JPH09306481A - 鉛蓄電池用極板の製造方法 - Google Patents

鉛蓄電池用極板の製造方法

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JPH09306481A
JPH09306481A JP8120026A JP12002696A JPH09306481A JP H09306481 A JPH09306481 A JP H09306481A JP 8120026 A JP8120026 A JP 8120026A JP 12002696 A JP12002696 A JP 12002696A JP H09306481 A JPH09306481 A JP H09306481A
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JP
Japan
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electrode plate
cutting
plate precursor
blade
lead
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Application number
JP8120026A
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English (en)
Inventor
Eiji Abe
栄治 阿部
Tsutomu Arai
努 新井
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Furukawa Battery Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Battery Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断手段の刃が入れられる位置のずれを補正
する際の基準をメインモータの回転速度に設定するので
はなく、極板前駆体それ自体の移動速度に設定し、当該
移動速度を基準にして切断手段の刃が入れられる位置の
ずれを補正し、得られる極板の寸法の均一化を図ること
ができる鉛蓄電池用極板の製造方法を提供する。 【解決手段】 リード部31が所定間隔で設けられてい
る連続シート状極板前駆体3を搬送しながら切断手段5
により所定の切断予定個所32で切断して鉛蓄電池用極
板3Aを製造する際に、極板前駆体3自体の移動速度
と、切断手段5の刃54の位置と、リード部31の位置
とをそれぞれ検出し、これらの検出結果に基づいて、切
断手段5の作動を制御し、極板前駆体3を所定の切断予
定個所32で切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の極板前駆体
を所定寸法に切断して鉛蓄電池用極板を製造する方法に
関し、更に詳しくは、前記極板前駆体の切断時に当該極
板前駆体が位置ずれを起こしていても、その位置ずれに
対応して極板前駆体を正規寸法で切断することができ、
もって所定寸法の極板を安定して得ることができる鉛蓄
電池用極板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池等に用いられる極板は、通常、
エキスパンドメタルや連続鋳造法により製造された長尺
な鉛製の連続格子にペースト状活物質を充填して連続シ
ート状の極板前駆体を製造し、その後、当該前駆体を搬
送手段で搬送し、前記搬送手段の下流側に配置された切
断手段により所定個所で連続的に切断されることにより
製造される。
【0003】ここで、極板前駆体3には、図1に示すよ
うに、電池に組み込んだ際に集電部となるリード部(以
下、耳という)31が一方の側縁部3aに一定間隔で形
成されている。極板前駆体3は、耳31から所定寸法だ
け離れた部分(切断予定個所)が極板前駆体3の長手方
向と直交する方向に切断される。すなわち、極板前駆体
3の切断予定個所32は、耳31から所定寸法離れた部
分に設定されており、極板前駆体3は、当該個所が切断
されることにより、耳31が所定部位に1個ずつ位置す
る矩形状の極板3A(1枚ずつ)に分割されていく。
尚、切断予定個所32には所定幅の切断許容範囲32a
が設定されており、この切断許容範囲32a内に前記切
断手段の刃が入れられることにより、得られる極板3A
の寸法が設計時のスペック内におさめられる。
