JPH0930907A - 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤 - Google Patents

農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤

Info

Publication number
JPH0930907A
JPH0930907A JP18396595A JP18396595A JPH0930907A JP H0930907 A JPH0930907 A JP H0930907A JP 18396595 A JP18396595 A JP 18396595A JP 18396595 A JP18396595 A JP 18396595A JP H0930907 A JPH0930907 A JP H0930907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
substance
weight
microcapsule
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18396595A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Takahashi
巌 高橋
Keishin Okui
敬信 奥井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
Ube Corp
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd, Sankyo Co Ltd, Ube Industries Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP18396595A priority Critical patent/JPH0930907A/ja
Publication of JPH0930907A publication Critical patent/JPH0930907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺ダニ活性物質の魚毒性を軽減し、かつダニ
防除効力を保持した農園芸用殺ダニマイクロカプセル製
剤の提供。 【解決手段】 20℃の水に対する溶解度が1%以下で
ある殺ダニ活性を有する化学物質を、平均粒子径が5〜
50μmであるマイクロカプセルに膜材重量/芯物質重
量が1/15〜1/50となるように内包せしめること
により、殺ダニ活性を有する化学物質の魚毒性を軽減し
たことを特徴とする農園芸用殺ダニマイクロカプセル製
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダニ類に対する防除
活性を有する化学物質の魚毒性を軽減し、かつ実用的に
十分なダニ防除効力を保持した農園芸用殺ダニマイクロ
カプセル製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農園芸分野の害虫であるダニ類は植物の
果実および茎葉に寄生して植物の養分を吸汁して加害す
ることから、防除の必要な重要害虫として位置付けられ
ている。ダニ類は昆虫ではなく、昆虫とは薬剤感受性も
異なり、一般の殺虫剤が適用できない場合が多く、ダニ
類を防除する薬剤は殺ダニ剤として一般の殺虫剤とは区
別されている。
【0003】ダニは種類が多く、その生態、生活環境も
さまざまであるが、農園芸作物にダメージを与えるの
で、農園芸用のダニ防除に多くの薬剤が使用されてい
る。殺ダニ剤は蔬菜や花卉や果樹等の畑で使用されるた
め、水田使用の薬剤と比較して水系汚染の心配が少ない
ことから、魚毒性が比較的強い薬剤が少なくない。
【0004】さまざまな状況での万一の場合を考え合せ
るとより低魚毒性にしておくことが望ましいが、ダニ防
除剤の低魚毒性製剤については公知文献が少なく、あま
り研究されていない。一般的に殺虫剤等では魚毒性軽減
組成物を検討する場合、軽減剤の探索や製剤形態の研究
等が行われており、殺ダニ剤において防除活性物質をマ
イクロカプセルに内包させる方法も有力であると思われ
る。しかし、防除活性物質がカプセルに内包され、カプ
セル膜で覆われているために成分の虫体への移行が阻害
され、ダニ防除活性も軽減してしまう恐れがあること、
特公平6−35370に記載されているメチルパラチオ
ンマイクロカプセル剤のニジマス属に対する魚毒性のよ
うにマイクロカプセル化では軽減できない場合があるこ
となどのためか、農園芸用殺ダニ製剤としてマイクロカ
プセル剤が実用化された例や、それが有効であるという
試験例はない。勿論、どのようなマイクロカプセル製剤
が殺ダニ製剤として適しているかを記載した文献も見当
らない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従がって、本発明の課
題は、魚毒性の比較的強い殺ダニ活性化学物質のダニ防
除活性をそこねることなく、魚毒性を軽減した農園芸用
