JP4498978B2 - 平面光回路アセンブリおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、平面光回路に光素子を搭載した平面光回路アセンブリおよびその製造方法に関し、特に、信頼性の高い平面光回路アセンブリおよびその製造方法に関する。
インターネットの普及に伴い、一般の家庭においても高速で大容量の情報伝送が要求されるようになり、光ファイバを用いた家庭への情報伝送システム(FTTH)に対する需要が高まっている。FTTHを実現するためには、各家庭に電話局との間で光信号を送受信する光送受信モジュールが必要となる。各家庭に配設されるこのようなモジュールは、安価で、信頼性が高く、量産化可能であることが要求される。
このような光送受信モジュールの一例には、特許文献1に記載のモジュールがある。このモジュールの構成を図9に示す。図9(a)は、光送受信モジュールの平面図であり、図9(b)は、図9(a)の線分E−E’での拡大断面図である。この光送受信モジュールでは、波長多重された1.3μmおよび1.55μmの光信号が、光ファイバ21−1から入出力ポート2Aを介して光導波路2に入射される。ここで、波長1.55μmの光信号は、誘電体多層膜フィルタ5によって反射され、光導波路3から入出力ポート3Aを介して光ファイバ21−2に出力される。また、波長1.3μmの光信号は、誘電体多層膜フィルタ5で透過され、光導波路9を介して、Y分岐6で分岐される。分岐された1.3μmの光信号はそれぞれ、レーザダイオード7およびフォトダイオード8に結合される。このように、このモジュールは、例えば映像信号として波長1.55μmの光信号を受信し、通信信号として波長1.3μmの光信号を送受信する光送受信モジュールとして機能する。
この従来技術による光送受信モジュールは、光ファイバ21−1および21−2からなる光ファイバアレイ20と、誘電体多層膜フィルタ5、レーザダイオード7および導波型フォトダイオード8を実装した平面光波回路アセンブリ1とから構成されている。平面光波回路アセンブリ1には、Y分岐された光導波路の一部を除去して作製した切り欠き部(シリコンテラス)が設けられ、レーザダイオード7およびフォトダイオード8がこれらの導波路と光学的に結合されている。また、光導波路2、3および9の交差部には、溝4が設けられ、誘電体多層膜フィルタ5が挿入され、シリコーン系の接着剤13で固定されている。
このように、平面光回路を加工して、光フィルタ機能や光路変換機能、光位相変換機能を有する光素子、あるいは発光機能や光受光機能を有する光素子を搭載し、各種の平面光回路アセンブリを実現することができる。その他にも、アレイ導波路回折格子のアレイ導波路部に溝を形成し、その溝に薄膜の波長板を挿入することによって、アレイ導波路回折格子の波長依存性を解消した光合分波モジュールなどが商用化されている。
特開平8−190026号公報
従来、平面光回路への光素子の搭載には、接着強度の弱いシリコーン樹脂が使用されている。これは、特許文献1に記載されているように、シリコーン系の接着剤は接着強度が弱いものの300℃程度の温度でも変質せず、高温で接着剤の剥離が生じないためである。しかしながら、長期の信頼性を考えた場合、接着強度の弱いシリコーン接着剤では、接着界面から水分が浸入し、剥離を生じる危険性がある。特に、平面光回路を加工して組み立てる実装工程では、切断や研磨などの切削加工を含むため、平面光回路の表面が切削屑や研磨砥粉などで汚染され易く、接着剤の界面で剥離が発生しやすい。さらに、誘電体多層膜フィルタなどの光素子は、機械的な力が加わると、簡単に破損したり、特性が劣化したりする。このように、従来の接着強度の弱い光素子の固定方法では、耐湿熱特性、機械的安定性を含め、長期的な耐環境特性に問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、より高い信頼性を有する平面光回路アセンブリおよびその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光素子を第1の接着剤により平面光回路に光学的に結合して固着した平面光回路アセンブリにおいて、前記第1の接着剤は、前記光素子全体を覆わないように適用され、第2の接着剤が前記第1の接着剤の上から補強し、前記光素子に触れないように適用されたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の平面光回路アセンブリにおいて、前記第2の接着剤は、前記第1の接着剤よりも弾性率が大きいことