JPH09293273A - 光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びその製造装置

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JPH09293273A
JPH09293273A JP8107609A JP10760996A JPH09293273A JP H09293273 A JPH09293273 A JP H09293273A JP 8107609 A JP8107609 A JP 8107609A JP 10760996 A JP10760996 A JP 10760996A JP H09293273 A JPH09293273 A JP H09293273A
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JP
Japan
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disk
layer
disc
bonded
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JP8107609A
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English (en)
Inventor
Keiji Kakinuma
敬二 柿沼
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EMI Records Japan Inc
Original Assignee
Toshiba Emi Ltd
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Publication date
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り合わせ面間に印刷層を形成しても、反りを
生じることがない光学式貼り合わせディスク、その製造
方法及びその製造装置を提供する。 【解決手段】貼り合わせ面が対向して接着される一対の
片面ディスク基板1、5の内、少なくとも一方のディス
ク基板1の貼り合わせ面に記録層2が形成された光学式
貼り合わせディスクに関する。一対の片面ディスク基板
1、5の一方の貼り合わせ面に印刷層4等の硬化収縮層
が形成され、硬化収縮層の収縮による貼り合わせディス
クの反りを補正する補正層6が、一対の片面ディスク基
板1、5の少なくとも一方に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報、
ビデオ情報、或いは通常データの記録又は再生を光学式
に行う光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びそ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光などにより光学式に記録
信号を読み取る光学式情報ディスクにおいて、2枚のデ
ィスク基板を表裏に貼り合わせたものが知られている。
【0003】最近では、DVDと称される、厚さ0.6
mm、直径12cmの基板(片面)を表裏に貼り合わせ
たビデオディスクが開発されつつある。そして、このデ
ィスクの記憶容量は貼り合わせた片面で4GB以上であ
る。4GB以上の記憶容量があれば、圧縮技術等を用い
て通常の映画などでは、135分もの時間を収容するこ
とができる。90%以上の映画ソフトが135分以内で
あるので、135分間収容できれば、このDVDの貼り
合わせた片面だけで殆どの映画を収容することができ
る。
【0004】したがって、貼り合わせたもう一方の面
(ディスク)は、記録信号のないディスク(ダミーディ
スク)であっても差支えない。このため、このダミーデ
ィスク面にCDの様な印刷を施す要求が出ている。この
場合にダミーディスクの表面側に印刷する方法と、ダミ
ーディスクの裏面(貼り合わせ面)側に印刷する方法と
が考えられる。
【0005】とくに、このDVDは貼り合わせディスク
であることから、透明なダミーディスクの貼り合わせ面
側に印刷し、その後にこのダミーディスクと映画等の情
報が記録されたディスク(片面)とを貼り合わせるとい
う要求が大きくなっている。
【0006】これは、次のような理由による。即ち、ダ
ミーディスクの貼り合わせ面側に印刷すると、その印刷
がダミーディスクの透明基板を通して見えるため、印刷
インキの表面の乱反射が抑えられる。また、印刷インキ
が表面に露出していないため、極めて滑らかな印刷とし
て見ることができる。このため、CDのようにディスク
の表面に印刷したものに比べ、写真に近い質感が得られ
る。
【0007】さて、このようなDVDの貼り合わせに関
しては、レーザディスクの製造で行われているホットメ
ルト接着剤と称される熱可塑性の樹脂を使用する方法が
ある。この貼り合わせ方法の場合、ロールコータによっ
て貼り合わせるディスクにホットメルト接着剤を塗布す
る。このとき、コータ内のロールの表面には溶融したホ
ットメルトが付着しているために、ロールはちょうど粘
着テープのような表面となっている。この粘着テープの
ような表面により、例えば、ディスク上にゴミが付着し
ているとそのゴミをロールが掬い上げる。
【0008】その掬い上げられたゴミはコータの内部に
入り、ドクターと呼ばれる接着剤の厚さをコントロール
するための手段とロールとの間に挟まれて、接着剤の厚
さを不均一にする。この原因によってしばしば塗布膜に
直線上に(ディスクをロールコータで塗布するその送り
方向に筋状に)塗布されない欠陥部分を生じさせる。こ
のようにして生じた塗布欠陥は、ディスクを貼り合わせ
た際、ディスクに凹状の所謂バンプ状の変形をもたら
し、ディスク上に欠陥を発生させる。
【0009】予め透明なダミーディスクの貼り合わせ面
側に印刷した後に、このようなロールコータでホットメ
ルト接着剤を塗布する際にも、印刷インキとディスクと
の接着が十分でない場合には、この印刷インキが剥離し
てロールコータ装置内のロールに付着して掬い上げら
れ、上述した問題が発生する。特に、多色刷りの印刷の
場合には、種々の印刷インキとディスクとの接着が微妙
に異なり、ロールによって剥離する危険性がより一層大
きくなる。さらに、剥離するインキの大きさは印刷のデ
ザインによっても左右され、通常のゴミに比べ遙に大き
くなるため、ロールとドクターとの間に挟まれて生じる
直線上の塗布欠陥は極めて多く、また大きくなる。
【0010】さらに、ホットメルト接着剤、即ち熱可塑
性樹脂の宿命とも言える、高温環境下でのディスクの変
形によるチルトの悪化(大きくなる)を考慮すれば、D
VD等の高精度な貼り合わせにこのような接着剤及び貼
り合わせ方法を使用することは最適とはいえなかった。
【0011】また、紫外線硬化型樹脂を用いて貼り合わ
せる方法が、特開平5−20714号として既に提案さ
れている。この方法では、保持台の上に載置した信号記
録基板上に、紫外線硬化型樹脂を円周状に塗布し、次に
保護基板を重ね合わせ、保持台を回転させ紫外線硬化型
樹脂を内外周端面まで拡げ、最後に紫外線照射ランプに
より紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化して、基
板と接着剤とを一体化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、この方法においても、貼り合わせたディスクの反
りについて大きな問題があることを見出した。即ち、図
12に示す反り(チルト)の量と方向が異なる単板(貼
り合わせていない1枚のディスク)、即ちA基板、B基
板、C基板のうち2枚を貼り合わせた場合に、図13に
示すように、A基板−B基板やA基板−C基板及び(最
悪の場合)B基板−C基板のような反りを生じるという
問題があった。これは単板の剛性からもたらされるもの
である。なお、図13中では、A基板をA、B基板を
B、C基板をCの如く基板を省略して記載している。
【0013】この結果は、貼り合わせるべく単板は同じ
反り(量と方向)をもつもの同士を貼り合わせなければ
ならないことを意味し、さらには可能な限り単板をフラ
ットに形成することが重要であることを示している。
【0014】貼り合わせるディスクの内面に印刷する方
法では、予め一方の単板ディスクに印刷を行わなければ
ならない。その印刷用のインキとして紫外線硬化型樹脂
を用いた場合、インキが硬化する際に収縮を生じる。そ
の収縮によってディスク基板は印刷面が凹状に反る力を
受ける。その力はインキの収縮率及び硬度に左右され
る。ディスク基板をポリカーボネート基板とした場合、
ショア硬度Dで60以上の紫外線硬化型樹脂を用いたと
きに、実際に反るような変形が生じることを本発明者は
