JPH0931006A - ポリビニルベンジルエーテル化合物およびその製造方法 - Google Patents

ポリビニルベンジルエーテル化合物およびその製造方法

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JPH0931006A
JPH0931006A JP18737595A JP18737595A JPH0931006A JP H0931006 A JPH0931006 A JP H0931006A JP 18737595 A JP18737595 A JP 18737595A JP 18737595 A JP18737595 A JP 18737595A JP H0931006 A JPH0931006 A JP H0931006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数領域で良好で一定で、温度や吸湿
性に依存しにくい誘電特性を示し、耐熱性にも優れるポ
リビニルベンジルエーテル化合物の提供。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1はメチル基またはエチル基、R2は水素原子
または炭素数1〜10の炭化水素基、R3はビニルベン
ジル基(但し、水素原子とビニルベンジル基とのモル比
は60:40〜0:100である)、nは2〜4の数を
示す)で示されるポリビニルベンジルエーテル化合物お
よびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリビニル
ベンジルエーテル化合物およびその製造方法に関するも
のであり、さらに詳しくは本発明は、広い周波数領域で
良好で一定で、且つ温度や吸湿性に依存しにくい誘電特
性を示し、さらに耐熱性にも優れるポリビニルベンジル
エーテル化合物およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、硬化性樹脂は、接着、注型、コー
ティング、含浸、積層、成形コンパウンドなど幅広く利
用されている。しかしながら、近年その用途は多岐にわ
たっており、使用環境や使用条件によっては、従来から
知られる硬化性樹脂では満足できない場合がある。
【0003】例えば、各種電気機器に用いられる積層板
においては、近年の電子機器の進歩に伴い、高い性能が
要求されるようになってきている。とくに、コンピュー
ターの演算速度、伝播速度の高速化、移動通信機器等の
高周波化等の要求から、低誘電率、低誘電正接の材料が
求められており、またこれらの誘電特性は、温度や吸湿
性に依存しないことも求められている。
【0004】現在、主に使用されている積層板のマトリ
ックス樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹
脂等が挙げられるが、これらの樹脂は、低誘電率、低誘
電正接を十分に満足するものではなく、またその誘電特
性も温度や吸湿性に依存する傾向がある。なお、ポリイ
ミド樹脂は耐熱性は高いものの、その誘電特性は、吸湿
性に依存する傾向がある。
【0005】上記課題を解決するために特開昭63−6
8537号公報および特開昭64−65110号公報で
は、誘電特性の改良されたビニルベンジル化合物のポリ
マーが開示されており、硬化物の煮沸吸水後の誘電特性
について報告されているが、吸湿性に対する誘電特性の
依存性はいまだ十分ではない。またこれら従来技術にお
いては、また誘電特性の温度に対する依存性も明らかに
はされていない。
【0006】この他にも、ビニルベンジル基を有するポ
リマーは種々提案されている。例えば、特開平1−13
2616号公報、特開平1−204922号公報、特開
平2−88609号公報、特開平2−110120号公
報、特開平2−134340号公報、特開平3−203
12号公報、特開平4−164904号公報、特開平4
−164909号公報、特開平4−31409号公報、
特開平4−31410号公報、特開平4−31411号
公報、特開平4−31412号公報等に記載された化合
物が例示されるが、その誘電特性を含めた電気特性はい
まだ不十分である。またこれら従来技術には、本発明の
