JPH09310847A - 燃焼監視装置 - Google Patents

燃焼監視装置

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JPH09310847A
JPH09310847A JP12562596A JP12562596A JPH09310847A JP H09310847 A JPH09310847 A JP H09310847A JP 12562596 A JP12562596 A JP 12562596A JP 12562596 A JP12562596 A JP 12562596A JP H09310847 A JPH09310847 A JP H09310847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーナ手段での燃焼状態の正常・異常を監視
する装置において、燃焼状態の異常判定の為の基準値を
常に適切に設定できるようにすること。 【解決手段】 前記燃焼状態を検知する検知手段と、前
記バーナ手段での燃焼動作毎に前記燃焼状態が正常とな
った旨を検出する検出手段と、前記検出手段によって検
出された正常な燃焼状態に対する前記検知手段の検知出
力の値に基づいて前記燃焼状態の異常を判定する為の基
準値を設定する設定手段と、前記検知手段の検知出力の
値と前記基準値とを比較して前記燃焼状態の異常を判定
する判定手段と、を具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃焼監視装置、
特に、バーナ手段での燃焼状態の正常・異常を監視する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の燃焼監視装置を備えた湯
沸器(1) の説明図であり、図9は、図8の熱電対(4) の
起電力値(40)を示すグラフである。前記の湯沸器(1) に
は、ガス燃焼式のバーナ(3) と、このバーナ(3) からの
燃焼排気により加熱される熱交換器(1a)とが備えられて
いる。前記の熱交換器(1a)に対して給水経路(2a)から供
給された冷水は、前記加熱により昇温されて温水とな
り、熱交換器(1a)の下流側に接続された出湯経路(2b)を
介して、出湯される。
【0003】又、湯沸器(1) には、バーナ(3) での燃焼
の炎に臨むように設けられ且つ前記燃焼の温度に応じた
起電力を生じる熱電対(4) が備えられている。この熱電
対(4) の起電力は、制御回路(5) に入力される。尚、熱
電対(4) は、前記燃焼に加熱されることによりマイナス
の起電力を発生するように設定されているが、以下にお
いては、説明の都合上、熱電対(4) の起電力値の絶対値
を用いて前記起電力値を説明する。
【0004】このものでは、図9に示すように、バーナ
(3) で燃焼が開始されると、その後、前記炎が正常な状
態となった正常な燃焼状態となる。このとき、熱電対
(4) の起電力値(40)は略一定の値に安定した状態とな
る。この後、前記炎の状態が不完全燃焼等により異常と
なった場合には、起電力値(40)が低下する。この低下に
よって、起電力値(40)が予め設定された一定の限界値(4
9)(例えば、14mV)を越えると、前記炎の状態が異
常となった旨が制御回路(5) にて判定される。この判定
に応答して、給水経路(2a)の水栓(21)と、バーナ(3) へ
のガス供給経路(3a)のガス栓(31)と、が閉じられる。
【0005】このように、湯沸器(1) では、バーナ(3)
での燃焼状態の異常が自動的に判定される。又、前記判
定に応答してバーナ(3) の燃焼が停止され、この湯沸器
(1)からの温水取出しが停止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来のものでは、
正常な燃焼状態での安定状態の起電力値(40)が、換気条
件や経時劣化等により湯沸器(1) の燃焼動作毎に、相違
する。ところが、上記した異常判定の為の限界値(49)
は、一定の値であるから、この限界値(49)が前記正常な
燃焼状態に対して適切な値となりにくい。
【0007】特に、限界値(49)は、通常、前記安定状態
の起電力値(40)のバラツキに対して十分余裕を持って設
定されており、この限界値(49)に対して、前記安定状態
の起電力値(40)が離れた値となった場合には、前記燃焼
状態の異常発生から異常判定までの時間が長くなり易
い。請求項1の発明は、燃焼状態の異常判定の為の基準
値を常に適切に設定できるようにした燃焼監視装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の課題解