見出した。その変形量は、図14に示すように、樹脂の
硬度によって変わる。
【0015】このような貼り合わせるディスクの内面に
印刷する方法では、情報ピットを被覆する反射膜(アル
ミニウム膜)上に直接印刷した場合、インキに様々なフ
ィラーが添加されているので、経時的に反射膜が腐食を
起こすという問題があった。この腐食を防ぐためには、
反射膜の表面に樹脂の保護膜を施してその上に印刷しな
ければならない。この樹脂の保護膜についても上述した
反りの問題は同様に発生する。
【0016】そこで、本発明は、貼り合わせ面間に印刷
層を形成しても、反りを生じることがない光学式貼り合
わせディスク、その製造方法及びその製造装置を提供す
ることをその目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、貼り合わせ面が対向
して接着される一対の片面ディスク基板の内、少なくと
も一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成さ
れた光学式貼り合わせディスクにおいて、前記一対の片
面ディスク基板の一方の貼り合わせ面に、反応硬化型の
保護膜、反応硬化型インクによる印刷層等の硬化収縮層
が形成され、前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせデ
ィスクの反りを補正する補正層が、前記一対の片面ディ
スク基板の少なくとも一方に形成されていることを特徴
としている。
【0018】この発明では、硬化収縮層の収縮による貼
り合わせディスクの反りを補正する補正層が形成されて
いるので、硬化収縮層の収縮によって生じる貼り合わせ
ディスクの反りを防止することができ、したがって、貼
り合わせ面に印刷層を有するとともに、反りのない光学
式貼り合わせディスクを得ることができる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
学式貼り合わせディスクにおいて、前記補正層は、前記
硬化収縮層が形成されたディスク基板と対向するディス
ク基板の貼り合わせ面に形成されていることを特徴とし
ている。
【0020】この発明では、硬化収縮層による一方のデ
ィスク基板の反りを、補正層による他方のディスク基板
の反りでキャンセルして貼り合わせることができ、貼り
合わせ後に反りのない光学式貼り合わせディスクを得る
ことができる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の光
学式貼り合わせディスクにおいて、前記補正層は、前記
硬化収縮層が形成されたディスク基板の貼り合わせ面と
反対の面に形成されていることを特徴としている。
【0022】この発明では、一方のディスク基板の反り
を発生させようとする貼り合わせ面の硬化収縮層の収縮
力を貼り合わせ面と反対の面の補正層の収縮力でキャン
セルすることができ、硬化収縮層の形成されたディスク
基板をフラットな状態に保持でき、他方のフラットなデ
ィスク基板に対してフラットなディスク基板を接着でき
るので、反りの発生を防止することができ、貼り合わせ
後に反りのない光学式貼り合わせディスクを得ることが
できる。
【0023】請求項4記載の発明は、貼り合わせ面が対
向して接着される一対の片面ディスク基板の内、少なく
とも一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成
された光学式貼り合わせディスクの製造方法において、
前記記録層の反射膜上に、反応硬化型の保護膜、反応硬
化型インクによる印刷層等の硬化収縮層を形成する工程
と、前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせディスクの
反りを補正する補正層を、前記一対の片面ディスク基板
の少なくとも一方に形成する工程と、前記補正層が形成
された後に、前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ
面を対向させて貼り合わせる工程とをそれぞれ具備する
ことを特徴としている。
【0024】この発明では、硬化収縮層の収縮による貼
り合わせディスクの反りを補正する補正層を形成できる
ので、硬化収縮層の収縮によって生じる貼り合わせディ
スクの反りを防止することができ、したがって、貼り合
わせ面に印刷層を有するとともに、反りのない光学式貼
り合わせディスクの製造方法を得ることができる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
学式貼り合わせディスクの製造方法において、前記補正
層を、前記印刷層が形成されたディスク基板と対向する
ディスク基板の貼り合わせ面に形成することを特徴とし
ている。
【0026】この発明では、硬化収縮層による一方のデ
ィスク基板の反りを、補正層による他方のディスク基板
の反りでキャンセルして貼り合わせることができ、貼り
合わせ後に反りのない光学式貼り合わせディスクの製造
方法を得ることができる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項4記載の光
学式貼り合わせディスクの製造方法において、前記補正
層を、前記印刷層が形成されたディスク基板の貼り合わ
せ面と反対の面に形成することを特徴としている。
【0028】この発明では、一方のディスク基板の反り
を発生させようとする貼り合わせ面の硬化収縮層の収縮
力を貼り合わせ面と反対の面の補正層の収縮力でキャン
セルすることができ、硬化収縮層の形成されたディスク
基板をフラットな状態に保持でき、他方のフラットなデ
ィスク基板に対してフラットなディスク基板を接着でき
るので、反りの発生を防止することができ、貼り合わせ
後に反りのない光学式貼り合わせディスクの製造方法を
得ることができる。
【0029】請求項7記載の発明は、貼り合わせ面が対
向して接着される一対の片面ディスク基板の内、少なく
とも一方のディスク基板の貼り合わせ面に記録層が形成
された光学式貼り合わせディスクの製造装置において、
前記記録層の反射膜上に反応硬化型の保護膜、反応硬化
型インクによる印刷層等の硬化収縮層を形成する手段
と、前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせディスクの
反りを補正する補正層を、前記一対の片面ディスク基板
の少なくとも一方に形成する手段と、前記一対の片面デ
ィスク基板の貼り合わせ面を対向させて貼り合わせる手
段とをそれぞれ具備することを特徴としている。
【0030】この発明では、硬化収縮層の収縮による貼
り合わせディスクの反りを補正する補正層を形成する手
段を設けたので、硬化収縮層の収縮によって生じる貼り
合わせディスクの反りを防止することができ、したがっ
て、貼り合わせ面に印刷層を有するとともに、反りのな
い光学式貼り合わせディスクの製造装置を得ることがで
きる。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項7記載の光
学式貼り合わせディスクの製造装置において、前記補正
層は、前記印刷層が形成されたディスク基板と対向する
ディスク基板の貼り合わせ面に形成されることを特徴と
している。
【0032】この発明では、硬化収縮層による一方のデ
ィスク基板の反りを、補正層による他方のディスク基板
の反りでキャンセルして貼り合わせることができ、貼り
合わせ後に反りのない光学式貼り合わせディスクの製造
装置を得ることができる。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項7記載の光
学式貼り合わせディスクの製造装置において、前記補正
層は、前記印刷層が形成されたディスク基板の貼り合わ
せ面と反対の面に形成されることを特徴としている。
【0034】この発明では、一方のディスク基板の反り
を発生させようとする貼り合わせ面の硬化収縮層の収縮
力を貼り合わせ面と反対の面の補正層の収縮力でキャン
セルすることができ、硬化収縮層の形成されたディスク
基板をフラットな状態に保持でき、他方のフラットなデ
ィスク基板に対してフラットなディスク基板を接着でき
るので、反りの発生を防止することができ、貼り合わせ
後に反りのない光学式貼り合わせディスクの製造装置を
得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係わる第1の実施
形態の光学式貼り合わせディスクを製造工程順に示した
断面図、図3は図1に示す光学式貼り合わせディスクの
製造装置を示す図である。
【0036】図1(d)に示すように、本発明の第1の
実施形態に係わる光学式貼り合わせディスクは、ディス
ク基板の貼り合わせ面側に情報ピットが記録され、情報
ピット上にアルミニウム反射膜2が形成され、アルミニ
