JP2005337789A - スペクトル計測装置及び計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速で高精度な2次元分布が得られるスペクトル計測装置及び計測方法を提供する。
【解決手段】 測定対象面20に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面20における2次元分布を計測する装置において、光を出射する光源11と、測定対象面20から反射されたサンプル光L1を走査する走査手段12と、走査手段12からサンプル光L1を導入し、案内する第1光ガイド部材13と、光源11から出射された光を一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材14と、各光ガイド部材13,14の他端側に接続され、かつ、サンプル光L1及びレファレンス光L2をそれぞれ所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子26、及び各波長バンドごとに各光のスペクトルの差を検出するアレイ検出素子29を有するマルチチャンネル分光器15とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定対象物を走査し、その濃度分布や温度分布を測定する2次元計測装置と計測方法に係り、特に、分光器を用いたハイパースペクトル計測装置と計測方法に関するものである。
物体の物性、性質を分析するために、物体の反射光や透過光のスペクトル分布を得る計測方法には、マルチチャンネル分光器及び二次元走査システム等とを用いてスペクトル分布を得る方法と、波長可変フィルタ及びCCDカメラ等とを用いてスペクトル分布を得る方法とがある。
前者の計測方法は、対象物(面)の微少な一点での反射光を分光器で分光して、波長毎に変化する光の強度変化から、一点におけるスペクトルを取得し、走査システムで対象物を走査して、面内の多数の点において各々スペクトルを得る操作を繰り返し実行して、結果的に対象面全体におけるスペクトル分布を得る方法である。
一方、後者の計測方法は、対象面に波長フィルタを通過させた狭帯域光を照射し、CCD(固体撮像素子)により各波長毎に測定対象面全体を撮像し、この操作を照射させる光の波長を変えて多数の分光画像を取り込み、各波長毎のスペクトル分布を得る方法である(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−265408号公報
しかしながら、従来のマルチチャンネル分光器を用いた計測方法において、一点におけるスペクトルの測定に掛かる時間は最低20ミリ秒を必要とし、対象となる範囲全体を計測するのに非常に時間が掛かり、実用的ではなかった。さらに、対象面に照射される光の強度が、分光分析中に変化するので、測定値の誤差が大きくなってしまうという問題点もあった。
また、波長可変フィルタとCCDを用いた計測方法の場合では、波長フィルタの性能により波長の掃引幅が限られている。よって、スペクトル分布を得ることで、検量線から材料の種類やその濃度等を測定するので、計測適用範囲が限られるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、高速で高精度な2次元分布が得られるスペクトル計測装置及び計測方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
光を出射する光源と、
上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
各光ガイド部材の他端側に接続され、かつ、サンプル光及びレファレンス光をそれぞれ所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子、及び各波長バンドごとに各光のスペクトルの差を検出するアレイ検出素子を有するマルチチャンネル分光器と、を備えたスペクトル計測装置である。
請求項2の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
光を出射する光源と、
上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
サンプル光及びレファレンス光がそれぞれ照射され、各光を反射し、所定の波長バンドごとに分光する回折格子と、
回折格子で分光された各光を反射させる光反射手段と、
反射された各光の波長バンドごとのスペクトルを交互に検出し、サンプル光とレファレンス光のスペクトルの差を出力するアレイ検出素子と、
アレイ検出素子からの出力に基づいてスペクトルの演算を行う演算手段と、
を備えたスペクトル計測装置である。
請求項3の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
光を出射する光源と、
上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
各光ガイド部材の他端側に接続され、かつ、サンプル光及びレファレンス光をそれぞれ所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子、及び各光の光量の総和を検出する検出素子を有するマルチチャンネル分光器と、
を備えたスペクトル計測装置である。
請求項4の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
光を出射する光源と、
上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
サンプル光及びレファレンス光がそれぞれ照射され、各光を反射し、所定の波長バンドごとに分光する回折格子と、
回折格子で分光された各光を反射させる光反射手段と、
サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた検量スペクトルと同じ重みの重み付けを行うべく、上記光反射手段でのサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行う演算手段と、
反射された各光を集光する手段と、
集光された各光の光量の総和を交互に検出する検出素子と、
を備えたスペクトル計測装置である。
請求項5の発明は、上記光反射手段が、分光された上記各光を所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子であるスペクトル計測装置である。
請求項6の発明は、上記プログラマブル回折格子が、MEMSアクチュエータを有するスペクトル計測装置である。
