JPH09306194A - サンプル・ホールド回路 - Google Patents

サンプル・ホールド回路

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JPH09306194A
JPH09306194A JP8120172A JP12017296A JPH09306194A JP H09306194 A JPH09306194 A JP H09306194A JP 8120172 A JP8120172 A JP 8120172A JP 12017296 A JP12017296 A JP 12017296A JP H09306194 A JPH09306194 A JP H09306194A
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JP
Japan
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clock signal
circuit
voltage
switch circuit
input terminal
Prior art date
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Application number
JP8120172A
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English (en)
Inventor
Koichi Azuma
幸一 東
Hidehiko Yamaguchi
英彦 山口
Naosada Tomari
直貞 泊
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09306194A publication Critical patent/JPH09306194A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチ回路により発生するフィード・スルー
誤差電圧およびオフセット誤差の低減化が図られたサン
プル・ホールド回路を提供する。 【解決手段】クロック信号φ1,φ2を’H’レベル、
クロック信号φ3を’L’レベルにして、スイッチ回路
11,14;12,15をオン,スイッチ回路13,1
6をオフして、第1,第2のコンデンサ21,22に、
それぞれ、入力電圧V1,オフセット誤差電圧Voを充
電し、次にクロック信号φ1,φ2を’L’レベル、ク
ロック信号φ3を’H’レベルにして、スイッチ回路1
1,14;12,15をオフ,スイッチ回路13,16
をオンして、オフセット誤差電圧Vo,スイッチ回路の
フィード・スルー誤差電圧をキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧をサンプ
リングして保持し、保持した電圧に応じた電圧を出力す
るサンプル・ホールド回路に関し、特に精度の高いサン
プル・ホールド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のサンプル・ホールド回路
を示す回路図である。図7に示すサンプル・ホールド回
路90には、演算増幅器93が備えられている。この演
算増幅器93は、正相入力端93aと逆相入力端93b
とからなる2つの入力端、および1つの出力端93cを
有する。また、このサンプル・ホールド回路90には、
信号入力端子96も備えられている。信号入力端子96
には入力信号INが入力される。この信号入力端子96
と演算増幅器93の正相入力端93aとの間にスイッチ
回路91が配置されている。このスイッチ回路91は、
PNトランスファー・ゲート回路とフィードスルー補償
回路から構成されており、互いに逆相のクロック信号φ
1,φ2で駆動される。また、演算増幅器93の正相入
力端93aとグラウンドGNDとの間に、コンデンサ9
4が配置されている。さらに、演算増幅器93の逆相入
力端93bと出力端93cとの間に、スイッチ回路92
が配置されている。このスイッチ回路92も、PNトラ
ンスファー・ゲート回路とフィードスルー補償回路から
構成されており、互いに逆相のクロック信号φ1,φ2
で駆動される。また、演算増幅器93の逆相入力端93
