JP2007085850A - コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置 - Google Patents

コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007085850A
JP2007085850A JP2005274179A JP2005274179A JP2007085850A JP 2007085850 A JP2007085850 A JP 2007085850A JP 2005274179 A JP2005274179 A JP 2005274179A JP 2005274179 A JP2005274179 A JP 2005274179A JP 2007085850 A JP2007085850 A JP 2007085850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
concrete
absorbance
deterioration factor
factor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005274179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4672498B2 (ja
Inventor
Katsuya Toda
勝哉 戸田
Takao Kurata
孝男 倉田
Chie Fukuoka
千枝 福岡
Keigo Takaoka
啓吾 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2005274179A priority Critical patent/JP4672498B2/ja
Publication of JP2007085850A publication Critical patent/JP2007085850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4672498B2 publication Critical patent/JP4672498B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】 非破壊非接触で、コンクリートの劣化因子を正確に検出することができるコンクリート劣化因子検出方法を提供する。
【解決手段】 コンクリート面Cを撮像して可視光画像70を取得し、他方、そのコンクリート面Cに赤外線Lを照射すると共に、コンクリート面Cからの反射光L1をスキャニング装置12を介して分光器14に入力し、その分光器14で特定の劣化因子を検出するための特定の波長の光強度に基づく吸光度を検出すると共に、その吸光度に基づいて量子化し、その量子化した値を基に上記測定したコンクリート面Cに対応させて濃淡或いは色に表して劣化因子画像80を取得し、その劣化因子画像70と上記可視光画像80とを合成してコンクリート面の劣化因子とその箇所を特定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート構造物の劣化因子を、分光分析法を用いて非破壊非接触に検出するコンクリート劣化因子検出方法及び検出装置に関するものである。
従来、コンクリート構造物の劣化部分を検出するには、コンクリート構造物の一部をサンプルとして採取して劣化要因となる成分(劣化因子)の種類と濃度を分析する方法が一般的であった。
一方、劣化因子濃度の検出を、劣化因子が吸収する波長帯を含む光を、測定対象とするコンクリート面に照射し、そのコンクリート面での反射光(散乱光)を受光し、特定の物質の反射光が劣化因子の濃度に依存して特定波長域で減衰する現象を利用した分光分析法を利用して、コンクリート構造物の劣化因子の濃度分布状況を非破壊・非接触的に検出する方法が提案されている。
この劣化因子検出方法では、目視ではわからないコンクリートの劣化について化学的な分析をサンプルを採取することなく行うことができる。これにより、検査の簡略化、低コスト化を図ることができるといった利点がある。
金田尚志(東京大学生産技術研究所),(芝浦工業大学大学院),魚本健人(東京大学生産技術研究所)「コンクリート工学」vol.43,No3,p.37-44
従来のコンクリート表面の目視検査による方法では、明かな見た目の違いにより劣化部分を判別するため、目視では確認できない劣化因子の濃度分布状況、劣化原因(劣化因子の種類)が判別できないといった問題があった。
また、大抵、ビルや橋梁等のコンクリート構造物の劣化診断は屋外で行われる。そのため、分光分析法によるコンクリート構造物の劣化診断では、日射(照度)、温度、湿度或いは風速といった環境的な影響因子が検出される吸光度に影響する。すなわち、測定機会ごとに検出される反射光の吸光度が、劣化因子による吸収以外の要因で変化する(検出バックグラウンドに揺らぎが生じる)可能性があり、コンクリート構造物に含まれる劣化因子の定量的な評価をすることが困難である。
さらに、このような影響因子は環境的なものだけではなく、その他に、骨材やセメントの種類、表面の凹凸、汚れや含水等といったコンクリート自体が有する影響因子もある。したがって、これらの影響因子により正確なコンクリートの劣化度(劣化因子の濃度に依存する反射光の吸光度)を測定することは困難である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、非破壊非接触で、コンクリートの劣化因子を正確に検出することができるコンクリート劣化因子検出方法及び検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、測定対象とする構造物のコンクリート面の劣化を光学的に検出する方法において、