ウム反射膜2上に硬化収縮層である保護膜3が形成さ
れ、保護膜3上に硬化収縮層である印刷層4が形成され
た片側ディスク基板(記録ディスク)1と、情報ピット
が記録されていない片側ディスク基板(ダミーディス
ク)5とを紫外線硬化型接着剤7を介して貼り合わせた
ものである。この片側ディスク基板(ダミーディスク)
5の貼り合わせ面には予め補正層6が形成されている。
前記片側ディスク基板(記録ディスク)1上の印刷層4
は、片側ディスク基板(ダミーディスク)5を通して正
文字に見えるように印刷されている。前記ディスク基板
1、5は、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタ
クリレート(PMMA)等の透明樹脂材料からなり、中
心部に透孔が形成されている。
【0037】第1の実施形態に係わる光学式貼り合わせ
ディスクでは、保護膜3及び印刷層4の硬化収縮層によ
る記録ディスク1の反りを、この硬化収縮層と同様な反
りを発生させる補正層6によりダミーディスク5に反り
を発生させてキャンセルすることにより、貼り合わせた
後の貼り合わせディスクの反りを防止することができ
る。
【0038】図3に示すように、本発明の第1の実施形
態に係わる光学式貼り合わせディスクの製造装置は、情
報ピット及び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜
2が形成された記録ディスク(片面ディスク)1を加工
するスピナー部インデックステーブル15a及び印刷部
インデックステーブル22と、記録ディスク1に貼り合
わされる片側ディスク基板(ダミーディスク)5を加工
するスピナー部インデックステーブル15bと、貼り合
わせ装置29〜35とを備えている。そして、記録ディ
スク1側のスピナー部インデックステーブル15aで保
護膜3を形成し、印刷部インデックステーブル22で保
護膜3上に印刷層4を形成して多色印刷(本実施例では
2色印刷)し、ダミーディスク5側のスピナー部インデ
ックステーブル15bで補正層6を形成する。
【0039】前記記録ディスク側のスピナー部インデッ
クステーブルは、記録ディスク(片面ディスク)1がデ
ィスク搬入アーム14aによりディスク搬送位置12a
から供給されるディスク供給位置16aと、ディスク供
給位置16aから1ピッチ進んだ位置にあるスピナー部
17a及び吐出ノズル部18aと、スピナー部17a及
び吐出ノズル部18aから1ピッチ進んだ位置にあるU
V(紫外線)ランプ部19aと、UVランプ部19aか
ら1ピッチ進んだ位置にあるディスク排出位置20aと
を備えている。
【0040】前記印刷部インデックステーブル22は、
スピナー部インデックステーブル15aのディスク排出
位置20aからディスク移載アーム21を介してディス
ク1が移載されるディスク供給位置23と、ディスク供
給位置23から1ピッチ進んだ位置にある第1印刷ポジ
ション24−1と、第1印刷ポジション24−1から1
ピッチ進んだ位置にある第1UVランプ部25−1と、
第1UVランプ部25−1から1ピッチ進んだ位置にあ
る第1冷却ポジション26−1と、第1冷却ポジション
26−1から1ピッチ進んだ位置にある第2印刷ポジシ
ョン24−2と、第2印刷ポジション24−2から1ピ
ッチ進んだ位置にある第2UVランプ部25−2と、第
2UVランプ部25−2から1ピッチ進んだ位置にある
第2冷却ポジション26−2と、第2冷却ポジション2
6−2から1ピッチ進んだ位置にあるディスク排出位置
27とを備えている。
【0041】前記ダミーディスク5側のスピナー部イン
デックステーブル15bは、ダミーディスク5がディス
ク搬入アーム14bにより供給されるディスク供給位置
16bと、ディスク供給位置16bから1ピッチ進んだ
位置にあるスピナー部17b及び吐出ノズル部18b
と、スピナー部17b及び吐出ノズル部18bから1ピ
ッチ進んだ位置にあるUV(紫外線)ランプ部19b
と、UVランプ部19bから1ピッチ進んだ位置にある
ディスク排出位置20bとを備えている。
【0042】前記貼り合わせ装置29〜35は、印刷部
インデックステーブル22のディスク排出位置27から
ディスク移載アーム28を介して印刷された記録ディス
ク1が移載される貼り合わせスピナー部29と、この移
載された記録ディスク1の貼り合わせ面上に紫外線硬化
型接着剤を塗布する吐出アーム部31と、接着剤が塗布
された記録ディスク1上にダミーディスク5を貼り合わ
せ面を下向きに反転して移載するディスク反転移載アー
ム37と、2枚の重ね合わされたディスク1、5をスタ
ビライザセット位置に移載する移載アーム32と、貼り
合わせディスク上に加圧ウェイトであるスタビライザを
セットして、貼り合わせディスクを加圧するスタビライ
ザピックアップ用アーム33−1と、スタビライザをセ
ットして加圧された貼り合わせディスクを保持するUV
照射テーブル35と、UV照射テーブル35に保持され
た貼り合わせディスク上を通過させて接着剤を硬化させ
るUVランプ部34と、UVランプ部34で紫外線硬化
型接着剤が硬化された貼り合わせディスクからスタビラ
イザを取り外すスタビライザピックアップ用アーム33
−2と、貼り合わされた貼り合わせディスクをUV照射
テーブル35から取り出すディスク排出アーム36とを
備えている。
【0043】次に上記製造装置の作動を説明する。前工
程より搬送された情報ピット及び情報ピットを被覆する
アルミニウム反射膜2が形成された記録ディスク(片面
ディスク)1は、ディスク搬入アーム14aを介してス
ピナー部インデックステーブル15aのディスク供給位
置16aに供給される(このときの記録ディスクの断面
を図1(a)に示す)。
【0044】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、記録ディスク1はスピナー部
17aに配置される。このスピナー部17aでは、吐出
ノズル18aにより記録ディスク1のアルミニウム反射
膜2上に保護膜3を塗布する。
【0045】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、記録ディスク1はUVランプ
部19aに配置される。このUVランプ部19aでは、
保護膜3上に紫外線を照射して保護膜3を硬化させる
(このときの記録ディスクの断面を図1(b)に示
す)。
【0046】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、保護膜3が形成された記録デ
ィスク1はディスク排出位置20aに配置される。次
に、このディスク排出位置20aの記録ディスク1は、
ディスク移載アーム21により印刷部インデックステー
ブル22のディク供給位置23に移載される。
【0047】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1印刷ポジショ
ン24−1に配置される。この第1印刷ポジション24
−1では、第1色目のインキを記録ディスク1の保護膜
3上に印刷する。
【0048】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1UVランプ部
25−1に配置される。この第1UVランプ部25−1
では、紫外線を照射して第1色目のインキを硬化させ
る。
【0049】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1冷却ポジショ
ン26−1に配置される。この第1冷却ポジション26
−1では、第1色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0050】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2印刷ポジショ
ン24−2に配置される。この第2印刷ポジション24
−2では、第2色目のインキを記録ディスク1の保護膜
3上に印刷する。
【0051】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2UVランプ部
25−2に配置される。この第2UVランプ部25−2
では、紫外線を照射して第2色目のインキを硬化させ
る。
【0052】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2冷却ポジショ
ン26−2に配置される。この第2冷却ポジション26
−2では、第2色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0053】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1はディスク排出位置
27に配置される。このディスク排出位置27の第2色