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の平面光回路アセンブリにおいて、前記平面光回路アセンブリを保護する保護部材をさらに備え、前記保護部材は、前記第2の接着剤で固着されたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の平面光回路アセンブリにおいて、前記保護部材は、前記光素子を収容する凹部を備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の平面光回路アセンブリにおいて、前記保護部材の凹部は、前記平面光回路と接する角が面取りされていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、平面光回路に光素子を実装した平面光回路アセンブリの製造方法であって、前記光素子を前記平面光回路に光学的に結合して第1の接着剤で固着することと、前記第1の接着剤の上から第2の接着剤でさらに補強することとを備え、前記第1の接着剤は、前記光素子全体を覆わないように適用され、前記第2の接着剤は、前記光素子に触れないように適用されることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の平面光回路アセンブリの製造方法であって、前記平面光回路アセンブリを保護する保護部材を前記第2の接着剤で固着することをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の接着剤に加えて、第2の接着剤を使用することにより、湿熱や機械的外力から光素子を保護し、平面光回路アセンブリの長期的な信頼性を改善することができる。
また、第1の接着剤は、光素子を実装した平面光回路アセンブリの溝や切り欠き部での剥離を防止することを目的として選定し、第2の接着剤は、光素子の接着部を湿熱または機械的外力などから保護することを目的として選定することができる。これにより、それぞれの要求に応じて最適な接着剤の選定が可能になる。
さらに、平面光回路アセンブリの保護部材を第2の接着剤で固定することによって、光素子の接着部を湿熱から保護しつつ、機械的外力に対する保護を一層強化することができる。また、保護部材を固定する接着剤を第2の接着剤とし、第2の接着剤を塗布する工程と保護部材を実装する工程を一体化することによって、工程の短縮が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に、本発明の第1の実施例に係るアレイ導波路回折格子(AWG)モジュールの構成の一例を示す。図1(a)は、AWGモジュールの平面図であり、図1(b)は、図1(a)の線分A−A’での断面図である。また、図2は、図1(b)の一部を拡大した断面図である。本実施例に係るAWGモジュールは、アレイ導波路回折格子(AWG)を形成する平面光回路アセンブリ100と、平面光回路アセンブリ100に接続する光ファイバを備えた光ファイバアレイ120Aおよび120Bとを備えている。平面光回路アセンブリ100は、アレイ導波路回折格子が形成された平面光回路101と、平面光回路に実装された波長板118と、平面光回路の入出力端部を保護する保護部材115Aおよび115Bとから構成されている。
平面光回路101は、入出力光導波路102および103と、第1および第2のスラブ導波路116Aおよび116Bと、隣接する導波路の長さがそれぞれ僅かに異なるアレイ導波路117とを備え、アレイ導波路回折格子を形成している。導波路102、103および117は、シリコン基板111上に形成されたコアと、このコアを包み込むように形成され、コアよりも低い屈折率の低いクラッド112とから構成される。平面光回路101には、第1および第2のスラブ導波路116Aおよび116Bの間に、アレイ導波路117のコアが露出するように導波路に対して概ね垂直に溝104が形成されている。この溝104には、図2に示すように、光の偏光を90度回転するポリイミド製の薄膜波長板118が挿入され、第1の接着剤113および第2の接着剤114で固定されている。
光ファイバアレイ120Aおよび120Bは、光ファイバ121Aおよび121Bをそれぞれ導波路102および103に光学的に結合するように平面光回路アセンブリ100に接続されている。光ファイバアレイ120Aおよび120Bは、ガラスV溝に光ファイバ121Aおよび121Bをそれぞれ整列配置して固定し、光ファイバの被覆部をファイバ固定用の接着剤122でガラスV溝に固着して作製されている。
