JPH09305801A - 券切予告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動券売機や自動精算機等のロール紙の券切
れを精度よく予告できるようにする。 【解決手段】 ロール紙を乗車券サイズ等の所定のサイ
ズに切断して乗車券等の所定の券を発券する発券機に設
けられる券切予告装置において、前記ロール紙から発券
可能な前記所定の券の総枚数から券切れを予告する残枚
数に対応する枚数を引いた枚数を設定する設定手段と、
前記発券機から発券される前記所定の券の発券枚数を検
出する検出手段と、その検出手段で検出された発券枚数
が前記設定手段で設定された枚数のときに券切れを予告
する予告手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機や自動
精算機等に組込まれる券切予告装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、自動券売機から発券される普通
乗車券等のいわゆるエドモンソンタイプの乗車券は、乗
車券の幅（乗車券の短手方向の長さ）を有する長尺の用
紙を券回したロール紙から乗車券の長さ分（乗車券の長
手方向の長さ）繰出して切断し、所定の磁気情報及び所
定の印字をして発券するように構成されている。

【０００３】上述のロール紙は、残り少なくなった時点
で係員に報知できるように構成されていて、ロール紙切
れ、すなわち、券切れによる自動券売機の稼動停止が起
こらないように工夫されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の券切
れの検出は、ロール紙の券回厚さを検出したり、ロール
紙の重量を検出すること等が提案されているが、いずれ
も光電センサや重量計等のセンサを必要とするととも
に、そのセンサ出力の処理装置を必要とするだけでな
く、検出精度もバラツキが多いという欠点があった。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、センサ等の特
別の機器を必要とすることなく、正確に券切れを予告す
ることのできる券切予告装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る券切予告装
置は、上記目的を達成するために、ロール紙を乗車券サ
イズ等の所定のサイズに切断して乗車券等の所定の券を
発券する発券機に設けられる券切予告装置において、前
記ロール紙から発券可能な前記所定の券の総枚数から券
切れを予告する残枚数に対応する枚数を引いた枚数を設
定する設定手段と、前記発券機から発券される前記所定
の券の発券枚数を検出する検出手段と、その検出手段で
検出された発券枚数が前記設定手段で設定された枚数の
ときに券切れを予告する予告手段と、を有することを特
徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る券切
予告装置を自動券売機イに組込んだときの概略構成図で
ある。

【０００８】自動券売機イは、周知の自動券売機と同様
に、投入口１から挿入された硬貨（図示せず）を検銭
し、必要に応じて釣銭を返却口２に返却する金銭処理ユ
ニット３を有している。なお、金銭処理ユニット３に紙
幣処理機能を持たせて、紙幣によっても乗車券を購入す
ることができるようにしてもよく、さらに、プリペイド
カードの処理機能を持たせてカードによっても乗車券を
購入することができるようにしてもよい。

【０００９】図中、４は、口座釦群であって、利用者に
よって押下された口座釦の金額が投入口１から投入され
た金銭の金額以下のときに、発券機構ａを介して乗車券
（図示せず）が発券口５に排出されるように構成されて
いる。

【００１０】発券機構ａは、乗車券の幅を有するロール
紙６を乗車券の長さに切断するカッター７を有し、切断
された乗車券に対して乗車区間等の所定のデータを書込
む書込ヘッド８、書込まれたデータをチェックするため
の読取ヘッド９、及び乗車区間等の所定の内容を印字す
る印字ユニット１０を有している。なお、図１では省略
されているが、発券のときにロール紙６を乗車券の長さ
分だけ繰出す繰出機構、及びカッター７から発券口５ま
での間、乗車券を搬送する搬送機構が設けられている。

【００１１】図中、１１は、自動券売機イを統括的に制
御するとともに、本発明の各手段を担うマイクロコンピ
ュータからなる制御器である。また、１２は、口座釦群
４の設けられている側と反対側に設けられている係員操
作部である。

【００１２】次に、図２のフローチャートを参照しなが
ら、上記構成の自動券売機イの券切れ予告の制御動作に
ついて説明する。

【００１３】さて、新たなロール紙６がセットされた場
合は、そのロール紙６から発券される乗車券の総枚数
（Ｎ）、例えば、１万枚から券切れを予告する残枚数
（ｎ）、例えば５００枚を引いた（Ｎ−ｎ）の９５００
枚が係員操作部１２から入力される（ステップ１００肯
定、ステップ１０２）。

【００１４】この入力された枚数は、制御器１１の図示
しないメモリに記憶される。なお、この枚数のセット
は、新しいロール紙６をセットする毎に行わずに、メモ
リに予め記憶させておき、ロール紙６の総枚数（Ｎ）が
変わったとき、あるいは、残枚数（ｎ）が変わったとき
に入力するようにしてもよい。また、上述の残枚数
（ｎ）の決定は、例えば、自動券売機イが無人駅に設置
され、有人駅からの係員の到着まで時間を要するときは
大きな値に設定される。

【００１５】投入口１から金銭が投入され、かつ口座釦
群４の口座釦が押下されて発券機構ａを介して発券口５
から発券される毎に、発券枚数がカウントされ、その値
が上述のメモリに記憶されるとともに、上述のセット枚
数（Ｎ−ｎ）と比較される（ステップ１０４、ステップ
１０６）。この発券枚数のカウントは、カッター７の一
切断毎に、あるいは、各ヘッド８，９の一処理毎に、又
は、印字処理１０の一処理毎にカウントすることがで
き、特別なカウンターは必要としていない。

【００１６】自動券売機イからの発券枚数がセット枚数
（Ｎ−ｎ）になったときは（ステップ１０６）、係員操
作部１２に券切れの予告の表示が行われる（ステップ１
０８）。したがって、係員は、自動券売機イが券切れ間
近であることを知ることができ、券切れに対して効果的
に対処することができる。

【００１７】なお、自動券売機イが無人駅に設置されて
いるような場合は、通信回線を介して有人駅に券切れの
予告を報知する。

【００１８】上述の例では、発券機として自動券売機の
例を示したが、自動精算機でもよく、さらには、ロール
紙を使用する入園券等の券を発券する各種の発券機に適
用することができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る券切予告装置は、ロール紙
から発券可能な前記所定の券の総枚数から券切れを予告
する残枚数に対応する枚数を引いた枚数を設定する設定
手段と、発券機から発券される前記所定の券の発券枚数
を検出する検出手段と、その検出手段で検出された発券
枚数が前記設定手段で設定された枚数のときに券切れを
予告する予告手段とからなるので、特別なセンサ等を必
要とせずに、精度よく券切れを予告することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発券機を自動券売機とし、その自動券売機に一
実施の形態に係る券切予告装置を組込んだときの概略構
成図である。

【図２】券切れ予告の制御動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

イ 自動券売機（発券機） ａ 発券機構 １ 投入口 ２ 返却口 ３ 金銭処理ユニット ４ 口座釦群 ５ 発券口 ６ ロール紙 ７ カッター ８ 書込ヘッド ９ 読取ヘッド １０ 印字ヘッド １１ 制御器 １２ 係員操作部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール紙を乗車券サイズ等の所定のサイ
   ズに切断して乗車券等の所定の券を発券する発券機に設
   けられる券切予告装置において、 前記ロール紙から発券可能な前記所定の券の総枚数から
   券切れを予告する残枚数に対応する枚数を引いた枚数を
   設定する設定手段と、 前記発券機から発券される前記所定の券の発券枚数を検
   出する検出手段と、 前記検出手段で検出された発券枚数が前記設定手段で設
   定された枚数のときに券切れを予告する予告手段と、 を有することを特徴とする券切予告装置。