目のインキが印刷された記録ディスク1は、ディスク移
載アーム28により貼り合わせスピナー部29に移載さ
れる(このときの記録ディスクの断面を図1(c)に示
す)。次に、吐出アーム31により、記録ディスク1の
貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤が塗布される。
【0054】一方、前工程より搬送されたダミーディス
ク5は、本実施形態では、記録ディスク1より8枚遅れ
て(印刷ポジションの8ピッチ分遅れて)、ディスク搬
入アーム14bを介してスピナー部インデックステーブ
ル15bのディスク供給位置16bに供給される。
【0055】次に、記録ディスク1と同様に、スピナー
部インデックステーブル15bが1ピッチ回転して、ダ
ミーディスク5はスピナー部17bに配置される。この
スピナー部17bでは、吐出ノズルにより補正層6であ
るコーティング層をダミーディスク5の貼り合わせ面に
形成する。
【0056】次に、スピナー部インデックステーブル1
5bが1ピッチ回転して、ダミーディスク5はUVラン
プ部19bに配置される。このUVランプ部19bで
は、コーティング層6上に紫外線が照射されてコーティ
ング層6を硬化する(このときの記録ディスクの断面を
図1(b)に示す)。次に、スピナー部インデックステ
ーブル15bが1ピッチ回転して、ダミーディスク5を
ディスク排出位置20bに配置する。
【0057】次に、このディスク排出位置20bのコー
ティング層が形成されたダミーディスク5は、ディスク
反転移載アーム37により貼り合わせ面が下向きに反転
されて、貼り合わせスピナー部29に位置する1枚目の
記録ディスク1の紫外線硬化型接着剤上に移載される。
【0058】次に、移載アーム32により、重ね合わさ
れた貼り合わせディスクをスタビライザセット位置のU
V照射テーブル35上に移載する。次に、スタビライザ
ピックアップ用アーム33−1でスタビライザを貼り合
わせディスク上にセットして加圧する。
【0059】次に、UVランプ部34をUV照射テーブ
ル35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて
紫外線硬化型接着剤を硬化させる(このときの記録ディ
スクの断面を図1(d)に示す)。次に、ディスク排出
アーム36により、貼り合わされた貼り合わせディスク
をUV照射テーブル35から取り出す。
【0060】図2は本発明に係わる第2の実施形態の光
学式貼り合わせディスクを製造工程順に示した断面図で
ある。図2(d)に示すように、本発明の第2の実施形
態に係わる光学式貼り合わせディスクは、ディスク基板
の貼り合わせ面側に情報ピットが記録され、情報ピット
上にアルミニウム反射膜2が形成され、アルミニウム反
射膜2上に補正層6が形成された片側ディスク基板(記
録ディスク)1と、情報ピットが記録されていない貼り
合わせ面に硬化収縮層である印刷層4が形成された片側
ディスク基板(ダミーディスク)5とを紫外線硬化型接
着剤7を介して貼り合わせたものである。前記片側ディ
スク基板(ダミーディスク)5上の印刷層4は、片側デ
ィスク基板(ダミーディスク)5を通して正文字に見え
るように印刷されている。前記片側ディスク基板1、5
は、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)等の透明樹脂材料からなり、中心部に
透孔が形成されている。
【0061】第2の実施形態に係わる光学式貼り合わせ
ディスクでは、印刷層4の硬化収縮によるダミーディス
ク5の反りを、補正層6により記録ディスク1にダミー
ディスク5と同様な反りを発生させてキャンセルするこ
とにより、貼り合わせた後の貼り合わせディスクの反り
を防止することができる。
【0062】第2の実施形態に係わる光学式貼り合わせ
ディスクの製造装置は、図3の製造装置を使用すること
ができる。次に、この図3の製造装置を用いた場合にお
ける第2の実施形態に係わる光学式貼り合わせディスク
の製造装置の作動を説明する。
【0063】前工程より搬送されたダミーディスク(片
面ディスク)5は、ディスク搬入アーム14aを介して
スピナー部インデックステーブル15aのディスク供給
位置16aに供給される(このときの記録ディスクの断
面を図2(a)に示す)。
【0064】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、ダミーディスク5はスピナー
部17aに配置される。このスピナー部17aでは、吐
出ノズル18aから何も吐出しないで、待機する。
【0065】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、ダミーディスク5はUVラン
プ部19aに配置される。このUVランプ部9aでは、
UVランプを点灯せずに待機する。(このときの記録デ
ィスクの断面を図2(b)に示す)。
【0066】次に、スピナー部インデックステーブル1
5aが1ピッチ回転して、ダミーディスク5はディスク
排出位置20aに配置される。次に、このディスク排出
位置20aのダミーディスク5は、ディスク移載アーム
21により印刷部インデックステーブル22のディク供
給位置23に移載される。
【0067】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1印刷ポジシ
ョン24−1に配置される。この第1印刷ポジション2
4−1では、第1色目のインキをダミーディスク5の貼
り合わせ面上に印刷する。
【0068】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1UVランプ
部25−1に配置される。この第1UVランプ部25−
1では、紫外線を照射して第1色目のインキを硬化させ
る。
【0069】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1冷却ポジシ
ョン26−1に配置される。この第1冷却ポジション2
6−1では、第1色目のインキが印刷されたダミーディ
スク5を冷却する。
【0070】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2印刷ポジシ
ョン24−2に配置される。この第2印刷ポジション2
4−2では、第2色目のインキをダミーディスク5上に
印刷する。
【0071】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2UVランプ
部25−2に配置される。この第2UVランプ部25−
2では、紫外線を照射して第2色目のインキを硬化させ
る。
【0072】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2冷却ポジシ
ョン26−2に配置される。この第2冷却ポジション2
6−2では、第2色目のインキが印刷されたダミーディ
スク5を冷却する。
【0073】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5はディスク排出位
置27に配置される。このディスク排出位置27の第2
色目のインキが印刷されたダミーディスク5は、ディス
ク移載アーム28により貼り合わせスピナー部29に移
載される(このときのダミーディスクの断面を図2
(c)に示す)。次に、吐出アーム31により、ダミー
ディスク5の貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤7が
塗布される。
【0074】一方、前工程より搬送された情報ピット及
び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜2が形成さ
れた記録ディスク(片面ディスク)1は、本実施形態で
は、ダミーディスク5より8枚遅れて(印刷ポジション
の8ピッチ分遅れて)、ディスク搬入アーム14bを介
してスピナー部インデックステーブル15bのディスク
供給位置16bに供給される。
【0075】次に、ダミーディスク5と同様に、スピナ
ー部インデックステーブル15bが1ピッチ回転して、
記録ディスク1はスピナー部17bに配置される。この
スピナー部17bでは、吐出ノズル18bにより補正層
6であるコーティング層を記録ディスク1の貼り合わせ
面の反射膜2上に形成する。
【0076】次に、スピナー部インデックステーブル1
5bが1ピッチ回転して、記録ディスク1はUVランプ
部19bに配置される。このUVランプ部19bでは、
コーティング層6上に紫外線が照射されてコーティング
層6を硬化する(このときの記録ディスクの断面を図2
(b)に示す)。次に、スピナー部インデックステーブ
ル15bが1ピッチ回転して、記録ディスク1をディス
ク排出位置20bに配置する。
【0077】次に、このディスク排出位置20bのコー
