JPH09308470A - 苦そば茶及びその製造方法 - Google Patents

苦そば茶及びその製造方法

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JPH09308470A
JPH09308470A JP8128822A JP12882296A JPH09308470A JP H09308470 A JPH09308470 A JP H09308470A JP 8128822 A JP8128822 A JP 8128822A JP 12882296 A JP12882296 A JP 12882296A JP H09308470 A JPH09308470 A JP H09308470A
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利喜男 山崎
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泰岳 小河
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苦そばの苦味を除去でき且つ苦そばが含有す
る栄養素を摂取し得る食品を提供する。 【解決手段】 苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒を
焙煎して得た焙煎物から成る苦そば茶であって、該苦そ
ば茶から抽出して得られた抽出液中に、下記〔化1〕で
表されるcis−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-cinnam
ic acid)が含有されていることを特徴とする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苦そば茶及びその製
造方法に関し、更に詳細には苦そば(Fagopyrum tararic
um) の穀粒を焙煎して得た焙煎物から抽出された苦そば
茶及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】苦そば(Fagopyrum tararicum) は、そば
属の植物であり、中国雲南省やネパールで栽培されお
り、その実が食されている。かかる苦そばの実(以下、
単に苦そばと称することがある)は、日本そばの実(Fag
opyrum esculentem)に比較して、高蛋白であるものの、
苦味が強く我国では殆ど食されていない。一方、苦そば
は、日本そばに比較して高蛋白であり、且つ血管強化や
高血圧防止に効果があると言われているルチンも大量に
含まれている。このため、例えば特開平3−87155
号公報において、苦そば粉を小麦粉中に混ぜた麺が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様に、苦そば粉を
小麦粉中に混合することによって、主として苦そばから
成る麺に比較して苦味が低減される。しかし、依然とし
て苦味が残留しており、通常の麺に比較しておいしく食
することができない。このため、本発明者等は、苦そば
を醗酵させることが苦味を除去するために有効であると
考え、醗酵させた苦そばを麺とすることを試みたが、得
られた麺の色や味が従来の麺と異なるものであることが
判明した。そこで、本発明の課題は、苦そばの苦味を除
去でき且つ苦そばが含有する栄養素を摂取し得る食品を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、苦そばの殻粒を焙
煎した焙煎物をお湯で抽出した抽出液(お茶)は苦味が
なく、且つ焙煎物中にルチンが大量に含有されているこ
とを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、
苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒を焙煎して得た焙
煎物から成る苦そば茶であって、該苦そば茶から抽出し
て得られた抽出液中に、下記〔化2〕で表されるcis
−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-cinnamic acid)が含有
されていることを特徴とする苦そば茶にある。
【化2】 また、本発明は、苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒
から苦そば茶を製造する際に、該苦そばの穀粒を水に浸
漬して穀粒の中心部まで水を浸透させた後、蒸して前記
穀粒をアルファ化し、次いで、蒸した殻粒を乾燥してか
ら実と殻とを分離した後、前記実を焙煎することを特徴
する苦そば茶の製造方法でもある。
【0005】本発明に係る苦そば茶は、日本そばよりも
ルチンが大量に含まれている苦そばを原料としているた
め、苦そば茶中には、日本そばを原料にして得られたそ
ば茶に比較して、大量のルチンが含まれている。しか
も、この苦そば茶から抽出した抽出液(お茶)は苦味を
実質的に感ずることなく飲むことができる。このため、
本発明に係る苦そば茶を喫することによって、血管強化
