JPH09304339A - 電気泳動センサー - Google Patents
電気泳動センサーInfo
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- JPH09304339A JPH09304339A JP8119892A JP11989296A JPH09304339A JP H09304339 A JPH09304339 A JP H09304339A JP 8119892 A JP8119892 A JP 8119892A JP 11989296 A JP11989296 A JP 11989296A JP H09304339 A JPH09304339 A JP H09304339A
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- Japan
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- electrophoretic
- prism
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- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
センサーを得る。 【解決手段】 試料液11を含浸する電気泳動媒体20と、
第1電極12と、第2電極13と、これらの電極12および13
間に試料液11中の検出対象物質を泳動させる直流電圧を
印加する手段14とからなる電気泳動装置において、第1
電極12を金属膜から構成してプリズム15の一面に形成す
るとともに、光ビーム16を発生させる光源17と、光ビー
ム16をプリズム15に通し、プリズム15と第1電極12との
界面15aに対して種々の入射角が得られるように入射さ
せるシリンドリカルレンズ18と、界面15aで全反射した
光ビーム16の強度を、種々の入射角毎に検出可能な光検
出手段19とを設ける。
Description
て試料中の物質を分析する電気泳動センサーに関するも
のである。
されるように、電気泳動を利用して試料中の物質を分析
するための電気泳動装置が知られている。この電気泳動
装置は基本的に、試料を含浸する電気泳動媒体に直流電
圧を印加して、試料中の蛋白質、蛋白質分核物、核酸、
核酸分解物等の電荷を有する物質を該媒体において電気
泳動させ、各物質の泳動速度の違いを利用してそれらを
電気泳動媒体において空間的に分離させるものである。
媒体としてポリアクリルアミドゲル、アガロースゲル等
からなるゲルシートが多く用いられている。そして、そ
こに空間的に分離した試料中の物質を分析する上では、
試料中の物質に予め蛍光体や放射線同位元素等からなる
標識を付けておき、電気泳動後の電気泳動媒体における
標識の位置を、写真感光材料や、例えば特開昭62−9
0600号に示されている蓄積性蛍光体シート等に記録
する手法が広く採用されている。
置を記録するには、写真感光材料や蓄積性蛍光体シート
等に対する露光操作や、さらには写真感光材料の現像処
理、蓄積性蛍光体シートの蓄積記録情報を読み取る処理
等が必要であり、そのために、電気泳動装置による試料
分析はかなり面倒なものとなっていた。また、試料中の
物質に放射線同位元素等からなる標識を付ける作業は煩
わしいものであり、そして人体への悪影響も懸念される
ものである。
であり、面倒な操作や処理を必要とせずに、試料中の物
質を簡単に分析可能な電気泳動センサーを提供すること
を目的とする。
泳動センサーは、請求項1に記載の通り、試料を含浸す
る電気泳動媒体と、この電気泳動媒体の一端に接する状
態に配された、金属膜からなる第1の電極と、上記電気
泳動媒体の他端側に配された第2の電極と、上記第1お
よび第2の電極を介して電気泳動媒体に、試料中の検出
対象物質を上記他端から一端側に泳動させる直流電圧を
印加する手段と、上記電気泳動媒体の一端と反対側から
第1の電極に接する状態に配置されたプリズムと、光ビ
ームを上記プリズムに通し、該プリズムと第1の電極と
の界面に対して、種々の入射角が得られるように入射さ
せるビーム照射系と、上記界面で全反射した光ビームの
強度を、上記種々の入射角毎に検出可能な光検出手段と
を備えてなるものである。
には、比較的細い光ビームを偏向させて上記界面に入射
させてもよいし、あるいは光ビームに種々の角度で入射
する成分が含まれるように、比較的太い光ビームを上記
界面で集束するように入射させてもよい。前者の場合
は、光ビームの偏向にともなって出射角が変化する光ビ
ームを、光ビームの偏向に同期移動する小さな光検出器
によって検出したり、出射角の変化方向に沿って延びる
エリアセンサーによって検出することができる。一方後