ティング層が形成された記録ディスク1は、ディスク反
転移載アーム37により貼り合わせ面が下向きに反転さ
れて、貼り合わせスピナー部29に位置する1枚目のダ
ミーディスク5の紫外線硬化型接着剤7上に移載され
る。
【0078】次に、移載アーム32により、重ね合わさ
れた貼り合わせディスクをスタビライザセット位置のU
V照射テーブル35上に移載する。次に、スタビライザ
ピックアップ用アーム33−1でスタビライザを貼り合
わせディスク上にセットして加圧する。
【0079】次に、UVランプ部34をUV照射テーブ
ル35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて
紫外線硬化型接着剤7を硬化させる(このときの記録デ
ィスクの断面を図2(d)に示す)。次に、ディスク排
出アーム36により、貼り合わされた貼り合わせディス
クをUV照射テーブル35から取り出す。
【0080】なお、第2の実施形態の製造装置では、第
1の実施形態の製造装置と共通化した場合について説明
したが、第2の実施形態の光学式ディスク専用の製造装
置とする場合には、第1の実施形態の製造装置のスピナ
ー部インデックステーブル15aを省略してもよい。
【0081】図4は本発明に係わる第3の実施形態の光
学式貼り合わせディスクを製造工程順に示した断面図、
図5は図4に示す光学式貼り合わせディスクの製造装置
を示す図である。
【0082】図4(d)に示すように、本発明の第3の
実施形態に係わる光学式貼り合わせディスクは、ディス
ク基板の貼り合わせ面側に情報ピットが記録され、情報
ピット上にアルミニウム反射膜2が形成され、アルミニ
ウム反射膜2上に硬化収縮層である保護膜3が形成さ
れ、保護膜3上に硬化収縮層である印刷層4が形成され
た片側ディスク基板(記録ディスク)1と、情報ピット
が記録されていない片側ディスク基板(ダミーディス
ク)5とを接着剤を介して貼り合わせたものにおいて、
記録ディスク1の貼り合わせ面と対向する外表面に補正
層6を形成したものである。
【0083】前記片側ディスク基板(記録ディスク)1
上の印刷層4は、片側ディスク基板(ダミーディスク)
5を通して正文字に見えるように印刷されている。前記
ディスク基板は、ポリカーボネート(PC)、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)等の透明樹脂材料からな
り、中心部に透孔が形成されている。
【0084】第3の実施形態に係わる光学式貼り合わせ
ディスクでは、保護膜3及び印刷層4の硬化収縮層によ
る記録ディスク1の反りを、この硬化収縮層と同様な反
りを発生させる補正層6を記録ディスク1の硬化収縮層
と反対側に形成することにより記録ディスク1の反りを
矯正する、即ち硬化収縮層の収縮力と補正層6の収縮力
とをキャンセルすることにより、貼り合わせた後の貼り
合わせディスクの反りを防止することができる。
【0085】図5に示すように、本発明の第3の実施形
態に係わる光学式貼り合わせディスクの製造装置は、情
報ピット及び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜
2が形成された記録ディスク(片面ディスク)1を加工
するスピナー部インデックステーブル15及び印刷部イ
ンデックステーブル22と、補正層6を形成する補正層
形成部39、40と、記録ディスク1に貼り合わされる
片側ディスク基板(ダミーディスク)5をスピナー部イ
ンデックステーブル15及び印刷部インデックステーブ
ル22と同様に1ピッチずつ搬送するコンベア13と、
貼り合わせ装置29〜35とを備えている。そして、ス
ピナー部インデックステーブル15で保護膜3を形成
し、印刷部インデックステーブル22で保護膜3上に印
刷層4を形成して多色印刷(本実施例では2色印刷)
し、貼り合わせ装置29〜35で補正層6である接着層
を形成する。
【0086】前記スピナー部インデックステーブル15
は、記録ディスク(片面ディスク)1がディスク搬入ア
ーム14によりディスク搬送位置12から供給されるデ
ィスク供給位置16と、ディスク供給位置16から1ピ
ッチ進んだ位置にあるスピナー部17及び吐出ノズル部
18と、スピナー部17及び吐出ノズル部18から1ピ
ッチ進んだ位置にあるUV(紫外線)ランプ部19と、
UVランプ部19から1ピッチ進んだ位置にあるディス
ク排出位置20とを備えている。
【0087】前記印刷部インデックステーブル22は、
スピナー部インデックステーブル15のディスク排出位
置20からディスク移載アーム21を介してディスクが
移載されるディスク供給位置23と、ディスク供給位置
23から1ピッチ進んだ位置にある第1印刷ポジション
24−1と、第1印刷ポジション24−1から1ピッチ
進んだ位置にある第1UVランプ部25−1と、第1U
Vランプ部25−1から1ピッチ進んだ位置にある第1
冷却ポジション26−1と、第1冷却ポジション26−
1から1ピッチ進んだ位置にある第2印刷ポジション2
4−2と、第2印刷ポジション24−2から1ピッチ進
んだ位置にある第2UVランプ部25−2と、第2UV
ランプ部25−2から1ピッチ進んだ位置にある第2冷
却ポジション26−2と、第2冷却ポジション26−2
から1ピッチ進んだ位置にあるディスク排出位置27と
を備えている。
【0088】前記ダミーディスク5を搬送するコンベア
13は、ダミーディスク5の貼り合わせ面を下向きにし
たままディスク供給位置13−1からディスク排出位置
13−15まで14ピッチ搬送する。
【0089】前記補正層形成部39、40は、印刷部イ
ンデックステーブル22のディスク排出位置27からデ
ィスク反転移載アーム38を介して印刷された記録ディ
スク1が反転されて、即ち、貼り合わせ面が下向きに配
置されて移載される補正層スピナー部39と、この移載
された記録ディスク1の貼り合わせ面と反対面上(上面
上)に補正層を形成する紫外線硬化型樹脂7を塗布する
吐出アーム部40と、この塗布された紫外線硬化型樹脂
7を硬化する紫外線ランプ部(図示しない)と、補正層
6が形成された記録ディスク1を反転して貼り合わせス
ピナー部29に移載する反転移載アーム28とを備えて
いる。
【0090】前記貼り合わせ装置29〜35は、補正層
形成部から補正層6が上向き状態の記録ディスク1をデ
ィスク反転移載アーム28を介して反転移載する貼り合
わせスピナー部29と、この移載された記録ディスク1
の貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤7を塗布する吐
出アーム部31と、紫外線硬化型接着剤7が塗布された
記録ディスク1上にダミーディスク5を貼り合わせ面を
下向きの状態のまま移載するディスク移載アーム30
と、2枚の重ね合わされたディスクをスタビライザセッ
ト位置に移載する移載アーム32と、貼り合わせディス
ク上にスタビライザをセットして加圧するスタビライザ
ピックアップ用アーム33−1と、スタビライザをセッ
トして加圧された貼り合わせディスクを保持するUV照
射テーブル35と、UV照射テーブル35に保持された
貼り合わせディスク上を通過させて紫外線硬化型接着剤
7を硬化させるUVランプ部34と、UVランプ部34
で接着剤が硬化された貼り合わせディスクからスタビラ
イザを取り外すスタビライザピックアップ用アーム33
−2と、貼り合わされた貼り合わせディスクをUV照射
テーブル35から取り出すディスク排出アーム36とを
備えている。
【0091】次に上記製造装置の作動を説明する。前工
程より搬送された情報ピット及び情報ピットを被覆する
アルミニウム反射膜2が形成された記録ディスク(片面
ディスク)1は、ディスク搬入アーム14を介してスピ
ナー部インデックステーブル15のディスク供給位置1
6に供給される(このときの記録ディスク1の断面を図
4(a)に示す)。
【0092】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、記録ディスク1はスピナー部1
7に配置される。このスピナー部17では、吐出ノズル
18により記録ディスク1のアルミニウム反射膜2上に
保護膜3を塗布する。
【0093】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、記録ディスク1はUVランプ部
19に配置される。このUVランプ部19では、保護膜
3上に紫外線を照射して保護膜3を硬化させる。
【0094】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、保護膜3が形成された記録ディ
スク1はディスク排出位置20に配置される。次に、こ
のディスク排出位置20の記録ディスク1は、ディスク
移載アーム21により印刷部インデックステーブル22
のディク供給位置23に移載される。
