JP3700035B2 - 稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための装置及び方法 - Google Patents

稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3700035B2
JP3700035B2 JP32374595A JP32374595A JP3700035B2 JP 3700035 B2 JP3700035 B2 JP 3700035B2 JP 32374595 A JP32374595 A JP 32374595A JP 32374595 A JP32374595 A JP 32374595A JP 3700035 B2 JP3700035 B2 JP 3700035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
event
sample
features
scan
solid support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32374595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08304288A (ja
Inventor
デュロクル ジャン−ルイ
ギイェ ジャン−ジェラル
グローナー ワレン
Original Assignee
シェミュネクス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シェミュネクス filed Critical シェミュネクス
Publication of JPH08304288A publication Critical patent/JPH08304288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700035B2 publication Critical patent/JP3700035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
    • G01N15/1468Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光色素によって標識を付けた血液及びその他の組織内で稀少出現するほ乳類細胞の高速検出及びカウントを行うことのできる装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光色素で標識を付けた少量の分子又は細胞を自動的に検出することは、良く知られた技術であり、且つしばしば実施される診断方法の一つである。伝統的な検出及び定量化法は以下の一般的な3つの態様の一つに従う:
*第1の態様(“溶解化学(solution chemistry)”)に於いては、分子がそれを担持していた細胞から解放された後検出される。結果として得られる蛍光強度は分子濃度に関係している。
【0003】
*第2の態様(フローサイトメトリー)に於いては、無傷の細胞を蛍光色素で標識化した後、蛍光を検知する検出ステーションを通す。この時標識化された細胞は、総細胞の一部としてカウントされる。
【0004】
第3の態様(画像分析法)に於いては、標識化された組織を固体性基盤に載置した状態で自動顕微鏡に掛け、該顕微鏡によって形成された画像の分析を通じて細胞を検出しカウントする。典型的に該画像は、蛍光分子を励起させるために小サイズのスポットで走査される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらの形態の各々に於いては感度の点に著しい限界があり、このことは稀少イベント(event)の検出に応用する場合に影響を与えている。この限界の存在により、分子診断学の現代技術に対して応用することは実際上特に厳しいものとなるであろう。
【0006】
生物学或いは解剖病理学(anatomopathological)の研究に於いて、また日常的な診断分析に於いて多数の通常細胞の中から少数の異常細胞を検出することの必要性がますます高まっている。このような異常細胞の試料は、腫瘍細胞かウイルスに感染した細胞のいずれかである。こういった異常細胞は、蛍光標識により識別することができるが、標識は特定の蛋白質などの細胞の一要素をアドレス化し、或いはインサイチューハイブリダイゼーション又はインサイチューPCR等の技術を通じて遺伝子をアドレス化するものである。
【0007】
多くの医療分野に於いて、多数の試料について極少数の異常細胞を正確に且つ迅速に検出できれば非常に有益である。例えばバイオプシーに於いて2・3の腫瘍細胞を早期に検出できれば腫瘍細胞の転移を阻止できるし、癌腫瘍の拡大を防止することができるのである。
【0008】
他の例としては、(HIV等の)侵攻ウイルスに侵入された細胞数の早期検出・監視に関する。早期検出ができれば他の人が感染することを防止できるし、また緻密な監視を行うことは疾病の治療にとり非常に有益である。
【0009】
この種の適用を行なうには、検出の感度を非常に高いものとしなければならない。というのも105を越える他の細胞の中から一個の異常細胞のみを検出できることが重要なことだからである。
【0010】
ある観点から、満足することができる程度に有効な情報を得るためには、約100個の異常細胞をカウントすることが望ましい。このことは107個の他の総ての細胞を検査したことを意味する。
【0011】
固体支持体上に広げられた試料を顕微鏡を使用して視認検査することは、単調な作業であり、非常に時間がかかる。そして他にも蛍光物質が存在する場合には作業は複雑なものとなる。顕微鏡で異常細胞を検索する場合、広い領域を観察する必要があり、たった一つの異常細胞を見逃してしまう危険が高い。
【0012】
共焦点顕微鏡又は画像分析装置を使用することにより、異常細胞(稀少イベント)を検出することが可能となる。しかし実用上走査は非常にのろく、分析できる面積も小さい。
【0013】
尤も上記例で発生する稀少細胞をフローサイトメトリー若しくは画像分析法により検出する場合の主な技術的課題は、ノイズに対する検出信号の比、より具体的には偽信号が検出される可能性を考察することにより理解される。良く知られるところだが、偽信号の発生可能性は、検出器が稀少イベントを探知するのに必要とされる時間の量と共に直線的に増加する。従って、偽信号と真信号とを区別することのできる能力を維持するためには、必要とされるノイズに対する信号の比(S/N比)は、真信号の発生可能性が減少するに伴い増加しなければならない。或いは、ノイズに対する信号比の中には発生頻度の点で限界があるものがあり、これ以下の頻度ではイベントを信頼して検出することはできない。
【0014】
上記限界を克服する一つの方法があるが、これは第3の分析(画像分析)に対してのみ適用可能なものである。この態様に於いて、細胞は、固体支持体に固定されているので、2回目の分析工程に於いて標本を再度分析し偽信号と区別できる。こうして、自動顕微鏡の稀少イベント検出能力を改善するための公知の方法の一つに、まず標本を粗分析し、次いで第2の段階として疑われるポジティブ信号をより詳しく調べることとするものがある。しかしこの技術は、分析速度の点でやはり限界がある。この限界は検出可能性が最初の粗走査で特定されなければならないことに基づく。このように蛍光検出法に於いては、照射スポットのサイズは十分な強度を達成できるよう小サイズのものである必要があり、第1段階で稀少イベントをポジティブと認識(検出対象であると認識)できる程度に走査は遅いものでなければならない。
【0015】
この問題をよりよく理解するためには、電子画像形成システムに於いて得られる画像が個々の画素(ピクセル)により構成されていることを認識することが有用である。電子画像形成技術の現況に於いては、最も優秀なビデオカメラでさえ100,000個若しくは百万個のピクセルからなる画像を形成できるに過ぎない。しかし一細胞当たりの直径は10μmのオーダーであることが典型的であるが、観察すべき固体支持体の表面は5cm2のオーダーとなっている。従って1ピクセルを1細胞の大きさとするならば、支持体の全てをカバーするには約3,000万個のピクセルが必要となる。
【0016】
その結果、1個の画素(ピクセル)は1個の細胞の寸法よりもかなり大きいものとならざるを得ず、また分析は多くの連続画像を使用することが必要となる。しかしこれらのアプローチのいずれもが満足のいくものではない。最初のケースの場合には検出感度が低く、また後者の場合には分析に要する時間と分析の複雑さが制限要因となる。
【0017】
その結果実用の場面に於いては、この技術によっては固体支持体に広げられた試料の一部しか分析されず、研究目的に対しては受け入れられるが、厳格性の要求される医療分野に於いては偽ネガティブの結果(検出対象が存在しないとの誤った検出結果)をもたらす可能性があり、日常のインビトロ診断実験に於いて許容することはできない。
【0018】
