JPH09306031A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

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JPH09306031A
JPH09306031A JP8150027A JP15002796A JPH09306031A JP H09306031 A JPH09306031 A JP H09306031A JP 8150027 A JP8150027 A JP 8150027A JP 15002796 A JP15002796 A JP 15002796A JP H09306031 A JPH09306031 A JP H09306031A
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JP
Japan
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optical disc
ultraviolet
curable resin
substrate
disk
Prior art date
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Application number
JP8150027A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yoshimura
芳紀 吉村
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Sony Music Solutions Inc
Original Assignee
Sony Disc Technology Inc
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、基板の貼り合わせのための紫外線
硬化樹脂が均一に硬化されるようにした、光ディスク及
びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 透明合成樹脂から成る複数の基板11,
12と、各基板の表面に形成された記録層14と、各基
板を貼り合わせる紫外線硬化樹脂13と、を含んでい
る、光ディスク10において、上記紫外線硬化樹脂を硬
化させるために照射される紫外線に対して、紫外線硬化
樹脂全体の紫外線照射が均一になるような調光手段14
が設けられるように、光ディスク10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高密度情報記録
用の複数の基板を貼り合わせることにより構成された光
ディスク及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高密度情報記録用の光ディスク
は、二枚のディスク基板を、貼り合わせることにより構
成されている。このような光ディスクは、その情報記録
の方式により、両面記録,片面記録そして記録層の数に
より単層または二層の種類に分かれており、例えば片面
単層,片面二層,両面単層及び両面二層の型式がある。
【0003】図7は、片面単層の光ディスクを示してい
る。図7において、光ディスク1は、例えばポリカーボ
ネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の第一のディス
ク基板2の表面が、情報を表わす形状に形成された後、
図8に示すように、アルミニウム薄膜による反射膜3が
形成され、さらにその上に、第一のディスク基板2と同
様の第二のディスク基板4が、接着剤としての紫外線硬
化樹脂5を介して載置され、紫外線照射によって上記紫
外線硬化樹脂5を硬化させることにより、ディスク基板
2,4を貼り合わせるようにしている。ここで、第二の
ディスク基板4の外側面には、例えば記録内容を示すた
めの不定形の印刷パターン6(図9,10参照)が形成
されている。
【0004】このように構成された光ディスク1は、第
二のディスク基板4の貼り合わせの際に、紫外線硬化樹
脂5の硬化のために、紫外線照射が行なわれる。その
際、図9に示すように、第二のディスク基板4側から紫
外線照射が行なわれると、紫外線硬化樹脂5は、第二の
ディスク基板4側に関しては、反射膜3がないことか
ら、紫外線硬化樹脂5に対する紫外線照射は効率良く行
なわれるものの、第二のディスク基板4の外側面には、
印刷パターン6が形成されているので、この印刷パター
ン6による紫外線の遮光によって、紫外線硬化樹脂5に