【0095】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1印刷ポジショ
ン24−1に配置される。この第1印刷ポジション24
−1では、第1色目のインキを記録ディスク1の保護膜
3上に印刷する。
【0096】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1UVランプ部
25−1に配置される。この第1UVランプ部25−1
では、紫外線を照射して第1色目のインキを硬化させ
る。
【0097】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第1冷却ポジショ
ン26−1に配置される。この第1冷却ポジション26
−1では、第1色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0098】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2印刷ポジショ
ン24−2に配置される。この第2印刷ポジション24
−2では、第2色目のインキを記録ディスク1の保護膜
3上に印刷する。
【0099】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2UVランプ部
25−2に配置される。この第2UVランプ部25−2
では、紫外線を照射して第2色目のインキを硬化させ
る。
【0100】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1は第2冷却ポジショ
ン26−2に配置される。この第2冷却ポジション26
−2では、第2色目のインキが印刷された記録ディスク
1を冷却する。
【0101】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、記録ディスク1はディスク排出位置
27に配置される。このディスク排出位置27の第2色
目のインキが印刷された記録ディスク1は、ディスク反
転移載アーム38により補正層スピナー部39に移載さ
れる(このときの記録ディスクの断面を図4(b)に示
す)。
【0102】次に、貼り合わせ面が下側に反転された記
録ディスク1の上面には、吐出アーム40により補正層
6となる紫外線硬化型樹脂が塗布される。次に、図示し
ない紫外線ランプにより、塗布された紫外線硬化型樹脂
に紫外線を照射して補正層6を形成する。(このときの
記録ディスクの断面を図4(c)に示す)。
【0103】次に、ディスク反転移載アーム28によ
り、上面に補正層6が形成された記録ディスク1を反転
して貼り合わせ面を上面とした状態で貼り合わせスピナ
ー部29に移載する。次に、吐出アーム31により、記
録ディスク1の貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤7
が塗布される。
【0104】一方、前工程より搬送されたダミーディス
ク5は、本実施形態では、記録ディスク1と同期してコ
ンベア13のディスク供給位置13−1に供給される。
次に、コンベア13上のダミーディスク5は1ピッチず
つディスク排出位置13−15まで搬送される。
【0105】次に、このディスク排出位置13−15の
ダミーディスク5は、ディスク移載アーム30により貼
り合わせ面が下向きの状態のまま、貼り合わせスピナー
部29に位置する1枚目の記録ディスク1の接着剤上に
移載される。
【0106】次に、移載アーム32により、重ね合わさ
れた貼り合わせディスクをスタビライザセット位置のU
V照射テーブル35上に移載する。次に、スタビライザ
ピックアップ用アーム33−1でスタビライザを貼り合
わせディスク上にセットして加圧する。
【0107】次に、UVランプ部34をUV照射テーブ
ル35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて
紫外線硬化型接着剤7を硬化させる(このときの記録デ
ィスクの断面を図4(d)に示す)。
【0108】次に、ディスク排出アーム37により、貼
り合わされた貼り合わせディスクをUV照射テーブル3
5から取り出す。図6は本発明に係わる第4の実施形態
の光学式貼り合わせディスクを製造工程順に示した断面
図、図7は図6に示す光学式貼り合わせディスクの製造
装置を示す図である。
【0109】図6(d)に示すように、本発明の第4の
実施形態に係わる光学式貼り合わせディスクは、ディス
ク基板の貼り合わせ面側に情報ピットが記録され、情報
ピット上にアルミニウム反射膜2が形成された片側ディ
スク基板(記録ディスク)1と、硬化収縮層である印刷
層4が形成され、情報ピットが記録されていない片側デ
ィスク基板(ダミーディスク)5とを紫外線硬化型接着
剤7を介して貼り合わせたものである。
【0110】前記片側ディスク基板(記録ディスク)1
上の印刷層4は、片側ディスク基板(ダミーディスク)
5を通して正文字に見えるように印刷されている。前記
ディスク基板は、ポリカーボネート(PC)、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)等の透明樹脂材料からな
り、中心部に透孔が形成されている。
【0111】第4の実施形態に係わる光学式貼り合わせ
ディスクでは、印刷層4の硬化収縮層による記録ディス
ク5の反りを、この硬化収縮層と同様な反りを発生させ
る紫外線硬化型接着剤を補正層6とすることによりダミ
ーディスク5の反りをキャンセルすることにより、反り
のないディスク同士を貼り合わせることができるので、
貼り合わせた後の貼り合わせディスクの反りを防止する
ことができる。
【0112】図7に示すように、本発明の第4の実施形
態に係わる光学式貼り合わせディスクの製造装置は、記
録ディスク1に貼り合わされる片側ディスク基板(ダミ
ーディスク)5を加工するスピナー部インデックステー
ブル15及び印刷部インデックステーブル22と、情報
ピット及び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜2
が形成された記録ディスク(片面ディスク)1をスピナ
ー部インデックステーブル15及び印刷部インデックス
テーブル22と同様に1ピッチずつ搬送するコンベア1
3と、貼り合わせ装置29〜35とを備えている。そし
て、スピナー部インデックステーブル15で補正層6を
形成し、印刷部インデックステーブル22で印刷層4を
形成して多色印刷(本実施例では2色印刷)し、貼り合
わせ装置29〜35で接着層7を形成する。
【0113】前記スピナー部インデックステーブル15
は、ダミーディスク(片面ディスク)5がディスク搬入
アーム14によりディスク搬送位置12から供給される
ディスク供給位置16と、ディスク供給位置16から1
ピッチ進んだ位置にあるスピナー部17及び吐出ノズル
部18と、スピナー部17及び吐出ノズル部18から1
ピッチ進んだ位置にあるUV(紫外線)ランプ部19
と、UVランプ部19から1ピッチ進んだ位置にあるデ
ィスク排出位置20とを備えている。
【0114】前記印刷部インデックステーブル22は、
スピナー部インデックステーブル15のディスク排出位
置20からディスク移載アーム21を介してディスクが
上下反転して移載されるディスク供給位置23と、ディ
スク供給位置23から1ピッチ進んだ位置にある第1印
刷ポジション24−1と、第1印刷ポジション24−1
から1ピッチ進んだ位置にある第1UVランプ部25−
1と、第1UVランプ部25−1から1ピッチ進んだ位
置にある第1冷却ポジション26−1と、第1冷却ポジ
ション26−1から1ピッチ進んだ位置にある第2印刷
ポジション24−2と、第2印刷ポジション24−2か
ら1ピッチ進んだ位置にある第2UVランプ部25−2
と、第2UVランプ部25−2から1ピッチ進んだ位置
にある第2冷却ポジション26−2と、第2冷却ポジシ
ョン26−2から1ピッチ進んだ位置にあるディスク排
出位置27とを備えている。
【0115】前記記録ディスク(片面ディスク)1を搬
送するコンベア13は、記録ディスク1の貼り合わせ面
を下向きにしたままディスク供給位置からディスク排出
位置まで12ピッチ搬送する。
【0116】前記貼り合わせ装置29〜35は、印刷部
インデックステーブル22のディスク排出位置27から
ディスク移載アーム28を介して印刷されたダミーディ
スク1が移載される貼り合わせスピナー部29と、この
移載されたダミーディスク5の貼り合わせ面上に紫外線
硬化型接着剤7を塗布する吐出アーム部31と、紫外線
硬化型接着剤7が塗布されたダミーディスク5上に記録
ディスク1を貼り合わせ面を下向きの状態のまま移載す
るディスク移載アーム30と、2枚の重ね合わされたデ
ィスクをスタビライザセット位置に移載する移載アーム
32と、貼り合わせディスク上にスタビライザをセット