或いは高血圧の予防に効果があると言われているルチン
を大量に摂取できる。また、本発明に係る苦そば茶から
抽出された抽出液中には、cis−ウンベル酸も含まれ
ている。かかるcis−ウンベル酸は、皮膚のシミやソ
バカスの原因となるメラニン色素の合成を惹起する酵素
であるチロシナーゼ酵素の活性を阻害する働きを奏す
る。このため、本発明に係る苦そば茶を喫することによ
って、健康上及び美容上の効果を期待できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る苦そば茶は、苦そば
茶から抽出して得られた抽出液中に、下記〔化3〕で表
されるcis−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-cinnamic
acid)が含有されていることが大切である。
【化3】 かかるcis−ウンベル酸は、皮膚のシミやソバカスの
原因となるメラニン色素の合成を惹起する酵素であるチ
ロシナーゼ酵素の活性を阻害する働きを奏するものであ
る。このため、チロシナーゼ酵素の活性を阻害剤として
知られているもの、例えばアルブチン、アスコロビン
酸、又はコウジ酸等を、抽出液の味覚等を変えない程度
に併用してもよい。
【0007】この様な、cis−ウンベル酸を抽出し得
る苦そば茶は、苦そばの穀粒を水に浸漬して穀粒の中心
部まで水を浸透させた後、蒸して穀粒をアルファ化し、
次いで、蒸した殻粒を乾燥してから実と殻とを分離した
後、この実を焙煎することによって得ることができる。
この際に、苦そばの穀粒を水に浸漬して穀粒の中心部ま
で水を浸透させることにより、蒸すことによって、穀粒
の中心部まで完全にアルファ化できる。この様に、蒸し
た殻粒を乾燥してから粉砕することにより、実と殻とを
容易に分離することができ、且つ澄んだ抽出液を得るこ
とができる。また、焙煎する際に、焙煎後の容積が焙煎
前の容積に対して1〜2倍となるように焙煎することに
より、芳醇な香りと風味とを呈する苦そば茶を得ること
ができる。
【0008】得られた苦そば茶は、従来のそば茶と同様
に、急須等に適量の苦そば茶を入れ、それにお湯を入れ
て抽出することができる。或いは、水でも抽出できる
が、水抽出の場合には、抽出時間をお湯抽出の場合より
も長くすることが好ましい。抽出された抽出液(お茶)
は、澄んだ黄色で且つ芳醇な香りと風味を呈するもので
ある。しかも、この苦そば茶中には、日本そばを原料に
して得たそば茶に比較して、約100倍以上のルチンを
含有している。このため、本発明に係る苦そば茶から抽
出されたお茶を喫することによって、血管強化及び高血
圧の防止を図ることが期待できる。更に、上述した様
に、cis−ウンベル酸も含有しているため、シミやソ
バカスの防止も期待できる。この様に、本発明に係る苦
そば茶を喫することによって、健康上及び美容上の効果
が期待できる。尚、本発明に係る苦そば茶は、水やお湯
で抽出したお茶を飲む他に、ふりかけ等にして直接食し
てもよい。
【0009】
【実施例】
実施例1 苦そばの殻粒を水中に所定時間浸漬して殻粒の中心部ま
で湿潤させた後、密閉した容器中に収納して飽和水蒸気
で蒸し、更に過熱蒸気により殻粒を完全にアルファ化さ
せた。更に、アルファ化した殻粒を乾燥して殻を取り除
いた後、苦そばの実を粉砕した。この粉砕物を、温度1
80〜200℃、約2.1分間ほど焙煎して苦そば茶を
得た。得られた苦そば茶の適量を急須に入れ、それにお
湯を入れて抽出した。お茶は、澄んだ黄色で且つ芳醇な
香りと風味を呈するものであった。また、かかる抽出を
複数回行っても、依然として澄んだ黄色のお茶を得るこ
とができた。
【0010】実施例2 実施例1で得られた苦そば茶中のルチンを高速液クロマ
トグラフで測定したところ、210mg/100gであ
った。また、実施例1において、苦そばの殻粒を日本そ
ばの殻粒に変えた他は、実施例1と同様にして得たそば
茶についても、そば茶中のルチンを高速液クロマトグラ
フで測定したところ、1.4mg/100gであった。
この様に、苦そば茶中には、日本そばを原料に用いて得
られたそば茶よりも100倍以上のルチンを含有してい
る。
【0011】実施例3 (1)チロシナーゼ酵素の活性阻害評価方法 吸光セルに、1ミリリットルのL−チロシン溶液、1ミ
リリットルのマックルベイン緩衝液、及び1ミリリット
ルのサンプル溶液〔チロシナーゼ酵素の活性阻害物質を
含有するサンプルをdimethylsulfoxide (DMSO)に
溶かし、蒸留水を加えて10vol %DMSO水溶液とな
るように調整〕を加えた後、30℃の恒温槽中で10分
間のプレインキュベートを施した。次いで、プレインキ
ュベートした吸光セル中の溶液に、マッシュルームから
採取したチロシナーゼ溶液(0.1ミリリットル)を添
加して攪拌し、30℃の恒温槽中で15分間のインキュ
ベートを施した。その後、NaN3 を加えてチロシナー
ゼ溶液による酵素反応を停止させた後、吸光セルを吸光
度計に挿入して475nmにおける吸光度(メラニン色
素の前駆物質である赤色のドーバークロムの生成量に対
応する吸光度)を測定した。この吸光度をSとする。こ
