JP2519170B2 - 色調、風味の優れたルイボスティ―エキスの製造法 - Google Patents
色調、風味の優れたルイボスティ―エキスの製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康食品、嗜好性飲料
として用いられるルイボスティーエキスの製造法に関
し、さらに詳しくはアルカリおよび/またはアルカリ塩
を添加して特定pH範囲内で水抽出処理することにより
色調、風味が改善されたエキスを製造する方法に関す
る。
として用いられるルイボスティーエキスの製造法に関
し、さらに詳しくはアルカリおよび/またはアルカリ塩
を添加して特定pH範囲内で水抽出処理することにより
色調、風味が改善されたエキスを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ルイボスティー(学名:Aspalathus lin
earis)は、マメ科の植物で南アフリカの特定地域のみで
栽培されている。Rooibos tea 、Redbush tea 、Rooibo
schtea ,taste tea とも言われ、その葉を発酵したも
のは紅茶に似た上質な香りと味を有し、ヨーロッパを中
心に広く嗜好飲料として愛用されている。
earis)は、マメ科の植物で南アフリカの特定地域のみで
栽培されている。Rooibos tea 、Redbush tea 、Rooibo
schtea ,taste tea とも言われ、その葉を発酵したも
のは紅茶に似た上質な香りと味を有し、ヨーロッパを中
心に広く嗜好飲料として愛用されている。
【0003】ルイボスティーは成分的にはフラボノイ
ド、タンニン等のポリフェノール類を多く含むほか、ビ
タミンC、無機塩等を含むが、カフェインを含まないた
め、子供から高齢者まで広く飲用することができる、温
和で刺激の少ない良質な飲料であると言える。
ド、タンニン等のポリフェノール類を多く含むほか、ビ
タミンC、無機塩等を含むが、カフェインを含まないた
め、子供から高齢者まで広く飲用することができる、温
和で刺激の少ない良質な飲料であると言える。
【0004】また、ルイボスティーは古くから長寿、美
容、強壮を目的として、あるいはアレルギー疾患、皮膚
・内臓疾患の改善等を目的とした民間薬としても使用さ
れ、薬理作用があることが示唆されていたが、最近の研
究でルイボスティーに含まれるポリフェノール類に生体
内の有害な活性酸素の除去作用があることが報告され
(Antioxidants in Therapy and Preventive Medicine,
p171-174, 1990)、老化防止、抗酸化作用、発癌防止作
用などへの効果が期待され始めている。
容、強壮を目的として、あるいはアレルギー疾患、皮膚
・内臓疾患の改善等を目的とした民間薬としても使用さ
れ、薬理作用があることが示唆されていたが、最近の研
究でルイボスティーに含まれるポリフェノール類に生体
内の有害な活性酸素の除去作用があることが報告され
(Antioxidants in Therapy and Preventive Medicine,
p171-174, 1990)、老化防止、抗酸化作用、発癌防止作
用などへの効果が期待され始めている。
【0005】このような背景の下に、これらの効果を利
用するいくつかの提案がなされている。例えば、ルイボ
スティーまたはその浸出液を食品に添加し、風味、状態
等の改善を行うこと(特開昭62-239958 号公報)、ルイ
ボスティー抽出物を食品、化粧品、医薬などの抗酸化剤
として利用すること(特開昭63-117090 号公報)、ルイ
ボスティー抽出エキスを家庭用洗剤に添加して、塩素除
去や肌荒れ防止を行うこと(特開平4-89896 号公報)な
どが提案されている。
用するいくつかの提案がなされている。例えば、ルイボ
スティーまたはその浸出液を食品に添加し、風味、状態
等の改善を行うこと(特開昭62-239958 号公報)、ルイ
ボスティー抽出物を食品、化粧品、医薬などの抗酸化剤
として利用すること(特開昭63-117090 号公報)、ルイ
ボスティー抽出エキスを家庭用洗剤に添加して、塩素除
去や肌荒れ防止を行うこと(特開平4-89896 号公報)な
どが提案されている。
【0006】しかしながら、これらの提案はいずれも、
