JPH09304648A - 光受動デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

光受動デバイスおよびその製造方法

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JPH09304648A
JPH09304648A JP8118699A JP11869996A JPH09304648A JP H09304648 A JPH09304648 A JP H09304648A JP 8118699 A JP8118699 A JP 8118699A JP 11869996 A JP11869996 A JP 11869996A JP H09304648 A JPH09304648 A JP H09304648A
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JP
Japan
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optical
optical fiber
groove
substrate
passive element
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JP8118699A
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English (en)
Inventor
Hideki Maruyama
英樹 丸山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、多機能化、低価格化を実現すること
ができるアライメントフリーの光受動デバイスを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 基板1と、基板1に形成された少なくと
も1つの光ファイバ埋込むための溝2と、光ファイバ埋
込むための溝2に埋め込まれた光ファイバの所定部にお
いて光ファイバの光軸と所定角度をなして光ファイバを
切断する1以上の溝と、溝に挿入固定された1以上の光
受動素子と、少なくとも光ファイバと光受動素子との表
面に形成された保護部材とを有することにより、小型
化、多機能化、低価格化を実現することができるアライ
メントフリーの光受動デバイスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ中を伝
搬してきた光の分岐、分波、アッテネーションなどを行
う光受動デバイスおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光情報通信の発展に伴い、光信号
を所望のチャネルに分配する光分岐回路や、波長が多重
された光信号を所望の波長に分波する光分波回路などの
光受動デバイスが必要不可欠な部品として注目されてい
る。特に、加入者系に光線路が普及するにつれ、その光
受動デバイスの必要数は莫大なものになると考えられ、
その小型化、高機能化、低価格化が望まれている。従
来、このような光受動デバイスとしては、光ファイバ融
着型の光受動デバイス(特開昭63−316007号公
報参照)や光導波路型の光受動デバイス(特開昭59−
131903号公報参照)が使用されている。上記光フ
ァイバ融着型の光受動デバイスは、複数本の光ファイバ
をより合わせ、加熱しながら延伸することにより作製さ
れる。この作製方法によると、より合わせる光ファイバ
の本数が2本とか少数のときは分配比率、波長分波消光
比等の制御が容易にできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバ融着型の光受動デバイスは、より合わせる光ファイ
バの本数が2本とか少数のときは分配比率、波長分波消
光比等の制御が容易にできるが、多数の光ファイバで同
様のデバイスを作製する場合、上記分配比率、波長分波
消光比等の制御が困難となるという問題点を有してい
た。また、光導波路型の光受動デバイスにおいては、基
板内に所望の光導波路パターンを形成することにより、
多分岐、波長分波等の光の制御は比較的容易にできるも
のの、入出射導波路端面の光学研磨や、光ファイバアレ
イの作製および光学研磨、入出射の光導波路と光ファイ
バとの接続において、サブミクロンオーダでのアライメ
ント作業等が必要となり、このような作業が低価格化を
阻害するという問題点を有していた。
【0004】この光受動デバイスおよび光受動デバイス
の製造方法では、アライメント作業を不要となし、小型
化、多機能化と共に低価格化を実現することが要求され
ている。
【0005】本発明は、小型化、多機能化、低価格化を
実現することができるアライメントフリーの光受動デバ
イスおよび小型化、多機能化、低価格化を実現すること
ができるアライメントフリーの光受動デバイスの製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の光受動デバイスは、基板と、基板に形成され
た少なくとも1つの光ファイバ埋込み部と、光ファイバ
埋込み部に埋め込まれた光ファイバの所定部において光
ファイバの光軸と所定角度をなして光ファイバを切断す
る1以上の溝と、溝に挿入固定された1以上の光受動素
子と、少なくとも光ファイバと光受動素子との表面に形
成された保護部材とを有するように構成したものであ
る。
【0007】これにより、小型化、多機能化、低価格化
を実現することができるアライメントフリーの光受動デ
バイスが得られる。
【0008】また、この課題を解決するための本発明の
光受動デバイスの製造方法は、基板に少なくとも1つの
光ファイバ埋込み部を形成する埋込み部形成ステップ
と、光ファイバ埋込み部に光ファイバを接着部材で固定