こで、吸光度Sを測定した手順において、チロシナーゼ
溶液を添加した後、30℃の恒温槽中で15分間のイン
キュベートを施すことなくNaN3 を加えてチロシナー
ゼ溶液による酵素反応を停止し、475nmにおける吸
光度を測定した。この吸光度をSc とする。吸光度Sc
は、チロシナーゼ酵素とチロシナーゼ酵素の活性阻害物
質とを実質的に反応させなかった場合の吸光度である。
【0012】また、吸光セル中の10vol %DMSO水
溶液(DMSOのみに蒸留水を加えた水溶液)に、1ミ
リリットルのマックルベイン緩衝液を加えた後、30℃
の恒温槽中で10分間のプレインキュベートを施した。
このプレインキュベートした吸光セル中の溶液に、マッ
シュルームから採取したチロシナーゼ溶液(0.1ミリ
リットル)を添加して攪拌し、30℃の恒温槽中で15
分間のインキュベートを施した後、NaN3 を加えてチ
ロシナーゼ溶液による酵素反応を停止させた後、吸光セ
ルを吸光度計に挿入して475nmにおける吸光度を測
定した。この吸光度をBとする。ここで、吸光度Bを測
定した手順において、チロシナーゼ溶液を添加した後、
30℃の恒温槽中で15分間のインキュベートを施すこ
となくNaN3 を加えてチロシナーゼ溶液による酵素反
応を停止し、475nmにおける吸光度を測定した。こ
の吸光度をBc とする。
【0013】この様にして測定した吸光度S、Sc
B、Bc からチロシナーゼ活性抑制率(TIA%)を、
下記に示す〔数1〕から算出した。この式からは、チロ
シナーゼ酵素の活性を完全に阻害し得た場合には、TI
A%の値が100%となり、チロシナーゼ酵素の活性を
全く阻害し得なかった場合には、TIA%の値が0%と
なる。
【数1】
【0014】(2)チロシナーゼ活性抑制率 実施例1で得た抽出液(お茶)を減圧濃縮してから遠心
分離によって沈殿物と水層とに分ける。次いで、沈殿物
については、凍結乾燥を行った後、酢酸エチルを加えて
酢酸エチル可溶成分を減圧乾燥することによって、黄色
の固形濃縮物を得る。一方、水層については、食塩を加
えた後、酢酸エチルを加えてから芒硝乾燥を行い、更に
減圧乾燥することによって、黄色の固形濃縮物を得る。
この様にして得られた黄色の固形濃縮物を、熱酢酸エチ
ル(50℃)に溶かしてからヘキサンを加えて再結晶化
させる。この熱酢酸エチル/ヘキサンによる再結晶化を
2〜3回行った。得られた抽出物について、(1)に示
すチロシナーゼ酵素の活性阻害評価方法に基づいてチロ
シナーゼ活性抑制率(TIA%)を評価したところ、チ
ロシナーゼ活性抑制率(TIA%)は40.0%であっ
た。
【0015】(3)抽出物質の赤外線吸収スペクトル及
び核磁気共鳴スペクトル チロシナーゼ酵素の活性阻害評価を行った実施例1で得
た抽出液(お茶)からの抽出物質について、赤外線吸収
スペクトルを採取したところ、図1に示す吸収パターン
が得られた。図1において、3300〜3400cm-1
に0H基の吸収が見られ、2000〜3400cm-1
カルボシル基特有の吸収が見られる。更に、1520c
-1と1620cm-1とにベンゼン環の吸収が見られ
る。また、赤外線吸収スペクトルを採取した抽出物の核
磁気共鳴スペクトルを図2に示す。図2において、化学
シフト6.18ppmと7.69ppmのところに、不
飽和結合に直結されたプロトンの吸収が見られ、化学シ
フト6.40ppmから7.55ppmに1、2、4の
位置に置換基を有するベンゼン環のプロトンの典型的な
吸収が見られる。かかる図1に示す赤外線吸収スペクト
ルと図2に示す核磁気共鳴スペクトルとから、チロシナ
ーゼ酵素の活性阻害評価を行った抽出物質には、下記
〔化4〕に示すcis−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-
cinnamic acid)が含有されているものと判断した。
【化4】
【0016】
【発明の効果】本発明に係る苦そば茶によれば、血管強
化及び高血圧防止に効果があると言われるルチンを大量
に含み、且つ皮膚のシミやソバカスの原因となるメラニ
ン色素の合成を惹起する酵素であるチロシナーゼ酵素の
活性を阻害するcis−ウンベル酸を含むお茶を抽出で
きる。このお茶は、苦そば特有の苦味もなく喫すること
ができ、本発明に係る苦そば茶は、健康食品及び美容食
品として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苦そば茶の抽出液(お茶)からの抽出物質の赤
外線吸収スペクトルを示すグラフである。
【図2】苦そば茶の抽出液(お茶)からの抽出物質の核
磁気共鳴吸収スペクトルを示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、苦そばの穀粒を焙
煎した焙煎物をお湯で抽出した抽出液(お茶)は苦味が
なく、且つ焙煎物中にルチンが大量に含有されているこ
とを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、
苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒を焙煎して得た焙
