JPH09307264A - 電磁波シールド性ガスケットとその製造方法 - Google Patents

電磁波シールド性ガスケットとその製造方法

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JPH09307264A
JPH09307264A JP12511296A JP12511296A JPH09307264A JP H09307264 A JPH09307264 A JP H09307264A JP 12511296 A JP12511296 A JP 12511296A JP 12511296 A JP12511296 A JP 12511296A JP H09307264 A JPH09307264 A JP H09307264A
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JP
Japan
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sheets
plated
electromagnetic wave
shielding gasket
wave shielding
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Application number
JP12511296A
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English (en)
Inventor
Masanori Tabei
正紀 田部井
Nobuo Matsuoka
宣夫 松岡
Kohei Chigira
恒平 千木良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波シールド性ガスケットの構造を簡略化
する。 【解決手段】 メッキシート4,4の積層からなる電磁
波シールド性ガスケット1である。メッキシート4は、
弾性発泡体ブロックからスライスされ、メッキ処理によ
って導電性が付与されたものである。積層されたメッキ
シート4,4,…は、シート相互間の電気的導電が阻害
されないように互いに貼合わされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ及び
その周辺機器の発する電磁波に起因した電磁干渉,電磁
障害,電波障害対策に用いる電磁波シールド性ガスケッ
ト及びそのを製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやその周辺機器などの電子
機器における金属筐体やその蓋や扉との間には電磁干
渉,電磁障害,電波障害の対策のための詰物として電磁
波シールド性ガスケットが用いられる。
【0003】電磁波シールド性ガスケットには、種々の
構造のものが提案されているが、特開平7−22494
号公報に紹介されている弾性発泡体ブロックを利用した
単純スライス法は、たしかに単純確実な方法であると思
われる。この単純スライス法なるものは、弾性発泡体ブ
ロックを所定の厚みにスライスした後、所定幅にカット
して断面視で矩形の短尺紐状体となし、その紐状体の端
部同士を次々に接合して長尺紐状体にしてから、その周
りに導電性シートを接着剤層を介して胴巻き状に貼着す
る方法である、というものである。
【0004】上記先行文献においては、この単純スライ
ス法によるときには、厚みがたとえば1mmというよう
に極端に薄いものを得ようとすると、スライス自体が困
難であるという制約があり、また厚みがある程度厚いも
のはスライスは可能ではあるが、厚み方向の寸法精度が
劣るという問題点を指摘し、この問題点を解消するため
に弾性発泡体ブロックを所定厚みよりも厚い厚みにスラ
イスして厚手シートを作り、この厚手シートを熱プレス
して所定厚みの圧縮シートとなす工程を加える試みを提
案し、この方法によれば、寸法精度の極めて高いガスケ
ットコアが得られる、としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によるときに
は、厚手シートの段階でシートに厚みむらが生じても、
厚手シートを厚み方向に熱プレスをすることにより得ら
れた圧縮シートは所定厚みに調整され、コアとしての厚
み精度に優れ、さらにはコアに由来する電磁波シールド
性ガスケットの厚み精度も優れたものとなるというのは
事実であろう。しかし電磁波シールド性ガスケットとし
ての最終的な寸法精度は、実際には、長尺紐状体からな
るコアの周りに接着剤層を介して胴巻き状に連続的に被
覆形成される導電性織布,金属箔などの導電性外被の巻
付けの寸法精度によって左右されることになるものと思
われる。
【0006】本発明の目的は、導電性外被を使用せず、
金属メッキされたシートの積層体をもって構成する電磁
波シールド性ガスケットと、その製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による電磁性シールド性ガスケットにおいて