請求項7の発明は、上記サンプル光とレファレンス光を別々に反射、偏向させるべく、上記光反射偏向手段を少なくとも2つ設けたスペクトル計測装置である。
請求項8の発明は、上記集光手段が、第2回折格子または積分球であるスペクトル計測装置である。
請求項9の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままのレファレンス光とし、
b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
c)分光された各光を反射させると共に、反射された各光の波長バンドごとのスペクトルをそれぞれ検出器で検出し、波長バンドごとに上記計測ポイントで反射されたサンプル光とレファレンス光のスペクトルの差を出力し、
d)その出力値に基づき、上記計測ポイントにおける濃度や温度等の計測値を求め、計測ポイントと計測値とを記憶し、
e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射されたサンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、測定対象面を走査して計測値の二次元分布を得るスペクトル計測方法である。
請求項10の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままのレファレンス光とし、
b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
c)分光された各光を反射させると共に、分光されたサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行って、サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた計測値算出用のスペクトルと同じ重みの重み付けを順次行い、
d)反射された各光を集光し、集光された各光量の総和を検出器で検出し、各総和を用いて濃度や温度等の計測値を求めて、上記計測ポイントの位置と上記計測値とを記憶し、
e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、 上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、測定対象面を走査して計測値の二次元分布を得るスペクトル計測方法である。
請求項11の発明は、測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままレファレンス光とし、
b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
c)分光された各光を反射させると共に、分光されたサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行って、サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた計測値算出用のスペクトルと同じ重みを表す重荷関数による重み付けを行い、
d)反射された各光を集光し、集光された各光量の総和を検出器で検出し、各総和を用いて濃度や温度等の計測値を求めて、上記計測ポイントの位置と計測値とを記憶し、
e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、 f)上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、上記測定対象面を走査して、ある計測値算出用の重荷関数におけるある計測値の二次元分布を求めて記憶し、
その後、上記重荷関数を変えて、上記(b)〜(f)の操作を繰り返すことにより、全ての計測値算出用の重荷関数における全ての計測値の二次元分布を得るスペクトル計測方法である。
請求項12の発明は、反射された各光の波長バンドごとのスペクトルが交互に検出器で検出されるように、各光を反射させる際、各光を偏向させると共に、その偏向制御を同期させて行うスペクトル計測方法である。
請求項13の発明は、集光された各光の光量が交互に検出器で検出されるように、各光を反射させる際、各光を偏向させると共に、その偏向制御を同期させて行うスペクトル計測方法である。
本発明によれば、高速で正確に計測値の2次元分布が得られるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明に係るスペクトル計測装置の好適な実施の形態を示した概略図である。
図1及び図2に示すスペクトル計測装置(以下、計測装置)10は、ある測定の対象となる測定対象面20に光を照射して、その反射光から測定対象面20における温度分布や濃度分布等の2次元分布を計測する装置であり、光源11と、走査手段12と、第1光ガイド部材13及び第2光ガイド部材14と、マルチチャンネル分光器(以下、分光器)15とで構成される。
光源11は、測定対象面20に光を照射する部材であり、光源11から出射される光Lとしては、広帯域のスペクトルを有する光であればよく、特に限定するものではない。ここで、光源11としては、装置コストが安価なランプが好ましい。
走査手段12は、分光器15と第1光ガイド部材13を介して光学的に接続され、測定対象面20から反射された光のうち、測定対象面20内のある一点からの反射光をサンプル光L1として、順次分光器15に取り込むものである。走査手段12としては、測定対象面20を走査するミラー17を備え、速度の速いポリゴンミラーやガルバノミラーを備えたスキャニングシステムが好ましい。ガルバノミラーは、単一のミラーに軸を付け、電気信号に応じてミラーの回転角を変えられるようにした偏向器であり、ポリゴンミラーは、回転軸の周囲に一連の平面ミラーを備えた回転多面体からなる偏向器である。
第1光ガイド部材13は、光源11から出射した光Lを測定対象面20に照射し、反射させてなるサンプル光L1の一部を走査手段12を介して分光器15に導入するものである。また、第2光ガイド部材14は、光源11から出射された光Lをレファレンス光L2として分光器15に直接導入するものである。第1及び第2光ガイド部材13,14としては、慣用の光ファイバなどが適用される。第1及び第2光ガイド部材13,14は、同一のものであることが好ましい。また、光ガイド部材13,14として、内側にミラーを備えるチューブ等の光導波路、或いはミラー、レンズ、プリズム等を組み合わせて形成した光学系を用いてもよい。