決手段は、『バーナ手段での燃焼状態の正常・異常を監
視する装置であって、前記燃焼状態を検知する検知手段
と、前記バーナ手段での燃焼動作毎に前記燃焼状態が正
常となった旨を検出する検出手段と、前記検出手段によ
って検出された正常な燃焼状態に対する前記検知手段の
検知出力の値に基づいて、前記燃焼状態の異常を判定す
る為の基準値を設定する設定手段と、前記検知手段の検
知出力の値と前記基準値とを比較して前記燃焼状態の異
常を判定する判定手段と、を具備する』ことを特徴とす
る。
【0009】このものでは、前記設定手段によって、前
記燃焼状態の異常を判定する為の前記基準値が、前記検
出手段によって検出された正常な燃焼状態に対する前記
検知手段の検知出力の値に基づいて、設定される。そし
て、前記検知手段の検知出力の値と前記基準値とを比較
する前記判定手段によって、前記燃焼状態の異常が判定
される。
【0010】ここで、前記の『検知手段』としては、請
求項2の発明ように、『前記検知手段は、前記バーナ手
段の燃焼温度を検知する温度検知手段を含む』ものでも
よい。又、前記燃焼温度として、前記バーナ手段での炎
の温度や前記バーナ手段からの燃焼排気の温度を検知し
てもよい。請求項3の発明のように、『前記判定手段の
判定出力に応答して前記バーナ手段を非能動化する制御
手段を更に具備する』ものでは、前記判定手段で異常判
定がなされると、前記制御手段によって、前記バーナ手
段が非能動化される。
【0011】請求項4の発明のように、『前記検知手段
の検知出力の値と一定の限界値とを比較して前記燃焼状
態の異常を判定する第2の判定手段を更に具備する』も
のでは、前記検知手段の検知出力の値と一定の限界値と
を比較する前記第2の判定手段によって、前記燃焼状態
の異常判定がなされる。請求項5の発明のように、『前
記判定手段及び前記第2の判定手段の少なくとも一方の
判定出力に応答して前記バーナ手段を非能動化する第2
の制御手段を更に具備する』ものでは、前記判定手段及
び前記第2の判定手段の少なくとも一方が異常の旨を判
定すると、前記第2の判定手段によって、前記バーナ手
段が非能動化される。
【0012】請求項6の発明のように、『前記検知手段
は、前記バーナ手段での炎の状態を検知する炎検知手段
と、前記バーナ手段からの燃焼排気により加熱される熱
交換器での前記燃焼排気の通過状態を検知する通過検知
手段と、を含み、前記検出手段は、前記炎の状態が正常
となった旨を検出する炎検出手段と、前記通過状態が正
常となった旨を検出する通過検出手段と、を含む』もの
では、前記バーナ手段での正常な燃焼状態が、前記炎検
出手段及び前記通過検出手段とによって検出される。
【0013】請求項7の発明のように、『前記設定手段
は、前記炎検出手段によって検出された正常な炎の状態
に対する前記炎検知手段の検知出力の値に基づいて、前
記炎の状態の異常を判定する為の第1基準値を設定する
と共に、前記通過検出手段によって検出された正常な通
過状態に対する前記通過検知手段の検知出力の値に基づ
いて、前記通過状態の異常を判定する為の第2基準値を
設定し、前記炎検知手段の検知出力の値と前記第1基準
値とを比較して前記炎の状態の異常を判定する第3の判
定手段と、前記通過検知手段の検知出力の値と前記第2
基準値とを比較して前記通過状態の異常を判定する第4
の判定手段と、を更に具備する』ものでもよい。
【0014】このものでは、前記炎検出手段によって検
出された正常な炎の状態に対する前記炎検知手段の検知
出力の値に基づいて前記第1基準値が設定され、前記通
過検出手段によって検出された正常な通過状態に対する
前記通過検知手段の検知出力の値に基づいて前記第2基
準値が設定される。そして、前記炎検知手段の検知出力
の値と前記第1基準値とを比較する前記第3の判定手段
によって、前記炎の状態の異常が判定される。又、前記
通過検知手段の検知出力の値と前記第2基準値とを比較
する前記第4の判定手段によって、前記通過状態の異常
が判定される。
【0015】請求項8の発明のように、『前記炎検知手
段の検知出力の値と一定の第1限界値とを比較して前記
炎の状態の異常を判定する第5の判定手段と、前記通過
検知手段の検知出力の値と一定の第2限界値とを比較し
て前記通過状態の異常を判定する第6の判定手段と、を
更に具備する』ものでは、前記炎検知手段の検知出力の
値と一定の第1限界値とを比較する前記第5の判定手段
によって、前記炎の状態の異常が判定される。又、前記
通過検知手段の検知出力の値と一定の第2限界値とを比
