク100をモータ101の回転軸1
02に取り付ける。次に移送台104をディスク100
の内周に移動させる。そして、マイコン547はモータ
101を回転させる。モータ101の回転数は、CDで
の内周の回転数に設定する。マイコン547は、図21
(a) の波形のt210に示すように、D/A変換器14
1に値を設定して集束レンズ170を一旦下げる。そし
てその後、徐々に上げる。このとき、スイッチ131,
134は開いておく。ここで、D/A変換器141の出
力信号は、加算回路132,電力増幅器133を介し
て、アクチュエータ172に送られるので、D/A変換
器141の出力信号のレベルは、集束レンズ170の位
置に対応するものである。
【0199】集束レンズ170を徐々に上げていきなが
ら、ENV信号が所定のレベルを越え、かつFE信号が
最初にゼロクロスしたタイミングでスイッチ131を閉
じてフォーカシング制御を動作させる。図21(b) の波
形のt211のタイミングである。上記実施の形態3で
説明したように、ディスク100がCDの場合には、こ
のフォーカシング制御を動作させたタイミングが、CD
用焦点FCDがディスクの情報面に位置するタイミングで
ある。従ってCD用の焦点FCDがCDの情報面に位置す
るようにフォーカシング制御される。そして、マイコン
547はスイッチ134を閉じてトラッキング制御を動
作させる。また、マイコン547は信号処理回路500
を、CDの情報を再生する動作状態に切り換える。従っ
て信号処理回路500は、ディスク100に記録された
情報を再生してマイコン547に送る。なお、図21
(a) ,(b) において、点線で示した波形はフォーカシン
グ制御を動作させなかった場合の波形である。即ち、実
施の形態3で説明したような波形である。
【0200】さらに、上記信号処理回路500につい
て、図21(c) 及び図21(d) を用いて説明する。図2
1(c) は上記信号処理回路500のブロック図を示し、
入力端子601は加算器148に接続されており、AS
1信号が入力される。出力端子605はマイコン547
に接続されている。CD用情報再生回路602は、CD
の情報を再生するための回路である。DVD用情報再生
回路603は、DVDの情報を再生するための回路であ
る。スイッチ606は、コントロール端子dのレベルに
基づいて端子aまたは端子bの信号を切り換えて端子c
に出力する。入力端子604は、スイッチ606のコン
トロール端子dに接続されている。
【0201】図21(d) は、上記CD用情報再生回路6
02のブロック図を示し、入力端子704には、AS1
信号が入力される。出力端子705はスイッチ606に
接続されている。ハイパスフィルタ700は、低い周波
数成分を除去する。コンパレータ701は、入力信号の
レベルが零レベルより高いときにハイレベルの信号を出
力し、入力信号のレベルが零レベルより低いときにロー
レベルの信号を出力する。周期パターン検出回路706
は、フレームの先頭にある周期パターンを検出する。こ
こでフレームとは、CDの信号フォーマットにおけるフ
レームである。変換回路702は、17ビットのデータ
が入力される毎に8ビットのデータに変換して出力す
る。入力信号のデータを17ビットのデータに分割する
ための基準のタイミングは、周期パターン検出回路70
6の出力信号に基づいたタイミングとする。この変換
は、CD方式の変調法であるEFM(eight-to-fourtee
n modulation)に基づいた変換テーブルに従って行われ
る。EFMでは、17ビットの内の14ビットのデータ
が情報を持っており、その14ビットのデータが取り得
る値は、256通りに制限されている。従って、変換テ
ーブルは256種類の入力データをそれに対応する8ビ
ットのデータに変換する。変換回路702の出力信号
は、エラー訂正回路703に送られる。エラー訂正回路
703は、CD方式の誤り訂正を実行する。
【0202】今、CD用の焦点FCDがCDの情報面に位
置しているので、変換回路702に入力されるデータ
は、変換テーブルにおける256種類のうちの1つのデ
ータとなる。従って、入力データは正しく変換される。
よって、ディスク100に記録された情報が再生され
る。
【0203】次に、ディスク100がDVDである場合
の動作を説明する。フォーカシング制御を動作させたタ
イミングは、ディスクがDVDであるにもかかわらず、
CD用焦点FCDがディスクの情報面に位置するタイミン
グとなる。従って、CD用の焦点FCDが情報面に位置す
るようにフォーカシング制御される。そして、マイコン
547は、スイッチ134を閉じてトラッキング制御を
動作させる。またマイコン547は、信号処理回路50
0をCDの情報を再生する動作状態に切り換える。
【0204】しかしながら、CD方式の変調法はDVD
の変調法と異なる。このために、信号処理回路500の
中の変換回路702に入力されるデータは、変換テーブ
ルにおける256種類のデータと異なる。よって、変換
回路702はデータを出力しない。従って、エラー訂正
回路703が動作しないので、マイコン547に情報を
送ることができない。
【0205】マイコン547は、信号処理回路500か
ら情報が送られていないことを知ると、ディスク100
がDVDであると判断する。そして、スイッチ131,
134を開いてフォーカシング制御,及びトラッキング
制御を不動作状態にする。以降の動作を、図22(a) ,
(b) に示した波形を用いて説明する。図22(a) の波形
は、集束レンズ170の位置を示す。図22(b) の波形
は、差動増幅器117の出力信号であるFE信号を示
す。
【0206】マイコン547は、上述のように、モータ
101の回転数を、DVDでの内周の回転数に設定す
る。そして、図22(a) の波形のt310に示すよう
に、D/A変換器141に値を設定して集束レンズ17
0をディスク100に一旦近づける。その後、集束レン
ズ170を徐々に下げながら、FE信号が最初にゼロク
ロスしたタイミングでスイッチ131を閉じてフォーカ
シング制御を動作させる。図22(b) の波形のt311
のタイミングである。上記実施の形態3で説明したよう
に、ディスク100がDVDの場合は、このフォーカシ
ング制御を動作させたタイミングが、DVD用焦点FDV
D がディスクの情報面に位置するタイミングである。そ
して、マイコン547は、スイッチ134を閉じてトラ
ッキング制御を動作させる。また、マイコン547は、
信号処理回路500をDVDの情報を再生する動作状態
に切り換える。従って、信号処理回路500は、ディス
ク100に記録された情報を再生して、マイコン547
に送る。なお、図22に示した点線の波形は、フォーカ
シング制御を動作させなかった場合の波形である。即ち
実施の形態3で説明した様な波形である。
【0207】本実施の形態5では、マイコン547は、
最初にディスク100がCDであるとして動作を開始す
るとしたが、最初にディスク100がDVDであるとし
て動作を開始してもよい。この場合、モータ101の回
転数を、DVDでの内周の回転数に設定する。そして、
集束レンズ170を一旦上げた後に、徐々に下げなが
ら、FE信号が最初にゼロクロスしたタイミングでフォ
ーカシング制御を動作させ、かつトラッキング制御を動
作させる。信号処理回路500は、DVDの情報を再生
する動作状態に設定しておく。情報が再生できない場合
は、フォーカシング制御,及びトラッキング制御を不動
作状態とする。そして、ディスク100がCDであると
判断して、モータ101の回転数をCDでの内周の回転
数に設定する。マイコン547は、集束レンズ170を
一旦下げた後に、徐々に上げていきながら、ENV信号
が所定のレベルを越え、かつ、FE信号が最初にゼロク
ロスしたタイミングで、フォーカシング制御を動作さ
せ、かつ、トラッキング制御を動作させる。信号処理回
路500は、CDの情報を再生する動作状態に設定して
おく。
【0208】以上のように、本実施の形態5による光デ
ィスク装置によれば、基材厚の厚いディスクを再生する
ための焦点と基材厚の薄いディスクを再生するための焦
点の2つの焦点を有する光ヘッドを用いる光ディスク装
置において、不適格な焦点を用いてフォーカシング制御
を動作させた場合であっても、信号処理回路500によ
って不適格な焦点を用いてフォーカシング制御を動作さ
せたことを検出することができるので、再度好適な焦点
でフォーカシング制御を動作させることができる。
【0209】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる光ディ
スク装置によれば、ディスクの情報面より情報を再生す
る光ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動
手段と、ディスクからの反射光を受光する光検出手段
と、装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材
厚の薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、上記
焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動して
上記光検出手段の出力値の最大値AS1Lmax,及び
情報再生信号振幅の最大値ENVmaxを求め、該EN
VmaxとAS1Lmaxの比に基づいて、上記判別手
段により、装填されたディスクが基材厚の厚いディスク
か基材厚の薄いディスクかを判別するように構成したの
で、基材厚の薄いDVDと基材厚の厚いCDとを判別す
ることができる。
【0210】請求項2にかかる光ディスク装置によれ
ば、ディスクの情報面より情報を再生する光ビームの焦
点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディス
クからの反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手
段の出力信号から所定の周波数成分を検出する信号検出
手段と、装填されたディスクが線記録密度の高いディス
クか低いディスクかを判別する判別手段とを備え、上記
焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動した
際の上記信号検出手段の出力信号に基づいて、上記判別
手段により、装填されたディスクが線記録密度の高いデ
ィスクか低いディスクかを判別するように構成したの
で、線記録密度の高いディスクと低いディスクとを判別
することができる。
【0211】請求項3にかかる光ディスク装置によれ
ば、ディスクの情報面より情報を再生する光ビームの焦
点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディス
クからの反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手