マルチチャンネル分光器15は、第1及び第2光ガイド部材13,14の他端側に光学的に接続される。分光器15は、図3に示すように、光の伝搬方向上流側から、回折格子25、光反射偏向手段(光反射手段)26、アパチャ27、屈折手段28、アレイ検出素子29の順に設けられる。
回折格子25には、第1光ガイド部材13を経て出射されたサンプル光L1が照射され、反射される。サンプル光L1は、光源11から出射された光を測定対象面20に照射し、反射させてなるものである。また、回折格子25には、第2光ガイド部材14を経て出射されたレファレンス光L2が照射され、反射される。反射された各光L1,L2は、所定の波長バンドごとに分光される。
光反射偏向手段26には、回折格子25で分光された各光L1,L2が照射され、反射、偏向される。この光反射偏向手段26は、分光された各光L1,L2を所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子であることが好ましい。また、プログラマブル回折格子が、MEMSアクチュエータを有することがより好ましい。さらに、光反射偏向手段26は、サンプル光L1とレファレンス光L2を別々に反射、偏向させるべく、光ガイド部材の経路数と同数(図3中では26a,26bの2つ)設けることが好ましい。
アパチャ27は、偏向された各光L1,L2の通過/遮断を行う遮光絞りである。偏向された各光L1,L2が、遮断体27aに照射されると伝搬遮断となる。また、偏向された各光L1,L2が、隣接する遮断体27a間の開口部に向けて照射されると通過となる。遮断体27aの形状は、特に限定するものではなく、矩形状の他に、円形状であってもよい。開口部は、遮断体27a自体に設けた溝(スリット)であってもよい。
屈折手段28(例えば、プルーフプリズム)には、アパチャ27を通過した各光L1,L2が照射され、各光L1,L2の波長バンドごとのスペクトルが、アレイ検出素子29に達するように屈折させる。屈折手段28としては、アパチャ27を通過した各光L1,L2を、アレイ検出素子29の位置に屈折させることができるものであれば特に限定するものではなく、プリズムの他に、円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)などが挙げられる。
アレイ検出素子29は、プリズム28によって屈折された各スペクトルを検出し、サンプル光L1とレファレンス光L2のスペクトルの差を出力するものである。アレイ検出素子29には、ACアンプを介して演算手段(例えば、データ演算装置)16が電気的に接続されており、演算手段16はアレイ検出素子29の出力値を記憶し、その出力値に基づいて、測定対象面20の二次元分布を算出する装置である。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態のハイパースペクトル計測方法は、図1に示したように、測定対象面20の横軸をi方向、縦軸をj方向とする座標(i,j)のある一点におけるサンプル光L1が、スキャニングシステム12のミラー角度を調整して分光器15へ導入されるときの一点を計測ポイント21とすると、対象面20内の全ての計測ポイント21においてそれぞれ分光分析すべく、対象面20を走査し、各計測ポイント21での計測値を求めて計測値の2次元分布を得る方法である。
以下に、計測方法を図6を用いて具体的に説明する。
まず、光源11から測定対象面20に光Lを照射する。このとき光源11からの光Lは第2光ガイド部材14にも入力される。すなわち、測定対象面20に照射される光Lと、第2光ガイド部材14に入射されるレファレンス光L2はスペクトルの同じ光である。
光源11から照射された光Lは、測定対象面20で反射される。その際、スキャニングシステム12の備えるミラー17は測定対象面20内の計測ポイント(1,1)からの反射光を捉えるべく、その角度が調整される。また、第1光ガイド部材13にサンプル光L1が入射されるようミラー17とサンプル光L1の光軸が合致するように光軸の調整がなされる(ステップSa4)。
ここで、ステップSa1は、計測ポイント21のi方向座標及びj方向座標の初期化、ステップSa2は、計測ポイント21がj方向終端(jmax)となるまでステップSa3〜9を繰り返す条件分岐、ステップSa3は、計測ポイント21がi方向終端(imax)となるまでSa4〜8を繰り返す条件分岐を示している。
スキャニングシステム12に入射され、ミラー17によって光軸の合わせられたサンプル光L1は第1光ガイド部材13を経由して分光器15へ入射され、詳細は後述するが、サンプル光L1とレファレンス光L2とが分光器15内で分光分析され、計測ポイント(1,1)におけるサンプル光L1とレファレンス光L2とのスペクトルの差(差スペクトル)が出力され、その出力値が演算装置16の備えるメモリに記憶される(ステップSa5→Sa6→Sa7)。
次に、スキャニングシステム12のミラー17の角度を変えて、i方向一つ隣りの計測ポイント(2,1)を選択する(ステップSa8)。その計測ポイント(2,1)から反射されるサンプル光L1を分光器15に導入すべく、サンプル光L1とミラー17との光軸を合わせる(ステップSa3→Sa4)。この計測ポイント(2,1)におけるサンプル光L1も同様に、分光器15内で分析され、光L2と光L1のスペクトルの差を得て、このスペクトルの差がメモリに記憶される(ステップSa5→Sa6→Sa7)。
計測ポイント21を変える毎にステップSa5〜7の動作を繰り返し、i方向終端の計測ポイント(imax,1)まで走査し、スペクトルの計測をした後、サンプル光L1とミラー17の光軸をj方向2列目の計測ポイント(1,2)に合わせる(ステップSa9)。次も同様に、上述のステップSa3〜8の操作を繰り返し実行して、i方向に走査する毎に、j方向2列目の各計測ポイントにおける差スペクトルを順次得て、その差スペクトルを計測ポイントの座標と共に記憶する。
さらに、i方向の差スペクトルを順次求め終える(i=imaxとなる)毎に、j方向に一つ移動して、j方向終端の計測ポイント(j=jmax)まで走査して、各計測ポイントにおける差スペクトルを計測し、測定対象面上の全ての計測ポイントおける差スペクトルをそれぞれ得て、記憶し終了とする。
次に、ある計測ポイント(i,j)における分光器15での作用について説明する。
測定対象面20に光強度I0の光Lを照射し、反射させることで、光Lの一部の波長バンドが吸光され、光強度I1のサンプル光L1として出射される。
この時、入射光Lとサンプル光L1との間には、
L1(λ)=L(λ)×T(λ)
ここで、T(λ)は反射率
の関係が成り立つ。光強度が減衰された波長バンドから材質が、光減衰の程度からその濃度、温度等の値がわかる。
