JP2018033449A - エアフィルタ、空気清浄器、捕虫器及び建築物の換気構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施例1について、図1〜図4に基いて以下に説明する。同図において、符号Cで指示するものは、空気清浄器であり、符号1で指示するものは、空気清浄器の器具筐体である。また符号2で指示するものは、エアフィルタであり、符号3で指示するものは、送風ファンである。
[1]基本構成について
この実施例1では、図1及び図2に示すように、上下に開口部を有する角筒型の器具筐体1を使用して、この内側に、フィルタ基材の内側に粘着剤を付着させたエアフィルタ2・2…を積層状態で配置すると共に、器具筐体1の底部に、筐体上側から下側に空気が流れるように風を送る送風ファン3・3を設置して空気清浄器Cを構成している。
〔2-1〕エアフィルタの取り付け
次に上記空気清浄器Cの使用方法について説明する。まず使用前の準備として、エアフィルタ2の装着作業を行う。具体的には、図3(a)に示すように、器具筐体1の送風ファン3の上方(送風ファン3よりも筐体内側の位置)に取り付けられた底網部材11上に、図3(b)に示すように、複数のエアフィルタ2・2…を重ねた状態で載置する。
その後、図3(c)に示すように、上記器具筐体1内に配置されたエアフィルタ2・2…の上方に、蓋網部材12として金網12aを配置し、更に本実施例では、図3(d)に示すように、前記金網12a上に粘着剤を付着させていない立体網状板12bを載置して、空気清浄器Cにおけるエアフィルタ2・2…の装着を完了する。
そして、上記空気清浄器Cを、塵埃や羽虫を除去したい場所(例えば、粉塵等が発生し易い工場内など)に設置して、送風ファン3・3を作動させる。これにより、器具筐体の上側から筐体内側を通って下側に抜ける空気の流れが生じるため、その途中に配置されたエアフィルタ2・2…の内部で羽虫や塵埃を粘着剤に接触させて捕集することができる。
また上記エアフィルタ2・2…による塵埃の捕集は、部屋内の空気を継続的に通過させることによって部屋内の空気から徐々に塵埃を除去するように行われるが、長時間の使用でエアフィルタ2・2…の粘着効果が低下した場合には、塵埃が付着したエアフィルタ2・2…を器具筐体1から取り出し、新しいエアフィルタ2・2…に交換する。
〔3-1〕器具筐体の本体部の形状
次に上記空気清浄器Cの各構成要素について説明する。まず器具筐体1の本体部の形状に関しては、図1及び図2に示すように、本実施例では上下に開口部を有する角筒型の形状を採用しているが、円筒型や屈曲筒型、対向面以外の位置に開口部が設けられたボックス型の形状等を採用することもできる。
また本実施例では、上記器具筐体1の本体部を、開口部が上下に配置されるように縦向きに使用しているが、開口部が左右に配置されるように本体部を横向きに使用することもできる。但しその場合には、器具筐体1の内側に配置される底網部材11や蓋網部材12、エアフィルタ2・2…を器具筐体1の本体部に固定して取り付ける必要がある。
また本実施例では、図1及び図2に示すように、上記器具筐体1の本体部の底部四隅に脚部を設けて本体部を床面から浮かせているため、送風ファン3・3から下側に送られた空気を脚部によって設けられた隙間から外側に排出することができる。なおこの脚部は、器具筐体1の本体部を横向きにして使用する場合には不要となる。
また本実施例では、上記器具筐体1の本体部を金属材料(ステンレス製)から形成しているが、本体部の材料については、開口部以外の部分から空気が漏れない非通気性の材料であればよく、例えば、ABS樹脂等の軽量なプラスチック材料を器具筐体1の本体部の材料として使用することもできる。
また本実施例では、図2及び図3(a)に示すように、上記器具筐体1の内側において、送風ファン3・3の上方に底網部材11として金網を配置している。具体的には、器具筐体1内側における送風ファン3上方の位置に、L型金具M・M…を固定して突出部分を形成し、これらの突出部分に底網部材11の周縁部を載置している。