対する紫外線照射が不均一になってしまう。このため、
従来は、図10に示すように、第一のディスク基板2側
から、紫外線照射が行なわれている。
【0005】図11は、片面二層の光ディスクを示して
いる。図11において、光ディスク1は、例えばポリカ
ーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の第一のデ
ィスク基板2の表面が、情報を表わす形状に形成された
後、図12に示すように、半透過膜4aが形成され、さ
らにその上に、第一のディスク基板2と同様の第二のデ
ィスク基板4が、接着剤としての紫外線硬化樹脂5を介
して載置され、紫外線照射によって上記紫外線硬化樹脂
5を硬化させることにより、ディスク基板2,4を貼り
合わせるようにしている。この場合、第二のディスク基
板4の内側面は、情報を表わす形状に形成された後、ア
ルミニウム薄膜による反射膜3が形成されている。
【0006】このように構成された光ディスク7は、第
二のディスク基板4の貼り合わせの際に、紫外線硬化樹
脂5の硬化のために、紫外線照射が行なわれる。この紫
外線照射は、図13に示すように、第一のディスク基板
2側から、または第二のディスク基板4側から、あるい
は双方から行なわれる。
【0007】図14は、両面単層の光ディスクを示して
いる。図14において、光ディスク8は、例えばポリカ
ーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の第一のデ
ィスク基板2の表面が、情報を表わす形状に形成された
後、図15に示すように、アルミニウム薄膜による反射
膜3が形成され、さらにその上に、第一のディスク基板
2と同様の第二のディスク基板4が、接着剤としての紫
外線硬化樹脂5を介して載置され、紫外線照射によって
上記紫外線硬化樹脂5を硬化させることにより、ディス
ク基板2,4を貼り合わせるようにしている。この場
合、第二のディスク基板4の内側面は、情報を表わす形
状に形成された後、第一のディスク基板2と同様に、ア
ルミニウム薄膜による反射膜4bが形成されている。
【0008】このように構成された光ディスク8は、第
二のディスク基板4の貼り合わせの際に、紫外線硬化樹
脂5の硬化のために、紫外線照射が行なわれる。この紫
外線照射は、図16に示すように、第一のディスク基板
2側から、または第二のディスク基板4側から行なわれ
るようになっている。
【0009】図17は、両面二層の光ディスクを示して
いる。図17において、光ディスク9は、例えばポリカ
ーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の第一のデ
ィスク基板2の表面が、情報を表わす形状に形成された
後、図18に示すように、半透過膜2aが形成され、さ
らにその上に、スペーサ材2bが形成され、このスペー
サ材2bの表面が、同様に情報を表わす形状に形成され
た後、アルミニウム薄膜による反射膜3が形成され、そ
の上に、第一のディスク基板2と同様の第二のディスク
基板4が、接着剤としての紫外線硬化樹脂5を介して載
置され、紫外線照射によって上記紫外線硬化樹脂5を硬
化させることにより、ディスク基板2,4を貼り合わせ
るようにしている。この場合、第二のディスク基板4の
内側面は、情報を表わす形状に形成された後、半透過膜
4cが形成され、さらにその上に、スペーサ材4dが形
成され、このスペーサ材4dの表面が、同様に情報を表
わす形状に形成された後、アルミニウム薄膜による反射
膜4bが形成されている。
【0010】このように構成された光ディスク9は、第
二のディスク基板4の貼り合わせの際に、紫外線硬化樹
脂5の硬化のために、紫外線照射が行なわれる。この紫
外線照射は、上述した光ディスク8の場合と同様にし
て、第一のディスク基板2側から、または第二のディス
ク基板4側から行なわれるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな光ディスク1,7,8,9においては、紫外線硬化
樹脂5に対する紫外線照射は、何れの場合も、反射膜
3,4bまたは半透過膜2a,4a,4cを介して行な
われている。ここで、これら反射膜3,4bまたは半透
過膜2a,4a,4cは、通常光ディスク1,7,8,
9の内周側及び外周側には配設されず、例えば直径12
0mmの光ディスクの場合、直径40mmから118m
mの部分に設けられている。従って、上述した紫外線硬
化樹脂5の硬化のための照射された紫外線は、これら反