ポリビニルベンジルエーテル化合物については全く開示
または示唆されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
広い周波数領域で良好で一定で、且つ温度や吸湿性に依
存しにくい誘電特性を示し、さらに耐熱性にも優れるポ
リビニルベンジルエーテル化合物およびその製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、上記のような従来の課題を解決することができ
た。すなわち本発明は、下記一般式(1)
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R1はメチル基またはエチル基を
示し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素
基を示し、R3は水素原子またはビニルベンジル基を示
し(但し、水素原子とビニルベンジル基とのモル比は6
0:40〜0:100である)、nは2〜4の数を示
す)で示されるポリビニルベンジルエーテル化合物を提
供するものである。
【0011】また本発明は、下記一般式(2)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1はメチル基またはエチル基を
示し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素
基を示し、nは2〜4の数を示す)で示されるポリフェ
ノールと、ビニルベンジルハライドとを、アルカリ金属
水酸化物の存在下で反応させて得られる、上記一般式
(1)で示されるポリビニルベンジルエーテル化合物を
提供するものである。
【0014】さらに本発明は、ビニルベンジルハライド
が、p−ビニルベンジルクロライドおよびm−ビニルベ
ンジルクロライドからなる群から選ばれる少なくとも1
種である前記のポリビニルベンジルエーテル化合物を提
供するものである。
【0015】さらにまた本発明は、上記一般式(2)で
示されるポリフェノールと、ビニルベンジルハライドと
を、アルカリ金属水酸化物の存在下で反応させることを
特徴とする、ポリビニルベンジルエーテル化合物の製造
方法を提供するものである。
【0016】また本発明は、相間移動触媒の存在下反応
が行われる前記の製造方法を提供するものである。
【0017】さらに本発明は、上記一般式(1)で示さ
れるポリビニルベンジルエーテル化合物と、これと共重
合可能な単量体とを含有してなる硬化性樹脂組成物を提
供するものである。
【0018】さらにまた本発明は、上記一般式(1)で
示されるポリビニルベンジルエーテル化合物と、ビニル
エステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、マレイミド樹
脂、ポリフェノールのポリシアナート樹脂、エポキシド
樹脂およびこれらの混合物からなる群から選ばれる少な
くとも1種の熱硬化性樹脂と、を含有してなる硬化性樹
脂組成物を提供するものである。
【0019】また本発明は、下記一般式(1)で示され
るポリビニルベンジルエーテル化合物をそれ自体、ある
いは該ポリビニルベンジルエーテル化合物とこれと共重
合可能な単量体または熱硬化性樹脂とを含有してなる硬
化性樹脂組成物を硬化させて得られた硬化樹脂を提供す
るものである。
【0020】以下、本発明をさらに詳細に説明する。上
記一般式(1)で示される本発明のポリビニルベンジル
エーテル化合物において、R1はメチル基またはエチル
基を示し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化
水素基、好ましくはベンジル基を表し、R3は水素原子
またはビニルベンジル基を表すものである。ここで、水
素原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜
0:100である。また、nは2〜4の値を有する。本
発明の一般式(1)のポリビニルベンジルエーテル化合
物は、上記一般式(2)に示されるポリフェノールと、
ビニルベンジルハライドとを反応させることにより合成
することができる。
【0021】一般式(2)のポリフェノールは、市販さ