また本実施例では、図2及び図3(c)に示すように、上記器具筐体1の内側において、エアフィルタ2・2…の上方に蓋網部材12として金網12aを配置している。具体的には、器具筐体1内側におけるエアフィルタ2上方の位置に、L型金具M・M…を固定して突出部分を形成し、これらの突出部分に金網12aの周縁部を載置している。
〔4-1〕フィルタ基材の構造
また上記エアフィルタ2に関しては、本実施例では、図4に示すように、曲りくねった形状の剛直な連続線状体から成る三次元網目構造の立体網状板(東洋紡社製「ブレスエアー(登録商標)」)をフィルタ基材に使用している。またこの立体網状板は、熱可塑性エラストマーから成る連続線状体(ランダムループ)同士の接触部分を融着により接合一体化して板状に形成されている。またフィルタ基材には、三次元網目構造の板体であれば、海綿体状の構造から成る硬質の多孔質板(詳しくは後述する)を使用することもできる。
また上記フィルタ基材として使用する立体網状板に関しては、本実施例では線状体の線径が0.1mm以上、板体の見かけ密度が0.01g/cm3以上、板厚が10mm以上のものを使用している。なお線状体の線径が0.1mmよりも小さいと線状体が細くなるため、羽虫等に対する一本当たりの接触面積が小さくなって捕集効果が低下するだけでなく、線状体が変形し易くなる。また板体の見かけ密度が0.01g/cm3より小さいものや板厚が10mmより小さいものは、板体としての剛性が低いため、風圧で板体が撓んだりフィルタを積み重ねたときに下側のフィルタが潰れ易くなる。
また本実施例では、上記立体網状板に、断面が中実形状の線状体から成るものを使用しているが、断面が中空形状の線状体から成るものを使用することもでき、その場合には同じ重量で板体を形成したときに、線状体の断面が中実形状のものよりも断面が中空形状のものの方が板体をより硬く形成することができる。
また上記立体網状板の圧縮硬さに関しては、本実施例では25%圧縮硬さが15kgのものを使用しているが、板材としての所定の剛性を有するものであれば1kg以上(より好ましくは10kg)のものを使用することができる。なお「圧縮硬さ」の数値は、立体網状板を30cm×30cmの大きさに切断し、これをJIS6400-2 6.4 D法に基づきφ200mm圧縮板で75%まで圧縮して得た応力−歪み曲線の25%圧縮時の荷重で測定した。
また上記立体網状板の材料としては、本実施例では、ポリエステル系熱可塑性エラストマーを使用しているが、押出し成形により剛直な連続線状体を形成できるものであれば、他の硬質な熱可塑性エラストマーを使用することもできる。また熱可塑性エラストマーだけでなく硬質の熱可塑性プラスチック(例えば、ポリエステルやポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル、ポリ塩化ビニル等)を使用することもできる。
また上記フィルタ基材に関しては、本実施例では、本実施例では空隙率95%のものを使用して空気が通過する際の圧力損失が大きくならないようにしているが、空隙率80%以上(より好ましくは90%以上)のものであれば問題なく使用できる。またフィルタ基材の網目の大きさに関しても、本実施例では、簡単に目詰まりを起こさないように各網目の大きさが平均3.0mm前後のものを使用しているが、平均1.0mm以上(より好ましくは1.0mm〜5.0mm)のものであれば問題なく使用できる。
また上記フィルタ基材に付着させる粘着剤に関しては、本実施例では、シリコーン系粘着剤(信越シリコーン社製「KP-3701」)を使用しているが、ウレタン系粘着剤やアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等を代わりに使用することもできる。またフィルタ基材の粘着剤を付着させる部位についても、本実施例では、フィルタ基材の表面と裏面にも粘着剤を付着させているが、フィルタ基材の内側部位にのみ粘着剤を付着させることもできる。
