JPH09306032A - 光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びその製造装置

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JPH09306032A
JPH09306032A JP8118826A JP11882696A JPH09306032A JP H09306032 A JPH09306032 A JP H09306032A JP 8118826 A JP8118826 A JP 8118826A JP 11882696 A JP11882696 A JP 11882696A JP H09306032 A JPH09306032 A JP H09306032A
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JP
Japan
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disk
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JP8118826A
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English (en)
Inventor
Keiji Kakinuma
敬二 柿沼
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EMI Records Japan Inc
Original Assignee
Toshiba Emi Ltd
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Publication date
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り合わせ面間に印刷層を形成しても、反りの
発生を防止できる光学式貼り合わせディスク、その製造
方法及びその製造装置を提供する。 【解決手段】貼り合わせ面が対向して接着層7を介して
接着される一対の片面ディスク基板1、5の内、少なく
とも一方のディスク基板1の貼り合わせ面に記録層が形
成された光学式貼り合わせディスクに関する。前記一対
の片面ディスク基板1、5の貼り合わせ面間に形成され
る印刷層4と、この印刷層4を接着層7との間に挟んで
一対の片面ディスク基板1、5間の中間に位置させるコ
ーティング層3とを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報、
ビデオ情報、或いは通常データの記録又は再生を光学式
に行う光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びそ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光などにより光学式に記録
信号を読み取る光学式情報ディスクにおいて、2枚のデ
ィスク基板を表裏に貼り合わせたものが知られている。
【0003】最近では、DVDと称される、厚さ0.6
mm、直径12cmの基板(片面)を表裏に貼り合わせ
たビデオディスクが開発されつつある。そして、このデ
ィスクの記憶容量は貼り合わせた片面で4GB以上であ
る。4GB以上の記憶容量があれば、圧縮技術等を用い
て通常の映画などでは、135分もの時間を収容するこ
とができる。90%以上の映画ソフトが135分以内で
あるので、135分間収容できれば、このDVDの貼り
合わせた片面だけで殆どの映画を収容することができ
る。
【0004】したがって、貼り合わせたもう一方の面
(ディスク)は、記録信号のないディスク(ダミーディ
スク)であっても差支えない。このため、このダミーデ
ィスク面にCDの様な印刷を施す要求が出ている。この
場合にダミーディスクの表面側に印刷する方法と、ダミ
ーディスクの裏面(貼り合わせ面)側に印刷する方法と
が考えられる。
【0005】とくに、このDVDは貼り合わせディスク
であることから、透明なダミーディスクの貼り合わせ面
側に印刷し、その後にこのダミーディスクと映画等の情
報が記録されたディスク(片面)とを貼り合わせるとい
う要求が大きくなっている。
【0006】これは、次のような理由による。即ち、ダ
ミーディスクの貼り合わせ面側に印刷すると、その印刷
がダミーディスクの透明基板を通して見えるため、印刷
インキの表面の乱反射が抑えられる。また、印刷インキ