する光ファイバ固定ステップと、光ファイバの所定部に
おいて光ファイバの光軸と所定角度をなして光ファイバ
を切断する1以上の溝を形成する溝形成ステップと、溝
に1以上の光受動素子を接着部材で挿入固定する光受動
素子固定ステップと、少なくとも光ファイバと光受動素
子との表面に保護部材を塗布する塗布ステップとを有す
るように構成したものである。
【0009】これにより、小型化、多機能化、低価格化
を実現することができるアライメントフリーの光受動デ
バイスの製造方法が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、基板に形成された少なくとも1つの光ファ
イバ埋込み部と、光ファイバ埋込み部に埋め込まれた光
ファイバの所定部において光ファイバの光軸と所定角度
をなして光ファイバを切断する1以上の溝と、溝に挿入
固定された1以上の光受動素子と、少なくとも光ファイ
バと光受動素子との表面に形成された保護部材とを有す
ることとしたものであり、基板上に光ファイバ等と共に
形成された光受動素子は入射された光を分岐または分波
する作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、基板と、基板に
形成された少なくとも1つの光ファイバ埋込み部と、光
ファイバ埋込み部に埋め込まれた光ファイバの所定部に
おいて光ファイバの光軸と所定角度をなして光ファイバ
を切断する溝と、溝に挿入固定された光受動素子と、光
受動素子の光反射角度位置に配置された反射光伝搬用光
ファイバと、少なくとも光ファイバと光受動素子と反射
光伝搬用光ファイバとの表面に形成された保護部材とを
有することとしたものであり、基板上に光ファイバ等と
共に形成された光受動素子は入射された光を光反射角度
で反射して反射光伝搬用光ファイバへ出射するという作
用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、光受動素子として、ハーフミラ
ー、波長分離素子、アッテネータのいずれか1以上を備
えていることとしたものであり、光受動素子は入射光を
分岐、分波又は減衰するという作用を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、光受動素子が入射側表面に無反射コー
トを有することとしたものであり、光受動素子は光入射
時に反射光による損失を低減するという作用を有する。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、光ファイバが切断部でビーム拡大ファ
イバであり、反射光伝搬用光ファイバが受光部でビーム
拡大ファイバであることとしたものであり、分岐、分波
における伝搬損失を低減するという作用を有する。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、光受動素子が光ファイバのコア
の屈折率と整合のとれた接合部材により溝に挿入固定さ
れていることとしたものであり、溝による光ファイバ切
断面が光学的に平滑化され、伝搬損失が低減されるとい
う作用を有する。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、接合部材が接着剤であることとしたも
のであり、溝による光ファイバ切断面が光学的に平滑化
され、伝搬損失が低減されると共に、信頼性が向上する
という作用を有する。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、接着剤が紫外線硬化型樹脂又は熱硬化
型樹脂であることとしたものであり、溝による光ファイ
バ切断面が光学的に平滑化され、伝搬損失が低減される
と共に、作業容易又は信頼性向上が得られるという作用
を有する。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、光ファイバ埋込み部の溝の幅W
fと深さDfとがWf≦A+50μm、Df≦Ts/2
(Aは光ファイバの径、Tsは基板の厚さ)であること
としたものであり、光軸ずれが防止され、信頼性が向上
するという作用を有する。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、光ファイバを切断する溝の幅
Wdと深さDdとがWd≦B+50μm、Dd≦Ts/
2(Bは光受動素子の厚さ、Tsは基板の厚さ)である
こととしたものであり、光軸ずれが防止され、信頼性が
向上するという作用を有する。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、保護部材が光ファイバのコア
よりも高い屈折率を有することとしたものであり、迷光
が抑制され、信頼性が向上するという作用を有する。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、保護部材が着色されているこ
ととしたものであり、迷光が抑制され、信頼性が向上す
るという作用を有する。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、保護部材が樹脂に顔料を分散
または溶解させることにより着色又は樹脂に染料を分散
または溶解させることにより着色されていることとした
ものであり、樹脂中の顔料又は染料により迷光が吸収さ
れるという作用を有する。
【0023】請求項14に記載の発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、保護部材が紫外線硬化型樹脂
又は熱硬化型樹脂であることとしたものであり、作業性
又は信頼性が向上するという作用を有する。
【0024】請求項15に記載の発明は、基板に少なく
とも1つの光ファイバ埋込み部を形成する埋込み部形成