較する前記第6の判定手段によって、前記通過状態の異
常が判定される。
【0016】請求項9の発明のように、『前記設定手段
は、前記炎検出手段によって検出された正常な炎の状態
に対する前記炎検知手段の検知出力の値と、前記通過検
出手段によって検出された正常な通過状態に対する前記
通過検知手段の検知出力の値との差値に基づいて、前記
炎の状態及び前記通過状態の少なくとも一方の異常を判
定する為の第3基準値を設定し、前記差値と前記第3基
準値とを比較して前記炎の状態及び前記通過状態の少な
くとも一方の異常を判定する第7の判定手段を更に具備
する』ものでもよい。
【0017】このものでは、上記した差値に基づいて、
前記炎の状態及び前記通過状態の少なくとも一方の異常
を判定する為の第3基準値が設定される。そして、前記
差値と前記第3基準値とを比較する前記第7の判定手段
によって、前記炎の状態及び前記通過状態の少なくとも
一方の異常が判定される。請求項10の発明のように、
『前記差値と一定の第3限界値とを比較して前記炎の状
態及び前記通過状態の少なくとも一方の異常を判定する
第8の判定手段を更に具備する』ものでは、前記差値と
一定の第3限界値とを比較する前記第8の判定手段によ
って、前記炎の状態及び前記通過状態の少なくとも一方
の異常が判定される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、前記燃焼状態の異常判定の為の基準値が、上記の正
常な燃焼状態に対する上記検知手段の検知出力の値に基
づいて設定されるから、前記値が上記バーナ手段の燃焼
動作毎に相違しても、前記正常な燃焼状態に対して、前
記基準値を適切に設定できる。又、異常発生から上記判
定手段による異常判定までの時間のバラツキを抑えるこ
とができ、前記異常判定が確実となる。
【0019】請求項3の発明では、前記異常判定がなさ
れると、前記バーナ手段が自動的に非能動化されるか
ら、前記燃焼状態が異常となった時の前記非能動化が確
実である。請求項4の発明では、前記正常な燃焼状態に
対する前記検知手段の検知出力の値のバラツキにより前
記基準値が大幅に異常側に設定されても、前記一定の限
界値を越えると前記異常判定がなされるから、前記限界
値を予め所定に設定しておくことにより、前記異常判定
がより一層確実となる。
【0020】又、前記燃焼状態が燃焼開始直後から良好
でない場合でも、前記一定の限界値によって、前記異常
判定がなされるから、この点でも、前記異常判定がより
一層確実となる。請求項5の発明では、前記判定手段及
び前記第2の判定手段の少なくとも一方が異常の旨を判
定すると、前記バーナ手段が自動的に非能動化されるか
ら、前記非能動化が確実である。又、前記非能動化の為
の操作が不要である。
【0021】請求項6の発明では、前記バーナ手段での
正常な燃焼状態が、前記炎検出手段及び前記通過検出手
段とによって検出されるから、前記正常な燃焼状態がよ
り一層正確に捉えられる。請求項7の発明では、上記の
炎の状態及び上記の通過状態の何れかが異常となると異
常判定がなされるから、この異常判定がより一層確実と
なる。
【0022】請求項8の発明では、上記請求項4の発明
と同様に、上記の第1・第2限界値を予め所定に設定し
ておくことにより、前記異常判定がより一層確実とな
る。請求項9の発明では、請求項7の発明と同様、上記
の炎の状態及び上記の通過状態の何れかが異常となると
異常判定がなされ、この異常判定がより一層確実とな
る。
【0023】請求項10の発明では、上記請求項4の発
明と同様に、上記の第3限界値を予め所定に設定してお
くことにより、前記異常判定がより一層確実となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。 [実施の形態1]図1は、本願発明の実施の形態1の燃
焼監視装置を備えた湯沸器(1) の説明図である。
【0025】[各部の構成について]同図に示すよう
に、前記の湯沸器(1) は、ガス燃焼式のバーナ(3) と、
このバーナ(3) からの燃焼排気により加熱される熱交換
器(1a)と、を具備する構成である。熱交換器(1a)は、通
水管(11)と、この通水管(11)から張り出し且つ相互に平
行に配置された多数のフィン(12)(12)とからなる。通水
管(11)の上流側には、この通水管(11)に冷水を供給する
為の給水経路(2a)が接続され、この給水経路(2a)には水
栓(21)が設けられている。又、通水管(11)の下流側に
は、この通水管(11)にて昇温された温水を取り出す出湯
経路(2b)が接続されている。更に、この熱交換器(1a)
