JPH09308813A - カセット式空気浄化フィルタ及び脱臭装置 - Google Patents

カセット式空気浄化フィルタ及び脱臭装置

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JPH09308813A
JPH09308813A JP8149829A JP14982996A JPH09308813A JP H09308813 A JPH09308813 A JP H09308813A JP 8149829 A JP8149829 A JP 8149829A JP 14982996 A JP14982996 A JP 14982996A JP H09308813 A JPH09308813 A JP H09308813A
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deodorizing
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odor
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JP8149829A
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English (en)
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Seinosuke Matsushita
誠之助 松下
Toshikazu Matsushita
敏和 松下
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LASER MATSUSHITA KK
Original Assignee
LASER MATSUSHITA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】ホテルやカラオケルーム等の室内空間におい
て生じた不快な残臭を短時間で除去し、広い空間の脱臭
を行って快適な環境空間を形成する。 【解決手段】カセット式空気浄化フィルタ1は、紙製枠
体10と、紙製枠体内に積層して配置されたフィルタ群
20を備え、フィルタ群20は集塵フィルタ30とガス
吸着フィルタ40より構成される。ガス吸着フィルタ4
0は塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタ41と酸性・
中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタ47とを含んで構成
される。脱臭装置201は、ハウジング210と、ハウ
ジング210に収容されたモーターファン250と、ハ
ウジングを移動させるためのキャスター260とを具備
している。ハウジング210は、複数のポケット部21
1と、ポケット部211の各外側面に穿設した多数の通
気孔220と、ポケット部211に収容されるカセット
式空気浄化フィルタ1を通り浄化された空気を吐出する
吐出口230を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカセット式空気浄化
フィルタ及び脱臭装置に関するものであリ、特に集塵フ
ィルタと吸着フィルタを積層して形成したカセット式の
空気浄化フィルタと、その空気浄化フィルタを用いて室
内の含塵ガスの浄化を行う脱臭装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)一般に広い室内空間、例えばホテル、カ
ラオケルーム、会議室、学校、研究室等の雰囲気中のタ
バコ臭等の残臭あるいは室内壁面に蓄積された臭気成分
を脱臭して浄化し短時間で無臭の環境空間を形成するこ
とが困難な状況にある。
【0003】(従来技術)従来、広い室内空間を脱臭す
る方法として、 芳香剤等を散布して中和(マスキング)する方法(以
下従来例1という); 空中にオゾンを発生させ臭気成分を酸化脱臭する方法
(以下従来例2という); 脱臭機に装備した脱臭フィルタに室内のエアーを送り
込みながら室内の脱臭を図る方法(以下従来例3とい
う); が提案されている。
【0004】また、脱臭機に取り付ける空気浄化フィル
タとして、フィルタを支持している枠体の素材に不燃性
のアルミニュムや焼却時に有害なガスを発生させるプラ
スチック樹脂を使用したものが提案されている。
【0005】しかしながら、従来例1にあっては、散布
した芳香剤等により嗅覚を麻痺させ一時的に無臭空間を
形成することが可能ではあるものの、中和成分が蓄積変
敗して後日悪臭を放つという問題点があった。
【0006】また従来例2にあっては、オゾンの有害濃
度は0.1ppm(急性毒性)、またオゾンの人体許容
濃度は0.04ppm(慢性毒性)であり、人体への影
響を考慮すると雰囲気中のオゾン濃度を0.04ppm
以下に保つ必要があるが、オゾン濃度を低くすると脱臭
効果が落ちるため、脱臭効果を持続させるためのオゾン
濃度の管理が難しいという問題点があった。
【0007】更に従来例3にあっては、7〜10m3
min 程度の風量を送り込みながら室内の脱臭を行なって
いるが、(イ)圧力損出が生じないように風量を調節し
ながらフィルタを使用する必要があるため、フィルタに
送り込む風量におのずと限界があり脱臭に長時間を要す
る(100Vの交流商用電源により短時間で空気の浄化
を行うことができない);(ロ)例えば、200Vの電
源を用いることにより大風量を得ることは可能である
が、脱臭フィルタの圧力損出が大きく、圧力損出が生じ
ると除塵による空気の浄化が単に行なわれるだけとな
る;等の問題点があった。
【0008】そして、従来の空気浄化フィルタにあって
は、使用後にそのまま焼却処理することができないとい
う問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不利益
な点を除去するために鋭意研究を重ねた結果、乾燥植物
を粉砕して得られる粒径1〜300μの微粉を主剤とす
る脱臭剤を活用して形成した脱臭シートを用いてカセッ
ト式空気浄化フィルタを構成し、またこのカセット式空
気浄化フィルタを脱臭機のハウジングの複数のポケット