ステップと、光ファイバ埋込み部に光ファイバを接着部
材で固定する光ファイバ固定ステップと、光ファイバの
所定部において光ファイバの光軸と所定角度をなして光
ファイバを切断する1以上の溝を形成する溝形成ステッ
プと、溝に1以上の光受動素子を接着部材で挿入固定す
る光受動素子固定ステップと、少なくとも光ファイバと
光受動素子との表面に保護部材を塗布する塗布ステップ
とを有することとしたものであり、光受動デバイスが信
頼性高く製造されるという作用を有する。
【0025】請求項16に記載の発明は、基板に少なく
とも1つの光ファイバ埋込み部を形成する埋込み部形成
ステップと、光ファイバ埋込み部に光ファイバを接着部
材で固定する光ファイバ固定ステップと、光ファイバの
所定部において光ファイバの光軸と所定角度をなして光
ファイバを切断する1以上の溝を形成する溝形成ステッ
プと、溝に1以上の光受動素子を接着部材で挿入固定す
る光受動素子固定ステップと、光受動素子の光反射角度
位置に反射光伝搬用光ファイバを配置する光ファイバ配
置ステップと、少なくとも光ファイバと光受動素子と反
射光伝搬用光ファイバとの表面に保護部材を塗布する塗
布ステップとを有することとしたものであり、光受動デ
バイスが信頼性高く製造されるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図9を用いて説明する。 (実施の形態1)図1〜図4は、本発明の実施の形態1
による光受動デバイスの製造過程を示す平面図である。
図1〜図4において、基板1上には光ファイバ4を埋め
込むための光ファイバ埋込み部としての溝2と反射光伝
搬用光ファイバ7を埋め込むための溝3とが形成されて
いる。溝5は図2、図3に示すように、光ファイバ埋込
み部2に埋め込まれた光ファイバ4の中間部(所定部)
において光ファイバ4の光軸と所定角度をなして光ファ
イバ4を切断している。溝5には光受動素子としてのハ
ーフミラー6が挿入固定されており、反射光伝搬用光フ
ァイバ7はハーフミラー6の光反射角度位置に配置され
ている。光ファイバ4と光受動素子6と反射光伝搬用光
ファイバ7とは図4に示すように保護部材10により被
覆されており、図4に示す光受動デバイスが完成状態の
ものである。
【0027】次に、以上のような構成の光受動デバイス
について、その製造方法を図1〜図4を用いて説明す
る。基板1の材料としては例えば、ガラス板、ベークラ
イト板、PPS(Polyphenylene Sulfide )板などが使
用され、熱膨張係数が光ファイバ4、7の材料と同等も
しくは近いものが用いられる。本実施の形態では、基板
1としてPPS板を用い、光ファイバ4、7として外径
125μmのシングルモード光ファイバを用いた。ま
ず、ダイシングソー(たとえばDISCO社製の形番D
AD−2H/5LI)および厚さ120μmのダイヤモ
ンドブレードを用い、デバイスの光軸ずれ防止および信
頼性確保のため、溝2の幅Wfと深さDfとがWf≦A
+50μm、Df≦Ts/2(Aは光ファイバ4の径、
Tsは基板1の厚さ)を満足するように深さ500μ
m、幅130μmの溝2を基板1に形成する(埋込み部
形成ステップ)。幅Wfの値は光ファイバ4のずれを考
慮したもの、深さDfの値は基板1自体の強度低下を考
慮したものである。
【0028】次に、同様の条件にて、溝3が溝2に対し
て直交するように、上記ダイシングソーとダイヤモンド
ブレードとを用いて溝3を形成した。ここでは、溝3を
溝2に対して直交するように配置したが、溝2と溝3と
がなす角度は光ファイバ4の中間部において溝5に挿入
固定する光受動素子6の設計により異なる。例えば光線
入射角度20度にてその素子の特性が得られるように設
計された光受動素子を用いるのであれば、その光受動素
子の挿入、固定角度に対して最も効率よく反射光を受光
できる角度θに反射光伝搬用光ファイバ7用の溝3を配
置すればよい。光ファイバ4としては、上述したシング
ルモードファイバを1m用意し、その光ファイバの中心
部のジャケットを約5cm除去し、その中心部を放電に
より加熱することによって、初期のモードフィールド径
(MFD)9.2μmを約30μmまで拡大したものを
用いた。
【0029】次に、このようにして得られた光ファイバ
4を、ジャケットを除去した中心部が溝3の位置にくる
ように、溝2に熱硬化型接着剤で固定した(光ファイバ
固定ステップ)。その後、光ファイバ4に対して45度
の角度をなして溝5を形成した(溝形成ステップ)。こ
の45度の角度は、光ファイバ4の光線を反射ミラー6
によって最も効率よく溝3に導入できる角度である。溝
5には、入射側表面に1.8mm×1.8mm×50μ
mtのTiO2/SiO2によるAR(無反射)コートを
施したハーフミラー6が挿入される。溝5は、基板1の
信頼性確保およびデバイスの光軸ずれ防止の点から、溝
5の幅Wdと深さDdとがWd≦B+50μm、Dd≦
Ts/2(Bは光受動素子6の厚さ、Tsは基板1の厚
さ)を満足するように、厚さ50μmのダイヤモンドブ
レードを用い、光ファイバ4を切断すると共に、ハーフ
ミラー6を挿入固定するように深さ2mm、幅60μm
に形成された(溝形成ステップ)。
【0030】次に、溝5にハーフミラー6を挿入固定し
(光受動素子固定ステップ)、同時に光ファイバ4と同
様の方法でMFDを拡大し、加熱中心部で光ファイバを
カットした反射光伝搬用光ファイバ7を溝3に挿入し
(光ファイバ配置ステップ)、光ファイバ7のコアの屈
折率と整合のとれた紫外線接着剤(たとえばNTTアド
バンステクノロジ社製で、λ=1.3μmでn=1.4
99のもの)で固定した。最後に、屈折率を1.51に
調整した紫外線硬化型樹脂にて基板1の表面に保護層
(保護部材)10を形成した(塗布ステップ)。
【0031】本実施の形態による光受動デバイスに1.