この技術に対する他の制限要素としては、データ処理の点にある。スキャンを2回行なう場合に於いては、2回目の分析を完了して初めてポジティブイベントが確認されるので、データ処理装置は1回目の分析記録を完全な状態で保持していなければならない。稀少イベントの検出に於いては、ポジティブ因子の発生頻度は高いので、100万の以上のネガティブ因子のデータを各ポジティブイベント毎に記憶する必要がある。
【0019】
さらに検索された細胞の標識は脆弱なものであるので、時間と共に素早く低減していくものであるから、結果的に2回目の走査が誤った偽否定結果へと導かれることとなろう。
【0020】
最後にこれらの技術は、検索された蛍光細胞と、試料上に存在し自己蛍光性を有するか又は色素を吸収することによって蛍光化した種々の微粒子とを、自動的に区別するための適切な手段の開発には簡単につながるものではない。確かに検出するべき異常細胞の大きさ及び形状は、実質的に多義に亘っているので、標準に対する比較はきわめて問題のあるものとなっている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、支持体をレーザ走査することにより該支持体上の蛍光化された稀少ほ乳類細胞を迅速且つ正確に検出し、カウントすることができる装置及び方法に関する。上述した限界点は、検出されるべき細胞より大きい走査スポット、好ましくは細長い走査スポットを少なくとも1つ用い、重複走査パターンで走査することにより解消される。
【0022】
さらに、このユニークな装置を使用することにより、比較的大きい固体支持体(典型的には2、3平方センチメートル)の高速走査が行うことができるので、検出するべき稀少ほ乳類細胞は実質上漏れなく検出され、偽信号を実時間で拒絶することができる。識別工程(識別装置)により、検索された細胞が発生する蛍光信号と、自発蛍光微粒子又は蛍光化されてしまった他の材料との分離を確実に自動且つ迅速に行うことができる。
【0023】
本発明を理解するためには、目標に対するN回の独立した走査当たりに検出される可能性は1回の走査当たりに検出される可能性のN倍の平方根に比例することを認識しておくことが有用である。そして1回の走査で検出される可能性は、走査の速度に反比例する。このように、大略的に言って、倍速で同じ領域を2回走査することは、検出の可能性の点に於いて一度だけ走査して検出される可能性にほぼ等しく、走査時間の純利得は実現されない。しかし、もし同期させた状態で2本の走査を行えば、もはやそれは独立した走査ではなく、(該2本の走査の間に於いて相関関係のある)一つの信号イベントが(相関関係のない)ノイズイベント対して優位に取り扱われる。こうして検出の可能性を増加させ走査時間を短縮することが可能となるのである。
【0024】
本発明に於いては、例えば面積の大きいレーザスポット(図1参照)により走査を行い、また走査を重複させて、領域の各部分が少なくとも2回走査されることなるようにすることで走査速度の増加を図っている。そして走査対のX方向への走査の結果が、検出可能性を維持するために非相関信号を除去することにより同期して比較される。このように各ポジティブイベントは、(蛍光対称の大きさに依拠して)2以上の走査ライン間により相関づけられる。
【0025】
定 義
レーザスポットが(スライドグラス等の)固体支持体上の走査ラインに沿って移動する時に、発生する蛍光(存在する場合)を1以上の検出器が(種々の波長で)連続的に測定する。検出器からのアナログ信号は、一定の周波数間隔で採取されることによりデジタル化される。
【0026】
「読みとり」
読みとりは測定時の信号値である。
【0027】
「サンプル」
サンプルは、ある特定の動的閾値を越える検出器からの信号の読みとりとして定義或いはされる。
【0028】
「フィーチャー」
1走査ライン上の隣接する一連の試料は、フィーチャーと呼ばれる。
【0029】
ライン間相関づけ:
2つの試料は、隣接する2つの走査ライン上で同期して現れる場合に相関しているとされる。
【0030】
「単一フィーチャー」
一つの走査ライン上にのみ現れるフィーチャー、即ち相関づけられないフィーチャーを、単一フィーチャーと呼ぶ。
【0031】
「蛍光スポット」
レーザビームによって励起された蛍光微粒子が発生する蛍光発光。該微粒子は細胞であることもあるし、埃等の他の物質であることもある。
【0032】
これらの微粒子は、自発的な蛍光性を有するものであることもあるし、検出のために蛍光化されたもの(例えば細胞など)である場合もある。
【0033】
「イベント」
イベントとは隣接する走査ライン上で同期して相関づけられた少なくとも2つの一組のフィーチャー をいう。1つのイベントは、測定工程に於ける蛍光スポットの翻訳されたものである。
【0034】
その後イベントは識別器によってポジティブイベント(即ち細胞等のイベントが検索された場合)又はノイズイベント(即ち、自発蛍光性微粒子等により発生した蛍光であり拒絶されるべきイベント)として分類される。ノイズイベントは、最終のカウントに含まれる場合には、偽ポジティブの結果を出してしまう。
【0035】
「レーザスポット」
レーザビームによって支持体上で形成された光スポットのことをいう。
【0036】
「ライン間又はライン間隔Y」
2つの走査ライン間の距離を指す。
【0037】
上記定義は、図2に於いて示されており、ここではサンプルは○によって表されている。またイベント(一連の相関フィーチャー)の長さは、走査ライン上で走査方向の最も初期に現れるフィーチャーの出発時から走査ラインで最も遅く表れるフィーチャーの終部までの蓄積されたサンプル数に対応している。前記カウントは、異なる走査ラインに跨って相関を示す全てのサンプルを1サンプルとして扱い、1つのイベントの幅は同じイベントが出現する隣接ラインの数によって定義される。
【0038】
本発明の1つの特徴に於いては、スライドグラス等の固体支持体上の蛍光標識化細胞をカウントするための方法が提供され、該方法は:
−検出されるべき細胞より実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザースポットを固体支持体上に形成するようにして、レーザ装置からの入射レーザビームを用いて蛍光細胞を含む可能性を有する試料を載置した固体支持体を走査し、二つの走査ラインは、前記固体支持体の各部分が、隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査されるように間隔を設定され、望ましくはレーザスポットの寸法の半分より短い間隔とされ、;同時に
−ある閾値を越える検出信号であるサンプルだけを選択するようにして、少なくなくとも1種の波長で、結果として得られる蛍光を検出し、一つの走査ライン上の隣接する一連の試料はフィーチャーであり
−隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーの組が出現する走査ラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成し、あらゆる非相関フィーチャーである単一フィーチャーを除去することによって、個々のフィーチャーのライン間相関づけにより相関フィーチャーの組を認識し;
相関は、対比される前記2つのフィーチャー内の1以上のサンプルが前記ライン対上の同じ位置で検出されるときに存在するとされ、前記相関フィーチャーの組が出現するラインの数がカウントされ、その後サイズ識別に使用され、
−隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上の前記相関フィーチャーを少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で同期して比較し、該2つの波長に於ける所定数未満の発光強度比を有する相関フィーチャーを選択し、相関する前記サンプルにより前記波長で発生した前記発光比が所定の値より大きいものである場合、前記イベント全体が排除されるようにし;
−維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;
−サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内における前記サンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し、該ガウス形状基準にないイベントを排除し;
このような分析は例えば、ソフトウェアの曲線照合アルゴリズムによって行われ、前記基準内の全てのイベントは、最終カウント用の蛍光細胞として受け入れられ、前記基準外のものはノイズ、即ち、前記支持体上の埃又はその他の微粒子として分類されることとなり、
−前記固体支持体上に存在する蛍光細胞を決定しそれらのみをカウントするために前記残存する前記イベントをカウントすることを含む。
【0039】
より正確には本発明の前記特徴の好適な実施例に従えば、前記サイズの識別は:
−前記イベントの内の最初に現れる如何なるフィーチャーについても走査方向上で最初に現れるサンプルから出発し、如何なるフィーチャーが最後に終るかに拘わらず走査方向に最後に現れるサンプルを含むようにサンプル数を続けてカウントし、カウントでは異なる走査ライン上の総ての相関サンプルを1サンプルとみなし、