は、バーナ(3) からの燃焼排気の流れる通路(10)内に配
置されている。尚、通路(10)の構成壁(13)には、前記燃
焼排気の流れの方向に於ける熱交換器(1a)の上流側近傍
に位置するように透孔(14)が設けられている。
【0026】バーナ(3) には、これにガスを供給する為
のガス供給経路(3a)が接続されており、このガス供給経
路(3a)にはガス栓(31)が設けられている。そして、この
バーナ(3) に対してガス噴出側に位置するように、点火
装置(33)が設けられている。又、この湯沸器(1) には、
バーナ(3) の燃焼温度に応じた起電力を発生する第1・
第2熱電対(4a)(4b)が具備されている。一方の第1熱電
対(4a)は、バーナ(3) でのガス燃焼時の炎に臨むように
配置されている。他方の第2熱電対(4b)は、上記の透孔
(14)に臨ませて配置されており、この第2熱電対(4b)に
よって、透孔(14)を通過する燃焼排気の温度が検知され
る。透孔(14)を通過する前記燃焼排気の流量は、フィン
(12)(12)相互の隙間が燃焼排気中のごみ等により詰まる
につれて、大きくなる。
【0027】以上の第1・第2熱電対(4a)(4b)は、この
湯沸器(1) に具備された後述の制御回路(5) に接続され
ている。前記の制御回路(5) は、マイクロコンピュータ
ーを具備する構成であり、前記マイクロコンピューター
には、バーナ(3) での燃焼状態の正常・異常を監視して
異常時には湯沸器(1) の運転を自動的に停止させる為の
制御プログラムが格納されている。尚、制御回路(5) に
は、この湯沸器(1) の運転・停止を指示する為の運転ス
イッチ(51)が接続されている。
【0028】[制御動作について]図2は、図1の第1
・第2熱電対(4a)(4b)の第1・第2起電力値(41)(42)を
示すグラフである。図3及び図4は、図1の制御回路
(5) のマイクロコンピューターに格納された制御プログ
ラムを示すフローチャートであり、図5は、図3の制御
プログラムの燃焼監視ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【0029】次に、これら図に基づいて前記制御動作を
説明する。このものでは、図3に示すように、運転スイ
ッチ(51)が「オン」となると、水栓(21)が開状態となり
(ステップ(S71)(S72))、給水経路(2a)から熱交換器(1
a)に冷水が供給される。続いて、ガス栓(31)が開状態と
なって点火装置(33)が5秒間動作し(ステップ(S73)(S7
4))、バーナ(3) がガス燃焼状態となる。尚、図示して
いないが、給水経路(2a)に前記冷水が流れたことを、水
流スイッチ(図示せず)にて検知すると、前記のステッ
プ(S73)(S74)を実行するステップが設けられている。
【0030】この後、上記マイクロコンピューターの内
蔵タイマーがリセットされ、前記内蔵タイマーによる時
間計測が開始される(ステップ(S75) )。バーナ(3) で
の燃焼が開始されると、図2に示すように、第1熱電対
(4a)から出力された起電力の値(第1起電力値(41)、単
位:mV)、及び、第2熱電対(4b)から出力された起電
力の値(第2起電力値(42)、単位:mV)が上昇する。
そして、前記燃焼が安定状態に達すると、第1起電力値
(41)及び第2起電力値(42)も安定する。尚、第1起電力
値(41)は第2起電力値(42)よりも高い値となる。
【0031】前記内蔵タイマーによる時間計測が開始さ
れてから、その計測時間(61)が50秒に達した時点で
は、バーナ(3) での燃焼が前記の安定状態に達している
ので、図3に示すように、この時点に於ける第1起電力
値(41)が第1記憶値(43)として記憶され、前記時点に於
ける第2起電力値(42)が第2記憶値(44)として記憶され
る(ステップ(S77)(S78))。
【0032】この後、運転スイッチ(51)が「オフ」とな
るまで、後述の燃焼監視ルーチンが繰り返し実行される
(ステップ(S79)(S80))。前記燃焼監視ルーチンでは、
図5に示すように、 .第1起電力値(41)が第1記憶値(43)よりも4mV低
い値(第1基準値(45)、例えば、16mV)に達したか
(ステップ(S81) )、 .第2起電力値(42)が第2記憶値(44)よりも4mV高
い値(第2基準値(46)、例えば、12mV)に達したか
(ステップ(S82) )、 .第1起電力値(41)が第1記憶値(43)よりも低い予め
定められた一定の第1限界値(47)(例えば、14mV)
