JP2010164215A - 開放型燃焼機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の複雑化を招くことなく、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときに、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると誤って判別してしまうのを抑制する。
【解決手段】バーナの不完全燃焼によりCOが発生している不完全燃焼CO発生状態であるか前記バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生している非不完全燃焼CO発生状態であるかを判別するCO発生状態判別手段20が設けられ、CO発生状態判別手段20は、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前で検出CO濃度の上昇を検出すると、熱電対12の出力値が低下傾向であるか否かを判別して、低下傾向であると不完全燃焼CO発生状態であると判別し、低下傾向でなければ非不完全燃焼CO発生状態であると判別するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、供給される燃料を燃焼させるバーナと、吸気口を通して空気を吸い込み前記バーナの燃焼排ガスを吹き出し口から排気する送風手段と、CO濃度を検出するCOセンサと、前記COセンサにて検出した検出CO濃度が異常閾値以上となると、前記バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段とが設けられている開放型燃焼機器に関する。
開放型燃焼機器として、例えば、吸気口を通して吸い込んだ空気をバーナの燃焼用空気として供給し、バーナの燃焼により加熱された空気を吹き出し口から吹き出すことにより、暖房対象空間を暖房する温風暖房機等がある。
このような開放型燃焼機器では、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高い状態となっていないかを監視し、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高い状態となっていると判別すると、バーナの燃焼を停止させている。
バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高い状態となっていると判別する構成として、例えば、第1従来構成では、バーナにて形成される火炎の温度が高いほど高い出力値を出力する熱電対を設け、その熱電対の出力値が異常用出力値以下となると、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高い状態となっていると判別している。
また、第2従来構成では、吹き出し口付近にCO濃度を検出するCOセンサを設け、そのCOセンサにて検出した検出CO濃度が異常閾値以上となると、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると判別している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−14551号公報
上記第1従来構成では、バーナが不完全燃焼となると熱電対が計測している箇所の火炎の温度が低下することから、その火炎の温度低下を熱電対にて捉えることにより、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていることを判別している。しかしながら、熱電対にてCO濃度を直接検出しているわけではないので、熱電対の出力値とCO濃度との関係等を予め設定しておかなければならず、構成の複雑化を招く虞がある。
上記第2従来構成では、COセンサにてCO濃度を直接検出しているので、第1従来構成のような問題を生じることがない。しかしながら、例えば、タバコの煙等、COを含んだ空気が吸気口から吸い込まれたときでも、COセンサにてそのCOを検出することになる。よって、COセンサにて検出したCOは、バーナの不完全燃焼により発生したものであるのか、それ以外の要因によって生じたものであるのかを区別できず、事実区別していない。その為に、単に、COセンサの検出CO濃度が異常閾値以上となるだけでは、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっているとは言えない。よって、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときでも、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると誤って判別してしまうことがある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、構成の複雑化を招くことなく、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときに、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると誤って判別してしまうのを抑制できる開放型燃焼機器を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る開放型燃焼機器の特徴構成は、供給される燃料を燃焼させるバーナと、吸気口を通して空気を吸い込み前記バーナの燃焼排ガスを吹き出し口から排気する送風手段と、CO濃度を検出するCOセンサと、前記COセンサにて検出した検出CO濃度が異常閾値以上となると、前記バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段とが設けられている開放型燃焼機器において、