測定するコンクリート面を撮像して可視光画像を取得し、他方、そのコンクリート面に赤外線を照射すると共に、コンクリート面からの反射光をスキャニング装置を介して分光器に入力し、その分光器で特定の劣化因子を検出するための特定の波長の光強度に基づく吸光度を検出すると共に、その吸光度を劣化因子の濃度に換算してその濃度を量子化し、その量子化した値を基に上記測定するコンクリート面に対応させて濃淡或いは色に表して劣化因子画像を取得し、その劣化因子画像と上記可視光画像とを合成するコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項2の発明は、上記吸光度の検出が、波長1410nm、2390nm、或いは3980nm付近の吸光度を計測して中性化因子を検出する請求項1記載のコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項3の発明は、上記吸光度の検出が、波長2260nm付近の吸光度を計測して塩害因子を検出する請求項1または2記載のコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項4の発明は、上記吸光度の検出が、波長1410nm、1750nm付近の吸光度を計測して硫酸塩因子を検出する請求項1〜3いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項5の発明は、吸光度の検出が、特定の劣化因子を検出する特定波長前後の波長帯域における光強度分布から変化分のみを抽出して求める請求項1〜4いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項6の発明は、吸光度の検出が、コンクリート面からの反射光に基づく特定波長の光強度と光源出射光に基づく特定波長の光強度との差分を計測して求める請求項1〜4いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法である。
請求項7の発明は、測定対象とする構造物のコンクリート面の劣化を光学的に検出する装置において、測定するコンクリート面を撮像して可視光画像を取得する撮像装置と、コンクリート面に赤外線を照射する光源と、コンクリート面からの反射光を取り込むスキャニング装置と、取り込まれた反射光から特定の劣化因子を検出するための特定の波長の光強度に基づく吸光度を検出する分光器と、その吸光度を劣化因子の濃度に換算してその濃度を量子化し、その量子化した値を基に上記測定するコンクリート面に対応させて濃淡或いは色に表して劣化因子画像を取得し、その劣化因子画像と上記可視光画像とを合成する画像処理装置とを備えたコンクリート劣化因子検出装置である。
本発明によれば、非破壊非接触で、コンクリートの劣化因子を正確に検出することができるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施の形態のコンクリート劣化因子検出方法は、分光分析法を用いた検出方法であり、まず、本検出方法に用いるコンクリート劣化因子検出装置について説明する。
図2(a)に示すように、コンクリート劣化因子検出装置は、分光分析装置10と、図示されない撮像装置と、図示されない画像処理装置とを備える。
撮像装置は、測定するコンクリート面を撮像して可視光画像を取得するものであり、画像処理装置は、後に詳述するが、撮像装置で得られた画像と、分光分析装置10の出力に基づく画像とを合成(照合)させるものである。
分光分析装置10は、測定の対象となるコンクリート面Cに光を照射して、その反射光からコンクリート面Cにおける劣化因子等の2次元分布を計測する装置であり、光源11と、スキャニング装置12と、マルチチャンネル分光器(以下、分光器)14と、演算手段15とを備える。
光源11は、コンクリート面Cに光を照射する部材である。光源11から出射される光(光源出射光)Lとしては、塩害因子、中性化因子、硫酸塩因子の劣化因子を検出するため、これらの劣化因子が吸収ピークを有する赤外線(特に、近赤外〜中赤外)を含む光であればよい。
スキャニング装置12は、分光器14と光ファイバ13を介して光学的に接続され、コンクリート面Cから反射された光のうち、コンクリート面C内に並ぶ複数の点のうち一点(計測点p)からの反射光を順次分光器14に取り込むものである。具体的には、図2(b)に示すように、スキャニング装置12は、ポリゴンミラー16及びガルバノミラー17を備えている。ポリゴンミラー16は、回転軸の周囲に一連の平面ミラーを備えた回転多面体からなる偏向器であり、ガルバノミラー17は、単一のミラーに軸を付け、電気信号に応じてミラーの回転角を変えられるようにした偏向器である。本装置10では、ポリゴンミラー16が図2(b)中紙面に垂直な軸を回転軸として回転して、コンクリート面Cを横方向(図2(a)中i方向)に走査し、ガルバノミラー17が図2(b)中紙面に平行な軸を回動軸として回動して、コンクリート面Cを縦方向(図2(a)中j方向)に走査するように構成している。
演算手段15は、分光器14に電気的に接続され、分光器14から出力されるデータを演算処理するものである。演算手段15には、画像処理装置が接続される。