が表面に露出していないため、極めて滑らかな印刷とし
て見ることができる。このため、CDのようにディスク
の表面に印刷したものに比べ、写真に近い質感が得られ
る。
【0007】さて、このようなDVDの貼り合わせに関
しては、レーザディスクの製造で行われているホットメ
ルト接着剤と称される熱可塑性の樹脂を使用する方法が
ある。この貼り合わせ方法の場合、ロールコータによっ
て貼り合わせるディスクにホットメルト接着剤を塗布す
る。このとき、コータ内のロールの表面には溶融したホ
ットメルトが付着しているために、ロールはちょうど粘
着テープのような表面となっている。この粘着テープの
ような表面により、例えば、ディスク上にゴミが付着し
ているとそのゴミをロールが掬い上げる。
【0008】その掬い挙げられたゴミはコータの内部に
入り、ドクターと呼ばれる接着剤層の厚さをコントロー
ルするための手段とロールとの間に挟まれて、接着剤層
の厚さを不均一にする。この原因によってしばしば塗布
膜に直線上に(ディスクをロールコータで塗布するその
送り方向に筋状に)塗布されない欠陥部分を生じさせ
る。このようにして生じた塗布欠陥は、ディスクを貼り
合わせた際、ディスクに凹状の所謂バンプ状の変形をも
たらし、ディスク上に欠陥を発生させる。
【0009】予め透明なダミーディスクの貼り合わせ面
側に印刷した後に、このようなロールコータでホットメ
ルト接着剤を塗布する際にも、印刷インキとディスクと
の接着が十分でない場合には、この印刷インキが剥離し
てロールコータ装置内のロールに付着して掬い上げら
れ、上述した問題が発生する。特に、多色刷りの印刷の
場合には、種々の印刷インキとディスクとの接着が微妙
に異なり、ロールによって剥離する危険性がより一層大
きくなる。さらに、剥離するインキの大きさは印刷のデ
ザインによっても左右され、通常のゴミに比べ遙に大き
くなるため、ロールとドクターとの間に挟まれて生じる
直線上の塗布欠陥は極めて多く、また大きくなる。
【0010】さらに、ホットメルト接着剤、即ち熱可塑
性樹脂の宿命とも言える、高温環境下でのディスクの変
形によるチルトの悪化(大きくなる)を考慮すれば、D
VD等の高精度な貼り合わせにこのような接着剤及び貼
り合わせ方法を使用することは最適とはいえなかった。
【0011】また、紫外線硬化型樹脂を用いて貼り合わ
せる方法が、特開平5−20714号として既に提案さ
れている。この方法では、保持台の上に載置した信号記
録基板上に、紫外線硬化型樹脂を円周状に塗布し、次に
保護基板を重ね合わせ、保持台を回転させ紫外線硬化型
樹脂を内外周端面まで拡げ、最後に紫外線照射ランプに
より紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化して、基
板と接着剤とを一体化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、この方法においても、貼り合わせたディスクの反
りについて大きな問題があることを見出した。
【0013】図7に示すように、一対の片側ディスク基
板1、5を接着剤層7を介して貼り合わせた貼り合わせ
ディスクの内面に印刷する方法では、予め一方の片側デ
ィスク基板1に印刷層4を形成しなければならない。そ
の印刷層4を形成するインキとして紫外線硬化型樹脂を
用いた場合、インキが硬化する際に収縮を生じる。その
収縮によって片側ディスク基板1は印刷面が凹状に反る
力を受ける。その力はインキの収縮率及び硬度に左右さ
れる。ディスク基板1、5をポリカーボネート基板とし
た場合、ショア硬度Dで60以上の紫外線硬化型樹脂を
用いたときに、実際に反るような変形が生じることを本
発明者は見出した。その変形量は、図6に示すように、
樹脂の硬度によって変わる。なお、図7では、片側ディ
スク基板1上のアルミニウム反射膜は省略されている。
【0014】図5(a)に示すように、一方の片側ディ
スク基板1が反っている場合に、他方の片側ディスク基
板5が平板状であったとしても、貼り合わせた後には、
図5(b)に示すように、印刷した片側ディスク1の反
りの影響を受けて貼り合わせディスクも反るという問題
があった。
【0015】一方、印刷のデザインに応じて印刷された
基板には印刷層による3〜10μm程度の凹凸を有し、
この段差によって図7のようにして貼り合わせるディス
ク間に挟まれた接着剤層7の厚さも凸凹となる。そして
前述したような紫外線硬化型樹脂の場合には、硬化の際
に少なくとも5%程度以上の体積収縮率を生じ、この接
着剤層7の厚さの凸凹は硬化前と硬化後には同じ段差と
ならない。この硬化後の異なった段差を生じたまま貼り