ルイボスティーまたはルイボスティーエキスをそのまま
食品、化粧品、医薬品または洗剤に添加して、状態の改
善、抗酸化および塩素除去等の効果を得ることを目的と
したものであって、上記公報にはルイボスティーが持つ
色調、風味を損なうことなく抽出して、嗜好性に優れた
飲料用のルイボスティーエキスを製造することに関して
は何ら開示されていない。
ルイボスティーまたはルイボスティーエキスをそのまま
食品、化粧品、医薬品または洗剤に添加して、状態の改
善、抗酸化および塩素除去等の効果を得ることを目的と
したものであって、上記公報にはルイボスティーが持つ
色調、風味を損なうことなく抽出して、嗜好性に優れた
飲料用のルイボスティーエキスを製造することに関して
は何ら開示されていない。
【0007】また、ルイボスティーの抽出法に関しても
いくつかの報告がある。例えば、ルイボスティーの抽出
における温度と溶媒量について検討し、23〜90℃の範囲
では、温度が高いほどポリフェノールが抽出されやすい
という研究報告(Int. J.Food. Sci. Technol., 25, N
o.3, 339-343, 1990) 、90℃におけるルイボスティーの
抽出においてその抽出時間と抽出されるポリフェノール
量の関係を調べた研究報告(Lebensm. -Wiss. u. -Tech
nol,. 23, 181-183, 1990)、沸騰水によりルイボスティ
ーを短時間抽出したエキスを噴霧乾燥または凍結乾燥
し、ポリフェノール含量の測定および官能評価を行った
研究報告(Int. J. Food. Sci. Technol., 25, No.3, 3
44-349, 1990)などがある。
いくつかの報告がある。例えば、ルイボスティーの抽出
における温度と溶媒量について検討し、23〜90℃の範囲
では、温度が高いほどポリフェノールが抽出されやすい
という研究報告(Int. J.Food. Sci. Technol., 25, N
o.3, 339-343, 1990) 、90℃におけるルイボスティーの
抽出においてその抽出時間と抽出されるポリフェノール
量の関係を調べた研究報告(Lebensm. -Wiss. u. -Tech
nol,. 23, 181-183, 1990)、沸騰水によりルイボスティ
ーを短時間抽出したエキスを噴霧乾燥または凍結乾燥
し、ポリフェノール含量の測定および官能評価を行った
研究報告(Int. J. Food. Sci. Technol., 25, No.3, 3
44-349, 1990)などがある。
【0008】しかしながら、これらの研究報告はポリフ
ェノールの抽出量を多くすることを目的としたものであ
り、ルイボスティーが本来持つ優れた色調と香気を保持
して、嗜好性に優れた飲料を得るためのエキスを製造す
る方法については言及していない。
ェノールの抽出量を多くすることを目的としたものであ
り、ルイボスティーが本来持つ優れた色調と香気を保持
して、嗜好性に優れた飲料を得るためのエキスを製造す
る方法については言及していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとき研究報告
によれば、ルイボスティーからの水によるポリフェノー
ルの抽出は、温度が高いほど抽出効率が良く、かつ抽出
時間に比例することが知られている。一方、色素および
呈味成分も温度が高いほど良く抽出される。しかしなが
ら、本発明者らの研究によれば、抽出時間が長くなると
エキスの色調が明るい赤褐色から暗赤色へと変化し、か
つ、風味もルイボスティー本来の香気が失われて特徴の
ないものに変化することがわかった。このように、ルイ
ボスティーの熱水による抽出においてポリフェノールの
抽出と色素、風味の抽出の両者を同時にかつ効率的に行
うことは非常に困難であり、ポリフェノール類を多く抽
出するために通常の高温、長時間の熱水抽出を行うと、
風味のバランスが崩れ特徴のない抽出物となるという問
題がある。
によれば、ルイボスティーからの水によるポリフェノー
ルの抽出は、温度が高いほど抽出効率が良く、かつ抽出
時間に比例することが知られている。一方、色素および
呈味成分も温度が高いほど良く抽出される。しかしなが
ら、本発明者らの研究によれば、抽出時間が長くなると
エキスの色調が明るい赤褐色から暗赤色へと変化し、か