部に組み込み、各ポケット部に多数の通気(吸気)孔を
設けて、カセット式空気浄化フィルタを通過する風量の
増大を図り、浄化換気回数を増加させることによって、
100Vの交流商用電源を用いることでも広い室内空間
の残臭あるいは臭気成分を短時間で除去可能となること
を見出し、この知見に基いて本発明をなすに至った。
【0010】従って本発明の目的は、100Vの交流商
用電源を用いて、ホテルやカラオケルーム等の室内空間
において生じた不快な残臭を短時間で除去し、広い空間
の脱臭を行って快適な環境空間を形成するカセット式空
気浄化フィルタ及び脱臭装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、使用中に有害物質の
発生がなく、また使用後には焼却処分が可能で、維持管
理が簡単であるとともに後処理も容易であり、しかも人
体への影響がない無公害のカセット式空気浄化フィルタ
を提供することにある。
【0012】本発明のもう一つ他の目的は、所望の場所
・位置への移動が可能な脱臭装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置されたフ
ィルタ群を備え、該フィルタ群が、集塵フィルタとガス
吸着フィルタより構成され、該ガス吸着フィルタが、塩
基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタと酸性・中性臭脱臭
用の第2の脱臭フィルタとを含んで構成され、前記第1
の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊維組織構
造をしている植物群から選択された一種以上の植物の乾
燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300μmの植
物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径1〜10
00μmの活性炭微粉末との混合物であるガス吸着材を
ウレタンフォームのシート担体に付着担持させて形成
し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えら
れた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物で
あるガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着
担持させて形成したカセット式空気浄化フィルタであ
る。
【0014】本願の請求項2の発明は、紙製枠体と、該
紙製枠体内に積層して配置されたフィルタ群を備え、該
フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより構
成され、前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと
略同一サイズの不織布から形成された粗塵除去用のプレ
フィルタを含んで構成され、該ガス吸着フィルタが、塩
基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタと酸性・中性臭脱臭
用の第2の脱臭フィルタとを含んで構成され、前記第1
の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊維組織構
造をしている植物群から選択された一種以上の植物の乾
燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300μmの植
物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径1〜10
00μmの活性炭微粉末との混合物であるガス吸着材を
ウレタンフォームのシート担体に付着担持させて形成
し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えら
れた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物で
あるガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着
担持させて形成したカセット式空気浄化フィルタであ
る。
【0015】本願の請求項3の発明は、紙製枠体と、該
紙製枠体内に積層して配置されたフィルタ群と、該フィ
ルタ群を支持するサポートスクリーンを備え、前記フィ
ルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより構成さ
れ、前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部
材により前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて
空気出口側に配設され、前記集塵フィルタが、前記ガス
吸着フィルタと略同一サイズの不織布から形成された粗
塵除去用のプレフィルタを含んで構成され、前記ガス吸
着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタと
酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタとを含んで構
成され、前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管
を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一
種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm
〜300μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えら
れた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物で
あるガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着
担持させて形成し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に