射膜3,4bまたは半透過膜2a,4a,4cにより、
遮光または減衰されることになり、透過率が著しく低下
してしまう。このため、反射膜3,4bまたは半透過膜
2a,4a,4cがある部分とない部分とで、紫外線硬
化樹脂5の硬化速度及び硬化状態に差が発生してしま
い、貼り合わされた光ディスク1,7,8,9内に、比
較的大きなストレスが残留することになる。かくして、
このような光ディスク1,7,8,9は、経時変化によ
って、この残留ストレスによって、反りを生ずることが
あり、光ディスク1,7,8,9の再生が正しく行なわ
れ得なくなってしまうという問題があった。
【0012】本発明は、以上の点に鑑み、基板の貼り合
わせのための紫外線硬化樹脂が均一に硬化されるように
した、光ディスク及びその製造方法を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、透明合成樹脂から成る複数の基板と、各基板の表
面に形成された記録層と、各基板を貼り合わせる紫外線
硬化樹脂と、を含んでいる、光ディスクにおいて、前記
紫外線硬化樹脂を硬化させるために照射される紫外線に
対して、紫外線硬化樹脂全体の紫外線照射が均一になる
ような調光手段が設けられていることを特徴とする光デ
ィスクにより、達成される。
【0014】また、上記目的は、本発明によれば、透明
合成樹脂から成る複数の基板を形成する第一の工程と、
各基板の表面に、記録層としての反射膜または半透過膜
を形成する第二の工程と、各基板を紫外線硬化樹脂によ
り、貼り合わせる第三の工程と、紫外線照射により、紫
外線硬化樹脂を硬化させる第四の工程と、を含んでい
る、光ディスクの製造方法において、上記第四の工程に
て、照射される紫外線に対して、紫外線硬化樹脂全体の
紫外線照射が均一になるように、紫外線照射が行なわれ
ることを特徴とする光ディスクの製造方法により、達成
される。
【0015】上記構成によれば、複数の基板を紫外線硬
化樹脂により貼り合わせた後、紫外線照射によって紫外
線硬化樹脂を硬化させる際に、調光手段の存在により、
紫外線硬化樹脂全体に亘って、均一な紫外線照射が行な
われることになる。これにより、紫外線硬化樹脂は、全
体が同じ硬化速度及び硬化条件で硬化することになるの
で、内部に大きなストレスが残留してしまうようなこと
はない。従って、光ディスクが、経時変化により、残留
ストレスによる反りを生ずるようなことはなく、光ディ
スクの再生が正しく行なわれることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図6を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0017】図1は、本発明により製造された光ディス
クの第一の実施形態を示している。図1において、光デ
ィスク10は、片面単層式の光ディスクであって、例え
ばポリカーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の
二枚のディスク基板11,12と、これら二枚のディス
ク基板11,12を貼り合わせるための紫外線硬化樹脂
13とから構成されている。
【0018】第一のディスク基板11は、その内側面
が、情報を表わす形状に形成された後、その上に、アル
ミニウム薄膜による反射膜14が形成されている。第二
のディスク基板12は、その外側面に、例えば記録内容
を示すための不定形の印刷パターン(図示せず)が形成
されている。
【0019】以上の構成は、図7に示した光ディスク1
と同様の構成であるが、本発明の実施の形態による光デ
ィスク10においては、上記反射膜14が、光ディスク
1の反射膜3に比較して、内周側及び外周側に拡大され
ることにより、ディスク基板11の内側面のほぼ全域に
亘って形成されている。例えば、光ディスク10が直径
120mmの場合、反射膜14は、従来の直径40mm
から118mmの部分に比較して、直径20mmから1
19mmの部分に形成されている。
【0020】本発明の実施の形態による光ディスク10
は、以上のように構成されており、光ディスク10は、
第一及び第二のディスク基板11,12を互いに紫外線
硬化樹脂13を挟んで重ね合わせた後、紫外線照射によ
って、紫外線硬化樹脂13を硬化させることにより、製
造される。その際、図1に示すように、第一のディスク
基板11側から紫外線照射が行なわれる。これにより、
照射された紫外線は、ディスク基板11のほぼ全域に亘
って、反射膜14を透過した後に、紫外線硬化樹脂13
に達することになる。従って、紫外線硬化樹脂13は、
