JPH09304364A - 被検査体傷判定方法及び装置 - Google Patents

被検査体傷判定方法及び装置

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JPH09304364A
JPH09304364A JP8124303A JP12430396A JPH09304364A JP H09304364 A JPH09304364 A JP H09304364A JP 8124303 A JP8124303 A JP 8124303A JP 12430396 A JP12430396 A JP 12430396A JP H09304364 A JPH09304364 A JP H09304364A
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道レールなどの被検査材における傷の重大
性を高い信頼性で判定できるようにする。 【解決手段】 超音波送受信部12からの送信信号が超
音波探触子11を通じてレール10に放射され、この超
音波パルスの反射の受信信号から反射エコー検出部13
で反射エコーを検出する。反射エコー検出部13で検出
した反射エコーのBスコープ画像上での連結領域を連結
領域抽出部14で抽出し、この抽出した連結領域の特徴
量として、Bスコープ画像上での大きさ、端点位置及び
連結領域を構成する反射エコーの受信信号レベルの代表
値を特徴量抽出部15で抽出するさらに、特徴量抽出部
15で抽出した特徴量に基づいて、連結領域を構成する
反射エコーの反射源である傷の重大性を判定部16で判
定し、表示部17及び記録部18では、傷の位置などと
ともに、傷の重大性の判定結果を画面表示し、また、ハ
ードコピーとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波レール探傷
車におけるレール傷判定装置などに適用して鉄道レール
の傷の判定を行う被検査体傷判定方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の鉄道などのレール(被検査
材)を超音波で探傷する際の計測状態を示す斜視図であ
り、図3は超音波探傷装置2の機能構成を示すブロック
図である。図2及び図3において、この例では、探傷対
象のレール(被検査材)1上を、超音波探傷装置2と接
続されるケーブル3の先端に設けられた超音波探触子4
を移動させてレール1の探傷を行っている。
【0003】図3に示す超音波探傷装置2では、超音波
探触子4がレール1上を接触して移動する。この際、送
信部2aから一定周期で出力する送信信号が超音波探触
子4に入力され、内部の図しない振動子からの超音波パ
ルスがレール1に放射される。この超音波パルスがレー
ル1の傷で反射し、この反射波が超音波探触子4内の振
動子で受信される。
【0004】この受信信号が受信部2bに入力され、こ
こで増幅などを行って、信号処理部2cに入力される。
信号処理部2cでは、ここに設けられたゲート回路によ
って所定のビーム路程範囲のみを検出範囲として選択
し、さらに、アナログ信号をデジタル信号に変換し、受
信信号ベルを判定レベルと比較して反射エコーを検出す
る。この検出した反射エコーデータと図示しない走行距
離センサからの移動量データに基づいて、レール1の傷
の位置や、その重大性の判定を行い、この結果データを
ブラウン管(CRT)などの表示部2dで画面表示して
いる。また、記録部2eのメモリなどに記憶して保存
し、さらに必要に応じて記録紙に印刷して出力してい
る。
【0005】この場合の重大性の判定は、超音波探触子
4がレール1上を移動した際に反射エコーが連続的に検
出される範囲(以下、欠陥指示長さと記載する)が傷の
大きさを表すとの考え方から、その欠陥指示長さが大き
いほど重大性が大きいと判定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
重大性の判定では、以下の欠点があり、この改善が課題
となっている。 (1)超音波探触子4が移動した際に反射エコーが連続
的に検出される場合でも、その傷は一つと限らない。例
えば、図4に示すように、二つの傷a,bが存在する場
合、連続的に反射エコーが検出され、結果的に極めて大
きな欠陥指示長さが検出されてしまう。 (2)欠陥指示長さは、傷の角度によって実際の傷の大
きさと一致しない。例えば、図5(a)に示すように傷
が超音波探触子4の移動方向に対して比較的平行状態の
場合は、欠陥指示長さと実際の傷の大きさとが一致する
が、図5(b)に示すように傷が超音波探触子4の移動
方向に対して傾斜している場合、欠陥指示長さと実際の
傷の大きさが一致しなくなる。 (3)レール1に入射する実際の超音波パルスは、その