空洞と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選
択された一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる
粒径1μm〜300μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱
臭成分が加えられた粒径1〜1000μmの活性炭微粉
末との混合物であるガス吸着材をウレタンフォームのシ
ート担体に付着担持させて形成したカセット式空気浄化
フィルタである。
【0016】本願の請求項4の発明は、紙製枠体と、該
紙製枠体内に積層して配置されたフィルタ群と、該フィ
ルタ群を支持するサポートスクリーンを備え、前記フィ
ルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより構成さ
れ、前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部
材により前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて
空気出口側に配設され、前記集塵フィルタが、前記ガス
吸着フィルタと略同一サイズの不織布から形成された粗
塵除去用のプレフィルタを含んで構成され、前記ガス吸
着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタ
と、酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタと、可燃
性部材により形成されたコア内にガス吸着用の活性炭を
封入して形成した第3の脱臭フィルタを含んで構成さ
れ、前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた
粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
させて形成し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞
と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択さ
れた一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径
1μm〜300μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成
分が加えられた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末と
の混合物であるガス吸着材をウレタンフォームのシート
担体に付着担持させて形成し、前記第3の脱臭フィルタ
を、塩基性臭脱臭成分を加えた粒状の活性炭と酸性・中
性臭脱臭成分を加えた粒状の活性炭を含んで構成したカ
セット式空気浄化フィルタである。
【0017】本願の請求項5の発明は、ハウジングと、
該ハウジングに収容されたモーターファンと、前記ハウ
ジングを移動させるためのキャスターとを具備し、前記
ハウジングが、カセット式空気浄化フィルタを収容する
スペースを備えた複数のポケット部と、該ポケット部の
各外側面に穿設した多数の通気孔と、前記ポケット部に
収容されるカセット式空気浄化フィルタを通り浄化され
た空気を吐出する吐出口を備え、前記モーターファン
が、前記ハウジングのポケット部の通気孔を通して室内
の含塵ガスを吸引し、前記ハウジングのポケット部に収
容されたカセット式空気浄化フィルタを通過し浄化した
エアーを前記ハウジングの吐出口より送出する脱臭装置
である。
【0018】本願の請求項6の発明は、ハウジングと、
該ハウジングに収容されたモーターファンと、前記ハウ
ジングのポケット部に挿脱自在に組み込まれたカセット
式空気浄化フィルタと、前記ハウジングを移動させるた
めのキャスターとを具備し、前記ハウジングが、カセッ
ト式空気浄化フィルタを収容するスペースを備えた複数
のポケット部と、該ポケット部の外側面に穿設した多数
の通気孔と、前記ポケット部に収容されるカセット式空
気浄化フィルタを通り浄化された空気を吐出する吐出口
を備え、前記モーターファンが、前記ハウジングのポケ
ット部の通気孔を通して室内の含塵ガスを吸引し、前記
ハウジングのポケット部に収容されたカセット式空気浄
化フィルタを通過し浄化したエアーを前記ハウジングの
吐出口より送出する脱臭装置である。
【0019】本願の請求項7の発明は、脱臭装置を構成
するカセット式空気浄化フィルタが、紙製枠体と、該紙
製枠体内に積層して配置されたフィルタ群と、該フィル
タ群を支持するサポートスクリーンを備え、前記フィル
タ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより構成さ
れ、前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部
材により前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて
空気出口側に配設され、前記集塵フィルタが、前記ガス
吸着フィルタと略同一サイズの不織布から形成された粗
塵除去用のプレフィルタを含んで構成され、前記ガス吸
着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタと
酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタとを含んで構
成され、前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管
を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一
種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm
〜300μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えら
れた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物で
あるガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着
担持させて形成し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に
空洞と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選
択された一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる
粒径1μm〜300μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱
臭成分が加えられた粒径1〜1000μmの活性炭微粉
末との混合物であるガス吸着材をウレタンフォームのシ
ート担体に付着担持させて形成したものである。
【0020】本願の請求項8の発明は、脱臭装置を構成
するカセット式空気浄化フィルタが、紙製枠体と、該紙
製枠体内に積層して配置されたフィルタ群と、該フィル
タ群を支持するサポートスクリーンを備え、前記フィル
タ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより構成さ
れ、前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部
材により前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて
空気出口側に配設され、前記集塵フィルタが、前記ガス
吸着フィルタと略同一サイズの不織布から形成された粗
塵除去用のプレフィルタを含んで構成され、前記ガス吸
着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フィルタ
と、酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタと、可燃
性部材により形成されたコア内にガス吸着用の活性炭を
封入して形成した第3の脱臭フィルタを含んで構成さ
れ、前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた
粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
させて形成し、前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞
と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択さ
れた一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径
1μm〜300μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成
分が加えられた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末と
の混合物であるガス吸着材をウレタンフォームのシート
担体に付着担持させて形成し、前記第3の脱臭フィルタ
を、塩基性臭脱臭成分を加えた粒状の活性炭と酸性・中
性臭脱臭成分を加えた粒状の活性炭を含んで構成したも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面と
ともに説明する。図3は、本発明のカセット式空気浄化
フィルタで、カセット式空気浄化フィルタ1を、紙製枠
体10と、紙製枠体10内に積層して配置したフィルタ
群20と、フィルタ群20を支持するサポートスクリー
ン50より構成してある。
【0022】図7は、フィルタ群120を構成するガス
吸着フィルタ140に、塩基性臭、酸性臭、中性臭及び
他の一般臭を脱臭し、長時間の脱臭を可能する脱臭シー
トを配したカセット式空気浄化フィルタである。
【0023】図10は、脱臭装置201であり、この脱
臭装置201を用いて空気の浄化を行うには、ハウジン
210に形成した複数のポケット部211にカセット式
空気浄化フィルタ1(または101)を収容し、モータ
ーファン250を駆動させて行う。
【0024】
【実施例】次に、本発明に係るカセット式空気浄化フィ
ルタと脱臭装置について具体的に説明する。
【0025】(カセット式空気浄化フィルタの実施例
1)図1乃至図5に示したカセット式空気浄化フィルタ
の実施例について述べる。これらの図において、カセッ
ト式空気浄化フィルタ1は、開口部11A、12Aを備
えた、紙製の上部保持枠11と下部保持枠12を組み合
わせて形成した紙製枠体10と、この紙製枠体内に積層
して配置したフィルタ群20と、該フィルタ群20を支
持するサポートスクリーン50を備えている。
【0026】前記フィルタ群20は、集塵フィルタ(ba
g filter)30とガス吸着フィルタ40より構成されて
いる。
【0027】このうち、前記集塵フィルタ30は、5μ
m以上の粗塵の他、微生物、花粉を捕集し、帯電した静
電気によりタバコのヤニが付着する粗塵除去用のプレフ
ィルタ(初層;1次付着層)31と、このプレフィルタ
31の直下に配置され、コルゲート構造に形成されて広
い洞過面積を備え、静電気が帯電し0.1μm程度まで
の微塵を捕集するとともに、タバコのヤニや煙のミスト
が付着する微塵除去用のメインフィルタ(2次付着層)
32と、前記ガス吸着フィルタ40とサポートスクリー
ン50との間に配置し、前記プレフィルタ31、メイン
フィルタを通過した残塵を除去するとともに、前記ガス
吸着フィルタ40を保護するポストフィルタ33(3次
付着層)より構成されている。そして、前記プレフィル
タ31、メインフィルタ32及びポストフィルタ33
は、前記ガス吸着フィルタ40と略同一サイズ(面積)
の不織布(濾材)によりに形成されている。
【0028】前記ガス吸着フィルタ40は、塩基性臭
(例えばアンモニア)を脱臭するための第1の脱臭フィ
ルタ41と、この第1の脱臭フィルタ41と脱臭機能が
異なり酸性臭(例えば酢酸)と中性臭(例えばアセトア
ルデヒド)を脱臭するための第2の脱臭フィルタ47と
を含んで構成される。
【0029】前記第1の脱臭フィルタ41は、体内に空
洞と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択