3μm帯の光Pinを入射して損失を測定したところ、
光ファイバ4の右端の出力P1として3.8dB、光フ
ァイバ7の下端の出力P2として5.5dBを得た(図
3参照)。
【0032】なお、本実施の形態では保護層10をデバ
イス表面全体に塗布したが、保護層10はデバイス表面
全体を覆う必要はなく、光ファイバ4、7の埋込み部お
よびハーフミラー6の挿入固定部のみを被覆するもので
も良い。また、光受動素子6は光ファイバ4のコアの屈
折率と整合のとれた接合部材により溝5に挿入固定する
ことが好ましく、この場合、溝5による光ファイバ4の
切断面が光学的に平滑化され、伝搬損失が低減される。
さらに、上記接合部材を接着剤としてもよく、同様に、
溝5による光ファイバ4の切断面が光学的に平滑化さ
れ、伝搬損失が低減されると共に、信頼性が向上する。
さらに、上記接着剤を紫外線硬化型樹脂としてもよく、
この場合、溝5による光ファイバ4の切断面が光学的に
平滑化され、伝搬損失が低減されると共に、光ファイバ
4の研磨等が不要になって作業が容易になる。さらに、
上記接着剤を熱硬化型樹脂としてもよく、この場合、溝
5による光ファイバ4の切断面が光学的に平滑化され、
伝搬損失が低減されると共に、信頼性が向上する。
【0033】また、保護部材10を光ファイバ4のコア
よりも高い屈折率を有するものとすることが好ましく、
この場合、迷光が抑制され、信頼性が向上する。保護部
材10として高い屈折率のものを用いたのは、一度外に
データ光(迷光)を外部に放出させるためである。これ
によりノイズの原因となる迷光を除去できる。さらに、
保護部材10を着色してもよく、この場合も同様に、着
色による迷光の吸収により迷光が抑制され、信頼性が向
上する。さらに、樹脂に顔料を分散または溶解させるこ
とにより保護部材10を着色してもよく、この場合、樹
脂中の顔料により迷光が吸収される。さらに、樹脂に染
料を分散または溶解させることにより保護部材10を着
色してもよく、この場合、樹脂中の染料により迷光が吸
収される。さらに、保護部材10を紫外線硬化型樹脂と
してもよく、この場合は作業が容易になる。さらに、保
護部材10を熱硬化型樹脂としてもよく、この場合は信
頼性が向上する。
【0034】以上のように本実施の形態によれば、光フ
ァイバ4の光軸と所定角度をなして光ファイバ4を切断
する溝5を形成し、溝5に光受動素子6を挿入固定し、
反射光伝搬用光ファイバ7を光受動素子6の光反射角度
位置に配置し、光ファイバ4と光受動素子6と反射光伝
搬用光ファイバ7を保護部材10で覆うようにしたこと
により、光ファイバ4、7、光受動素子6等の各部が基
板1上に形成されることになって小型化、多機能化が図
れると共に、光受動デバイスの製作中において光軸合わ
せ(アライメント)を行う必要が無くなるので、低価格
化でアライメントフリーの光受動デバイスが得られる。
【0035】(実施の形態2)図5〜図7は、本発明の
実施の形態2による光受動デバイスの製造過程を示す平
面図である。図5〜図7において、基板1上には光ファ
イバ4を埋め込むための光ファイバ埋込み部としての溝
2と反射光伝搬用光ファイバ7、7aを埋め込むための
溝3、3aとが形成されている。溝5、5aは図5、図
6に示すように、光ファイバ埋込み部2に埋め込まれた
光ファイバ4の光軸と所定角度をなして光ファイバ4を
切断している。溝5aと溝5には光受動素子としてのハ
ーフミラー6と波長分離素子8が挿入固定されており、
反射光伝搬用光ファイバ7、7aは波長分離素子8、ハ
ーフミラー6の光反射角度位置に配置されている。光フ
ァイバ4と光受動素子6、8と反射光伝搬用光ファイバ
7、7aとは図7に示すように保護部材(保護層)10
により被覆されており、図7に示す光受動デバイスが完
成状態のものである。
【0036】次に、以上のような構成の光受動デバイス
について、その製造方法を図5〜図7を用いて説明す
る。基板1としては40×25×5mmtのソーダガラ
ス基板を用い、光ファイバ4、7、7aとしては外径1
25μmのシングルモード光ファイバを用いた。製造方
法は実施の形態1と略同様であり、まず、ダイシングソ
ー(たとえばDISCO社製の形番DAD−2H/5L
I)および厚さ120μmのダイヤモンドブレードを用
い、デバイスの光軸ずれ防止および信頼性確保のため、
溝2の幅Wfと深さDfとがWf≦A+50μm、Df
≦Ts/2(Aは光ファイバ4の径、Tsは基板1の厚
さ)を満足するように深さ500μm、幅130μmの
溝2を基板1に形成する(埋込み部形成ステップ)。
【0037】次に、同様の条件にて、溝3、3aが溝2
に対して2か所で直交するように、上記ダイシングソー
とダイヤモンドブレードとを用いて溝3、3aを形成し
た。光ファイバ4としては、上述したシングルモードフ
ァイバを1m用意し、その光ファイバの中心部のジャケ
ットを約5cm除去し、その中心部を放電により加熱す
ることによって、初期のモードフィールド径(MFD)
9.2μmを約30μmまで拡大したものを用いた。