者の場合は、種々の出射角で出射した各光ビームを全て
受光できる方向に延びるエリアセンサーによって検出す
ることができる。
は、請求項2に記載の通り、上記と同様の電気泳動媒
体、第1の電極(ただし、この場合は金属膜に限るもの
ではなく、透明電極とされる)、第2の電極、直流電圧
印加手段およびプリズムに加えて、所定の偏光状態とし
た光ビームを、上記プリズムと第1の電極との界面で全
反射するように、該プリズム側から入射させるビーム照
射系と、この光ビームの、上記全反射による偏光状態の
変化を検出する手段とが設けられてなるものである。
ーは、特に蛍光体による標識が付けられた検出対象物質
を含む試料を対象とするものであり、詳しくは請求項3
に記載の通り、第2の電気泳動センサーにおけるのと同
様の電気泳動媒体、第1の電極、第2の電極、直流電圧
印加手段およびプリズムに加えて、光ビームを、上記プ
リズムと第1の電極との界面で全反射するように、該プ
リズム側から入射させるビーム照射系と、上記界面から
漏れ出たエバネッセント波により励起されて、蛍光体標
識から発せられた蛍光を検出する手段とが設けられてな
るものである。
光ビームを金属膜からなる第1の電極に対して全反射角
以上の入射角で入射させると、この第1の電極に接して
いる試料中に電界分布をもつエバネッセント波が生じ、
このエバネッセント波によって金属膜と試料との界面に
表面プラズモンが励起される。入射角がある特定の角度
θSPになったとき、エバネッセント光の波数と表面プラ
ズモンの波数とが等しくなり、波数整合が成立する。こ
の状態では、光のエネルギーが表面プラズモンに移行す
るので、プリズムと第1の電極との界面で全反射する光
の強度が鋭く低下する。ただし、この現象が生じるの
は、入射光がP偏光(偏光が金属膜に垂直な状態)のと
きに限られる。
ズモンの波数が分かると、試料の誘電率が求められる。
すなわち表面プラズモンの波数をKSP、表面プラズモン
の角周波数をω、cを真空中の光速、εm とεs をそれ
ぞれ金属、試料の誘電率とすると、以下の関係がある。
曲線等に基づいて試料中の特定物質の濃度が分かるの
で、結局、上記反射光強度が低下する入射角θSPを知る
ことにより、試料中の特定物質を定量分析することがで
きる。
到達した物質のみが検出されるのであるが、試料中に含
まれる複数の物質は、泳動速度の違いにより、互いに時
間差を伴って第1の電極に到達するから、それらの物質
は時間的に分離して検出されることになる。
センサーによれば、試料中に含まれる複数の物質が時間
的に分離して検出されるから、これらの物質を空間的に
分離、記録するための露光操作や現像処理等が不要とな
り、試料中の物質を簡単に分析可能となる。
の反射光強度に基づいて試料中の物質を分析するもので
あるから、その使用に際して試料中の物質に標識を付け
る必要がなく、この点からも分析作業が簡素化され得
る。
よる効果について説明する。第1媒質中を進行する光ビ
ームが、該第1媒質とそれよりも低屈折率の第2媒質と
の界面で全反射するとき、上にも述べた通り、第2媒質
側にエバネッセント波と呼ばれる光が漏れ出る。上記界
面に偏光している光ビームを入射させた際には、全反射
の前と後とで偏光状態(つまりp偏光成分とs偏光成分
との間の位相差)が変化し、そしてこの偏光状態の変化
は、上記エバネッセント波と相互作用する第2媒質に応
じた固有のものとなる。
ズムを上記第1媒質として、また第1の電極およびそこ
に到達した物質を上記第2媒質として作用するように構
成したものであり、そこで、全反射による光ビームの偏
光状態の変化を検出することにより、試料中の物質を定
量分析可能となる。このように本装置でも、第1の電極
に到達した物質のみが検出される。そして、試料中に含
まれる複数の物質は、泳動速度の違いにより互いに時間
差を伴って第1の電極に到達するから、それらの物質は
時間的に分離して検出されることになる。
る第1の電極は透明電極であるから、エバネッセント波
は試料液中に漏れ出るようになり、したがって、試料分
析はこの電極に妨げられることなく行なわれ得る。
センサーによれば、試料中に含まれる複数の物質が時間
的に分離して検出されるから、これらの物質を空間的に
分離、記録するための露光操作や現像処理等が不要とな
り、試料中の物質を簡単に分析可能となる。
偏光状態の変化を検出して試料中の物質を分析するもの
であるから、その使用に際して試料中の物質に標識を付
ける必要がなく、この点からも分析作業が簡素化され得
る。
よる効果について説明する。この第3の電気泳動センサ
ーは、光ビームをプリズムと第1の電極との界面で全反
射させ、そのとき該界面から漏れ出たエバネッセント波
により励起されて、標識をなす蛍光体から発せられた蛍
光を検出するように構成されているので、第1の電極に