された一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒
径1μm〜300μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成
分、例えば、ポリリン酸、クエン酸、アスコルビン酸を
添着した粒径1〜1000μmの活性炭微粉末とを水を
加えて混合し得られる混合物たるガス吸着材43をウレ
タンフォームのシート担体42に付着担持させて形成し
てある。
【0030】前記第2の脱臭フィルタ47は、体内に空
洞と維管を持ち繊維組織構造をしている植物群から選択
された一種以上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒
径1μm〜300μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭
成分、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを添着
した粒径1〜1000μmの活性炭微粉末(あるいは酸
性・中性臭を脱臭する金属(亜鉛、銀、銅等)触媒を加
えた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末)とを水を加
えて混合し得られる混合物たるガス吸着材をウレタンフ
ォームのシート担体に付着担持させて形成してある。
【0031】なお、前記第1の脱臭フィルタ41及び前
記第2の脱臭フィルタ47に用いる植物粉末に関し、粉
砕した植物粉末の粒径RがR<1μmの場合には、空気
中に浮遊する臭い物質を吸着するキャパシテイが小さく
短時間で吸着力が低下し持続力がない。逆に、植物粉末
の粒径RがR>300μmの場合には、トータルとして
微粉の表面積が小さくなり過ぎて、吸着力がなかなか立
ち上がらず吸着力は減退する。このため粉砕した植物粉
末の粒径は、吸着速度が速く、しかも吸着力が持続する
1〜300μmのもの、好ましくは1〜150μmの範
囲のものとすることが肝要である。
【0032】又、前記第1の脱臭フィルタ41及び前記
第2の脱臭フィルタ47において、植物微粉末に活性炭
微粉末を混合してガス吸着材を形成する場合に、活性炭
微粉末の粒径を1〜1000μmとしたのは、1μm以
下では植物微粉末と混合した際に活性炭部と植物部とが
偏在して生じるからであり、又1000μm以上では活
性炭の粒子が植物微粉末の粒径比べて大きくなり過ぎて
混合処理が難しくなるからである。
【0033】そして、前記第1の脱臭フィルタ41と第
2の脱臭フィルタ47の各シート担体の厚さは5〜13
mmとし、その厚さはガス吸着材を構成している植物粉
末の粒径と活性炭微粉末の粒径に応じて選択される。こ
のようにシート担体の厚さを限定したのは次の理由によ
る。即ち、(イ)シート担体の厚さが薄い場合(5mm
以下)には、シート担体がガス吸着材を的確に保持でき
ないこと;(ロ)シート担体の厚さが厚い場合(13m
m以上)には、シート担体がガス吸着材で目づまりを起
こし、圧力損失が高くなること;のためである。
【0034】前記サポートスクリーン50は、メッシュ
状の可燃性部材により前記集塵フィルタ30と略同一サ
イズ(面積)に形成され空気出口側に配設される。この
サポートスクリーン50は、前記紙製枠体10内に収容
された前記フィルタ群20が、前記紙製枠体10の下部
枠12の開口部12Aから風圧により張り出すのを阻止
している。
【0035】なお、前記紙製枠体10内において圧力損
失が大きくならないように、前記集塵フィルタ30とガ
ス吸着フィルタ40の配置を行うことが肝要である。
【0036】ここで、本発明に係るカセット式空気浄化
フィルタ(第1の脱臭フィルタと第2の脱臭フィルタに
おける植物粉末の粒径、活性炭微粉末の粒径はいずれも
300μmのものを使用)を用いて測定したアンモニ
ア、酢酸、アセトアルデヒドの平衡吸着量を平衡吸着曲
線として図6(セミログのグラフ)に示す。ここにおい
て、平衡吸着量とは、これ以上吸着しても、常温、常圧
の対応濃度の環境におけば放出して、これ以上は保持し
得ない対応吸着量を示す数値である。環境濃度が高いほ
ど平衡吸着量が大きい。従って、匂いが強いほど脱臭し
やすく、薄いほど脱臭しにくい。
【0037】(カセット式空気浄化フィルタの実施例
2)図7に示したカセット式空気浄化フィルタについて
説明する。この実施例2では、 上部保持枠111と下部保持枠112を組み合わせて
形成した紙製枠体と、紙製枠体内に積層して配置したフ
ィルタ群120と、フィルタ群120を支持するサポー
トスクリーン150を備えている点; フィルタ群120が、集塵フィルタ130とガス吸着
フィルタ140より構成されている点; サポートスクリーン150が、メッシュ状の可燃性部
材により集塵フィルタ130と略同一サイズに形成さ
れ、空気出口側に配設されている点; 集塵フィルタ130が、第1の脱臭フィルタ141と
略同一サイズの不織布から形成された、粗塵除去用のプ
レフィルタ131とガス吸着フィルタ140を保護する
ポストフィルタ133(3次付着層)を含んでいる点; ガス吸着フィルタ140が、塩基性臭脱臭用の第1の
脱臭フィルタ141と、酸性・中性臭脱臭用の第2の脱
臭フィルタ147を備えている点; 第1の脱臭フィルタ141が、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた
粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
させて形成した点; 第2の脱臭フィルタ147が、体内に空洞と維管を持
ち繊維組織構造をしている植物群から選択された一種以
上の植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜3
00μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えら
れた粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物で
あるガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着