また上記フィルタ基材に粘着剤を付着させる方法としては、本実施例では希釈剤により粘度を下げて流動性を高めた粘着剤液中にフィルタ基材を浸漬し、フィルタ基材の表面、裏面及び内側部位に粘着剤を付着させた後、粘着剤中の希釈剤を揮発させる方法を採用しているが、粘着剤液をフィルタ基材の表面にブラシやスプレー等で塗布して、フィルタ基材の内側に含浸させる方法を採用することもできる。
また本実施例では、上記エアフィルタ2を器具筐体1内で積層して使用しているが、エアフィルタ2・2…全体の厚みを大きくする程、空気の通過距離が長くなるため、塵埃や羽虫の捕集効果を向上させることができる。したがって、空気清浄器Cに使用する場合には、全体厚みが100mm以上(好ましくは300mm以上)となるように複数のエアフィルタ2・2…を重ねて使用するのが好ましい。
〔5-1〕送風ファンの種類
また上記送風ファン3に関しては、本実施例では、図3(a)に示すように、羽根形状がプロペラ型の軸流ファンを採用しているが、器具筐体1の形状に応じて、羽根形状がシロッコ型やターボ型の遠心ファン、または羽根形状がプロペラ型の斜流ファン、または羽根形状がクロスフロー型の横流ファンを採用することもできる。また電源に関しても、本実施例では長時間使用できるように外部電源を利用しているが、バッテリーを内蔵して内部電源で作動させることもできる。
また本実施例では、器具筐体1の本体部に対し二つの開口部を有する底板を設けて、この底板上に二個の送風ファン3・3を開口部の位置に合わせて取り付けているが、筒状の器具筐体1の一方の端部に送風ファン3を取り付ける方法については、特にこの方法に限定されず、また送風ファン3を逆向き(空気が下側から上側に流れる方向)に取り付けることもできる。また使用する送風ファン3の数についても、エアフィルタ2の大きさに合わせて1個とすることも3個以上とすることもできる。
また本実施例では使用していないが、エアフィルタ2による捕虫効果を高めるために、化学的作用によって羽虫を誘引する虫誘引剤(詳しくは後述する)や、光学的作用によって羽虫を誘引する虫誘引剤(蛍光塗料など)をエアフィルタ2に塗布することもできる。また虫誘引剤を入れた容器や塗布物を器具筐体1の内外に付設することもできる。
「捕虫器の構成及び使用方法」
[1]基本構成について
次に本発明の実施例2について、図5及び図6に基いて以下に説明する。図中、符号4で指示するものは、誘虫灯であり、符号5で指示するものは、虫誘引剤である。まず本実施例では、図5に示すように、筒状の器具筐体1の一方の開口部に、エアフィルタ2(三次元網目構造の多孔質板から成るフィルタ基材に粘着剤を付着させたもの)を装着すると共に、もう一方の開口部に、器具筐体1の内側から外側に風を送る送風ファン3を装着して捕虫器Aを構成している。また捕虫器Aには、光学的作用により虫を誘引する誘虫灯4、及び化学的作用により虫を誘引する虫誘引剤5を付設している。
次に上記捕虫器Aの使用方法について説明する。まず上記捕虫器Aを、羽虫を排除したい場所(例えば、衛生条件の厳しい工場内など)に設置する。なお設置方法としては、本実施例では、器具筐体1に付設された紐状の引掛け具13をフック等の吊支具に吊り下げて設置する方法を採用しているが、器具筐体1に支持脚や平坦な底面部を設ける場合には台などに載置する方法も採用できる。そして、器具筐体1を設置した後は、送風ファン3を作動させ、誘虫灯4を点灯させた状態で放置する。
次に上記捕虫器Aの各構成要素について説明する。まず器具筐体1の本体部の形状に関しては、図1に示すように、本実施例では円筒型の形状を採用しているが、エアフィルタ2を装着する開口部と、送風ファン3を装着する開口部を有する形状であれば、角筒型や屈曲筒型、対向面以外の位置に開口部が設けられたボックス型の形状等を採用することもできる。なお器具筐体1の本体部は、送風ファン3によってエアフィルタ2側の開口部から器具筐体1内に効率的に空気を導入できるように、孔や隙間のない非通気性の形状とするのが好ましい。
〔4-1〕フィルタ基材の構造と材質