このAWGモジュールは、光波長多重(WDM)システムにおいて使用される波長多重された光信号を分波・合波する光合分波モジュールとして機能する。例として、光ファイバ121Aから光導波路102に入射した光信号(波長λ1,λ2…λn)は、第1のスラブ導波路116Aを介して、アレイ導波路117に入射し、波長板118によって偏光が90度回転され、第2のスラブ導波路116Bに入射する。第2のスラブ導波路116Bから出射する光信号は、波長ごとに異なる導波路103に結合し、光ファイバ121Bの各々から出射する。
次に、本実施例に係る平面光回路アセンブリ100の作製手順の一例について説明する。厚さ1mmのシリコン基板111に入出力光導波路102および103、第1および第2のスラブ導波路116Aおよび116B、アレイ導波路117を形成し、この平面光回路101を機械加工によって所望の大きさに切り出す。次に、アレイ導波路部117に機械加工によって溝104を形成する。本実施例では、挿入する波長板の大きさを幅30μm、高さ1mm、長さ7mmとし、溝104のサイズは波長板118の幅およびシリコン基板111の厚さを考慮して、幅30μm、深さ200μmとした。ここで、溝104のサイズは、平面光回路アセンブリ100の光学特性および機械的強度を劣化させない範囲であれば選択可能である。
次に、波長板118を溝104に挿入して、第1の接着剤113で固定する。ここで、第1の接着剤113の量を適切に制御する必要がある。これは、接着剤が少なすぎると、波長板と溝の間に隙間が生じ信頼性上の問題となり、また、接着剤が多すぎると、硬化に時間が掛かり、未硬化の部分が点在すると信頼性上の問題となるためである。実際には、図1に示すように、波長板118と溝104の間を満たし、波長板118全体を覆わない程度に制御して滴下すれば良い。なお、本実施例では、第1の接着剤113として、紫外線硬化型エポキシ系接着剤を使用した。
次に、硬化した第1の接着剤113とクラッド112の表面に重なるように第2の接着剤114を滴下して硬化する。第2の接着剤114をクラッド112の表面にまで塗布する理由は、一般にクラッド表面はゴミなどの異物で汚染されていることが多く、第1の接着剤とクラッドの界面が水分の浸入路となり易く、第1の接着剤の剥離が発生しやいためである。したがって、強い接着力を有する第2の接着剤114をある程度の範囲にわたってクラッド表面に塗布することは、水分の侵入路を遮断する効果がある。本実施例では、第2の接着剤114は、第1の接着剤113よりもクラッド112との接着力が強く、大きな弾性率を有する紫外線硬化型エポキシ系接着剤を使用した。なお、第2の接着剤としては、機械強度を考慮すると第1の接着剤に比べて高い弾性率を有することが望ましい。ただし、一般に光素子は外部応力が印加されると破損したり、特性が劣化するため、第2の接着剤の選択の自由度を阻害しないためには、第2の接着剤が直接光素子に触れない構成を実現する必要がある。
次に、平面光回路アセンブリ100の入出力端部に1.5mm厚の保護部材115を接着剤で固定し、入出力導波路102および103の端面を斜め8度に研磨する。この場合、この研磨の前に、波長板118が第2の接着剤114で保護されているため、研磨砥粉、研磨水、および研磨時の振動による影響から波長板の接着部を保護することができる。最後に、平面光回路アセンブリ100の入出力端面に光ファイバアレイ120Aおよび120Bを接続し、光合分波モジュールを完成する。
本実施例により作製した光合分波モジュールを85℃85%Rhで5000時間の湿熱試験にかけた結果、光合分波特性に劣化がないことを確認した。
図3に、本発明の第2の実施例に係る光合分波モジュールを示す。図3(a)は、光合分波モジュールの一部を破断した平面図であり、図3(b)は、図3(a)の線分B−B’での断面図である。本実施例に係る光合分波モジュールは、光合分波機能を有する平面光回路アセンブリ200と、平面光回路アセンブリ200に接続する光ファイバを備えた光ファイバアレイ220Aおよび220Bとを備えている。平面光回路アセンブリ200は、導波路が形成された平面光回路201と、平面光回路に実装された誘電体多層膜フィルタ205と、平面光回路の入出力端部および誘電体多層膜フィルタを保護する保護部材215とから構成されている。