前記バーナにて形成される火炎の温度が高いほど高い出力値を出力する熱電対と、
前記バーナの不完全燃焼によりCOが発生している不完全燃焼CO発生状態であるか前記バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生している非不完全燃焼CO発生状態であるかを判別するCO発生状態判別手段とが設けられ、
前記CO発生状態判別手段は、前記検出CO濃度が前記異常閾値に達する以前で前記検出CO濃度の上昇を検出すると、前記熱電対の出力値が低下傾向であるか否かを判別して、低下傾向であると前記不完全燃焼CO発生状態であると判別し、低下傾向でなければ前記非不完全燃焼CO発生状態であると判別するように構成されている点にある。
バーナが不完全燃焼となると火炎の温度が低下して熱電対の出力値が低下傾向となるが、バーナが不完全燃焼となっていなければ火炎の温度が低下せず、熱電対の出力値は低下傾向とならない。よって、バーナの不完全燃焼の有無と熱電対の出力値の傾向とは一定の関係があると言える。
そこで、本特徴構成によれば、CO発生状態判別手段は、COセンサの検出CO濃度が異常閾値に達する以前の状態まで上昇したときに、熱電対の出力値が低下傾向であるか否かを判別することにより、上述の不完全燃焼の有無と熱電対の出力値の傾向との一定の関係を利用して、熱電対の出力値が低下傾向であると不完全燃焼CO発生状態であると判別し、熱電対の出力値が低下傾向でなければ非不完全燃焼CO発生状態であると判別している。
以上のことから、熱電対の出力値とCO濃度との関係等を予め設定しておく必要もないことから、構成の複雑化を招くことなく、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときに、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると誤って判別してしまうのを抑制できる開放型燃焼機器を実現できる。
本発明に係る開放型燃焼機器の更なる特徴構成は、前記CO発生状態判別手段が不完全燃焼CO発生状態であると判別したときには、前記CO発生状態判別手段が非不完全燃焼CO発生状態であると判別したときよりも、前記異常閾値を低い値に設定する異常閾値設定手段が設けられている点にある。
本特徴構成によれば、不完全燃焼CO発生状態であるときには、COセンサの検出CO濃度が非不完全燃焼CO発生状態のときよりも低い異常閾値に達することによりバーナの燃焼を停止することになる。これにより、バーナの不完全燃焼によりCOが発生しているときには、いち早くバーナの燃焼を停止して、さらにCOが発生するのを防止できる。
一方、例えば、煙草の煙等、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときには、バーナが不完全燃焼となっていないので、バーナの不完全燃焼のときのように直ぐにバーナの燃焼を停止させることが求められていない。よって、非不完全燃焼CO発生状態であるときには、COセンサの検出CO濃度が不完全燃焼CO発生状態のときよりも高い異常閾値に達することによりバーナの燃焼を停止する。これにより、バーナの燃焼を継続できるにもかかわらずバーナの燃焼を停止させてしまうことを防止して、使用者の使い勝手が悪化するのを抑制できる。
本発明に係る開放型燃焼機器の更なる特徴構成は、前記CO発生状態判別手段は、前記熱電対の出力値が低下傾向判別値以下になると、前記熱電対の出力値が低下傾向であると判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、バーナが不完全燃焼となったときに、熱電対の出力値が低下傾向判別値以下となるように実験等により低下傾向判別値を予め設定しておくことができる。これにより、CO発生状態判別手段は、単に、熱電対の出力値と低下傾向判別値とを比較することにより、熱電対の出力値が低下傾向であるか否かを判別することができる。よって、熱電対の出力値が低下傾向であるか否かの判別を的確に且つ容易に行うことができる。