れているものを利用することができ、例えば日本石油化
学社製PP−700−300、PP−1000−180
等が挙げられる。
【0022】ビニルベンジルハライドとしては、p−ビ
ニルベンジルクロライド、m−ビニルベンジルクロライ
ド、p−ビニルベンジルクロライドとm−ビニルベンジ
ルクロライドとの混合体、p−ビニルベンジルブロマイ
ド、m−ビニルベンジルブロマイドおよびp−ビニルベ
ンジルブロマイドとm−ビニルベンジルブロマイドとの
混合体等が挙げられる。中でも好ましくは、p−ビニル
ベンジルクロライド、およびp−ビニルベンジルクロラ
イドとm−ビニルベンジルクロライドとの混合体がよ
い。p−ビニルベンジルクロライドを使用すると、対称
性がよくなり、高融点、高軟化点のポリビニルベンジル
エーテル化合物が得られる。また、p−ビニルベンジル
クロライドとm−ビニルベンジルクロライドとの混合体
を使用すると、低融点、低軟化点のポリビニルベンジル
エーテル化合物が得られ、作業性が良好となる。
【0023】ポリフェノールとビニルベンジルハライド
との反応は、とくに制限されるものではないが、例えば
ポリフェノールとビニルベンジルハライドとを、極性中
性溶媒中、アルカリ金属水酸化物を脱塩酸剤として用い
反応させる方法が挙げられる。
【0024】ポリフェノールとビニルベンジルハライド
との配合割合は、適宜設計することができるが、例えば
モル比として、ポリフェノール:ビニルベンジルハライ
ド=100:40〜100:120であることができ
る。
【0025】極性中性溶媒としては、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ジオキサン、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエー
テル、1,3−ジメトキシプロパン、1,2−ジメトキシ
プロパン、テトラメチレンスルホン、ヘキサメチルホス
ホアミド、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセトンおよびこれらの混合物が挙げられる。
【0026】アルカリ金属水酸化物としては、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウムおよびこれらの混合物等が挙
げられる。アルカリ金属水酸化物の配合割合は、例えば
フェノール性水酸基1モルに対して1.1〜2.0倍モル
程度がよい。
【0027】反応温度および反応時間は、それぞれ30
〜100℃で、0.5〜20時間であればよい。
【0028】これとは別の方法として、相間移動触媒、
例えば第4級アンモニウム塩の存在下で、上記ポリフェ
ノールとビニルベンジルハライドとを、水/有機溶剤混
合液中、アルカリ金属水酸化物を脱塩酸剤として100
℃までの温度で反応させることにより、本発明のポリビ
ニルベンジルエーテル化合物が得られる。
【0029】なお、上記方法で本発明のポリビニルベン
ジルエーテル化合物を製造した場合、ポリフェノールと
ビニルベンジルハライドの配合設計により、出発原料の
一つである一般式(2)のポリフェノールにおけるフェ
ノール性水酸基が、すべてビニルベンジル基に置換させ
ないものを作ることができる。この場合、上記反応によ
り得られるものは、本発明のポリビニルベンジルエーテ
ル化合物と一般式(2)のポリフェノールとの混合体で
ある。本発明においては、特定割合未満、すなわち両者
に対して60モル%未満であれば、このポリフェノール
は存在していてもよい。しかし、60モル%を超える
と、後に行う硬化反応が十分に達成されず、また良好な
誘電特性を示さなくなるので好ましくない。
【0030】一般式(2)のポリフェノール水酸基のビ
ニルベンジル基への置換率は、40〜100モル%、好
ましくは60〜100モル%である。この置換率は、当
然のことながら高ければ高いほど望ましい。この置換率
は、ポリフェノールと、ビニルベンジルハライドとの配
合設計により適宜調整することができる。
【0031】ポリフェノールの存在が許されない場合
は、ポリフェノールとビニルベンジルハライドとの配合
設計および適当な手段、例えば溶媒/非溶媒系の組み合