分光器14は、光ファイバ13の他端側に光学的に接続される。分光器14は、図3に示すように、光の伝搬方向上流側から、回折格子31、光反射偏向手段32、アパチャ33、集光手段34、光検出器35の順に設けられる。
回折格子31には、光ファイバ13を経て出射された光L1が照射され、反射されると共に、各所定の波長ごとに分光される。ここで、光L1は、光源11から出射された光がコンクリート面Cに照射され、そのコンクリート面Cで反射(或いは散乱)されてスキャニング装置12から導かれてなるものである。
光反射偏向手段32には、回折格子31で分光された光L1が照射され、反射、偏向される。この光反射偏向手段32は、後の詳述するが、分光された光L1を所定の波長ごとに掃引、変調するMEMSアクチュエータを有する。
アパチャ33は、偏向された光L1の通過/遮断を行う遮光絞りである。偏向された光L1が、遮断体33aに照射されると伝搬遮断となる。また、偏向された光L1が、隣接する遮断体33a間の開口部に向けて照射されると通過となる。遮断体33aの形状は、特に限定するものではなく、矩形状の他に、円形状であってもよい。開口部は、遮断体33a自体に設けた溝(スリット)であってもよい。
集光手段34は、分光器14内で拡径した光を光検出器35に集光させる部材であり、慣用の集光レンズを用いている。
光検出器35は、集光手段34によって集光された光L1を検出し、光L1の光強度を出力するものである。光検出器35には、ACアンプ等を介して演算手段(例えば、データ演算装置)15が電気的に接続されており、演算手段15は光検出器35の出力値を記憶し、その出力値に基づいて、コンクリート面Cの二次元分布を算出する手段である。
次に、コンクリート劣化因子検出方法について説明する。
図1は本発明に係るコンクリート劣化因子検出方法の好適な実施の形態を示したフローチャート図である。
図1に示すように、ステップS1では、撮像装置で、測定対象とする構造物のコンクリート面Cを撮像して可視光画像を取得する。撮像装置とは、慣用のカメラ、好ましくはデジタルカメラ等であり、可視光画像とは、例えば、慣用のカメラで撮像した写真等であり、画像の加工が容易なデジタルカメラで撮像した画像であるのが好ましい。尚、図7に、ステップS1で撮像した可視光画像70を示す。この可視光画像70は、橋梁を斜め下方から撮ったものであり、張り出し部のみに目視で判別できる劣化部分が現れているのがわかる。
他方、ステップS2では、コンクリート面Cに赤外線を含む光Lを照射し、コンクリート面Cからの反射光を順次分光器14に取り込み、特定の劣化因子を検出するための特定の波長に基づく吸光度を検出する。この吸光度の検出方法について詳細に説明する。
まず、光源11からコンクリート面C20に光Lを照射する。光源11から照射された光Lは、コンクリート面Cで反射され、反射光L1として出射する。その際、スキャニング装置12は、ポリゴンミラー16及びガルバノミラー17の角度を調整してコンクリート面C内の計測点p(1,1)からの反射光L1を捉える。具体的には、光ファイバ13に反射光L1が入射されるようポリゴンミラー16及びガルバノミラー17と反射光L1の光軸が合致するように光軸の調整がなされる。
スキャニング装置12によって光軸の合わせられた反射光L1は光ファイバ13を経由して分光器14へ入射される。分光器14内へ入射した光L1は回折格子31で所定波長ごとの光に分光されて、光反射偏向手段32へ向かう。
分光された反射光L1は光反射偏向手段32で反射、偏向される。光反射偏向手段32は、例えば、MEMS型プログラマブル回折格子であり、このMEMS型プログラマブル回折格子はMEMSアクチュエータを備える(以下、MEMSと称する)。MEMSに到達した光L1は、所定の角度範囲で高速で反射、偏向されアパチャ33へと向かう。この反射、偏向によって、反射光L1のうち、分光された各波長の光ごとに光強度が調整される。
例えば、図4(a)に示すように、MEMSは、基板41上に静止電極42a…42n(図4(a)中では42aのみ図示)が設けられ、各静止電極42a…42nと離間して移動電極43a…43n(図4(a)中では43aのみ図示)を設けたものである。各移動電極43a…43nは、各静止電極42a…42nに対して当接、離間自在(図4(a)中では上下方向移動自在)に設けられる。また、各移動電極43a…43nは、基板41に設けられる脚部44a,44bと、電極本体部(ミラー部)45と、一端が脚部44a,44bに固定して設けられ、他端が電極本体部45を吊設するフレキシブル接続部46a,46bとを有している。フレキシブル接続部46a,46bの厚さD1は、電極本体部45の厚さD2よりも薄く(例えば、約1/3)形成しておくことで、フレキシブル接続部46a,46bは自在に屈曲される。電極本体部45は剛直で、屈曲しない。各静止電極42a…42nは、それぞれが制御手段(例えば、コンピュータ(図示せず))に独立して接続されている。
各静止電極42a…42nと各移動電極43a…43n間の電圧(電位差)を、制御手段によりそれぞれ制御することで、各移動電極43a…43nを独立させて駆動させることができる。その結果、各静止電極42a…42nと各移動電極43a…43n間の離間距離H1…Hn(図4(a)中ではH1のみ図示)を、それぞれ無段階に自在に調節することができる。電圧と離間距離H1…Hnとの関係は予め検量線を作成しておき、この検量線に基づいて、離間距離H1…Hnを調節する。このように、静止電極と移動電極の各離間距離H1…Hnを、それぞれ無段階に自在に調節することができる。また、MEMSは、各移動電極43a…43nが並ぶ方向と回折格子31の溝が並ぶ方向とが平行になるよう配置され、回折格子31で分光された光L1のうち、それぞれ波長の異なる光がそれぞれ異なる移動電極にて反射される。したがって、アパチャ33を通過する光の強度を波長帯ごとに調節することができる。また、MEMSの各移動電極43a…43nの制御は、高速で、かつ、制御手段によって同期させて行われる。