して加圧するスタビライザピックアップ用アーム33−
1と、スタビライザをセットして加圧された貼り合わせ
ディスクを保持するUV照射テーブル35と、UV照射
テーブル35に保持された貼り合わせディスク上を通過
させて紫外線硬化型接着剤7を硬化させるUVランプ部
34と、UVランプ部34で紫外線硬化型接着剤7が硬
化された貼り合わせディスクからスタビライザを取り外
すスタビライザピックアップ用アーム33−2と、貼り
合わされた貼り合わせディスクをUV照射テーブル35
から取り出すディスク排出アーム36とを備えている。
【0117】次に上記製造装置の作動を説明する。前工
程より搬送されたダミーディスク(片面ディスク)5
は、ディスク搬入アーム14を介してスピナー部インデ
ックステーブル15のディスク供給位置16に供給され
る(このときのダミーディスク5の断面を図6(a)に
示す)。
【0118】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、ダミーディスク5はスピナー部
17に配置される。このスピナー部17では、吐出ノズ
ル18によりダミーディスク5上に補正層6を塗布す
る。
【0119】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、ダミーディスク5はUVランプ
部19に配置される。このUVランプ部19では、補正
層6上に紫外線を照射して補正層6を硬化させる(この
ときのダミーディスクの断面を図6(b)に示す)。
【0120】次に、スピナー部インデックステーブル1
5が1ピッチ回転して、補正層6が形成されたダミーデ
ィスク5はディスク排出位置20に配置される。次に、
このディスク排出位置20のダミーディスク5は、ディ
スク移載アーム21により上下が反転されて印刷部イン
デックステーブル22のディク供給位置23に移載され
る。
【0121】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1印刷ポジシ
ョン24−1に配置される。この第1印刷ポジション2
4−1では、第1色目のインキをダミーディスク5の補
正層6上に印刷する。
【0122】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1UVランプ
部25−1に配置される。この第1UVランプ部25−
1では、紫外線を照射して第1色目のインキを硬化させ
る。
【0123】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第1冷却ポジシ
ョン16−1に配置される。この第1冷却ポジション1
6−1では、第1色目のインキが印刷されたダミーディ
スク5を冷却する。
【0124】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2印刷ポジシ
ョン24−2に配置される。この第2印刷ポジション2
4−2では、第2色目のインキをダミーディスク5の補
正層6上に印刷する。
【0125】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2UVランプ
部25−2に配置される。この第2UVランプ部25−
2では、紫外線を照射して第2色目のインキを硬化させ
る。
【0126】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5は第2冷却ポジシ
ョン26−2に配置される。この第2冷却ポジション2
6−2では、第2色目のインキが印刷されたダミーディ
スク5を冷却する。
【0127】次に、印刷部インデックステーブル22が
1ピッチ回転して、ダミーディスク5はディスク排出位
置27に配置される。このディスク排出位置27の第2
色目のインキが印刷されたダミーディスク5は、ディス
ク移載アーム28により貼り合わせスピナー部29に移
載される(このときのダミーディスクの断面を図6
(c)に示す)。次に、吐出アーム31により、ダミー
ディスク5の貼り合わせ面上に紫外線硬化型接着剤7が
塗布される。
【0128】一方、前工程より搬送された情報ピット及
び情報ピットを被覆するアルミニウム反射膜2が形成さ
れた記録ディスク1は、本実施形態では、ダミーディス
ク5と同期してコンベア13のディスク供給位置13−
1に供給される。次に、コンベア13上の記録ディスク
1は1ピッチずつディスク排出位置13−13まで搬送
される。
【0129】次に、このディスク排出位置13−13の
記録ディスク1は、ディスク移載アーム30により貼り
合わせ面が下向きの状態のまま、貼り合わせスピナー部
29に位置する1枚目のダミーディスク5の接着剤上に
移載される。
【0130】次に、移載アーム32により、重ね合わさ
れた貼り合わせディスクをスタビライザセット位置のU
V照射テーブル35上に移載する。次に、スタビライザ
ピックアップ用アーム33−1でスタビライザを貼り合
わせディスク上にセットして加圧する。
【0131】次に、UVランプ部34をUV照射テーブ
ル35に保持された貼り合わせディスク上を通過させて
紫外線硬化型接着剤7を硬化させる(このときのダミー
ディスクの断面を図6(d)に示す)。次に、ディスク
排出アーム36により、貼り合わされた貼り合わせディ
スクをUV照射テーブル35から取り出す。
【0132】以上の実施形態では、印刷部インデックス
テーブルは2色刷りであるが、ピッチ数を増やすことで
2色以上の印刷も可能である。
【0133】また、以上の実施形態の如く、印刷層4を
貼り合わせ面に形成することにより、貼り合わせディス
クの表面に印刷した場合に生じる、ディスク再生時の高
速回転における動バランスの悪化を解消することもでき
る。即ち、印刷インキが印刷デザインに応じて塗布され
るため、印刷インキの分布が不均一となり、動バランス
の悪化を生じる虞があるが、内面(貼り合わせ面)に印
刷して貼り合わせることにより、印刷インキの不均一な
凹凸が接着剤により埋められるので、動バランスの悪化
を防止することができる。
【0134】また、以上実施形態では、硬化収縮層とし
て紫外線硬化型樹脂を用いた場合について説明したが、
紫外線硬化型樹脂以外にも、透明な、二液混合型接着
剤、カチオン重合型接着剤等の反応硬化型接着剤が硬化
収縮層である場合にも容易に本発明を適用することがで
きる。
【0135】以下の実施例については何れも透明基板側
から紫外線を照射して硬化させる場合であり、アルミニ
ウム反射膜2が形成された記録ディスク1側に印刷した
場合を想定している。なお、以下において、実施例1は
上記第1の実施形態に対応し、実施例2は上記第2の実
施形態に対応し、実施例3は上記第3の実施形態に対応
し、実施例4は上記第4の実施形態に対応する。
【0136】(実施例1)記録ディスク1側に印刷した
場合(透明基板側からUVを照射する場合)である。貼
り合わせた後の反りの補正用にコーティング材としてソ
ニーケミカル(株)製95A32X−10(粘度0.2
5Pa.s,収縮率8.1%、ショア硬度D75)を使
用した。コーティング材塗布条件としては3000rp
mで6秒間コーティング材の塗布を行い、膜厚約15μ
mとした。なお、接着剤は実施例3と同様である。
【0137】図10では、貼り合わせ前のダミーディス
ク5である片側ディスク(単板ディスク)の補正層6の
有無による反りを比較したもので、縦軸にチルト角
(度)、横軸に半径位置(mm)を示してある。補正層
6を形成したダミーディスク5が本発明に係る貼り合わ
せディスクに使用するものであり、補正層6のないもの
は比較例である。
【0138】図11では、保護膜3及び印刷層4を形成
した記録ディスク(単板ディスク)1と図10のダミー
ディスク5とを貼り合わせた貼り合わせディスクの反り
を比較したもので、図10と同様に、縦軸にチルト角
(度)、横軸に半径位置(mm)を示してある。図10
の補正層6のあるダミーディスク5と貼り合わせたもの
が本発明に係る貼り合わせディスクであり、補正層6の
ないダミーディスク5と貼り合わせたものは比較例であ
る。
【0139】(実施例2)記録ディスク1側に印刷した
場合(透明基板側からUVを照射する場合)である。保
護膜3としては実施例1のコーティング材と同様であ
る。接着剤は実施例3と同様である。
【0140】(実施例3)記録ディスク1側に印刷した
場合(透明基板側からUVを照射する場合)である。接
着剤・保護膜3については旭電化工業(株)製BY30
5−2(粘度0.35Pa.s,収縮率6.5%、ショ
ア硬度D25)を使用した。保護膜塗布条件としては、
3000rpmで8秒間保護膜3の塗布を行い、膜厚約
15μmとした。また、接着剤塗布条件としては300
0rpmで6秒間接着剤の塗布を行い、膜厚約25μm
とした。