bと出力端93cとの間に、コンデンサ95も配置され
ている。演算増幅器93の出力端93cは信号出力端子
97に接続されている。この信号出力端子97からは出
力信号OUTが出力される。
【0003】以上のように構成されたサンプル・ホール
ド回路90において、信号入力端子96に入力信号IN
として電圧V1が入力された状態で、クロック信号φ1
が’H’レベルになり、かつクロック信号φ2が’L’
レベルになると、スイッチ回路91,92がともにオン
する。すると、信号入力端子96に入力されている電圧
V1がスイッチ回路91を経由して、演算増幅器93の
正相入力端93aに入力されるとともに、その電圧V1
がコンデンサ94に充電される。このようにして、サン
プル・ホールド回路70で電圧V1がサンプリングされ
保持される。
【0004】またスイッチ回路92がオンしているた
め、演算増幅器93の出力端93cから出力された電圧
がその演算増幅器93の逆相入力端93bに入力され、
またコンデンサ95の両端には、同じ値の電圧が印加さ
れる。従って、このコンデンサ95の電荷の蓄積量は0
である。次に、クロック信号φ1,φ2が互いに反転
し、クロック信号φ1が’L’レベルになり、かつクロ
ック信号φ2が’H’レベルになると、スイッチ回路9
1,92はともにオフする。すると、演算増幅器93の
出力端子93cから、コンデンサ94に充電された電圧
V1に基づいた電圧が出力される。
【0005】ここで、スイッチ回路91により発生する
フィード・スルー誤差電圧は、スイッチ回路92により
発生するフィード・スルー誤差電圧により打ち消され、
これによりフィード・スルー誤差電圧により生じる入力
電圧V1と演算増幅器93から出力される電圧との誤差
が改善されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すサ
ンプル・ホールド回路90では、演算増幅器93の正相
入力端93aからみたスイッチ回路91とコンデンサ9
4との構成と、その演算増幅器93の逆相入力端93b
からみたスイッチ回路92とコンデンサ95との構成
は、対称的ではないため、フィード・スルー誤差電圧を
完全に除去することが困難である。
【0007】また、このサンプル・ホールド回路90で
は、演算増幅器93を構成する素子ばらつき等によりオ
フセット誤差電圧が発生するため、精度の高いサンプル
・ホールド回路70を実現することが困難であった。本
発明は、上記事情に鑑み、スイッチ回路により発生する
フィード・スルー誤差電圧およびオフセット誤差電圧の
低減化が図られたサンプル・ホールド回路を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明の第1のサンプル・ホールド回路は、 (1−1)逆相入力端と正相入力端とからなる2つの入
力端、および1つの出力端を有する、演算増幅型のバッ
ファ回路 (1−2)信号入力端子、 (1−3)その信号入力端子と上記バッファ回路の正相
入力端との間に互いに直列に配置された、そのバッファ
回路側から順に、第1のコンデンサ、および所定の第1
のクロック信号で駆動される第1のスイッチ回路 (1−4)上記バッファ回路の正相入力端とアナログ基
準電圧との間に配置され、上記第1のクロック信号と同
相の第2のクロック信号で駆動される第2のスイッチ回
路 (1−5)上記第1のスイッチ回路と上記第1のコンデ
ンサとの接続点と、上記アナログ基準電圧との間に配置
され、上記第1のクロック信号が反転した第3のクロッ
ク信号で駆動される第3のスイッチ回路 (1−6)上前記アナログ基準電圧と上記バッファ回路
の逆相入力端との間に互いに直列に配置された、そのバ
ッファ回路側から順に、第2のコンデンサ、および上記
第1のクロック信号で駆動される第4のスイッチ回路 (1−7)上記バッファ回路の逆相入力端と上記バッフ
ァ回路の出力端との間に配置され、上記第2のクロック
信号で駆動される第5のスイッチ回路 (1−8)上記第4のスイッチ回路と上記第2のコンデ
ンサとの接続点と、上記バッファ回路の出力端との間に
配置され、上記第3のクロック信号で駆動される第6の
スイッチ回路を備えたことを特徴とする。
【0009】また上記目的を解決する本発明の第2のサ
ンプル・ホールド回路は、 (2−1)逆相入力端と正相入力端とからなる2つの入