放射方向に対してビーム幅が広くなるため、図6に示す
ように欠陥指示長さが実際の傷の大きさよりも長くな
る。この場合、超音波パルスの入射位置から離れた位置
の傷ほど、その程度が大きくなってしまう。 (4)傷の大きさは反射エコーの受信信号レベルに反映
する。すなわち、超音波パルスには、ビーム幅に広がり
があるため、例えば、図7(a)に示すようにビーム幅
以上に傷が大きい場合は、超音波パルスの全エネルギー
が反射されるのに対して、図7(b)に示すように、ビ
ーム幅より傷が小さい際には、超音波パルスの一部のエ
ネルギーを反射する。すなわち、受信信号レベルは図7
(b)に示す例より図7(a)に示す例のほうが大きく
なる。ところで、このような検出にかかる情報を従来は
利用しておらず、その正確な傷判定に寄与しないものと
なっている。 (5)傷の重大性は、その大きさばかりなく、例えば、
レール1の表面から、どの程度の深さまで傷が達してい
るかなどの評価要素も有しているが、この考慮を従来は
行っておらず、この場合、正確な傷判定ができ難いもの
となっている。
【0007】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、鉄道レールなどの被検査材
における傷の重大性を高い信頼性で判定できる被検査体
傷判定方法及び装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の被検査体傷判定方法は、超音波パルスを被
検査体に放射して得られた反射エコーから被検査体の傷
を判定する際に、反射エコーのBスコープ画像上での連
結領域を抽出し、この抽出した連結領域の特徴量として
の、Bスコープ画像上での大きさ、端点位置及び連結領
域を構成する反射エコーの受信信号レベルの代表値を求
め、次に、この特徴量に基づいて、連結領域を構成する
反射エコーの反射源である傷の重大性を判定している。
【0009】また、本発明の被検査体傷判定装置は、超
音波パルスを被検査体に放射して得られた反射エコーか
ら被検査体の傷を判定するものであり、反射エコー検出
部が、被検査体に放射した超音波パルスの反射の受信信
号から反射エコーを検出し、連結領域抽出部が反射エコ
ー検出部で検出した反射エコーのBスコープ画像上での
連結領域を抽出する。さらに、特徴量抽出部が連結領域
抽出部で抽出した連結領域の特徴量として、Bスコープ
画像上での大きさ、端点位置及び連結領域を構成する反
射エコーの受信信号レベルの代表値を抽出し、この特徴
量抽出部で抽出した特徴量に基づいて、連結領域を構成
する反射エコーの反射源である傷の重大性を判定部で判
定する。
【0010】さらに、本発明の被検査体傷判定方法及び
装置では、連結領域を構成する反射エコーの受信信号レ
ベルの代表値を、連結領域を構成する反射エコーの受信
信号レベルの最大値としている。また、本発明の被検査
体傷判定方法及び装置では、連結領域のBスコープ画像
上での大きさに対して、超音波パルスのビーム幅を差し
引く補正を施すようにしている。
【0011】さらに、本発明の被検査体傷判定方法及び
装置では、抽出した連結領域の特徴量として、さらに、
連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の代表値を
求め、連結領域を構成する反射エコーの受信信号レベル
の代表値に対して、連結領域を構成する反射エコーのビ
ーム路程の代表値が小さいほど、受信信号レベルの代表
値が小さくなるように補正を施している。
【0012】また、本発明の被検査体傷判定方法及び装
置では、連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の
代表値を、連結領域の重心に位置する反射エコーのビー
ム路程としている。さらに、本発明の被検査体傷判定方
法及び装置では、連結領域を構成する反射エコーのビー
ム路程の代表値を、連結領域を構成する反射エコーの受
信信号レベルの代表値との差が最小の受信信号レベルの
反射エコーのビーム路程としている。また、本発明の被
検査体傷判定方法及び装置では、被検査体がレールであ
るとともに、この被検査体傷判定方法及び装置を、超音
波レール探傷車におけるレール傷判定装置に適用するも
のである。
【0013】このような本発明の被検査体傷判定方法及
び装置では、反射エコーのBスコープ画像上での連結領
域ごとに判定を行うので、個々の傷の重大性が高い信頼
性で判定される。また、従来の欠陥指示長さに代えてB
スコープ画像上での大きさを用いて判定するため、傷の
角度にかかわらず、実際の傷の大きさが評価できるよう
になり、この場合も個々の傷の重大性が高い信頼性で判
定される。
【0014】さらに、Bスコープ画像上での傷の大きさ
に加えて、受信信号レベルも利用して傷の大きさを推定