合わされたディスク1、5の双方がこの接着剤の硬化に
よって引っ張られる。本発明者は、その張力が樹脂の硬
度と収縮率に左右されることを見出し、記録ディスク1
のアルミニウム反射面に形成した印刷層4の印刷パター
ンが目視でくっきりと浮き出て見えてしまうという欠陥
を生じることを見出した。
【0016】例えば、図7に示すように、一対の片側デ
ィスク基板1、5の間隔をd1 、印刷層4の厚さを
1 、印刷層4表面と片側ディスク基板5との間隔をd
2 とした場合に、接着剤層7の硬化前にd1 が40μ
m、t1 が20μm、d2 が20μmのとき、接着剤層
7の硬化による厚さ方向の収縮率(体積収縮率とせず、
収縮は厚さ方向が支配的と仮定する)を10%とする
と、硬化後にはd1 が39.14μm、d2 が19.5
7μmとなる。したがって、接着剤層7の印刷層4に対
応する部分と対応しない部分とで0.43μmの差を生
じることになる。この差が浮き出しの原因となってい
る。
【0017】そしてこの原因が、この収縮率ばかりか、
接着剤層やコーティング層に用いる樹脂の硬度により左
右されることも見出した。その浮き出しの限度となる硬
度としては収縮率5%程度(基板がポリカーボネート)
の時、ショア硬度Dで60であり、これを超えた硬い樹
脂の場合にこの浮き出しが顕著になり、目視でも容易に
確認できることが判明した。
【0018】そこで、本発明は、貼り合わせ面間に印刷
層を形成しても、反りの発生を防止できる光学式貼り合
わせディスク、その製造方法及びその製造装置を提供す
ることをその目的とする。
【0019】また、本発明は、硬化収縮によるデザイン
の浮き出しを防止できる光学式貼り合わせディスク、そ
の製造方法及びその製造装置を提供することをその目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、貼り合わせ面が対向
して接着剤層を介して接着される一対の片面ディスク基
板の内、少なくとも一方のディスク基板の貼り合わせ面
に記録層が形成された光学式貼り合わせディスクにおい
て、前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ面間に形
成される硬化収縮層である印刷層と、この印刷層を硬化
収縮層である接着剤層との間に挟んで一対の片面ディス
ク基板間の中間に位置させる硬化収縮層であるコーティ
ング層とを設けたことを特徴としている。
【0021】この発明では、印刷層が収縮しても、この
印刷層がコーティング層と接着剤層との間に挟まれて一
対の片面ディスク基板間の中間に配置されているので、
貼り合わせディスクの反りが発生しない。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
学式貼り合わせディスクにおいて、少なくとも前記コー
ティング層のショア硬度Dは、60以下であることを特
徴としている。
【0023】この発明では、少なくともコーティング層
のショア硬度Dが60以下なので、印刷部の浮き出しが
発生しない。
【0024】請求項3記載の発明は、貼り合わせ面が対
向して接着剤層を介して接着される一対の片面ディスク
基板の内、少なくとも一方のディスク基板の貼り合わせ
面に記録層が形成された光学式貼り合わせディスクの製
造方法において、前記一対の片面ディスク基板の貼り合
わせ面間に印刷層を形成する工程と、この印刷層を接着
剤層との間に挟んで一対の片面ディスク基板間の中間に
位置させるコーティング層を形成する工程とを備えてい
ることを特徴としている。
【0025】この発明では、印刷層が収縮しても、この
印刷層がコーティング層と接着剤層との間に挟まれて一
対の片面ディスク基板間の中間に配置されているので、
貼り合わせディスクの反りを防止できる光学式貼り合わ
せディスクの製造方法を提供することができる。
【0026】請求項4記載の発明は、貼り合わせ面が対
向して接着剤層を介して接着される一対の片面ディスク
基板の内、少なくとも一方のディスク基板の貼り合わせ
面に記録層が形成された光学式貼り合わせディスクの製
造装置において、前記一対の片面ディスク基板の貼り合
わせ面間に印刷層を形成する手段と、この印刷層を接着
剤層との間に挟んで一対の片面ディスク基板間の中間に
位置させるコーティング層を形成する手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0027】この発明では、印刷層が収縮しても、この
印刷層がコーティング層と接着剤層との間に挟まれて一