【0004】前記切断手段としては、例えば、外周面に
複数の刃が一定間隔で取付けられている回転ドラムを備
えたロータリカッタが用いられている。このロータリカ
ッタは、前記搬送手段と連動して回転し、ここに、搬送
手段で搬送されてきた極板前駆体が導入されることによ
り、極板前駆体が一定間隔で切断されていく。このと
き、ロータリカッタには、あらかじめ、複数の刃を極板
1枚分の間隔、すなわち、切断予定個所32,32間の
寸法に相当する間隔をあけて取付けておき、更に、極板
前駆体の切断予定個所(切断許容範囲内)32とロータ
リカッタの刃が実際に入れられる位置(以下、単に入刀
位置という)とが同期するように調節しておくことによ
り、連続的に極板前駆体が所定の間隔で切断され、もっ
て所定寸法の極板が得られる。
【0005】ところで、連続格子にエキスパンドメタル
を用いる場合、エキスパンド時の伸長具合で連続格子の
寸法に若干のばらつきが生じる場合がある。また、前記
連続格子を連続鋳造法により製造する際、溶融鉛の温度
や冷却速度等の諸条件の違い、あるいは、連続鋳造後に
与えられる張力の変動等により、得られる連続格子の寸
法に若干のばらつきが生じることもある。このため、得
られる極板前駆体の切断予定個所と耳との間の距離がば
らつくおそれがある。
【0006】このような寸法のばらつきは、極板1枚ず
つについては、極めて小さい寸法誤差であるが、極板前
駆体では大きな誤差となり、そのため、その極板前駆体
を連続的に切断していくうちに、切断が進むにつれて前
記寸法誤差は徐々に大きくなっていき、結局は入刀位置
が正規の切断予定個所から次第にずれていくという不都
合が生じる場合がある。このような不都合が生じると、
得られた極板では寸法精度が低下したり、極板毎に耳の
位置が異なる等の問題がおこり、不良品が大量に発生し
てしまい、極板製造における歩留まりが低下する。
【0007】前記不都合の発生を抑制するため、通常
は、耳の位置とロータリカッタの刃の位置とをそれぞれ
検出し、これらが所定の位置関係で同期するように、ロ
ータリカッタの回転速度を調節して、極板前駆体の切断
予定個所(切断許容範囲内)に刃が入れられるよう入刀
位置を補正しながら切断が行なわれている。ここで、入
刀位置のずれを補正しながら鉛蓄電池用極板を製造する
方法を添付図面に基づいて説明する。
【0008】図2は、極板製造ユニット2で、極板前駆
体3を搬送する第1の搬送手段4と、第1の搬送手段4
の下流側に配置された切断手段5と、第1の搬送手段4
と切断手段5とを駆動する駆動手段6と、入刀位置補正
手段7と、極板前駆体3を切断してそれから分割された
極板3Aを搬送する第2の搬送手段8とを備えている。
【0009】搬送手段4は、ベルトコンベアであり、後
述する駆動手段6の回転軸64に取付けられた変速機6
2から導出された駆動軸63に連結されている駆動ロー
ラ41がベルト42に押し付けられており、当該ローラ
41の回転によりベルト42が駆動し、当該ベルト42
に載置された被搬送物(極板前駆体)3が切断手段5の
方に搬送される。
【0010】切断手段5は、回転ドラム対51を備える
ロータリカッタであり、回転軸が駆動手段4に載置され
た極板前駆体3の搬送方向に直交するように配設されて
いる。回転ドラム対51は、二つの回転ドラム52,5
3が互いの外周面を対向させて配置されており、一方の
回転ドラム52の外周面52aにのみ刃54が取付けら
れている。
【0011】回転ドラム52の刃54は、ドラム52の
外周面52aに複数枚(図では5枚)取付けられてい
る。すなわち、刃54は、長尺の極板前駆体3の搬送方
向に直交するように配設されている。このとき、各刃5
4の間隔は、極板3Aの切断寸法L(図1参照)と同じ
寸法とする。つまり、刃54は、ドラム外周面52aに
おいて、互いの間にそれぞれ極板1枚分の寸法をあけた
状態で複数枚取付けられている。
【0012】回転ドラム52は、後述する駆動手段6の
回転軸64に取付けられた変速機65から導出された駆
動軸66に連結されている。尚、変速機65には、変速
比を変えるステッピングモータ67が取付けられてい
る。回転ドラム53は、回転ドラム52の回転にともな
い、図示しないギヤを介して逆回転するように配設さ
れ、その外周面53aに刃は備えておらず、回転ドラム
52に従動し、極板前駆体3が回転ドラム対51の間に
挿入されたとき、当該外周面53aで極板前駆体3を下
側から支える働きをする。