わせによる再沈殿精製法により未反応原料等を除去すれ
ばよい。
【0032】本発明のポリビニルベンジルエーテル化合
物は、それ自体あるいは他の共重合可能な単量体と重合
および硬化させることにより、広い周波数領域で良好で
一定で、且つ温度や吸湿性に依存しにくい誘電特性を示
し、さらに耐熱性にも優れる樹脂として使用することが
できる。
【0033】共重合可能な単量体としては、例えばスチ
レン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、ジビニルベ
ンジルエーテル、アリルフェノール、アリルオキシベン
ゼン、ジアリルフタレート、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、ビニルピロリドン等が挙げられる。
これらの単量体の配合割合は、ポリビニルベンジルエー
テル化合物に対して、2〜50重量%程度である。
【0034】また、本発明のポリビニルベンジルエーテ
ル化合物は、既知の熱硬化性樹脂、例えばビニルエステ
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、マレイミド樹脂、ポ
リフェノールのポリシアナート樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ビニルベンジル化合物等や、既知の熱可
塑性樹脂、例えばポリエーテルイミド、ポリエーテルス
ルホン、ポリアセタール、ジシクロペンタジエン系樹脂
等と組み合わせて使用することも可能である。その配合
割合は、本発明のポリビニルベンジルエーテル化合物に
対して5〜90重量%程度である。中でも好ましくは、
ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、マレイ
ミド樹脂、ポリフェノールのポリシアナート樹脂、エポ
キシド樹脂およびこれらの混合物からなる群から選ばれ
る少なくとも1種である。
【0035】本発明のポリビニルベンジルエーテル化合
物自体、あるいは該化合物と他の単量体または熱硬化性
樹脂とを含有してなる硬化性樹脂組成物の重合および硬
化は、公知の方法で行うことができる。硬化は、硬化剤
の存在下または不存在下のいずれでも可能である。硬化
剤を使用する場合は、例えば過酸化ベンゾイル、メチル
エチルケトンパーオキシド、ジクミルパーオキシド、t
−ブチルパーベンゾエート等の公知のラジカル重合開始
剤を使用することができる。使用量は、ポリビニルベン
ジルエーテル化合物100重量部に対して0〜10重量
部である。
【0036】硬化温度は、硬化剤の使用の有無および硬
化剤の種類によっても異なるため一概に規定できない
が、20〜250℃、好ましくは50〜250℃であ
る。温度が20℃未満では、十分な硬化が得られない。
【0037】また、硬化の調整のために、ハイドロキノ
ン、ベンゾキノン、銅塩等を配合できることは言うまで
もない。
【0038】本発明のポリビニルベンジルエーテル化合
物は、必要に応じてニーダー、ブレンダー、ロール等に
よって他の種々の充填剤や強化繊維を配合し、成形材料
や複合材料とすることができる。充填剤の例としては、
シリカ、アルミナ、ジルコニア、二酸化チタン、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
ケイソウ土、雲母、チタン酸カリウムウィスカー、チタ
ン酸バチウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー等が挙げ
られる。強化繊維の例としては、ガラス繊維、カーボン
繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭化珪素繊維、アルミナ
繊維等の単繊維が挙げられる。また溶剤に溶かしてワニ
ス、塗料、接着剤として、また強化繊維であるガラス繊
維、カーボン繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭化珪素繊
維、アルミナ繊維に含浸させてプリプレグとして、また
フィラメントワインデイングとして有益な成形材料、構
造材料とすることが可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。な