ところで、光源11であるランプから出射される光Lの光強度が常に一定であれば、最初に光Lの光強度を測定しておくことで、常に正確に測定対象面20の材質や濃度の計測を行うことができる。しかし、光Lの光強度は、周囲の気温の変化などに応じて変動する。
そこで、本実施の形態に係る計測装置10においては、サンプル光L1の参照対象であるレファレンス光L2を、サンプル光L1と同時に計測し、レファレンス光L2の光強度を、常時、光Lの光強度としてフィードバックすることで、常に精度の高いスペクトル分布を得ることができる。
具体的には、サンプル光L1は、対象面20の材質に依存した波長バンドの光強度が減衰されており、固定された回折格子25で反射される。同様に、レファレンス光L2もまた、固定された回折格子25で反射される。この時、サンプル光L1とレファレンス光L2は、回折格子25の別々の位置(図2中では上段と下段)で反射されるので、互いに干渉されることはない。回折格子25によって、光は波長バンドごとのスペクトルに分光される。
分光されたサンプル光L1とレファレンス光L2は、上下二段に配置された2つの光反射偏向手段(MEMS(Micro Electro Mechanical System)アクチュエータを有するプログラマブル回折格子(以下、MEMS型プログラマブル回折格子と記す))26a,26bで反射、偏向される。MEMS型プログラマブル回折格子26a,26bにおける各MEMSアクチュエータ(以下、MEMS1,MEMS2と記す)に到達した各光L1,L2は、所定の角度範囲で高速で反射、偏向され、交互にアパチャ27へと向かう。この反射、偏向によって、各光L1,L2の光強度が調整される(ステップSa5)。
例えば、図4(a)に示すように、MEMS1(又はMEMS2)は、基板51上に静止電極52a…52n(図4(a)中では52aのみ図示)が設けられ、各静止電極52a…52nと離間して移動電極53a…53n(図4(a)中では53aのみ図示)を設けたものである。各移動電極53a…53nは、各静止電極52a…52nに対して当接、離間自在(図4(a)中では上下方向移動自在)に設けられる。また、各移動電極53a…53nは、基板51に設けられる脚部54a,54bと、電極本体部(ミラー部)55と、一端が脚部54a,54bに固定して設けられ、他端が電極本体部55を吊設するフレキシブル接続部56a,56bとを有している。フレキシブル接続部56a,56bの厚さD1は、電極本体部55の厚さD2よりも薄く(例えば、約1/3)形成しておくことで、フレキシブル接続部56a,56bは自在に屈曲される。電極本体部55は剛直で、屈曲しない。各静止電極52a…52nは、それぞれが制御手段(例えば、コンピュータ(図示せず))の各アドレスに独立して接続されている。
各静止電極52a…52nと各移動電極53a…53n間の電圧(電位差)を、制御手段によりそれぞれ制御することで、各移動電極53a…53nを独立させて駆動させることができる。その結果、各静止電極52a…52nと各移動電極53a…53n間の離間距離H1…Hn(図4(a)中ではH1のみ図示)を、それぞれ無段階に自在に調節することができる。電圧と離間距離H1…Hnとの関係は予め検量線を作成しておき、この検量線に基づいて、離間距離H1…Hnを調節する。このように、静止電極と移動電極の各離間距離H1…Hnを、それぞれ無段階に自在に調節することで、アパチャ27を通過する光の強度を波長バンドごとに調節することができる。また、MEMS1,MEMS2の各移動電極53a…53nの制御は、高速で、かつ、制御手段によって同期させて交互に行われる。
具体的には、図4(b)に示すように、全ての移動電極53a…53nを動かさず、静止電極52a…52nから離間させたままとすることで(全OFF時)、アパチャ27において、所定の波長バンドの光(図4(b)中では光59a〜59c)が全て遮断される。また、図4(c)に示すように、全ての移動電極53a…53nを静止電極52a…52nと当接させることで(全ON時)、所定の波長バンドの光(図4(c)中では光59a〜59c)がアパチャ27間を通過する。また、図4(d)に示すように、移動電極53a…53nの一部を静止電極52a…52nと当接又は近接させ、残部の移動電極53a…53nを動かさず、離間させたままとすることで(光強度調整時)、当接又は近接させる静止電極と対応したある波長バンドの光(図4(d)中では光59b,59c)だけが、光強度を調整されてアパチャ27を通過する。離間させたままの静止電極と対応したある波長バンドの光(図4(d)中では光59a)は、アパチャ27で遮断される。
アパチャ27,27を通過した各光L1,L2は、屈折手段28に照射される。屈折手段28に入射した各光L1,L2は、それぞれ屈折させられ、波長バンドごとのスペクトルがアレイ検出素子29に達するように出射される。
屈折手段28を通過した各光L1,L2は、図3に示したように、検出器(アレイ検出素子)29で受光される。アレイ検出素子29は、水平に配列、配置された各検出部を有しており、各検出部で各波長バンドごとのスペクトルがそれぞれ受光される。各検出部で、プリズム28によって屈折された各光L1,L2の各スペクトルが交互に検出され、サンプル光L1とレファレンス光L2の各波長ごとのスペクトルの差(差分スペクトル)がそれぞれAC出力される。図3中では、検出器29から出力δIが出力される。このAC出力は、各波長ごとのスペクトルの吸収度合いに比例している(ステップSa6)。
各AC出力が演算手段16に取り込まれ、演算手段16が備えるメモリに記憶される(ステップSa7)。
以上の操作により、図7に示すように、各計測ポイント毎に、レファレンス光L2とサンプル光L1との差スペクトル37a,37b…を得ることができる。得られた差スペクトルは、縦軸がサンプル光L1とレファレンス光L2の光強度差を表し、横軸が波長を表す。各差スペクトル37a,37b…からケモメトリックスなどの多変量解析手法を用いて波形処理を行うことで、測定対象面20における材料の濃度等の計測値の算出がなされる。さらに、その計測値と計測ポイントとは対応しており、計測値の2次元分布を得ることができる。
本実施の形態のスペクトル計測方法では、予め作成しておいた計測値(濃度等)算出用のスペクトルb(重みスペクトルや、回帰ベクトルなど)と検出器29からの出力δIとの積を、全ての波長バンドで計算し、その総和を求めることで、測定対象面の濃度yが求まる。濃度算出用のスペクトルbは、測定対象面の材質の種類ごとに、演算装置のメモリに記憶、保存されている。濃度yは以下の(1)式で表される。