段の出力信号を2値化する2値化手段と、上記2値化手
段の出力信号のハイレベル又はローレベルの時間を計測
する周期計測手段と、装填されたディスクが線記録密度
の高いディスクか低いディスクか判別する判別手段とを
備え、上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段
を駆動した際の上記周期計測手段の出力信号に基づい
て、上記判別手段により、装填されたディスクが線密度
の高いディスクか低いディスクかを判別するように構成
したので、線密度の高いディスクと低いディスクとを判
別することができる。
【0212】請求項4にかかる光ディスク装置によれ
ば、ディスクの情報面より情報を再生するための光ビー
ムの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、
ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、上記焦
点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動した際
の上記光検出手段の出力値が所定のレベル以下の場合に
有機色素材料を記録膜としたディスクと判別する判別手
段とを備えたので、簡単な構成で、CD−Rのディスク
を判別することができる。
【0213】請求項5にかかる光ディスク装置は、請求
項4に記載の光ディスク装置において、上記光検出手段
の出力信号に基づいて情報面上に照射されている光ビー
ムの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を検出する焦点ず
れ信号検出器を備え、上記判別手段は、上記焦点ずれ検
出信号の振幅が所定のレベル以下の場合に、装填された
ディスクを、有機色素材料を記録膜としたディスクと判
別するように構成したので、有機色素材料を記録膜とし
たディスクを判別することができる。
【0214】請求項6にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項4に記載の光ディスク装置において、上記判
別手段は、光ビームの強度を情報を再生する際の強度よ
り低くして、ディスクを判別するように構成したので、
装填されたディスクがCD−Rであってもディスクの判
別の際にディスクの情報が破壊されることがない。
【0215】請求項7にかかる光ディスク装置によれ
ば、ディスクの情報面より情報を再生する光ビームの焦
点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディス
クからの反射光を受光する光検出手段と、装填されたデ
ィスクが1つの情報面を有するディスクか2つの情報面
を有するディスクかを判別する判別手段とを備え、上記
判別手段は、上記焦点が情報面を通過するように上記移
動手段を駆動した際の上記光検出手段の出力値が所定の
レベル以下の場合に2つの情報面を有するディスクと判
別するように構成したので、簡単な構成で、上記ENV
信号の最大値が所定のレベル以下であることより、1層
式DVDと2層式DVDとを判別することができる。
【0216】請求項8にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項7に記載の光ディスク装置において、上記光
検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射されてい
る光ビームの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を検出す
る焦点ずれ信号検出器を備え、上記判別手段は、上記焦
点ずれ検出信号の振幅が所定のレベル以下の場合に2つ
の情報面を有するディスクと判別するように構成したの
で、1層式DVDと2層式DVDの判別を行うことがで
きる。
【0217】請求項9にかかる光ディスク装置によれ
ば、ディスクの情報面より情報を再生する光ビームの焦
点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディス
クからの反射光量を受光する光検出手段と、上記焦点が
情報面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上
記光検出手段の情報再生信号振幅の最大値に基づいて、
装填されたディスクは基材厚の厚いディスクか基材厚の
薄いディスクかを判別する判別手段とを備えたので、簡
単な構成で、基材厚の薄いDVDと基材厚の厚いCDと
を判別することができる。
【0218】請求項10にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項1に記載の光ディスク装置において、ディス
クの記録情報を再生する光学系を、基材厚の薄いディス
ク用の光学系としたので、基材厚の薄いディスクが装填
された場合にディスクの情報が再生可能になるまでの時
間が短縮される。
【0219】請求項11にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項1,2,3,4,7または9に記載の光ディ
スク装置において、上記光検出手段の出力値が所定の値
を超えた場合に、移動手段を制御して焦点の移動速度を
遅くするようにしたので、AS1L信号,ENV信号,
及びFE信号のレベル変化が緩やかになり、AS1L,
ENV信号,及びFE信号の振幅の正確な最大値を得る
ことができ、ディスク判別の信頼性を向上することがで
きる。
【0220】請求項12にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力信号に
基づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状態
を検出する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段
の出力信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の
状態となるように制御するフォーカシング制御手段と、
上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
るタイミング信号発生手段とを備え、焦点をディスクか
ら遠ざけるように上記移動手段を駆動して、上記タイミ
ング信号発生手段の信号に応答して上記フォーカシング
制御手段を動作させ、情報が読み取れない場合には上記
フォーカシング制御手段を不動作にして、上記焦点をデ
ィスクに近づけるように上記移動手段を駆動して、上記
タイミング信号発生手段の信号に応答してフォーカシン
グ制御手段を動作させるものとしたので、上記2つの焦
点を有する光ヘッドを用いた光ディスク装置において、
ディスク判別手段を設けなくても基材厚の厚いディスク
と基材厚の薄いディスクに好適な焦点でフォーカシング
制御を動作させることができ、かつ、基材厚の薄いディ
スクが装填された場合に装置の立ち上げ時間を短縮でき
る効果がある。
【0221】請求項13にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基
づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状態を
検出する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の
出力信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状
態となるように制御するフォーカシング制御手段と、上
記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカ
シング制御手段を動作させるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生手段とを備え、上記焦点をディスク
に近づけるように上記移動手段を駆動して、上記タイミ
ング信号発生手段の信号に応答して上記フォーカシング
制御手段を動作させ、情報が読み取れない場合には、焦
点をディスクから遠ざけるように上記移動手段を駆動し
て、タイミング信号発生手段の信号に応答してフォーカ
シング制御手段を動作させるものとしたので、ディスク
判別手段を設けなくても基材厚の厚いディスクと基材厚
の薄いディスクに好適な焦点でフォーカシング制御を動
作させることができ、かつ、基材厚の厚いディスクが装
填された場合に装置の立ち上げ時間を短縮できる効果が
ある。
【0222】請求項14にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基
づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状態を
検出する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の
出力信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状
態となるように制御するフォーカシング制御手段と、上
記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカ
シング制御手段を動作させるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生手段と、装填されたディスクが基材
厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する
判別手段とを備え、上記判別手段が装填されたディスク
が基材厚の厚いディスクと判別した場合は、上記焦点を
ディスクに近づけるように上記移動手段を駆動し、上記
タイミング信号発生手段の信号に応答して前記フォーカ
シング制御手段を動作させるものとしたので、基材厚の
厚いディスクが装置に装填された場合に好適な焦点でフ
ォーカシング制御を動作させることができ、かつ、基材
厚の厚いディスクが装填された場合に装置の立ち上げ時
間を短縮できる効果がある。
【0223】請求項15にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基
づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状態を
検出する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の
出力信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状
態となるように制御するフォーカシング制御手段と、上
記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカ
