JPH09304698A - リヤーフォーカス式のズームレンズ - Google Patents
リヤーフォーカス式のズームレンズInfo
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Abstract
ーカスが長く高変倍比を確保しながらも、全ズーム域,
全物体距離にわたって良好な性能を有するリヤーフォー
カス式のズームレンズを得ること。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈
折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2群を像面
側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍
に伴う像面変動を該第4群を物体側に凸状の軌跡を有し
つつ移動させて補正すると共に該第4群を移動させてフ
ォーカスを行い、該第4群は正の第41レンズ、負の第
42レンズそして正の第43レンズを有し、該第4群は
少なくとも1つの非球面を有し、該第3群の焦点距離f
3、広角端における全系のFナンバーと焦点距離fN
W,fW、望遠端における全系の焦点距離fTを各々適
切に設定したこと。
Description
のズームレンズに関し、特にレンズ系と撮像素子との間
に色分解プリズム等を配置することができる程度の長い
バックフォーカスを有した写真用カメラやビデオカメ
ラ、そして放送用カメラ等に用いられる変倍比15.
5,広角端のFナンバー1.45〜1.65程度の大口
径比で高変倍比のリヤーフォーカス式のズームレンズに
関するものである。
化に伴い、撮像用のズームレンズの小型化にも目覚まし
い進歩が見られ、特にレンズ全長の短縮化や前玉径の小
型化、構成の簡略化に力が注がれている。
て、物体側の第1群以外のレンズ群を移動させてフォー
カスを行う、所謂リヤーフォーカス式のズームレンズが
知られている。
は第1群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに
比べて第1群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小
型化が容易になり、又近接撮影、特に極近接撮影が容易
となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させて行
っているので、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な
焦点合わせができる等の特長がある。
ンズとして、例えば特開昭62−215225号公報
や、特開昭62−206516号公報,特開昭62−2
4213号公報,特開昭63−247316号公報、そ
して特開平4−43311号公報では、物体側より順に
正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力
の第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群
を有し、第2群を移動させて変倍を行い、第4群を移動
させて変倍に伴う像面変動とフォーカスを行った4群タ
イプのリヤーフォーカス式のズームレンズが提案されて
いる。
ームレンズとして特開平4−43311号公報,特開平
4−153615号公報,特開平5−19165号公
報,特開平5−27167号公報及び特開平5−609
73号公報では、第4レンズ群を正レンズ1枚又は正レ
ンズ2枚で構成したレンズ全長の短いズームレンズが提
案されている。特開平5−60974号公報では、第4
レンズ群が正レンズと負レンズの2枚で構成されたズー
ムレンズが提案されている。
2−24213号公報,特開昭62−215225号公
報,特開昭56−114920号公報,特開平3−20
0113号公報,特開平4−242707号公報,特開
平4−343313号公報,特開平5−297275号
公報等では、その実施例中に第3群と第4群をそれぞれ
が正レンズと負レンズの2枚のレンズより成るズームレ
ンズを開示している。
開平6−337353号公報,特開平6−347697
号公報,そして特開平7−270684号公報等ではレ
ンズ系と撮像素子との間に色分解光学系を配置すること
ができる程度の長いバックフォーカスを有したズームレ
ンズが提案されている。
おいてリヤーフォーカス方式を採用するとレンズ系全体
が小型化され又迅速なるフォーカスが可能となり、更に
近接撮影が容易となる等の特長が得られる。
変動が大きくなり、無限遠物体から近距離物体に至る物
体距離全般にわたり高い光学性能を得るのが大変難しく
なってくるという問題点が生じてくる。
全変倍範囲にわたり、又物体距離全般にわたり高い光学
性能を得るのが大変難しくなってくるという問題点が生
じてくる。
153615号公報,特開平5−19165号公報,特
開平5−27167号公報及び特開平5−60973号
公報で開示されているズームレンズではズーム比が6倍
から8倍程度であり、これ以上の高変倍比のズームレン
ズを得ようとすると、変倍による色収差の変動が大きく
なりすぎて、これを良好に補正するのが難しくなってく
る。又、特開平5−60974号公報で開示されている
ズームレンズはズーム比が8倍程度で、必ずしも十分で
はなかった。
6−114920号公報,特開平3−200113号公
報で開示されているズームレンズでは、第1群又は第3
群が変倍に伴って移動するため鏡筒構造が複雑になり、
小型化を達成するのが難しいという問題点があった。
4−343313号公報,特開平5−297275号公
報等に開示されているズームレンズでは第3群が大きな
空気間隔を持つレンズ構成となっており、更に第3群中
の負レンズの屈折力が弱いため高変倍化のズームレンズ
に適用しようとすると第3群で色収差が多く発生し、こ
れを充分に補正するのが難しいという問題点があった。
ているズームレンズでは、第3群中のメニスカス状の負
レンズが像面側に強い凹面を向けたレンズ構成となって
いるためテレフォト化には有効であるが、正レンズで発
生した高次のフレアー成分を該負レンズで補正するのが
難しく、大口径化、高変倍化が難しいという問題点があ
った。
開平6−337353号公報,特開平6−347697
号公報,そして特開平7−270684号公報等で提案
されているズームレンズはズーム比が10〜12倍程度
で、必ずしも十分ではなかった。
式のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を
適切に設定することにより、広角端から望遠端に至る全
変倍範囲にわたり、又無限遠物体から超至近物体に至る
物体距離全般にわたり、良好なる光学性能を有した大口
径比で高変倍比のリヤーフォーカス式のズームレンズの
提供を目的とする。
ス式のズームレンズは、物体側より順に正の屈折力の第
1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そし
て正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2
群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行
い、変倍に伴う像面変動を該第4群を物体側に凸状の軌
跡を有しつつ移動させて補正すると共に該第4群を移動
させてフォーカスを行い、該第4群は正の第41レン
ズ、負の第42レンズそして正の第43レンズを有し、
該第4群は少なくとも1つの非球面を有し、該第3群の
焦点距離をf3、広角端における全系のFナンバーと焦
点距離を各々fNW,fW、望遠端における全系の焦点
距離をfTとし、
ーカス式のズームレンズの後述する数値実施例1〜3の
レンズ断面図、図4〜図6は数値実施例1,図7〜図9
は数値実施例2,図10〜図12は数値実施例3の諸収
差図である。
図5,8,11は中間、図6,9,12は望遠端を示
す。
の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4は
正の屈折力の第4群である。SPは開口絞りであり、第
3群L3の前方に配置している。Gは色分解光学系やフ
ェースプレート、そしてフィルター等のガラスブロック
である。IPは像面である。
際して矢印のように第2群を像面側へ移動させると共
に、変倍に伴う像面変動を第4群を物体側に凸状の軌跡
を有しつつ移動させて補正している。
を行うリヤーフォーカス式を採用している。同図に示す
第4群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々無限遠
物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端か
ら望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正する為の移
動軌跡を示している。尚、第1群と第3群は変倍及びフ
ォーカスの際固定である。
倍に伴う像面変動の補正を行うと共に第4群を移動させ
てフォーカスを行うようにしている。特に同図の曲線4
a,4bに示すように広角端から望遠端への変倍に際し
て物体側へ凸状の軌跡を有するように移動させている。
これにより第3群と第4群との空間の有効利用を図りレ
ンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は同
図の直線4cに示すように第4群を前方へ繰り出すこと
により行っている。
ンズ面が凸面の正の第41レンズ、両レンズ面が凹面又
は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第42レン
ズ、そして両レンズ面が凸面の正の第43レンズの3つ
のレンズより構成すると共に条件式(1)を満足してい
ることを特徴としている。
することによって、射出瞳の位置(距離)を長くして、
レンズ系からの射出光束がテレセントリックとなるよう
にして、レンズ系の後方に、例えば3Pプリズム等の色
分解光学系を配置したときの光束の入射角度が緩くなる
ようにして色分解を良好に行い画像の色再現性を高める
ようにしている。
保しつつ大口径化及び高変倍化を図る際の収差を良好に
補正する為に第3群の屈折力(焦点距離f3)とFナン
バーとが条件式(1)を満足するように各要素を設定し
ている。
を規制するもので、バックフォーカスと大きく関係して
くる。
ナンバーFNWを明るくしたり、第3群の焦点距離を短
くすると所定の長さのバックフォーカスを確保するのが
難しくなってくる。逆に上限値を越えて第3群の焦点距
離をむやみに長くしたり、広角端のFナンバーFNWを
暗くすると、バックフォーカスは長くなるが、第4群と
の距離が長くなり、レンズ全長が長くなり、小型化が難
しくなってくる。
ズのこの他のレンズ構成の特徴について説明する。
ており、この為には変倍に伴って発生する色収差は第1
群及び第2群においてキャンセルすることが望ましい。
しかるに変倍に伴う倍率の色収差の発生の仕方は第1群
と第2群のそれとでは大きく異なり、広角端では補正過
剰の傾向となりやすい。従って第4群の倍率の色収差を
補正不足とすることにより全体としての色収差のバラン
スを保っている。
ときは大きくバランスを崩すことなく補正することが可
能である。従って第3群を正の単一のレンズとすること
も可能であるが、本発明の如く高変倍,大口径をねらう
場合、軸上の色収差が全体として補正不足となり高い性
能を維持することが困難となる。
ズ、像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第32レ
ンズ、そして少なくとも1つの貼り合わせ第3aレンズ
より構成することにより全変倍範囲にわたり最適に色収
差を補正している。また高次のフレアー成分を持つ球面
収差を小さく抑えている。
に凸面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、像面
側に凸面を向けたメニスカス状の正の第32レンズ、両
レンズ面が凸面の正の第33レンズ、そして像面側に凸
面を向けたメニスカス状の負の第34レンズより構成
し、このうち第33レンズと第34レンズとを接合した
貼り合わせレンズとしている。
ありながら変倍比15.5,広角端のFナンバー1.4
5〜1.65程度と、高変倍比及び大口径で、しかも高
い光学性能を維持している。
レンズを接合する構成をとると、群内偏心を効果的に抑
制可能であり製品性能の安定化を図ることが可能である
が、設計の自由度が1つ減り、大口径,小型ズームとい
う仕様を満足しつつ充分な初期性能を達成することが困
難となる。
すると共に数値実施例1では第3群中の最も強い正の屈
折力の凸面にレンズ周辺にいくに従って正の屈折力が弱
くなる形状の非球面を施すことにより、球面収差の高次
のフレアー成分を補正すると共に群内偏心等の抑制が効