本発明に係る開放型燃焼機器の更なる特徴構成は、前記CO発生状態判別手段は、前記熱電対の出力値の単位時間当たりの低下度合いが設定低下度合いよりも大きいと、前記熱電対の出力値が低下傾向であると判別するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、バーナが不完全燃焼となったときには、時間経過に伴って熱電対の出力値が低下していくことになるので、熱電対の出力値の単位時間当たりの低下度合いが設定低下度合いよりも大きくなっているか否かを監視しておくことにより、バーナの不完全燃焼を起因とする熱電対の出力値の変化を的確に捉えることができる。そして、バーナが不完全燃焼となったときに、熱電対の出力値の単位時間当たりの低下度合いよりも小さくなるように実験等により設定低下度合いを予め設定しておくことができる。これにより、バーナの不完全燃焼による熱電対の出力値の低下傾向を精度よく且つ容易に判別することができる。
本発明に係る開放型燃焼機器の更なる特徴構成は、前記CO発生状態判別手段が不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、不完全燃焼用の報知作動を行い、前記CO発生状態判別手段が非不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、非不完全燃焼用の報知作動を行う報知手段が設けられている点にある。
本特徴構成によれば、報知手段が不完全燃焼用の報知作動を行うか非不完全燃焼用の報知作動を行うかによって、使用者は、COが発生している要因がバーナの不完全燃焼であるのかそれ以外の要因であるのかを区別することができる。よって、使用者は、バーナの不完全燃焼によりCOが発生している場合には換気を行う等の適切な処置を行うことができながら、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生している場合にもそれに対応した適切な処置を行うことができる。
ガスファンヒータの断面図 ガスファンヒータの制御ブロック図 COセンサの検出CO濃度及び熱電対の出力値の時間経過に伴う変化を示すグラフ ガスファンヒータの制御動作を示すフローチャート
本発明に係る開放型燃焼機器の実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態では、図1に示すように、吸気口1を通して吸い込んだ空気をバーナ2の燃焼用空気として供給し、バーナ2の燃焼により加熱された空気を吹き出し口3から吹き出すことにより、暖房対象空間を暖房するガスファンヒータにて開放型燃焼機器を構成している。
ガスファンヒータには、図1及び図2に示すように、供給されるガス燃料を燃焼させるバーナ2と、そのバーナ2を点火するイグナイタ4と、バーナ2へガス燃料を供給する燃料供給状態とバーナ2へのガス燃料の供給を停止する燃料供給停止状態とに切り換え自在な燃料断続手段5と、バーナ2に燃焼用空気を供給する送風ファン6(送風手段に相当する)と、ガスファンヒータの運転を制御する制御部7と、制御部7に各種の制御指令等を指令する操作部8とが備えられている。
バーナ2は、背面の上方側に吸気口1を備え且つ前面の下方側に吹出し口3を備えたケーシング9内に収納されている。ケーシング9内には、吸気口1を通して吸い込まれた空気の一部をバーナ2に燃焼用空気として供給し、残りの一部をバーナ2の燃焼ガスと混合させた状態で吹き出し口3に導くように、内部風路10が形成されている。吸気口1には、エアフィルタ11が設けられ、塵埃等のケーシング9内への侵入を抑制している。
送風ファン6は、吸気口1に対して吸い込み作用し、且つ、その吐出部を吹き出し口3に臨ませた状態で、内部風路10の途中に設けられている。これにより、ガスファンヒータは、吸気口1を通して吸い込んだ暖房対象空間の空気にバーナ2の燃焼ガスを混合させて温風を生成し、その温風を吹き出し口3から暖房対象空間に吹き出して、暖房対象空間を暖房するように構成されている。
イグナイタ4は、バーナ2の炎口(図示省略)の上方に設けられ、バーナ2の着火を検出する熱電対12も、バーナ2の炎口の上方に設けられている。熱電対12は、バーナ2にて形成される火炎に対して接触するように設けられており、その火炎の温度が高いほど高い出力値を出力するように構成されている。
図1では図示を省略するが、バーナ2への燃料供給路13には、その燃料供給路13を開閉する電磁式の開閉弁14、及び、バーナ2への燃料供給量を調整する電磁式の比例弁15が設けられている。そして、燃料断続手段5が、開閉弁14と比例弁15とから構成されている。燃料供給路13は、例えば、都市ガス(13A等、メタンガス(CH4)を主成分とするガス)が供給される都市ガス管(図示省略)に接続されており、都市ガスがバーナ2に供給されるように構成されている。
ガスファンヒータには、CO濃度を検出するCOセンサ16が備えられている。COセンサ16は、吸気口1を通して吸い込まれるケーシング9外の空気中のCO濃度を検出するように、ケーシング9の背面部において吸気口1の近傍に設けられている。COセンサ16としては、検知対象空気中のCO濃度を検出できるものであればよく、半導体式、接触燃焼式、電気化学式等の各種形式のものを適応することができる。このような各種形式のCOセンサは、公知技術であるので、その具体的な構成については説明を省略する。