は、メッキシートの積層を有する電磁波シールド性ガス
ケットであって、メッキシートは、弾性発泡体ブロック
からスライスされ、メッキ処理によって導電性が付与さ
れたシートであり、所定の厚みになるまで必要枚数が積
層され、メッキシートの積層は、積層されたメッキシー
トの相互間を電気的に導通させて互いに貼合わされたも
のである。
【0008】また、本発明による電磁性シールド性ガス
ケットの製造方法においては、スライス処理と、メッキ
処理と、積層処理とを有する電磁波シールド性ガスケッ
トの製造方法であって、スライス処理は、弾性発泡体ブ
ロックを、所定厚みよりも薄くスライスして発泡体シー
トに加工する処理であり、メッキ処理は、スライス処理
によって得られたシートにメッキ金属を付着させてシー
トを導電化する処理であり、積層処理は、メッキ処理が
施された2以上のメッキシートを所定の厚みに積層する
処理である。
【0009】またストラップ加工処理を有し、ストラッ
プ加工処理は、積層処理によって得られたメッキシート
の積層を所要幅のストラップに切断する処理である。
【0010】また積層処理は、メッキ処理が施されたメ
ッキシートを重ね合わせ、上下のメッキシートの相互間
を接着するとともに各層のシート間を電気的に導通させ
て積層する処理である。
【0011】またメッキ処理は、無電解メッキ処理であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。
【0013】図1において、本発明による電磁波シール
ド性ガスケット1は、メッキシート1,1の積層からな
るものであり、スライス処理と、メッキ処理と、積層処
理とによって得られる。
【0014】図2において、スライス処理は、弾性発泡
体ブロック2をスライスする処理である。弾性発泡体ブ
ロック2はポリウレタンをはじめとするスポンジ状の弾
力性を有する連続気泡の発泡体ブロックであり、弾性発
泡体ブロック2は、所定厚みよりやや薄くスライスして
発泡体シート3に加工する。
【0015】メッキ処理は、発泡体シート3の組織に金
属メッキを施してシートを導電化する処理である。金属
メッキは、無電解メッキを行い、化学的に金属をシート
の発泡組織の表面に還元析出させるが、勿論導電材料を
塗布,含浸させた後、電気メッキにより金属を組織表面
に析出させてもよい。さらにまた、無電界メッキを行な
った後に、電気メッキを行なってもよい。
【0016】スライス処理では、発泡体シート3の組織
内部にメッキが完全に行えるようにその厚さを設定する
ことが必要である。その厚さは、1〜10mmの範囲が
好ましい。メッキ処理により発泡体シート3には、メッ
キ金属が付着して所定厚みのメッキシート4となる。
【0017】積層処理は、メッキ処理が施されたメッキ
シート4を所定の厚みのコアになるまで、必要枚数を積
層する処理である。メッキシート4の積層に際しては、
各メッキシート4,4,…の相互間の電気的な導電が阻
害されなければ、どのような貼合わせ手段を用いてもよ
い。例えば、各メッキシート4,4間に、網状のホット
メルト接着剤フィルム5を介在させ、その積層を加熱加
圧して一体化すれば、各層のメッキシート4,4,…は
相互間の導電性を損なわずに積層一体化できる。
【0018】図3は、メッキ処理が施された2以上のメ
ッキシート4,4間にホットメルト接着剤フィルム5を
送り出し、その積層体を熱ロール6でプレスして積層一
体化する例を示している。ホットメルト接着剤フィルム
5は、網目構造を有しており、熱プレスによりメッキシ
ート4,4間で融解して両メッキシート4,4を点接着
させ、上下メッキシート4,4間が導通した長尺のメッ
キシートの積層体7が得られる。
【0019】積層処理によって得られたメッキシートの
積層体7は、電磁波シールド性ガスケットである。必要
によりストラップ加工処理を施してメッキシートの積層
体7を所定幅に切断し、ストラップ状の電磁波シールド
性ガスケット1として利用する。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。長さ50m,幅
1.2m,厚さ1mの大きさのポリウレタン発泡体によ
る弾性発泡体ブロック(密度26kg/m3)を3mm
の厚さの発泡体シートにスライスし、各々の発泡体シー
トを無電解メッキ処理(メッキ目付量 40g/m2
を施した。メッキ液は、発泡体シートの内部にまで浸透
してメッキ金属付シートの組織に均等に付着した。得ら
れたメッキシートの間に網状ホットメルト接着剤フィル
ムを介してメッキシートを3層積層し、100℃で熱プ
レスして各層のメッキシートを積層一体化した。各層の
メッキシート間の電気的導通は保たれた。抵抗値は圧縮
前後ともに0.1Ω/□以下であった。このメッキシー
トの積層を幅20mmのストラップにカットしたところ
寸法公差±0.25の精度で切断することができ、適度
の硬さを有し、実際の筐体に適用して10MHz〜1G
Hzで60〜80dB(KEC法)の電磁波遮蔽性が得
られ、電磁波シールド性の信頼性の高いものであった。