力端、および1つの出力端を有する、演算増幅型のバッ
ファ回路 (2−2)第1の信号入力端子 (2−3)その第1の信号入力端子と上記バッファ回路
の正相入力端との間に互いに直列に配置された、そのバ
ッファ回路側から順に、第1のコンデンサ、および所定
の第1のクロック信号で駆動される第1のスイッチ回路 (2−4)上記バッファ回路の正相入力端とアナログ基
準電圧との間に配置され、上記第1のクロック信号と同
相の第2のクロック信号で駆動される第2のスイッチ回
路 (2−5)第2の信号入力端子 (2−6)上記第1のスイッチ回路と上記第1のコンデ
ンサとの接続点と、上記第2の信号入力端子との間に配
置され、上記第1のクロック信号が反転した第3のクロ
ック信号で駆動される第3のスイッチ回路 (2−7)上記アナログ基準電圧と上記バッファ回路の
逆相入力端との間に互いに直列に配置された、そのバッ
ファ回路側から順に、第2のコンデンサ、および上記第
1のクロック信号で駆動される第4のスイッチ回路 (2−8)上記バッファ回路の逆相入力端と上記バッフ
ァ回路の出力端との間に配置され、上記第2のクロック
信号で駆動される第5のスイッチ回路 (2−9)上記第4のスイッチ回路と上記第2のコンデ
ンサとの接続点と、上記バッファ回路の出力端との間に
配置され、上記第3のクロック信号で駆動される第6の
スイッチ回路を備えたことを特徴とする。
【0010】ここで、上記第1のクロック信号と上記第
2のクロック信号が、同一のクロック信号であり、上記
第3のクロック信号と、上記第1及び第2のクロック信
号が、相互に180度の位相差を持ち、スイッチ回路を
オン状態に駆動するタイミングに重なりのない2相クロ
ックであることが効果的である。また、上記第2のクロ
ック信号と上記第3のクロック信号が、相互に180度
の位相差を持ち、スイッチ回路をオン状態に駆動するタ
イミングに重なりのない2相クロックであり、上記第1
のクロック信号が上記第3のクロック信号の反転クロッ
ク信号であることが好ましい。
【0011】さらに、上記アナログ基準電圧が、入力電
圧範囲内の中間電圧に設定されてなることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の第1のサンプル・ホールド
回路の一実施形態の回路図である。図1に示すサンプル
・ホールド回路10には、演算増幅器(本発明にいうバ
ッファ回路)17が備えられている。この演算増幅器1
7は、正相入力端17aと逆相入力端17bとからなる
2つの入力端、および1つの出力端17cを有する。ま
た、サンプル・ホールド回路10には、信号入力端子1
8も備えられている。信号入力端子18には入力信号I
Nが入力される。この信号入力端子18と演算増幅器1
7の正相入力端17aとの間に互いに直列に、クロック
信号φ1(本発明にいう第1のクロック信号)で駆動さ
れる第1のスイッチ回路11と第1のコンデンサ21が
配置されている。
【0013】さらに、演算増幅器17の正相入力端17
aとアナログ基準電圧端子20との間に、クロック信号
φ2(本発明にいう第2のクロック信号)で駆動される
第2のスイッチ回路12が配置されている。アナログ基
準電圧端子20にはアナログ基準電圧信号AGNDが入
力される。また、第1のスイッチ回路11と第1のコン
デンサ21との接続点と、アナログ基準電圧端子20と
間に、クロック信号φ3(本発明にいう第3のクロック
信号)で駆動される第3のスイッチ回路13が配置され
ている。さらに、アナログ基準電圧端子20と演算増幅
器17の逆相入力端17bとの間に互いに直列に、クロ
ック信号φ1で駆動される第4のスイッチ回路14と第
2のコンデンサ22が配置されている。また演算増幅器
17の逆相入力端17bと出力端17cとの間に、クロ
ック信号φ2で駆動される第5のスイッチ回路15が配
置されている。また、第4のスイッチ回路14と第2の
コンデンサ22との接続点と、演算増幅器17の出力端
17cとの間に、クロック信号φ3で駆動される第6の
スイッチ回路16が配置されている。演算増幅器17の
出力端17cは信号出力端子19に接続されている。こ
の信号出力端子19からは出力信号OUTが出力され
る。
【0014】図2は、図1に示すサンプル・ホールド回
路の各スイッチ回路を駆動する各クロック信号φ1,φ