つ、風味もルイボスティー本来の香気が失われて特徴の
ないものに変化することがわかった。このように、ルイ
ボスティーの熱水による抽出においてポリフェノールの
抽出と色素、風味の抽出の両者を同時にかつ効率的に行
うことは非常に困難であり、ポリフェノール類を多く抽
出するために通常の高温、長時間の熱水抽出を行うと、
風味のバランスが崩れ特徴のない抽出物となるという問
題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記のごとき問題を解決するために鋭意研究を行った。そ
の結果、ルイボスティーを水で抽出する際に、炭酸水素
ナトリウム等のアルカリまたはアルカリ塩を添加しpH
を上げ、従来より温和な条件で抽出を行うと、良質な色
調と風味が保持され、極めて嗜好性に優れたルイボステ
ィーエキスが得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
記のごとき問題を解決するために鋭意研究を行った。そ
の結果、ルイボスティーを水で抽出する際に、炭酸水素
ナトリウム等のアルカリまたはアルカリ塩を添加しpH
を上げ、従来より温和な条件で抽出を行うと、良質な色
調と風味が保持され、極めて嗜好性に優れたルイボステ
ィーエキスが得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0011】かくして、本発明によれば、ルイボスティ
ーをpH7を越え、pH12を越えない範囲内で水抽出処
理することを特徴とするルイボスティーエキスの製造法
が提供される。以下、本発明についてさらに詳細に述べ
る。
ーをpH7を越え、pH12を越えない範囲内で水抽出処
理することを特徴とするルイボスティーエキスの製造法
が提供される。以下、本発明についてさらに詳細に述べ
る。
【0012】本発明において使用する原料には、ルイボ
スティー(学名:Aspalathuslinearis)の生葉または枝
またはこれらの乾燥物またはこれらを発酵処理したもの
並びにこれらの任意の混合物等が包含され、本明細書で
はこれらを総称してルイボスティーという。
スティー(学名:Aspalathuslinearis)の生葉または枝
またはこれらの乾燥物またはこれらを発酵処理したもの
並びにこれらの任意の混合物等が包含され、本明細書で
はこれらを総称してルイボスティーという。
【0013】上記の如きルイボスティーの抽出は、それ
自体既知の熱水抽出処理によって行うことができ、例え
ば、ルイボスティーを加熱した水性媒体中で適当な時間
攪拌することにより行うことができる。本発明はこの熱
水抽出処理をpH7を越え、pH12を越えない範囲内、
好ましくは約 7.5〜8.5 の範囲内の水性溶媒を用いて行
う点に特徴がある。このpH条件の調節は、抽出のため
の水性媒体にアルカリおよび/またはアルカリ塩を添加
することにより行うことができる。抽出のための水性媒
体は通常は水を用いるが20%以下のエチルアルコール、
グリセリン等のアルコールを含んでもよい。
自体既知の熱水抽出処理によって行うことができ、例え
ば、ルイボスティーを加熱した水性媒体中で適当な時間
攪拌することにより行うことができる。本発明はこの熱
水抽出処理をpH7を越え、pH12を越えない範囲内、
好ましくは約 7.5〜8.5 の範囲内の水性溶媒を用いて行
う点に特徴がある。このpH条件の調節は、抽出のため
の水性媒体にアルカリおよび/またはアルカリ塩を添加
することにより行うことができる。抽出のための水性媒
体は通常は水を用いるが20%以下のエチルアルコール、
グリセリン等のアルコールを含んでもよい。
【0014】このpH調節に用いるアルカリまたはアル
カリ塩の種類は特に制限されるものではなく、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水
酸化アルカリ;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム等の炭酸アルカリ金属塩;アスコルビン酸
アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ金属塩等の有機酸ア
ルカリ塩類を例示することができる。また、検討した中
で最も風味の良いエキスが得られるものとして炭酸水素