シング制御手段を動作させるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生手段と、装填されたディスクが基材
厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する
判別手段とを備え、上記判別手段が装填されたディスク
が基材厚の薄いディスクと判別した場合は、焦点をディ
スクから遠ざけるように上記移動手段を駆動し、タイミ
ング信号発生手段の信号に応答してフォーカシング制御
手段を動作させるものとしたので、基材厚の薄いディス
クが装置に装填された場合に好適な焦点でフォーカシン
グ制御を動作させることができ、かつ、装置の立ち上げ
時間を短縮できる効果がある。
【0224】請求項16にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に駆動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出器と、上記光検出手段の出力信号に基
づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状態を
検出する焦点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の
出力信号に基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状
態となるように制御するフォーカシング制御手段と、上
記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォーカ
シング制御手段を動作させるタイミング信号を発生する
タイミング信号発生手段と、装填されたディスクが基材
厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する
判別手段とを備え、上記判別手段が装填されたディスク
が基材厚の厚いディスクと判別した場合は、上記焦点を
ディスクに近づけるように上記移動手段を駆動し、上記
タイミング信号発生手段の信号に応答して前記フォーカ
シング制御手段を動作させ、上記判別手段が装填された
ディスクが基材厚の薄いディスクと判別した場合は、焦
点をディスクから遠ざけるように上記移動手段を駆動
し、タイミング信号発生手段の信号に応答してフォーカ
シング制御手段を動作させるようにしたものとしたの
で、基材厚の厚いディスクと基材厚の薄いディスクに好
適な焦点でフォーカシング制御を動作させることがで
き、かつ、基材厚の厚いディスク,及び基材厚の薄いデ
ィスクが装填された場合でも装置の立ち上げ時間を短縮
できる効果がある。
【0225】請求項17にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する第1,及び第2の受光領域を有する光検出手
段と、装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基
材厚の薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、上
記第1の受光領域は中心部の反射光を受光し、上記第2
の受光領域は周辺部の反射光を受光するように上記光検
出器を構成し、上記判別手段は、上記2つの焦点が情報
面を通過するように上記移動手段を駆動して上記第1,
及び第2の受光領域で検出される信号に基づいて、装填
されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄い
ディスクかを判別するように構成されてなるものとした
ので、基材厚の厚いディスクと基材厚の薄いディスクを
判別することができる効果がある。
【0226】請求項18にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段により検出される情報再生
信号のレベルより、ディスクに好適な光ビームの焦点が
情報面付近にきたことを検出し、その時の第1,及び第
2の受光領域で検出される信号に基づいて、装填された
ディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディス
クかを判別するように構成されてなるものとしたので、
正確にディスクの判別ができる効果がある。
【0227】請求項19にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項18に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、デ
ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
を検出するように構成されてなるものとしたので、ディ
スクの反射率等がばらついても正確にディスクの判別が
できる効果がある。
【0228】請求項20にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
のレベルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手
段と、上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移
動手段を駆動して上記除算手段の除算値が最大になると
きの第1の受光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領
域の受光量AS2Lp,及び情報信号の振幅値ENVp
を測定する計測手段とを含み、(AS1Lp×ENV
p)の値とAS2Lpの値との比に基づいて、装填され
たディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディ
スクかを判別するように構成されてなるものとしたの
で、ディスク判別の精度を向上できる効果がある。
【0229】請求項21にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、第1の受光領域からの出力信号と第2の受
光領域からの出力信号とを加算する加算手段と、上記光
検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報
再生信号の振幅値を除算する除算手段と、上記2つの焦
点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動した際
の上記加算手段の最大値ASLmaxと上記除算手段の
除算値が最大になるときの第1の受光領域の受光量AS
1Lp、第2の受光領域の受光量AS2Lp,及び情報
再生信号の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含
み、(AS1Lp×ENVp)の値と、(AS2Lp×
ASLmax)の値との比に基づいて、装填されたディ
スクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクか
を判別するように構成されてなるものとしたので、ディ
スクの反射率等がばらついても正確にディスクの判別が
できる効果がある。
【0230】請求項22にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する第1,及び第2の光検出手段と、装填された
ディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディス
クかを判別する判別手段とを備え、上記判別手段は、上
記第2の光検出手段は上記第1の光検出手段よりも広範
囲の反射光を受光するように構成し、上記2つの焦点が
情報面を通過するように上記移動手段を駆動して上記第
1と第2の光検出手段で検出される信号に基づいて、装
填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄
いディスクかを判別するように構成されてなるものとし
たので、基材厚の厚いディスクと基材厚の薄いディスク
とを判別することができる効果がある。
【0231】請求項23にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項22に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段により検出される情報再生
信号のレベルよりディスクに好適な光ビームの焦点が情
報面付近にきたことを検出し、その時の第1,及び第2
の光検出手段で検出される信号に基づいて、装填された
ディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディス
クかを判別するように構成されてなるものとしたので、
正確にディスクの判別ができる効果がある。
【0232】請求項24にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項23に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと情報再生信号のレベルの比に基づいて、ディス
クに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検
出するように構成されてなるものとしたので、ディスク
の反射率等がばらついても正確にディスクの判別ができ
る効果がある。
【0233】請求項25にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項22に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
のレベルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手
段と、上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移
動手段を駆動して上記除算手段の除算値が最大になると
きの第1の光検出手段の出力信号レベルAS1Lp、第
2の光検出手段の出力信号レベルAS2Lp,及び情報
再生信号の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含
み、(AS1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値と
の比に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いデ
ィスクか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成
されてなるものとしたので、ディスク判別の精度を向上
できる効果がある。