【0013】駆動手段6は、回転軸64を備えたメイン
モータ61であり、変速機62,65を介して搬送手段
4と切断手段5とを駆動する。すなわち、搬送手段4と
切断手段5とは1つのメインモータ61により駆動さ
れ、これらは、互いに連動する。入刀位置補正手段7
は、極板前駆体3の耳31の位置を検出する耳位置検出
手段71と、ロータリカッタ5の刃54の位置を検出す
る刃位置検出手段72と、メインモータ61の回転速度
を検出する回転速度検出手段73と、これら検出手段か
らの情報を処理し、ステッピングモータ67に制御信号
を送る制御装置74とを備えている。
【0014】第2の搬送手段8は、切断手段5の下流側
に配置されており、極板前駆体3が切断手段5により切
断され、得られた極板3Aを後工程に搬送するベルトコ
ンベアである。ベルトコンベア8は、図示しない駆動手
段により駆動されている。極板製造ユニット2において
は、極板前駆体3がベルトコンベア4に載置されて搬送
され、回転しているロータリカッタ5の回転ドラム対5
1の間に導入され連続的に切断されていく。
【0015】このとき、耳位置検出手段71は、搬送さ
れている極板前駆体3の耳31が通過するときにその耳
位置を検出し、その情報をパルス信号として発信して制
御装置74に入力する。刃位置検出手段72は、回転し
ているロータリカッタ5の刃54が通過するときにその
刃位置を検出し、その情報をパルス信号として制御装置
74に入力する。回転速度検出手段73は、タコジェネ
レータであり、メインモータ61の回転速度を検出し、
その情報を制御装置74に入力する。
【0016】ここで、耳位置検出手段71は、極板前駆
体3にロータリカッタの刃54が実際に入れられる位置
(入刀位置)と極板前駆体3において予め設定されてい
る切断予定個所32とが同期した時点において、当該切
断予定個所32よりも上流側に位置する所定の耳の位置
を検出できる位置に配設される。また、刃位置検出手段
72は、前記した入刀位置と切断予定個所とが同期した
時点において、実際に極板前駆体に入れられている刃以
外の所定の刃の位置を検出することができる位置に配設
される。すなわち、耳位置検出手段71と刃位置検出手
段72とは、両者のパルス信号が同時にオンしたとき
に、極板前駆体3の切断予定個所32とロータリカッタ
の刃54が実際に入れられる位置(入刀位置)とが同期
し、正常な切断が行われるような位置に配設されてい
る。換言すれば、耳位置検出手段71と刃位置検出手段
72から各パルス信号が同時に発信した場合には、所定
の切断予定個所での切断が行われ、寸法精度の高い極板
が得られるが、これらのパルス信号の発信時期がずれた
場合には、所定の切断予定個所での切断は行われず、得
られる極板の寸法精度が低くなる。
【0017】したがって、前記パルス信号が発せられる
時期がずれた場合には、ロータリカッタの回転速度が変
速され、これらパルス信号が同期するよう調節され、切
断予定個所と入刀位置とが一致した正常な切断が行われ
る状態に補正される。このとき、耳位置検出手段71か
らのパルス信号と刃位置検出手段72からのパルス信号
のずれは、極板前駆体3の切断予定個所32と実際に刃
54が入れられる位置(入刀位置)とのずれに対応して
おり、耳位置検出手段71と刃位置検出手段72とから
発信されるパルス信号の発信時期の時間差を検出すれ
ば、入刀位置と切断予定個所とのずれを把握することが
できる。
【0018】上記補正を行う場合、具体的には、まず、
制御装置74において、耳位置検出手段71からのパル
ス信号と刃位置検出手段72からのパルス信号との時間
差が演算され、この演算値に基づいて、入刀位置と極板
前駆体の切断予定個所との関係が把握される。そして、
当該時間差と、そのときのメインモータ73の回転速度
に基づいて極板前駆体3の切断予定個所32と実際に刃
54が入れられる位置(入刀位置)とのずれ(以下、入
刀位置ずれの長さという)が演算され、具体的な入刀位
置ずれの長さが求められる。
【0019】この場合、入刀位置補正手段7において
は、搬送手段であるベルトコンベアとそこに載置されて
いる極板前駆体とが一体であり、当該極板前駆体の移動
速度とベルトコンベアを駆動するメインモータの回転速
度とが比例関係にあることを前提としている。すなわ
ち、メインモータの回転速度を基準にして入刀位置ずれ
の長さが求められているのである。
【0020】以上のようにして求められた入刀位置ずれ