し、また、端点位置に注目することによって傷が表面か
らどれだけの深さまで達しているかを考慮しているの
で、傷の重大性が高い信頼性で判定される。また、Bス
コープ画像上での傷の大きさに対してビーム幅の補正が
行われ、かつ、受信信号レベルに対してビーム幅の広が
り及び減衰を考慮したビーム路程に応じた補正が行われ
るので、より正確に傷の大きさが推定される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の被検査体傷判定方
法及び装置の実施形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の被検査体傷判定方法及び装置の実施
形態の構成を示すブロック図である。図1において、こ
の被検査体傷判定装置では、検査対象のレール10上を
移動しながら超音波パルスをレール10内部に放射し、
かつ、反射波を受信する超音波探触子11を有し、ま
た、超音波探触子11へ、その移動における一定間隔で
送信信号を送出するとともに、超音波探触子11におけ
る振動子で受信される受信信号を増幅して出力する超音
波送受信部12を有している。
【0016】さらに、この被検査体傷判定装置には、超
音波送受信部12が出力する受信信号から所定のビーム
路程の範囲のみを検出範囲とし、かつ、デジタル信号に
変換して出力する反射エコー検出部13が設けられてい
る。また、この反射エコー検出部13では受信信号レベ
ルを所定の判定レベルと比較し、この受信信号レベルに
おける判定レベル以上の部分を反射エコーとして検出
し、この検出した反射エコー、受信信号レベル、ビーム
路程及び超音波探触子11の移動量を示す移動距離デー
タを出力する。
【0017】また、反射エコー検出部13で検出した反
射エコーのBスコープ画像上での連結領域を抽出する連
結領域抽出部14を有し、さらに、この連結領域抽出部
14で抽出された反射エコーのBスコープ画像上での連
結領域の特徴量として、Bスコープ画像上での大きさ、
端点位置及び連結領域を構成する反射エコーの受信信号
レベルの代表値を抽出する特徴量抽出部15が設けられ
ている。
【0018】また、この特徴量抽出部15で抽出した反
射エコーのBスコープ画像上での連結領域の特徴量から
傷の重大性を判定する判定部16と、この判定した傷の
位置などとともに、傷の重大性の判定結果を画面表示す
るブラウン管(CRT)などで構成される表示部17及
び、判定した傷の位置及び傷の重大性の判定結果をハー
ドディスク(HDD)などに記憶し、かつ、印刷したハ
ードコピー(記録紙)を出力する記録部18が設けられ
ている。さらに、超音波探触子11がレール10上を移
動した際の移動距離データを出力する移動距離センサ1
9を有している。なお、反射エコー検出部13、連結領
域抽出部14、特徴量抽出部15及び判定部16は、ゲ
ート回路、A/D変換器、カウンタ、CPU、メモリ、
I/O回路及びデバイスコントローラ等で構成すること
が出来る。
【0019】次に、この実施形態の構成における動作に
ついて説明する。図1において、超音波探触子11が検
査対象のレール10上を接触しながら移動し、この移動
距離が移動距離センサ19で検出される。この際、超音
波送受信部12は、移動距離センサ19からの移動距離
データに基づいて、移動における一定間隔で送信信号を
超音波探触子11に出力し、超音波探触子11内の振動
子から超音波パルスがレール10へ放射される。この超
音波パルスがレール10の傷などで反射し、この反射エ
コーが超音波探触子11内の振動子で受信される。
【0020】この受信信号が超音波送受信部12で増幅
されて、反射エコー検出部13に出力される。反射エコ
ー検出部13では、超音波送受信部12からの受信信号
を、図示しないゲート回路を通じて所定のビーム路程の
範囲のみを検出範囲として選択し、アナログ受信信号を
デジタル信号に変換する。さらに、反射エコー検出部1
3は受信信号レベルを所定の判定レベルと比較し、受信
信号レベルの判定レベル以上の部分を反射エコーとして
検出する。この検出した反射エコーの受信信号レベル及
びビーム路程、さらに移動距離センサ19で得られる超
音波探触子11の移動距離データを連結領域抽出部14
へ出力する。
【0021】ここで、ビーム路程は超音波パルスが超音
波探触子11からレール10へ放射されてから、傷など
で反射して受信されるまでの伝播時間と等価であり、こ
の時間をカウンタなどで計数することによって求める。
連結領域抽出部14では、反射エコー検出部13で検出
した反射エコーのBスコープ画像上での連結領域を抽出
する。このBスコープ画像は、超音波探触子11の移動
距離、すなわち、超音波パルスの入射位置とビーム路程
(伝播時間)とを縦横軸として反射エコーが存在する位
置の画素の値を一定、例えば、「1」とし、又は、反射
