JPH09309193A - 印刷物レイアウトシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】版下台紙データを分割して作業を行うことで製
版作業の省力化ならびに人的作業負荷の軽減をはかる印
刷物のレイアウトシステム。 【解決手段】製版システムのレイアウトデータ作成にお
いて、版下台紙を入力する台紙入力手段と、前記、台紙
入力手段により入力した台紙データを分割する台紙分割
手段と、前記、台紙分割手段により分割した台紙データ
を記憶する台紙記憶手段と、前記、台紙記憶手段により
記憶した台紙データに属性を付加する属性付加手段と、
前記、属性付加手段により付加した属性を記憶する属性
記憶手段と、前記、台紙記憶手段により記憶した台紙デ
ータを合成する台紙属性合成手段と、を具備するレイア
ウトシステム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、版下台紙を入力して属
性を付加したのちに印刷物を作成することを目的とした
レイアウトシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、印刷用のフィルムを作成する製版
システムにおいては版下台紙をスキャナにより取り込
み、指定の属性を付加してフィルムを出力する工程があ
る。

【０００３】この工程は、版下台紙をディスプレイ上に
表示して平網の色付け、割り当て原稿の指定等をおこな
うものである。

【０００４】しかし、この作業は作業者がディスプレイ
に表示された画面をみながらおこなうものであり、内容
によっては非常に時間がかかる。

【０００５】そして、版下台紙については作業途中で内
容が大幅にかわってしまうものもあり最初から属性を付
加し直さなければならないという場合もあり作業時間の
ロスにつながってしまう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、版下台
紙の内容が作業途中で大幅に変更されてしまう場合に
は、主な印刷物の内容として台紙の１部分が広告によっ
て構成されている場合があり、広告は印刷物になる直前
まで掲載する頁が定まらない場合が多い。

【０００７】印刷物の掲載頁が決定して版下台紙を入力
して、属性を付加するという手順を踏んでいると作業者
の負担が増加するばかりでなく決定した版下台紙情報ま
でも変更してしまうので前回の作業で付加した属性の再
現不良の確率も高くなり、果ては、納期に間に合わない
という状況になってしまう。

【０００８】本発明は、上述のような問題を解決するた
めになされたもので版下台紙データを分割して作業を行
うことで製版作業の省力化ならびに人的作業負荷の軽減
をはかることが可能な印刷物のレイアウトシステムを提
供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、印刷物のレイアウトをおこなうレイアウトシステ
ムにおいて、製版システムのレイアウトデータ作成にお
いて、版下台紙を入力する台紙入力手段と、前記、台紙
入力手段により入力した台紙データを分割する台紙分割
手段と、前記、台紙分割手段により分割した台紙データ
を記憶する台紙記憶手段と、前記、台紙記憶手段により
記憶した台紙データに属性を付加する属性付加手段と、
前記、属性付加手段により付加した属性を記憶する属性
記憶手段と、前記、台紙記憶手段により記憶した台紙デ
ータを合成する台紙属性合成手段と、を具備することを
特徴とするレイアウトシステム、としたものである。

【００１０】即ち、最初の版下台紙を第１の版下台紙と
し、広告など未確定部分の版下台紙を第２の版下台紙と
すると、

【００１１】第１の版下台紙を入力する第１台紙入力手
段と、第１台紙入力手段により入力したデータにたいし
て作業者が属性を付加する属性付加手段と、第１台紙デ
ータを広告未確定部と確定部に分割する台紙分割手段
と、第１台紙入力手段により入力した台紙データに属性
を付加する第１属性付加手段と、広告未確定部の版下台
紙を入力する第２台紙入力手段と、第２台紙入力手段に
より入力した台紙データに属性を付加する第２属性付加
手段と、第１、第２に分かれた版下台紙を付加された属
性を変化させず合成する台紙データの属性合成手段とを
備えて構成している。ここで、台紙入力手段、属性付加
手段などは上述の如く第１、第２の２つ備えてて良い
が、１つの手段で順次機能させても良い。

【００１２】

【作用】本発明の印刷物レイアウトシステムにおいては
印刷物の頁内に印刷内容が確定していない版下台紙デー
タに平網、文字の色付けや原稿のアサインの等の属性付
加作業を行わなければならない場合に内容の確定部と不
確定部に分割して処理をおこなうことにより、確定部の
属性付加作業を完了することができ、また不確定部の属
性は他の頁に配置指示がでた場合でも再度属性付加の作
業をおこなう必要が無くなるためレイアウト作業の省力
化、ならびに人的作業負荷の軽減をはかることができ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細説明する。

【００１４】図１は本発明による印刷物レイアウトシス
テムの全体構成例を示すブロック図である。

【００１５】本印刷物レイアウトシステムは図１に示す
ように版下台紙入力手段１と、版下台紙分割手段２と、
版下台紙記憶手段３と、属性付加手段４と、属性記憶手
段５と、版下台紙属性合成手段６と、演算出力手段７と
から構成している。

【００１６】ここで、版下台紙入力手段１は例えば、平
面スキャナからなりレイアウト内容の元になる版下台紙
を走査してデジタル化して入力するものである。

【００１７】また、版下台紙分割手段２は例えばマウス
とディスプレイからなり、オペレータが画面に表示され
た台紙データを部分的に抽出することができるものであ
る。

【００１８】版下台紙記憶手段３は磁気ディスクからな
り版下台紙入力手段１から入力した台紙のデジタルデー
タを必要なときに取り出して加工できるための記憶領域
である。