果的に行われ、より精度の高いズームレンズで大口径化
を達成している。また図1,図3の数値実施例1,3で
は第4群を接合レンズを有するように構成することによ
り第3群と同様に群内偏心等の抑制が効果的に行われ、
より精度の高いズームレンズを達成している。
力の凸面にレンズ周辺部にいくに従って正の屈折力が弱
くなる形状の非球面を採用することにより球面収差と非
点収差を補正して大口径,超高倍のズームレンズであり
ながらも精度の高いズームレンズを達成している。
距離を各々fW,fT、広角端と望遠端における前記第
1群から第3群までの合成の焦点距離を各々fMW,f
MTとし、
度合いを意味するものである。一般的に変倍部で発散さ
れた光線束を第3群で略アフォーカルにすることが最も
安定した収差補正方法である。しかしながら第3群から
出てくる光線束を略平行光線にすると、レンズ全長の短
縮化が難しくなってくる。そこで本発明では条件式
(2)を満足させることにより、第3群から射出される
光線束を収斂光線として更なるレンズ全長の短縮化を図
っている。
ると光線束は発散系となりレンズ全長がのび、更に第4
群への入射光線の高さも高くなるため第4群が大型化す
るため好ましくない。また上限値を越えると収斂度が大
きくなり小型化には効果が上がるズーミング及びフォー
カシングによる収差変動が大きくなり、ズーム全域で良
好な収差補正を行うことが困難となる。
を、 0<fM/fAM<0.3 ‥‥‥(2a) とすれば、更に安定した収差補正とレンズ全長の短縮化
の両立が容易となる。
レンズの材質のアッベ数をνdとするとき νd>66.5 ‥‥(3) を満足することである。
動、特に倍率色収差の変動を良好に補正する為のもので
ある。条件式(3)を外れると倍率色収差が補正不足と
なってくるので良くない。
例においてRiは第1共役点側より順に第i番目のレン
ズ面の曲率半径、Diは第1共役点側より第i番目のレ
ンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々第1共役点側よ
り順に第i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数で
ある。但し、数値実施例1,3におけるR27〜R3
4,数値実施例2におけるR28〜R35のレンズ面は
色分解光学系,フェースプレート,フィルター等のガラ
スブロックを示している。
方向にY軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
K,B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
0-x 」を意味している。又前述の各条件式と数値実施
例における諸数値の関係を表−1に示す。
プのリヤーフォーカス式のズームレンズにおいて、各レ
ンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、広角
端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり、又無限遠物体
から超至近物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる
光学性能を有した大口径比で高変倍比のリヤーフォーカ
ス式のズームレンズを達成することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈
折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2群を像面
側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍
に伴う像面変動を該第4群を物体側に凸状の軌跡を有し
つつ移動させて補正すると共に該第4群を移動させてフ
ォーカスを行い、該第4群は正の第41レンズ、負の第
42レンズそして正の第43レンズを有し、該第4群は
少なくとも1つの非球面を有し、該第3群の焦点距離を
f3、広角端における全系のFナンバーと焦点距離を各
々fNW,fW、望遠端における全系の焦点距離をfT
とし、 【数1】 とおいたとき 3.44<f3×fNW/fM<15.38 なる条件を満足することを特徴とするリヤーフォーカス
式のズームレンズ。 - 【請求項2】 広角端と望遠端における全系の焦点距離
を各々fW,fT、広角端と望遠端における前記第1群
から第3群までの合成の焦点距離を各々fMW,fMT
とし、 【数2】 とおいたとき、 0<fM/fAM<1.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のリヤー
フォーカス式のズームレンズ。 - 【請求項3】 前記第3群は負の第31レンズ、像面側
に凸面を向けたメニスカス状の正の第32レンズ、そし
て少なくとも1つの貼り合わせ第3aレンズを有してい
ることを特徴とする請求項1のリヤーフォーカス式のズ
ームレンズ。 - 【請求項4】 前記第4群中の少なくとも2つの正レン
ズの材質のアッベ数をνdとするとき νd>66.5 を満足することを特徴とする請求項1のリヤーフォーカ
ス式のズームレンズ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14368596A JP3679502B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | リヤーフォーカス式のズームレンズ |
US08/831,730 US6226130B1 (en) | 1996-04-09 | 1997-04-01 | Zoom lens |
US09/227,343 US6178049B1 (en) | 1996-04-09 | 1999-01-08 | Zoom lens |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH09304698A true JPH09304698A (ja) | 1997-11-28 |
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- 1996-05-14 JP JP14368596A patent/JP3679502B2/ja not_active Expired - Fee Related
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