エコーの受信信号レベルに応じた値とし、反射エコーが
存在しない位置の画素値を、例えば、「0」としたもの
である。
【0022】このBスコープ画像上での連結領域、すな
わち、Bスコープ画像上で相互に連結関係を有する反射
エコーの画素の集合を一つの連結領域として抽出する。
これは、例えば、ラベリングと呼称される画像処理手法
を用いて行うことが出来る。このラベリングについて
は、例えば、「コンピュータ画像処理入門」(田村監修
総研出版 1985年)に記載があり、連結領域ごとに
ラベル(番号)を割り付ける処理を行うものである。ま
た、別の方法として、当出願人が特許出願番号第8ー0
75501号をもって提案した「Bスコープ画像の連結
領域抽出方法及び装置」記載の方法を用いることも可能
である。
【0023】以下、後者の方法に基づく連結領域抽出処
理について簡単に説明する。まず、反射エコー検出部1
3で反射エコーが検出されるごとに、超音波パルスの入
射位置とビーム路程で規定されるBスコープ画像上での
位置に注目し、この位置と、すでに使用されている割付
番号を最後に割り付けた反射エコーのBスコープ画像上
での位置とを比較して、両者の距離が所定範囲である際
に、検出した反射エコーに、すでに使用されている割付
番号を割り付ける。また、前記の条件で検出した反射エ
コーにすでに使用されている割付番号が割り付けられな
かった場合、前記検出された反射エコーに未使用の割付
番号を割り付ける。
【0024】この処理手順によって、Bスコープ画像上
での連結領域ごとに異なる割付番号が割り付けられ、そ
の連結領域が抽出されることになる。なお、連結条件
は、反射エコーを有する際の画素が隣接するとともに、
例えば、反射エコーを有する際の画素間に存在する反射
エコーが無い際の画素が所定数以下であるとを条件とし
ても良い。この場合、反射エコーが多少欠落しても一つ
の連結領域とみなすことが出来る。
【0025】次に、特徴量抽出部15では、連結領域抽
出部14で抽出された反射エコーのBスコープ画像上で
の連結領域の特徴量として、Bスコープ画像上での大き
さ、端点位置及び連結領域を構成する反射エコーの受信
信号レベルの代表値を求める。まず、連結領域の両端点
位置は、連結領域抽出部14の連結領域抽出処理におい
て、ある割付番号を最初に割り付けられた反射エコー
と、最後に割り付けれた反射エコーの、それぞれのBス
コープ画像上での位置として求められる。また、連結領
域の大きさは、例えば、両端点位置間の距離として求め
られる。
【0026】さらに、連結領域を構成する反射エコーの
受信レベルの代表値は、例えば、連結領域を構成する反
射エコーの受信信号レベルの最大値とすれば良い。な
お、特徴量抽出部15には、連結領域の大きさ及び連結
領域を構成する反射エコーの受信信号レベルの代表値に
対して、次の補正を施す機能を持たせても良い。この補
正では、連結領域の大きさに対し、超音波パルスのビー
ム幅の広がりの影響を除去するために、ビーム幅を差し
引く。簡易的にはビーム幅を一定値として、所定値を差
し引けば良い。より正確には、超音波探触子11からの
距離が大きくなるほどビーム幅が広くなることを考慮し
て、ビーム幅をビーム路程の関数として予め定めてお
き、連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の代表
値に対するビーム幅を差し引けば良い。
【0027】この連結領域を構成する反射エコーのビー
ム路程の代表値としては、例えば、連結領域の重心に位
置する反射エコーのビーム路程を用いる。ここで重心は
モーメント特徴として定義されるが、例えば、簡易的に
両端点の中心として算出することも可能である。また、
別のビーム路程の代表値として、連結領域を構成する反
射エコーの受信信号レベルの代表値との差が最小の受信
信号レベルの反射エコーのビーム路程を採用することも
出来る。これは連結領域を構成する反射エコーの受信信
号レベルの最大値を代表値とした場合、最大の受信信号
レベルの反射エコーのビーム路程となる。
【0028】次に、連結領域を構成する反射エコーの受
信信号レベルの代表値に対しては、超音波パルスのビー
ム幅の広がりや、エネルギーの減衰を考慮して、例え
ば、ビーム路程についての非減少関数である正の補正係
数を予め定めておき、連結領域を構成する反射エコーの
ビーム路程の代表値に対する補正係数を乗じれば良い。
ここで、連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の
代表値は、前記の代表値を用いれば良い。
【0029】判定部16では、特徴量抽出部15で抽出
した反射エコーのBスコープ画像上での連結領域の特徴
量であるBスコープ画像上での大きさ、端点位置及び連