【0038】次に、このようにして得られた光ファイバ
4を溝2に熱硬化型接着剤で固定した(光ファイバ固定
ステップ)。その後、光ファイバ4に対して45度の角
度をなして溝5、5aを形成した(溝形成ステップ)。
この45度の角度は、光ファイバ4の光線を光受動素子
6、8によって最も効率よく溝3、3aに導入できる角
度である。溝5には、入射側表面に1.8mm×1.8
mm×50μmtのTiO2/MgF2によるAR(無反
射)コートを施した波長分離素子8が挿入され、溝5a
には、入射側表面に1.8mm×1.8mm×50μm
tのTiO2/SiO2によるAR(無反射)コートを施
したハーフミラー6が挿入される。溝5、5aは、基板
1の信頼性確保およびデバイスの光軸ずれ防止の点か
ら、溝5、5aの幅Wdと深さDdとがWd≦B+50
μm、Dd≦Ts/2(Bは光受動素子8、6の厚さ、
Tsは基板1の厚さ)を満足するように、厚さ50μm
のダイヤモンドブレードを用い、光ファイバ4を切断す
ると共に、波長分離素子8とハーフミラー6とを挿入固
定するように深さ2mm、幅60μmに形成された(溝
形成ステップ)。
【0039】次に、溝5、5aに波長分離素子8、ハー
フミラー6を挿入固定し(光受動素子固定ステップ)、
同時に光ファイバ4と同様の方法でMFDを拡大し、加
熱中心部で光ファイバをカットした反射光伝搬用光ファ
イバ7、7aを溝3、3aに挿入し(光ファイバ配置ス
テップ)、光ファイバ7、7aのコアの屈折率と整合の
とれた紫外線接着剤(たとえばNTTアドバンステクノ
ロジ社製で、λ=1.3μmでn=1.499のもの)
で固定した。最後に、屈折率を1.53に調整し、青色
に顔料を分散させて着色した熱硬化型樹脂にて基板1の
表面に保護部材(保護層)10を形成した(塗布ステッ
プ)。
【0040】本実施の形態による光受動デバイスにおい
ては、1.31μmおよび1.55μmの波長多重伝搬
光Pinをまず波長分離素子8で波長分離して反射光伝
搬用光ファイバ7の出力端(下端)に波長λ1(1.5
5μm)の出力P2のみを分離出力し、波長分離素子8
を通過した波長λ2(1.31μm)の光はその後段の
ハーフミラー6によって波長λ2の出力P1とP3に分
配してファイバ4と7aから出力される(図6参照)。
本デバイスに1.31μmおよび1.55μmの波長多
重光を入射して光学特性を測定したところ、波長アイソ
レーション33dB以上、挿入損失は出力P2で1.4
dB(λ1)、出力P1で4.6dB(λ2)、出力P
3で6.5dB(λ2)を得た。
【0041】なお、本実施の形態では保護層10をデバ
イス表面全体に塗布したが、保護層10はデバイス表面
全体を覆う必要はなく、光ファイバ4、7、7aの埋込
み部および光受動素子6、8の挿入固定部のみを被覆す
るものでも良い。また、光受動素子6、8および保護部
材10については実施の形態1のなお書きで説明したこ
とと同様のことが言える。
【0042】以上のように本実施の形態によれば、光フ
ァイバ4の光軸と所定角度をなして光ファイバ4を切断
する溝5、5aを形成し、溝5、5aに光受動素子6、
8を挿入固定し、反射光伝搬用光ファイバ7、7aを光
受動素子8、6の光反射角度位置に配置し、光ファイバ
4と光受動素子6、8と反射光伝搬用光ファイバ7、7
aを保護部材10で覆うようにしたことにより、光ファ
イバ4、7、7a、光受動素子6、8等の各部が基板1
上に形成されることになって小型化、多機能化が図れる
と共に、光受動デバイスの製作中において光軸合わせ
(アライメント)を行う必要が無くなるので、低価格化
でアライメントフリーの光受動デバイスが得られる。
【0043】(実施の形態3)図8、図9は、本発明の
実施の形態3による光受動デバイスの製造過程を示す平
面図である。図8、図9において、基板1上には光ファ
イバ4を埋め込むための光ファイバ埋込み部としての溝
2と光減衰素子9を挿入固定する溝5とが形成されてい
る。光ファイバ4と光減衰素子9とは図9に示すように
保護部材10により被覆されており、図9に示す光減衰
回路が完成状態のものである。
【0044】次に、以上のような構成の光減衰回路につ
いて、その製造方法を図8、図9を用いて説明する。基
板1の材料としては20×10×5mmtのベークライ
ト板を用い、光ファイバ4としては外径125μmのシ
ングルモード光ファイバを用いた。まず、ダイシングソ
ー(たとえばDISCO社製の形番DAD−2H/5L
I)および厚さ120μmのダイヤモンドブレードを用
い、デバイスの光軸ずれ防止および信頼性確保のため、
溝2の幅Wfと深さDfとがWf≦A+50μm、Df
≦Ts/2(Aは光ファイバ4の径、Tsは基板1の厚
さ)を満足するように深さ500μm、幅130μmの
溝2を基板1に形成する(埋込み部形成ステップ)。
【0045】光ファイバ4としては、上述したシングル
モードファイバを1m用意し、その光ファイバの中心部
のジャケットを約3cm除去し、その中心部を放電によ