対の片面ディスク基板間の中間に配置されているので、
貼り合わせディスクの反りを防止できる光学式貼り合わ
せディスクの製造装置を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係わる実施形態の
光学式貼り合わせディスクを製造工程順に示した断面
図、図3は図1に示す光学式貼り合わせディスクの製造
装置を示す図である。
【0029】図1(d)に示すように、本発明の実施形
態に係わる光学式貼り合わせディスクは、片側ディスク
基板1の貼り合わせ面側に情報ピットが記録され、情報
ピット上にアルミニウム反射膜2が形成され、アルミニ
ウム反射膜2上に、印刷層4を片側ディスク基板1、5
間の中間に配置するコーティング層3が形成され、コー
ティング層3上に硬化収縮層である印刷層4が形成され
た片側ディスク基板(記録ディスク)1と、情報ピット
が記録されていない片側ディスク基板(ダミーディス
ク)5とを紫外線硬化型接着剤の接着剤層7を介して貼
り合わせたものである。
【0030】前記片側ディスク基板(記録ディスク)1
上の印刷層4は、片側ディスク基板(ダミーディスク)
5を通して正文字に見えるように印刷されている。前記
ディスク基板は、ポリカーボネート(PC)、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)等の透明樹脂材料からな
り、中心部に透孔が形成されている。
【0031】この実施形態に係わる光学式貼り合わせデ
ィスクでは、印刷層4の硬化収縮による記録ディスク1
の反りを、印刷層4を片側ディスク基板1、5間の中間
に配置することにより、貼り合わせた後の貼り合わせデ
ィスクの反りを防止することができる。
【0032】図3に示すように、本発明の実施形態に係
わる光学式貼り合わせディスクの製造装置は、情報ピッ
ト及び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜2が形
成された記録ディスク(片面ディスク)1を加工するス
ピナー部インデックステーブル15及び印刷部インデッ
クステーブル22と、記録ディスク1に貼り合わされる
片側ディスク基板(ダミーディスク)5をスピナー部イ
ンデックステーブル15及び印刷部インデックステーブ
ル22と同様に1ピッチずつ搬送するコンベア13と、
貼り合わせ装置29〜35とを備えている。そして、ス
ピナー部インデックステーブル15でコーティング層3
を形成し、印刷部インデックステーブル22でコーティ
ング層3上に印刷層4を形成して多色印刷(本実施例で
は2色印刷)し、貼り合わせ装置29〜35で接着剤層
7を形成する。
【0033】前記コーティング層3の厚さt2 は、図2
に示すように、片側ディスク基板5表面と該表面に対向
する印刷層4の表面との間隔d2 とほぼ同じにする。即
ち片側ディスク基板5表面と該表面に対向する印刷層4
の表面との間隔d2 と、他の片側ディスク基板1表面と
該表面に対向する印刷層4の表面との間隔t2 とをほぼ
同一にして、印刷層4を一対の片側ディスク基板1、5
の間のほぼ中間に配置する。このように、印刷層4をほ
ぼ中間に配置することにより、貼り合わせディスクの反
りを防止することができる。なお、図2では、片側ディ
スク基板1上のアルミニウム反射膜は省略されている。
【0034】さらに、紫外線硬化型接着剤層7とコーテ
ィング層3とを共に同等なやわらかいレジンを用いるこ
とにより、硬化収縮による印刷層4のデザインの浮き出
しを防止することができる。そのやわらかさとは、後述
するように、硬化収縮率(体積)が10%以下の場合、
ショア硬度Dで60以下である。
【0035】前記スピナー部インデックステーブル15
は、記録ディスク(片面ディスク)1がディスク搬入ア
ーム14によりディスク搬送位置12から供給されるデ
ィスク供給位置16と、ディスク供給位置16から1ピ
ッチ進んだ位置にあるスピナー部17及びコーティング
層3となるコーティング材を吐出する吐出ノズル部18
と、スピナー部17及び吐出ノズル部18から1ピッチ
進んだ位置にあるUV(紫外線)ランプ部19と、UV
ランプ部19から1ピッチ進んだ位置にあるディスク排
出位置20とを備えている。
【0036】前記印刷部インデックステーブル22は、
スピナー部インデックステーブル15のディスク排出位
置20からディスク移載アーム21を介してディスクが
移載されるディスク供給位置23と、ディスク供給位置
23から1ピッチ進んだ位置にある第1印刷ポジション
24−1と、第1印刷ポジション24−1から1ピッチ
進んだ位置にある第1UVランプ部25−1と、第1U