操作部8には、ガスファンヒータの運転開始及び運転停止を指令する運転スイッチ17、異常等を報知する異常報知ブザー18、暖房目標温度を設定する温度設定部19、暖房目標温度、室内温度等の各種情報を表示する表示部(図示省略)等が備えられている。運転スイッチ17は、押し操作が繰り返される毎に、運転開始と運転停止とが交互に指令されるように構成されている。
以下、制御部7の制御動作について説明する。
制御部7は、送風ファン6、燃料断続手段5及びイグナイタ4等の作動を制御することにより、運転スイッチ17による運転開始の指令によりバーナ2の燃焼を開始させ、運転スイッチ17による運転停止の指令によりバーナ2の燃焼を停止させる。そして、制御部7は、バーナ2の燃焼中には、図外の温度センサ等により検出する温度が温度設定部19にて設定された暖房目標温度となるように、比例弁15の開度を調整している。また、制御部7は、バーナ2の燃焼中に、COセンサ16にて検出する検出CO濃度を監視し、その検出CO濃度が異常閾値以上となると、バーナ2の燃焼を停止させるように構成されている。これにより、CO濃度が異常閾値以上となっているにもかかわらず、バーナ2の燃焼が継続されることを防止して、さらにCOが発生するのを防止している。
本発明では、COセンサ16の検出濃度が異常閾値以上となることによりバーナ2の燃焼を停止させるだけでなく、COセンサ16の検出CO濃度が上昇すると、バーナ2の不完全燃焼によりCOが発生している不完全燃焼CO発生状態であるか、又は、バーナ2の不完全燃焼以外の要因によりCOが発生している非不完全燃焼CO発生状態であるかを判別するCO発生状態判別手段20が設けられている。CO発生状態判別手段20は、制御部7に備えられている。
図3は、時間経過に伴うCOセンサ16の検出CO濃度の変化と熱電対12の出力値の変化とを示したものである。図中、COセンサ16の検出CO濃度をK1にて示しており、熱電対12の出力値をK2にて示している。
図3(a)は、バーナ2が不完全燃焼となった場合を示している。図3(b)は、例えば、ガスファンヒータの近くでCOを発生させる等して、バーナ2が不完全燃焼となっていないときに吸気口1から吸い込まれた空気中にCOが含まれている場合を示している。
図3(a)に示すように、バーナ2が不完全燃焼となった場合には、その不完全燃焼によりCOが発生することから、検出CO濃度K1は時間経過と共に上昇する。そして、バーナ2が不完全燃焼となると、バーナ2にて形成される火炎の温度が低下することから、熱電対12の出力値K2は時間経過と共に低下する。
一方、図3(b)に示す場合のように、バーナ2の不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときには、吸気口1から吸い込まれた空気中に含まれるCOをCOセンサ16が検出するので、検出CO濃度K1は時間経過と共に上昇する。しかしながら、バーナ2の不完全燃焼が生じていないので、バーナ2にて形成される火炎の温度は大きく低下せず、熱電対の出力値K2は一定値に近い値を取る。
以上のことから、COセンサ16の検出CO濃度が上昇したときに、熱電対12の出力値が低下していれば、バーナ2が不完全燃焼していると言える。一方、COセンサ16の検出CO濃度が上昇したときに、熱電対12の出力値が低下していなければ、バーナ2は不完全燃焼を起こしておらず、バーナ2の不完全燃焼以外の要因によってCOが発生していると言える。このように、バーナの不完全燃焼の有無と熱電対の出力値の傾向とは一定の関係があると言える。
そこで、制御部7内に備えられるCO発生状態判別手段20は、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前で検出CO濃度の上昇を検出すると、熱電対12の出力値が低下傾向であるか否かを判別して、熱電対12の出力値が低下傾向であると不完全燃焼CO発生状態であると判別し、熱電対12の出力値が低下傾向でなければ非不完全燃焼CO発生状態であると判別する。
ここで、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前で検出CO濃度が上昇していることを検出するための構成としては、例えば、CO発生状態判別手段20が、COセンサ16の検出CO濃度が上昇判別値(異常閾値よりも小さい値に設定されている、例えば20ppm)以上となると、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前でCOセンサ16の検出CO濃度が上昇していると判別するように構成されている。
また、例えば、CO発生状態判別手段20は、COセンサ16の検出CO濃度の単位時間当たりの上昇度合い(単位時間当たりでの時間の変分に対する検出CO濃度の変分の傾き)が設定上昇度合いよりも大きいと、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前で検出CO濃度が上昇していると判別するように構成することもできる。
熱電対12の出力値が低下傾向であるか否かを判別するための構成としては、CO発生状態判別手段20が、熱電対12の出力値が低下傾向判別値(例えば15mV)以下になると、熱電対12の出力値が低下傾向であると判別するように構成されている。ここで、低下傾向判別値については、バーナ2が不完全燃焼を起こしていないときの熱電対12の出力値よりも低い値が設定されている。