殺ダニ製剤を開発することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、水に対する溶解度が1%以下であるダニ防除(殺
ダニ)活性物質を内包したマイクロカプセル製剤を種々
の条件で製造し、これらの魚毒性および殺ダニ効力を室
内試験で調査したところ、魚毒性の軽減はマイクロカプ
セル化の条件を選ぶことによって可能であるが、殺ダニ
効力は魚毒性の軽減程度に従って低下し、満足できる結
果ではなかった。これはカプセル膜によって該活性物質
の虫体への移行が妨げられているのが原因と思われ、当
初はマイクロカプセル剤は殺ダニ製剤として適当ではな
いと思われた。しかし、室内試験で殺ダニ効力が低いと
判明したマイクロカプセル剤を圃場試験にかけたとこ
ろ、驚くべきことに、ある種のマイクロカプセル剤は、
一般的な製剤であるフロアブル剤、つまり該活性物質を
水中で粉砕して微粒子にし、分散剤等を使用して水中に
安定的に懸濁させた製剤を水で希釈して試験した場合と
ほぼ同等の防除効力を有することが観察され、その原因
は定かでないが、十分実用的であることが確認され本発
明に至った。
【0007】すなわち本発明は、20℃の水に対する溶
解度が1%以下である殺ダニ活性を有する化学物質を、
平均粒子径が5〜50μmであるマイクロカプセルに膜
材重量/芯物質重量が1/15〜1/50となるように
内包せしめることにより、殺ダニ活性を有する化学物質
の魚毒性を軽減したことを特徴とする農園芸用殺ダニマ
イクロカプセル製剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるマイクロカプセル
化には一般に知られている方法、例えばカプセル化され
る殺ダニ活性物質を含む油状物質(以下、芯物質と記
す)に膜材を溶解して、これを不溶性の分散媒中(通常
のO/Wタイプでは水)に分散させ、撹拌しながら分散
媒に可溶の反応材を添加せしめ、分散粒子表面にカプセ
ル膜を形成させる界面重合法(詳細は特開昭62−21
5504、特開昭62−215505、特開昭63−2
2004等に開示されている)、分散粒子か分散媒のど
ちらか一方から膜材を供給し、pH調節,加温、重合開
始剤の添加、紫外線照射などで重合開始条件を与えるこ
とにより分散粒子の表面でカプセル膜を形成せしめるi
n−situ重合法(詳細は特開平4−36201、特
開平5−907、特開昭61−155325等に開示さ
れている)、或いはコアセルベーション法などが適用で
きる。これらの方法は、水中に該活性物質を含む油状物
質を微粒子状態で分散させておき、その粒子表面でカプ
セル膜を形成させマイクロカプセル化するものである。
【0009】本発明で使用する殺ダニ活性を有する化学
物質は、20℃の水に対して1%以下の溶解度である非
水溶性か難水溶性の化学物質で、油状液体か非水溶性の
溶剤に溶解して液体になる性質を有し、具体的にはN,
N−ビス(2,4−キシリルイミノメチル)メチルアミ
ン(アミトラズ)、3−クロロ−α−エトキシイミノ−
2,6−ジメトキシベンジルベンゾエート(ベンゾメー
ト)、2−セカンダリーブチル−4,6−ジニトロフェ
ニル−3−メチルブト−2−エノエート(ビナパクリ
ル)、S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジル
ジチオカーボネート(キノメチオネート)、4−クロロ
フェニル 4−クロロベンゼンスルフォネート(クロロ
フェンソン)、2,2,2−トリクロロ−1,1−ビス
(4−クロロフェニル)エタノール(ジコホル)、O,
O−ジエチル S−2−エチルチオエチル ホスホロジ
チオエート(エチルチオメトン)、(R,S)−α−シ
アノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テト
ラメチルサイクロプロパンカルボキシレート(フェンプ
ロパスリン)、(4RS,5RS)−5−(4−クロロ
フェニル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オ
クソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボキシアミド
(ヘキシチアゾクス)、5−クロロ−−[2−[4−
(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキ
シ]エチル]−6−エチル−4−ピリミジナミン(ピリ
ミジフェン)、ポリナクチン等が挙げられるがこれらに
限定される訳ではない。上記活性化学物質は単独で又は
2種以上の混合物として、あるいは他の殺虫活性物質、
殺菌活性物質などと共に溶解してマイクロカプセル製剤
にしてもよい。該活性化学物質をマイクロカプセル化す
る際の系全体に対する該活性化学物質の含有量は該活性
化学物質の力価や物理的・化学的性状によっても異なる
が、1〜40%(以下、重量%を表す)程度が好まし
い。
【0010】本発明の殺ダニマイクロカプセル製剤の防
除対象であるダニ類は非常に小さく、果樹類、蔬菜類、
花卉類など殆どの植物に寄生し、加害する。具体的に
は、対象ダニ類としてハダニ科ナミハダニ、ニセナミハ
ダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、カンザワハダニ、
コウノシロハダニ、ミヤケハダニ、オウトウハダニ、ニ
セクローバーハダニ、クローバーハダニ、スミスハダ
ニ、ミチノクハダニ、モモノハダニ、アシノワハダニ、
ヒメハダニ科のチャノヒメハダニ、ブドウヒメハダニ、
カキヒメハダニ、フシダニ科のミカンサビダニ、リンゴ
サビダニ、ブドウサビダニ、ナシサビダニなどが挙げら
れるが、これらに限定されるわけではない。また、本発
明の殺ダニマイクロカプセル製剤は蔬菜類のコナガなど
の害虫防除も行うことができる。
【0011】マイクロカプセル化する際、殺ダニ活性化
学物質(該活性化学物質)を水等の分散媒中で微細な分
散粒子とするため、該活性化学物質が油状の場合は該活
性化学物質をそのまま使用してもよいが、必要に応じて
予め溶剤を使用したり加温したりして分散粒子を作りや
すい油状液体にしておく。
【0012】使用する溶剤としては難水溶性か非水溶性
のものがよく、例えばブチルエーテル、エチルビニルエ
ーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、トリクロロエ
タン等の有機塩素系溶媒類、マシン油等の鉱油類、植物
油類、フタル酸エステル類、アジピン酸エステル類、リ
ン酸エステル類、マレイン酸エステル類、低分子エポキ
シ化合物等が挙げられる。
【0013】マイクロカプセル化での分散粒子の粒径コ
ントロールや効率良いカプセル化を行うためには分散剤
が重要な役割を果たす。分散剤としては、例えばアクリ
ル酸重合物、(メタ)アクリル酸共重合物(アクリル酸
メチル等のアクリル酸エステル、アクリル酸アミド、ア
クリロニトリル、スチレンスルホン酸、酢酸ビニル等と
の共重合物)、マレイン酸共重合物(スチレン、エチレ
ン、プロピレン、メチルビニルエーテル、酢酸ビニル、
イソブチレンとの共重合物)、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール等の高分子物質;キサンタ
ンガム、アラビアガム、アルギン酸ソーダ等の天然多糖
類;ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンアルキル
フェニル縮合物、ポリオキシエチレンアルキルアミノエ
ーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミド類、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ソルビタン脂肪酸エステル類、アルキルナフタレンスル
ホン酸ホルムアルデヒド縮合物等の界面活性剤等の1種
または2種以上を組み合わせて使用し、分散系全体に対
して通常0.1〜10%(以下、重量%を表す)、好ま
しくは0.1〜5%の量で使用される。
【0014】分散剤は連続相である水等の分散媒に所定
量の分散剤を溶解しておき、撹拌しながらこれに難水溶
性または非水溶性の芯物質を加えるか、又は加えた後に
撹拌するかして分散系を作る。但し、芯物質に可溶性の
分散剤の場合はあらかじめ芯物質に溶解して使用するこ
ともできる。尚、これらの分散剤はマイクロカプセルを
製造した後、カプセルが沈降しないように分散系を安定
化させる作用も有している。
【0015】界面重合法とin−situ重合法による
マイクロカプセル化は、(1)芯物質を水等の分散媒中
に微粒子で懸濁させ、分散系を作る工程と、(2)その
分散粒子の表面にカプセル膜を形成せしめマイクロカプ
セルを作製する重合反応工程の2段階に分けられる。マ
イクロカプセルの粒子径は(1)の分散系を作る工程で
ほぼ決定されるので、この工程でカプセル粒子の設計に
合わせた分散剤及び撹拌方法(撹拌機種、撹拌スピード
等)を選ぶことが重要である。
【0016】また、必要に応じてその他の補助剤、例え
ば該活性物質の分解防止剤等をマイクロカプセルに内包
させることもできる。
【0017】本発明に使用される膜物質は特に限定はさ
れないが、ポリウレア樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、及びこれらの共重合樹脂などが挙げられる。実際に
は、膜物質は前記した膜物質の原材料となるモノマー、
プレポリマーの一種または二種以上と、必要に応じて架
橋剤、重合開始剤等とを使用して得ることができる。こ
こでいう膜材とは膜物質の主原材料となるモノマー、プ
レポリマー等をいう。
【0018】本発明の農園芸用殺ダニマイクロカプセル
製剤の平均粒子径は魚毒性と殺ダニ効力の試験結果から
判断して5〜50μmが好ましく、膜の強さの目安とな
る膜材重量/芯物質重量は1/50〜1/15程度が適
している。平均粒子径が5μm未満、或いは膜材重量/
芯物質重量が1/50未満では魚毒性が強くなり、また
膜材重量/芯物質重量が1/15を越えるとダニの防除
効率が劣ることがわかった。また、平均粒子径が必要以
上に大きいと散布器でのカプセルの崩壊が起こりやすく
なったり、製造中の粒子径のコントロールがしにくくな
ったりすることから50μm程度以下の平均粒子径が好