担持させて形成した点;は第1の実施例と同じであるが ガス吸着フィルタが、可燃性の波形紙145Aと芯紙
145Bとにより形成されるコア内にガス吸着用の活性
炭を146を充填し不織布又はウレタンフォームのシー
トよりなる除塵フィルタ132A、132Bで上下両面
を被覆し活性炭を封入した第3の脱臭フィルタ144を
含んでいる点; 第3の脱臭フィルタ144のコア内に充填した活性炭
として、粒径が1〜10mm程度の、塩基臭脱臭成分を
添着した活性炭、酸性・中性臭脱臭成分を添着した活性
炭及び一般臭脱臭用の活性炭の3種を混合したものを用
いている点; が第1の実施例と異なる。尚、前記第3の脱臭フィルタ
144のコア内の充填する活性炭は、圧力損失が高くな
らないように、又空間があきすぎて空気が活性炭に接触
せずに通過してしまうことがないように、1〜10mm
程度、好ましくは2〜8mmの粒状の活性炭を混ぜて使
用することが肝要である。この実施例によれば、塩基性
臭、酸性臭、中性臭及び他の一般臭の脱臭を長時間持続
して行うことが可能となる。又、前記除塵フィルタ13
2A、132Bにより、塵、微生物、花粉の捕集はより
一層確実に行なわれる。
【0038】(脱臭装置の実施例)次に、図10乃至図
14に示した脱臭装置について説明する。これらの図に
おいて、脱臭装置201は、ハウジング210と、該ハ
ウジング210に収容されたモーターファン250と、
前記ハウジング210を移動させるためのキャスター2
60とを具備している。
【0039】前記ハウジング210は、カセット式空気
浄化フィルタ1(または101)を収容するスペースを
備えた複数のポケット部211と、該ポケット部211
の外側面に穿設した多数の通気孔220と、前記ポケッ
ト部211に組み込むカセット式空気浄化フィルタ1
(または101)を通し浄化された空気を吐出する吐出
口230を備えている。
【0040】前記ポケット部211は、前記ハウジング
210を構成する正面パネルの内側に1個(符号211
A、図11参照)、背面パネルの内側に1個(符号21
1B、図12参照)、左右両側面のパネルの内側に各2
個(符号211C、211D、211E、211F;但
し211E、211Fは図示せず。図13参照)、平面
パネルの内側に2個(符号211G、211H、図14
参照)の計8個設けてある。
【0041】前記モーターファン250は、前記ハウジ
ング210のポケット部211の通気孔220を通して
室内の含塵ガスを吸引し、前記ハウジング210のポケ
ット部211に収容されたカセット式空気浄化フィルタ
1(または101)を通過し浄化したエアーを前記ハウ
ジングの吐出口230より送出する。符号270はモー
ター冷却用の風取り孔である(図10参照)。
【0042】一般に臭気は低濃度になるほど除去が困難
であるが、0.0001ppmにおいても感知できる臭
気成分もある。本装置では、浄化フィルターにおける含
塵ガスが通過する総面積を1〜3m2とし圧力損失を2
0mmAq以下に低下させることによって風量を増大さ
せ、浄化換気回数を増加させることにより100Vの交
流商用電源を用いてモーターファンの能力を最大限に発
揮させるようにしている。
【0043】0.4KWのモーターファンを用い、本装
置を低濃度アンモニアガス雰囲気化の50m3 の部屋に
置き、本装置のポケット部211(211A、211
B、211C、211D、211E、211F、211
G、211H)にカセット式浄化フィルタ1を1、2、
4、5、8枚宛それぞれ着装してアンモニアガスの除去
をガス検知管測定法にて測定行なったところ、表1に示
すような結果を得た。
【表1】
【0044】また0.4KWのモーターファンを用い、
本装置のポケット部211にカセット式浄化フィルタ1
を8枚着装したところ、表2に示すような圧力損失と風
量の関係を得た。
【表2】
【0045】更に本装置を50m3 の部屋に置き、吸煙
機を用いてタバコ5本を燃焼させた状態で空気の浄化
(脱臭)を図ったところ、表3に示すような風量と脱臭
時間の関係を得た。
【表3】
【0046】従って、本装置を用いることにより、例え
ば次の仕様での空気の浄化が可能となる。 ・電 源 : 100V 50/60HZ ・モーターファン : 0.4KW ・処理風量 : 最大 40m3 /分(2,400m3 /時間) ・浄化フィルタの枚数: 8枚
【0047】かくして、例えば1分間に40m3 という
大風量での空気の浄化が可能となり、12畳の部屋の空
気の浄化を20〜30分程で行うことができる。
【0048】図15に、50m3 の室内において吸煙器
を用いてタバコを50本燃焼し、本装置にカセット式浄
化フィルタ1を8枚着装して行ったアンモニア、酢酸、
アセトアルデヒドの3成分の除去速度をガス検知管を用
いて測定した結果を示す(初期濃度:アンモニア3.0
ppm、酢酸2.0ppm、アセトアルデヒド1.6p
pm)。短時間の内にアンモニア、酢酸、アセトアルデ
ヒドが除去されていることが分かる。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、本発明に
よれば次の効果を奏する。 100Vの交流商用電源を用いて、ホテルやカラオケ
ルーム等の室内空間において生じた不快な残臭を短時間
で除去し、広い空間の脱臭を行って快適な環境空間を形
成するのに好都合なカセット式空気浄化フィルタ及び脱
臭装置が得られる。 使用中に有害物質の発生がなく、軽量で取り扱いが簡
便であり、またすべての部材が可燃性の部材により形成
されているため、使用後には焼却処分が可能で、維持管
理が簡単であるとともに後処理も容易であり、しかも人
体への影響がない無公害のカセット式空気浄化フィルタ
が得られる。 フィルタがカセット式に形成されているため、ワンタ
ッチでの交換が可能となる。 所望の場所・位置への移動が可能な脱臭装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明のカセット式空気浄化フィルタの斜視
図である。
【図 2】本発明のカセット式空気浄化フィルタの裏面
側を示す斜視図である。
【図 3】本発明のカセット式空気浄化フィルタの構成
部品を示す分解斜視図である。
【図 4】本発明のカセット式空気浄化フィルタを構成