また、例えば、不完全燃焼判別手段20は、熱電対12の出力値の単位時間当たりの低下度合い(単位時間当たりでの時間の変分に対する熱電対12の出力値の変分の傾き)が設定低下度合いよりも大きいと、熱電対12の出力値が低下傾向であると判別するように構成することもできる。
このようにして、CO発生状態判別手段20が不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、COセンサ16が検出したCOは、バーナ2の不完全燃焼により発生したものであると認識することができる。一方、CO発生状態判別手段20が非不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、COセンサ16が検出したCOは、例えば、煙草の煙等、バーナ2の不完全燃焼以外の要因によって生じたものであると認識することができる。
しかも、ガスファンヒータには、CO発生状態判別手段20に加えて、バーナ2の燃焼を停止させるか否かの基準となる異常閾値を設定する異常閾値設定手段21と、COの発生を報知する報知手段22とが設けられている。異常閾値設定手段21は、制御部7に備えられており、報知手段22は、制御部7に備えられて異常報知ブザー18の作動を制御するブザー制御部23と異常報知ブザー18とを備えている。
異常閾値設定手段21は、CO発生状態判別手段20が不完全燃焼CO発生状態であると判別したときには、CO発生状態判別手段20が非不完全燃焼CO発生状態であると判別したときよりも、異常閾値を低い値に設定するように構成されている。例えば、異常閾値設定手段21は、不完全燃焼CO発生状態であると、不完全燃焼用の異常閾値(例えば30ppm)を異常閾値に設定し(図3(a)中点線参照)、非不完全燃焼CO発生状態であると、非不完全燃焼用の異常閾値(例えば100ppm)を異常閾値に設定する(図3(b)中点線参照)。
このように異常閾値を設定することにより、バーナ2の不完全燃焼によりCOが発生しているときには、いち早くバーナ2の燃焼を停止して、さらにCOが発生するのを防止できる。しかも、例えば、煙草の煙等、バーナ2の不完全燃焼以外の一過性の要因によりCOが発生しているときには、バーナ2の燃焼を継続できるにもかかわらずバーナ2の燃焼を停止させてしまうことを防止して、使用者の使い勝手が悪化するのを抑制できる。
報知手段22は、CO発生状態判別手段20が不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、不完全燃焼用の報知作動を行い、CO発生状態判別手段20が非不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、非不完全燃焼用の報知作動を行うように構成されている。そして、不完全燃焼用の報知作動及び非不完全燃焼用の報知作動では、いずれもブザー制御部23が異常報知ブザー18を作動させるのであるが、不完全燃焼用の報知作動と非不完全燃焼用の報知作動とで異なる警告音を発するようにブザー制御部23が異常報知ブザー18を作動させる。
図4のフローチャートに基づいて、制御部7の制御動作について説明する。
制御部7は、運転スイッチ17にて運転開始が指令されると、バーナ2を点火する点火処理を行ってバーナ2の燃焼を開始し、図外の温度センサ等により検出する温度が暖房目標温度となるように比例弁15の開度を調整して運転を開始する(ステップ#1、#2)。そして、制御部7のCO発生状態判別手段20は、COセンサ16の検出CO濃度を監視しており、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値に達する以前で検出CO濃度が上昇していると判別すると、熱電対12の出力値が低下傾向であるか否かを判別する(ステップ#3、#4)。
CO発生状態判別手段20は、熱電対12の出力値が低下傾向であると不完全燃焼CO発生状態であると判別し、異常閾値設定手段21が不完全燃焼用の異常閾値を異常閾値に設定する(ステップ#5、#6)。一方、CO発生状態判別手段20は、熱電対12の出力値が低下傾向でなければ非不完全燃焼CO発生状態であると判別し、異常閾値設定手段21が非不完全燃焼用の異常閾値を異常閾値に設定する(ステップ#7、#8)。
制御部7は、COセンサ16の検出CO濃度を監視しており、COセンサ16の検出CO濃度が異常閾値以上となると、開閉弁14及び比例弁15を閉弁させてバーナ2の燃焼を停止させる異常停止を行う(ステップ#9、#10)。この異常燃焼停止では、バーナ2の燃焼を停止させてから設定時間が経過するまでは送風ファン6の作動を継続させる。また、ステップ#9では、不完全燃焼CO発生状態であると検出CO濃度が不完全燃焼用の異常閾値以上であるか否かを判別し、非不完全燃焼CO発生状態であると非不完全燃焼用の異常閾値以上であるか否かを判別することになる。
