JPH09303547A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH09303547A
JPH09303547A JP11378896A JP11378896A JPH09303547A JP H09303547 A JPH09303547 A JP H09303547A JP 11378896 A JP11378896 A JP 11378896A JP 11378896 A JP11378896 A JP 11378896A JP H09303547 A JPH09303547 A JP H09303547A
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JP
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pressure
clutch
valve
hydraulic
hydraulic pressure
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JP11378896A
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Naoki Hakamata
尚樹 袴田
Kenji Takeda
武田  憲司
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Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用自動変速装置の油圧制御部における複
数個の電磁弁を共用してその数を減らしながらも、クラ
ッチやブレーキの二重係合を確実に防止する。 【解決手段】 デューティ制御される1個の電磁弁20
によって制御されて油圧を調節する複数個の調圧弁(ロ
ックアップコントロール弁30、リバースコントロール
弁40等)と、各摩擦要素(リバース用クラッチC2 、
リバース用ブレーキB3 、ロックアップクラッチLUC
等)との間を選択的に切り替えるスプール51,52を
有する機械式切替え弁50を備えており、例えばリバー
ス時においては、スプール52の左側の油圧室55が、
車両の運転者がシフトレバーによって操作するマニュア
ル弁10のシフト位置によって油圧を受けることによ
り、スプール51,52が右へ移動し、ロックアップク
ラッチを係合させる側への油圧供給が遮断されてロック
アップクラッチが常時OFFとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の自動変速
機に係り、特にその油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用自動変速機の油圧制御装置
において、変速ショック低減用のアキュムレータ及びシ
フト切替え用メカニカル弁を廃止し、デューティ制御さ
れる複数個の電磁弁によって直接的に油圧制御とシフト
切替えを行うと共に、他の電磁弁によってロックアップ
クラッチのON−OFF制御を行い、更に他の電磁弁に
よってライン圧力制御を行うという方式が知られてい
る。なお、この場合の油圧制御部は、異なる走行レンジ
においてそれぞれ1個の電磁弁によって1個の摩擦要素
(クラッチ又はブレーキ)を制御するように構成されて
いる。
【0003】このように従来一般の自動変速機の油圧制
御装置においては、制御対象毎に別の電磁弁を設けるの
が基本になっていたが、それでは電磁弁の数が多くなっ
て油圧制御回路が複雑なものとなるし、スペースの面
や、コストの面でも不利であるから、作動状態が重複し
ない複数の制御対象を共通の1個の電磁弁によって制御
するように構成することによって、必要な電磁弁の数を
減らそうという考え方が生まれて来た。そのような考え
方の従来技術としては、例えば、特開平6−26568
号公報や特開平2−138562号公報、或いは特開平
5−10430号公報に記載されたものがある。
【0004】これらの従来技術のうち、特開平6−26
568号公報に記載されている自動変速機の油圧回路で
は、ロックアップクラッチの締結(係合)側油室の圧力
と、解放側油室の圧力との差圧を調整するロックアップ
コントロールバルブを、デューティ制御されるソレノイ
ドバルブによって制御するように構成すると共に、同じ
デューティソレノイドバルブによって、異なるタイミン
グにおいて作動するローアンドリバースブレーキを制御
するためのローレデューシングバルブをも制御するよう
に構成した点に特徴がある。より具体的に言うと、この
従来技術においては、Lレンジにおいてロックアップシ
フトバルブをロックアップソレノイドバルブの動作によ
り下側位置とするとともに、デューティソレノイドバル
ブの出力油圧に関係なく常時ロックアップOFFとする
ことにより、デューティバルブを共用することができる
ようにしている。
【0005】また、特開平5−10430号公報に記載
された自動変速機の油圧回路も同様に、同時に作動しな
い摩擦要素(クラッチ或いはブレーキ)のための油圧系
統やバルブを共用化しようとするものであって、具体的
にはON−OFFソレノイドバルブにより切換弁を切り
替えているが、これらの従来技術には複数個の摩擦要素