の長さが0の場合、すなわち、入刀位置と極板前駆体の
切断予定個所とが一致している場合には、そのまま切断
が行われるが、前記入刀位置ずれの長さがある値より大
きくなった場合には、前記入刀位置ずれの長さを0にす
るため、当該制御装置74においては、前記入刀位置ず
れの長さに相当する量だけロータリカッタ5の回転速度
を変化させるように、ステッピングモータ67に制御信
号が送られる。すなわち、前記制御信号によりステッピ
ングモータ67は、正逆いずれかに一定時間回転させら
れ、当該回転にともないロータリカッタ側の変速機65
の変速比が増減させられ、これによりロータリカッタ5
の回転速度が変化し、極板前駆体3の切断予定個所32
(切断許容範囲内)に刃54が入れられように補正が行
われ、正常な状態での切断が行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、極板製造ユ
ニット2においては、極板前駆体3を搬送している際
に、ベルトコンベア4のベルト42と駆動ローラ41と
の間、または、ベルトコンベア4のベルト42とそこに
載置されている極板前駆体3との間で滑りが生じる場合
がある。このような滑りが生じると、極板前駆体3の移
動速度とメインモータ61の回転速度との間では比例関
係が成立しなくなり、前記した前提条件が崩れてしま
い、メインモータの回転速度を基準にして正確な入刀位
置ずれの長さを演算することができなくなる。すなわ
ち、入刀位置補正手段7においては、算出した入刀位置
ずれの長さの値が、実際の入刀位置ずれの長さと異なっ
た値となり、正確な補正を行うことができなくなる。こ
のため、極板製造ユニット2において、前記滑りが生じ
ると、切断手段の刃が入れられる位置が前記切断許容範
囲からはずれ、入刀位置精度が低下し、得られる極板の
不良率が高くなり、極板製造における歩留まりが低下し
てしまう。
【0022】本発明は、鉛蓄電池用極板を製造する際の
上記した問題を解決し、切断手段の刃が入れられる位置
のずれを補正する際の基準をメインモータの回転速度に
設定するのではなく、極板前駆体それ自体の移動速度に
設定し、当該移動速度を基準にして切断手段の刃が入れ
られる位置のずれを補正し、得られる極板の寸法の均一
化を図ることができる鉛蓄電池用極板の製造方法の提供
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、リード部が所定間隔で設けられている
連続シート状極板前駆体を搬送しながら切断手段により
所定の切断予定個所で切断して鉛蓄電池用極板を製造す
る際に、前記極板前駆体自体の移動速度と、前記切断手
段の刃の位置と、前記リード部の位置とをそれぞれ検出
し、これらの検出結果に基づいて、前記切断手段の作動
を制御し、前記極板前駆体を所定の切断予定個所で切断
することを特徴とする鉛蓄電池用極板の製造方法が提供
される。
【0024】本発明の鉛蓄電池用極板の製造方法では、
入刀位置ずれの長さを求める際の基準となる極板前駆体
の移動速度を、移動している極板前駆体それ自体から直
接求めるので、搬送手段の滑り等の影響を受けない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の鉛蓄電池用極板の製造方
法に係る実施の態様を添付図面に基づいて説明する。図
3は、本発明方法を適用した極板製造ユニット1で、極
板製造ユニット1は、極板前駆体3を搬送する第1の搬
送手段4と、第1の搬送手段4の下流側に配置された切
断手段5と、第1の搬送手段4および切断手段5を駆動
する駆動手段6と、入刀位置補正手段9と、切断手段5
により切断された極板3を後工程へ搬送する第2の搬送
手段8とを備えている。
【0026】極板製造ユニット1における第1の搬送手
段4、切断手段5、駆動手段6、第2の搬送手段8は、
従来用いられている極板製造ユニット2において採用さ
れているものと変わるところはない。極板製造ユニット
1における入刀位置補正手段9は、耳位置検出手段91
と、刃位置検出手段92と、極板前駆体3の移動速度を
検出する速度検出手段93と、これら検出手段からの検
出結果を演算する制御装置94とを備えている。
【0027】耳位置検出手段91としては、例えば、リ
ミットスイッチを備えた耳検出接触ドグ91aが用いら
れる。つまり、耳31が通過する個所に耳検出接触ドグ
91aを配置し、耳31が接触ドグ91aに接触する
と、接触ドグ91aが移動し、接触ドグ91aに取付け