また、得られたガスケット(厚さ10mm,幅20m
m)を厚さ2mmまで圧縮する操作を100回繰り返
し、圧縮前と圧縮後の抵抗値を測定したところ、抵抗値
には変化はみられず、ガスケットとして使用しても問題
がないことが分かった。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明による電磁波シール
ド性ガスケットは、メッキシートの積層体をもって構成
したため、積層体自体が導電性を有し、従来のように導
電性織物や金属箔をもってコアを被覆する必要がなく、
メッキシートの積層体をそのまま、あるいは必要によ
り、ストラップ状に裁断をして用いることができ、メッ
キシートは、弾性発泡体ブロックをスライスした発泡体
シートであり、その厚みを調整してメッキ処理、特に無
電解メッキ処理を均一に行うことができ、また、メッキ
金属の目付量を設定して電磁波シールド性能を自由に調
整することができる。
【0021】さらに本発明によれば、メッキシートは、
メッキ金属の付着によって自己保型性を有し、これをス
トラップ状に切断するときにも寸法精度を保持して厚み
が例えば1mmというような薄いガスケットであって
も、容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明の製造方法を工程順に示す図である。
【図3】積層処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールド性ガスケット 2 弾性発泡体ブロック 3 発泡体シート 4 メッキシート 5 ホットメルト接着剤フィルム 6 熱ロール 7 積層体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキシートの積層を有する電磁波シー
    ルド性ガスケットであって、 メッキシートは、弾性発泡体ブロックからスライスさ
    れ、メッキ処理によって導電性が付与されたシートであ
    り、所定の厚みになるまで必要枚数が積層され、 メッキシートの積層は、積層されたメッキシートの相互
    間を電気的に導通させて互いに貼合わされたものである
    ことを特徴とする電磁波シールド性ガスケット。
  2. 【請求項2】 スライス処理と、メッキ処理と、積層処
    理とを有する電磁波シールド性ガスケットの製造方法で
    あって、 スライス処理は、弾性発泡体ブロックを、所定厚みより
    も薄くスライスして発泡体シートに加工する処理であ
    り、 メッキ処理は、スライス処理によって得られたシートに
    メッキ金属を付着させてシートを導電化する処理であ
    り、 積層処理は、メッキ処理が施された2以上のメッキシー
    トを所定の厚みに積層する処理であることを特徴とする
    電磁波シールド性ガスケットの製造方法。
  3. 【請求項3】 ストラップ加工処理を有し、 ストラップ加工処理は、積層処理によって得られたメッ
    キシートの積層を所要幅のストラップに切断する処理で
    あることを特徴とする請求項2に記載の電磁波シールド
    性ガスケットの製造方法。
  4. 【請求項4】 積層処理は、メッキ処理が施されたメッ
    キシートを重ね合わせ、上下のメッキシートの相互間を
    接着するとともに各層のシート間を電気的に導通させて
    積層する処理であることを特徴とする請求項2に記載の
    電磁波シールド性ガスケットの製造方法。
  5. 【請求項5】 メッキ処理は、無電解メッキ処理である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁波シールド性ガ
    スケットの製造方法。
JP12511296A 1996-05-20 1996-05-20 電磁波シールド性ガスケットとその製造方法 Pending JPH09307264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11346082A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Takeuchi Kogyo Kk シールドソフトパッキン及びこれを備える電子機器
JP2002507660A (ja) * 1998-03-19 2002-03-12 エス.セー.ペー.エス. ソシエテ ド コンセーユ エ ド プロスペクティーフ シアンティフィック エス.アー. 導電性が付与された厚い複合多孔質構造及び対応する導電性活性化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002507660A (ja) * 1998-03-19 2002-03-12 エス.セー.ペー.エス. ソシエテ ド コンセーユ エ ド プロスペクティーフ シアンティフィック エス.アー. 導電性が付与された厚い複合多孔質構造及び対応する導電性活性化方法
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