【0141】図8では、貼り合わせ前の印刷層4を形成
した記録ディスク1である片側ディスク(単板ディス
ク)の保護膜3がない場合、保護膜3を95A32X−
10とした場合、保護膜3をBY305−2とした場合
を比較したもので、縦軸にチルト角(度)、横軸に半径
位置(mm)を示してある。保護膜3としてBY305
−2を用いたものが本発明に係る貼り合わせディスクに
使用するものであり、他は比較例である。
【0142】図9では、保護膜3及び印刷層4のないダ
ミーディスク(単板ディスク)5と図8の記録ディスク
1とを貼り合わせた貼り合わせディスクの反りを比較し
たもので、図8と同様に、縦軸にチルト角(度)、横軸
に半径位置(mm)を示してある。図8の保護膜3とし
てBY305−2を用いたディスクと貼り合わせたもの
が本発明に係る貼り合わせディスクであり、補正層6の
ないダミーディスク5と貼り合わせたものは比較例であ
る。
【0143】(実施例4)記録ディスク1側に印刷した
場合(透明基板側からUVを照射する場合)である。本
実施例における接着剤は実施例3と同様である。なお、
以上の実施例では、ショア硬度Dが25以下の接着剤を
使用したので、印刷層4の段差がアルミニウム反射膜2
に浮き出るのを防止することができる。
【0144】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、硬化収縮層の収縮によって生じる貼り合わせディ
スクの反りを防止することができるので、貼り合わせ面
に印刷層を形成することができ、これにより写真に近い
質感や印刷層の高耐久性を得ることができるとともに、
反りのない光学式貼り合わせディスク、その製造方法及
びその製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの第
1の実施形態を製造工程順に示した断面図である。
【図2】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの第
2の実施形態を製造工程順に示した断面図である。
【図3】図1又は図2に係わる光学式貼り合わせディス
クの製造装置を示す図である。
【図4】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクのさ
らに第3の実施形態を製造工程順に示した断面図であ
る。
【図5】図4に係わる光学式貼り合わせディスクの製造
装置を示す図である。
【図6】本発明に係わる光学式貼り合わせディスクの第
4の実施形態を製造工程順に示した断面図である。
【図7】図6に係わる光学式貼り合わせディスクの製造
装置を示す図である。
【図8】貼り合わせる前の片面ディスクのチルト角とデ
ィスク半径位置との関係を示す図である。
【図9】図8のコーティングを塗布した片面ディスクに
他の片面ディスクを貼り合わせた貼り合わせディスクの
チルト角とディスク半径位置との関係を示す図である。
【図10】貼り合わせる前の片面ディスクのチルト角と
ディスク半径位置との関係を示す図である。
【図11】図10の片面ディスクに他の片面ディスクを
貼り合わせた貼り合わせディスクのチルト角とディスク
半径位置との関係を示す図である。
【図12】単板(貼り合わせていない1枚のディスク)
のチルト角とディスク半径位置との関係を示す図であ
る。
【図13】図12に示した単板を組み合わせて貼り合わ
せたディスクのチルト角とディスク半径位置との関係を
示す図である。
【図14】ショア硬度の異なるコーティング材を用いた
場合のチルト角とディスク半径位置との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 記録ディスク(片面ディスク基板) 2 反射膜(記録層) 3 保護膜(硬化収縮層) 4 印刷層(硬化収縮層) 5 ダミーディスク(片面ディスク基板) 6 補正層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼り合わせ面が対向して接着される一対
    の片面ディスク基板の内、少なくとも一方のディスク基
    板の貼り合わせ面に記録層が形成された光学式貼り合わ
    せディスクにおいて、 前記一対の片面ディスク基板の一方の貼り合わせ面に、
    反応硬化型の保護膜、反応硬化型インクによる印刷層等
    の硬化収縮層が形成され、 前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせディスクの反り
    を補正する補正層が、前記一対の片面ディスク基板の少
    なくとも一方に形成されていることを特徴とする光学式
    貼り合わせディスク。
  2. 【請求項2】 前記補正層は、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板と対向するディスク基板の貼り合わせ
    面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光
    学式貼り合わせディスク。
  3. 【請求項3】 前記補正層は、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板の貼り合わせ面と反対の面に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の光学式貼り合わ
    せディスク。
  4. 【請求項4】 貼り合わせ面が対向して接着される一対
    の片面ディスク基板の内、少なくとも一方のディスク基
    板の貼り合わせ面に記録層が形成された光学式貼り合わ
    せディスクの製造方法において、 前記記録層の反射膜上に、反応硬化型の保護膜、反応硬
    化型インクによる印刷層等の硬化収縮層を形成する工程
    と、 前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせディスクの反り
    を補正する補正層を、前記一対の片面ディスク基板の少
    なくとも一方に形成する工程と、 前記補正層が形成された後に、前記一対の片面ディスク
    基板の貼り合わせ面を対向させて貼り合わせる工程とを
    それぞれ具備することを特徴とする光学式貼り合わせデ
    ィスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記補正層を、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板と対向するディスク基板の貼り合わせ
    面に形成することを特徴とする請求項4記載の光学式貼
    り合わせディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記補正層を、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板の貼り合わせ面と反対の面に形成する
    ことを特徴とする請求項4記載の光学式貼り合わせディ
    スクの製造方法。
  7. 【請求項7】 貼り合わせ面が対向して接着される一対
    の片面ディスク基板の内、少なくとも一方のディスク基
    板の貼り合わせ面に記録層が形成された光学式貼り合わ
    せディスクの製造装置において、 前記記録層の反射膜上に反応硬化型の保護膜、反応硬化
    型インクによる印刷層等の硬化収縮層を形成する手段
    と、 前記硬化収縮層の収縮による貼り合わせディスクの反り
    を補正する補正層を、前記一対の片面ディスク基板の少
    なくとも一方に形成する手段と、 前記一対の片面ディスク基板の貼り合わせ面を対向させ
    て貼り合わせる手段とをそれぞれ具備することを特徴と
    する光学式貼り合わせディスクの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記補正層は、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板と対向するディスク基板の貼り合わせ
    面に形成されることを特徴とする請求項7記載の光学式
    貼り合わせディスクの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記補正層は、前記硬化収縮層が形成さ
    れたディスク基板の貼り合わせ面と反対の面に形成され
    ることを特徴とする請求項7記載の光学式貼り合わせデ
    ィスクの製造装置。
JP8107609A 1996-04-26 1996-04-26 光学式貼り合わせディスク、その製造方法及びその製造装置 Withdrawn JPH09293273A (ja)

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