【0234】請求項26にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項22に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、第1の光検出手段の出力信号と第2の光検
出手段の出力信号を加算する加算手段と、上記光検出手
段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生信
号の振幅値を除算する除算手段と、上記2つの焦点が情
報面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記
加算手段の最大値ASLmax、上記除算手段の除算値
が最大になるときの第1の光検出手段の出力信号レベル
AS1Lp、第2の光検出手段の出力信号レベルAS2
Lp,及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計
測手段とを含み、(AS1Lp×ENVp)の値と(A
S2Lp×ASLmax)の値との比に基づいて、装填
されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄い
ディスクかを判別するように構成されてなるものとした
ので、ディスクの反射率等がばらついても正確にディス
クの判別ができる効果がある。
【0235】請求項27にかかる光ディスク装置によれ
ば、収束された光ビームを照射して1つの情報面を有す
るディスク,及び2つの情報面を有するディスクのいず
れをも再生する光ディスク装置であって、光ビームの焦
点をディスクの情報面に垂直な方向に移動する移動手段
と、ディスクからの反射光を受光する第1と第2の受光
領域を有する光検出手段と、装填されたディスクが1つ
の情報面を有するディスクか2つの情報面を有するディ
スクかを判別する判別手段とを備え、上記第1の受光領
域は中心部の反射光を受光し、上記第2の受光領域は周
辺部の反射光を受光するように上記光検出手段を構成
し、上記判別手段は、上記焦点が情報面を通過するよう
に上記移動手段を駆動して上記第1と第2の受光領域で
検出される信号に基づいて、1つの情報面を有するディ
スクか2つの情報面を有するディスクかを判別するよう
に構成されてなるものとしたので、1つの情報面を有す
るディスクと2つの情報面を有するディスクとを判別す
ることができる効果がある。
【0236】請求項28にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項27に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段により検出される情報再生
信号のレベルより光ビームの焦点が情報面付近にきたこ
とを検出し、その時の第1,及び第2の受光領域で検出
される信号に基づいて、1つの情報面を有するディスク
か2つの情報面を有するディスクかを判別するように構
成されてなるものとしたので、正確にディスクの判別が
できる効果がある。
【0237】請求項29にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項28に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと、情報再生信号のレベルの比に基づいて、光ビ
ームの焦点が情報面付近にきたことを検出するように構
成されてなるものとしたので、ディスクの反射率等がば
らついても正確にディスクの判別ができる効果がある。
【0238】請求項30にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項27に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
のレベルの値で情報再生信号の振幅値を除算する除算手
段と、上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段
を駆動して上記除算手段の除算値が最大になるときの第
1の受光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受
光量AS2Lp,及び情報再生信号の振幅値ENVpを
測定する計測手段とを含み、(AS1Lp×ENVp)
の値とAS2Lpの値との比に基づいて、装填されたデ
ィスクが1つの情報面を有するディスクか2つの情報面
を有するディスクかを判別するように判別手段を構成さ
れてなるものとしたので、ディスク判別の精度を向上で
きる効果がある。
【0239】請求項31にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項27に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、第1の受光領域からの出力信号と第2の受
光領域からの出力信号を加算する加算手段と、上記光検
出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再
生信号の振幅値を除算する除算手段と、上記焦点が情報
面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記加
算手段の最大値ASLmaxと上記除算手段の除算値が
最大になるときの第1の受光領域の受光量AS1Lp、
第2の受光領域の受光量AS2Lp,及び情報再生信号
の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、(AS
1Lp×ENVp)の値と(AS2Lp×ASLma
x)の値との比に基づいて、装填されたディスクが1つ
の情報面を有するディスクか2つの情報面を有するディ
スクかを判別するように、構成されてなるものとしたの
で、ディスクの反射率等がばらついても正確にディスク
の判別ができる効果がある。
【0240】請求項32にかかる光ディスク装置によれ
ば、収束された光ビームを照射して1つの情報面を有す
るディスク,及び2つの情報面を有するディスクのいず
れをも再生する光ディスク装置であって、上記焦点を情
報面に垂直な方向に移動する移動手段と、ディスクから
の反射光を受光する第1と第2の光検出手段と、装填さ
れたディスクが1つの情報面を有するディスクか2つの
情報面を有するディスクかを判別する判別手段とを備
え、上記第2の光検出手段は上記第1の光検出手段より
も広範囲の反射光を受光するように構成し、上記焦点が
情報面を通過するように上記移動手段を駆動して上記第
1と第2の光検出手段で検出される信号に基づいて、1
つの情報面を有するディスクか2つの情報面を有するデ
ィスクかを判別するように上記判別手段を構成したもの
としたので、1つの情報面を有するディスクと2つの情
報面を有するディスクとを判別することができる効果が
ある。
【0241】請求項33にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項32に記載の光ディスク装置において、上記
光検出手段により検出される情報再生信号のレベルより
光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出し、その
時の第1,及び第2の光検出手段で検出される信号に基
づいて、装填されたディスクが1つの情報面を有するデ
ィスクか2つの情報面を有するディスクかを判別するよ
うに判別手段を構成したものとしたので、正確にディス
クの判別ができる効果がある。
【0242】請求項34にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項33に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数信号
レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づいて、デ
ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
を検出するように構成されてなるものとしたので、請求
項35にかかる光ディスク装置によれば、請求項32に
記載の光ディスク装置において、上記判別手段は、上記
光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情
報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、上記焦点が
情報面を通過するように上記移動手段を駆動して上記除
算手段の除算値が最大になるときの第1の光検出手段の
出力信号レベルAS1Lp、第2の光検出手段の出力信
号レベルAS2Lp,及び情報再生信号の振幅値ENV
pを測定する計測手段とを含み、(AS1Lp×ENV
p)の値とAS2Lpの値との比に基づいて、装填され
たディスクが1つの情報面を有するディスクか2つの情
報面を有するディスクかを判別するように構成されてな
るものとしたので、ディスク判別の精度を向上できる効
果がある。
【0243】請求項36にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項32に記載の光ディスク装置において、上記
判別手段は、第1の光検出手段の出力信号と第2の光検
出手段の出力信号とを加算する加算手段と、上記光検出
手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値で情報再生
信号の振幅値を除算する除算手段と、上記焦点が情報面
を通過するように上記移動手段を駆動した際の上記加算
手段の最大値ASLmaxと、上記除算手段の除算値が
最大になるときの第1の光検出手段の出力信号レベルA
S1Lp、第2の光検出手段の出力信号レベルAS2L
p,及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計測
手段とを含み、(AS1Lp×ENVp)の値と(AS
2Lp×ASLmax)の値との比に基づいて、装填さ
れたディスクが1つの情報面を有するディスクか2つの
情報面を有するディスクかを判別するように構成されて
なるものとしたので、ディスクの反射率等がばらついて
も正確にディスクの判別ができる効果がある。
【0244】請求項37にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出手段と、装填されたディスクが基材厚
の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判
別手段と、上記2つの焦点が情報面を通過するように上
記移動手段を駆動して上記光検出手段の出力信号よりデ
ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
を検出する情報面検出手段とを備え、上記2つの焦点が
情報面を通過するように上記移動手段を駆動した際の上