の同時係合の回避という点に関して確実な保障がないと
いう問題がある。
【0006】更に、特開平2−138562号公報に記
載されている自動変速機の変速制御装置においては、1
つのソレノイドバルブによって、油圧を供給すべき複数
個の摩擦要素、即ちクラッチ或いはブレーキを切り換え
るようにしているが、具体的に言えばON−OFFソレ
ノイドバルブによって複数個の切換弁を制御するもので
あって、それらの摩擦要素に供給する油圧をソレノイド
バルブによって調整するものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術においも、1個の電磁弁によって、異なる走
行レンジにおいて、複数個の摩擦要素(クラッチ或いは
ブレーキ)のうちのいずれか異なる1個の摩擦要素への
油圧の供給或いは排出を制御するように構成することに
より、使用する電磁弁の数を減少させてコストを低減さ
せ、制御部を小型化すると共に、それらの摩擦要素の二
重係合を確実に防止することに成功している例はない。
従って、本発明はこのような新規な技術的課題を解決す
るための手段を提供することを発明の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために特許請求の範囲の各請求項に記載された
自動変速機の油圧制御装置を提供する。請求項1記載の
自動変速機の油圧制御装置においては、複数個の摩擦要
素(クラッチ或いはブレーキ)に対応し、1個の電磁弁
によって制御されて油圧を調節する複数個の調圧弁と、
これらの調圧弁と各摩擦要素との間を選択的に切り替え
るスプールを有する機械式切替え弁とを設けており、こ
の機械式切替え弁のスプールは、車両の運転者が手動で
操作するシフトレバーのシフト位置に応じて油圧を受け
ることによって移動する。従って、1個の電磁弁によっ
て複数個の摩擦要素を作動させる複数個の調圧弁を制御
していても、複数個の摩擦要素の同時係合を機械的な手
段によって確実に回避することができる。
【0009】請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置
においては、車両の運転者が操作するシフトレバーに連
結されて機械的に作動されるマニュアル弁から、具体的
にはRレンジにおいて、油圧を機械式切替え弁の圧力室
に送ってスプールを移動させることによりロックアップ
クラッチを常時OFFとする。それと反対にRレンジ以
外においては、マニュアル弁のシフト位置によって機械
式切替え弁の圧力室に送っていた油圧をタンクへ排出さ
せて、スプールを前記とは反対の方向に移動させること
により、リバース用の調圧弁からリバース時に係合する
リバース用クラッチに通じている油路を遮断し、リバー
ス用クラッチが係合しないようにすることにより、二重
係合を機械的に確実に防止する。従って、ロックアップ
クラッチがONとなった時にリバース用クラッチが同時
に係合することを確実に回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図2に車両用自動変速機の歯車減
速機部の概略構成を例示する。図2において、LUCは
ロックアップクラッチを示しており、Fはそのフロント
側(解放側)の油圧室を、Rは同じくリヤ側(係合側)
の油圧室を示す。TCはトルクコンバータであって、そ
の出力はインプットシャフトISに伝達される。歯車減
速機部において、FGはフロントプラネタリーギヤを示
しており、RGはリヤプラネタリーギヤを示している。
IMSはインターミディエイトシャフトであって、OD
はオーバードライブプラネタリーギヤを、その一部のC
DGはカウンタードライブギヤを示している。なお、図
中Bはブレーキ、Cはクラッチ、Fはフリーホイール
(ワンウェイクラッチ)を示す。
【0011】図1に本発明の特徴を備えた油圧制御部の
一部を示す。この油圧制御部は図2に示した歯車減速機
部に対して油圧配管により接続されるもので、マニュア
ル弁10、パイロット用電磁弁20、ロックアップコン
トロール弁30、リバースコントロール弁40、機械式
切替え弁50等から構成されている。
【0012】マニュアル弁10は、従来公知のシフトレ
バーによって操作される機械式切替え弁であって、ポン
プから油圧を供給されるポート11、タンクへ油を戻す
ポート12,13、及びシフトレバーのレンジ切替えに
応じて供給ポート11からの油圧を油圧回路へ送るポー
ト14,15,16,17を備えている。シフトレバー
がRレンジの時(車両後退時)には、ポート17は供給
ポート11と連通し、Rレンジ以外のレバー位置(P,
N,D,2,L)の時には、ポート17はタンクポート
12と連通する。
【0013】パイロット用電磁弁20は、図示しない油
圧制御回路内で発生させられる一定のモジュレータ圧P
moduが供給されるプレッシャポート21、タンクへのリ
ターンポート23、及びロックアップコントロール弁3
0、リバースコントロール弁40,機械式切替え弁50
の各圧力室へ油圧を送り出すコントロールポート出力ポ
ート22を備えている。
【0014】リバースコントロール弁40は、径の違う
ランド41,42をもつスプール43と、スプール43
を出力圧が増加する方向(右方向)に付勢する圧縮バネ