煎物から成る苦そば茶であって、該苦そば茶から抽出し
て得られた抽出液中に、下記〔化2〕で表されるcis
−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-cinnamic acid)が含有
されていることを特徴とする苦そば茶にある。
【化2】 また、本発明は、苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒
から苦そば茶を製造する際に、該苦そばの穀粒を水に浸
漬して穀粒の中心部まで水を浸透させた後、蒸して前記
穀粒をアルファ化し、次いで、蒸した穀粒を乾燥してか
ら実と殻とを分離した後、前記実を焙煎することを特徴
する苦そば茶の製造方法でもある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】この様な、cis−ウンベル酸を抽出し得
る苦そば茶は、苦そばの穀粒を水に浸漬して穀粒の中心
部まで水を浸透させた後、蒸して穀粒をアルファ化し、
次いで、蒸した穀粒を乾燥してから実と殻とを分離した
後、この実を焙煎することによって得ることができる。
この際に、苦そばの穀粒を水に浸漬して穀粒の中心部ま
で水を浸透させることにより、蒸すことによって、穀粒
の中心部まで完全にアルファ化できる。この様に、蒸し
穀粒を乾燥してから粉砕することにより、実と殻とを
容易に分離することができ、且つ澄んだ抽出液を得るこ
とができる。また、焙煎する際に、焙煎後の容積が焙煎
前の容積に対して1〜2倍となるように焙煎することに
より、芳醇な香りと風味とを呈する苦そば茶を得ること
ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】 実施例1 苦そばの穀粒を水中に所定時間浸漬して穀粒の中心部ま
で湿潤させた後、密閉した容器中に収納して飽和水蒸気
で蒸し、更に過熱蒸気により穀粒を完全にアルファ化さ
せた。更に、アルファ化した穀粒を乾燥して殻を取り除
いた後、苦そばの実を粉砕した。この粉砕物を、温度1
80〜200℃、約2.1分間ほど焙煎して苦そば茶を
得た。得られた苦そば茶の適量を急須に入れ、それにお
湯を入れて抽出した。お茶は、澄んだ黄色で且つ芳醇な
香りと風味を呈するものであった。また、かかる抽出を
複数回行っても、依然として澄んだ黄色のお茶を得るこ
とができた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】実施例2 実施例1で得られた苦そば茶中のルチンを高速液クロマ
トグラフで測定したところ、210mg/100gであ
った。また、実施例1において、苦そばの穀粒を日本そ
ばの穀粒に変えた他は、実施例1と同様にして得たそば
茶についても、そば茶中のルチンを高速液クロマトグラ
フで測定したところ、1.4mg/100gであった。
この様に、苦そば茶中には、日本そばを原料に用いて得
られたそば茶よりも100倍以上のルチンを含有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前島 正長 長野県長野市南千歳1丁目16番地2 日穀 製粉株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒を
    焙煎して得た焙煎物から成る苦そば茶であって、 該苦そば茶から抽出して得られた抽出液中に、下記〔化
    1〕で表されるcis−ウンベル酸(2,4-dihydrxy-cis-
    cinnamic acid)が含有されていることを特徴とする苦そ
    ば茶。 【化1】
  2. 【請求項2】 苦そば(Fagopyrum tararicum) の穀粒か
    ら苦そば茶を製造する際に、 該苦そばの穀粒を水に浸漬して穀粒の中心部まで水を浸
    透させた後、蒸して前記穀粒をアルファ化し、 次いで、蒸した殻粒を乾燥してから実と殻とを分離した
    後、前記実を焙煎することを特徴する苦そば茶の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037793A1 (fr) * 1999-11-25 2001-05-31 Sansho Seiyaku Co., Ltd. Inhibiteur de melanogenese
JP2009171856A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Suntory Holdings Ltd ルチン高含有そば茶飲料
CN102823815A (zh) * 2011-06-17 2012-12-19 福泉市风味食品有限公司 一种苦荞冲调方便营养食品及其加工工艺

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CN102823815A (zh) * 2011-06-17 2012-12-19 福泉市风味食品有限公司 一种苦荞冲调方便营养食品及其加工工艺

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