具体的には、図4(b)に示すように、全ての移動電極43a…43nを動かさず、静止電極42a…42nから離間させたままとすることで(全ON時)、アパチャ23において、所定の波長帯の光(図4(b)中では光49a〜49c)が全て通過する。また、図4(c)に示すように、全ての移動電極43a…43nを静止電極52a…52nと当接させることで(全OFF時)、所定の波長帯の光(図4(c)中では光49a〜49c)がアパチャ33間で遮断される。また、図4(d)に示すように、移動電極43a…43nの一部を静止電極42a…42nと当接又は近接させ、残部の移動電極43a…43nを動かさず、離間させたままとすることで(光強度調整時)、当接又は近接させる静止電極と対応したある波長帯の光(図4(d)中では光49b,49c)だけが、光強度を調整されてアパチャ33を通過する。当接させたままの静止電極と対応したある波長帯の光(図4(d)中では光49a)は、アパチャ33で遮断される。
アパチャ33を通過した光L1は集光手段34に入射する。集光手段34に入射した光L1は、集光してMEMSの移動電極の上下により選択された所定の波長帯ごとの光が光検出器35で受光される。受光された光L1は、演算手段15に電気信号として出力される。演算手段15では、この光L1に基づく電気信号から、コンクリート面Cにおける吸光度が算出される。
ここで、吸光度の求め方について説明する。
コンクリート面Cに光強度I0の光Lを照射し、反射させることで、光Lの一部の波長バンドがコンクリート面C内の劣化因子により吸光され、光強度I1の反射光L1として出射される。
この時、光源出射光Lと反射光L1との間には、
L1(λ)=L(λ)×T(λ)
ここで、T(λ)は反射率
の関係が成り立つ。反射率T(λ)が小さい程L1(λ)の光強度は減衰し、光強度が減衰された波長帯から劣化因子の種類が、減衰の程度(吸光度)から劣化因子の濃度がわかる。
本実施の形態では、コンクリート構造物の中性化による劣化を診断するために、反射光L1の波長1410nm,2390nm、或いは3980nm付近の波長帯の吸光度を計測する。なぜなら、CaCO3等の中性化因子はこれらの波長に吸収ピークを有するためである。
また、コンクリート構造物の塩害(塩化物イオンの浸透による劣化)を診断する場合、塩害因子は、波長2260nm付近に吸収ピークを有するため、反射光L1の波長2260nm付近の波長帯の吸光度を計測する。
同様に、コンクリート構造物の硫酸塩による劣化を診断する場合、硫酸塩因子は、波長1410nm、或いは1750nm付近に吸収ピークを有するため、反射光L1の波長1410nm、或いは1750nm付近の波長帯の吸光度を計測する。
ところで、光源11から出射される光Lの光強度が一定であれば、常に正確にコンクリート面20の吸光度を計測するを行うことができる。しかし、光Lの光強度は、日射(照度)、温度、湿度或いは風速といった環境的な影響因子に応じて変動する。また、骨材やセメントの種類、表面の凹凸、汚れや含水等といったコンクリート自体が有する影響因子にも応じて、反射光L1の光強度が変動してしまう。
しかしながら、本実施の形態の検出方法においては、MEMSの所定の移動電極43a…43nを制御することで精度の高い吸光度を計測している。
例えば、図5(a)に示すように、反射光L1の波長−光強度特性(スペクトル)がスペクトル線50であるとする。スペクトル線50では、反射光L1の吸光度は波長λcにおけるΔIで表され、波長λb、λdでは劣化因子による吸収がないとする。ところで、光強度I0は、影響因子により一定とは限らず、吸光度ΔIを安定して計測できない。また、吸光度ΔIの値がI0に比べて非常に小さい場合、I0の誤差に埋もれてしまう。
そこで、図5(b)に示すように、分光器15では、光反射偏向手段(MEMS)32の移動電極43cをONにしたとき、波長λcの光強度を計測し、移動電極43dをONにしたとき、波長λc近傍の波長λdの光強度を計測するようにする。各移動電極43a〜43nは、数十kHzといった非常に高速で制御することができるので、移動電極λc及びλdを交互に上下させることで、略同時刻の波長λc及びλdの光強度の差を検出することができる。すなわち、影響因子が共に等しいときの光強度の差を計測しているので、正確な吸光度を検出することができる。また、光Lの揺らぎや環境の変化等に起因する光強度の時間的変化による誤差もなく吸光度を検出することができる。
さらに、MEMSは、各移動電極43a…43nを制御することで、所定波長の光の光強度を選択的に計測することができる。この特徴を利用して、図6(a)に示すような反射光L1の分光分析波形60から、それぞれ特定の波長のみのスペクトルだけを抽出して検出することができる。具体的には、中性化因子による吸光度を計測する場合、波長1410nm及び2390nmに対応した移動電極を反射した光を光検出器35で受光し、それと略同時に(時間的に直後或いは直前に)波長1410nm及び2390nmの前後の波長帯に対応した移動電極を反射した光を計測し、それらの差から劣化因子が有する吸収ピーク波長における吸光度のみを計測する。