ナトリウムを好ましく挙げることができる。
カリ塩の種類は特に制限されるものではなく、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水
酸化アルカリ;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム等の炭酸アルカリ金属塩;アスコルビン酸
アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ金属塩等の有機酸ア
ルカリ塩類を例示することができる。また、検討した中
で最も風味の良いエキスが得られるものとして炭酸水素
ナトリウムを好ましく挙げることができる。
【0015】抽出に用いる水性媒体の使用量は原料のル
イボスティーのロットまたは状態によって任意に選択す
ることができるが、一般的には原料葉1重量部に対して
約2〜約 200重量部、好ましくは約5〜約50重量部の範
囲内が適当である。
イボスティーのロットまたは状態によって任意に選択す
ることができるが、一般的には原料葉1重量部に対して
約2〜約 200重量部、好ましくは約5〜約50重量部の範
囲内が適当である。
【0016】また、抽出温度は抽出時間、溶媒量にもよ
るが、通常は約40〜約 100℃、好ましくは約70〜約 100
℃の範囲内の温度で抽出を行うと短時間に抽出エキスを
得ることができる。
るが、通常は約40〜約 100℃、好ましくは約70〜約 100
℃の範囲内の温度で抽出を行うと短時間に抽出エキスを
得ることができる。
【0017】さらに、抽出時間は抽出温度によっても、
また抽出手段、例えば回分抽出、カラム抽出の違いによ
っても異なるが、例えば約15分〜約4時間、好ましくは
約0.5 〜約2時間の範囲を挙げることができる。次に実
施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
また抽出手段、例えば回分抽出、カラム抽出の違いによ
っても異なるが、例えば約15分〜約4時間、好ましくは
約0.5 〜約2時間の範囲を挙げることができる。次に実
施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
【0018】
(実施例1)温度計、攪拌機および還流冷却器を備えた
1500mlの三頚フラスコに、水1000gに炭酸水素ナトリウ
ムを2gを加えて溶解したpH 8.0の水溶液を入れ、 1
00gの発酵を行ったルイボスティーの葉を仕込む。攪拌
を行いながら温度を80℃まで上昇し、2時間の抽出を行
いBrix. 3.0 、pH 6.6の風味の良いエキストラクト75
0g(本発明品1)が得られた。
1500mlの三頚フラスコに、水1000gに炭酸水素ナトリウ
ムを2gを加えて溶解したpH 8.0の水溶液を入れ、 1
00gの発酵を行ったルイボスティーの葉を仕込む。攪拌
を行いながら温度を80℃まで上昇し、2時間の抽出を行
いBrix. 3.0 、pH 6.6の風味の良いエキストラクト75
0g(本発明品1)が得られた。
【0019】(比較例1)実施例1において水1000gに
炭酸水素ナトリウムを加えない以外は全て同じ方法で抽
出を行い、Brix. 2.3 、pH 4.8のエキストラクト 750
g(比較品1)を得た。実施例1および比較例1で得た
エキストラクトのポリフェノール量および色差の測定結
果、風味評価の結果を下記表1に示す。
炭酸水素ナトリウムを加えない以外は全て同じ方法で抽
出を行い、Brix. 2.3 、pH 4.8のエキストラクト 750
g(比較品1)を得た。実施例1および比較例1で得た
エキストラクトのポリフェノール量および色差の測定結
果、風味評価の結果を下記表1に示す。
【0020】
【表1】 ポリフェノール類の定量はFolin-Denis 比色法により行
った。また、色差の測定はSpectro Colorimeter 5Z
Σ90(日本電色)により10倍希釈液を透過光にて測定
した。
った。また、色差の測定はSpectro Colorimeter 5Z
Σ90(日本電色)により10倍希釈液を透過光にて測定
した。
【0021】(実施例2)800ml ジャケット付抽出カラ
ム(φ6cm×30cm)に 100gの発酵を行ったルイボステ
ィーの葉を充填し、水 500gに炭酸水素ナトリウムを0.