Vランプ部25−1から1ピッチ進んだ位置にある第1
冷却ポジション26−1と、第1冷却ポジション26−
1から1ピッチ進んだ位置にある第2印刷ポジション2
4−2と、第2印刷ポジション24−2から1ピッチ進
んだ位置にある第2UVランプ部25−2と、第2UV
ランプ部25−2から1ピッチ進んだ位置にある第2冷
却ポジション26−2と、第2冷却ポジション26−2
から1ピッチ進んだ位置にあるディスク排出位置27と
を備えている。
【0037】前記ダミーディスク5を搬送するコンベア
13は、ダミーディスク5の貼り合わせ面を下向きにし
たままディスク供給位置からディスク排出位置まで12
ピッチ搬送する。
【0038】前記貼り合わせ装置29〜35は、印刷部
インデックステーブル22のディスク排出位置27から
ディスク移載アーム28を介して印刷された記録ディス
ク1が移載される貼り合わせスピナー部29と、この移
載された記録ディスク1の貼り合わせ面上に紫外線硬化
型接着剤を塗布する吐出アーム部31と、紫外線硬化型
接着剤が塗布された記録ディスク1上にダミーディスク
5を貼り合わせ面を下向きの状態のまま移載するディス
ク移載アーム30と、2枚の重ね合わされたディスクを
スタビライザセット位置に移載する移載アーム32と、
貼り合わせディスク上にスタビライザをセットして加圧
するスタビライザピックアップ用アーム33−1と、ス
タビライザをセットして加圧された貼り合わせディスク
を保持するUV照射テーブル35と、UV照射テーブル
35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて紫
外線硬化型接着剤層7を硬化させるUVランプ部34
と、UVランプ部34で紫外線硬化型接着剤層7が硬化
された貼り合わせディスクからスタビライザを取り外す
スタビライザピックアップ用アーム33−2と、貼り合
わされた貼り合わせディスクをUV照射テーブル35か
ら取り出すディスク排出アーム36とを備えている。
【0039】次に上記製造装置の作動を説明する。前工
程より搬送された情報ピット及び情報ピットを被覆する
アルミニウム反射膜2が形成された記録ディスク(片面
ディスク)1は、ディスク搬入アーム14を介してスピ
ナー部インデックステーブル15のディスク供給位置1
6に供給される(このときの記録ディスク1の断面を図
1の(a)に示す)。
【0040】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、記録ディスク1はスピナー部1
7に配置される。このスピナー部17では、吐出ノズル
18により記録ディスク1のアルミニウム反射膜2上に
コーティング層3を塗布する。
【0041】このコーティング層3の厚さt2 は、図2
に示すように、片側ディスク基板5表面と該表面に対向
する印刷層4の表面との間隔d2 と同じにするように塗
布される。即ち片側ディスク基板5表面と該表面に対向
する印刷層4の表面との間隔d2 と、他の片側ディスク
基板1表面と該表面に対向する印刷層4の表面との間隔
2 (即ち、コーティング層3の厚さ)とを同一にする
ように塗布する。
【0042】次に、スピナー部インデックステーブルが
1ピッチ回転して、記録ディスク1はUVランプ部19
に配置される。このUVランプ部19では、コーティン
グ層3上に紫外線を照射してコーティング層3を硬化さ
せる(このときの記録ディスクの断面を図1の(b)に
示す)。
【0043】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、コーティング層3が形成された
記録ディスク1はディスク排出位置20に配置される。
次に、このディスク排出位置20の記録ディスク1は、
ディスク移載アーム21により印刷部インデックステー
ブル22のディク供給位置23に移載される。
【0044】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1印刷ポジショ
ン24−1に配置される。この第1印刷ポジション24
−1では、第1色目のインキを記録ディスク1のコーテ
ィング層3上に印刷する。
【0045】次に、印刷部インデックステーブルが1ピ
ッチ回転して、記録ディスク1は第1UVランプ部25
−1に配置される。この第1UVランプ部25−1で
は、紫外線を照射して第1色目のインキを硬化させる。
【0046】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1冷却ポジショ