しているガス吸着フィルタを示す斜視図である。
【図 5】本発明のカセット式空気浄化フィルタを構成
しているガス吸着フィルタの一部拡大斜視図である。
【図 6】カセット式空気浄化フィルタにおけるアンモ
ニア、酢酸、アセトアルデヒドの平衡吸着量を測定した
結果を平衡吸着曲線として示したグラフである。
【図 7】カセット式空気浄化フィルタの他の実施例の
構成部品を示す分解斜視図である。
【図 8】図7に示すカセット式空気浄化フィルタを構
成している第3の脱臭フィルタの要部を示す斜視図であ
る。
【図 9】図7に示すカセット式空気浄化フィルタを構
成している第3の脱臭フィルタの要部を示す拡大斜視図
である。
【図10】本発明の脱臭装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の脱臭装置の正面略図である。
【図12】本発明の脱臭装置の背面略図である。
【図13】本発明の脱臭装置の側面略図である。
【図14】本発明の脱臭装置の平面略図である。
【図15】50m3 の室内において吸煙器を用いてタバ
コを50本燃焼し、脱臭装置にカセット式浄化フィルタ
を8枚着装して行った、アンモニア、酢酸、アセトアル
デヒドの3成分の除去速度をガス検知管を用いて測定し
た結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 カセット式浄化フィルタ 10 紙製枠体 20 フィルタ群 30 集塵フィルタ 40 ガス吸着フィルタ 41 第1の脱臭フィルタ 47 第2の脱臭フィルタ 50 サポートスクリーン 101 カセット式浄化フィルタ 120 フィルタ群 130 集塵フィルタ 140 ガス吸着フィルタ 141 第1の脱臭フィルタ 144 第3の脱臭フィルタ 147 第2の脱臭フィルタ 150 サポートスクリーン 201 脱臭装置 210 ハウジング 211 ポケット部 220 通気孔 230 吐出口 250 モーターファン 260 キャスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 46/10 9441−4D B01D 46/52 Z 46/52 53/04 Z 53/04 53/34 ZABA 53/34 ZAB 53/81 ZAB

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置
    されたフィルタ群を備え、 該フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより
    構成され、 該ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フ
    ィルタと酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタとを
    含んで構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成したカセット式空気浄化フィルタ。
  2. 【請求項2】紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置
    されたフィルタ群を備え、 該フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタより
    構成され、 前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと略同一サ
    イズの不織布から形成された粗塵除去用のプレフィルタ
    を含んで構成され、 該ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭フ
    ィルタと酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタとを
    含んで構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成したカセット式空気浄化フィルタ。
  3. 【請求項3】紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置
    されたフィルタ群と、該フィルタ群を支持するサポート
    スクリーンを備え、 前記フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタよ
    り構成され、 前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部材に
    より前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて空気
    出口側に配設され、 前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと略同一サ
    イズの不織布から形成された粗塵除去用のプレフィルタ
    を含んで構成され、 前記ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭
    フィルタと酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタと
    を含んで構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成したカセット式空気浄化フィルタ。
  4. 【請求項4】紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置
    されたフィルタ群と、該フィルタ群を支持するサポート
    スクリーンを備え、 前記フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタよ
    り構成され、 前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部材に
    より前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて空気