−同じイベントがカバーする隣接走査ラインの数をカウントすることによりそのイベントの幅を決定し、
−前記カウントされたサンプルの数が所定数Aより大きく、且つ/又は前記カバーする隣接走査ラインの数が所定数Bより大きいイベントを除去することにより実行される。
【0040】
本発明の他の特徴に於いては本方法は:
−検出されるべき稀少出現ほ乳類細胞を含む分析されるべき試料を固体支持体上に広げて薄膜状態にし;
−前記固体支持体に適当な試薬を塗布して、モノクローナル抗体法、インサイチューハイブリダイゼーション法、インサイチューPCR法、酵素結合プローブ法等の、選択された波長で蛍光を発光するよう励起された場合に可能な技術を使用して検索された細胞を蛍光標識化し、これらの技術は、一以上の波長で蛍光を発生させて識別手段又は特定のタイプの稀有細胞だけを識別するか又は選択するための手段とするために、個別的に又は同時に一つの試料に使用されており
−検出されるべき細胞より実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザースポットを固体支持体上に形成するようにして、レーザ装置からの入射レーザビームを用いて蛍光細胞を含む可能性を有する試料を載置した固体支持体を走査し、二つの走査ラインは、前記固体支持体の各部分が、隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査されるように間隔を設定され、望ましくはレーザスポットの寸法の半分より短い間隔とされ、;同時に
−ある閾値を越える検出信号であるサンプルだけを選択するようにして、少なくなくとも1種の波長で、結果として得られる蛍光を検出し、一つの走査ライン上の隣接する一連の試料はフィーチャーであり
−隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーの組が出現する走査ラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成し、あらゆる非相関フィーチャーである単一フィーチャーを除去することによって、個々のフィーチャーのライン間相関づけにより相関フィーチャーの組を認識し;
相関は、対比される前記2つのフィーチャー内の1以上のサンプルが前記ライン対上の同じ位置で検出されるときに存在するとされ、前記相関フィーチャーの組が出現するラインの数がカウントされ、その後サイズ識別に使用され、
−隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上の前記相関フィーチャーを少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で同期して比較し、該2つの波長に於ける所定数未満の発光強度比を有する相関フィーチャーを選択し、相関する前記サンプルにより前記波長で発生した前記発光比が所定の値より大きいものである場合、前記イベント全体が排除されるようにし;
−維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;
− サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内における前記サンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し、該ガウス形状基準にないイベントを排除し;
このような分析は例えば、ソフトウェアの曲線照合アルゴリズムによって行われ、前記基準内の全てのイベントは、最終カウント用の蛍光細胞として受け入れられ、前記基準外のものはノイズ、即ち、前記支持体上の埃又はその他の微粒子として分類されることとなり、
−前記固体支持体上に存在する蛍光細胞を決定しそれらのみをカウントするために残存する前記イベントをカウントすることを含む。
【0041】
上記したように、2つの走査ライン(ライン間又はライン間隔y)間の距離は、レーザスポットサイズの寸法の半分未満であり、このことにより走査面の重複が行われる。
【0042】
より正確には本発明の前記特徴に関する好適な実施例に従えば、前記サイズの識別は:
−前記イベントの内の最初に現れる如何なるフィーチャーについても走査方向上で最初に現れるサンプルから出発し、如何なるフィーチャーが最後に終るかに拘わらず走査方向に最後に現れるサンプルを含むようにサンプル数を続けてカウントし、カウントでは異なる走査ライン上の総ての相関サンプルを1サンプルとみなし、
−同じイベントがカバーする隣接走査ラインの数をカウントすることによりそのイベントの幅を決定し、
−前記カウントされたサンプルの数が所定数Aより大きく、且つ/又は前記カバーする隣接走査ラインの数が所定数Bより大きいイベントを除去することにより実行される。
【0043】
好ましくは結果として得られる蛍光発光を検出する工程は、デジタル信号処理装置(DSP)によって動的閾値を越える信号(=サンプル)を測定することによって行われる。
【0044】
前記DSPによれば(細胞に対応する)所望の信号と(電子ノイズ等の)不要な信号とを区別することが可能となる。
【0045】
このような方法を用いることにより、偽ネガティブ及び偽ポジティブ結果の双方を予想以上に避けることが可能となる。
【0046】
以下の表1は、偽ネガティブ又は偽ポジティブ結果となった考え得る原因と、これらの誤りを除去する本方法の関連工程とを概略的に示すものである。
【0047】
【表1】
Figure 0003700035
【0048】
以下のことを明記しなければならない。即ち本発明の望ましい形態である本方法は、蛍光スポットのみを使用して実施され、走査レーザ装置に対する標識の蛍光反応を分析することにより蛍光標識化されたバクテリアを識別するものである。該分析方法は:
−1つの走査ライン(=フィーチャー)上の試料数を評価し;
−ライン間相関を行い;
−上述したように“サイズ識別”を行い、細胞の正確な検出を行うために相関フィーチャーのナンバーを得ることからなる。
【0049】
従って本分析技術は、検出すべき対称のサイズを以下の方法により利用する。即ち:
−あらゆる信号走査ライン上の蛍光反応が所定のノイズ閾値を越える程度に大きいものでなければならず;
−フィーチャーは、少なくとも2つの連続するライン走査上で所定の重なり度で検出されなければならないこと;
によってサイズを利用する。
【0050】
これらの要件は、フィーチャーの形状及びサイズについて著しく多くの情報を必要とする画像形成システムと本発明方法とが顕著に異なることを意味する。
【0051】
これらの要件に相当するものを画像形成システムで得るには、レーザスポットを検出される対象より小さいものとする必要があり、このことは小さなレーザスポットサイズを有するものとして設計させることとなる。本発明に於けるスポットサイズは、フィーチャーに対して大きいものとすることができ、現在のところフィーチャーサイズの10倍のオーダーにある。このことはサンプリング速度、光学的正確性の要件及び処理能力(データ取り扱い速度及びメモリ仕様)の点で大きく貢献する。
【0052】
意外にも本方法は:
−単一レベルの動的閾値化:データ処理システムが、連続的に背景ノイズレベルを監視し、フィーチャーが取り込まれるように重要とみなされる信号値を捉えるべく閾値を調節する。このことによりシステムは、スライドグラス(固体支持体)からスライドグラスへの取り替え時に発生する変動、また単一のスライドグラスの面積上の変動を許容することができる;
−信号のライン間相関付け:細胞として特定されるためには、フィーチャーは少なくとも2つの走査ライン上に存在しなければならない;
−フィーチャー識別用緑色蛍光スペクトル形の使用(赤/緑信号レベル):該緑色帯域で検出されたフィーチャーは、緑色蛍光マーカー発光スペクトルの形状から予測されるように、対応する赤色帯域信号を少ししか、又は全く有していてはならない。赤色帯域反応がより高いレベルにあるとフィーチャーが否定される。
【0053】
信号識別:信号は、受け入れることができるためには所定数分だけ走査ポイントに存在していなければならない。短い信号はノイズとして拒絶される。
【0054】
−所定数以上のサンプル又は所定数以上のラインを含む(即ち、特定の走査ラインに沿う又は幾つかの走査ラインをまたぐ)相関フィーチャーが否定される。
【0055】
本発明の他の特徴に於いて固体支持体上の細胞を蛍光によって検出及びカウントする装置が提供される。
【0056】
前記装置は:
−寸法の検出及びカウントをされるべき種類のほ乳類細胞より固体支持体上で実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザスポットとなるようにレーザービームを照準する手段と協働する、入射ビームを出射するためのレーザ光源と;
− 前記光源からの光を前記固体支持体上に導いて、スポット状に前記ほ乳類細胞を照射し蛍光スポットを形成し、2つの走査ライン間の距離は、前記支持体の各部分が隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査され、好ましくは前記レーザスポットの寸法より小さい走査手段と
