JPH05220131A - 指紋検出方法 - Google Patents

指紋検出方法

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JPH05220131A
JPH05220131A JP4026728A JP2672892A JPH05220131A JP H05220131 A JPH05220131 A JP H05220131A JP 4026728 A JP4026728 A JP 4026728A JP 2672892 A JP2672892 A JP 2672892A JP H05220131 A JPH05220131 A JP H05220131A
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JP
Japan
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fingerprint
light
reflected
sample
infrared rays
Prior art date
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Withdrawn
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JP4026728A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kawaai
吉弘 川相
Koichi Tawara
紘一 田原
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JFE Techno Research Corp
Original Assignee
Kawatetsu Techno Research Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】指紋を検出する際に、検体に直接触れずに、非
接触で検出する。作業者の個人差に関係なく一定品質の
指紋を検出する。 【構成】ランプ光源6からバンドパスフィルタ4a,4
bを経由して、指紋成分中に含まれる水分または脂肪分
などの有機物質によって吸収される波長1.94μmの
赤外線と、吸収量が水分または脂肪分量には影響されな
い波長1.8μmの赤外線とを交互に、検体1に照射
し、検体1から反射される1.94μmと1.8μmの
赤外線量を検出器5で2次元的に計測し、画像演算装置
7およびメモリ装置9でそれぞれを2次元処理して両波
長の赤外線の反射波の比を演算し、その結果をディスプ
レイ10に表示することにより潜在指紋2の所在を特定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鑑識技術分野におい
て、指紋を含む検体から潜在指紋を光学的に検出する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の潜在指紋検出方法には、アルミニ
ウムや石松子などの微粉末を指紋成分中の水分または脂
肪分に付着させて検体と粉末との色調差を利用する固体
法、指紋成分中に含まれるアミノ酸や塩分に化学薬品を
反応させ呈色させる液体法、指紋成分中の脂肪分にヨウ
素ガスを反応させ呈色させる方法や国際公開W085−
00963号公報に示されるようなシアノアクリレート
ガスで指紋隆線部を固着化させ、さらには白色化させる
方法などに代表される気体法がある。
【0003】多くの検体についてはこれらの方法を用い
ることにより検出が可能であるが、表面に複雑な模様の
ある紙幣、新建材のように表面に高分子被膜が施されて
いて指紋の付着しにくいもの、あるいは感熱紙や水溶紙
など熱や水に弱い特殊紙など最近では従来法の適用だけ
では検出の難しい検体例が多く見られるようになってき
た。
【0004】以上の欠点を補う方法として、高出力、単
色光照射により生ずる蛍光を利用する方法、通常はレー
ザ法が、例えば次の文献(1)に提案されている。 (1) E.R.Menzel:Identifica
tion News,International A
ssociation for Identifica
tion,Vol.33,No.9(Septembe
r 1983) このレーザ法では、指紋隆線からの発光を強調するため
に蛍光性を有する色素溶液に接触させたり、化学処理に
より蛍光性を増すなどの処理を行う。これらは、一般に
前処理または事前処理と呼ばれており、例えば特開昭6
1−154537号公報に見られるような手法や、次の
文献(2)、(3)に示されるような化学反応を利用し
た方法などが提案されている。 (2) D.W.Herod,E.R.Menze
l:″Laser Detection of Lat
ent Fingerprints:Ninhydri
n Followed by Zinc Chlori
de″,Journal of Forensic S
cience,JFSCA,Vol.27,No.3,
p513−518(July 1982) (3) V.R.Salares,C.R.Eves,
P.R.Carey:″On the Detecti
on of Fingerprint by Lase