ましい。尚、本発明における平均粒子径は粒度分布測定
器での実測値を、膜材重量は便宜上、膜材として使用し
た原材料の総使用量を、芯物質重量は分散系に投入した
該活性化学物質及び溶剤などの油状物質重量(但し、膜
材の重量は含めない)を示す。製造されたマイクロカプ
セルは通常、分散系を安定化させるための分散剤や、必
要に応じて防黴剤、凍結防止剤、着色剤、芳香剤などを
添加して水中懸濁状製剤とする。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明するが、本
発明を限定するものではない(以下、部は重量部を表
す)。
【0020】実施例1 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をフェニルキシリルエタ
ン[ハイゾールSAS−296(日本石油化学社製)]
200部に50℃で加温溶解し、更に膜材としてポリメ
チレンポリフェニルポリイソシアネート[ミリオネート
MR−400(日本ポリウレタン社製)]10部および
イソホロンジイソシアネート5部を加え均一に混合溶解
し、芯液を調製した。他の容器にポリビニルアルコール
[ゴーセノールAL−06(日本合成化学社製)]の2
%水溶液485部を入れ40℃に加温し分散媒液を調製
した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシング
アナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用い回
転数8000rpmで5分間分散し、O/W型のエマル
ジョンを調製した。これにエチレンジアミン,ジエチレ
ントリアミンを各5%含む水溶液50部を加え、60℃
で3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセル液を
調製した。更に、プロピレングリコールの50%水溶液
100部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を加
え均一に混合し、殺ダニ活性物質量10%のマイクロカ
プセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1/
15(分母は小数点以下を四捨五入して整数にした;以
下同様)であり、平均粒子径の測定値は11.0μmで
あった。
【0021】実施例2 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)200部に50℃で加温溶解
し、更に膜材としてミリオネートMR−400(日本ポ
リウレタン社製)5部およびイソホロンジイソシアネー
ト3部を加え均一に混合溶解し、芯液を調製した。他の
容器にゴーセノールAL−06(日本合成化学社製)の
2%水溶液485部を入れ40℃に加温し分散媒液を調
製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシン
グアナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用い
回転数8000rpmで5分間分散しO/W型のエマル
ジョンを調製した。これにエチレンジアミン,ジエチレ
ントリアミンを各5%含む水溶液30部を加え、60℃
で3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセル液を
調製した。更に、プロピレングリコールの50%水溶液
127部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を加
え均一に混合し、殺ダニ活性物質量10%のマイクロカ
プセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1/
27であり、平均粒子径の測定値は10.7μmであっ
た。
【0022】実施例3 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)200部に50℃で加温溶解
し、更に膜材としてミリオネートMR−400(日本ポ
リウレタン社製)3.5部およびイソホロンジイソシア
ネート1.5部を加え均一に混合溶解し、芯液を調製し
た。他の容器にゴーセノールAL−06(日本合成化学
社製)の2%水溶液485部を入れ40℃に加温し分散
媒液を調製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、
ミキシングアナライザー2500型(特殊機化工業社
製)を用い回転数8000rpmで5分間分散しO/W
型のエマルジョンを調製した。これにエチレンジアミ
ン,ジエチレントリアミンを各5%含む水溶液20部を
加え、60℃で3時間反応させポリウレア膜のマイクロ
カプセル液を調製した。更に、プロピレングリコールの
50%水溶液140部およびキサンタンガムの2%水溶
液50部を加え均一に混合し、殺ダニ活性物質量10%
のマイクロカプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物
質重量は1/43であり、平均粒子径の測定値は10.