平面光回路201は、シリコン基板211上に形成されたコアと、このコアを包み込むように形成され、コアよりも屈折率の低いクラッド212とから構成された3つの入出力光導波路202、203および209を備えている。平面光回路201には、これら光導波路の交差部に、導波路のコアが露出するように溝204が形成されている。この溝204には、特定の波長の光を反射し、特定の波長の光を透過する誘電体多層膜フィルタ205が挿入され、第1の接着剤213および第2の接着剤214で固定されている。保護部材215は、誘電体多層膜フィルタ205およびその接着部と、平面光回路の入出力端部を保護するために、誘電体多層膜フィルタを収容するように平面光回路の上面に被せられ、接着剤で固定されている。
光ファイバアレイ220Aは、光ファイバ221−1Aおよび221−2Aをそれぞれ導波路202および203に光学的に結合するように平面光回路アセンブリ200に接続され、光ファイバアレイ220Bは、光ファイバ221Bを導波路209に光学的に結合するように平面光回路アセンブリ200に接続されている。光ファイバアレイ220Aおよび220Bは、ガラスV溝に光ファイバ221−1A、221−2Aおよび光ファイバ221Bをそれぞれ整列配置して固定し、光ファイバの被覆部をファイバ固定用の接着剤222でガラスV溝に固着して作製されている。
この光合分波モジュールは、波長多重された光信号を分波または合波する光合分波モジュールとして機能する。例として、波長多重された1.3μmおよび1.55μmの光信号が光ファイバ221−1Aから光導波路202に入射し、波長1.55μmの光信号が誘電体多層膜フィルタ205で反射して光導波路203から光ファイバ221−2Aに出射される。また、波長1.3μmの光信号は、誘電体多層膜フィルタ205を透過して光導波路209から光ファイバ221Bに出射される。このように、光合分波モジュールは、波長多重された1.3μmおよび1.55μmの光信号を分波する。
次に、図4〜7を参照して、本実施例による光合分波モジュールの作製手順の一例について説明する。図4(a)は、シリコン基板上に形成された複数のチップを示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)のX部を拡大した平面図である。光導波202、203および209を備えた平面光回路201がチップとして厚さ1mmのシリコン基板211上に形成される。平面光回路上で、導波路202と導波路209は対向し、導波路203は、導波路202または導波路209と交差部210で交わるように配置されている。図4(b)に示したチップの拡大図では、導波路202、203および209が便宜上、繋がっているように図示してあるが、交差部210の溝が形成される部分は必ずしも連続である必要はない。
次に、導波路202、203および209のコアが露出するように、連続して配置されているチップを機械加工によって短冊状に切り出す。切り出した短冊の各チップの交差部210に、機械加工によって、導波路のコアが露出するように溝204を形成する。次いで、溝204に、誘電体多層膜フィルタ205を挿入し、第1の接着剤213で固着する。この状態を図5に示す。図5(a)は、このようにして作製した短冊223を示し、図5(b)は、図5(a)のY部を拡大した平面図である。
本実施例では、誘電体多層膜フィルタ205は、波長1.3μmの光を透過し、波長1.55μmの光を反射するものを使用している。また、挿入する誘電体多層膜フィルタ205の大きさを幅25μm、高さ1mm、長さ2mmとし、溝204のサイズは幅30μm、深さ200μmとした。
また、本実施例では、第1の接着剤213として、紫外線硬化型エポキシ系接着剤を使用した。しかし、第1の接着剤は、用途や目的に応じて、様々なものから選択することができる。したがって、熱硬化型のものや、化学反応性のものを適用することもできる。例えば、シリコーン系、ポリウレタン樹脂系、ポリビニルアセタール系接着剤などである。
次に、図6(a)に示すように凹部219を有するガラス製の保護部材215を短冊223の上に被せ第2の接着剤で固着する。保護部材215は、凹部219が誘電体多層膜フィルタ205を収容するように構成され、第2の接着剤214は、第1の接着剤213に重なり、凹部219内のチップ表面を覆って保護部材215に接着するように滴下される。図6(b)に、保護部材215を短冊223に固着した状態を示す。また、図7に、図6(b)の線分C−C’での断面図を示す。
