JPH09306403A - 試料処理装置 - Google Patents

試料処理装置

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JPH09306403A
JPH09306403A JP8124346A JP12434696A JPH09306403A JP H09306403 A JPH09306403 A JP H09306403A JP 8124346 A JP8124346 A JP 8124346A JP 12434696 A JP12434696 A JP 12434696A JP H09306403 A JPH09306403 A JP H09306403A
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JP
Japan
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sample
processing
working
rotation
holder
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Application number
JP8124346A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hirose
博 広瀬
Hidemi Koike
英巳 小池
Yoshio Arima
義雄 有馬
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術では、加工軸の外周に配した加工補助
装置と加工面が具合よく対向しない場合があり、補助装
置との複合化に制限があった。 【解決手段】加工軸を中心にしたA軸とホールダ軸を中
心とするB軸の二軸傾斜とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のFIB装置は、例えば、特願平7
−272287 号明細書に記載のようにFIB,SEM、などを
組み合わせると加工がより正確にできる。この場合、S
EMの像分解能を向上させるにはワーキングディスタン
スを短くする必要があり、いわゆるサイドエントリステ
ージが有効な組み合わせであることが示されている。サ
イドエントリステージには従来から二軸傾斜ホルダがあ
る。この場合の回転軸の一つはホールダ軸中心であり、
もう一つは加工鏡筒の光学軸とホールダ軸の両方に直交
していた。これらの従来技術では次の様な問題点があっ
た。すなわち (1)加工面が1面の場合は問題がないが、TEM試料
加工のように観察部の薄い膜をその両側を加工して形成
する場合SEMの取付方向と反対側の面は観察できな
い。
【0003】(2)円周上に配置された装置の軸に対し
て直交できない。
【0004】(3)円周上に配置された装置の軸に対し
て角度を調節できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来技
術では、加工軸の外周に配した加工補助装置と加工面が
具合よく対向しない場合があり、この対向性を改善し
て、加工を高精度で行う装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の二軸傾斜
の回転軸の一つ、すなわち、加工鏡筒の光学軸とホール
ダ軸の両方に直交していた第2の回転軸を中心軸と直交
する面内で90度回転し、加工軸方向とすることによっ
て達成される。回転は必要に応じて連続回転とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。図1は本発明の基本構成を示す。試料室8の上
部に加工鏡筒1,外周に走査型電子顕微鏡(以下SE
M)4,イオンミリング装置5,ガス供給装置6,レー
ザビーム源7が配置されている。加工鏡筒は集束イオン
ビーム装置(以下FIB)であり、Ga液体金属イオン
源と静電レンズ系を備えている。FIBでは30keV
のエネルギで数10nmの集束イオンビームが得られ
る。また鏡筒はビーム走査手段を有しており、走査型イ
オン顕微鏡としても作用する。試料9はホールダ2の先
端に取り付けられ、試料ステージ3の中心から挿入され
て加工鏡筒の光学軸上に設置される。試料ホールダ2の
先端部の構造について図2を用いて説明する。図2
(a)はホールダ全体、(b)はホールダ先端部を加工
鏡筒側から見た拡大図、(c)は(b)の側断面図を示
す。試料9は回転台10の上に例えば両面テープで固定
されている。回転台10は回転伝達手段11、ここでは
スチール線によって回転可能な構造になっている。この
回転伝達手段は回転駆動部13のモータと回転センサに
よって回転角が制御される。
【0008】次に処理工程について説明する。一例とし
てSiデバイスを透過型電子顕微鏡(TEM)で観察す
るための試料処理について説明する。本装置に導入前の
試料の大きさは約縦2000μ,横50μ,高さ500
μ程度である。この試料の縦横面のSEM側の1部をF
IBによって加工する。この場合SEM機能によって加
工した残りの断面を観察する事によって何処まで加工す
るかサブミクロンの精度で決めることができる。この場
合、Siデバイスの構造や欠陥部のSEM像で判断する
が、その解像度が良い方が精度が上がることになる。解
像度を上げるため本実施例では、試料ステージにサイド
エントリ型を用いている。このステージを用いることに
より、SEMを試料に10mm以内に近づけることができ
る。このためSEMの解像度は数nmまで向上すること
ができた。次に試料を回転させて加工した面の反対側を
加工する。従来の構造では、試料とSEMの距離を10
mm以内で、反対面を観察することは困難であった。特に
SEMを直角に配置した場合はこのように裏面を観察す
るためには試料挿入方向を180度変えるか、試料を付
け替えて再度観察加工するしか方法はなかった。反対面
もSEMで観察しながら加工ができるため、TEMで観
察可能な壁厚すなわち100nm程度にする前に異常形