られたリミットスイッチがオンになる仕組みにしてお
き、リミットスイッチがオンになったときに発せられる
パルス信号により耳の位置を検出する。
【0028】刃位置検出手段92としては、例えば、リ
ミットスイッチを備えた刃接触ドグ92aが用いられ
る。つまり、耳検出の場合と同様に、刃検出接触ドグ9
2aを刃54が通過する位置に配置し、刃54が接触ド
グ92aに接触すると、接触ドグ92aが移動し、接触
ドグ92aに取付けられたリミットスイッチがオンにな
る仕組みにしておき、当該リミットスイッチがオンにな
ったときに発せられるパルス信号により刃の位置を検出
する。
【0029】耳位置検出手段91および刃位置検出手段
92は、従来の極板製造ユニット2における耳位置検出
手段71,刃位置検出手段72と同様に、両者のパルス
信号が同時に、オンしたときに、極板前駆体3の切断予
定個所32とロータリカッタの刃54が実際に入れられ
る位置(入刀位置)とが同期し、正常な切断が行われる
位置にそれぞれ配設されている。
【0030】速度検出手段93としては、例えば、レー
ザー式非接触速度センサ93が用いられる。このレーザ
ー式非接触速度センサ93は、ロータリカッタ5の上流
側に配置され、搬送されてくる極板前駆体3の板面に対
向する位置に非接触状態で配置される。レーザー式非接
触速度センサ93は以下に示す動作原理により測定対象
物の移動速度を検出する。すなわち、測定対象物の表面
にレーザー光を照射すると、スペックルパターンを発生
する。そして、測定対象物が移動すると、このスペック
ルパターンも移動するので、当該スペックルパターンを
イメージセンサで受光し、前記パターンの移動量を算出
することにより、測定対象物の移動速度を検出する。
【0031】尚、極板前駆体3をロータリカッタ5の回
転ドラム対51の間へ導入し、切断を行うと、ロータリ
カッタ5の回転速度が切断時の衝撃で若干低下すること
がある。そのような事態が起こると、図4に示すよう
に、極板前駆体3が搬送手段4により下流側へおされ、
極板前駆体3の先端33が刃54と接触し、極板前駆体
の先端部分がある程度たわむことがある。そしてたわみ
34が生じると、極板前駆体の移動速度の検出誤差が大
きくなるおそれがある。したがって、このような不都合
を回避するために、速度検出手段93は、前記たわみ3
4による影響を受けない部分に配置して移動速度の検出
を行うことが好ましい。
【0032】例えば、直径100〜500mm、幅10
0〜500mmの回転ドラム52,53からなるロータ
リカッタ5を回転速度200〜1000mm/secで
回転させながら、厚さ0.5〜3.0mm、幅50〜300
mmの極板前駆体3を50〜300mm間隔で切断し、
縦50〜300mm、横50〜300mmの極板3Aを
製造する際、ロータリカッタの切断部分C(図4参照)
から上流側へ極板1枚分の間隔(50〜300mm)以
上(図4中のHで示した範囲)離れた部分において移動
速度を測定すれば、たわみによる移動速度の検出誤差は
無視できる。したがって、上記条件の場合、極板前駆体
の移動速度を測定する部分としては、ロータリカッタの
切断部分Cから上流側へ極板1枚分以上離れた部分に設
定することが好ましい。
【0033】制御装置94は、以上3点の情報、すなわ
ち、耳位置、刃位置、極板前駆体の移動速度の検出結果
を基に演算を行う演算装置を備えており、演算結果より
得られた制御信号をステッピングモータ67へ送る働き
をする。次に、本発明における鉛蓄電池用極板の製造ユ
ニット1を用いて鉛蓄電池用極板を製造する手順につい
て説明する。
【0034】まず、連続鋳造法により製造された長尺で
あり、一方の側縁部に一定間隔をあけて多数のリード部
(耳)を備えている連続格子を用意する。そして、当該
連続格子に対し、例えば、活物質充填装置を用いて活物
質合剤を充填塗布し、活物質合剤を担持した連続シート
状の極板前駆体3を製造する。このとき、前記活物質合
剤は、例えば、酸化鉛の粉末に希硫酸が加えられてペー
スト状とされた硫酸鉛から成る合剤である。
【0035】極板前駆体3は、図3に示すように、ベル
トコンベア4に載置され、下流側に位置するロータリカ
ッタ5へ搬送されていく。ロータリカッタ5の2つの回
転ドラム52,53は、互いに逆回転しており、ベルト
コンベア4により搬送されてきた切断対象物である極板
前駆体3が、これら回転ドラムの間に挿入される。そし
て、回転ドラムの回転にともない極板前駆体3は、2つ