−少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で前記発光する蛍光を検出して光電子的に変換するための手段と;
−デジタル信号処理装置及び少なくとも2つの発光蛍光波長を選択する複数の光学路を備える、非ほ乳類蛍光を識別・除去するための手段と;
− 隣接するラインからなる各ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、該相関フィーチャーの組が出現するラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成しており、一つのライン上だけに発生するあらゆる非相関フィーチャーを排除することにより個々のフィーチャーのライン間相関付けをおこない一連の相関づけられたフィーチャーを判別し;所定数未満の2つの波長λ1及びλ2に於ける 発光強度比を有する相関フィーチャーを選択するために、少なくとも2つの異なる前記波長に於いて隣接するラインからなる各ライン対上の相関フィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーによる前記波長での前記発光比があらかじめ定義された値より大きい場合、そのイベント全体が排除し;維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内におけるサンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し該ガウス形状基準にないイベントを排除し;前記残存イベントをカウントして前記固定支持体上に存在する蛍光ほ乳類細胞を決定しそれらのみをカウントする信号処理手段を備える。
【0057】
前記装置によれば固体支持体前面が走査されることとなる。
【0058】
前記装置の一つの特徴に従えば、前記走査手段が第1振動ミラーと第2ミラーとを備えたことを特徴とし、第1振動ミラーの振動軸はビームによりラインを走査するために光ビーム軸に対して直角となっており、第2ミラーの軸は、前記第1振動ミラーの振動軸に対して直角となっており、該第2ミラーは前記第1振動ミラーの走査動作に同期して走査動作を行う。
【0059】
前記装置の他の特徴に従えば、前記検出装置は、少なくとも2つの光電子増倍管を光電子変換用手段として備える。
【0060】
前記装置の他の特徴に従えば、前記レーザスポットは延きのばされた形状を有している。
【0061】
前記装置の他の特徴に従えば、前記固体支持体はスライドグラスである。
【0062】
前記装置の他の特徴に従えば、前記試料保持器は、ペルティエ効果を導く等の冷却手段と協働する。
【0063】
さらにシリコン等の材料からなる薄膜を前記試料保持器とスライドグラスとの間に挟んでもよい。
【0064】
前記薄膜は例えば、次のような利点を有する:自発蛍光発光が起こらず、励起波長に於いて反射が低く、洗浄が容易である。
【0065】
以下の図は、本発明を実施する手段を説明するために使用することのできるものである。
【0066】
【発明の実施の形態】
図3を参照するに、走査手段10と、二色性フィルター20を有し発光する蛍光を検出するための手段と、光学フィルター21と、光電子増倍管(PMT)30と、信号処理システム40〜42と、デジタル信号処理装置43と、計測器のコンピュータ50と、ユーザーコンピュータ60と、自動顕微鏡70とを備えた本発明に係る装置が示されてる。
【0067】
走査装置10は、スライドグラス保持器8に取り付けられたスライドガラスに代表される固体支持体11を走査するためにコヒーレント光を使用する。
【0068】
好ましい実施形態に於いて走査装置10の構成要素としては、488ナノメートルアルゴン−イオン水冷式レーザ12と、走査ミラー16と、走査レンズ17と、安全装置としてのビームダンパ18とが含まれ、前記走査装置は、レーザビームをレーザスポットに照準しビームエキスパンダを備える手段と協働し、該ビームエキスパンダ13は、照射レーザスポットのサイズを15〜30μm、好ましくは20μmにまで制御し、照射スポットを前記走査ミラー16に導く。
【0069】
ビームエキスパンダ13はレンズを2つ備えており、これらのレンズは、固体支持体上でレーザスポットが15から30μmとなるよう、例えばレーザスポットが20μm、第1レンズの焦点距離が90mm、第2レンズの焦点距離が50mm、そして2つのレンズ間の間隔が36.5mmとなるよう(焦点距離及び2つのレンズ間の距離が)調整されている。
【0070】
前記2つの走査ミラーは、検出されるべき細胞を含む試料が載せられた固体支持体11に照射レーザスポットを走査するために使用される。このレーザスポットは、例えば毎秒1メートルの速度でx方向に移動する。
【0071】
前記走査ミラー16(スキャナ16)は、例えば、7μmのライン間(y)間隙(2つの走査ライン間の距離)の形成を可能にする。
【0072】
前記走査手段がレーザスポット(走査レンズ17)を確実に正確に位置決めするためには高い光学的精度が要求される。
【0073】
1m/sの速度で20μmのレーザスポットサイズを用いることで、25mmのフィルターを2分以内で走査することができる。
【0074】
分析されるべき試料が載せられた(スライドグラス等の)固体支持体11(又は試料支持器)は、取り外し可能な試料保持器に載置されており、該試料保持器は、試料支持体を研究所、或いは試料が収集されている場所から運び出すために、又は本装置にかける場合に使用されるものである。
【0075】
この試料保持器は、スライドグラス等の矩形状試料保持器を好ましく取り扱うことができるよう設計されている。
【0076】
装填引出し装置(図示せず)は、ユーザが容易に操作を及ぼしうるものとなっている。前記取り外し可能な試料保持器は、矩形状固体支持体を扱うことができるよう設計されており、装填引出し装置に載置されている。次に装填引出し装置は、計測装置内に押し込まれ、細胞が載せられた試料保持器はスキャナ16の直下となる。試料保持器は、標識化された細胞の安定性を保護するために(ペルティエ効果等によって)冷却される。
【0077】
前記試料装填引き出し装置は、装置内で試料保持器を誘導し自動的に該保持器を走査レンズから正しい距離に精度を保って運搬するための機構と協働する。該試料装填装置は、図面では表されていない。
【0078】
スキャナ16は、焦点を定められたレーザビームをターゲット11に照射することにより、細胞又はあらゆる蛍光物質から蛍光を誘発する。
【0079】
PMT30は、(530ナノメートルと615ナノメートルとに中心波長を有し、以下緑色及び赤色の帯域と称される)2つの波長で蛍光を検出する。
【0080】
該蛍光は、信号処理システム40によって更に分析に掛けられる。
【0081】
PMT信号は、スキャナ16からの時間同期情報と共に、信号処理システム40に送られる。
【0082】
このシステム40は、予備増幅器41と、信号サンプリング装置42と、デジタル信号処理装置43とを備えている。
【0083】
より正確にはPMT信号の各々は、専用の予備増幅器41によって増幅される。増幅されたアナログ信号は、8ビット(256信号レベル)の分解度を使用して2MHzでデジタル値としてサンプリングされる。各PMT周波数帯は、専用のサンプリング装置を有している。
【0084】
サンプリングされたPMT信号は、デジタル信号処理装置(DSP)43に送られる。
【0085】
そこでこれらの信号は分析され、結果として得られる出力情報は計測器コンピュータ50を通過する。該コンピュータは走査装置を制御し、DSPシステム43用のホストとして機能し、固体支持体を走査している間に於いてデータを蓄積し、走査結果をユーザのコンピュータ60に送る。
【0086】
前記ユーザのコンピュータ60は、現在のところ分析ツールとしてソフトウェア「Matlb」(商標名)を用いて、走査の結果を処理し画像表示するために使用される。
【0087】
本発明装置は、必要ならユーザのコンピュータ60から自動顕微鏡を駆動することにより、固体支持体上のあらゆる対象物の直接観察を可能とする能力を備えたものとすることができる。
【0088】
図4〜8は:
− 背景ノイズ(動的閾値、図5)
− 色彩の識別(図7)
− 非相関フィーチャー(図6)
− サイズ識別(図8)
に関し必要な否定をするための本発明方法の種々の工程を要約して示すものである。
【0089】
設計パラメータの変化に伴う影響
以下の走査に関する物理的パラメータ:
図9に示されるように、レーザスポットサイズ(d)、走査ラインサンプリング(x)及びライン間隔(y)は、本発明方法の検出能力に影響を与えるものである。これらのパラメータは:
d:走査レーザスポットの寸法。スポットの強度分布はガウス分布であり、スポット寸法は、通常、レーザー強度が、ピーク値の1/e2(約13%)に落ちるところの大きさとして定義される。
【0090】
x:一つの走査ライン上の連続したデータサンプル間の距離。これは、サンプリング速度及び走査ミラーの速度によって制御される。