ン16−1に配置される。この第1冷却ポジション16
−1では、第1色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0047】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2印刷ポジショ
ン24−2に配置される。この第2印刷ポジション24
−2では、第2色目のインキを記録ディスク1のコーテ
ィング層3上に印刷する。
【0048】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2UVランプ部
25−2に配置される。この第2UVランプ部25−2
では、紫外線を照射して第2色目のインキを硬化させ
る。
【0049】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2冷却ポジショ
ン26−2に配置される。この第2冷却ポジション26
−2では、第2色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0050】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1はディスク排出位置
27に配置される。このディスク排出位置27の第2色
目のインキが印刷された記録ディスク1は、ディスク移
載アーム28により貼り合わせスピナー部29に移載さ
れる(このときの記録ディスクの断面を図1の(c)に
示す)。次に、吐出アーム31により、記録ディスク1
の貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤が塗布される。
【0051】一方、前工程より搬送されたダミーディス
ク5は、本実施形態では、記録ディスク1と同期してコ
ンベア13のディスク供給位置13−1に供給される。
次に、コンベア13上のダミーディスク5は1ピッチず
つディスク排出位置13−13まで搬送される。
【0052】次に、このディスク排出位置13−13の
ダミーディスク5は、ディスク移載アーム30により貼
り合わせ面が下向きの状態のまま、貼り合わせスピナー
部29に位置する1枚目の記録ディスク1の接着剤上に
移載される。
【0053】次に、移載アーム32により、重ね合わさ
れた貼り合わせディスクをスタビライザセット位置のU
V照射テーブル35上に移載する。次に、スタビライザ
ピックアップ用アーム33−1でスタビライザを貼り合
わせディスク上にセットして加圧する。
【0054】次に、UVランプ部34をUV照射テーブ
ル35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて
紫外線硬化型接着剤層7を硬化させる(このときの記録
ディスクの断面を図1の(d)に示す)。次に、ディス
ク排出アーム36により、貼り合わされた貼り合わせデ
ィスクをUV照射テーブル35から取り出す。
【0055】以上の実施形態では、印刷部インデックス
テーブルは2色刷りであるが、ピッチ数を増やすことで
2色以上の印刷も可能である。
【0056】また、以上の実施形態の如く、印刷層4を
貼り合わせ面間に形成することにより、貼り合わせディ
スクの表面に印刷した場合に生じる、ディスク再生時の
高速回転における動バランスの悪化を解消することもで
きる。即ち、印刷インキが印刷デザインに応じて塗布さ
れるため、印刷インキの分布が不均一となり、動バラン
スの悪化を生じる虞があるが、内面(貼り合わせ面)に
印刷して貼り合わせることにより、印刷インキの不均一
な凹凸が接着剤により埋められるので、動バランスの悪
化を防止することができる。
【0057】なお、以上の実施形態では、記録ディスク
側にコーティング層を設けてその上に印刷層を形成した
場合について説明したが、図4に示すように、ダミーデ
ィスク側にコーティング層を設けてその上に印刷層を形
成するようにしてもよい。
【0058】
【実施例】コーティング材と接着剤とを同一の材料を使
用した例としては、これらの材料に日本ロックタイト
(株)製「X−164471C」でそれぞれ厚さを15
〜30μmとする。なお、「X−164471C」は粘
度が0.3Pa.s、ショア硬度Dが53である。
【0059】なお、比較例としては、ショア硬度63、
粘度0.3Pa.sのもの(日本ロックタイト(株)製
「X−164470C」ではわずかに印刷の浮き出しが
生じ、硬度73のもの((株)スリーボンド製「30Y
−251A−1」)では完全に浮き出しが確認できる。
従って、収縮率が10%以下でかつショア硬度Dで60