r Exited Luminescence″,Fo
rensic Science Internatio
nal,Vol.14,p229(1979) しかしながら上記のような検出手法では、粉末を直接検
体に塗布するため必要以上に粉末が付着し潜在指紋が壊
されたり、検出液を直接検体にかけるため潜在指紋が流
されたりする恐れがあるので、検体に非接触で指紋を検
出できる手法の実現が望まれている。加えて、粉末や検
出液を塗布する作業において作業者の個人差により検出
される指紋の品質に差があるのも事実である。
【0005】また鑑識技術以外の分野において、例えば
特開昭61−200444号公報や特開昭59−720
47号公報に示されるような赤外線を用いて被測定物中
の水分を測定する方法なども開示されている。しかし、
これらの技術は被測定物中の含有水分量を計測するため
の方法であって2次元的な水分分布を求めるものではな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、前述の欠
点に鑑みて、従来行われている指紋検出方法のように、
検体に直接触れるのではなく、非接触での検出方法を実
現したもので、かつ、作業者の個人差に関係なく一定品
質の指紋を検出するために行う効果的な方法を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜在指紋を含
む検体に光源から光を照射し、得られる指紋像を演算処
理して指紋を検出する光学的指紋検出方法に適用され、
次の方法を採った。すなわち、検体に対して、指紋成分
中に含まれる水分または脂肪分などの有機物質によって
吸収される波長の測定光と水分または脂肪分などの有機
物質の量によって吸収特性が変化しない比較光とを投射
し、検体から反射される測定光と比較光の反射光量を2
次元的に計測し、計測した結果得られる2次元情報を電
気信号に変換し、測定光の反射光量と比較光の反射光量
との比を演算し、演算した結果得られる画像を表示する
ことにより指紋または指紋隆線の所在を特定することを
特徴とする指紋検出方法である。
【0008】
【作用】前述したように、光学的な指紋検出方法の代表
例であるレーザ法により指紋を検出する技術において
は、指紋隆線からの発光を強調するために蛍光性を有す
るローダミン系などの色素溶液に接触させたり、指紋成
分中に含まれるアミノ酸に化学薬品を反応させることに
より蛍光性を増すなどの処理を行う必要がある。
【0009】本発明方法は、以上のような操作に替え、
指紋成分中に含まれる水分または脂肪分などの有機物質
によって吸収される波長の測定光と水分または脂肪分な
どの有機物質の量によって吸収特性が変化しない比較光
とを交互に投射し、検体から反射される測定光と比較光
の反射光量を2次元的に計測することにより潜在指紋を
検出するものである。
【0010】従って、従来行われている指紋検出方法の
ように検体に直接触れることはなく非接触での検出が可
能であるため、粉末や溶液による検体への汚染や指紋そ
のものが流される心配もなく、かつ、作業者自身の個人
差による検出結果のバラツキもなくなる。また、一度に
広範囲を検索することができるため検出にかかる時間が
短縮され作業性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例における指紋検出方
法を添付図面に基づいて説明する。検体からの反射光量
を測定する手段として、2次元赤外線検出器を用いる。
検体表面の指紋成分に含まれる水分や脂肪分によって反
射、吸収された測定光を光電変換して得られる電圧出力
をS、反射された比較光を光電変換して得られる電圧出
力をR、水分による吸収率をm、検体表面に照射した測
定光と比較光のエネルギー量をそれぞれEs およびRr
とすると、 S/R=(Es /Rr )×(1−m) の関係が成り立ち、電圧出力S、Rを測定することによ
り検体表面の水分量を知ることができる。従って、測定
を2次元的に行い各々の測定点での測定光と比較光の電
圧出力の比をある関数に基づいて画素の明るさ、つまり
階調に対応させ表示することによって指紋または指紋隆
線の所在を特定することが可能となる。
【0012】近赤外線領域における水の吸収帯は図4に
示すように1.43μm、1.94μm、3μmなどに
あることは公知の事実である。いま、測定光の波長λ0
に1.94μm、比較光の波長λ1 に1.8μmの赤外
線を例にとって説明する。図1において、測定光波長λ
0 =1.94μmおよび比較光λ1 =1.8μmの光を
含むランプ光源6から発せられた光はセクタ3に組み込
まれた光学フィルタを透過し検体表面1に照射される。
セクタ3には、波長λ0 =1.94μmの光を透過する
バンドパスフィルタ4aと、波長λ1 =1.8μmの光
を透過するバンドパスフィルタ4bがセットされてお
り、セクタ3が回転するとλ0 =1.94μmおよびλ
1 =1.8μmの赤外線が順次検体表面1に照射され
る。
【0013】検体表面1にある指紋成分に含まれる水分
や脂肪分によって反射、吸収された測定光λ0 =1.9
4μmは2次元赤外線検出器5により強度が測定され、
光電変換され得られた電気信号がメモリ装置9に記憶さ
れる。次に、検体表面1で反射された比較光λ1 =1.