図7に示すように、誘電体多層膜フィルタ205は、第1の接着剤213によって溝204に固定され、保護部材215の凹部219に収容されている。保護部材を短冊に接着する第2の接着剤214の量は、誘電体多層膜フィルタ205に触れず、第1の接着剤213に重なるように調整されている。これは、第2の接着剤の硬度が高いため、フィルタに触れていると、接着剤の硬化時に発生する応力によって誘電体多層膜フィルタの特性を劣化させる可能性があるためである。また、保護部材の凹部219には、第2の接着剤の液だめとして面取り部227を設けてもよい。これにより、第2の接着剤と保護部材の接着性がよくなるだけでなく、第2の接着剤の量が調整しやすくなる。このように、第2の接着剤214を保護部材215の接着と、誘電体多層膜フィルタ205の保護の両方に使用することにより、工程数の削減および作製時間の短縮が可能となる。
本実施例では、第2の接着剤214として、紫外線硬化型エポキシ系接着剤を使用したが、導波路との接着強度および外力から光素子を保護するための硬度を有する接着剤であれば、用途や目的に応じて、様々なものから選択することができる。例えば、フェノール樹脂系、アクリル樹脂系接着剤なども適用することができる。なお、第2の接着剤としては、機械強度を考慮すると第1の接着剤に比べて高い弾性率を有することが望ましい。ただし、一般に光素子は外部応力が印加されると破損したり、特性が劣化するため、第2の接着剤の選択の自由度を阻害しないためには、第2の接着剤が直接光素子に触れない構成を実現する必要がある。
また、誘電体多層膜フィルタおよびその接着部が保護部材215により保護されているので、その後の実装加工工程およびモジュールとしての実装後に、外部からの力による損傷を防ぐことができるという利点がある。さらに、保護部材215の幅は、短冊223の幅と概ね一致するように作られており、保護部材215は、誘電体多層膜フィルタおよびその接着部を保護するだけでなく、チップの表面および導波路の入出力端部を保護することができる。
なお、保護部材215は、入力端面から出力端面までの長さが15mmで、厚さは1.5mmとした。保護部材215に形成された凹部219は、第1の接着剤が保護部材215の実装に干渉せず、保護部材215の機械的強度を確保するために、その内壁から誘電体多層膜フィルタ205までの距離L1およびL2が0.1〜5mmの範囲であることが望ましい。ただし、溝204に挿入する光素子の種類によっては、距離L1およびL2が5mm以上であってもよい。また、距離L1およびL2は、必ずしも等しくする必要はない。
保護部材215の材質は、基板211と同じものが好ましいが、概ね等しい膨張係数を有する材料であれば十分に使用可能である。例えば、基板がシリコンであれば、保護部材には、ホウ珪酸ガラス、アルミナ、チタン、タングステンおよびこれらの合金などを使用することができる。また、石英基板であれば、保護部材に石英、コバールなどを使用することができる。
保護部材215を実装後、導波路202、203、209の入出力端面が斜め8度になるように、短冊223を研磨した後、チップごとに機械加工によって切り出す。最後に、図3(a)および(b)に示したように、チップの入出力端に光ファイバアレイ220Aおよび220Bを接続して、光合分波モジュールとする。
本実施例で作製した光合分波モジュールを85℃85%Rhで5000時間の湿熱試験にかけた結果、光合分波特性に劣化がないことを確認した。
図8に、本発明の第3の実施例に係る光送受信モジュールを示す。図8(a)は、光送受信モジュールの斜視図であり、図8(b)は、図8(a)の線分D−D’での断面図である。本実施例に係る光送受信モジュールは、光信号を送受信する機能を有する平面光回路アセンブリ300と、平面光回路アセンブリ300に接続する光ファイバを備えた光ファイバアレイ320とを備えている。平面光回路アセンブリ300は、導波路302、303および309が形成された平面光回路301と、平面光回路に実装された誘電体多層膜フィルタ305と、平面光回路に実装されたレーザダイオード307およびフォトダイオード308と、平面光回路の入出力端部を保護する保護部材315とから構成されている。
平面光回路301は、シリコン基板311上に形成されたコアと、このコアを包み込むように形成され、コアよりも屈折率の低いクラッド312とから構成された3つの入出力光導波路302、303、309およびY分岐306を備えている。平面光回路301には、これら光導波路の交差部に、導波路のコアが露出するように溝304が形成されている。この溝304には、特定の波長の光を反射し、特定の波長の光を透過する誘電体多層膜フィルタ305が挿入され、第1の接着剤313および第2の接着剤314で固定されている。また、平面光回路301には、Y分岐306で分岐された光導波路の一部をコアが露出するように除去したシリコンテラス324が形成されている。このシリコンテラスには、光導波路のコアと光学的に結合するようにレーザダイオード307およびフォトダイオード308が設置され、ハンダ326と、第1の接着剤313および第2の接着剤314とで固定されている。