y=δI・b
=δI(1)・b1+δI(2)・b2+ …
+δI(n)・bn …(1)式
本実施の形態のスペクトル計測方法は、濃度演算を、サンプル光L1とレファレンス光L2の各波長ごとのスペクトルの差を基に行っている。よって、ある波長のスペクトルの差が小さくても、言い換えると分析対象材料に依存するある波長の光吸収が小さくても、分割波長バンドの全域に亘って各波長ごとのスペクトルの差を光強度調整(光強度を増幅及び/又は減衰)することで、ある波長のスペクトルの差を強調させる(増幅させる)ことができる。
例えば、図4(d)における光強度調整の一例を図5に示すように、波長範囲がλ4〜λ9、光強度がP4の入射光61は、図4(d)に示したMEMS1(又はMEMS2)により反射され、アパチャを通過することで通過光62となる。この通過光62は、λ6〜λ7、λ8〜λ9の波長バンドにおいて光強度がP5(<P4)に調整される。また、通過光62は、λ4〜λ5の波長バンドにおいて光強度がP6(<P5)に調整される。さらに、通過光62は、λ5〜λ6の波長バンドで、光強度がP6からP7(<P6)に連続的に減少するように調整される。また、通過光62は、λ7〜λ8の波長バンドにおいて光強度がP8(<P7)に調整される。このように、MEMS1(又はMEMS2)は、波長バンドごとに、入射光61を偏向させると共に、入射光61の光強度を自在に調整することができる。
次に、レファレンス光L2を参照する操作(ステップSa5,Sa6)について、具体的に説明する。
光源11から出射され、サンプル光L1及びレファレンス光L2となる各光は各波長ごとのスペクトルの差をアレイ検出素子29からAC出力される。この時、各AC出力がゼロとなるように、MEMS2の各移動電極53a…53nを調節し、この状態をMEMSデータ1として記憶させておく。
その後、測定対象面20で反射させたサンプル光L1と、レファレンス光L2が分光器15内に入射させ、各波長ごとのスペクトルに分光された各光L1,L2を、MEMS1,MEMS2で反射、偏向させる。MEMS1,MEMS2は、各波長ごとのスペクトルに分光された各光L1,L2がアレイ検出素子29に達するように、各光L1,L2を反射、偏向させる。この時、MEMS1,MEMS2は、各光L1,L2の各スペクトルが交互にアレイ検出素子29で検出されるべく、それぞれ制御手段により同期させて制御される。また、光L2がアレイ検出素子29に達するように光L2をMEMS2で反射、偏向させる際、MEMS2は予め記憶しておいたMEMSデータ1の状態に制御される。
一方、光源11から出射される光の光強度は、周囲の気温の変化などにより変動する。しかし、光強度がI0からI0′に変動した場合でも、レファレンス光L2は、MEMSデータ1の状態に調節されたMEMS2で反射、偏向される。その際、アレイ検出素子29で、光強度I0′のレファレンス光L2に対応した各光スペクトルを検出し、この新たな検出値と、光強度I0のレファレンス光L2に対応した各光スペクトルとを比較することで、光強度の変動量が求められる。この光強度の変動量から新たな光強度I0′が決定され、この新たな光強度I0′は、即座にサンプル光L1の光強度I0′としてフィードバックされる。
本実施の形態に係る計測装置10においては、実際に測定対象面20に照射される光の一部をレファレンス光L2として、常時、サンプル光L1の入射光I0の光強度としてフィードバックしている。よって、常に光強度の変動を検出でき、常に精度良くスペクトル計測を行うことができる。
本実施の形態の計測装置10の分光器15では、計測ポイント一点における分析が約1ミリ秒と従来の分光器に比べて非常に短い時間で処理できる。さらに、ポリゴンミラー等を備えた走査手段12により、短時間で対象面20を走査できるので、本実施の形態の計測装置10を用いた計測方法では、多数の計測ポイントで分光分析処理をしても、実用的な速度で計測することができる。
本実施の形態の計測装置及び計測方法は、ある面内に混在する試料の種類の判別とその濃度との二次元分布を計測することができる。
例えば、建築物に使用されるコンクリート壁を測定対象面20としたときに、コンクリートの材料毎の濃度分布を計測して、コンクリート材料の濃度分布から補強が必要な箇所を検知したりするのに用いてもよい。また、壁に塗布された塗料等、建築物に使用される材料に含まれる有害物質の分布の計測に適用することができる。また、多種のプラスチック等が混在する集積ゴミを測定対象面20として、そのゴミに混在する多種のプラスチック等の化学物質の分布を計測することもできる。さらには、光源を太陽光として、畑に散布される肥料の濃度分布を計測することも考えられる。
また、濃度分布の他に、測定対象面20の放射輝度率の違いを利用して温度分布を計測することも可能である。
次に、本発明の他の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図8に示すように、本実施の形態に係る計測装置30の基本的な構成は、図1及び図3に示した計測装置10と略同じである。計測装置30が、計測装置10と異なる点は、アパチャ27と屈折手段28との間に第2回折格子(集光手段)32を設け、検出手段として検出器33を設け、各MEMS型プログラマブル回折格子26a,26bに制御演算手段31を接続した点である。
第2回折格子32としては、回折格子25と同じものが使用可能である。回折格子32により、各波長バンドごとのスペクトル(例えば、虹色の光)に分光された各光L1,L2が、単一光(白色光)にコンデンス(集光)される。また、集光手段として、第2回折格子32の代わりに積分球を用いてもよい。
検出器33としては、アレイ型の検出器である必要はなく、シングル型の検出器で十分である。
制御演算手段31は、各MEMS型プログラマブル回折格子26a,26bの制御手段としての機能と、図1に示したアレイ検出素子に接続された演算手段16としての機能を併せ持つものである。制御手段としての機能部と演算手段としての機能部は、一体に設けてもよく、又はそれぞれ別体に設けてもよい。
次に、本実施の形態に係るハイパースペクトル計測装置を用いたスペクトル計測方法を図9を用いて説明する。
本実施の形態に係る計測装置を用いた計測方法は、基本的に前実施の形態に係るスペクトル計測装置を用いたスペクトル計測方法と同じであるが、計測値算出の演算手法が異なる。
図9に示すように、先ず、前実施の形態の計測方法と同様に、計測ポイント(1,1)のサンプル光L1とレファレンス光L2とが分光器35に導入される。