2,φ3の波形図である。図2において、クロック信号
φ1とクロック信号φ2は同相の信号であり、クロック
信号φ3は、クロック信号φ1,φ2に対して、180
度の位相差を持ちスイッチ回路をオン状態に駆動するタ
イミングに重なりのない2相クロックの関係にある。
【0015】図1に示すサンプル・ホールド回路10に
おいて、信号入力端子18に入力信号INとして入力電
圧V1が入力され、アナログ基準電圧端子20にアナロ
グ基準電圧AGNDとしてアナログ基準電圧Vaが入力
された状態で、図2に示すクロック信号φ1,φ2が
‘H’レベルになり、かつクロック信号φ3が‘L’レ
ベルになると、スイッチ回路11,14;12,15が
オンし、スイッチ回路13,16がオフする。
【0016】スイッチ回路11がオン状態にあるため、
そのスイッチ回路11を介して、信号入力端子18に入
力されている電圧V1が第1のコンデンサ21の一端に
入力される。またスイッチ回路12もオン状態にあるた
め、そのスイッチ回路12を介して、演算増幅器17の
正相入力端17aおよび第1のコンデンサ21が、アナ
ログ基準電圧端子20に接続される。これにより、演算
増幅器17の正相入力端17aおよび第1のコンデンサ
21にアナログ基準電圧Vaが入力される。さらにスイ
ッチ回路15もオン状態にあるため、演算増幅器17が
ボルテージ・フォロア構成になり、これにより演算増幅
器17は、正相入力端17aに入力されているアナログ
基準電圧Vaに、その演算増幅器17が有するオフセッ
ト誤差電圧Voが加算された電圧Va+Voを出力端1
7cから出力する。
【0017】また、スイッチ回路14もオン状態にある
ため、そのスイッチ回路14を介して第2のコンデンサ
22の一端がアナログ基準電圧端子20に接続される。
すると、第2のコンデンサ22の一端にはアナログ基準
電圧Vaが入力され、一方その第2のコンデンサ22の
他端には、演算増幅器17の出力端17cからの電圧V
a+Voが入力され、第2のコンデンサ22にはオフセ
ット誤差電圧Voが充電される。一方、第1のコンデン
サ21には、入力電圧V1とアナログ基準電圧Vaとの
差電圧(Va−V1)が充電され、これにより入力電圧
V1がサンプリングされホールドされたことになる。
【0018】次に、クロック信号φ1,φ2が‘L’レ
ベルになり、かつクロック信号φ3が‘H’レベルにな
ると、スイッチ回路11,14;12,15がオフし、
スイッチ回路13,16がオンする。すると、第1のコ
ンデンサ21にアナログ基準電圧Vaが入力され、この
第1のコンデンサ21にはあらかじめ差電圧(Va−V
1)が充電されているため、この第1のコンデンサ21
には電圧(演算増幅器17の正相転入力端17aには電
圧(2・Va−V1)が充電される。従って、演算増幅
器17の正相入力端子17aには電圧(2・Va−V
1)が入力される。一方、演算増幅器17の逆相入力端
17bには、演算増幅器17の出力電圧よりも第2のコ
ンデンサ22に充電されたオフセット誤差電圧Voの分
だけ高い電圧が入力されるので、オフセット誤差電圧は
除去(キャンセル)され、出力電圧は(2・Va−V
1)となり、アナログ基準電圧Vaに対する逆相出力電
圧が得られる。
【0019】ここで、クロック信号φ1,φ2が‘H’
レベルから‘L’レベルになる瞬間にスイッチ回路11
がオフし、このスイッチ回路11により発生するフィー
ド・スルー誤差電圧が第1のコンデンサ21の一端に入
力され、またそのスイッチ回路11と同時にオフするス
イッチ回路12により発生するフィード・スルー誤差電
圧が第1のコンデンサ21の他端に入力されるため、第
1のコンデンサ21の両端には同一のフィード・スルー
誤差電圧が入力される。従って、スイッチ回路11,1
2により発生するフィード・スルー誤差電圧がキャンセ
ルされる。尚、スイッチ回路14,15についても同様
にして、それらスイッチ回路14,15により発生する
フィード・スルー誤差電圧がキャンセルされる。
【0020】図3は、図1に示すサンプル・ホールド回
路のスイッチ回路を駆動する、図2とは異なるクロック
信号φ1,φ2,φ3の波形図である。図3に示すクロ
ック信号φ2とクロック信号φ3とは、相互に180度
の位相差を持ち、スイッチ回路をオン状態に駆動するタ
イミングに重なりのない2相クロックである。また、第