全体に亘って同じ光量の紫外線を受けることになるの
で、各部にて硬化速度及び硬化条件が均一になる。これ
により、紫外線硬化樹脂13は、硬化後に、内部にスト
レスが残留するようなことがない。かくして、光ディス
ク10は、経時変化によって、内部の残留ストレスによ
り反りを生ずるようなことはなく、その再生が正しく行
なわれることになる。
【0021】図2は、本発明により製造された光ディス
クの第二の実施形態を示している。図2において、光デ
ィスク15は、図7に示した光ディスク1と同様の構成
である。即ち、図1の光ディスク10に比較して、拡大
された反射膜14の代わりに、従来通り、例えば直径4
0mmから118mmの部分に形成された反射膜16を
備えている。
【0022】この場合、第一のディスク基板11及び第
二のディスク基板12を貼り合わせる紫外線硬化樹脂1
3の硬化のために、紫外線を照射する際、反射膜16が
設けられていない部分に対応して、光ディスク15の上
部に、調光部材17が配設される。この調光部材17
は、この反射膜16と同じ紫外線透過特性を有するもの
が使用され、例えば石英ガラス等から構成されている。
【0023】これにより、光ディスク15の紫外線硬化
樹脂13は、全域に亘ってほぼ均一な紫外線照射によ
り、硬化速度及び硬化条件が均一となり、内部にストレ
スが残留するようなことがない。従って、光ディスク1
0の場合と同様にして、光ディスク15は、経時変化に
よって、内部の残留ストレスにより反りを生ずるような
ことはなく、その再生が正しく行なわれることになる。
【0024】図3は、本発明により製造された光ディス
クの第三の実施形態を示している。図3において、光デ
ィスク20は、片面二層式の光ディスクであって、例え
ばポリカーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の
二枚のディスク基板21,22と、これら二枚のディス
ク基板21,22を貼り合わせるための紫外線硬化樹脂
23とから構成されている。
【0025】第一のディスク基板21は、その内側面
が、情報を表わす形状に形成された後、その上に、半透
過膜25が形成されている。第二のディスク基板22
は、その内側面が、情報を表わす形状に形成された後、
その上に、アルミニウム薄膜による反射膜24が形成さ
れている。
【0026】以上の構成は、図11に示した光ディスク
7と同様の構成であるが、本発明実施形態による光ディ
スク20においては、上記反射膜24及び半透過膜25
が、光ディスク7の反射膜3,半透過膜2aに比較し
て、内周側及び外周側に拡大されることにより、ディス
ク基板21の内側面のほぼ全域に亘って形成されてい
る。例えば、光ディスク20が直径120mmの場合、
反射膜24,半透過膜25は、従来の直径40mmから
118mmの部分に比較して、直径20mmから119
mmの部分に形成されている。
【0027】このような構成の光ディスク20は、第一
及び第二のディスク基板21,22を互いに紫外線硬化
樹脂23を挟んで重ね合わせた後、紫外線照射によっ
て、紫外線硬化樹脂23を硬化させることにより、製造
される。その際、図3に示すように、第一のディスク基
板21側及び/または第二のディスク基板22側から紫
外線照射が行なわれる。これにより、照射された紫外線
は、ディスク基板21,22のほぼ全域に亘って、反射
膜24,半透過膜25を透過した後に、紫外線硬化樹脂
23に達することになる。従って、紫外線硬化樹脂23
は、全体に亘って同じ光量の紫外線を受けることになる
ので、各部にて硬化速度及び硬化条件が均一になる。こ
れにより、紫外線硬化樹脂23は、硬化後に、内部にス
トレスが残留するようなことがない。かくして、光ディ
スク20は、経時変化によって、内部の残留ストレスに
より反りを生ずるようなことはなく、その再生が正しく
行なわれ得ることになる。
【0028】図4は、本発明により製造された光ディス
クの第四の実施形態を示している。図4において、光デ
ィスク20は、図3に示した光ディスクと同じものであ
り、紫外線硬化樹脂23の硬化のために、両面から紫外
線が照射されるようになっている。その際、各ディスク
基板21,22を介して紫外線硬化樹脂23に入射する
紫外線光量が、互いに同じになるように、半透過膜25
を透過すべき紫外線の経路に、減光部材26が配設され
ている。この減光部材26は、反射膜24と半透過膜2
5の紫外線に対する透過率の差に相当する減光率を有す
るように、構成されている。これにより、第一のディス
ク基板21及び第二のディスク基板22を介してそれぞ