り加熱することによって、初期のモードフィールド径
(MFD)9.2μmを約30μmまで拡大したものを
用いた。このようにして得られた光ファイバ4を、ジャ
ケットを除去した中心部が基板1の中央位置にくるよう
に、溝2に熱硬化型接着剤で固定した(光ファイバ固定
ステップ)。その後、光ファイバ4に対して95度の角
度をなして溝5を形成した(溝形成ステップ)。溝5に
は、入射側表面に1.8mm×1.8mm×100μm
tのTiO2/SiO2によるAR(無反射)コートを施
した光減衰素子9が挿入される。溝5は、基板1の信頼
性確保およびデバイスの光軸ずれ防止の点から、溝5の
幅Wdと深さDdとがWd≦B+50μm、Dd≦Ts
/2(Bは光受動素子6の厚さ、Tsは基板1の厚さ)
を満足するように、厚さ100μmのダイヤモンドブレ
ードを用い、光ファイバ4を切断すると共に深さ2m
m、幅110μmとなるように形成された(溝形成ステ
ップ)。
【0046】次に、溝5に光減衰素子9を挿入固定し
(光受動素子固定ステップ)、光ファイバ4のコアの屈
折率と整合のとれた紫外線接着剤(たとえばNTTアド
バンステクノロジ社製で、λ=1.3μmでn=1.4
99のもの)で固定した。最後に、屈折率を1.51に
調整し青色に染料を分散させて着色した紫外線硬化型樹
脂にて基板1の表面に保護層(保護部材)10を形成し
た(塗布ステップ)。
【0047】本実施の形態による光受動デバイスに1.
3μm帯の光Pinを入射して損失を測定したところ、
減衰量11dB(反射減衰量37dB)以上の良好な特
性を得ることができた。
【0048】なお、本実施の形態では保護層10をデバ
イス表面全体に塗布したが、保護層10はデバイス表面
全体を覆う必要はなく、光ファイバ4の埋込み部および
光受動素子9の挿入固定部のみを被覆するものでも良
い。また、光受動素子9および保護部材10については
実施の形態1のなお書きで説明したことと同様のことが
言える。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、光フ
ァイバ4の光軸と直角をなして光ファイバ4を切断する
溝5を形成し、溝5に光受動素子(光減衰素子)9を挿
入固定し、光ファイバ4と光受動素子9を保護部材10
で覆うようにしたことにより、光ファイバ4、光受動素
子9等の各部が基板1上に形成されることになって小型
化、多機能化が図れると共に、光受動デバイスの製作中
において光軸合わせ(アライメント)を行う必要が無く
なるので、低価格化でアライメントフリーの光受動デバ
イスが得られる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の光受動デバイスに
よれば、光ファイバ、光受動素子等の各部を基板上に形
成することができるので、デバイスの小型化、多機能化
が可能になると共に、デバイス製作中における光軸合わ
せを不要なものとすることができるので、低価格でアラ
イメントフリーな光受動デバイスを実現できるという有
利な効果が得られる。
【0051】また、光受動素子の光反射角度位置に反射
光伝搬用光ファイバを配置したことにより、小型化、多
機能化が可能で、反射光を効率良く受光できる低価格な
アライメントフリーの光受動デバイスを実現できるとい
う有利な効果が得られる。
【0052】さらに、光受動素子として、ハーフミラ
ー、波長分離素子、アッテネータのいずれか1以上を備
えたことにより、アライメントフリーな光分岐回路、光
分波回路又は光減衰回路が容易に実現されるという有利
な効果が得られる。
【0053】さらに、光受動素子が入射側表面に無反射
コートを有することにより、光入射時に反射光による損
失を低減できるという有利な効果が得られる。
【0054】さらに、光ファイバが切断部でビーム拡大
ファイバであり、反射光伝搬用光ファイバが受光部でビ
ーム拡大ファイバであることにより、分岐、分波におけ
る伝搬損失を低減できるという有利な効果が得られる。
【0055】さらに、光受動素子が光ファイバのコアの
屈折率と整合のとれた接合部材により溝に挿入固定され
ていることにより、光ファイバ切断面を光学的に平滑化
でき、伝搬損失を低減できるという有利な効果が得られ
る。
【0056】さらに、接合部材を接着剤としたことによ
り、光ファイバ切断面を光学的に平滑化でき、伝搬損失
を低減できると共に、信頼性を向上できるという有利な
効果が得られる。
【0057】さらに、接着剤を紫外線硬化型樹脂又は熱
硬化型樹脂としたことにより、光ファイバ切断面を光学
的に平滑化でき、伝搬損失を低減できると共に、作業を
容易化又は信頼性を向上できるという有利な効果が得ら
れる。
【0058】さらに、光ファイバ埋込み部の溝の幅Wf
と深さDfとがWf≦A+50μm、Df≦Ts/2
(Aは光ファイバの径、Tsは基板の厚さ)であること
により、光軸ずれを防止でき、信頼性を向上できるとい
う有利な効果が得られる。
【0059】さらに、光ファイバを切断する溝の幅Wd