1のクロック信号φ1は第3のクロック信号φ3の反転
クロック信号である。
【0021】図3に示すクロック信号φ1,φ2,φ3
を、図1に示すサンプル・ホールド回路10に適用した
場合、クロック信号φ2の‘H’レベルの方がクロック
信号φ1の‘H’レベルよりも先に‘L’レベルに変化
するため、スイッチ回路12,15の方がスイッチ回路
11,14よりも先にオフする。従って、第1,第2の
コンデンサ21,22の保持電圧に影響を与えるのはス
イッチ回路12,15により発生するフィード・スルー
誤差電圧である。この場合、スイッチ回路12,15に
かかる電圧は、ともにアナログ基準電圧Vaであるの
で、スイッチ回路12,15が入力電圧依存性を有する
にも拘らず、スイッチ回路12,15に発生するフィー
ドスルー誤差電圧の差を同じにすることができ、スイッ
チ回路のオン,オフによる保持電圧の変動を極めて少な
くすることができる。
【0022】また、アナログ基準電圧Vaを、予想され
る入力電圧範囲の中間電圧に設定することにより、入力
電圧のサンプリング時に、演算増幅器17の出力電圧を
その中間電圧に設定できるので、ホールド時の出力電圧
の振幅を最大でも入力電圧範囲の半分にでき、整定時間
を短くすることが可能である。図4は、本発明の第2の
サンプル・ホールド回路の一実施形態の回路図である。
尚、図1に示すサンプル・ホールド回路10の構成要素
と同一の構成要素には同一の番号を付して示し、相違点
について説明する。
【0023】図4に示すサンプル・ホールド回路40の
構成は、図1に示すサンプル・ホールド回路10の構成
と比較すると、信号入力端子41が増設されており、ま
たその信号入力端子41に、第3のスイッチ回路13が
接続されている。信号入力端子18,41には、入力信
号IN1,IN2が入力される。図4に示すサンプル・
ホールド回路40において、信号入力端子18,41
に、入力信号IN1,IN2として電圧Vi1,Vi2
が入力された状態で、図2に示すクロック信号φ1,φ
2が‘H’レベルになり、かつクロック信号φ3が
‘L’レベルになると、スイッチ回路11,14;1
2,15がオンし、スイッチ回路13,16がオフす
る。すると、スイッチ回路11がオン状態にあるため、
そのスイッチ回路11を介して、信号入力端子18に入
力されている電圧Vi1が第1のコンデンサ21の一端
に入力される。またスイッチ回路12もオン状態にある
ため、そのスイッチ回路12を介して、演算増幅器17
の正相入力端17aおよび第1のコンデンサ21が、ア
ナログ基準電圧端子20に接続される。これにより、演
算増幅器17の正相入力端子17aおよび第1のコンデ
ンサ21にアナログ基準電圧Vaが入力される。さらに
スイッチ回路15もオン状態にあるため、演算増幅器1
7がボルテージ・フォロア構成になり、これにより演算
増幅器17は、そのスイッチ回路12を介して、正相入
力端17aに入力されているアナログ基準電圧Vaに、
その演算増幅器17が有するオフセット誤差電圧Voが
加算された電圧Va+Voを出力端17cから出力す
る。
【0024】またスイッチ回路14もオン状態にあるた
め、そのスイッチ回路14を介して、第2のコンデンサ
22の一端がアナログ基準電圧端子20に接続される。
すると、第2のコンデンサ22の一端にはアナログ基準
電圧Vaが入力され、一方その第2のコンデンサ22の
他端には、演算増幅器17の出力端17cからの電圧V
a+Voが入力され、第2のコンデンサ22にはオフセ
ット誤差電圧Voが充電される。また、第1のコンデン
サ21には、入力電圧Vi1とアナログ基準電圧Vaと
の差電圧(Va−Vi1)が充電され、これにより入力
電圧Vi1がサンプリングされホールドされたことにな
る。
【0025】次に、クロック信号φ1,φ2が‘L’レ
ベルになり、かつクロック信号φ3が‘H’レベルにな
ると、スイッチ回路11,14;12,15がオフし、
スイッチ回路13,16がオンする。すると、スイッチ
回路13を介して、第1のコンデンサ21に信号入力端
子41からの入力電圧Vi2が入力され、演算増幅器1
7の正相入力端17aには電圧(Vi2−Vi1)+V
aが入力される。一方、演算増幅器17の逆相入力端1
7bには、演算増幅器17の出力電圧よりも第2のコン
デンサ22に充電されたオフセット誤差電圧Voの分だ