状やゴミなどが観察されたら、そこで再度停止し、SE
M像を記憶する。その後どちら側から更に壁を薄くする
か判断し目的の厚さに仕上げる。従来の方法では反対側
に存在する不良部は観察できないため削り去ってしまう
可能性が大きい。
【0009】次に、FIBで加工した面は10nm程度
の厚さで元の組織が破壊されてしまう(アモルファス
化)ことが判っている。このため100nm程度の厚み
の情報の中で20nm程度、すなわち20%近くの非理
想情報を含んで観察することになる。この不都合な現象
を低減するために、より低いエネルギのアルゴンビーム
を照射する手段が知られている。この場合、処理面とア
ルゴンビームの相対位置が重要になる。本実施例ではイ
オンミリング装置5は装置設計上斜め上方向に配置して
ある。この構造で、前記加工面と対向させるためには、
ホールダ中心軸(A軸)と加工方向軸(B軸)の両方を
調節する。SEM観察時と同様にB軸が回転することに
よって反対面もアルゴン照射できるようになった。特に
本実施例のように仰角がある場合、ステージは反時計方
向に傾斜する必要があり、サイドエントリステージでな
ければ対応できない。また、アルゴン照射の場合角度を
変えた方がきれいに処理できる場合があり、この場合は
A軸を連続回転させながら処理することができる。
【0010】このようにして処理した試料は試料ステー
ジ3から引き抜き、直ちにTEMの試料ステージに挿入
し観察できる構造になっている。このようにホールダが
共用できるのは加工面の方向にTEMの電子ビームが通
過できるようにその両端が開放されているためである。
従って、回転軸は試料9の下部のみの構造になってい
る。このような構造になっているとTEM観察の後更に
加工したい部分がある場合も容易に本処理装置に戻して
加工できる。このようにして非常に正確に異常部などを
TEM観察することができるようになった。
【0011】次に、ガス供給手段6の使用方法について
記す。FIBの分野ではガスの利用は二つあり、一つは
金属や絶縁物の堆積用、すなわち、デポのため、もう一
つは加工特性を変えるため、すなわちガスアシストエッ
チング用である。本実施例のガス供給手段6はこれらの
両方の機能を備えたものであり、次にその作用について
説明する。まずデポ機能はFIBの分野では良く知られ
ているように、表面の帯電防止や加工時の表面保護に用
いられており、本実施例でも、必要に応じ、同様の使い
方をする。またガスアシストエッチングは前述したアル
ゴン照射と同様にアモルファス層を低減したり、選択的
エッチングをして断面に凹凸を作り観察し易くしたりす
る方法がある。いずれも加工観察精度を上げるために重
要な技術である。これらの処理の場合も処理面とガスの
吸着の関係が微妙に関係するため、本実施例のA軸B軸
を制御して最適の位置にすることにより、当初の目的が
達成される。
【0012】次にレーザビーム源7の使い方について記
す。試料ステージのB軸を回転させてレーザビーム源に
対向させる。レーザビームは観察機能も備えているの
で、この機能を使って加工位置を決定し加工ビームで加
工する。この場合は加工精度がせいぜい1μ程度である
こと、熱による損傷も予想されるため、観察したい場所
から十分な距離すなわち、数μ離して加工する。次に精
密加工は前記した方法でFIBで加工する。この場合の
利点は総合的に加工時間を短縮できることにある。それ
以外のレーザの使い方として、保護膜下の配線を観察し
て加工位置を決めたり、また保護膜のみを除去するなど
の利用方法もある。観察のみを主目的に使用する場合
は、通常の光学顕微鏡や走査型レーザ顕微鏡でも目的は
達成される。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば従来のサイドエントリ型
ステージでは不可能であった以下の様な効果が得られ
る。
【0014】(1)薄い膜の両側をSEMで高分解能観
察できる。
【0015】(2)円周上に配置された装置の軸と処理
装置の軸を制御できる。
【0016】(3)円周上に配置された装置の軸に対し
て角度を調節できる。
【0017】(4)試料を連続回転しながら処理可能。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図。
【図2】試料ホールダ先端の説明図。
【符号の説明】
1…加工鏡筒、2…ホールダ、3…試料ステージ、4…
走査型電子顕微鏡、5…イオンミーリング装置、6…ガ
ス供給手段、7…レーザビーム源、8…試料室、12…
二次粒子検出器、13…回転駆動部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を加工するための加工鏡筒、前記試料
    を保持し加工位置決めのためのホールダを真空外から挿
    入する方式の試料ステージを備えた装置において、前記
    ホールダの試料部が加工方向を軸として回転可能で、回
    転円周方向に配置された加工補助装置を用いて試料を処
    理することを特徴とする試料処理装置。
  2. 【請求項2】前記試料部の回転は角度設定制御および連
    続回転制御が可能である請求項1の試料処理装置。
  3. 【請求項3】前記加工鏡筒は集束イオンビームである請
    求項1の試料処理装置。
  4. 【請求項4】前記加工補助装置は走査型電子顕微鏡,光
    学顕微鏡,イオンミリング装置,ガス供給手段,レーザ
    ビーム源の内一つまたは二つ以上の組み合わせである請
    求項1の試料処理装置。
  5. 【請求項5】前記試料ホールダの前記試料部は加工方向
    と、ホールダ軸,加工軸の両方に直角方向に開口がある
    構造でFIBとSEMに共用可能である請求項1の試料
    処理装置。
JP8124346A 1996-05-20 1996-05-20 試料処理装置 Pending JPH09306403A (ja)

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