【００１９】そして属性付加手段４はマウスやキーボー
ド等からなり台紙データに対して平網、写真などの割り
当てをおこなうものである。

【００２０】属性記憶手段５は磁気ディスクからなり属
性付加手段４により付加した平網、原稿等の情報を記憶
しておく領域である。

【００２１】台紙属性合成手段６は台紙分割手段２によ
り分割した台紙データと、別の入力手段により取り込ん
だ台紙データとを合成して１つの台紙データとするもの
である。

【００２２】また、属性記憶手段５に記憶した属性につ
いても、１つの台紙データに付属するものとして合成を
おこなう。

【００２３】演算出力手段７は台紙属性合成手段６によ
り合成した台紙データと属性情報を元にして、最終レイ
アウトデータを生成して印刷用の版となるフィルムとし
て出力する。

【００２４】次に以上のごとく構成した本実施例の印刷
物レイアウトシステムの作業について図２のフローを用
いて説明する。

【００２５】まず作業者はレイアウトの内容を把握して
確定部分と未確定部分を確認する。この時、未確定部分
すなわち全ての内容が変更されずに印刷物として作成さ
れるものは通常の流れで作業をおこなう。

【００２６】しかし、未確定の部分があるということが
事前に判断できる場合がある。例を挙げれば、広告等の
直前まで掲載内容が確定されないものである。１頁の中
に本来の内容と広告とが割り当てられるレイアウトパタ
ーンは意外に多いものである。広告の内容は印刷の直前
まで確定しないことがよくあり、とりあえず得意先の指
定通りにレイアウトを作成して後工程に流すという手順
がとられる。そして、とりあえずレイアウトして作成し
た出力物は印刷直前に別の頁と入れ替えや、まったく別
の広告を配置するという複雑な流れをたどり印刷物とな
る。

【００２７】版下台紙入力では平面スキャナを利用して
版下台紙を２値の画像にデジタル化してシステム内に取
り込む。そしてシステム内に取り込んだ版下画像を画面
に表示して作業者が属性を付加してゆくのだが、途中で
レイアウト内容が変更になるとわかっていてもとりあえ
ず得意先の指定通りに属性を付加をして作業を進めてゆ
く。

【００２８】属性を版下台紙上の指定の全てについて付
加し終わった後、未確定部分の抽出をおこなって属性付
加作業を終了する。未確定部分の抽出は属性付加作業の
前に指定してもよい。この時指定した未確定部分の座標
と範囲を記憶しておく。

【００２９】そして、属性付加の作業を全て終えたとし
てレイアウト演算出力をおこない、印刷用フィルム版を
作成する。

【００３０】作業進行管理は得意先から未確定部分の訂
正の指示があった場合、これは主に未確定部分の他頁と
の差し替え、別台紙との差し替えの２つに分けられる
が、別台紙との差し替えの場合は再び版下台紙入力をお
こない、デジタルデータを作成した後に属性付加作業を
おこなう。

【００３１】また、他頁との差し替えの時は差し替え対
象の頁の未確定部分との画像の合成と属性の付け替えを
おこなう。

【００３２】図３に版下台紙の例を示して説明する。

【００３３】版下台紙１０の広告１２が差し替え対象の
レイアウト部分とする。また、差し替えデータの入った
版下台紙２０の広告２２は別台紙として入力されたもの
で、得意先の指示は本文１１を変更せずに広告１２と広
告２２を入れ替えるという指示とすると、版下台紙分割
処理により記憶した未確定部分の座標をもとに本文１１
と広告２２を合成する。

【００３４】台紙データと同様に、版下台紙２０に付加
した属性情報を版下台紙１０と版下台紙２０のデータを
合成したデータに追加をおこなう。

【００３５】以上のように作成したレイアウトデータを
最終確定レイアウトデータとして演算をおこない、フィ
ルム出力をおこなう。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば版下
台紙の内容が最終的に決定していなくてもレイアウト作
業を進行でき、再度属性を付加する必要もないので属性
付加のさいに起こる再現不良の心配も軽減できる。さら
に製版作業や印刷作業の人的作業付加を軽減して短納期
をはかることが可能となる印刷物レイアウトシステムを
提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の印刷物レイアウトシステ
ムのブロック図。

【図２】同実施の形態における作業のフロー図。

【図３】同実施の形態における版下台紙形式を説明する
ための説明図。

【符号の説明】

１‥‥台紙入力手段 ２‥‥台紙分割手段 ３‥‥台紙記憶手段 ４‥‥属性付加手段 ５‥‥属性記憶手段 ６‥‥台紙属性合成手段 ７‥‥演算出力手段 １０‥‥版下台紙 １１‥‥本文 １２‥‥広告 ２０‥‥版下台紙 ２２‥‥広告

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】製版システムのレイアウトデータ作成にお
   いて、 版下台紙を入力する台紙入力手段と、 前記、台紙入力手段により入力した台紙データを分割す
   る台紙分割手段と、 前記、台紙分割手段により分割した台紙データを記憶す
   る台紙記憶手段と、 前記、台紙記憶手段により記憶した台紙データに属性を
   付加する属性付加手段と、 前記、属性付加手段により付加した属性を記憶する属性
   記憶手段と、 前記、台紙記憶手段により記憶した台紙データを合成す
   る台紙属性合成手段と、を具備することを特徴とするレ
   イアウトシステム。