ここで、ステップSb1は、計測ポイント21のj方向座標の初期化、ステップSb3は計測ポイント21のi方向座標の初期化、ステップSb2は、計測ポイント21がj方向終端(jmax)となるまでステップSb3以下を繰り返す条件分岐、ステップSb4は、計測ポイント21がi方向終端(imax)となるまでステップSb5以下を繰り返す条件分岐を示している。
サンプル光L1は、測定対象面20で反射されることで、光強度がI1に減衰され、固定された回折格子25で反射される。同様に、レファレンス光L2も固定された回折格子25で反射される。回折格子25によって、光は波長バンドごとのスペクトルに分光される。
分光されたサンプル光L1とレファレンス光L2は、上下二段に配置された2つのMEMS型プログラマブル回折格子26a,26bで反射、偏向される。MEMS型プログラマブル回折格子26a,26bにおけるMEMS1,MEMS2に到達した各光L1,L2は、所定の角度範囲で高速で反射、偏向される(ステップSb6)。
ここで、MEMS1における反射、偏向は、前実施の形態で示した(1)式の演算結果に基づいてなされる。具体的には、(1)式の演算内容と同じことが、MEMS1において光学的に行われる。この時、計測値算出用スペクトルbと同じ割合となるように、MEMS1の各移動電極53a…53nを調節して光の反射率R(λ)を制御し、波長バンドごとのスペクトルに分光されたサンプル光L1を、各波長バンドごとに反射率を変えて反射、偏向させる。言い換えると、MEMS1において、分光されたサンプル光L1の反射率の制御を波長バンドごとに行って、サンプル光L1の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた測定値算出用スペクトルbと同じ重みを表す重荷関数による重み付けを行い、この状態で分光されたサンプル光L1を反射、偏向させる(ステップSb9)。
重荷関数とは、測定対象面20の材質をパラメータとした関数であり、材質に応じてサンプル光L1の吸収波長バンドが異なるため、分光された各波長光のうち、吸収波長バンドの光を変調すべく、MEMSの設定値を表したものである。対象面の材質に応じた濃度等の計測値を算出するために、材質を判定する検量線となる既知のスペクトルに準じてMEMS1の各移動電極53a…53nの配置を設定する。
ここで、ステップSb7は、材質kに依存する重荷関数の初期化、ステップSb8は、予め作製しておいた重荷関数すべてについて濃度計算を行うまでステップSb9以下を遂行する条件分岐を示している。
MEMS1,MEMS2において、所定の角度範囲で高速で反射、偏向された各光L1,L2は、交互にアパチャ27,27へと向かう。アパチャ27,27を交互に通過した各光L1,L2は、第2回折格子32で集光される。この集光によって、各光L1,L2の全波長バンドのスペクトルがまとめられる(足し合わされる)。
その後、集光された各光L1,L2は、それぞれ屈折手段28で屈折させられ、波長バンドごとのスペクトルが検出器33に達するように出射される。
屈折手段28を通過した各光L1,L2は、交互に検出器33で受光される(ステップSb10)。検出器33でそれぞれ受光、検出されるのは、各光L1,L2の全波長バンドにおける光量の総和である。よって、検出器33からの出力が、そのまま計測ポイント21における濃度となり、その濃度は計測ポイントの座標と共にメモリに記憶される(ステップSb11)。
次に、スキャニングシステム12のミラー17の角度を変えて、i方向隣りの計測ポイント(2,1)を選択する(ステップSb13)。その計測ポイント(2,1)から反射されるサンプル光L1を分光器15に導入すべく、サンプル光L1の光軸を合わせる(ステップSb4→Sb5)。このサンプル光L1も同様に、MEMS1,MEMS2が設定された後(ステップSb6〜9)、分光器15内で分析され、各々の重荷関数について得られた濃度が計測ポイントの座標と共にメモリに記憶される(ステップSb10〜11)。
ステップSb5〜Sb13の動作をi方向に沿って順次実行し、i方向終端(imax)の計測ポイントまで終了した後、サンプル光L1の光軸をj方向2列目の計測ポイント(1,2)に合わせて(ステップSb14)、2列目の各計測ポイントにおける座標と濃度とをそれぞれ順次記憶する。さらに、i方向の各計測ポイントの走査が終わる毎に、j方向一つ進んで計測ポイントの濃度を計測し、j方向終端(jmax)の計測ポイントまで濃度の計測及び記憶を実行すると、測定対象面20上の全ての計測ポイントにおける濃度が得られ終了とする。
本実施の形態のスペクトル計測方法では、光反射手段26であるMEMSの各波長毎の反射率を、重荷関数に対応させるように演算装置31で制御してMEMSが各波長バンド毎に変調し、MEMSでの反射光が波長バンド毎に重み付けられて、検出器でその総和を求めているので、MEMSが演算装置として機能されている。よって、検出器33から直接濃度が出力されるので、図3に示したアレイ検出素子29から出力される多量のデータを演算手段16で演算する必要がなくなる。そのため、より高速なスペクトル計測が可能となり、測定対象面20の走査に時間遅れすることなくリアルタイムで計測値の2次元分布を算出することができる。
次に、本実施の形態のハイパースペクトル計測方法の変形例について図10を用いて説明する。
この変形例は、計測方法のアルゴリズムにおいて、スキャニングシステム12の動作とMEMS1の動作との優先順位を変更させた例である。
図9に示した本実施の形態の計測方法では、先にある一点の計測ポイントを固定(ミラー17の角度を固定)して重荷関数(MEMSの各移動電極53a…53nの配置)を順次変え、計測ポイント一点における計測値を演算、記憶してから、計測ポイントを変えて各々計測値を求めていた。
これに対し、これから説明する変形例では、先に、重荷関数を固定して、測定対象面20を順次走査し、各計測ポイント21で一つの重荷関数下の計測値を計測、記憶し、測定対象面内の計測ポイント21を走査し終わるごとに重荷関数の値を順次変えて計測値の2次元分布を求める。
図10を用いて具体的な計測方法を説明する。
先ず、MEMS1の移動電極53a…53nの配置をある材質kに依存する重荷関数に対応させるべく設定する(ステップSc3)。
ここで、ステップSc1は、材質kに依存する重荷関数の初期化、ステップSc2は、予め作製しておいた重荷関数すべてについて濃度計算を行うまでステップSc3以下を遂行する条件分岐を示している。
また、ステップSc4は、計測ポイント21のj方向座標の初期化、ステップSc6は計測ポイント21のi方向座標の初期化、ステップSc5は、計測ポイント21がj方向終端(jmax)となるまでステップSc6以下を繰り返す条件分岐、ステップSc7は、計測ポイント21がi方向終端(imax)となるまでステップSc8以下を繰り返す条件分岐を示している。