結領域を構成する反射エコーの受信信号レベルの代表値
に基づいて、連結領域を構成する反射エコーの反射源で
ある傷の重大性を判定する。この傷の重大性の具体的な
判定方法は、例えば、連結領域の大きさをL、両端点中
のレール10の表面から離れた方のレール10の表面か
らの距離をD、受信信号レベルの代表値をH、所定係数
をk1,k2及びk3として、傷の重大性を表す指数S
を次式(1)で算出する。この指数Sの値で重大性が判
定される。
【0030】 S=k1・L+k2・D+k3・H …(1) このようにして得られた傷の位置などとともに、傷の重
大性の判定結果を表示部17及び記録部18で画面表示
し、また、ハードディスクに記憶し、さらに、ハードコ
ピーとして出力する。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の被検査体傷判定方法及び装置によれば、反射エコーの
Bスコープ画像上での連結領域ごとに判定している。さ
らに、従来の欠陥指示長さに代えてBスコープ画像上で
の大きさを用いて判定しているため、傷の角度にかかわ
らず、実際の傷の大きさで、その評価が行われる。ま
た、Bスコープ画像上での傷の大きさに加えて、受信信
号レベルも利用して傷の大きさを推定し、また、端点位
置に注目することによって傷が表面からどれだけの深さ
まで達しているかを考慮している。この結果、個々の傷
の重大性が高い信頼性で判定できるようになる。
【0032】また、Bスコープ画像上での傷の大きさに
対してビーム幅の補正が行われるとともに、受信信号レ
ベルに対してビーム幅の広がり及び減衰を考慮したビー
ム路程に応じた補正が行われるため、より正確に傷の大
きさが推定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被検査体傷判定方法及び装置の実施形
態の構成を示すブロック図
【図2】従来例にあって鉄道レールを超音波で探傷する
際の計測状態を示す斜視図
【図3】従来の超音波探傷装置の構成を示すブロック図
【図4】従来例にあってレールに二つの傷が存在する検
出状態を説明するための図
【図5】従来例にあって欠陥指示長さと実際の傷の大き
さとの一致又は不一致の検出状態を説明するための図
【図6】従来例にあって欠陥指示長さが実際の傷の大き
さよりも長くなる検出状態を説明するための図
【図7】従来例にあってビーム範囲と傷の大きさとの検
出状態を説明するための図
【符号の説明】
10:レール 11:超音波探触子 12:超音波送受信部 13:反射エコー検出部 14:連結領域抽出部 15:特徴量抽出部 16:判定部 17:表示部 18:記録部 19:移動距離センサ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波パルスを被検査体に放射して得られ
    た反射エコーから前記被検査体の傷を判定する被検査体
    傷判定方法において、 反射エコーのBスコープ画像上での連結領域を抽出し、
    この抽出した連結領域の特徴量としての、Bスコープ画
    像上での大きさ、端点位置及び連結領域を構成する反射
    エコーの受信信号レベルの代表値を求め、次に、この特
    徴量に基づいて、前記連結領域を構成する反射エコーの
    反射源である傷の重大性を判定することを特徴とする被
    検査体傷判定方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の被検査体傷判定方法に
    おいて、 前記連結領域を構成する反射エコーの受信信号レベルの
    代表値が、前記連結領域を構成する反射エコーの受信信
    号レベルの最大値であることを特徴とする被検査体傷判
    定方法。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2記載の被検査体傷判定
    方法において、 前記連結領域のBスコープ画像上での大きさに対して、
    前記超音波パルスのビーム幅を差し引く補正を施すこと
    を特徴とする被検査体傷判定方法。
  4. 【請求項4】前記請求項1,2又は3記載の被検査体傷
    判定方法において、抽出した前記連結領域の特徴量とし
    て、さらに、前記連結領域を構成する反射エコーのビー
    ム路程の代表値を求め、前記連結領域を構成する反射エ
    コーの受信信号レベルの代表値に対して、前記連結領域
    を構成する反射エコーのビーム路程の代表値が小さいほ
    ど、前記受信信号レベルの代表値が小さくなるように補
    正を施すことを特徴とする被検査体傷判定方法。
  5. 【請求項5】前記請求項4記載の被検査体傷判定方法に
    おいて、 前記連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の代表