【0091】
y:連続する走査ライン間の距離。これは、走査ミラーを移動する際のステップサイズによって制御される。
【0092】
これらのパラメータを変化させることによって生じる効果は、表2に於いて概略的に示されている。各パラメータ毎に最適の作動範囲が存在することが明らかである。この範囲の大きさは:
・偽ポジティブ又は偽ネガティブの結果を得る可能性を最小限にすること;
・実際上の工学的制限(構成要素の誤差、走査ミラーの位置精度等);
・処理及びデータ分析装置のコスト(処理速度、データ蓄積メモリ)
からなる3つの実際上の制限要素によって決定される。
【0093】
【表2】
Figure 0003700035
【0094】
これらのパラメータの役割は、図1及び10においても示されている。
【0095】
ターゲット11は、図1に示されるようにして走査される。図1を参照するに、レーザスポット寸法及びSNRの観点から走査時間を以下のように評価することができる:
− 走査される全面積は、X・Yである。
− 走査速度はvである。
− 引き返し時間は無視することができる。
− スポットの直径は、ax及びayである。
【0096】
− スキャンのY方向への進行度(スキャンライン間隔)はΔyである。
全面積を走査するための時間は、1本のラインを走査する時間と走査ラインの数との積に等しい。
【0097】
走査ライン1本当たりの時間=X/v
走査ラインの数=Y/Δy
y=ay/nである。ここでnは、各スポットが走査される回数である。
【0098】
こうして走査時間は下記の式で与えられる:
走査時間=(X・Yn)/(v・ay
もし全てが等しければ、走査を完了する時間は走査された面積及び各要素が走査される回数に比例している。そして走査時間は、走査速度及びスポットのy方向の寸法に反比例している。
【0099】
しかしこれらの全てが等しいわけではなく、またスポットのサイズ又は速度の何れかを単に増加させるということによって走査時間が短縮される場合、信号対ノイズ比の点は妥協せざるを得ない。
【0100】
信号の程度は照射強度(ワット/平方センチメートル )及び各スポットが照射される時間に比例する。ノイズは照射された面積の平方根に比例し、走査速度に反比例する。こうして以下を考察する:
−目標の細胞は、照射スポットよりも小さい;
−総レーザー出力は一定(Io )であり、照射スポットに照射される;
−上述のように走査は重複して行われる。ここでnは、各スポットが走査される回数を意味する。
【0101】
信号対ノイズは、以下のように良く知られた量で表現することができる:
S/N = 〔Io/(ax・ay)〕・〔n/(ay・v)〕1/2
【0102】
これにより、走査速度又はレーザースポットの寸法のいずれかが増加する時に、検出信号対ノイズがどのようにして減少するかが明瞭に分かる。しかしこの方程式は、隣接する走査ライン(図1参照)の相関付けによって得られる信号対ノイズの再生については考慮していない。
【0103】
図10は、2種類の条件下に於いての上記で展開された2つの式の結果の比較を示している。各場合において初期条件は、レーザスポットが直径aの円形であるとされた。この条件に於いてはSNRが100%であって、走査時間も100%であった。
【0104】
条件1: スポットの円形状態を維持しつつ走査が重複しないようにして一定の割合でレーザースポットの寸法を増加する。
n=1、及びax=ay
条件2: スポット面積を一定となるようスポットのy方向の寸法を増加させスポットのx方向の寸法を減少させてスポットを引き延ばし、各スポットが2度走査されるように重複させる:
n=2、及びax=1/ay
実験例1: ワクシニアウイルスに感染したヒトの細胞(ヒーラー細胞)の検出
細胞(105ml)をスライド上で増殖させ、2・10-1pfu/mlの天然型ワクシニアウイルスで処置した。感染させて6時間を経た後、細胞をFITCで標識化されたワクシニアモノクローナル抗体で20分間インキュベーションし、PBS緩衝液で洗浄した。処理懸濁液を20μl(2・103個の細胞)をスライドとカバースリップとの間に載せ、本発明を使用してカウントした。装置設定パラメータ、基本的検出結果及び識別工程後の最終結果を表3に示した。検出された細胞は顕微鏡を使用してポジティブと確認された。
【0105】
実験例2: マウス形質転換細胞の検出
P−815細胞から構築され、βガラクトシド蛋白質を構成的に発現する数個のP13−1細胞を非トランスフェクトされた細胞の懸濁液に添加し、結果として得られた懸濁液をフルオレセインジガラクトシドを使用して37゜Cで5分間標識化した。標識化の後、30μlをスライドとスライドとカバースリップとの間に載せ、本発明を使用してカウントした。装置設定パラメータ、基本的検出結果及び識別工程最終結果を図3に示す。
【0106】
【表3】
Figure 0003700035
【0107】
上記表3において“ 比率”は、緑色帯域における蛍光強度から分離された(即ち、緑色帯域に於ける蛍光強度として検出されない)赤色帯域の蛍光強度を意味し、“●●”で示されたコラムは、本明細書内で定義されたイベントの総数と非相関フィーチャー(シングルフィーチャーとも呼ばれる)の数を実際上含んでいることが指摘されねばならない。
【0108】
フィーチャーとイベントが、赤色帯域でのみ発見される場合及びその逆の場合、及び個の表には示されていない他の基準の適用後にガウス分布による識別インパクトを行って発見される場合もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査パターンを重ね合わせた状態を示し、ビーム形状、走査パターン、方向及び相対寸法が示されている説明図である。
【図2】イベントの定義及び寸法を示す説明図である。
【図3】レーザ装置、光学系、走査ミラー、試料保持具、検出装置、及び検出後の処理用電子機器のためのブラックボックスを示す装置のブロック図である。
【図4】トップレベルの制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】フィーチャー検出を示すフローチャートである。
【図6】ライン相関づけを示すフローチャートである。
【図7】色彩比の識別を示すフローチャートである。
【図8】イベントのサイズ識別を示すフローチャートである。
【図9】主走査パラメーターであるd,x,y,を示す説明図である。
【図10】レーザスポットが円形(ケース1)又は細長型(ケース2)である場合の信号対ノイズの低減についての比較を示すグラフである。
【符号の説明】
10 走査手段
11 固体支持体
12 レーザ装置
13 ビームエクスパンダ
16 走査ミラー
17 走査レンズ
18 ビームダンパ
20 二色性フィルター
21 光学フィルター
30 光電子増倍管(PMT)
42 デジタル信号処理装置(DSP)
50 計測器のコンピュータ
60 ユーザーのコンピュータ

Claims (10)

  1. 稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための方法であって:
    ―検出されるべき細胞より実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザースポットを固体支持体上に形成するようにして、レーザー装置からの入射レーザービームを用いて蛍光細胞を含む可能性を有する試料を載置した固体支持体を走査し、二つの走査ラインは、前記固体支持体の各部分が、隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査されるように間隔を設定されており;同時に
    ―ある閾値を越える検出信号であるサンプルだけを選択するようにして、少なくとも1種の波長で、結果として得られる蛍光を検出し、一つの走査ライン上の隣接する一連の試料はフィーチャーであり
    −隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーの組が出現する走査ラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成し、あらゆる非相関フィーチャーである単一フィーチャーを除去することによって、個々のフィーチャーのライン間相関づけにより相関フィーチャーの組を認識し;
    −隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上の前記相関フィーチャーを少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で同期して比較し、該2つの波長に於ける所定数未満の発光強度比を有する相関フィーチャーを選択し、相関する前記サンプルにより前記波長で発生した前記発光比が所定の値より大きいものである場合、前記イベント全体が排除されるようにし;
    −維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;