記光検出手段の出力信号の最大値ASLmaxと、上記
情報面検出手段により情報面が検出された際の前記光検
出手段の出力信号レベルASLpとの比に基づいて、装
填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄
いディスクかを判別するように構成されてなるものとし
たので、基材厚の厚いディスクと基材厚の薄いディスク
とを判別することができる。
【0245】請求項38にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項37に記載の光ディスク装置において、上記
情報面検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波
数信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づい
て、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にき
たことを検出するように構成されてなるものとしたの
で、ディスクの反射率等がばらついても正確にディスク
の判別ができる効果がある。
【0246】請求項39にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いてディスクより情報を再生する
光ディスク装置であって、上記2つの焦点を情報面に垂
直な方向に移動する移動手段と、ディスクからの反射光
を受光する光検出手段と、装填されたディスクが基材厚
の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別する判
別手段とを備え、上記2つの焦点が情報面を通過するよ
うに上記移動手段を駆動して上記光検出手段の出力値の
最大値AS1Lmax,及び情報再生信号振幅の最大値
ENVmaxを求め、ENVmaxとAS1Lmaxの
比に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディ
スクか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成さ
れてなるものとしたので、基材厚の厚いディスクと基材
厚の薄いディスクとを判別することができる。
【0247】請求項40にかかる光ディスク装置によれ
ば、基材厚の厚いディスクを再生するための焦点と、基
材厚の薄いディスクを再生するための焦点の2つの焦点
を有する光ヘッドを用いて情報を再生する光ディスク装
置であって、上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移
動する移動手段と、ディスクからの反射光を受光する光
検出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて情報
面上に照射されている光ビームの収束状態を検出する焦
点ずれ検出手段と、上記焦点ずれ検出手段の出力信号に
基づいて上記光ビームの収束状態が所定の状態となるよ
うに制御するフォーカシング制御手段と、上記光検出手
段の出力信号よりディスクに好適な光ビームの焦点が情
報面付近にきたことを検出する情報面検出手段とを備
え、上記フォーカシング制御手段は上記焦点ずれ検出手
段の出力信号を増幅する増幅率が可変な増幅手段を含
み、上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動
手段を駆動し、上記情報面検出手段の情報面検出信号が
発生した時の上記光検出手段の出力値に基づいて、上記
増幅手段の増幅率を設定するようにしたので、ディスク
の反射率がばらついてもFE信号の振幅が一定となり、
フォーカシング制御を動作させるタイミングが正確にな
る効果がある。
【0248】請求項41にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項40に記載の光ディスク装置において、上記
増幅手段の増幅率を設定した後に、上記増幅手段の出力
信号が所定のレベルに達したことを検出して、上記フォ
ーカシング制御手段を動作させるものとしたので、ノイ
ズ等によって間違ったタイミングでフォーカシング制御
を動作させることがない。
【0249】請求項42にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項40に記載の光ディスク装置において、上記
情報面検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波
数信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づい
て、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にき
たことを検出するように構成されてなるものとしたの
で、ディスクの反射率等がばらついても好適な焦点が情
報面付近にあることを正確なタイミングで検出できる効
果がある。
【0250】請求項43にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17,22,27,32,37、又は39に
記載の光ディスク装置において、それぞれの焦点が情報
面を2回通過するように上記移動手段を制御した後に、
装填されたディスクの判別を行うものとしたので、反射
光量の検出が正確になり、ディスク判別の精度を向上で
きる効果がある。
【0251】請求項44にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17,22,27,32,37,又は39に
記載の光ディスク装置において、上記フォーカス制御手
段を制御して上記焦点を情報面を通過させる期間に、上
記焦点をトラックと直交する方向に微少振動させるよう
にしたので、焦点がトラックとトラックとの中間位置に
あることを防止できるので、ディスク判別の精度を向上
できる効果がある。
【0252】請求項45にかかる光ディスク装置によれ
ば、請求項17,22,27,32,37,又は39に
記載の光ディスク装置において、上記光検出手段の出力
値が所定の値を超えた場合に上記移動手段を制御して上
記焦点の移動速度を遅くするようにしたので、反射光量
の変化が緩やかになり、正確に信号レベルを検出できる
ので、ディスク判別の精度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ディスク装
置のブロック図。
【図2】上記第1の実施の形態におけるFE信号、AS
1信号、AS1L信号、ENV信号、及び焦点Fの位置
(それぞれ図(a) ,(b) ,(c) ,(d) ,及び(e) )を説
明するための波形図。
【図3】上記第1の実施の形態におけるディスクの判別
を説明するための、DVD1,DVD2,CD,CD−
Rの各場合(それぞれ図(a) ,(b) ,(c) ,(d) )の、
ENV信号、AS1L信号の波形図。
【図4】本発明の実施の形態2による光ディスク装置の
ブロック図。
【図5】上記実施の形態2において周期計測回路を用い
た場合の光ディスク装置のブロック図。
【図6】本発明の実施の形態3による光ディスク装置の
ブロック図。
【図7】上記実施の形態3における2焦点を有する光学
系の模式図。
【図8】上記実施の形態3における,DVD1,DVD
2,CDの各場合(それぞれ図(a) ,(b) ,(c) )のF
E信号、ENV信号を示す波形図。
【図9】上記実施の形態3におけるディスクの判別を説
明するための,DVD1,DVD2,CD,CD−Rの
各場合(それぞれ図(a) ,(b) ,(c) ,(d) )のENV
信号、AS1L信号を示す波形図。
【図10】本発明の実施の形態4による光ディスク装置
のブロック図。
【図11】上記実施の形態4における光検出器411の
模式図。
【図12】上記実施の形態4における装置の動作を示す
フローチャート。
【図13】上記実施の形態4における,DVD1,DV
D2,CDの各場合(それぞれ図(a) ,(b) ,(c) )の
FE信号、ENV信号、AS1L信号、ASL信号、E
NV/AS1を示す波形図。
【図14】上記実施の形態4における判別の動作の前半
を示すフローチャート。
【図15】上記実施の形態4における判別の動作の後半
を示すフローチャート。
【図16】上記実施の形態4における集束レンズ170
の動きを、DVD,CDの各場合(それぞれ図(a) ,
(b) )について示す波形図。
【図17】上記実施の形態4における増幅器453の動
作を説明するための,FE信号を示す波形図。
【図18】上記実施の形態4において2つの光検出器を
用いた場合の光ディスク装置のブロック図。
【図19】上記実施の形態4における2つの光検出器の
模式図。
【図20】本発明の実施の形態5による光ディスク装置
のブロック図。
【図21】上記実施の形態5を説明するための集束レン
ズ170の位置,及びFE信号を示す波形図(図(a) ,
(b) )、及び信号処理回路500,及びそのCD用情報
再生回路を示す回路ブロック図(図(c) ,(d) )。
【図22】上記実施の形態5を説明するための集束レン
ズ170の位置,及びFE信号を示す波形図((a) ,
(b) )。
【図23】上記実施の形態3における,値Zとディスク
種別の関係,及びこれを用いた判別方法を説明する図。
【図24】本実施の形態4における,ディスク100が
1層式DVD,2層式DVD,及びCDの場合の、EN
V/ASLが最大になる状態における,DVD用焦点及
びCD用焦点と情報面との位置関係((a) )、及び光検
出器411へのディスク100の情報面からの反射ビー
ム((b) )を示す図。
【図25】従来例におけるCDの模式図。
【図26】一般的な2層式DVDの模式図。
【符号の説明】
100 ディスク 101 モータ 103 移送モータ 104 移送台 105 レーザ 106 カップリングレンズ 107 偏光ビームスプリッター 108 1/4波長板 109 全反射鏡 110 集束レンズ 111 4分割光検出器 A,B,C,D 受光面 112 アクチュエータ 114、115 I/V変換器 117 差動増幅器 118 モータ 119、120 I/V変換器 121、122、123、124 加算器 125 差動増幅器 126 集束レンズ 127 アクチュエータ 128 モータ 129 レーザ駆動回路 130 位相補償回路 131 スイッチ 132 加算器 133 電力増幅器 134 スイッチ 135 位相補償回路 136 電力増幅器 143 エンベロープ検出回路 147 マイクロコンピュータ 148 加算器 150 光ビーム 165 ローパスフィルタ 142,144,140 A/D変換器 149 トレイ 160 バンドパスフィルタ 161 コンパレータ 172 アクチュエータ 170 集束レンズ 171 ホログラム 411 5分割光検出器 E 受光面 447 マイコン 450 I/V変換器 451 ローパスフィルタ 452,461 A/D変換器 453 増幅率が可変の増幅器 454,462 加算器 455 D/A変換器 500 信号処理回路500 547 マイコン 602 CD用情報再生回路 603 DVD用情報再生回路 606 スイッチ 707 ハイパスフィルタ 701 コンパレータ 706 周期パターン検出回路 702 変換回路 703 エラー訂正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高峯 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡邊 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの情報面より情報を再生する光
    ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    して上記光検出手段の出力値の最大値AS1Lmax,
    及び情報再生信号振幅の最大値ENVmaxを求め、 該ENVmaxとAS1Lmaxの比に基づいて、上記
    判別手段により、装填されたディスクが基材厚の厚いデ
    ィスクか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成
    したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ディスクの情報面より情報を再生する光
    ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号から所定の周波数成分を検出
    する信号検出手段と、 装填されたディスクが線記録密度の高いディスクか低い
    ディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記信号検出手段の出力信号に基づいて、上記
    判別手段により、装填されたディスクが線記録密度の高
    いディスクか低いディスクかを判別するように構成した
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 ディスクの情報面より情報を再生する光
    ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号を2値化する2値化手段と、 上記2値化手段の出力信号のハイレベル又はローレベル
    の時間を計測する周期計測手段と、 装填されたディスクが線記録密度の高いディスクか低い
    ディスクか判別する判別手段とを備え、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記周期計測手段の出力信号に基づいて、上記
    判別手段により、装填されたディスクが線密度の高いデ
    ィスクか低いディスクかを判別するように構成したこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ディスクの情報面より情報を再生するた
    めの光ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記光検出手段の出力値が所定のレベル以下の
    場合に有機色素材料を記録膜としたディスクと判別する
    判別手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を
    検出する焦点ずれ信号検出器を備え、 上記判別手段は、上記焦点ずれ検出信号の振幅が所定の
    レベル以下の場合に、装填されたディスクを、有機色素
    材料を記録膜としたディスクと判別するように構成した
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記判別手段は、光ビームの強度を情報を再生する際の
    強度より低くして、ディスクを判別するように構成した
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 ディスクの情報面より情報を再生する光
    ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 装填されたディスクが1つの情報面を有するディスクか
    2つの情報面を有するディスクかを判別する判別手段と
    を備え、 上記判別手段は、上記焦点が情報面を通過するように上
    記移動手段を駆動した際の上記光検出手段の出力値が所
    定のレベル以下の場合に2つの情報面を有するディスク
    と判別するように構成したことを特徴とする光ディスク
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を示す焦点ずれ検出信号を
    検出する焦点ずれ信号検出器を備え、 上記判別手段は、上記焦点ずれ検出信号の振幅が所定の
    レベル以下の場合に2つの情報面を有するディスクと判
    別するように構成したことを特徴とする光ディスク装
    置。
  9. 【請求項9】 ディスクの情報面より情報を再生する光
    ビームの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段
    と、 ディスクからの反射光量を受光する光検出手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記光検出手段の情報再生信号振幅の最大値に
    基づいて、装填されたディスクは基材厚の厚いディスク
    か基材厚の薄いディスクかを判別する判別手段とを備え
    たことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 ディスクの記録情報を再生する光学系を、基材厚の薄い
    ディスク用の光学系としたことを特徴とする光ディスク
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,7または9に
    記載の光ディスク装置において、 上記光検出手段の出力値が所定の値を超えた場合に、移
    動手段を制御して焦点の移動速度を遅くするようにした
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に駆動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
    カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
    るタイミング信号発生手段とを備え、 焦点をディスクから遠ざけるように上記移動手段を駆動
    して、上記タイミング信号発生手段の信号に応答して上
    記フォーカシング制御手段を動作させ、 情報が読み取れない場合には上記フォーカシング制御手
    段を不動作にして、上記焦点をディスクに近づけるよう
    に上記移動手段を駆動して、上記タイミング信号発生手
    段の信号に応答してフォーカシング制御手段を動作させ
    ることを特徴とする光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に駆動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出器と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
    カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
    るタイミング信号発生手段とを備え、 上記焦点をディスクに近づけるように上記移動手段を駆
    動して、上記タイミング信号発生手段の信号に応答して
    上記フォーカシング制御手段を動作させ、 情報が読み取れない場合には、焦点をディスクから遠ざ
    けるように上記移動手段を駆動して、タイミング信号発
    生手段の信号に応答してフォーカシング制御手段を動作
    させることを特徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に駆動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出器と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
    カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
    るタイミング信号発生手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記判別手段が装填されたディスクが基材厚の厚いディ
    スクと判別した場合は、上記焦点をディスクに近づける
    ように上記移動手段を駆動し、上記タイミング信号発生
    手段の信号に応答して前記フォーカシング制御手段を動
    作させることを特徴とする光ディスク装置。
  15. 【請求項15】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に駆動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出器と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
    カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
    るタイミング信号発生手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記判別手段が装填されたディスクが基材厚の薄いディ
    スクと判別した場合は、焦点をディスクから遠ざけるよ
    うに上記移動手段を駆動し、タイミング信号発生手段の
    信号に応答してフォーカシング制御手段を動作させるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に駆動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出器と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記フォー
    カシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生す
    るタイミング信号発生手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記判別手段が装填されたディスクが基材厚の厚いディ