光ファイバアレイ320は、光ファイバ321−1および321−2をそれぞれ導波路302および303に光学的に結合するように平面光回路アセンブリ300に接続されている。光ファイバアレイ320は、ガラスV溝に光ファイバ321−1および321−2をそれぞれ整列配置して固定し、光ファイバの被覆部をファイバ固定用の接着剤322でガラスV溝に固着して作製されている。
この光送受信モジュールは、特許文献1に示されたものと同様に、波長多重された光信号を送受信する光送受信モジュールとして機能する。
次に、本実施例による光送受信モジュールの作製手順の一例について説明する。先ず、平面光回路301のシリコン基板311上に、機械加工により、溝304およびシリコンテラス324を形成する。形成したシリコンテラスの上に薄膜ハンダ326を作製し、レーザダイオード307およびフォトダイオード308を位置決めする。その後、ハンダ326をリフローして、レーザダイオードおよびフォトダイオードを固定する。
次に、Y分岐306で分岐された導波路と、レーザダイオード307およびフォトダイオード308との間に、結合損失を低減するため、第1の接着剤313を充填する。第1の接着剤が硬化した後、第1の接着剤313と、クラッド312およびシリコンテラス324の表面に重なるように第2の接着剤314を塗布する。これにより、第1の接着剤とクラッドおよびシリコンテラスの界面から侵入する水分を防ぎ、レーザダイオード307およびフォトダイオード308の特性の劣化を防止することができる。しかし、第2の接着剤214は、レーザダイオード307およびフォトダイオード308に触れないように塗布する量を調整している。第2の接着剤がレーザダイオード307およびフォトダイオード308に触れていると、第2の接着剤の硬化時に発生する応力などによって、レーザダイオードおよびフォトダイオードの特性を劣化させる可能性があるためである。なお、本実施例では、第1の接着剤313として、シリコーン接着剤を、第2の接着剤として、エポキシ系接着剤を使用した。なお、第2の接着剤としては、機械強度を考慮すると第1の接着剤に比べて高い弾性率を有することが望ましい。ただし、一般に光素子は外部応力が印加されると破損したり、特性が劣化するため、第2の接着剤の選択の自由度を阻害しないためには、第2の接着剤が直接光素子に触れない構成を実現する必要がある。
溝304には、誘電体多層膜フィルタ305が挿入され、第1の接着剤313で固定した後、さらに第1の接着剤313とクラッド312の表面に重なるように第2の接着剤314を塗布し、硬化する。
次に、平面光回路アセンブリ300の入出力端部に保護部材315を接着剤で固定し、入出力導波路302および303の端面を斜めに研磨し、最後に、平面光回路アセンブリ300の入出力端面に光ファイバアレイ320を接続し、光送受信モジュールを完成する。
本実施例により作製した光送受信モジュールを85℃85%Rhで5000時間の湿熱試験にかけた結果、光送受信特性に劣化がないことを確認した。
以上、本発明について、いくつかの実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施例は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに例示した実施例は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素および手順は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
本発明の第1の実施例に係るアレイ導波路回折格子(AWG)モジュールの構成の一例を示す模式図であり、図1(a)はAWGモジュールの平面図であり、図1(b)は図1(a)の線分A−A’での断面図である。 図1(b)の波長板が接合された部分を拡大した断面図である。 本発明の第2の実施例に係る光合分波モジュールの構成の一例を示す模式図であり、図3(a)は光合分波モジュールの保護部材の一部を破断した平面図であり、図3(b)は図3(a)の線分B−B’での断面図である。 本発明の第2の実施例に係る光合分波モジュールの作製手順の一例を説明するための模式図であり、図4(a)はシリコン基板上に形成された複数のチップを示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のX部を拡大した平面図である。 