4μmであった。
【0023】実施例4 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)200部に50℃で加温溶解
し、更に膜材としてミリオネートMR−400(日本ポ
リウレタン社製)10部およびイソホロンジイソシアネ
ート5部を加え均一に混合溶解し、芯液を調製した。他
の容器にゴーセノールAL−06(日本合成化学社製)
の2%水溶液485部を入れ40℃に加温し分散媒液を
調製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシ
ングアナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用
い回転数6500rpmで5分間分散しO/W型のエマ
ルジョンを調製した。これにエチレンジアミン,ジエチ
レントリアミンを各5%含む水溶液50部を加え、60
℃で3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセル液
を調製した。更に、プロピレングリコールの50%水溶
液100部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を
加え均一に混合し、殺ダニ活性物質量10%のマイクロ
カプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1
/15であり、平均粒子径の測定値は24.6μmであ
った。
【0024】実施例5 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)200部に50℃で加温溶解
し、更に膜材としてミリオネートMR−400(日本ポ
リウレタン社製)10部およびイソホロンジイソシアネ
ート5部を加え均一に混合溶解し、芯液を調製した。他
の容器にゴーセノールAL−06(日本合成化学社製)
の2%水溶液485部を入れ40℃に加温し分散媒液を
調製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシ
ングアナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用
い回転数4000rpmで5分間分散しO/W型のエマ
ルジョンを調製した。これにエチレンジアミン,ジエチ
レントリアミンを各5%含む水溶液50部を加え、60
℃で3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセル液
を調製した。更に、プロピレングリコールの50%水溶
液100部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を
加え均一に混合し、殺ダニ活性物質量10%のマイクロ
カプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1
/15であり、平均粒子径の測定値は46.3μmであ
った。
【0025】実施例6 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン150部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)150部および芳香族系溶剤
[シェルソルAB(シェル化学社製)]100部に50
℃で加温溶解し、更に膜材としてミリオネートMR−4
00(日本ポリウレタン社製)5部およびヘキサメチレ
ンジイソシアネート5部を加え均一に混合し芯液を調製
した。他の容器にゴーセノールAL−06(日本合成化
学社製)の2%水溶液490部を入れ40℃に加温し分
散媒液を調製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入
れ、ミキシングアナライザー2500型(特殊機化工業
社製)を用い回転数6500rpmで5分間分散し、O
/W型のエマルジョンを調製した。これにエチレンジア
ミン,ジエチレントリアミンを各5%含む水溶液30部
を加え、60℃で3時間反応させポリウレア膜のマイク
ロカプセル液を調製した。更に、プロピレングリコール
20部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を加え
均一に混合し、殺ダニ活性物質量15%のマイクロカプ
セル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1/3
1であり、平均粒子径の測定値は25.3μmであっ
た。
【0026】実施例7 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン100部をハイゾールSAS−2
96(日本石油化学社製)150部およびシェルソルA
B(シェル化学社製)100部に50℃で加温溶解し、
更に膜材としてミリオネートMR−400(日本ポリウ
レタン社製)5部およびヘキサメチレンジイソシアネー
ト3部を加え均一に混合し芯液を調製した。他の容器に
ゴーセノールAL−06(日本合成化学社製)の2%水
溶液485部を入れ40℃に加温し分散媒液を調製し
た。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシングア
ナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用い回転
数4000rpmで5分間分散し、O/W型のエマルシ
ョンを調製した。これにエチレンジアミン,ジエチレン
トリアミンを各5%含む水溶液30部を加え、60℃で
3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセル液を調
製した。更に、プロピレングリコールの50%水溶液7
7部およびキサンタンガムの2%水溶液50部を加え均