他に、塩害因子及び硫酸塩因子による劣化診断も共に行う場合には、それぞれの劣化因子が有する吸収ピーク波長に対応した移動電極もONにして計測する。これにより、図6(b)に示すように、中性化因子の吸光スペクトル61,64,65、塩害因子の吸光スペクトル63及び硫酸塩因子の吸光スペクトル61,62が略同時に得られる。
計測された吸光度は、計測点の座標と共に演算手段15に記憶される。吸光度と劣化因子の濃度とは、所定の関係(比例、反比例等)を有しているので、記憶された吸光度は、予め演算手段内に記憶されている吸光度と劣化因子の濃度との関係と比較することで劣化因子の濃度に換算される。
次に、スキャニング装置12のポリゴンミラー16及びガルバノミラー17を回転させて、コンクリート面Cの計測点pを移動し(例えば図1中、座標(1,2))、これまでの説明と同様に劣化因子の濃度を測定する。順次、計測点を移動させて、コンクリート面C内の各計測点pにおける劣化因子の濃度を測定する。
図1に戻り、ステップS3では、画像処理装置を用いて、各計測点pごとに得られた劣化因子の濃度をスクリーニングする。具体的には、各劣化因子の濃度を所定範囲毎に区切られた値に量子化し、量子化した値をそれぞれ対応する計測点に基づいて2次元分布表示する。この際、各量子化した値は、色の種類或いは模様、濃淡等の視覚的情報に変換され、図8に示すような劣化因子画像80が得られる。尚、劣化因子画像80は、塩害因子の濃度分布を示す画像である。
ステップS4では、ステップS1で得られた可視光画像70と、ステップS2〜S3で得られた劣化因子画像80とを合成し(重ね合わせ)、図9に示すイメージスキャニング画像90が得られる。この際、劣化因子画像80の所定の位置(座標)が、予め設定された可視光画像70上の基準位置に一致するように重ね合わせられる。
また、ステップS2において、一度に複数の波長毎の吸光度を計測した場合には、すなわち、数種類の劣化因子の濃度を検出した場合には、各劣化因子の種類毎に劣化因子画像を出力し、劣化因子種類別のイメージスキャニング画像が出力される。
最後に、ステップS5では、得られたイメージスキャニング画像90を解析する。イメージスキャニング画像90には、実際のコンクリート面C上に劣化因子の濃度分布が描かれており、コンクリート面Cの劣化因子の種類とその箇所を特定することができる。
例えば、コンクリート構造物の一部をサンプル採取して厳密な劣化診断を行う前段階の予備診断として、本実施の形態の劣化因子検出方法を用いるとする。ここで、図7の可視光画像70から目視で判断可能な事象は、張り出し部の劣化だけである。そこで、本実施の形態の方法により得られたイメージスキャニング画像90によれば、張り出し部の劣化部分の他に、桁部に塩化物イオンの浸透による劣化部分が生じていることが判別できる。
これにより、コンクリート構造物からサンプル採取して詳細な劣化診断をすべき箇所として、張り出し部の調査と共に、桁部の詳細な調査を行う必要があると提案できる。
本検出方法によれば、所定波長に対応する移動電極と、それに隣接する移動電極を交互に高速に上下させることで、劣化因子によって吸収された所定波長の光と、その波長近傍でかつ吸光されない光の光強度を略同時に検出することができ、その差を吸光度として検出している。そのため、吸光度を計測するバックグランドの変化に依存することなく、常に精度の高い吸光度、すなわち劣化因子の濃度を計測することができる。
次に、コンクリート劣化因子検出方法の他の実施形態について説明する。
前実施の形態では、1つの光反射偏向手段32を用い、隣接する移動電極を交互に可動させることにより吸光度を計測したが、本実施の形態は、分光器内に参照光を導入し、その参照光の光強度を基準に吸光度を計測する方法である。
図10に示すように、本検出方法に用いる分光分析装置は、分光器100内に参照光L2を導入させるための基準光ファイバ101を光ファイバ13と平行に設け、それぞれ光反射偏向手段32,102及びアパチャ33,103をそれぞれ2段に平行に設け、集光手段として、集光レンズの代わりにプルーフプリズム104を設けた。基準光ファイバ101の他端は、光源11の出射側近傍に配置され、光源からの光Lが直接基準光ファイバ101に入射するようにしている。ここで、反射光L1側の光反射偏向手段32の備えるMEMSをMEMS1とし、参照光L2側の光反射手段102の備えるMEMSをMEMS2とする。
参照光L2を利用した吸光度の計測方法について説明する。
図11に、例えば、入射光I0及び出射光I1の各スペクトルを示す。入射光I0は、ある一定の波長域で光強度がP1である。これに対して、出射光I1は、ある一定の波長域で光強度がP2(<P1)であり、かつ、波長域λ1〜λ3(中心波長λ2)の範囲において光強度が減衰しており、波長λ2の時に光強度が最小(P3)となっている。P1は前述の式のL(λ)、P2は前述の式のL1(λ)に相当している。また、波長域λ1〜λ3(中心波長λ2)において、ΔPa(=P2−P3)の光減衰があることから、波長域から劣化因子の種類、吸光度からその濃度がわかる。
ところで、光源から出射される光(入射光I0)の光強度が常に一定であれば、最初に入射光I0の光強度を測定しておくことで、常に正確に劣化因子検出を行うことができる。しかし、入射光I0の光強度は、周囲の気温の変化など環境的な影響因子等に応じて変動する。