    −サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内における前記サンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し、該ガウス形状基準内にないイベントを排除し;
    ―前記固体支持体上に存在する蛍光細胞を決定しそれらのみをカウントするために残存する前記イベントをカウントすることを含む方法。
  2. 前記サイズの識別は
    −前記イベントの内の最初に現れる如何なるフィーチャーについても走査方向上で最初に現れるサンプルから出発し、如何なるフィーチャーが最後に終るかに拘わらず走査方向に最後に現れるサンプルを含むようにサンプル数を続けてカウントし、カウントでは異なる走査ライン上の総ての相関サンプルを1サンプルとみなし、
    −同じイベントがカバーする隣接走査ラインの数をカウントすることによりそのイベントの幅を決定し、
    −前記カウントされたサンプルの数が所定数Aより大きく、且つ/又は前記カバーする隣接走査ラインの数が所定数Bより大きいイベントを除去することにより実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 稀少出現ほ乳類細胞の検出しカウントするための方法であって:
    −検出されるべき稀少出現ほ乳類細胞を含む分析されるべき試料を固体支持体上に広げて薄膜状態にし;
    −前記固体支持体に適当な試薬を塗布して、モノクローナル抗体法、インサイチューハイブリダイゼーション法、インサイチューPCR法、酸素結合ブローブ法等の、選択された波長で蛍光を発光するように励起された場合に可能な技術を使用して検索された細胞を蛍光標識化し、これらの技術は、一以上の波長で蛍光を発生させて識別手段又は特定のタイプの稀少出現ほ乳類細胞だけを識別するか又は選択するための手段とするために、個別的に又は同時に一つの試料に使用されており
    −検出されるべき細胞より実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザースポットを固体支持体上に形成するようにして、レーザー装置からの入射レーザービームを用いて蛍光細胞を含む可能性を有する試料を載置した固体支持体を走査し、二つの走査ラインは、前記固体支持体の各部分が、隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査されるように間隔を設定されており;同時に
    −ある閾値を越える検出信号であるサンプルだけを選択するようにして、少なくとも1種の波長で、結果として得られる蛍光を検出し、一つの走査ライン上の隣接する一連の試料はフィーチャーであり
    −隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーの組が出現する走査ラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成し、あらゆる非相関フィーチャーである単一フィーチャーを除去することによって、個々のフィーチャーのライン間相関づけにより相関フィーチャーの組を認識し;
    −隣接する走査ラインからなる各走査ライン対上の前記相関フィーチャーを少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で同期して比較し、該2つの波長に於ける所定数未満の発光強度比を有する相関フィーチャーを選択し、相関する前記サンプルにより前記波長で発生した前記発光比が所定の値より大きいものである場合、前記イベント全体が排除されるようにし;
    −維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;
    −サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内における前記サンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し、該ガウス形状基準にないイベントを排除し;
    ―前記固体支持体上に存在する蛍光細胞を決定しそれらのみをカウントするために残存する前記イベントをカウントすることを含む方法。
  4. 前記サイズの識別は:
    ―前記イベントの内の最初に現れる如何なるフィーチャーについても走査方向上で最初に現れるサンプルから出発し、如何なるフィーチャーが最後に終るかに拘わらず走査方向に最後に現れるサンプルを含むようにサンプル数を続けてカウントし、カウントでは異なる走査ライン上の総ての相関サンプルを1サンプルとみなし
    ―同じイベントがカバーする隣接走査ラインの数をカウントすることによりそのイベントの幅を決定し、
    ―前記カウントされたサンプルの数が所定数Aより大きく、且つ/又は前記カバーする隣接走査ラインの数が所定数Bより大きいイベントを除去することにより実行されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 蛍光によって細胞を検出及びカウントするための装置であって:
    ―寸法の検出及びカウントをされるべき種類のほ乳類細胞より固体支持体上で実質的に大きく15μm及び30μmの間に含まれるサイズを有するレーザースポットとなるようにレーザービームを照準する手段と協働する、入射ビームを出射するためのレーザー光源と;
    ―前記光源からの光を前記固体支持体上に導いて、スポット状に前記ほ乳類細胞を照射し蛍光スポットを形成し、2つの走査ライン間の距離が、前記支持体の各部分が隣接する走査路を部分的に重複させることにより少なくとも2回走査され、好ましくは前記レーザースポットの寸法より小さい走査手段と
    ―少なくとも2つの異なる波長λ1及びλ2で前記発光する蛍光を検出して光電子的に変換するための手段と;
    ―デジタル信号処理装置及び少なくとも2つの発光蛍光波長を選択する複数の光学路を備える、非ほ乳類蛍光を識別・除去するための手段と;
    ―隣接するラインからなる各ライン対上のフィーチャーを同期して比較し、該相関フィーチャーの組が出現するラインの数をカウントし、各組の相関フィーチャーはイベントを形成しており、一つのライン上だけに発生するあらゆる非相関フィーチャーを排除することにより個々のフィーチャーのライン間相関付けをおこない一連の相関づけられたフィーチャーを判別し;所定数未満の2つの波長λ1及びλ2に於ける発光強度比を有する相関フィーチャーを選択するために、少なくとも2つの異なる前記波長に於いて隣接するラインからなる各ライン対上の相関フィーチャーを同期して比較し、相関フィーチャーによる前記波長での前記発光比があらかじめ定義された値より大きい場合、そのイベント全体が排除し;維持されるイベントのサイズ認識を行い、検索された細胞の種類に対応するサイズを有するイベントを選択し;サイズ認識後に維持されるイベントに対して、該イベント内における前記サンプルの強度分布である3次元のイベントエネルギープロファイルが所定のガウス形状基準内にあるか否かを判断し該ガウス形状基準にないイベントを排除し;前記残存イベントをカウントして前記固定支持体上に存在する蛍光ほ乳細胞を決定しそれらのみをカウントする信号処理手段とを;備えたことを特徴とする装置。
  6. 前記走査手段が第1振動ミラーと第2ミラーとを備えたことを特徴とし、第1振動ミラーの振動軸はビームによりラインを走査するために光ビーム軸に対して直角となっており、第2ミラーの軸は、前記第1振動ミラーの振動軸に対して直角となっており、該第2ミラーは前記第1振動ミラーの走査動作に同期して走査動作を行う請求項5に記載の装置。
  7. 前記検出手段は、少なくとも2つの光電子増倍管を光電子交換手段として備えていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  8. 前記レーザースポットは引き延ばされた形状を有することを特徴とする請求項5に記載の装置。
  9. 前記固体支持体はスライドグラスであることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  10. 前記固体支持体は試料保持器に載せられ、該試料保持器は、冷却手段と、選択的に該試料保持器と前記固体支持体との間に挟まれたシリコン材料性の薄膜と協働することを特徴とする請求項5に記載の装置。
JP32374595A 1994-11-17 1995-11-17 稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための装置及び方法 Expired - Lifetime JP3700035B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR94402609.5 1994-11-17
EP94402609A EP0713086B1 (en) 1994-11-17 1994-11-17 Apparatus and process for the detection and counting of rarely occurring mammalian cells