れ紫外線硬化樹脂23に入射する紫外線の光量が、ほぼ
等しくなるので、紫外線硬化樹脂23は、その厚さ方向
に関しても、その硬化速度及び硬化条件がより一層均一
化され得ることになり、内部にストレスが残留するよう
なことが確実に排除されることになる。
【0029】図5は、本発明により製造された光ディス
クの第五の実施形態を示している。図5において、光デ
ィスク30は、両面単層式の光ディスクであって、例え
ばポリカーボネイト等の透明合成樹脂から成る円板状の
二枚のディスク基板31,32と、これら二枚のディス
ク基板31,32を貼り合わせるための紫外線硬化樹脂
33とから構成されている。
【0030】第一のディスク基板31は、その内側面
が、情報を表わす形状に形成された後、その上に、アル
ミニウム薄膜による反射膜34が形成されている。第二
のディスク基板32は、その内側面が、情報を表わす形
状に形成された後、その上に、同様にしてアルミニウム
薄膜による反射膜35が形成されている。
【0031】以上の構成は、図14に示した光ディスク
8と同様の構成であるが、本発明実施形態による光ディ
スク30においては、上記反射膜34,35が、光ディ
スク14の反射膜3,4bに比較して、内周側及び外周
側に拡大されることにより、ディスク基板31,32の
内側面のほぼ全域に亘って形成されている。例えば、光
ディスク30が直径120mmの場合、反射膜34,3
5は、従来の直径40mmから118mmの部分に比較
して、直径20mmから119mmの部分に形成されて
いる。
【0032】このような構成の光ディスク30は、第一
及び第二のディスク基板31,32を互いに紫外線硬化
樹脂33を挟んで重ね合わせた後、紫外線照射によっ
て、紫外線硬化樹脂33を硬化させることにより、製造
される。その際、図5に示すように、第一のディスク基
板31側及び第二のディスク基板32側から紫外線照射
が行なわれる。これにより、照射された紫外線は、ディ
スク基板31,32のほぼ全域に亘って、反射膜34,
35を透過した後に、紫外線硬化樹脂33に達すること
になる。従って、紫外線硬化樹脂33は、全体に亘って
同じ光量の紫外線を受けることになるので、各部にて硬
化速度及び硬化条件が均一になる。これにより、紫外線
硬化樹脂33は、硬化後に、内部にストレスが残留する
ようなことがない。かくして、光ディスク30は、経時
変化によって、内部の残留ストレスにより反りを生ずる
ようなことはなく、その再生が正しく行なわれることに
なる。
【0033】図6は、本発明により製造された光ディス
クの第六の実施形態を示している。図6において、光デ
ィスク36は、図14に示した光ディスク8と同様の構
成である。即ち、光ディスク36は、図5の光ディスク
30に比較して、拡大された反射膜34,35の代わり
に、従来通り、例えば直径40mmから118mmの部
分に形成された反射膜37,38を備えている。
【0034】この場合、第一のディスク基板31及び第
二のディスク基板32を貼り合わせる紫外線硬化樹脂3
3の硬化のために、紫外線を照射する際、反射膜37,
38が設けられていない部分に対応して、光ディスク3
6の上下に、それぞれ調光部材39,40が配設され
る。この調光部材39,40は、反射膜37,38と同
じ紫外線透過特性を有するものが使用され、例えば石英
ガラス等から構成されている。
【0035】これにより、光ディスク36の紫外線硬化
樹脂33は、全域に亘ってほぼ均一な紫外線照射によ
り、硬化速度及び硬化条件が均一となり、内部にストレ
スが残留するようなことがない。従って、光ディスク3
0の場合と同様にして、光ディスク36は、経時変化に
よって、内部の残留ストレスにより反りを生ずるような
ことはなく、その再生が正しく行なわれることになる。
【0036】尚、上記実施形態においては、反射膜1
4,16,24,34,35,37,38として、アル
ミニウム薄膜から成る反射膜が使用されているが、これ
に限らず、反射特性を有するものであれば、他の材料、
例えば金等の薄膜から成る反射膜も使用できることは明
らかである。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
板の貼り合わせのための紫外線硬化樹脂が均一に硬化さ
れるようにした、光ディスク及びその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を片面単層式光ディスクに適用した第一
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明を片面単層式光ディスクに適用した第二