の回転ドラム52,53の間に引き込まれ、回転ドラム
52の刃54が極板前駆体3に入れられることにより、
一定間隔で、連続的に切断予定個所32で切断される。
【0036】ここで、入刀位置は以下に示す方法により
補正される。すなわち、まず、耳検出接触ドグ91aに
より、耳54の位置を検出し、当該耳位置のパルス信号
を制御装置94に入力する。また、刃検出接触ドグ92
aにより、ロータリカッタ5の刃54の位置を検出し、
当該刃位置のパルス信号を制御装置94に入力する。そ
して、そのときの極板前駆体3の移動速度を、レーザー
式非接触速度センサ93により、移動している極板前駆
体3自体から直接検出し、検出された速度信号を制御装
置94に入力する。
【0037】制御装置94においては、耳位置パルス信
号と刃位置パルス信号との時間差が演算され、この時間
差が、そのときの極板前駆体3の移動速度を基準にして
入刀位置ずれの長さとして演算される。ついで、得られ
た演算値が0になるよう、従来の極板製造ユニット2の
制御装置74による補正と同様な補正が行われる。すな
わち、ロータリカッタ5の回転速度を変化させるため
に、ステッピングモータ67に制御信号を送ってステッ
ピングモータ67を作動させ、ロータリカッタ側の変速
機65の変速比を増減させる。このようにして、位置ず
れ長さが0になるようロータリカッタ5の回転速度を調
節し、極板前駆体3の切断許容範囲内にロータリカッタ
の刃が入れられるようにする。
【0038】以上のようにして、入刀位置の補正が行わ
れ、極板前駆体3が所定寸法で切断され、1枚ずつの極
板3Aとなり、極板3Aは、第2の搬送手段8により後
工程へ搬送されていく。本発明によれば、入刀位置ずれ
の長さを求める際の基準信号を、搬送されている極板前
駆体それ自体の移動速度として直接検出しているので、
ベルトコンベアのベルトと駆動ローラとの間、または、
ベルトコンベアのベルトとそこに載置されている極板前
駆体との間で滑りが生じても、これら滑りの有無とは無
関係に正確な入刀位置のずれ補正が行える。
【0039】尚、本発明においては、速度検出手段とし
て、レーザー式非接触速度センサについてのみ説明した
が、本発明における速度検出手段はこれに限定されるも
のではなく、この他、超音波式のドップラー速度計を使
用しても構わない。この超音波式ドップラー速度計は、
以下に示す効果を発揮する。すなわち、極板前駆体の表
面には乾燥した活物質が存在するため、レーザー式非接
触速度センサでは、表面状態によりレーザー光が乱反射
し、速度検出の精度が落ちる場合があるが、このような
場合、超音波式ドップラー速度計を用いると、表面状態
の影響を受けずに正確に移動速度を測定することができ
るからである。
【0040】また、本発明においては、1つのメインモ
ータで2つの変速機を介して、ベルトコンベアとロータ
リカッタとの両方を駆動しており、ロータリカッタの回
転速度の遅れ,進みを変速機の変速比を変更することに
より調節することについてのみ説明したが、サーボモー
タ等により、ベルトコンベアとロータリカッタとを各々
独立して駆動,制御を行っても構わない。
【0041】
【実施例】
実施例1 従来法に基づき製造した厚さ0.72〜0.88mm、幅1
13.5〜114.5mmの連続シート状の鉛蓄電池用極板
前駆体(一方の側縁部に縦17.5mm、横14mmの耳
が123mm間隔で多数設けられている。当該耳の上流
側の端部から上流側へ84.2mmの部分が切断予定個所
であり、当該切断予定個所を挟んで±1.0mmの幅で切
断許容範囲が設定されている)を、図3に示すような、
本発明方法を適用した極板製造ユニット1の搬送手段4
に載置して搬送し、上述したような手順で入刀位置のず
れ補正を行いロータリカッタ5で137mm間隔に切断
し、鉛蓄電池用極板を製造した。
【0042】以下に、極板製造ユニット1の仕様を示
す。搬送手段4は、ベルトコンベアであり、メインモー
タ61により、500〜800mm/secの速度で駆
動されている。ロータリカッタ5は、直径218mm、
幅255mmの回転ドラム52,53が2つ対向して成
る回転ドラム対51である。回転ドラム52の外周面5
2aには、刃54が137mm間隔で5枚取付けられて
いる。ロータリカッタ5は、メインモータ61に変速機
65を介して連結されており、変速機65の変速比を変
化させることにより任意に回転速度が調節できる。
【0043】尚、極板前駆体3の速度検出手段93とし
て、レーザー式非接触速度センサ93をロータリカッタ