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08304288A JPH08304288A (ja) 1996-11-22
JP3700035B2 true JP3700035B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=8218060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32374595A Expired - Lifetime JP3700035B2 (ja) 1994-11-17 1995-11-17 稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための装置及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5751839A (ja)
EP (1) EP0713086B1 (ja)
JP (1) JP3700035B2 (ja)
DE (1) DE69417899T2 (ja)

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2236268A1 (en) * 1995-11-30 1997-06-05 Chromavision Medical Systems, Inc. Method and apparatus for automated image analysis of biological specimens
US6495195B2 (en) * 1997-02-14 2002-12-17 Arcturus Engineering, Inc. Broadband absorbing film for laser capture microdissection
EP1947442A3 (en) 1997-05-05 2008-07-30 ChemoMetec A/S A method and a system for determination of biological particles in a liquid sample
US6731100B1 (en) 1997-05-05 2004-05-04 Chemometec A/S Method and a system for determination of somatic cells in milk
US7075640B2 (en) * 1997-10-01 2006-07-11 Arcturus Bioscience, Inc. Consumable for laser capture microdissection
US6221671B1 (en) 1997-12-12 2001-04-24 Chemunex S.A. Digital flow cytometer and method
DE19816487A1 (de) 1998-04-14 1999-10-21 Bodenseewerk Perkin Elmer Co Vorrichtung zum Nachweis eines Fluoreszenzfarbstoffs
US7901887B2 (en) 1998-05-09 2011-03-08 Ikonisys, Inc. Automated cancer diagnostic methods using fish
JP2002514762A (ja) * 1998-05-09 2002-05-21 アイコニシス,インコーポレーテッド コンピュータによって制御された、胎児細胞を含む希少細胞に基づく診断のための方法および装置
GB9903555D0 (en) * 1999-02-16 1999-04-07 The Technology Partnership Plc Chemical and biological assay method and apparatus
EP1177523B1 (en) 1999-04-13 2013-08-21 Chromavision Medical Systems, Inc. Histological reconstruction and automated image analysis
US6528248B2 (en) 1999-04-29 2003-03-04 Arcturus Engineering, Inc. Processing technology for LCM samples
AU2922701A (en) * 1999-11-04 2001-05-14 Arcturus Engineering, Inc. Automated laser capture microdissection
AU1918100A (en) 1999-11-18 2001-05-30 Ikonisys Inc. Method and apparatus for computer controlled cell based diagnosis
DE10127079A1 (de) * 2001-06-02 2002-12-12 Ulrich Pachmann Verfahren zum quantitativen Nachweis vitaler epithelialer Tumorzellen in einer Körperflüssigkeit
US20030027219A1 (en) * 2001-07-31 2003-02-06 Ilsley Diane D. Methods for depositing small volumes of protein fluids onto the surface of a substrate
US10156501B2 (en) 2001-11-05 2018-12-18 Life Technologies Corporation Automated microdissection instrument for determining a location of a laser beam projection on a worksurface area
US8722357B2 (en) * 2001-11-05 2014-05-13 Life Technologies Corporation Automated microdissection instrument
WO2003042788A2 (en) 2001-11-13 2003-05-22 Chromavision Medical Systems, Inc. A system for tracking biological samples
US20030186252A1 (en) * 2002-04-01 2003-10-02 Ilsley Diane D. Array based hybridization assays employing enzymatically generated labeled target nucleic acids and compositions for practicing the same
US8712118B2 (en) 2003-04-10 2014-04-29 Carl Zeiss Microimaging Gmbh Automated measurement of concentration and/or amount in a biological sample
US20040202357A1 (en) 2003-04-11 2004-10-14 Perz Cynthia B. Silhouette image acquisition
KR100580639B1 (ko) 2003-12-30 2006-05-16 삼성전자주식회사 미세유체 검출을 위한 형광검출기
US7653260B2 (en) 2004-06-17 2010-01-26 Carl Zeis MicroImaging GmbH System and method of registering field of view
US8582924B2 (en) 2004-06-30 2013-11-12 Carl Zeiss Microimaging Gmbh Data structure of an image storage and retrieval system
CA2580025A1 (en) 2004-09-09 2006-03-23 Molecular Devices Corporation Laser microdissection apparatus and method
EP1846163A2 (en) * 2005-01-13 2007-10-24 Micronics, Inc. Microfluidic rare cell detection device
JP2006300728A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Hamamatsu Photonics Kk 光検出用回路及び光検出器