前実施の形態の計測方法と同様に、座標(1,1)の計測ポイントに、サンプル光L1の光軸を合わせ(ステップSc8)、MEMS2の移動電極53a…53nの配置を、導入されるレファレンス光L2の光量に合わせて設定する(ステップSc9)。導入された各光L1,L2は分光され、各波長毎にMEMS1,MEMS2で変調される。この光を屈折手段28で集光して、検出器33で光量の総和を検出する。この検出された光量の総和は、求める濃度に対応しており、予め作製された検量線と光量を用いて、濃度を算出する(ステップSc10)。次に、求められた濃度と、計測ポイント21の位置をメモリに記憶する(ステップSc11)。
次に、計測ポイントをi方向に一つずらして(ステップSc12)、ステップSc8〜Sc11の操作を繰り返し行い、算出された濃度を、計測ポイントの座標と共にメモリに記憶させる。
i方向終端(imax,1)まで走査した後、計測ポイントをj方向に一つずらした位置(1,2)に合わせ(ステップSc13)、ステップSc8〜Sc11の操作を行う。同様に、j方向2列目(j=2)を走査するときについても、i方向に計測ポイント一つ走査する毎に濃度を求め、i方向終端まで走査した後、j方向に一つずらした位置を計測ポイントとし、これらステップSc5〜Sc13を繰り返す。j方向終端(jmax)まで計測ポイントを走査し、対象面全ての各計測ポイントにおける濃度を、計測ポイントの座標と共に、メモリへ記憶させる。
ここまでの操作(ステップSc5以下)では、MEMS1をある一つの重荷関数(k=1)に対応して設定したときの濃度を算出したまでであり、次に、重荷関数を変える。即ち、判別する材質によって決まるMEMS1における移動電極53a…53nの配置を変える(ステップSc14→Sc2→Sc3)。k=2とした重荷関数のときも、k=1のときと同様に、ステップSc4〜Sc13の操作を行い、測定対象面全ての計測ポイントでの濃度を算出し、記憶する。
さらに、予め作製した重荷関数すべての値(1≦k≦kmax)それぞれについて測定対象面全ての計測ポイントでの各濃度を算出してメモリに記憶し終了となる。
これにより、求められた各計測ポイントでの濃度は、多種の重荷関数について算出されており、すなわち、測定対象面に存在する多種類の材質について計測されている。
本実施の形態のハイパースペクトル計測装置を示す斜視概略図である。 図1のスペクトル計測装置を示す模式図である。 図1のマルチチャンネル分光器の詳細を示す斜視概略図である。 MEMSアクチュエータの概略図である。図4(a)は横断面図、図4(b)は全OFF時のモデル図、図4(c)は全ON時のモデル図、図4(d)は光強度調整時のモデル図である。 入射光及び通過光における波長と光強度との関係を示す図である。 本実施の形態のスペクトル計測方法のアルゴリズムを示す図である。 本実施の形態のスペクトル計測方法で得られる2次元面内の差スペクトルを表す図である。 他の実施の形態のスペクトル計測装置の一部を示す斜視概略図である。 他の実施の形態のスペクトルの計測方法のアルゴリズムを示す図である。 図9のアルゴリズムの変形例を示す図である。
符号の説明
10 スペクトル計測装置
11 光源
12 走査手段
13 第1光ガイド部材
14 第2光ガイド部材
15 マルチチャンネル分光器
16 演算手段
20 測定対象面
21 計測ポイント
25 回折格子
26 光反射手段
29 アレイ検出素子
L1 サンプル光
L2 レファレンス光

Claims (13)

  1. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
    光を出射する光源と、
    上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
    上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
    光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
    各光ガイド部材の他端側に接続され、かつ、サンプル光及びレファレンス光をそれぞれ所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子、及び各波長バンドごとに各光のスペクトルの差を検出するアレイ検出素子を有するマルチチャンネル分光器と、を備えたことを特徴とするスペクトル計測装置。
  2. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
    光を出射する光源と、
    上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
    上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
    光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
    サンプル光及びレファレンス光がそれぞれ照射され、各光を反射し、所定の波長バンドごとに分光する回折格子と、
    回折格子で分光された各光を反射させる光反射手段と、
    反射された各光の波長バンドごとのスペクトルを交互に検出し、サンプル光とレファレンス光のスペクトルの差を出力するアレイ検出素子と、
    アレイ検出素子からの出力に基づいてスペクトルの演算を行う演算手段と、
    を備えたことを特徴とするスペクトル計測装置。
  3. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
    光を出射する光源と、
    上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
    上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
    光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
    各光ガイド部材の他端側に接続され、かつ、サンプル光及びレファレンス光をそれぞれ所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子、及び各光の光量の総和を検出する検出素子を有するマルチチャンネル分光器と、
    を備えたことを特徴とするスペクトル計測装置。