8μmを2次元赤外線検出器5でその強度を測定し、光
電変換され得られた電気信号がメモリ装置9の測定光で
検出されたデータとは別の領域に記憶される。測定光と
比較光の強度を測定するタイミングは画像演算装置7と
コントローラ8により制御される。
【0014】メモリ装置9に記憶された測定光と比較光
の出力信号データは、画像演算装置7により各々の測定
点での比が求められ、同じ値の部分を結ぶと図2に示さ
れるような画像が得られる。指紋又は指紋隆線部分に相
当する点の値は検体表面の値に比べて小さいので、図2
においては曲線a、b、c等で囲まれる領域が指紋また
は指紋隆線部分Lに相当する。
【0015】図2の中から指紋または指紋隆線部分Lの
みを抽出する方法として考えられるのは、画像演算装置
7によりある閾値を設定し数値データを二値化すること
である。二値化することにより相対的に値の大きい部
分、即ち検体表面部分と、相対的に値の小さい部分、即
ち指紋又は指紋隆線部分とを分割することが可能で、そ
の結果得られた画像が図3に示されるものであり、この
画像はディスプレイ10に表示し確認することができ
る。図3中、指紋又は指紋隆線部分は斜線で表わされ、
指紋判別手段として用いられる分岐点や端点等の特徴点
の位置が認識できる。
【0016】上述のごとく、検体表面で反射、吸収され
た測定光および比較光の反射強度を測定することにより
非接触で指紋又は指紋隆線の所在を明らかにすることが
可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明方法で指紋検出を行うことによ
り、次のような効果を奏する。 (1)従来行われている指紋検出方法のように検体に直
接触れることはなく非接触での検出が可能であるため、
粉末や溶液による検体への汚染の心配や指紋そのものが
壊されてしまうことがなくなる。
【0018】(2)作業者自身の個人差による検出され
た指紋の品質のバラツキがなくなり、常に安定した検出
を行うことができる。 (3)一度に広範囲を検索できるため、検出にかかる時
間が短縮され作業性が向上する。 なお、本発明は上述の特定の実施例に限定されるもので
はなく、本発明の技術的範囲において種々の変形が可能
であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施することができる装置の構
成説明図である。
【図2】本発明方法において得られる等値曲線の一例を
示した説明図である。
【図3】本発明方法における一実施例の結果得られる指
紋隆線像である。
【図4】水の分光吸収特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 検体表面 2 潜在指紋 3 セクタ 4a、4b バンドパスフィルタ 5 2次元赤外線検出器 6 ランプ光源 7 画像演算装置 8 コントローラ 9 メモリ装置 10 ディスプレイ a、b、c 曲線 L 指紋隆線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜在指紋を含む検体に光源から光を照射
    し、得られる指紋像を演算処理して指紋を検出する光学
    的指紋検出方法において、 前記検体に対して、指紋成分中に含まれる水分または脂
    肪分などの有機物質によって吸収される波長の測定光と
    水分または脂肪分などの有機物質の量によって吸収特性
    が変化しない比較光とを投射し、該検体から反射される
    測定光と比較光の反射光量を2次元的に計測し、計測し
    た結果得られる2次元情報を電気信号に変換し、測定光
    の反射光量と比較光の反射光量との比を演算し、演算し
    た結果得られる画像を表示することにより指紋または指
    紋隆線の所在を特定することを特徴とする指紋検出方
    法。
JP4026728A 1992-02-13 1992-02-13 指紋検出方法 Withdrawn JPH05220131A (ja)

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Cited By (6)

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