    スクと判別した場合は、上記焦点をディスクに近づける
    ように上記移動手段を駆動し、上記タイミング信号発生
    手段の信号に応答して前記フォーカシング制御手段を動
    作させ、 上記判別手段が装填されたディスクが基材厚の薄いディ
    スクと判別した場合は、焦点をディスクから遠ざけるよ
    うに上記移動手段を駆動し、タイミング信号発生手段の
    信号に応答してフォーカシング制御手段を動作させるよ
    うにしたことを特徴とする光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する第1,及び第2の受光
    領域を有する光検出手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記第1の受光領域は中心部の反射光を受光し、上記第
    2の受光領域は周辺部の反射光を受光するように上記光
    検出器を構成し、 上記判別手段は、上記2つの焦点が情報面を通過するよ
    うに上記移動手段を駆動して上記第1,及び第2の受光
    領域で検出される信号に基づいて、装填されたディスク
    が基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判
    別するように構成されてなることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段により検出される情報
    再生信号のレベルより、ディスクに好適な光ビームの焦
    点が情報面付近にきたことを検出し、 その時の第1,及び第2の受光領域で検出される信号に
    基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディスク
    か基材厚の薄いディスクかを判別するように構成されて
    なることを特徴とする光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数
    信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づい
    て、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にき
    たことを検出するように構成されてなることを特徴とす
    る光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動して上記除算手段の除算値が最大になるときの第
    1の受光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受
    光量AS2Lp,及び情報信号の振幅値ENVpを測定
    する計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値との比
    に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディス
    クか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成され
    てなることを特徴とする光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 第1の受光領域からの出力信号と第2の受光領域からの
    出力信号とを加算する加算手段と、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動した際の上記加算手段の最大値ASLmaxと上
    記除算手段の除算値が最大になるときの第1の受光領域
    の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受光量AS2L
    p,及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計測
    手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値と、(AS2Lp×AS
    Lmax)の値との比に基づいて、装填されたディスク
    が基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判
    別するように構成されてなることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  22. 【請求項22】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する第1,及び第2の光検
    出手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記判別手段は、上記第2の光検出手段は上記第1の光
    検出手段よりも広範囲の反射光を受光するように構成
    し、上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動
    手段を駆動して上記第1と第2の光検出手段で検出され
    る信号に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚い
    ディスクか基材厚の薄いディスクかを判別するように構
    成されてなることを特徴とする光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段により検出される情報
    再生信号のレベルよりディスクに好適な光ビームの焦点
    が情報面付近にきたことを検出し、その時の第1,及び
    第2の光検出手段で検出される信号に基づいて、装填さ
    れたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いデ
    ィスクかを判別するように構成されてなることを特徴と
    する光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数
    信号レベルと情報再生信号のレベルの比に基づいて、デ
    ィスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にきたこと
    を検出するように構成されてなることを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動して上記除算手段の除算値が最大になるときの第
    1の光検出手段の出力信号レベルAS1Lp、第2の光
    検出手段の出力信号レベルAS2Lp,及び情報再生信
    号の振幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値との比
    に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディス
    クか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成され
    てなることを特徴とする光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 第1の光検出手段の出力信号と第2の光検出手段の出力
    信号を加算する加算手段と、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動した際の上記加算手段の最大値ASLmax、上
    記除算手段の除算値が最大になるときの第1の光検出手
    段の出力信号レベルAS1Lp、第2の光検出手段の出
    力信号レベルAS2Lp,及び情報再生信号の振幅値E
    NVpを測定する計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値と(AS2Lp×ASL
    max)の値との比に基づいて、装填されたディスクが
    基材厚の厚いディスクか基材厚の薄いディスクかを判別
    するように構成されてなることを特徴とする光ディスク
    装置。
  27. 【請求項27】 収束された光ビームを照射して1つの
    情報面を有するディスク,及び2つの情報面を有するデ
    ィスクのいずれをも再生する光ディスク装置であって、 光ビームの焦点をディスクの情報面に垂直な方向に移動
    する移動手段と、 ディスクからの反射光を受光する第1と第2の受光領域
    を有する光検出手段と、 装填されたディスクが1つの情報面を有するディスクか
    2つの情報面を有するディスクかを判別する判別手段と
    を備え、 上記第1の受光領域は中心部の反射光を受光し、上記第
    2の受光領域は周辺部の反射光を受光するように上記光
    検出手段を構成し、 上記判別手段は、上記焦点が情報面を通過するように上
    記移動手段を駆動して上記第1と第2の受光領域で検出
    される信号に基づいて、1つの情報面を有するディスク
    か2つの情報面を有するディスクかを判別するように構
    成されてなることを特徴とする光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段により検出される情報
    再生信号のレベルより光ビームの焦点が情報面付近にき
    たことを検出し、その時の第1,及び第2の受光領域で
    検出される信号に基づいて、1つの情報面を有するディ
    スクか2つの情報面を有するディスクかを判別するよう
    に構成されてなることを特徴とする光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数
    信号レベルと、情報再生信号のレベルの比に基づいて、
    光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出するよう
    に構成されてなることを特徴とする光ディスク装置。
  30. 【請求項30】 請求項27に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    して上記除算手段の除算値が最大になるときの第1の受
    光領域の受光量AS1Lp、第2の受光領域の受光量A
    S2Lp,及び情報再生信号の振幅値ENVpを測定す
    る計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値との比
    に基づいて、装填されたディスクが1つの情報面を有す
    るディスクか2つの情報面を有するディスクかを判別す
    るように判別手段を構成されてなることを特徴とする光
    ディスク装置。