    出口側に配設され、 前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと略同一サ
    イズの不織布から形成された粗塵除去用のプレフィルタ
    を含んで構成され、 前記ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭
    フィルタと、酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタ
    と、可燃性部材により形成されたコア内にガス吸着用の
    活性炭を封入して形成した第3の脱臭フィルタを含んで
    構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成し、 前記第3の脱臭フィルタを、塩基性臭脱臭成分を加えた
    粒状の活性炭と酸性・中性臭脱臭成分を加えた粒状の活
    性炭を含んで構成したカセット式空気浄化フィルタ。
  5. 【請求項5】ハウジングと、 該ハウジングに収容されたモーターファンと、 前記ハウジングを移動させるためのキャスターとを具備
    し、 前記ハウジングが、カセット式空気浄化フィルタを収容
    するスペースを備えた複数のポケット部と、該ポケット
    部の各外側面に穿設した多数の通気孔と、前記ポケット
    部に収容されるカセット式空気浄化フィルタを通り浄化
    された空気を吐出する吐出口を備え、 前記モーターファンが、前記ハウジングのポケット部の
    通気孔を通して室内の含塵ガスを吸引し、前記ハウジン
    グのポケット部に収容されたカセット式空気浄化フィル
    タを通過し浄化したエアーを前記ハウジングの吐出口よ
    り送出する脱臭装置。
  6. 【請求項6】ハウジングと、 該ハウジングに収容されたモーターファンと、 前記ハウジングのポケット部に挿脱自在に組み込まれた
    カセット式空気浄化フィルタと、 前記ハウジングを移動させるためのキャスターとを具備
    し、 前記ハウジングが、カセット式空気浄化フィルタを収容
    するスペースを備えた複数のポケット部と、該ポケット
    部の外側面に穿設した多数の通気孔と、前記ポケット部
    に収容されるカセット式空気浄化フィルタを通り浄化さ
    れた空気を吐出する吐出口を備え、 前記モーターファンが、前記ハウジングのポケット部の
    通気孔を通して室内の含塵ガスを吸引し、前記ハウジン
    グのポケット部に収容されたカセット式空気浄化フィル
    タを通過し浄化したエアーを前記ハウジングの吐出口よ
    り送出する脱臭装置。
  7. 【請求項7】前記カセット式空気浄化フィルタが、 紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置されたフィル
    タ群と、該フィルタ群を支持するサポートスクリーンを
    備え、 前記フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタよ
    り構成され、 前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部材に
    より前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて空気
    出口側に配設され、 前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと略同一サ
    イズの不織布から形成された粗塵除去用のプレフィルタ
    を含んで構成され、 前記ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭
    フィルタと酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタと
    を含んで構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成したものである請求項6記載の脱臭装置。
  8. 【請求項8】前記カセット式空気浄化フィルタが、 紙製枠体と、該紙製枠体内に積層して配置されたフィル
    タ群と、該フィルタ群を支持するサポートスクリーンを
    備え、 前記フィルタ群が、集塵フィルタとガス吸着フィルタよ
    り構成され、 前記サポートスクリーンが、メッシュ状の可燃性部材に
    より前記集塵フィルタと略同一サイズに形成されて空気
    出口側に配設され、 前記集塵フィルタが、前記ガス吸着フィルタと略同一サ
    イズの不織布から形成された粗塵除去用のプレフィルタ
    を含んで構成され、 前記ガス吸着フィルタが、塩基性臭脱臭用の第1の脱臭
    フィルタと、酸性・中性臭脱臭用の第2の脱臭フィルタ
    と、可燃性部材により形成されたコア内にガス吸着用の
    活性炭を封入して形成した第3の脱臭フィルタを含んで
    構成され、 前記第1の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、塩基性臭脱臭成分が加えられた粒径
    1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物であるガス
    吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持させ
    て形成し、 前記第2の脱臭フィルタを、体内に空洞と維管を持ち繊
    維組織構造をしている植物群から選択された一種以上の
    植物の乾燥物質を粉砕して得られる粒径1μm〜300
    μmの植物粉末と、酸性・中性臭脱臭成分が加えられた
    粒径1〜1000μmの活性炭微粉末との混合物である
    ガス吸着材をウレタンフォームのシート担体に付着担持
    させて形成し、 前記第3の脱臭フィルタを、塩基性臭脱臭成分を加えた
    粒状の活性炭と酸性・中性臭脱臭成分を加えた粒状の活
    性炭を含んで構成したものである請求項6記載の脱臭装
    置。
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