25g加えて溶解したpH 7.7の水溶液を約90℃に加熱し
て該カラムに注入し、30分間浸漬抽出を行った。抽出
後、下部より液を抜き取り直ちに室温以下に冷却した。
同じ組成の溶媒を用い、さらに2回の抽出を行い、得ら
れた液を混合した。最終的にBrix.2.7 、pH5.07の風
味の良いエキストラクト 770g(本発明品2)が得られ
た。
ム(φ6cm×30cm)に 100gの発酵を行ったルイボステ
ィーの葉を充填し、水 500gに炭酸水素ナトリウムを0.
25g加えて溶解したpH 7.7の水溶液を約90℃に加熱し
て該カラムに注入し、30分間浸漬抽出を行った。抽出
後、下部より液を抜き取り直ちに室温以下に冷却した。
同じ組成の溶媒を用い、さらに2回の抽出を行い、得ら
れた液を混合した。最終的にBrix.2.7 、pH5.07の風
味の良いエキストラクト 770g(本発明品2)が得られ
た。
【0022】(実施例3)実施例2において炭酸水素ナ
トリウム0.25gの代わりに 0.5gを加えて溶解したpH
7.9の水溶液を使うほかは全て同じ方法で抽出を行い、
Brix. 2.8 、pH5.65のエキストラクト 760g(本発明
品3)を得た。
トリウム0.25gの代わりに 0.5gを加えて溶解したpH
7.9の水溶液を使うほかは全て同じ方法で抽出を行い、
Brix. 2.8 、pH5.65のエキストラクト 760g(本発明
品3)を得た。
【0023】(実施例4)実施例2において炭酸水素ナ
トリウム0.25gの代わりに 2.0gを加えて溶解したpH
8.3の水溶液を使うほかは全て同じ方法で抽出を行い、
Brix. 3.8 、pH7.68のエキストラクト 750g(本発明
品4)を得た。
トリウム0.25gの代わりに 2.0gを加えて溶解したpH
8.3の水溶液を使うほかは全て同じ方法で抽出を行い、
Brix. 3.8 、pH7.68のエキストラクト 750g(本発明
品4)を得た。
【0024】(実施例5)実施例2において炭酸水素ナ
トリウム0.25gの代わりに水酸化ナトリウムを0.125 g
加えて溶解したpH11.0の水溶液を使うほかは全て同じ
方法で抽出を行い、Brix. 3.0 、pH6.50のエキストラ
クト 760g(本発明品5)を得た。
トリウム0.25gの代わりに水酸化ナトリウムを0.125 g
加えて溶解したpH11.0の水溶液を使うほかは全て同じ
方法で抽出を行い、Brix. 3.0 、pH6.50のエキストラ
クト 760g(本発明品5)を得た。
【0025】(実施例6)実施例2において炭酸水素ナ
トリウム0.25gの代わりに水酸化ナトリウムを0.25gを
加えて溶解したpH11.5の水溶液を使うほかは全て同じ
方法で抽出を行い、Brix. 3.8 、pH 8.0のエキストラ
クト 755g(本発明品6)を得た。
トリウム0.25gの代わりに水酸化ナトリウムを0.25gを
加えて溶解したpH11.5の水溶液を使うほかは全て同じ
方法で抽出を行い、Brix. 3.8 、pH 8.0のエキストラ
クト 755g(本発明品6)を得た。
【0026】(比較例2)実施例2において炭酸水素ナ
トリウムを用いずに水 500gだけで抽出を行うほかは全
て同じ方法で抽出を行い、Brix. 2.5 、pH4.78のエキ
ストラクト 753g(比較品2)を得た。
トリウムを用いずに水 500gだけで抽出を行うほかは全
て同じ方法で抽出を行い、Brix. 2.5 、pH4.78のエキ
ストラクト 753g(比較品2)を得た。
【0027】上記のようにして得られた比較品2と本発
明品2〜6のエキストラクトについて前記と同様にして
ポリフェノールの定量、色差の測定および風味評価を行
った結果を下記表2に示す。なお、風味評価の際は本発
明品2〜6のpHを比較品2とおなじくpH4.78とし
た。
明品2〜6のエキストラクトについて前記と同様にして
ポリフェノールの定量、色差の測定および風味評価を行
った結果を下記表2に示す。なお、風味評価の際は本発
明品2〜6のpHを比較品2とおなじくpH4.78とし
た。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示すように、比較品2の風味が特徴
がないのに比べ、炭酸水素ナトリウムまたは水酸化ナト
リウムを添加した場合はいずれも風味が向上していた。
特に炭酸水素ナトリウムを 0.1%添加した本発明品4は
ルイボスティーの特徴ある香気が最も良く保持されてい
た。また、ポリフェノール量も比較品2に比べ、本発明
品2〜6はいずれも上昇した。さらに、色調もa値がい
ずれも上昇し、赤味が増すとともに、色素の抽出量も増
していた。
がないのに比べ、炭酸水素ナトリウムまたは水酸化ナト
リウムを添加した場合はいずれも風味が向上していた。
特に炭酸水素ナトリウムを 0.1%添加した本発明品4は
ルイボスティーの特徴ある香気が最も良く保持されてい