以下のものを用いる。
【0060】
【表1】 なお、上記サンプルにおいて、収縮率(%)はAが7、
Bが6.5、Cが8.5、Dが6.5、Fが8.1であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、印刷層の硬化収縮によって生じる貼り合わせディ
スクの反りを防止することができるので、貼り合わせ面
間に印刷層を形成することができ、これにより写真に近
い質感や印刷層の高耐久性を得ることができるととも
に、反りのない光学式貼り合わせディスク、その製造方
法及びその製造装置を得ることができる。また、ショア
硬度Dが60以下の紫外線硬化型樹脂を使用することに
より、印刷層の浮き出しも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの一
実施形態を製造工程順に示した断面図である。
【図2】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの要
部拡大図である。
【図3】図1の光学式貼り合わせディスクに係わる製造
装置を示す図である。
【図4】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの他
の実施形態を示した断面図である。
【図5】従来の貼り合わせディスクを示す図であり、
(a)は貼り合わせ前、(b)は貼り合わせ後を示す。
【図6】ショア硬度の異なるコーティング材を用いた場
合のチルト角とディスク半径位置との関係を示す図であ
る。
【図7】従来の光学式貼り合わせディスクの要部拡大図
である。
【符号の説明】
1 片側ディスク基板(記録ディスク) 2 アルミニウム反射膜 3 コーティング層 4 印刷層 5 片側ディスク基板(ダミーディスク) 7 接着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼り合わせ面が対向して接着剤層を介し
    て接着される一対の片面ディスク基板の内、少なくとも
    一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成され
    た光学式貼り合わせディスクにおいて、 前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ面間に形成さ
    れる硬化収縮層である印刷層と、この印刷層を硬化収縮
    層である接着剤層との間に挟んで一対の片面ディスク基
    板間の中間に位置させる硬化収縮層であるコーティング
    層とを設けたことを特徴とする光学式貼り合わせディス
    ク。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記コーティング層のショア
    硬度Dは、60以下であることを特徴とする請求項1記
    載の光学式貼り合わせディスク。
  3. 【請求項3】 貼り合わせ面が対向して接着剤層を介し
    て接着される一対の片面ディスク基板の内、少なくとも
    一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成され
    た光学式貼り合わせディスクの製造方法において、 前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ面間に印刷層
    を形成する工程と、この印刷層を接着剤層との間に挟ん
    で一対の片面ディスク基板間の中間に位置させるコーテ
    ィング層を形成する工程とを備えることを特徴とする光
    学式貼り合わせディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 貼り合わせ面が対向して接着剤層を介し
    て接着される一対の片面ディスク基板の内、少なくとも
    一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成され
    た光学式貼り合わせディスクの製造装置において、 前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ面間に印刷層
    を形成する手段と、この印刷層を接着剤層との間に挟ん
    で一対の片面ディスク基板間の中間に位置させるコーテ
    ィング層を形成する手段とを備えることを特徴とする光
    学式貼り合わせディスクの製造装置。
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