お、特記しない限り、例中の部は重量部を意味する。な
お、実施例で行われた各種測定の方法を以下に記す。 軟化点の測定:JIS K7234に準じた。 熱重量分析:リガク社製示差熱天秤TG-DTA THERMOFLEX
TG8110を使用し、10℃/分の昇温速度で、空気中での
5%重量減少温度を測定した。 ガラス転移温度(Tg):オリエンテック社製RHEOVIBR
ON MODEL DDV-25FPを使用し、加振周波数11Hzの条
件によるDMA法で行った。 赤外線吸収スペクトル:日本電子社製フーリエ変換赤外
分光光度計JIR-RFX3002FT-IR SPECTROPHOTOMETERを使用
し、測定した。1 H核磁気共鳴スペクトル:内部標準物質としてテトラ
メチルシランを用い、日本電子社製JNM-PMX60SIを使用
して測定した。 液体クロマトグラフィー:溶出液はTHF、カラムは昭
和電工社製ShodexGPCKF 801を用いて測定した。 示差屈折:昭和電工社製RI SE-51を用いて測定した。 残存フェノール基:JIS K0070の中和滴定法で
測定した。 誘電特性:100Hz〜30MHzの範囲の誘電率およ
び誘電正接を横河ヒューレットパッカード社製のLCR
メーター4285A、4285Bを用い平衡ブリッジ法
で測定した。但し、5MHz以上の誘電正接は共振法で
測定した。
【0040】実施例 1 温度調節器、撹拌装置、冷却コンデンサーおよび滴下ロ
ートを備えた1リットルの4つ口フラスコに、一般式
(2)に対応するポリフェノールとして日本石油化学社
製PP−700−300を79.3g(0.25当量)、
ビニルベンジルハライドとしてセイミケミカル社製ビニ
ルベンジルクロライドCMS−AM(m−/p−異性
体:30/70重量%混合物)42.7g(0.28当
量)、テトラn−ブチルアンモニウムブロマイド2.4
g、2,4−ジニトロフェノール0.038g、メチルエ
チルケトン200gを仕込み、撹拌溶解し、液温を75
℃にし、水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム2
0g(0.5当量)/水20g)を20分間で滴下し、
さらに75℃で4時間撹拌を続けた。次に、10%塩酸
水溶液でフラスコ内容物を中和した後、トルエン100
gを追加し、有機層を300mlの水で3回洗浄し、メ
チルエチルケトン、トルエンを減圧除去した後、反応物
を300mlのメタノールに沈澱させた結果、収率95
%で軟化点87℃の本発明のポリビニルベンジルエーテ
ル化合物(PP−700−300−100VBという、
以下同様)を得た。このPP−700−300−100
VBは、一般式(1)において、R1がメチル基、R2
ベンジル基、nが3である。
【0041】生成物の確認を、液体クロマトグラフィー
(LC分析)、赤外線吸収スペクトル(IR)、1H核
磁気共鳴スペクトル(NMR)で行った。LC分析よ
り、未反応のビニルベンジルクロライドが存在しないこ
と、IRよりフェノール性水酸基が存在しないこと、N
MRで5〜6ppm付近にビニルベンジル基を示すシグ
ナルを確認したことにより、得られた生成物が一般式
(1)に示される構造のビニルベンジルエーテル化合物
であることを確認した。図1にPP−700−300−
100VBのIRのチャートを示す。またJIS K0
070の中和滴定法による水酸基当量の測定により、フ
ェノール性水酸基が存在しない(一般式(1)における
3の水素原子とビニルベンジル基のモル比が0:10
0)ことも確認した。
【0042】また、PP−700−300−100VB
を120℃で溶融し、厚さが2mmとなるようにガラス
板の間に流し込み、120℃で2時間熱重合した後、さ
らに150℃で2時間、且つ180℃で2時間アフター
キュアして得たPP−700−300−100VBの硬
化物の熱重量分析結果(空気中で5%の重量減少を示す
温度)とTg測定結果を表1に示す。
【0043】さらに、この2mm厚の硬化物を5cm×5
cmの大きさに切り出し、この試験片の100Hz〜30
MHzの範囲の誘電率および誘電正接を測定した。その
結果を表2に示す。また、この試験片を沸騰水中で48