に達したか(ステップ(S83) )、 .第2起電力値(42)が第2記憶値(44)よりも高い予め
定められた一定の第2限界値(48)(例えば、14mV)
に達したか(ステップ(S84) )、が判定される。
【0033】このものでは、バーナ(3) での炎の状態が
不完全燃焼等により異常となると、第1熱電対(4a)の第
1起電力値(41)が低下する。又、熱交換器(1a)のフィン
(12)(12)相互の隙間のゴミ詰まりが進行して、透孔(14)
を通過する燃焼排気の流量が増加すると、第2熱電対(4
b)の第2起電力値(42)が上昇する。尚、前記炎の状態が
異常となった場合、第2起電力値(42)が僅かながら上昇
する。又、前記通過状態が異常となった場合、第1起電
力値(41)が僅かながら低下する。
【0034】そして、前記燃焼監視ルーチンの実行中
に、前記炎の状態が異常となって第1起電力値(41)が、
燃焼動作毎に設定された第1基準値(45)、或は、予め設
定された一定の第1限界値(47)を越えた時に、又は、前
記通過状態が異常となって第2起電力値(42)が、燃焼動
作毎に設定された第2基準値(46)、或は、予め設定され
た一定の第2限界値(48)を越えた時に、ステップ(S91)
〜(S93) が実行されて、湯沸器(1) の運転が停止され
る。
【0035】又、運転スイッチ(51)が「オフ」となる
と、ステップ(S91) 〜(S93) が実行される。これらステ
ップでは、図4に示すように、先ず、ガス栓(31)が閉じ
られる。これにより、バーナ(3) でのガス燃焼が停止さ
れる。又、1秒待機後に水栓(21)が閉じれられ、熱交換
器(1a)への給水が停止する。これらのことから、湯沸器
(1) からの温水取出しが停止される。
【0036】尚、上記の内蔵タイマーの計測時間(61)が
50秒に達する前に、運転スイッチ(51)が「オフ」とな
った場合には、ステップ(S76) によって、上記のステッ
プ(S91) 〜(S93) が実行され、上記と同様に、前記温水
取り出しが停止される。このものでは、バーナ(3) での
正常な燃焼状態の時に検知される起電力値に基づいて上
記の異常判定の為の第1・第2基準値(45)(46)が設定さ
れるから、前記正常な燃焼状態での前記起電力値がバー
ナ(3) の燃焼動作毎に相違しても、前記第1・第2基準
値(45)(46)を適切に設定できる。又、前記燃焼状態の異
常が発生してから異常判定がなされるまでの時間のバラ
ツキが抑えられ、前記異常判定が確実となる。
【0037】前記正常な燃焼状態のバラツキにより前記
第1・第2基準値(45)(46)が大幅に異常側に設定された
場合でも、上記した一定の第1・第2限界値(47)(48)が
あることから、これら第1・第2限界値(47)(48)を所定
に設定しておくことにより、前記異常判定がより一層確
実となる。又、点火から50秒後の燃焼状態が良好でな
かった場合でも、前記の第1・第2限界値(47)(48)があ
ることから、この点でも、前記異常判定がより一層確実
となる。
【0038】更に、前記異常判定がなされると、バーナ
(3) が自動的に消火状態となるから、異常発生時のバー
ナ(3) の消火が確実である。又、前記消火の為の操作が
不要である。又、バーナ(3) での燃焼状態が、上記の第
1熱電対(4a)と第2熱電対(4b)とにより検知されるか
ら、バーナ(3) での正常な燃焼状態と異常な燃焼状態と
がより一層正確に捉えられる。
【0039】このものでは、上記の第1熱電対(4a)が既
述特許請求の範囲に記載の「炎検知手段」であり、第2
熱電対(4b)が「通過検知手段」である。又、これら第1
・第2熱電対(4a)(4b)が「温度検知手段」、「検知手
段」である。上記のステップ(S77) が前記特許請求の範
囲に記載の「炎検出手段」、「通過検出手段」、「検出
手段」である。
【0040】上記のステップ(S78)(S81)(S82) が前記特
許請求の範囲に記載の「設定手段」であり、第1基準値
(45)が「第1基準値」であり、第2基準値(46)が「第2
基準値」であり、これら第1・第2基準値(45)(46)が
「基準値」である。上記のステップ(S81) が前記特許請
求の範囲に記載の「第3の判定手段」であり、上記のス
テップ(S82) が「第4の判定手段」であり、これらステ
ップ(S81)(S82)が「判定手段」である。
【0041】上記の第1限界値(47)が前記特許請求の範
囲に記載の「第1限界値」であり、第2限界値(48)が
「第2限界値」であり、これら第1・第2限界値(47)(4
8)が「限界値」である。上記のステップ(S83) が前記特