と深さDdとがWd≦B+50μm、Dd≦Ts/2
(Bは光受動素子の厚さ、Tsは基板の厚さ)であるこ
とにより、光軸ずれを防止でき、信頼性を向上できると
いう有利な効果が得られる。
【0060】さらに、保護部材が光ファイバのコアより
も高い屈折率を有することにより、迷光を抑制でき、信
頼性を向上できるという有利な効果が得られる。
【0061】さらに、保護部材が着色されていることに
より、迷光を抑制でき、信頼性を向上できるという有利
な効果が得られる。
【0062】さらに、保護部材が樹脂に顔料を分散また
は溶解させることにより着色又は樹脂に染料を分散また
は溶解させることにより着色されていることにより、樹
脂中の顔料又は染料により迷光を吸収できるという有利
な効果が得られる。
【0063】さらに、保護部材が紫外線硬化型樹脂又は
熱硬化型樹脂であることにより、作業を容易化又は信頼
性を向上できるという有利な効果が得られる。
【0064】また、本発明の光受動デバイスの製造方法
によれば、基板に少なくとも1つの光ファイバ埋込み部
を形成し、光ファイバ埋込み部に光ファイバを接着部材
で固定し、光ファイバの所定部において光ファイバの光
軸と所定角度をなして光ファイバを切断する1以上の溝
を形成し、溝に1以上の光受動素子を接着部材で挿入固
定し、少なくとも光ファイバと光受動素子との表面に保
護部材を塗布することにより、小型化、多機能化が可能
で低価格なアライメントフリーの光受動デバイスを製作
できるという有利な効果が得られる。
【0065】さらに、基板に少なくとも1つの光ファイ
バ埋込み部を形成し、光ファイバ埋込み部に光ファイバ
を接着部材で固定し、光ファイバの所定部において光フ
ァイバの光軸と所定角度をなして光ファイバを切断する
溝を形成し、溝に光受動素子を接着部材で挿入固定し、
光受動素子の光反射角度位置に反射光伝搬用光ファイバ
を配置し、少なくとも光ファイバと光受動素子と反射光
伝搬用光ファイバとの表面に保護部材を塗布することに
より、小型化、多機能化が可能であり、反射光が効率良
く受光される低価格なアライメントフリーの光受動デバ
イスを製作できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態1による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図3】本発明の実施の形態1による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図4】本発明の実施の形態1による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図5】本発明の実施の形態2による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図6】本発明の実施の形態2による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図7】本発明の実施の形態2による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図8】本発明の実施の形態3による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【図9】本発明の実施の形態3による光受動デバイスの
製造過程を示す平面図
【符号の説明】
1 基板 2、3、3a、5、5a 溝 4 光ファイバ 6 ハーフミラー(光受動素子) 7、7a 反射光伝搬用光ファイバ 8 波長分離素子(光受動素子) 9 光減衰素子(光受動素子) 10 保護層(保護部材)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板に形成された少なくとも
    1つの光ファイバ埋込み部と、前記光ファイバ埋込み部
    に埋め込まれた光ファイバの所定部において前記光ファ
    イバの光軸と所定角度をなして前記光ファイバを切断す
    る1以上の溝と、前記溝に挿入固定された1以上の光受
    動素子と、少なくとも前記光ファイバと前記光受動素子
    との表面に形成された保護部材とを有することを特徴と
    する光受動デバイス。
  2. 【請求項2】基板と、前記基板に形成された少なくとも
    1つの光ファイバ埋込み部と、前記光ファイバ埋込み部
    に埋め込まれた光ファイバの所定部において前記光ファ
    イバの光軸と所定角度をなして前記光ファイバを切断す
    る溝と、前記溝に挿入固定された光受動素子と、前記光
    受動素子の光反射角度位置に配置された反射光伝搬用光
    ファイバと、少なくとも前記光ファイバと前記光受動素
    子と前記反射光伝搬用光ファイバとの表面に形成された
    保護部材とを有することを特徴とする光受動デバイス。
  3. 【請求項3】前記光受動素子として、ハーフミラー、波