一に混合し、殺ダニ活性物質量10%のマイクロカプセ
ル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1/32
であり、平均粒子径の測定値は46.1μmであった。
【0027】実施例8 5−クロロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)
−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル
−4−ピリミジナミン50部をシェルソルAB(シェル
化学社製)300部に50℃で加温溶解し、更に膜材と
してポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート[ミ
リオネート3053(日本ポリウレタン社製)]10部
を加え均一に混合し芯液を調製した。他の容器にポリビ
ニルアルコール[PVA−217EE(クラレ社製)]
の1%水溶液490部を入れ40℃に加温し分散媒液を
調製した。1Lの容器に芯液と分散媒液を入れ、ミキシ
ングアナライザー2500型(特殊機化工業社製)を用
い回転数10000rpmで5分間分散し、O/W型の
エマルションを調製した。これにエチレンジアミン,ジ
エチレントリアミンを各5%含む水溶液30部を加え、
60℃で3時間反応させポリウレア膜のマイクロカプセ
ル液を調製した。更に、プロピレングリコールの50%
水溶液70部およびキサンタンガムの2%水溶液50部
を加え均一に混合し、殺ダニ活性物質量5%のマイクロ
カプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は1
/27であり、平均粒子径の測定値は8.5μmであっ
た。
【0028】比較例1 ミキシングアナライザー2500型(特殊機化工業社
製)の回転数を8000rpmから12000rpmに
変更する以外は実施例2と同様な操作で殺ダニ活性物質
量10%のマイクロカプセル製剤を得た。本剤の膜材重
量/芯物質重量は1/27であり、平均粒子径の測定値
は4.2μmであった。
【0029】比較例2 実施例3で膜材であるミリオネートMR−400(日本
ポリウレタン社製)3.5部を2.5部に、イソホロン
ジイソシアネート1.5部を1.1部に、エチレンジア
ミン,ジエチレントリアミンを各5%含む水溶液を前記
アミンを各3.6%含む水溶液に、凍結防止剤のプロピ
レングリコール水溶液の140部を141.4部に変更
し、他は実施例3と同様な操作で殺ダニ活性物質量10
%のマイクロカプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯
物質重量は1/60であり、平均粒子径の測定値は1
0.1μmであった。
【0030】比較例3 実施例5で膜材であるミリオネートMR−400(日本
ポリウレタン社製)10部を15部に、イソホロンジイ
ソシアネート5部を7.5部に、エチレンジアミン,ジ
エチレントリアミンを各5%含む水溶液を前記アミンを
各7.5%含む水溶液に、凍結防止剤のプロピレングリ
コール水溶液の100部を92.5部に変更し、他は実
施例5と同様な操作で殺ダニ活性物質量10%のマイク
ロカプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は
1/10であり、平均粒子径の測定値は46.8μmで
あった。
【0031】比較例4 実施例4で膜材であるミリオネートMR−400(日本
ポリウレタン社製)10部を30部に、ヘキサメチレン
ジイソシアネート5部を15部に、エチレンジアミン,
ジエチレントリアミンを各5%含む水溶液50部を前記
アミンを各10%含む水溶液75部に、凍結防止剤のプ
ロピレングリコール水溶液100部を45部に変更し、
他は実施例4と同様な操作で活性物質量10%のマイク
ロカプセル製剤を得た。本剤の膜材重量/芯物質重量は
1/5であり、平均粒子径の測定値は25.1μmであ
った。
【0032】試験例 魚毒性試験:ガラスポットに10Lの水を入れ、所定濃
度になるように各薬剤を添加し、撹拌する。次いで当歳
魚のマゴイを10匹ずつ放し、48時間後の死亡率を調
査し、ダードロフ法により半数致死濃度(LC50と記
す)を計算した。供試薬剤としては全実施例と比較例
1,2で得た薬剤を用いた。
【0033】ダニ効力試験:ミカン園の各区(1樹)の
30葉をランダムに採取し、ミカンハダニ数を調査後、
殺ダニ活性物質として20ppmになるように水で希釈
した薬剤液(グラミンSを展着剤として0.01%にな
るよう添加)を背負い式動力噴霧機で1L/樹の割合で
散布した。散布から3週間経過後のランダムに採取した
各区30葉のミカンハダニ数を調査し、防除効率を次式
で計算した。供試薬剤としては全実施例と比較例3,4
の薬剤を用いた。
【0034】 防除効率=(1− Co/Xo × X/C )× 100 % Co:無散布区試験前ハダニ数、 C:無散布区3週間後ハダニ数 Xo:散布区試験前ハダニ数、 X:散布区3週間後ハダニ数
【0035】
【表1】
【0036】第1表によれば、平均粒子径が5μm未満
の場合(比較例1)、膜材重量/芯物質重量が1/50
未満の場合(比較例2)、魚毒性(LC50)は0.0
5ppm以下と強かったが、実施例はいずれも0.2p
pm以上であり、顕著に軽減された。ダニ防除効率につ
いては膜材重量/芯物質重量を1/10(比較例3)、
1/5(比較例4)と膜材重量の比率を多くすると顕著
に低下したのに対し、実施例はいずれも95%以上と十
分な効力を発揮した。
【0037】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺ダニマイクロカプセ
ル製剤によれば、魚毒性の比較的強い農園芸用殺ダニ防
除剤のダニ防除活性をそこねることなく、魚毒性を著し