到達している物質をこの蛍光に基づいて定量分析可能と
なる。
した物質のみが検出される。そして、試料中に含まれる
複数の物質は、泳動速度の違いにより互いに時間差を伴
って第1の電極に到達するから、それらの物質は時間的
に分離して検出されることになる。
センサーによれば、試料中に含まれる複数の物質が時間
的に分離して検出されるから、これらの物質を空間的に
分離、記録するための露光操作や現像処理等が不要とな
り、試料中の物質を簡単に分析可能となる。
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態である電気泳動センサーの側面形状を示すもので
ある。
は、試料液11が満たされる保温水槽10と、この保温水槽
10の下部において試料液11に接するように配された第1
電極12と、保温水槽10の上部において試料液11に接する
ように配された第2電極13と、この第2電極13と第1電
極12との間に直流電圧を印加する直流電源14とを有して
いる。なお上記第1電極12としては、例えば金、銀等か
らなる金属膜が用いられている。
に下側(保温水槽10の外側)から接する三角柱状のプリ
ズム15と、1本の光ビーム16を発生させる半導体レーザ
ー等の光源17と、この光源17から発散光状態で出射した
光ビーム16をプリズム15の長軸に垂直な面(紙面に平行
な面)内のみで集束させるシリンドリカルレンズ18と、
プリズム15と第1電極12との界面15aで全反射した光ビ
ーム16の強度を検出する光検出手段19とを備えている。
作用により上述のように集束するので、図中に最小入射
角θ1 と最大入射角θ2 とを例示するように、界面15a
に対して種々の入射角θで入射する成分を含むことにな
る。なおこの入射角θは、全反射角以上の角度とされ
る。そこで、光ビーム16は界面15aで全反射し、この反
射した光ビーム16には、種々の反射角で反射する成分が
含まれることになる。
の反射角で反射した全部の光ビーム16を受光できる方向
に受光部が延びる、例えばCCDラインセンサ等が用い
られている。そこで、この光検出手段19の各受光素子毎
に出力される光検出信号S1は、上記種々の反射角毎に
(つまり、種々の入射角毎に)光ビーム16の強度を示す
ものとなる。
試料分析について説明する。保温水槽10の中には、一端
(図中の下端)が第1電極12に接する状態にして、例え
ばポリアクリルアミドゲルからなる電気泳動媒体として
のゲルシート20が配される。またこの保温水槽10の中に
は、試料液11が満たされる。一方、直流電源14により、
第1電極12と第2電極13との間に直流電圧が印加され
る。そして、上述のように集束する光ビーム16が、第1
電極12に向けて照射される。この第1電極12とプリズム
15との界面15aで全反射した光ビーム16は、光検出手段
19によって検出される。
毎に出力される光検出信号S1は、全反射した光ビーム
16の強度Iを入射角θ毎に示すものとなる。そしてこの
反射光強度Iと入射角θとの関係は、概ね図2に示すよ
うなものとなる。
光は、第1電極12と試料液11との界面に表面プラズモン
を励起させるので、この光については反射光強度Iが鋭
く低下する。光検出手段19の各受光素子毎に出力される
光検出信号S1を用いれば上記入射角θSPが分かり、こ
のθSPの値に基づいて試料液11中の物質を定量分析する
ことができる。その理由は、先に詳しく説明した通りで
ある。
た第1電極12と第2電極13との間に直流電圧が印加され
ているので、第1電極12には、ゲルシート20を電気泳動
した試料液11中の複数の物質が次々に到達する。このと
き、これら複数の物質は電気泳動速度の違いにより、互
いに時間間隔を置いて第1電極12に到達する。つまり、
上記光検出信号S1に基づいて定量分析される物質はこ
のように電気泳動した物質であり、そして各物質は時間
軸上で変化する光検出信号S1に基づいて、互いに分離
して検出されることとなる。
射角θを得るために、比較的太い光ビーム16を界面15a
で集束するように入射させているが、比較的細い光ビー
ムを偏向させることによって種々の入射角θを得るよう
にしてもよい。
形態について説明する。なおこの図3において、図1中
の要素と同等の要素には同番号を付し、それらについて
の重複した説明は省略する(以下、同様)。
と比べると、基本的に、電気泳動用の構成は同等で、光
によるセンサー部が異なるものである。すなわちこの図
3の電気泳動センサーは、前述と同様のプリズム15と、
このプリズム15の一面(図中の上面)に形成されて、試
料液11に接触させられる透明な第1電極30と、1本の光
ビーム31を発生させるレーザー光源32と、この光源32か
ら出射した光ビーム31の偏光状態を制御する偏光子33お