    長分離素子、アッテネータのいずれか1以上を備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の光受動デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】前記光受動素子が入射側表面に無反射コー
    トを有することを特徴とする請求項3記載の光受動デバ
    イス。
  5. 【請求項5】前記光ファイバが切断部でビーム拡大ファ
    イバであり、前記反射光伝搬用光ファイバが受光部でビ
    ーム拡大ファイバであることを特徴とする請求項2記載
    の光受動デバイス。
  6. 【請求項6】前記光受動素子が前記光ファイバのコアの
    屈折率と整合のとれた接合部材により前記溝に挿入固定
    されている請求項1又は2記載の光受動デバイス。
  7. 【請求項7】前記接合部材が接着剤であることを特徴と
    する請求項6記載の光受動デバイス。
  8. 【請求項8】前記接着剤が紫外線硬化型樹脂又は熱硬化
    型樹脂であることを特徴とする請求項7記載の光受動デ
    バイス。
  9. 【請求項9】前記光ファイバ埋込み部の溝の幅Wfと深
    さDfとがWf≦A+50μm、Df≦Ts/2(Aは
    前記光ファイバの径、Tsは前記基板の厚さ)であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光受動デバイス。
  10. 【請求項10】前記光ファイバを切断する溝の幅Wdと
    深さDdとがWd≦B+50μm、Dd≦Ts/2(B
    は前記光受動素子の厚さ、Tsは前記基板の厚さ)であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の光受動デバイ
    ス。
  11. 【請求項11】前記保護部材が前記光ファイバのコアよ
    りも高い屈折率を有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の光受動デバイス。
  12. 【請求項12】前記保護部材が着色されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の光受動デバイス。
  13. 【請求項13】前記保護部材が樹脂に顔料を分散もしく
    は溶解させることにより着色、又は樹脂に染料を分散ま
    たは溶解させることにより着色されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の光受動デバイス。
  14. 【請求項14】前記保護部材が紫外線硬化型樹脂又は熱
    硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の光受動デバイス。
  15. 【請求項15】基板に少なくとも1つの光ファイバ埋込
    み部を形成する埋込み部形成ステップと、前記光ファイ
    バ埋込み部に光ファイバを接着部材で固定する光ファイ
    バ固定ステップと、前記光ファイバの所定部において前
    記光ファイバの光軸と所定角度をなして前記光ファイバ
    を切断する1以上の溝を形成する溝形成ステップと、前
    記溝に1以上の光受動素子を接着部材で挿入固定する光
    受動素子固定ステップと、少なくとも前記光ファイバと
    前記光受動素子との表面に保護部材を塗布する塗布ステ
    ップとを有することを特徴とする光受動デバイスの製造
    方法。
  16. 【請求項16】基板に少なくとも1つの光ファイバ埋込
    み部を形成する埋込み部形成ステップと、前記光ファイ
    バ埋込み部に光ファイバを接着部材で固定する光ファイ
    バ固定ステップと、前記光ファイバの所定部において前
    記光ファイバの光軸と所定角度をなして前記光ファイバ
    を切断する溝を形成する溝形成ステップと、前記溝に光
    受動素子を接着部材で挿入固定する光受動素子固定ステ
    ップと、前記光受動素子の光反射角度位置に反射光伝搬
    用光ファイバを配置する光ファイバ配置ステップと、少
    なくとも前記光ファイバと前記光受動素子と前記反射光
    伝搬用光ファイバとの表面に保護部材を塗布する塗布ス
    テップとを有することを特徴とする光受動デバイスの製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000171649A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 合分波素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000171649A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 合分波素子

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