そこで、本実施の形態のコンクリート劣化因子検出方法では、反射光L1の参照対象である参照光L2を、光源11から直接、分光器100に導入し、コンクリート面Cからの反射光L1に基づく特定波長の光強度と光源出射光Lに基づく特定波長の光強度との差分を計測して劣化因子の濃度を測定する。この方法で測定された参照光の光強度を、常時、反射光の入射光I0の光強度としてフィードバックすることで、常に精度良く劣化因子検出を行うことができる。
具体的には、先ず、反射スペクトルが波長に関係なく一定の物質を、コンクリート面Cの近傍に配置する。この状態で、光源11から光を出射し、その一定の物質の反射光L1及び光源11から光ファイバ101に入射される参照光L2の各波長ごとのスペクトルの差を光検出器35からAC出力する。この時、各AC出力がゼロとなるように、MEMS2の各移動電極43a…43nを調節し、この状態をMEMSデータ1として記憶させておく。
その後、この状態で、光源11から光強度I0の光を出射し、コンクリート面Cの反射光L1及び光源11からの出射光L(参照光L2)を分光器100に導入し、分光器100内で、各波長ごとのスペクトルに分光された各光L1,L2を、MEMS1,MEMS2で反射、偏向させる。MEMS1,MEMS2は、各波長ごとのスペクトルに分光された各光L1,L2が光検出器35に達するように、各光L1,L2を反射、偏向させる。この時、MEMS1,MEMS2は、各光L1,L2の各スペクトルが交互に光検出器35で検出されるべく、それぞれ制御手段により同期させて制御される。また、光L2が光検出器35に達するように光L2をMEMS2で反射、偏向させる際、MEMS2は予め記憶しておいたMEMSデータ1の状態に制御される。
一方、光源11から出射される光Lの光強度は、周囲の気温の変化など環境的な影響因子により変動する。しかし、光強度がI0からI0′に変動した場合でも、参照光L2は、MEMSデータ1の状態に調節されたMEMS2で反射、偏向される。その後、光検出器35で、光強度I0′の参照光L2に対応した各光スペクトルを検出し、この新たな検出値と、光強度I0の参照光L2に対応した各光スペクトルとを比較することで、光強度の変動量が求められる。この光強度の変動量から新たな光強度I0′が決定され、この新たな光強度I0′は、即座に反射光L1の光強度I0′としてフィードバックされる。
本実施の形態の分光分析装置100においては、実際にコンクリート面Cに照射される光Lの一部を参照光L2として、常時、反射光L1の入射光I0の光強度としてフィードバックしている。よって、常に光強度の変動を検出でき、常に精度良く吸光スペクトルの計測を行うことができる。
本発明に係るコンクリート劣化因子検出方法の好適な第一の実施の形態のフローチャートを示す図である。 コンクリート劣化因子検出方法に用いる分光分析装置の構成を示す図である。 図2の分光器を示す斜視図である。 MEMSアクチュエータの概略図である。図4(a)は横断面図、図4(b)は全ON時のモデル図、図4(c)は全OFF時のモデル図、図4(d)は光強度調整時のモデル図である。 吸光度の計測方法を説明する図であり、(a)は、吸光スペクトルの例を示す図であり、(b)はMEMSアクチュエータの可動方法を説明する図である。 (a)は分光スペクトルを示す図であり、(b)は、各劣化因子に基づく波長ごとに抽出したスペクトルを示す図である。 可視光画像を示す図である。 劣化因子画像を示す図である。 イメージスキャニング画像を示す図である。 他の実施の形態のコンクリート劣化因子検出方法に用いる分光器を示す斜視図である。 入射光及び出射光における波長と光強度との関係を示す図である。
符号の説明
10 分光分析装置
11 光源
12 スキャニング装置
14 分光器
15 演算手段
31 回折格子
32 光反射偏向手段
35 光検出器
70 可視光画像
80 劣化因子画像
90 イメージスキャニング画像
C コンクリート面
L 光源出射光
L1 反射光

Claims (7)

  1. 測定対象とする構造物のコンクリート面の劣化を光学的に検出する方法において、
    測定するコンクリート面を撮像して可視光画像を取得し、他方、そのコンクリート面に赤外線を照射すると共に、コンクリート面からの反射光をスキャニング装置を介して分光器に入力し、その分光器で特定の劣化因子を検出するための特定の波長の光強度に基づく吸光度を検出すると共に、その吸光度を劣化因子の濃度に換算してその濃度を量子化し、その量子化した値を基に上記測定するコンクリート面に対応させて濃淡或いは色に表して劣化因子画像を取得し、その劣化因子画像と上記可視光画像とを合成することを特徴とするコンクリート劣化因子検出方法。
  2. 上記吸光度の検出は、波長1410nm、2390nm、或いは3980nm付近の吸光度を計測して中性化因子を検出する請求項1記載のコンクリート劣化因子検出方法。
  3. 上記吸光度の検出は、波長2260nm付近の吸光度を計測して塩害因子を検出する請求項1または2記載のコンクリート劣化因子検出方法。
  4. 上記吸光度の検出は、波長1410nm、1750nm付近の吸光度を計測して硫酸塩因子を検出する請求項1〜3いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法。
  5. 吸光度の検出は、特定の劣化因子を検出する特定波長前後の波長帯域における光強度分布から変化分のみを抽出して求める請求項1〜4いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法。