く低減できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20℃の水に対する溶解度が1%以下で
    ある殺ダニ活性を有する化学物質を、平均粒子径が5〜
    50μmであるマイクロカプセルに膜材重量/芯物質重
    量が1/15〜1/50となるように内包せしめること
    により、殺ダニ活性を有する化学物質の魚毒性を軽減し
    たことを特徴とする農園芸用殺ダニマイクロカプセル製
    剤。
  2. 【請求項2】 殺ダニ活性を有する化学物質を内包した
    マイクロカプセルの膜物質がポリウレア系物質であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の農園芸用ダニマイクロカ
    プセル製剤。
  3. 【請求項3】 殺ダニ活性を有する化学物質が5−クロ
    ロ−−[2−[4−(2−エトキシエチル)−2,3
    −ジメチルフェノキシ]エチル]−6−エチル−4−ピ
    リミジナミンである請求項1又は2記載の農園芸用殺ダ
    ニマイクロカプセル製剤。
JP18396595A 1995-07-20 1995-07-20 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤 Pending JPH0930907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18396595A JPH0930907A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18396595A JPH0930907A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0930907A true JPH0930907A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16144925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18396595A Pending JPH0930907A (ja) 1995-07-20 1995-07-20 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0930907A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10324601A (ja) * 1997-04-11 1998-12-08 Rohm & Haas Co 生物活性物質の投与方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10324601A (ja) * 1997-04-11 1998-12-08 Rohm & Haas Co 生物活性物質の投与方法
JP4669591B2 (ja) * 1997-04-11 2011-04-13 ローム アンド ハース カンパニー 生物活性物質の投与方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3961021B2 (ja) 生物学的活性化合物および紫外線保護剤の懸濁液を含有するマイクロカプセル
RU2126628C1 (ru) Способ получения водной суспензии микрокапсул
RU2134967C1 (ru) Способ получения микрокапсулированных препаратов, содержащих пиретроидные инсектициды
CN101677532B (zh) 一种用于调节微胶囊化的活性成分的释放速率的方法
CN1104277C (zh) 微胶囊化的组合物
KR100621473B1 (ko) 산에 의해 방출이 자극되는 마이크로캡슐
DK2865271T3 (en) IMPROVED FORMULATION
JP2003526687A (ja) マイクロカプセル懸濁液
EA013743B1 (ru) Состав капсулы
EA017372B1 (ru) Агрохимический продукт, способ его получения и его применение
HU215771B (hu) 2-Klór-N-(etoxi-metil)-6'-etil-o-aceto-toluidid herbicidet tartalmazó kapszulák és eljárás előállításukra
JP2532894B2 (ja) マイクロカプセル化殺菌剤
CN101453896B (zh) 微胶囊剂
JP6497817B2 (ja) 水分散性粒状組成物
KR20110132354A (ko) 향상된 잔류 활성을 갖는 마이크로캡슐화 살충제
JPH05155714A (ja) マイクロカプセル化された農薬
JPS6332043B2 (ja)
JPH0930907A (ja) 農園芸用殺ダニマイクロカプセル製剤
FR2638940A1 (fr) Composition pesticide perfectionnee a action rapide et a activite residuelle
KR960005423B1 (ko) 살충제 조성물 및 그의 제조방법
GB2551814A (en) Microcapsules encapsulating lambda-cyhalothin
JPH1059812A (ja) 殺虫性マイクロカプセル剤組成物
JPH04352703A (ja) P−メンタン誘導体を含有する害虫忌避マイクロカプセル剤
JP3618928B2 (ja) 除草剤マイクロカプセル
JP2784362B2 (ja) 殺虫剤組成物及びその製造方法