け高い電圧が入力されるので、オフセット誤差電圧はキ
ャンセルされ、出力電圧は(Vi2−Vi1)+Vaと
なり、アナログ基準電圧Vaを基準とした入力電圧Vi
1と入力電圧Vi2との差電圧の反転出力電圧が得られ
る。
【0026】また、図4に示すサンプル・ホールド回路
40に対して、図3に示すクロック信号φ1,φ2,φ
3を適用した場合も、前述したサンプル・ホールド回路
10の場合と同様に、スイッチ回路12,15で発生す
るフィード・スルー誤差電圧がほとんど同じになるた
め、スイッチ回路のオン, オフによる保持電圧の変動
を極めて少なくすることができる。尚、ここではクロッ
ク信号φ1がクロック信号φ2よりも早く立ち上がるた
め、演算増幅器17の2つの入力端に印加される電圧が
大きく変動し、スイッチ回路12によりアナログ基準電
圧Vaに整定するまでの時間がかかる場合がある。そこ
で、アナログ基準電圧Vaを入力電圧範囲の中間電位に
設定すると、この演算増幅器17の2つの入力端にかか
る電圧の振れを入力電圧範囲の半分程度にでき、このた
めアナログ基準電圧Vaに復帰するまでの時間を短縮す
ることができる。また、クロック信号φ1の立ち上がり
をクロック信号φ2の立ち上がりに合わせると、演算増
幅器17の2つの入力端に対して、サンプリングを開始
する瞬間に大きな振幅を持つ電圧が印加されないように
することができる。
【0027】図5は、図1に示すサンプル・ホールド回
路をMOSトランジスタで構成した場合の回路図であ
る。図1に示すスイッチ回路11〜16は、それぞれP
MOSトランジスタとNMOSトランジスタからなるト
ランスファ・ゲート回路とフィード・スルー電圧補償回
路で構成されており、また図1に示す演算増幅器17
は、基本的なMOSトランジスタ等で構成されている。
インバータ51,52,53は、ぞれぞれ、トランスフ
ァ・ゲート回路を駆動するための反転クロック信号を生
成するためのものである。演算増幅器17は、バイアス
電圧Vbで制御される電流源用PMOSトランジスタ6
0と入力用PMOSトランジスタ61,62と電源ミラ
ー用PMOSトランジスタ63,64とから構成される
入力段、バイアス電圧Vbで制御される電流源用PMO
Sトランジスタ65と出力用NMOSトランジスタ66
とから構成される出力段、および補償抵抗67と補償容
量68とから構成される位相補償負荷で構成されてい
る。尚、サンプル・ホールド回路10として同一の動作
を行なうものであれば、この演算増幅器17を他の構成
で実現してもよい。
【0028】スイッチ回路11〜16では、そのスイッ
チ回路11〜16を構成するNMOSトランジスタ,P
MOSトランジスタのうちのNMOSトランジスタはス
イッチ・オフの瞬間にゲート電圧が‘Hレベル’から
‘L’レベルに遷移するので、ミラー容量によりソース
端子及びドレイン端子が瞬間的に降下し、逆にPMOS
トランジスタはソース端子及びドレイン端子が瞬間的に
上昇する。ソース・ドレイン間を接続した補償トランジ
スタは、このミラー容量による瞬間的な変動を補償する
ためのものである。
【0029】ここで、図2に示すクロック信号φ1,φ
2を用いた場合、スイッチ回路11,14;12,15
が同時にオフするので、それぞれのスイッチ回路11,
14;12,15でオフの瞬間に生じるフィールドスル
ー誤差電圧は、それぞれのスイッチ回路11,14;1
2,15に付与されている、ミラー容量による瞬間的な
変動を補償するための補償トランジスタと、第1,第2
のコンデンサ21,22の両端に同一の電圧が印加され
ることとによりキャンセルされ、第1,第2のコンデン
サ21,22の保持電圧が維持される。
【0030】また、図3に示したクロック信号φ1,φ
2,φ3を用いた場合、スイッチ回路12,15が、ス
イッチ回路11,14よりも早くオフするので、第1,
第2のコンデンサ21,22の保持電圧に影響を与える
フィードスルー誤差電圧は、スイッチ回路12,15で
発生する。ここで、スイッチ回路12,15のソース端
子およびドレイン端子に入力される電圧は、ともにアナ
ログ基準電圧Vaであるので、入力電圧依存性のあるス
イッチ回路12,15を用いた場合でも、スイッチ回路
12,15で発生するフィードスルー誤差電圧は同一で
あり、スイッチ回路12,15のオン,オフによる、第