また上記エアフィルタ2に関しては、本実施例では、図6に示すように金属材料から成る多孔質板(住友電気工業社製「セルメット(登録商標)」)をフィルタ基材として使用しているが、硬質な三次元網目構造(海綿体構造)の板体であれば、セラミック材料や硬質のプラスチック材料、硬質のエラストマー材料、無機系天然素材(例えば、軽石等)、これらを組み合わせた硬質の複合材料(例えば、プラスチック材料から成る芯材の表面に金属層を形成したもの等)から成るものを使用することもできる。
また上記エアフィルタ2のフィルタ基材の網目に関しては、本実施例では、網目の大きさが1.0mm〜3.0mmのフィルタ基材を使用しているが、より小さな羽虫を捕獲対象とする場合には、網目サイズが1.0mm以下のフィルタ基材を使用することもでき、またより大きい羽虫を捕獲対象とする場合には、網目サイズが3.0mm以上のフィルタ基材を使用することもできる。
また上記エアフィルタ2で使用する粘着剤に関しては、本実施例では、シリコーン系粘着剤(信越シリコーン社製「KP-3701」)を使用しているが、実施例1と同様、所定の粘着力を有するものであれば、ウレタン系粘着剤やアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等を使用することもできる。またフィルタ基材の粘着剤を付着させる部位についても、本実施例では、羽虫の捕獲効果が高まるように基材1の表裏の表面にも粘着剤を付着させているが、エアフィルタ2の取り扱いを容易化するために、フィルタ基材の内側部位にのみ粘着剤を付着させることもできる。
また上記エアフィルタ2のフィルタ基材に粘着剤を付着させる方法としては、本実施例では希釈剤により粘度を下げて流動性を高めた粘着剤液中にフィルタ基材を浸漬し、フィルタ基材の表裏表面と内側部位に粘着剤を付着させた後、粘着剤中の希釈剤を揮発させる方法を採用しているが、流動性の高い粘着剤液をフィルタ基材の表面にブラシやスプレー等で塗布して、フィルタ基材の内側に含浸させる方法を採用することもできる。
また上記送風ファン3に関しては、本実施例では、図5に示すように、羽根形状がプロペラ型の軸流ファンを採用しているが、器具筐体1の形状に応じて、羽根形状がシロッコ型やターボ型の遠心ファン、または羽根形状がプロペラ型の斜流ファン、または羽根形状がクロスフロー型の横流ファンを採用することもできる。また電源に関しても、本実施例では長時間使用できるように外部電源を利用しているが、バッテリーを内蔵して内部電源で作動させることもできる。
また上記誘虫灯4に関しては、本実施例では、器具筐体1の内側に配置し易いコンパクトな電球型のものを配置しているが、器具筐体1の形態に応じて直管型のものを使用することもできる。また誘虫灯4の種類に関しては、虫が好む紫外線付近の光を発するランプであれば、蛍光ランプや水銀ランプ、メタルハイドランプ等から選択して使用することができる。また電源方式に関しては、送風ファン3と同様、長時間使用できるように外部電源式とするのが好ましいが、バッテリー等を使用することもできる。
また上記虫誘引剤5に関しては、本実施例では、酢の臭いがするもの(大日本除虫菊社製「コバエがポットン(登録商標)」)を使用しているが、捕獲対象となる羽虫に応じて果物や野菜、酢、醸造物、またはこれらを混合したものを使用することもできる。また虫誘引剤5には、本実施例のように臭い成分が自然気化するものだけでなく、ヒーター等による加熱によって臭い成分を気化させるものを使用することもできる。
また上記誘虫灯4の配置に関しては、本実施例では、図1に示すように誘虫灯4を器具筐体1内に配置しているが、器具筐体1の外側に配置することもできる。また虫誘引剤5についても同様に、本実施例では、器具筐体1に付設された吊下げ具12(棒先端に皿部材が吊り下げられたもの)によって筐体外に配置しているが、器具筐体1内に配置することもできる。また吊下げ具12以外の手段(例えば、器具筐体1に外側に突出した載置台を付設する等)によって、誘虫灯4と虫誘引剤5を筐体外に配置することもできる。
「多層構造のエアフィルタ」