    値を、前記連結領域の重心に位置する反射エコーのビー
    ム路程とすることを特徴とする被検査体傷判定方法。
  6. 【請求項6】前記請求項4記載の被検査体傷判定方法に
    おいて、 前記連結領域を構成する反射エコーのビーム路程の代表
    値を、前記連結領域を構成する反射エコーの受信信号レ
    ベルの代表値との差が最小の受信信号レベルの反射エコ
    ーのビーム路程とすることを特徴とする被検査体傷判定
    方法。
  7. 【請求項7】超音波パルスを被検査体に放射して得られ
    た反射エコーから前記被検査体の傷を判定する被検査体
    傷判定装置において、 前記被検査体に放射した超音波パルスの反射の受信信号
    から反射エコーを検出する反射エコー検出部と、 前記反射エコー検出部で検出した反射エコーのBスコー
    プ画像上での連結領域を抽出する連結領域抽出部と、 前記連結領域抽出部で抽出した連結領域の特徴量とし
    て、Bスコープ画像上での大きさ、端点位置及び前記連
    結領域を構成する反射エコーの受信信号レベルの代表値
    を抽出する特徴量抽出部と、 前記特徴量抽出部で抽出した特徴量に基づいて、連結領
    域を構成する反射エコーの反射源である傷の重大性を判
    定する判定部と、 を備えることを特徴とする被検査体傷判定装置。
  8. 【請求項8】前記請求項7記載の被検査体傷判定装置に
    おいて、 前記特徴量抽出部が抽出する連結領域を構成する反射エ
    コーの受信信号レベルの代表値を、前記連結領域を構成
    する反射エコーの受信信号レベルの最大値とすることを
    特徴とする被検査体傷判定装置。
  9. 【請求項9】前記請求項7又は8記載の被検査体傷判定
    装置において、 前記特徴量抽出部が、前記連結領域のBスコープ画像上
    での大きさに対して、前記超音波パルスのビーム幅を差
    し引く補正を施すことを特徴とする被検査体傷判定装
    置。
  10. 【請求項10】前記請求項7,8又は9記載の被検査体
    傷判定装置において、 前記特徴量抽出部では、前記連結領域抽出部で抽出した
    連結領域の特徴量として、さらに、前記連結領域を構成
    する反射エコーのビーム路程の代表値を求めるととも
    に、前記連結領域を構成する反射エコーの受信信号レベ
    ルの代表値に対して、前記連結領域を構成する反射エコ
    ーのビーム路程の代表値が小さいほど、前記受信信号レ
    ベルの代表値が小さくなるように補正を施すことを特徴
    とする被検査体傷判定装置。
  11. 【請求項11】前記請求項10記載の被検査体傷判定装
    置において、 前記特徴量抽出部が抽出する前記連結領域を構成する反
    射エコーのビーム路程の代表値を、前記連結領域の重心
    に位置する反射エコーのビーム路程とすることを特徴と
    する被検査体傷判定装置。
  12. 【請求項12】前記請求項10記載の被検査体傷判定装
    置において、 前記特徴量抽出部が抽出する前記連結領域を構成する反
    射エコーのビーム路程の代表値を、前記連結領域を構成
    する反射エコーの受信信号レベルの代表値との差が最小
    の受信信号レベルの反射エコーのビーム路程とすること
    を特徴とする被検査体傷判定装置。
  13. 【請求項13】前記請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9,10,11又は12記載の被検査体傷判定
    方法及び装置において、 被検査体がレールであることを特徴とする被検査体傷判
    定方法及び装置。
  14. 【請求項14】前記請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9,10,11又は12記載の被検査体傷判定
    方法及び装置を、超音波レール探傷車におけるレール傷
    判定装置に適用することを特徴とする被検査体傷判定方
    法及び装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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RU2809185C1 (ru) * 2023-05-16 2023-12-07 Акционерное общество "РАДИОАВИОНИКА" Способ многоканального ультразвукового контроля рельсов

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