の切断部分C(図4参照)の上流側411mmの部分に
おいて、極板前駆体3の表面に対向する位置に配設し、
搬送手段4により搬送されている極板前駆体3自体の移
動速度を直接検出した。以上のような極板製造ユニット
1を用い、本発明方法を採用して切断して得られた極板
に対して、入刀位置精度を求めた。その結果を表1に示
した。
【0044】ここで、入刀位置精度は、以下に示すよう
にして求めた。すなわち、図1に示した極板前駆体の切
断予定個所32を基準(0位置)としたときに、実際に
ロータリカッタの刃54が入れられ、切断が行われた位
置が前記切断予定個所32からどの程度ずれているかを
全極板について測定し、得られた測定値の範囲の幅を入
刀位置精度として表した。すなわち、この入刀位置精度
の幅が狭く0に近いほど切断予定個所32に近い位置で
の切断が行われており、寸法精度の高い極板が得られて
いることを示している。
【0045】また、得られた極板に対して、不良率を求
めた。その結果を表1に併記した。ここで、不良率とし
ては、得られた極板の全数に対する不良品(切断寸法L
が設計時の許容範囲±1.0mmを越えたもの)の割合を
求め、この割合を不良率とした。 比較例1 従来の極板製造ユニット2、すなわち、図2に示すよう
な、入刀位置補正手段として、メインモータ61の回転
速度を検出するタコジェネレータ73を備えている極板
製造ユニット2を採用して鉛蓄電池用極板3Aを製造し
た。つまり、メインモータ61の回転速度を入刀位置ず
れの長さを求める際の基準としたことを除いては実施例
1と同様にして、鉛蓄電池用極板を製造した。
【0046】得られた極板に対し、実施例1と同様にし
て、入刀位置精度と不良率を求め、その結果を表1に併
記した。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明方法は、
従来法に比べ、入刀位置精度に優れている。このため、
得られる極板の寸法均一性が高い。また、本発明方法に
より得られた極板は、従来法により得られた極板に比べ
不良率が約半分である。このため、本発明方法は、良品
の生産性に優れている。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
鉛蓄電池用極板の製造方法は、極板前駆体自体の移動速
度を基準にして入刀位置ずれの長さを求めているので、
ベルトコンベアのベルトと駆動ローラとの間または極板
前駆体とベルトコンベアのベルトとの間に滑りが生じて
もこれらの影響を受けずに、入刀位置ずれの長さを正確
に検出することができる。そのため、入刀位置のずれ補
正を正確に行えるので、寸法精度の高い極板が得られ
る。このように、本発明方法は、得られる極板の寸法の
均一化に寄与するものであり、本発明方法を採用する
と、極板の生産性、品質性がともに向上し、極板製造に
おける歩留まりが向上するといった優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】極板前駆体および極板の構成を示す平面図であ
る。
【図2】従来の極板製造ユニットの概略構成図である。
【図3】本発明の極板製造ユニットの概略構成図であ
る。
【図4】速度検出手段による速度検出個所を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 極板製造ユニット(本発明における) 2 極板製造ユニット(従来の) 3 極板前駆体 4 第1の搬送手段 5 切断手段 6 駆動手段 7 入刀位置補正手段(従来の) 8 第2の搬送手段 9 入刀位置補正手段(本発明における) 31 リード部(耳) 32 切断予定個所 3A 極板 54 刃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード部が所定間隔で設けられている連
    続シート状極板前駆体を搬送しながら切断手段により所
    定の切断予定個所で切断して鉛蓄電池用極板を製造する
    際に、前記極板前駆体自体の移動速度と、前記切断手段
    の刃の位置と、前記リード部の位置とをそれぞれ検出
    し、これらの検出結果に基づいて、前記切断手段の作動
    を制御し、前記極板前駆体を所定の切断予定個所で切断
    することを特徴とする鉛蓄電池用極板の製造方法。
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