次に本発明の実施例3について、図7に基いて以下に説明する。この実施例3では、網目の大きさが異なる複数のフィルタ基材B・Bを積層一体化してエアフィルタ2を構成している。これにより、網目が大きいフィルタ基材Bで比較的サイズの大きい羽虫を、また網目が小さいフィルタ基材Bで比較的サイズの小さい羽虫を捕獲し易くなるため、サイズが異なる羽虫の捕虫効果を高めることができる。なおその他の条件は、実施例2と同様である。
「器具筐体に対するエアフィルタの取付け構造」
次に本発明の実施例4について、図8に基いて以下に説明する。この実施例4では、器具筐体1の開口部に断面L型の環状枠を取り付け、その環状枠の内側に、網目の大きさが異なる複数のエアフィルタ2・2を重ねて装着している。これにより、接着剤等でフィルタ基材同士を一体化しなくてもエアフィルタ2・2を積層させた状態で、横向きで使用する器具筐体1に対して装着を行うことが可能となる。
「建築物の換気構造」
次に本発明の実施例5について以下に説明する。この実施例5では、送風ファンにより屋外と屋内の換気を行う建築物の換気構造において、換気ダクト内にエアフィルタ2を設置している(図示せず)。これにより衛生条件の厳しい工場等において、屋外の羽虫や塵埃が換気ダクトを通って屋内に侵入するリスクを軽減することができる。なおエアフィルタの条件については、実施例1や実施例2と同様である。
11 底網部材
12 蓋網部材
12a 金網
12b 立体網状板
13 引掛け具
14 吊下げ具
2 エアフィルタ
3 送風ファン
4 誘虫灯
5 虫誘引剤
A 捕虫器
M L型金具
B フィルタ基材
Claims (7)
- 送風ファン(3)と併用して羽虫や塵埃を捕集するためのエアフィルタであって、
硬質の熱可塑性プラスチックまたは熱可塑性エラストマーから成り、かつ、曲りくねった形状の剛直な連続線状体同士の接触部分を接合一体化して形成された三次元網目構造の立体網状板が、フィルタ基材として使用されると共に、板厚10mm以上に形成された前記フィルタ基材の少なくとも内部に粘着剤を付着させて構成されており、
記記送風ファン(3)の使用によって生じたフィルタ基材の網目内の乱流により、フィルタ基材を通過する空気中の羽虫や塵埃が前記粘着剤に接触して捕集されることを特徴とするエアフィルタ。 - フィルタ基材に、線状体の線径が0.1mm以上、板体の見かけ密度が0.01g/cm3以上の立体網状板が使用されていることを特徴とする請求項1記載のエアフィルタ。
- 送風ファン(3)と併用して羽虫や塵埃を捕集するためのエアフィルタであって、
金属材料、セラミック材料、硬質のプラスチック材料、硬質のエラストマー材料、無機系天然素材、若しくはこれらを組み合わせた硬質の複合材料から成り、かつ、海綿体状の三次元網目構造を成す多孔質板(ウェブ状のものを除く)が、フィルタ基材として使用されると共に、板厚10mm以上に形成された前記フィルタ基材の少なくとも内部に粘着剤を付着させて構成されており、
記記送風ファン(3)の使用によって生じたフィルタ基材の網目内の乱流により、フィルタ基材を通過する空気中の羽虫や塵埃が前記粘着剤に接触して捕集されることを特徴とするエアフィルタ。 - フィルタ基材の空隙率が80%以上であり、かつ、フィルタ基材の各網目の大きさが平均1.0mm以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のエアフィルタ。
- 両端に開口部を有する筒状の器具筐体(1)の一方の端部に送風ファン(3)が設置されると共に、器具筐体(1)内側に、請求項1または3に記載のエアフィルタ(2)が配置されていることを特徴とする空気清浄器。
- 両端に開口部を有する筒状の器具筐体(1)の一方の端部に送風ファン(3)が設置されると共に、器具筐体(1)内側に、請求項1または3に記載のエアフィルタ(2)が配置されていることを特徴とする捕虫器。
- 請求項1または3に記載のエアフィルタが送風ファンを備えた換気ダクト内に設置されていることを特徴とする建築物の換気構造。
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