  6. 吸光度の検出は、コンクリート面からの反射光に基づく特定波長の光強度と光源出射光に基づく特定波長の光強度との差分を計測して求める請求項1〜4いずれかに記載のコンクリート劣化因子検出方法。
  7. 測定対象とする構造物のコンクリート面の劣化を光学的に検出する装置において、
    測定するコンクリート面を撮像して可視光画像を取得する撮像装置と、コンクリート面に赤外線を照射する光源と、コンクリート面からの反射光を取り込むスキャニング装置と、取り込まれた反射光から特定の劣化因子を検出するための特定の波長の光強度に基づく吸光度を検出する分光器と、その吸光度を劣化因子の濃度に換算してその濃度を量子化し、その量子化した値を基に上記測定するコンクリート面に対応させて濃淡或いは色に表して劣化因子画像を取得し、その劣化因子画像と上記可視光画像とを合成する画像処理装置とを備えたことを特徴とするコンクリート劣化因子検出装置。
JP2005274179A 2005-09-21 2005-09-21 コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置 Active JP4672498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274179A JP4672498B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274179A JP4672498B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007085850A true JP2007085850A (ja) 2007-04-05
JP4672498B2 JP4672498B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=37972975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005274179A Active JP4672498B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4672498B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101840210A (zh) * 2010-05-21 2010-09-22 中山大学 一种室内环境控制方法、控制器、室内电器设备及系统
JP2011242376A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 分光分析装置
JP2012191969A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Shinshu Univ 生体情報測定装置
JP2013231743A (ja) * 2013-08-20 2013-11-14 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd コンクリートの診断方法、データベース装置
JP2021063706A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 日本ユニシス株式会社 プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び学習済みモデルの生成方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01133017A (ja) * 1987-11-18 1989-05-25 Nec Corp 赤外線撮像装置
JPH05248955A (ja) * 1991-04-15 1993-09-28 Geophysical Environment Res Corp 空中マルチバンド撮像スペクトルメータ
JPH08128916A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Mitsubishi Electric Corp 油漏れ検出装置
JP2002156347A (ja) * 2000-11-15 2002-05-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 構造物検査装置、構造物検査用搬送車、及び、構造物検査方法
JP2005315711A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ガス分析装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60129626A (ja) * 1983-12-17 1985-07-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 光学式温度分布測定方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01133017A (ja) * 1987-11-18 1989-05-25 Nec Corp 赤外線撮像装置
JPH05248955A (ja) * 1991-04-15 1993-09-28 Geophysical Environment Res Corp 空中マルチバンド撮像スペクトルメータ
JPH08128916A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Mitsubishi Electric Corp 油漏れ検出装置