  4. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度分布や温度分布等の2次元分布を計測する装置において、
    光を出射する光源と、
    上記測定対象面から反射されたサンプル光を走査する走査手段と、
    上記走査手段からサンプル光を導入し、案内する第1光ガイド部材と、
    光源から出射された光をレファレンス光として一端側から導入し、案内する第2光ガイド部材と、
    サンプル光及びレファレンス光がそれぞれ照射され、各光を反射し、所定の波長バンドごとに分光する回折格子と、
    回折格子で分光された各光を反射させる光反射手段と、
    サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた検量スペクトルと同じ重みの重み付けを行うべく、上記光反射手段でのサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行う演算手段と、
    反射された各光を集光する手段と、
    集光された各光の光量の総和を交互に検出する検出素子と、
    を備えたことを特徴とするスペクトル計測装置。
  5. 上記光反射手段が、分光された上記各光を所定の波長バンドごとに掃引、変調するプログラマブル回折格子である請求項2または4記載のスペクトル計測装置。
  6. 上記プログラマブル回折格子が、MEMSアクチュエータを有する請求項5記載のスペクトル計測装置。
  7. 上記サンプル光とレファレンス光を別々に反射、偏向させるべく、上記光反射偏向手段を少なくとも2つ設けた請求項2,4,5,6いずれかに記載のスペクトル計測装置。
  8. 上記集光手段が、第2回折格子または積分球である請求項4記載のスペクトル計測装置。
  9. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
    a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままのレファレンス光とし、
    b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
    c)分光された各光を反射させると共に、反射された各光の波長バンドごとのスペクトルをそれぞれ検出器で検出し、波長バンドごとに上記計測ポイントで反射されたサンプル光とレファレンス光のスペクトルの差を出力し、
    d)その出力値に基づき、上記計測ポイントにおける濃度や温度等の計測値を求め、計測ポイントと計測値とを記憶し、
    e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射されたサンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
    上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、測定対象面を走査して計測値の二次元分布を得ることを特徴とするスペクトル計測方法。
  10. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
    a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままのレファレンス光とし、
    b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
    c)分光された各光を反射させると共に、分光されたサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行って、サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた計測値算出用のスペクトルと同じ重みの重み付けを順次行い、
    d)反射された各光を集光し、集光された各光量の総和を検出器で検出し、各総和を用いて濃度や温度等の計測値を求めて、上記計測ポイントの位置と上記計測値とを記憶し、
    e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、 上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、測定対象面を走査して計測値の二次元分布を得ることを特徴とするスペクトル計測方法。
  11. 測定対象面に光を照射し、その反射光を分光分析して、測定対象面における濃度や温度等の計測値の2次元分布を計測する方法において、
    a)光源から出射された光を上記測定対象面に照射し、反射させてサンプル光とし、光の一部を出射された状態のままのレファレンス光とし、
    b)上記測定対象面の一点を計測ポイントとし、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、
    c)分光された各光を反射させると共に、分光されたサンプル光の反射率の制御を波長バンドごとに行って、サンプル光の波長バンドごとのスペクトルに、予め作製しておいた計測値算出用のスペクトルと同じ重みを表す重荷関数による重み付けを行い、
    d)反射された各光を集光し、集光された各光量の総和を検出器で検出し、各総和を用いて濃度や温度等の計測値を求めて、上記計測ポイントの位置と計測値とを記憶し、
    e)上記測定対象面を走査すべく、上記計測ポイントを変えて、その計測ポイントで反射された上記サンプル光と、上記レファレンス光とを所定の波長バンドごとに分光し、 f)上記(c)〜(e)の操作を順次繰り返すことにより、上記測定対象面を走査して、ある計測値算出用の重荷関数におけるある計測値の二次元分布を求めて記憶し、
    その後、上記重荷関数を変えて、上記(b)〜(f)の操作を繰り返すことにより、全ての計測値算出用の重荷関数における全ての計測値の二次元分布を得ることを特徴とするスペクトル計測方法。
  12. 反射された各光の波長バンドごとのスペクトルが交互に検出器で検出されるように、各光を反射させる際、各光を偏向させると共に、その偏向制御を同期させて行う請求項9記載のスペクトル計測方法。
  13. 集光された各光の光量が交互に検出器で検出されるように、各光を反射させる際、各光を偏向させると共に、その偏向制御を同期させて行う請求項10または11記載のスペクトル計測方法。
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