よびλ/4板34と、プリズム15と第1電極30との界面15
aで全反射した光ビーム31の光路に配された検光子35
と、この検光子35を通過した光ビーム31の強度を検出す
る光検出手段36とを備えている。
34からなるビーム照射系は、光ビーム31が上記界面15a
に全反射角以上の入射角で入射するように配置されてい
る。また偏光子33およびλ/4板34によって光ビーム31
は、界面15aに入射する直前に円偏光となる。また検光
子35は光軸周りに回転されるようになっている。
試料分析について説明する。保温水槽10の中には、一端
(図中の下端)が第1電極30に接する状態にして、前述
のゲルシート20が配される。またこの保温水槽10の中に
は、試料液11が満たされる。一方、直流電源14により、
第1電極30と第2電極13との間に直流電圧が印加され
る。そして、上述のような円偏光とされた光ビーム31
が、第1電極30に向けて照射される。この第1電極30と
プリズム15との界面15aで全反射した光ビーム31は、光
検出手段36によって検出される。
射するとき、入射光と反射光とでは、そのp偏光成分
(界面15aに平行な振動面を有する偏光成分)とs偏光
成分(界面15aに垂直な振動面を有する偏光成分)との
位相差が異なる。この全反射による位相差の変化つまり
偏光状態の変化は、第1電極30に付着している分析対象
物質の物性および総量を反映したものとなる。そこで、
光検出手段36の出力S2から偏光の楕円率を測定し、円
偏光からのずれを調べることで、全反射による偏光状態
の変化、つまりは分析対象物質の物性および総量を求め
ることができる。
間に直流電圧が印加されているので、第1電極30には、
ゲルシート20を電気泳動した試料液11中の複数の物質が
次々に到達する。そして、これら複数の物質は電気泳動
速度の違いにより、互いに時間間隔を置いて第1電極30
に到達するから、時間的に互いに分離して検出されるこ
ととなる。
反射による偏光状態の変化を、回転する検光子35と光検
出手段36とによって検出しているが、この偏光状態の変
化はその他の公知の手法によって検出することも可能で
ある。例えば、検光子35を固定状態にしておけば、偏光
状態の変化にともなって光検出信号S2が刻々変化する
ので、この光検出信号S2の値に基づいて偏光状態の変
化をリアルタイムで検出することができる。なお図4に
は、時間経過に伴なう光検出信号S2の変化の様子の一
例を示してある。
は、コラーゲンポリペプチド鎖の分離検出が挙げられ
る。コラーゲン中のα鎖、β鎖、γ鎖は、分子量がそれ
ぞれ96000、192000、288000である。
それらを検出する場合、第1電極30が陽極となるように
電圧を掛けるとそれぞれの物質が第1電極30側に泳動
し、そして、それらの泳動速度は分子量が小さいものほ
ど大となる。したがって、α鎖、β鎖、γ鎖がこの順に
第1電極30に到達する。それぞれの物質が第1電極30に
到達すると、該電極30の表面近傍の誘電率(屈折率)が
各物質に応じて変化し、それにより上述の偏光状態が変
化する。この偏光状態の変化は、上記の通り光検出信号
S2の変化として検出される。
形態について説明する。この図5の電気泳動センサーも
図1のものと比べると、基本的に電気泳動用の構成は同
等で、光によるセンサー部が異なるものである。すなわ
ちこの図5の電気泳動センサーは、透明な第1電極30に
接する状態に配置された断面略台形状のプリズム40と、
1本の光ビーム41をこのプリズム40に入射させるレーザ
ー光源42と、後述する蛍光46を集光する集光レンズ43
と、上記蛍光46を選択的に透過させる波長フィルター44
と、上記蛍光46を検出する光検出器45とを有している。
なお上記光源42は、そこから出射した光ビーム41がプリ
ズム40と第1電極30との界面40aで全反射するように配
置されている。
析について説明する。保温水槽10の中には、一端(図中
の下端)が第1電極30に接する状態にして、前述のゲル
シート20が配される。またこの保温水槽10の中には、試
料液11が満たされる。なおこの試料液11中の検出対象物
質は、蛍光体の一種である色素で標識される。一方、直
流電源14により、第1電極30と第2電極13との間に直流
電圧が印加される。そして光ビーム41が、第1電極30に
向けて照射される。
射するとき、該界面40aから第1電極30側にエバネッセ
ント波が漏れ出る。このとき、試料液11中の色素で標識
された物質が第1電極30に到達していれば、この色素は
このエバネッセント波により励起されて、蛍光46を発す
る。この蛍光46は集光レンズ43により集光されて光検出
器45に導かれ、該光検出器45によって検出される。つま
り本装置では、光検出器45の光検出信号S3に基づい
て、色素で標識された試料液11中の物質を検出すること