時間煮沸し、吸水率(乾燥重量/吸水後の重量の百分
率)を測定し、再度誘電率および誘電正接を測定した。
その結果を表3に示す。
【0044】実施例 2 温度調節器、撹拌装置、冷却コンデンサーおよび滴下ロ
ートを備えた1リットルの4つ口フラスコに、一般式
(2)に対応するポリフェノールとして日本石油化学社
製PP−700−300を79.3g(0.25当量)、
ビニルベンジルハライドとしてセイミケミカル社製ビニ
ルベンジルクロライドCMS−AM(m−/p−異性
体:30/70重量%混合物)36.2g(0.238当
量)、テトラn−ブチルアンモニウムブロマイド2.4
g、2,4−ジニトロフェノール0.038g、メチルエ
チルケトン200gを仕込み、撹拌溶解し、液温を75
℃にし、水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム2
0g(0.5当量)/水20g)を20分間で滴下し、
さらに75℃で4時間撹拌を続けた。次に、10%塩酸
水溶液でフラスコ内容物を中和した後分液し、有機層を
300mlの水で3回洗浄し、メチルエチルケトンを減
圧除去して収率95%で軟化点87℃のPP−700−
300−95VBを得た。このPP−700−300−
95VBは、一般式(1)において、R1がメチル基、
2がベンジル基、nが3である。
【0045】生成物の確認を、LC分析およびNMRで
行った。LC分析から、未反応のビニルベンジルクロラ
イドが存在しないこと、NMRから、5〜6ppm付近
にビニルベンジル基を示すシグナルを確認したことによ
り、得られた生成物が一般式(1)に示される構造のフ
ェノールのビニルベンジルエーテル化合物であること、
またJIS K0070の中和滴定法による水酸基当量
の測定により、フェノール性水酸基が5モル%存在して
いる(一般式(1)におけるR3の水素原子とビニルベ
ンジル基のモル比が5:95)ことを確認した。
【0046】また、実施例1と同様の操作でPP−70
0−300−95VBの硬化を行い、その硬化物の熱重
量分析結果およびTg測定を行った。その結果を表1に
示す。
【0047】さらに、PP−700−300−95VB
を120℃で溶融し、厚さが1mmとなるようにガラス
板の間に流し込み、120℃で2時間熱重合した後、さ
らに150℃で2時間且つ180℃で2時間アフターキ
ュアを行った。この1mm厚の硬化物を1cm×1cm
×1mmの大きさに切り出し、この試験片の−50℃〜
200℃の範囲における100Hz、1KHz、10K
Hz、100KHz、および1MHzの各周波数の誘電
率および誘電正接を測定した。その結果を表5〜表9に
示す。
【0048】実施例 3 実施例2と同様の操作において、ビニルベンジルクロラ
イドをポリフェノールに反応させ、フェノール性水酸基
をビニルベンジル基に80モル%(一般式(1)におけ
るR3の水素原子とビニルベンジル基のモル比が20:
80)、60モル%(一般式(1)におけるR3の水素
原子とビニルベンジル基のモル比が40:60)および
40モル%(一般式(1)におけるR3の水素原子とビ
ニルベンジル基のモル比が60:40)の割合で置換
し、それぞれPP−700−300−80VB(軟化点
88℃)、PP−700−300−60VB(軟化点1
12℃)およびPP−700−300−40VB(軟化
点125℃)を得た。合成物の確認も実施例2と同様に
行った。図2にPP−700−300−80VBのIR
のチャートを示す。
【0049】実施例1と同様に、PP−700−300
−80VBおよびPP−700−300−60VBの誘
電率および誘電正接を測定した。また、PP−700−
300−80VBについては、実施例1と同様に吸水
率、および吸水後の誘電率および誘電正接を測定した。
その結果を表2〜表4に示す。
【0050】比較例 1 温度調節器、撹拌装置、冷却コンデンサーおよび滴下ロ
ートを備えた1リットルの4つ口フラスコに、ジシクロ
ペンタジエン骨格フェノール樹脂DPP−3H(日本石
油化学(株)製)45g(0.25当量)、ビニルベン
ジルクロライドCMS−AM(m−/p−異性体:30
/70重量%混合物、セイミケミカル(株)製)38.