バーナ2の燃焼を停止させると、ブザー制御部23は、CO発生状態判別手段20が不完全燃焼CO発生状態であると判別していると異常報知ブザー18を作動させて不完全燃焼用の報知作動を行い、CO発生状態判別手段20が非不完全燃焼CO発生状態であると判別していると異常報知ブザー18を作動させて非不完全燃焼用の報知作動を行う異常報知を行う(ステップ#11)。
制御部7は、運転スイッチ17により運転停止が指令されるまでは上述のような制御動作を行い、運転スイッチ17により運転停止が指令されると、開閉弁14及び比例弁15を閉弁させてバーナ2の燃焼を停止させて運転を停止する(ステップ#12、#13)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、熱電対12の出力値が低下傾向であるか否かを判別するための構成として、例えば、熱電対12の出力値が設定量以上低下することを設定回数以上連続して検出することにより、熱電対12の出力値が低下傾向であると判別することもできる。この場合、設定量については、例えば、一定量を設定したり、設定量以上の低下を検出するたびに設定量が大きくなるように変更設定することもできる。
(2)上記実施形態において、異常閾値設定手段21は、不完全燃焼CO発生状態であると、不完全燃焼用の異常閾値(例えば30ppm)を異常閾値に設定し、非不完全燃焼CO発生状態であると、非不完全燃焼用の異常閾値(例えば100ppm)を異常閾値に設定しているが、例えば、不完全燃焼用の異常閾値及び非不完全燃焼用の異常閾値は、一定の値ではなく、検出CO濃度の単位時間当たりの上昇度合い等に基づいて変更設定することも可能である。
(3)本発明は、上記実施形態において例示したガスファンヒータ以外に、ガスストーブ、石油ファンヒータ、石油ストーブ、給湯装置等、種々の開放型燃焼機器に適用することができる。
本発明は、供給される燃料を燃焼させるバーナと、吸気口を通して空気を吸い込み前記バーナの燃焼排ガスを吹き出し口から排気する送風手段と、CO濃度を検出するCOセンサと、前記COセンサにて検出した検出CO濃度が異常閾値以上となると、前記バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段とが設けられ、構成の複雑化を招くことなく、バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生しているときに、バーナの不完全燃焼によりCO濃度が高くなっていると誤って判別してしまうのを抑制できる各種の開放型燃焼機器に適応することができる。
1 吸気口
2 バーナ
3 吹き出し口
6 送風手段(送風ファン)
12 熱電対
16 COセンサ
20 CO発生状態判別手段
21 異常閾値設定手段
22 報知手段

Claims (5)

  1. 供給される燃料を燃焼させるバーナと、
    吸気口を通して空気を吸い込み前記バーナの燃焼排ガスを吹き出し口から排気する送風手段と、
    CO濃度を検出するCOセンサと、
    前記COセンサにて検出した検出CO濃度が異常閾値以上となると、前記バーナの燃焼を停止させるバーナ制御手段とが設けられている開放型燃焼機器であって、
    前記バーナにて形成される火炎の温度が高いほど高い出力値を出力する熱電対と、
    前記バーナの不完全燃焼によりCOが発生している不完全燃焼CO発生状態であるか前記バーナの不完全燃焼以外の要因によりCOが発生している非不完全燃焼CO発生状態であるかを判別するCO発生状態判別手段とが設けられ、
    前記CO発生状態判別手段は、前記検出CO濃度が前記異常閾値に達する以前で前記検出CO濃度の上昇を検出すると、前記熱電対の出力値が低下傾向であるか否かを判別して、低下傾向であると前記不完全燃焼CO発生状態であると判別し、低下傾向でなければ前記非不完全燃焼CO発生状態であると判別するように構成されている開放型燃焼機器。
  2. 前記CO発生状態判別手段が不完全燃焼CO発生状態であると判別したときには、前記CO発生状態判別手段が非不完全燃焼CO発生状態であると判別したときよりも、前記異常閾値を低い値に設定する異常閾値設定手段が設けられている請求項1に記載の開放型燃焼機器。
  3. 前記CO発生状態判別手段は、前記熱電対の出力値が低下傾向判別値以下になると、前記熱電対の出力値が低下傾向であると判別するように構成されている請求項1又は2に記載の開放型燃焼機器。
  4. 前記CO発生状態判別手段は、前記熱電対の出力値の単位時間当たりの低下度合いが設定低下度合いよりも大きいと、前記熱電対の出力値が低下傾向であると判別するように構成されている請求項1又は2に記載の開放型燃焼機器。
  5. 前記CO発生状態判別手段が不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、不完全燃焼用の報知作動を行い、前記CO発生状態判別手段が非不完全燃焼CO発生状態であると判別した場合には、非不完全燃焼用の報知作動を行う報知手段が設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載の開放型燃焼機器。
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