許請求の範囲に記載の「第5の判定手段」であり、ステ
ップ(S84) が「第6の判定手段」であり、これらステッ
プ(S83)(S84)が「第2の判定手段」である。
【0042】上記のステップ(S91) 及びガス栓(31)が前
記特許請求の範囲に記載の「第2の制御手段」、「制御
手段」である。尚、上記の実施の形態1では、熱電対を
一対設けたものを示したが、どちらか一方のみでもよ
い。又、燃焼開始から50秒経過した時点での熱電対の
起電力値を正常な燃焼状態での起電力値としているが、
これを、燃焼開始後の前記熱電対値の上昇後に前記起電
力値が安定状態となったことを直接検出して、この時の
起電力値を前記正常な燃焼状態での起電力値としてもよ
い。 [実施の形態2]図6は、本願発明の実施の形態2の第
1・第2熱電対(4a)(4b)の第1・第2起電力値(41)(42)
を示すグラフであり、図7は、実施の形態2の制御プロ
グラムの燃焼監視ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0043】この実施の形態2は、上記実施の形態1の
制御プログラムに於ける燃焼監視ルーチンを、図7に示
すものに変更したものである。尚、他の構成は、上記実
施の形態1と同じである。前記燃焼監視ルーチンでは、
第1起電力値(41)から第2起電力値(42)を差し引いた差
値(400) が、第1記憶値(43)から第2記憶値(44)を差し
引いた差値(第3基準値(401) )よりも5mV低い値に
達したか、又は、前記の差値(400) が、予め定められた
一定の第3限界値(402) (例えば、4mV)に達した
か、が判定される(ステップ(S86)(S87))。
【0044】このものでは、上記実施の形態1と同様
に、バーナ(3) での炎の状態が異常となると、第1起電
力値(41)が低下し、熱交換器(1a)を通過する燃焼排気の
通過状態が異常となると、第2起電力値(42)が上昇す
る。従って、何れの異常の場合でも、差値(400) が低下
する。そして、前記燃焼監視ルーチンの実行中に、前記
異常によって、差値(400) が燃焼動作毎に設定された第
3基準値(401) 、又は、予め設定された一定の第3限界
値(402) を越えた時に、上記実施の形態1と同様に、ス
テップ(S91) 〜(S93)が実行されて、湯沸器(1) の運転
が停止される。
【0045】このものでは、バーナ(3) での正常な炎の
状態の時に検知される起電力値と熱交換器(1a)での正常
な通過状態の時に検知される起電力値との差値に基づい
て設定された第3基準値(401) により上記の異常が判定
されるから、この異常判定が確実である。第3基準値(4
01) が大幅に異常側に設定されても、第3限界値(402)
があることから、前記異常判定がより一層確実となって
いる。
【0046】又、燃焼状態が燃焼開始から良好でない場
合でも、前記の第3限界値(402) があることから、この
点でも、前記異常判定がより一層確実となる。このもの
では、ステップ(S78)(S86)が既述特許請求の範囲に記載
の「設定手段」であり、第3基準値(401) が「第3基準
値」であり、ステップ(S86) が「第7の判定手段」であ
る。又、第3限界値(402) が「第3限界値」であり、ス
テップ(S87) が「第8の判定手段」である。
【0047】尚、上記実施の形態1又は2では、「検知
手段」として、熱電対を示したが、これを、フレームロ
ッドとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1の燃焼監視装置を備え
た湯沸器(1) の説明図
【図2】図1の第1・第2熱電対(4a)(4b)の第1・第2
起電力値(41)(42)を示すグラフ
【図3】図1の制御回路(5) のマイクロコンピューター
に格納された制御プログラムを示すフローチャート
【図4】同上
【図5】図3の制御プログラムの燃焼監視ルーチンを示
すフローチャート
【図6】本願発明の実施の形態2の第1・第2熱電対(4
a)(4b)の第1・第2起電力値(41)(42)を示すグラフ
【図7】実施の形態2の制御プログラムの燃焼監視ルー
チンを示すフローチャート
【図8】従来の燃焼監視装置を備えた湯沸器(1) の説明
【図9】図8の熱電対(4) の起電力値(40)を示すグラフ
【符号の説明】
(3) ・・・バーナ (1a)・・・熱交換器 (4a)・・・第1熱電対 (4b)・・・第2熱電対 (31)・・・ガス栓

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ手段での燃焼状態の正常・異常を