1g(0.25当量)、テトラn−ブチルアンモニウム
ブロマイド2.4g、2,4−ジニトロフェノール0.0
38g、メチルエチルケトン200gを仕込み、撹拌溶
解したものに、75℃で水酸化ナトリウム水溶液(水酸
化ナトリウム20g(0.5当量)/水20g)を20
分間で滴下し、さらに75℃で4時間撹拌を続けた。次
に、塩酸でフラスコ内容物を中和した後分液し、有機層
を300mlの水で3回洗浄し、メチルエチルケトンを
減圧除去して収率95%でDPP−3H−100VBを
得た。生成物の確認は、液体クロマト(LC分析)、I
R、NMRで行い、未反応のビニルベンジルクロライド
が存在しないこと、フェノール性水酸基が存在しないこ
と、ジシクロペンタジエン骨格フェノール樹脂のビニル
ベンジルエーテル化合物であることを確認した。
【0051】さらに、DPP−3H−100VBを12
0℃で溶融し、厚さが1mmとなるようにガラス板の間
に流し込み、120℃で2時間熱重合した後、さらに1
50℃で2時間且つ180℃で2時間アフターキュアを
行った。この1mm厚の硬化物を1cm×1cm×1m
mの大きさに切り出し、この試験片の−50℃〜200
℃の範囲における100Hz、1KHz、10KHz、
100KHzおよび1MHzの各周波数の誘電率および
誘電正接を測定した。その結果を表5〜表9に示す。
【0052】比較例 2 エポキシ樹脂エピコート828(油化シェルエポキシ
(株)製)100部に、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール(四国化成(株)製)2部を添加し、厚さが2m
mとなるようにガラス板の間に流し込み、80℃で2時
間硬化後、150℃で2時間アフターキュアを行い、こ
の2mm厚の硬化物を5cm×5cmの大きさに切り出
し、試験片を得(828−2E4MZ)、実施例1と同
様に誘電率および誘電正接を測定した。その結果を表3
および表4に示す。また、実施例1と同様にこの試験片
の吸水率を測定し、併せて吸水後の誘電率および誘電正
接を測定した。その結果も表3および表4に示す。
【0053】比較例 3 ビニルエステル樹脂リポキシRF−313(昭和高分子
(株)製)100部に、パーヘキサ3M(1,1−ビス
(tert-ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、日本油脂(株)製)1部を添加し、厚さが
2mmとなるようにガラス板の間に流し込み、80℃で
2時間硬化後、120℃で2時間アフターキュアを行
い、この2mm厚の硬化物を5cm×5cmの大きさに
切り出し、試験片を得(RF−313)、実施例1と同
様に誘電率および誘電正接を測定した。その結果を表3
および表4に示す。また、実施例1と同様にこの試験片
の吸水率を測定し、併せて吸水後の誘電率および誘電正
接を測定した。その結果も表3および表4に示す。
【0054】比較例 4 エポキシ樹脂エピコート828(油化シェルエポキシ
(株)製)100部に、メチルハイミック酸(日立化成
(株)製)81部およびDMP−30(2,4,6−トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノール、精工化学
(株)製)1部を添加し、厚さが1mmとなるようにガ
ラス板の間に流し込み、100℃で5時間硬化後、15
0℃で15時間アフターキュアを行い、実施例2と同様
に試験片を得(828−MNA)、−50℃〜200℃
の範囲における誘電率と誘電正接を測定した。その結果
を表5〜表9に示す。
【0055】実施例 4 実施例1で合成したPP−700−300−100VB
100部を120℃で溶融し、それにスチレンモノマー
(SM)15部を溶解したものを厚さが2mmとなるよう
にガラス板の間に流し込み、120℃で2時間熱重合し
た後、さらに150℃で2時間および180℃で2時間
アフターキュアを行った。この2mm厚の硬化物を5cm×
5cmの大きさに切り出し、100Hz〜30MHzの範
囲の誘電率と誘電正接とを実施例1と同様の操作で測定
した。測定結果を表10に示す。また、この5cm×5cm
×2mmの試験片を沸騰水中で48時間煮沸し、吸水率を
測定した後、実施例1と同様の方法で誘電率と誘電正接
を測定した。その結果も表10に併せて示す。
【0056】実施例 5 実施例1で合成したPP−700−300−100VB
100部を120℃で溶融し、それにジフェニルメタン
ビスマレイミド(BMI、三井東圧社製)30部を混合
したものを厚さが2mmとなるようにガラス板の間に流し
込み、120℃で2時間熱重合した後、さらに150℃
で2時間、180℃で2時間および200℃で2時間ア
フターキュアを行い、Tgを測定した。また、この2mm
厚の硬化物を5cm×5cmの大きさに切り出し、100H
z〜30MHzの範囲の誘電率と誘電正接とを実施例1
と同様の操作で測定した。測定結果を表11に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】表1の結果から、本発明のポリビニルベン
ジルエーテル化合物は、優れた耐熱性を有することが判
る。また表2の結果から、本発明のポリビニルベンジル
エーテル化合物は、広い周波数領域で良好で一定な誘電
特性を有することが判る。さらに表3および表4の結果
から、本発明のポリビニルベンジルエーテル化合物は、
比較例の化合物に比べて、幅広い周波数領域で吸水後で
あってもあまり変化しない誘電特性を示している。さら
にまた表5〜表9の結果から、本発明のポリビニルベン
ジルエーテル化合物は、比較例の化合物に比べて、幅広
い周波数で、且つ幅広い温度でも一定な優れた誘電特性
を示していることが判る。また、表10および表11の
結果から、本発明のポリビニルベンジルエーテル化合物
とこれと共重合可能な単量体からなる組成物の硬化物、
ポリビニルベンジルエーテル化合物と熱硬化性樹脂から