US20070031043A1 (en) 2005-08-02 2007-02-08 Perz Cynthia B System for and method of intelligently directed segmentation analysis for automated microscope systems
US20070091109A1 (en) 2005-09-13 2007-04-26 Roscoe Atkinson Image quality
EP2261635B1 (en) 2005-09-21 2017-05-03 Luminex Corporation Methods and systems for image data processing
US7595874B1 (en) * 2006-02-08 2009-09-29 Sciperio, Inc. Method of condensed cell slide preparation and detection of rarely occurring cells on microscope slides
US7375311B2 (en) * 2006-03-17 2008-05-20 Microvision, Inc. Scanned-beam imager with phase offset photon emission imaging
US7615358B2 (en) 2006-04-20 2009-11-10 Ulrich Pachmann Method for determining the concentration of vital epithelial tumor cells in a body fluid
US8346574B2 (en) 2008-02-29 2013-01-01 Dako Denmark A/S Systems and methods for tracking and providing workflow information
EP2194368B1 (de) * 2008-12-03 2019-07-17 Grundfos Management A/S Sensorsystem zum Erfassen und Spezifizieren von einzelnen Partikeln in einem Fluid
JP5361488B2 (ja) * 2009-03-24 2013-12-04 オリンパス株式会社 蛍光観察装置
US8296106B2 (en) * 2010-02-25 2012-10-23 Goodrich Corporation Apparatus, method and computer-readable storage medium for processing a signal in a spectrometer system
BR112014009408B1 (pt) 2011-10-18 2021-03-09 Luminex Corporation método implementado por computador, meio de armazenamento e sistema configurado para adquirir e processar dados de imagem
JP5760054B2 (ja) 2013-08-23 2015-08-05 シャープ株式会社 光検出装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4180831A (en) * 1975-05-23 1979-12-25 Bausch & Lomb Incorporated Image analysis data extraction
US4647531A (en) * 1984-02-06 1987-03-03 Ortho Diagnostic Systems, Inc. Generalized cytometry instrument and methods of use
US5037207A (en) * 1986-02-12 1991-08-06 Ohio State University Research Foundation Laser imaging system
US5093866A (en) * 1990-02-09 1992-03-03 Hamilton Equine Associates Limited Fluorescence and motility characterization system for cells, bacteria, and particles in fluids
US5103101A (en) * 1991-03-04 1992-04-07 Etec Systems, Inc. Multiphase printing for E-beam lithography
US5578832A (en) * 1994-09-02 1996-11-26 Affymetrix, Inc. Method and apparatus for imaging a sample on a device
US5523207A (en) * 1994-10-17 1996-06-04 Compucyte Corporation Method for accurate counting of probe spots in cell nuclei

Also Published As

Publication number Publication date
DE69417899T2 (de) 1999-11-04
JPH08304288A (ja) 1996-11-22
EP0713086A1 (en) 1996-05-22
US5751839A (en) 1998-05-12
EP0713086B1 (en) 1999-04-14
DE69417899D1 (de) 1999-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3700035B2 (ja) 稀少出現ほ乳類細胞を検出しカウントするための装置及び方法
JP3035698B2 (ja) 蛍光による微生物の高速且つ高感度な検出及び計数のための装置及び方法
JP3290786B2 (ja) 粒子分析装置
US7277569B2 (en) Apparatus and method for detecting and locating rare cells
JP3591911B2 (ja) 細胞計数及び細胞分類方法及び装置
US4793705A (en) Single molecule tracking
JP4688667B2 (ja) 標本画像化用走査型イメージャ及び画像化方法
US8548219B2 (en) Detection of circulating tumor cells using imaging flow cytometry
EP2024893B1 (en) A laser illumination system in fluorescent microscopy
US3327117A (en) Cancer cell detector using two wavelengths for comparison
JP6845844B2 (ja) サイトメータ測定を調整するためのシステム及び方法
JP3102938B2 (ja) 粒子画像分析装置
JP2005524833A (ja) 分析細胞イメージング用のデバイスおよび方法
JP2005525550A (ja) 細胞の迅速自動化スクリーニングシステム及び方法
US20060094109A1 (en) Device and method for analytical cell imaging
JP2007263983A (ja) 画像化システム及びその方法
JP2006177955A (ja) 特殊細胞検知器用改良型走査集光方法
US8879792B2 (en) Microscopy method for identifying biological target objects
US7217937B2 (en) Automatic identification of suspended particles
US20200379227A1 (en) Method For Analyzing Fluorescent Particles in an Immunoassay
JP4887475B2 (ja) 自己蛍光を除去するために複数の検出チャネルを使用するシステム及び方法
JP2004301729A (ja) 蛍光分光分析装置
JPH01147513A (ja) 異物解析装置
CN118111892A (zh) 基于单源单探测器的超多路成像流式细胞检测装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040908

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20041126

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20041208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term