    監視する装置であって、 前記燃焼状態を検知する検知手段と、 前記バーナ手段での燃焼動作毎に前記燃焼状態が正常と
    なった旨を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された正常な燃焼状態に対す
    る前記検知手段の検知出力の値に基づいて、前記燃焼状
    態の異常を判定する為の基準値を設定する設定手段と、 前記検知手段の検知出力の値と前記基準値とを比較して
    前記燃焼状態の異常を判定する判定手段と、 を具備する燃焼監視装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記バーナ手段の燃焼
    温度を検知する温度検知手段を含む請求項1に記載の燃
    焼監視装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段の判定出力に応答して前記
    バーナ手段を非能動化する制御手段を更に具備する請求
    項1又は2に記載の燃焼監視装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段の検知出力の値と一定の限
    界値とを比較して前記燃焼状態の異常を判定する第2の
    判定手段を更に具備する請求項1〜3の何れかに記載の
    燃焼監視装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段及び前記第2の判定手段の
    少なくとも一方の判定出力に応答して前記バーナ手段を
    非能動化する第2の制御手段を更に具備する請求項4に
    記載の燃焼監視装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、前記バーナ手段での炎
    の状態を検知する炎検知手段と、前記バーナ手段からの
    燃焼排気により加熱される熱交換器での前記燃焼排気の
    通過状態を検知する通過検知手段と、を含み、 前記検出手段は、前記炎の状態が正常となった旨を検出
    する炎検出手段と、前記通過状態が正常となった旨を検
    出する通過検出手段と、を含む請求項1に記載の燃焼監
    視装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記炎検出手段によっ
    て検出された正常な炎の状態に対する前記炎検知手段の
    検知出力の値に基づいて、前記炎の状態の異常を判定す
    る為の第1基準値を設定すると共に、前記通過検出手段
    によって検出された正常な通過状態に対する前記通過検
    知手段の検知出力の値に基づいて、前記通過状態の異常
    を判定する為の第2基準値を設定し、 前記炎検知手段の検知出力の値と前記第1基準値とを比
    較して前記炎の状態の異常を判定する第3の判定手段
    と、前記通過検知手段の検知出力の値と前記第2基準値
    とを比較して前記通過状態の異常を判定する第4の判定
    手段と、を更に具備する請求項6に記載の燃焼監視装
    置。
  8. 【請求項8】 前記炎検知手段の検知出力の値と一定の
    第1限界値とを比較して前記炎の状態の異常を判定する
    第5の判定手段と、前記通過検知手段の検知出力の値と
    一定の第2限界値とを比較して前記通過状態の異常を判
    定する第6の判定手段と、を更に具備する請求項7に記
    載の燃焼監視装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記炎検出手段によっ
    て検出された正常な炎の状態に対する前記炎検知手段の
    検知出力の値と、前記通過検出手段によって検出された
    正常な通過状態に対する前記通過検知手段の検知出力の
    値との差値に基づいて、前記炎の状態及び前記通過状態
    の少なくとも一方の異常を判定する為の第3基準値を設
    定し、 前記差値と前記第3基準値とを比較して前記炎の状態及
    び前記通過状態の少なくとも一方の異常を判定する第7
    の判定手段を更に具備する請求項6に記載の燃焼監視装
    置。
  10. 【請求項10】 前記差値と一定の第3限界値とを比較
    して前記炎の状態及び前記通過状態の少なくとも一方の
    異常を判定する第8の判定手段を更に具備する請求項9
    に記載の燃焼監視装置。
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