  31. 【請求項31】 請求項27に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 第1の受光領域からの出力信号と第2の受光領域からの
    出力信号を加算する加算手段と、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記加算手段の最大値ASLmaxと上記除算
    手段の除算値が最大になるときの第1の受光領域の受光
    量AS1Lp、第2の受光領域の受光量AS2Lp,及
    び情報再生信号の振幅値ENVpを測定する計測手段と
    を含み、 (AS1Lp×ENVp)の値と(AS2Lp×ASL
    max)の値との比に基づいて、装填されたディスクが
    1つの情報面を有するディスクか2つの情報面を有する
    ディスクかを判別するように、構成されてなることを特
    徴とする光ディスク装置。
  32. 【請求項32】 収束された光ビームを照射して1つの
    情報面を有するディスク,及び2つの情報面を有するデ
    ィスクのいずれをも再生する光ディスク装置であって、 上記焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手段と、 ディスクからの反射光を受光する第1と第2の光検出手
    段と、 装填されたディスクが1つの情報面を有するディスクか
    2つの情報面を有するディスクかを判別する判別手段と
    を備え、 上記第2の光検出手段は上記第1の光検出手段よりも広
    範囲の反射光を受光するように構成し、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    して上記第1と第2の光検出手段で検出される信号に基
    づいて、1つの情報面を有するディスクか2つの情報面
    を有するディスクかを判別するように上記判別手段を構
    成したことを特徴とする光ディスク装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記光検出手段により検出される情報再生信号のレベル
    より光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出し、
    その時の第1,及び第2の光検出手段で検出される信号
    に基づいて、装填されたディスクが1つの情報面を有す
    るディスクか2つの情報面を有するディスクかを判別す
    るように判別手段を構成したことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、上記光検出手段の出力信号の低周波数
    信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基づい
    て、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近にき
    たことを検出するように構成されてなることを特徴とす
    る光ディスク装置。
  35. 【請求項35】 請求項32に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    して上記除算手段の除算値が最大になるときの第1の光
    検出手段の出力信号レベルAS1Lp、第2の光検出手
    段の出力信号レベルAS2Lp,及び情報再生信号の振
    幅値ENVpを測定する計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値とAS2Lpの値との比
    に基づいて、装填されたディスクが1つの情報面を有す
    るディスクか2つの情報面を有するディスクかを判別す
    るように構成されてなることを特徴とする光ディスク装
    置。
  36. 【請求項36】 請求項32に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記判別手段は、 第1の光検出手段の出力信号と第2の光検出手段の出力
    信号とを加算する加算手段と、 上記光検出手段の出力信号の低周波数信号のレベルの値
    で情報再生信号の振幅値を除算する除算手段と、 上記焦点が情報面を通過するように上記移動手段を駆動
    した際の上記加算手段の最大値ASLmaxと、上記除
    算手段の除算値が最大になるときの第1の光検出手段の
    出力信号レベルAS1Lp、第2の光検出手段の出力信
    号レベルAS2Lp,及び情報再生信号の振幅値ENV
    pを測定する計測手段とを含み、 (AS1Lp×ENVp)の値と(AS2Lp×ASL
    max)の値との比に基づいて、装填されたディスクが
    1つの情報面を有するディスクか2つの情報面を有する
    ディスクかを判別するように構成されてなることを特徴
    とする光ディスク装置。
  37. 【請求項37】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段と、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動して上記光検出手段の出力信号よりディスクに好
    適な光ビームの焦点が情報面付近にきたことを検出する
    情報面検出手段とを備え、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動した際の上記光検出手段の出力信号の最大値AS
    Lmaxと、上記情報面検出手段により情報面が検出さ
    れた際の前記光検出手段の出力信号レベルASLpとの
    比に基づいて、装填されたディスクが基材厚の厚いディ
    スクか基材厚の薄いディスクかを判別するように構成さ
    れてなることを特徴とする光ディスク装置。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記情報面検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低
    周波数信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基
    づいて、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近
    にきたことを検出するように構成されてなることを特徴
    とする光ディスク装置。
  39. 【請求項39】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いてディスクより情
    報を再生する光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 装填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の
    薄いディスクかを判別する判別手段とを備え、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動して上記光検出手段の出力値の最大値AS1Lm
    ax,及び情報再生信号振幅の最大値ENVmaxを求
    め、ENVmaxとAS1Lmaxの比に基づいて、装
    填されたディスクが基材厚の厚いディスクか基材厚の薄
    いディスクかを判別するように構成されてなることを特
    徴とする光ディスク装置。
  40. 【請求項40】 基材厚の厚いディスクを再生するため
    の焦点と、基材厚の薄いディスクを再生するための焦点
    の2つの焦点を有する光ヘッドを用いて情報を再生する
    光ディスク装置であって、 上記2つの焦点を情報面に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 ディスクからの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する焦点ずれ検出手
    段と、 上記焦点ずれ検出手段の出力信号に基づいて上記光ビー
    ムの収束状態が所定の状態となるように制御するフォー
    カシング制御手段と、 上記光検出手段の出力信号よりディスクに好適な光ビー
    ムの焦点が情報面付近にきたことを検出する情報面検出
    手段とを備え、 上記フォーカシング制御手段は上記焦点ずれ検出手段の
    出力信号を増幅する増幅率が可変な増幅手段を含み、 上記2つの焦点が情報面を通過するように上記移動手段
    を駆動し、上記情報面検出手段の情報面検出信号が発生
    した時の上記光検出手段の出力値に基づいて、上記増幅
    手段の増幅率を設定するようにしたことを特徴とする光
    ディスク装置。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記増幅手段の増幅率を設定した後に、上記増幅手段の
    出力信号が所定のレベルに達したことを検出して、上記
    フォーカシング制御手段を動作させることを特徴とする
    光ディスク装置。
  42. 【請求項42】 請求項40に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記情報面検出手段は、上記光検出手段の出力信号の低
    周波数信号レベルと、情報再生信号のレベルとの比に基
    づいて、ディスクに好適な光ビームの焦点が情報面付近
    にきたことを検出するように構成されてなることを特徴
    とする光ディスク装置。
  43. 【請求項43】 請求項17,22,27,32,3
    7、又は39に記載の光ディスク装置において、 それぞれの焦点が情報面を2回通過するように上記移動
    手段を制御した後に、装填されたディスクの判別を行う
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  44. 【請求項44】 請求項17,22,27,32,3
    7,又は39に記載の光ディスク装置において、 上記フォーカス制御手段を制御して上記焦点を情報面を
    通過させる期間に、上記焦点をトラックと直交する方向
    に微少振動させるようにしたことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  45. 【請求項45】 請求項17,22,27,32,3
    7,又は39に記載の光ディスク装置において、 上記光検出手段の出力値が所定の値を超えた場合に上記
    移動手段を制御して上記焦点の移動速度を遅くするよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置。
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