ができる。
間に直流電圧が印加されているので、第1電極30には、
ゲルシート20を電気泳動した試料液11中の複数の物質が
次々に到達する。そして、これら複数の物質は電気泳動
速度の違いにより、互いに時間間隔を置いて第1電極30
に到達するから、時間的に互いに分離して検出されるこ
ととなる。
形態について説明する。この図6の電気泳動センサー
は、図5の構成に、図1に示された光によるセンサー部
が付加された形のものである。
11中の複数の物質を分離検出する際には、ある特定の物
質のみが色素で標識される。これら複数の物質は、表面
プラズモンを利用するセンサー部(図1のものと同じ)
によって全て検出されるが、特にそれらの中で色素で標
識されたものは、蛍光観測によっても検出され得る。し
たがって、良く分かっている特定の物質を標準サンプル
として色素標識しておくことにより、蛍光検出信号S3
から基準信号を得ながら、その他の物質を光検出信号S
1に基づいて分析可能となる。
形態について説明する。この図7の電気泳動センサー
は、図5の構成に、図3に示された光によるセンサー部
が付加された形のものである。
11中の複数の物質を分離検出する際にも、良く分かって
いる特定の物質が標準サンプルとして色素標識される。
それにより、図6の電気泳動センサーにおけるのと同様
に蛍光検出信号S3から基準信号を得ながら、その他の
物質を分析可能となる。
ーの側面図
の光ビーム入射角と全反射光強度との概略関係を示すグ
ラフ
ーの側面図
変化の様子を概略的に示すグラフ
ーの側面図
ーの側面図
ーの側面図
Claims (3)
- 【請求項1】 試料を含浸する電気泳動媒体と、 この電気泳動媒体の一端に接する状態に配された、金属
膜からなる第1の電極と、 前記電気泳動媒体の他端側に配された第2の電極と、 前記第1および第2の電極を介して前記電気泳動媒体
に、前記試料中の検出対象物質を前記他端から一端側に
泳動させる直流電圧を印加する手段と、 前記電気泳動媒体の一端と反対側から前記第1の電極に
接する状態に配置されたプリズムと、 光ビームを前記プリズムに通し、該プリズムと第1の電
極との界面に対して、種々の入射角が得られるように入
射させるビーム照射系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を、前記種々の入
射角毎に検出可能な光検出手段とを備えてなる電気泳動
センサー。 - 【請求項2】 試料を含浸する電気泳動媒体と、 この電気泳動媒体の一端に接する状態に配された透明な
第1の電極と、 前記電気泳動媒体の他端側に配された第2の電極と、 前記第1および第2の電極を介して前記電気泳動媒体
に、前記試料中の検出対象物質を前記他端から一端側に
泳動させる直流電圧を印加する手段と、 前記電気泳動媒体の一端と反対側から前記第1の電極に
接する状態に配置されたプリズムと、 所定の偏光状態とした光ビームを、前記プリズムと第1
の電極との界面で全反射するように、該プリズム側から
入射させるビーム照射系と、 前記光ビームの、前記全反射による偏光状態の変化を検
出する手段とを備えてなる電気泳動センサー。 - 【請求項3】 蛍光体による標識が付けられた検出対象
物質を含む試料を含浸する電気泳動媒体と、 この電気泳動媒体の一端に接する状態に配された透明な
第1の電極と、 前記電気泳動媒体の他端側に配された第2の電極と、 前記第1および第2の電極を介して前記電気泳動媒体
に、前記試料中の検出対象物質を前記他端から一端側に
泳動させる直流電圧を印加する手段と、 前記電気泳動媒体の一端と反対側から前記第1の電極に
接する状態に配置されたプリズムと、 光ビームを、前記プリズムと第1の電極との界面で全反
射するように、該プリズム側から入射させるビーム照射
系と、 前記界面から漏れ出たエバネッセント波により励起され
て、前記蛍光体から発せられた蛍光を検出する手段とを
備えてなる電気泳動センサー。
Priority Applications (9)
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EP06001542A EP1650549A3 (en) | 1996-04-30 | 1997-04-29 | Surface plasmon sensor |
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- 1996-05-15 JP JP11989296A patent/JP3693750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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