なる組成物の硬化物は、広い周波数領域で良好な誘電特
性を有することが判る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、広い周波数領域で良好
で一定で、且つ温度や吸湿性に依存しにくい誘電特性を
示し、さらに耐熱性にも優れるポリビニルベンジルエー
テル化合物およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたPP−700−300−1
00VBのIR分析の結果を示す図である。
【図2】実施例3で得られたPP−700−300−8
0VBのIR分析の結果を示す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R3
    は水素原子またはビニルベンジル基を示し(但し、水素
    原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜0:
    100である)、nは2〜4の数を示す)で示されるポ
    リビニルベンジルエーテル化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2) 【化2】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、nは
    2〜4の数を示す)で示されるポリフェノールと、ビニ
    ルベンジルハライドとを、アルカリ金属水酸化物の存在
    下で反応させて得られる、下記一般式(1) 【化3】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R3
    は水素原子またはビニルベンジル基を示し(但し、水素
    原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜0:
    100である)、nは2〜4の数を示す)で示されるポ
    リビニルベンジルエーテル化合物。
  3. 【請求項3】 ビニルベンジルハライドが、p−ビニル
    ベンジルクロライドおよびm−ビニルベンジルクロライ
    ドからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項
    2に記載のポリビニルベンジルエーテル化合物。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2) 【化4】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、nは
    2〜4の数を示す)で示されるポリフェノールと、ビニ
    ルベンジルハライドとを、アルカリ金属水酸化物の存在
    下で反応させることを特徴とするポリビニルベンジルエ
    ーテル化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 相間移動触媒の存在下反応が行われる請
    求項4に記載のポリビニルベンジルエーテル化合物の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 ビニルベンジルハライドが、p−ビニル
    ベンジルクロライドおよびm−ビニルベンジルクロライ
    ドからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項
    4または5に記載のポリビニルベンジルエーテル化合物
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 下記一般式(1) 【化5】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R3
    は水素原子またはビニルベンジル基を示し(但し、水素
    原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜0:
    100である)、nは2〜4の数を示す)で示されるポ
    リビニルベンジルエーテル化合物と、これと共重合可能
    な単量体とを含有してなる硬化性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 下記一般式(1) 【化6】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R3
    は水素原子またはビニルベンジル基を示し(但し、水素
    原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜0:
    100である)、nは2〜4の数を示す)で示されるポ
    リビニルベンジルエーテル化合物と、ビニルエステル樹
    脂、不飽和ポリエステル樹脂、マレイミド樹脂、ポリフ
    ェノールのポリシアナート樹脂、エポキシド樹脂および
    これらの混合物からなる群から選ばれる少なくとも1種
    の熱硬化性樹脂と、を含有してなる硬化性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 下記一般式(1) 【化7】 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R3
    は水素原子またはビニルベンジル基を示し(但し、水素
    原子とビニルベンジル基とのモル比は60:40〜0:
    100である)、nは2〜4の数を示す)で示されるポ
    リビニルベンジルエーテル化合物をそれ自体、あるいは
    該ポリビニルベンジルエーテル化合物とこれと共重合可
    能な単量体または熱硬化性樹脂とを含有してなる硬化性
    樹脂組成物を硬化させて得られた硬化樹脂。
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