本発明の第2の実施例に係る光合分波モジュールの作製手順の一例を説明するための模式図であり、図5(a)はシリコン基板から短冊状に切り出し、誘電体多層膜フィルタを実装したチップを示す平面図であり、図5(b)は図5(a)のY部を拡大した平面図である。 本発明の第2の実施例に係る光合分波モジュールの作製手順の一例を説明するための模式図であり、図6(a)は短冊状のチップに保護部材を被せる様子を示す斜視図であり、図6(b)は短冊状のチップに保護部材を被せた状態を示す斜視図である。 図6(b)の線分C−C’での断面図である。 本発明の第3の実施例に係る光送受信モジュールの構成の一例を示す模式図であり、図8(a)は光送受信モジュールの斜視図であり、図8(b)は図8(a)の線分D−D’での断面図である。 従来技術による光送受信モジュールの構成の一例を示す模式図であり、図9(a)は光送受信モジュールの平面図であり、図9(b)は図9(a)の線分E−E’での断面図である。
符号の説明
1 平面光波回路アセンブリ
2,3,9 光導波路
2A,3A 入出力ポート
4 溝
5 誘電体多層膜フィルタ
6 Y分岐
7 レーザダイオード
8 フォトダイオード
11 シリコン基板
12 クラッド層
13 接着剤
20 光ファイバアレイ
21−1,21−2 光ファイバ
100 平面光回路アセンブリ
101 平面光回路
102,103 光導波路
104 溝
111 シリコン基板
112 クラッド
113 第1の接着剤
114 第2の接着剤
115A,115B 保護部材
116A,116B スラブ導波路
117 アレイ導波路117
118 波長板
120A,120B 光ファイバアレイ
121A,121B 光ファイバ
122 接着剤
200 平面光回路アセンブリ
201 平面光回路
202,203,209 光導波路
204 溝
205 誘電体多層膜フィルタ
210 交差部
211 シリコン基板
212 クラッド
213 第1の接着剤
214 第2の接着剤
215 保護部材
219 凹部
220A,220B 光ファイバアレイ
221−1A,221−2A,221B 光ファイバ
222 接着剤
223 短冊
227 面取り部
300 平面光回路アセンブリ
301 平面光回路
302,303,309 入光導波路
304 溝
305 誘電体多層膜フィルタ
306 Y分岐
307 レーザダイオード
308 フォトダイオード
311 シリコン基板
312 クラッド
313 第1の接着剤
314 第2の接着剤
315 保護部材
320 光ファイバアレイ
321−1,321−2 光ファイバ
322 接着剤
324 シリコンテラス
326 ハンダ

Claims (7)

  1. 光素子を第1の接着剤により平面光回路に光学的に結合して固着した平面光回路アセンブリにおいて、
    前記第1の接着剤は、前記光素子全体を覆わないように適用され、
    第2の接着剤が前記第1の接着剤の上から補強し、前記光素子に触れないように適用されたことを特徴とする平面光回路アセンブリ。
  2. 請求項1に記載の平面光回路アセンブリにおいて、
    前記第2の接着剤は、前記第1の接着剤よりも弾性率が大きいことを特徴とする平面光回路アセンブリ。
  3. 請求項1または2に記載の平面光回路アセンブリにおいて、
    前記平面光回路アセンブリを保護する保護部材をさらに備え、前記保護部材は、前記第2の接着剤で固着されたことを特徴とする平面光回路アセンブリ。
  4. 請求項3に記載の平面光回路アセンブリにおいて、
    前記保護部材は、前記光素子を収容する凹部を備えたことを特徴とする平面光回路アセンブリ。
  5. 請求項4に記載の平面光回路アセンブリにおいて、
    前記保護部材の凹部は、前記平面光回路と接する角が面取りされていることを特徴とする平面光回路アセンブリ。
  6. 平面光回路に光素子を実装した平面光回路アセンブリの製造方法であって、
    前記光素子を前記平面光回路に光学的に結合して第1の接着剤で固着することと、
    前記第1の接着剤の上から第2の接着剤でさらに補強することと
    を備え、前記第1の接着剤は、前記光素子全体を覆わないように適用され、前記第2の接着剤は、前記光素子に触れないように適用されることを特徴とする平面光回路アセンブリの製造方法。
  7. 請求項6に記載の平面光回路アセンブリの製造方法であって、
    前記平面光回路アセンブリを保護する保護部材を前記第2の接着剤で固着することをさらに備えることを特徴とする平面光回路アセンブリの製造方法。
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