1,第2のコンデンサ21,22の保持電圧の変動を極
めて少なくすることができる。
【0031】図6は、図4に示すサンプル・ホールド回
路をMOSトランジスタで構成した場合の回路図であ
る。尚、図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一
の番号を付して示す。ここで、図2に示すクロック信号
φ1,φ2を用いた場合、スイッチ回路11,14;1
2,15が同時にオフするので、それぞれのスイッチ回
路11,14;12,15でオフの瞬間に生じるフィー
ルドスルー誤差電圧は、それぞれのスイッチ回路11,
14;12,15に付与されている、ミラー容量による
瞬間的な変動を補償するための補償トランジスタと、第
1,第2のコンデンサ21,22の両端に同一の電圧が
印加されることとによりキャンセルされ、第1,第2の
コンデンサ21,22の保持電圧が維持される。
【0032】また、図3に示したクロック信号φ1,φ
2,φ3を用いた場合、スイッチ回路12,15が、ス
イッチ回路11,14よりも早くオフするので、第1,
第2のコンデンサ21,22の保持電圧に影響を与える
フィードスルー誤差電圧は、スイッチ回路12,15で
発生する。ここで、スイッチ回路12,15のソース端
子およびドレイン端子に入力される電圧は、ともにアナ
ログ基準電圧Vaであるので、入力電圧依存性のあるス
イッチ回路12,15を用いた場合でも、スイッチ回路
12,15で発生するフィードスルー誤差電圧は同一で
あり、スイッチ回路12,15のオン,オフによる、第
1,第2のコンデンサ21,22の保持電圧の変動を極
めて少なくすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチ回路のオフ時に発生するフィードスルー誤差電
圧を高精度に補償するので、保持電圧の誤差を極めて少
なくすることができ、また演算増幅型のバッファ回路の
持つオフセット誤差電圧を高精度に補償することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のサンプル・ホールド回路の一実
施形態の回路図である。
【図2】図1に示すサンプル・ホールド回路のスイッチ
回路を駆動するクロック信号φ1,φ2,φ3の波形図
である。
【図3】図1に示すサンプル・ホールド回路のスイッチ
回路を駆動する、図2とは異なるクロック信号φ1,φ
2,φ3の波形図である。
【図4】本発明の第2のサンプル・ホールド回路の一実
施形態の回路図である。
【図5】図1に示すサンプル・ホールド回路をMOSト
ランジスタで構成した場合の回路図である。
【図6】図4に示すサンプル・ホールド回路をMOSト
ランジスタで構成した場合の回路図である。
【図7】従来のサンプル・ホールド回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
11,12,13,14,15,16 スイッチ回路 17 演算増幅器 18,41 信号入力端子 19 信号出力端子 20 アナログ基準電圧端子 21,22 コンデンサ 51,52,53 インバータ 60,61,62,65 PMOSトランジスタ 63,64,66 NMOSトランジスタ 67 補償抵抗 68 補償容量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆相入力端と正相入力端とからなる2つ
    の入力端、および1つの出力端を有する、演算増幅型の
    バッファ回路、 信号入力端子、 該信号入力端子と前記バッファ回路の正相入力端との間
    に互いに直列に配置された、該バッファ回路側から順
    に、第1のコンデンサ、および所定の第1のクロック信
    号で駆動される第1のスイッチ回路、 前記バッファ回路の正相入力端とアナログ基準電圧との
    間に配置され、前記第1のクロック信号と同相の第2の
    クロック信号で駆動される第2のスイッチ回路、 前記
    第1のスイッチ回路と前記第1のコンデンサとの接続点
    と、前記アナログ基準電圧との間に配置され、前記第1
    のクロック信号が反転した第3のクロック信号で駆動さ
    れる第3のスイッチ回路、 前記アナログ基準電圧と前記バッファ回路の逆相入力端
    との間に互いに直列に配置された、該バッファ回路側か