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明を片面二層式光ディスクに適用した第三
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図4】本発明を片面二層式光ディスクに適用した第四
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図5】本発明を両面単層式光ディスクに適用した第五
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図6】本発明を両面単層式光ディスクに適用した第六
の実施形態の構成を示す概略断面図である。
【図7】従来の片面単層式光ディスクの要部を示す断面
図である。
【図8】図7の光ディスクの部分拡大断面図である。
【図9】図7の光ディスクの一側からの紫外線照射の状
態を示す概略断面図である。
【図10】図7の光ディスクの他側からの紫外線照射の
状態を示す概略断面図である。
【図11】従来の片面二層式光ディスクの要部を示す断
面図である。
【図12】図11の光ディスクの部分拡大断面図であ
る。
【図13】図11の光ディスクの紫外線照射の状態を示
す概略断面図である。
【図14】従来の両面単層式光ディスクの要部を示す断
面図である。
【図15】図14の光ディスクの部分拡大断面図であ
る。
【図16】図14の光ディスクの紫外線照射の状態を示
す概略断面図である。
【図17】従来の両面二層式光ディスクの要部を示す断
面図である。
【図18】図17の光ディスクの部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10,15・・・光ディスク、11,12・・・ディス
ク基板、13・・・紫外線硬化樹脂、14,16・・・
反射膜、17・・・調光部材、20・・・光ディスク、
21,22・・・ディスク基板、23・・・紫外線硬化
樹脂、24・・・反射膜、25・・・半透過膜、26・
・・減光部材、30,36・・・光ディスク、31,3
2・・・ディスク基板、33・・・紫外線硬化樹脂、3
4,35,37,38・・・反射膜、39,40・・・
調光部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明合成樹脂から成る複数の基板と、 各基板の表面に形成された記録層と、 各基板を貼り合わせる紫外線硬化樹脂と、を含んでい
    る、光ディスクにおいて、 前記紫外線硬化樹脂を硬化させるために照射される紫外
    線に対して、紫外線硬化樹脂全体の紫外線照射が均一に
    なるような調光手段が設けられていることを特徴とする
    光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記記調光手段が、前記記録層としての
    反射膜及び/または半透過膜であり、これを基板の内周
    側及び外周側に拡大することにより、構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記調光手段が、紫外線入射側の基板の
    表面に備えられた、前記記録層としての反射膜及び/ま
    たは半透過膜であり、これと同じ紫外線透過率を有する
    調光部材から構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記調光手段が、紫外線入射側の基板の
    外側に配設された、前記記録層としての反射膜及び/ま
    たは半透過膜であり、これと同じ紫外線透過率を有する
    調光部材から構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 透明合成樹脂から成る複数の基板を形成
    する第一の工程と、 各基板の表面に、記録層としての反射膜または半透過膜
    を形成する第二の工程と、 各基板を紫外線硬化樹脂により、貼り合わせる第三の工
    程と、 紫外線照射により、紫外線硬化樹脂を硬化させる第四の
    工程と、を含んでいる、光ディスクの製造方法におい
    て、 上記第四の工程にて、照射される紫外線に対して、紫外
    線硬化樹脂全体の紫外線照射が均一になるように、紫外
    線照射が行なわれることを特徴とする光ディスクの製造
    方法。
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