JP2002156347A (ja) * 2000-11-15 2002-05-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 構造物検査装置、構造物検査用搬送車、及び、構造物検査方法
JP2005315711A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ガス分析装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101840210A (zh) * 2010-05-21 2010-09-22 中山大学 一种室内环境控制方法、控制器、室内电器设备及系统
JP2011242376A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 分光分析装置
JP2012191969A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Shinshu Univ 生体情報測定装置
JP2013231743A (ja) * 2013-08-20 2013-11-14 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd コンクリートの診断方法、データベース装置
JP2021063706A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 日本ユニシス株式会社 プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び学習済みモデルの生成方法
JP7321452B2 (ja) 2019-10-11 2023-08-07 Biprogy株式会社 プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び学習済みモデルの生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4672498B2 (ja) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5199539B2 (ja) 焦点ずれ検出のためのマルチスペクトル技術
US7042567B2 (en) Imaging method and apparatus for the non-destructive analysis of paintings and monuments
US8193500B2 (en) Discrimination filtering device, discrimination method of object, and designing method of filters for discrimination filtering device
US8184294B2 (en) Apparatus and method for measuring haze of sheet materials or other materials
WO2016059946A1 (ja) 分光測定方法及び分光測定装置
CN107870149B (zh) 一种测量的光谱的方法和装置及其用途
JP5424108B2 (ja) ラマンイメージング装置
JP2008281513A (ja) 文化財検査装置
JP2022522348A (ja) 基板上の膜の検査のための装置及び方法
JP4672498B2 (ja) コンクリート劣化因子検出方法及び検出装置
US20180238735A1 (en) Spatially variable light source and spatially variable detector systems and methods
JP4800909B2 (ja) コンクリートの診断方法
JP2000258340A (ja) 物質同定装置
JP2008032430A (ja) 塗膜劣化診断方法
JP2558864B2 (ja) 分光解析装置
JP4672496B2 (ja) コンクリート劣化因子検出方法
US10107745B2 (en) Method and device for estimating optical properties of a sample
JP2002171519A (ja) 赤外線カラー画像形成装置
CN106770154A (zh) 空间自调焦激光差动共焦拉曼光谱探测方法与装置
CN114441474B (zh) 一种近红外光谱仪及其控制方法和系统
JP2005337789A (ja) スペクトル計測装置及び計測方法
JP2007101476A (ja) ラマンスペクトル取得方法
WO2018128146A1 (ja) 分光測定方法および分光測定装置
Cai et al. A compact line-detection spectrometer with a Powell lens
JP2019045396A (ja) ラマン分光測定装置及びラマン分光測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080723

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4672498

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250