    ら順に、第2のコンデンサ、および前記第1のクロック
    信号で駆動される第4のスイッチ回路、 前記バッファ回路の逆相入力端と前記バッファ回路の出
    力端との間に配置され、前記第2のクロック信号で駆動
    される第5のスイッチ回路、および前記第4のスイッチ
    回路と前記第2のコンデンサとの接続点と、前記バッフ
    ァ回路の出力端との間に配置され、前記第3のクロック
    信号で駆動される第6のスイッチ回路を備えたことを特
    徴とするサンプル・ホールド回路。
  2. 【請求項2】 逆相入力端と正相入力端とからなる2つ
    の入力端、および1つの出力端を有する、演算増幅型の
    バッファ回路、 第1の信号入力端子、 該第1の信号入力端子と前記バッファ回路の正相入力端
    との間に互いに直列に配置された、該バッファ回路側か
    ら順に、第1のコンデンサ、および所定の第1のクロッ
    ク信号で駆動される第1のスイッチ回路、 前記バッファ回路の正相入力端とアナログ基準電圧との
    間に配置され、前記第1のクロック信号と同相の第2の
    クロック信号で駆動される第2のスイッチ回路、 第2
    の信号入力端子、 前記第1のスイッチ回路と前記第1のコンデンサとの接
    続点と、前記第2の信号入力端子との間に配置され、前
    記第1のクロック信号が反転した第3のクロック信号で
    駆動される第3のスイッチ回路、 前記アナログ基準電圧と前記バッファ回路の逆相入力端
    との間に互いに直列に配置された、該バッファ回路側か
    ら順に、第2のコンデンサ、および前記第1のクロック
    信号で駆動される第4のスイッチ回路、 前記バッファ回路の逆相入力端と前記バッファ回路の出
    力端との間に配置され、前記第2のクロック信号で駆動
    される第5のスイッチ回路、および前記第4のスイッチ
    回路と前記第2のコンデンサとの接続点と、前記バッフ
    ァ回路の出力端との間に配置され、前記第3のクロック
    信号で駆動される第6のスイッチ回路を備えたことを特
    徴とするサンプル・ホールド回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のクロック信号と前記第2のク
    ロック信号が、同一のクロック信号であり、前記第3の
    クロック信号と、前記第1及び第2のクロック信号が、
    相互に180度の位相差を持ち、スイッチ回路をオン状
    態に駆動するタイミングに重なりのない2相クロックで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載のサンプル・
    ホールド回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のクロック信号と前記第3のク
    ロック信号が、相互に180度の位相差を持ち、スイッ
    チ回路をオン状態に駆動するタイミングに重なりのない
    2相クロックであり、前記第1のクロック信号が前記第
    3のクロック信号の反転クロック信号であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のサンプル・ホールド回路。
  5. 【請求項5】 前記アナログ基準電圧が、入力電圧範囲
    内の中間電圧に設定されてなることを特徴とする請求項
    1又は2記載のサンプル・ホールド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004023751A1 (ja) * 2002-09-05 2004-03-18 Sony Corporation 復調回路と受信装置
JP2006216205A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Denso Corp サンプルホールド回路
JP2007159087A (ja) * 2005-11-08 2007-06-21 Denso Corp サンプルホールド回路およびマルチプライングd/aコンバータ

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