た。また、ポリフェノール量も比較品2に比べ、本発明
品2〜6はいずれも上昇した。さらに、色調もa値がい
ずれも上昇し、赤味が増すとともに、色素の抽出量も増
していた。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、マメ科に属するルイボ
スティー(学名:Aspalathuslinearis)の葉を炭酸水素
ナトリウム等アルカリおよび/またはアルカリ塩を添加
した水で抽出することにより、ポリフェノール類を効率
的に抽出するとともに、ルイボスティーが本来持つ良質
な色調と風味を損なわずに、極めて嗜好性に優れたルイ
ボスティーエキスの製造が可能となり、健康食品、飲料
等、広い分野への用途が開けるなど極めて有用である。
スティー(学名:Aspalathuslinearis)の葉を炭酸水素
ナトリウム等アルカリおよび/またはアルカリ塩を添加
した水で抽出することにより、ポリフェノール類を効率
的に抽出するとともに、ルイボスティーが本来持つ良質
な色調と風味を損なわずに、極めて嗜好性に優れたルイ
ボスティーエキスの製造が可能となり、健康食品、飲料
等、広い分野への用途が開けるなど極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ルイボスティーを、pH7を越え、pH
12を越えない範囲内で水抽出を行うことを特徴とするル
イボスティーエキスの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208499A JP2519170B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 色調、風味の優れたルイボスティ―エキスの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208499A JP2519170B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 色調、風味の優れたルイボスティ―エキスの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739339A JPH0739339A (ja) | 1995-02-10 |
JP2519170B2 true JP2519170B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=16557173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5208499A Expired - Fee Related JP2519170B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 色調、風味の優れたルイボスティ―エキスの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519170B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3290834B2 (ja) * | 1994-11-25 | 2002-06-10 | 昌俊 中野 | 抗ウィルス剤並びにその製造方法 |
JP3793593B2 (ja) * | 1995-07-31 | 2006-07-05 | 中野 昌俊 | 抗ウィルス剤の製造方法 |
US8257751B2 (en) * | 2003-11-03 | 2012-09-04 | Beauté Pacifique ApS | Composition for the cosmetic treatment of age-related dermatological symptoms |
CN108813621A (zh) * | 2018-09-17 | 2018-11-16 | 大闽食品(漳州)有限公司 | 一种低温超声萃取线叶金雀花多酚的方法 |
WO2023156538A1 (en) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | Ekaterra Research and Development UK Limited | A zinc fortified herbal composition |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5208499A patent/JP2519170B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0739339A (ja) | 1995-02-10 |
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