44、圧力室45、供給ポート46、出力ポート47、
タンクポート48、及びランド41,42の間に圧力室
49を備えており、圧力室45の油圧に応じてポート4
7とポート48が連通するか、あるいはポート46とポ
ート47が連通して出力圧が決定される。
【0015】バネ力をFk1、ランド41の受圧面積をS
1 、ランド42の受圧面積をS2 、圧力室49の圧力即
ち出力圧をPc1、圧力室45の圧力をPc2とすると、 Pc1=(Fk1−S2 ・Pc2)/(S2 −S1 ) となるように構成されている。
【0016】ロックアップコントロール弁30は、右ス
プール31、径の違うランド32,33をもつ左スプー
ル34と、両スプール31,34を出力圧が増加する方
向(左方向)に付勢する圧縮バネ35、右圧力室36、
左圧力室37、ランド32、33の間に形成された圧力
室38、及び供給ポート39p 、出力ポート39c 、タ
ンクポート39r を備えており、圧力室36,37,3
8の油圧に応じて左右のスプール31,34が移動し
て、供給ポート39p と出力ポート39c が連通する
か、あるいは出力ポート39c とタンクポート39r が
連通して出力圧が決定される。
【0017】この場合、バネ力をFk2、ランド32の受
圧面積をS3 、ランド33の受圧面積をS4 、スプール
31の受圧面積をS5 (=S3 )、圧力室36の圧力を
Pc3、圧力室37の圧力をPc4、圧力室38の圧力をP
c5とすると、 Pc3−Pc4=Pc5・(S4 −S3 )/S3 −Fk2/S3 となるように構成されている。
【0018】機械式切替え弁50は、左右に摺動する右
スプール51と、右スプール51のランドよりも大径の
ランドを持つ左スプール52と、両スプールを離す方向
に付勢する圧縮バネ53と、右圧力室54、左圧力室5
5、及びポート56〜66を備えている。
【0019】機械式切替え弁50において、右圧力室5
4の油圧が一定の値を超えると、右スプール51は左ス
プール52に当たるまで左方向に摺動し、ポート60と
64、及びポート61と63が連通する。これと反対
に、右圧力室54の油圧が一定の値を下回ると、右スプ
ール51は右方向に摺動し、ポート61と64、及びポ
ート62と63が連通する。
【0020】また、左圧力室55の油圧が一定の値を超
えると、左スプール52は右スプール51に当たるまで
右方向に摺動し、ポート57と66、及びポート59と
65が連通し、ポート56と58の間は遮断される。こ
れと反対に、左圧力室55の油圧が一定の値を下回る
と、左スプール52はバネ53の付勢力により左方向に
摺動し、ポート66と56、及びポート65と58が連
通し、ポート57と59の間は遮断される。
【0021】なお、この例においては、車両後退時に電
磁弁20が油圧供給側で故障するなどの原因によって、
圧力室54と55の両方に油圧が供給された場合には、
左スプール52のランド径が右スプール51のそれより
も大であるため、スプール52と51がともに右側へ移
動するように構成されている。
【0022】また、ポート57は圧力室55,リバース
コントロール弁40のポート46及びマニュアル弁10
のポート17と連通しており、ポート57は更に図示し
ない電磁弁とも連通している。ポート59はリバースコ
ントロール弁40のポート47と連通しており、ポート
60はロックアップコントロール弁30の出力ポート3
9c と連通している。ポート61は電磁弁20の供給ポ
ート(プレッシャポート)21、及びロックアップコン
トロール弁30の供給ポート39p と連通しており、ポ
ート63はロックアップクラッチLUCのリヤ側R、及
びロックアップコントロール弁30の圧力室37と連通
している。
【0023】ポート64はロックアップクラッチLUC
のフロント側F、及びロックアップコントロール弁30
の圧力室36と連通しており、ポート65はC2 クラッ
チと、ポート66はB3 ブレーキと、それぞれ連通して
いる。圧力室54は電磁弁20の出力ポート22、ロッ
クアップコントロール弁30の圧力室38、及びリバー
スコントロール弁40の圧力室45と連通しており、ま
た各弁のポート62,39r ,23,48,12,13
は、いずれもタンクと常時連通している。
【0024】
【表1】
【0025】表1は、図1及び図2に示されている自動
変速機の油圧制御装置によって各走行モードを達成する
ための各クラッチ及びブレーキの制御モードを示すもの
である。ここで、電磁弁20によって直接にクラッチ及
びブレーキの係合操作を行って走行モードの切替えを行
う油圧制御回路において、車両後退(Rモード)と、ロ
ックアップ(ロックアップスリップを含む)の制御を行
う時の作動を説明する。
【0026】(1)Rモード Rモードでは、マニュアル弁10のポート11と17が
連通していて、ライン圧がポート17から機械式切替え
弁50の圧力室55に供給されることによって、機械式
切替え弁50の左スプール52が右方向に摺動し、ポー
ト57と66が連通するため、ライン圧がポート17,
57、及び66を通ってB3 ブレーキに供給される。
【0027】これと同時にポート59と65も連通し、
リバースコントロール弁40の出力ポート47とC2 ク
ラッチが連通して、供給ポート46からのライン圧が電
磁弁20の出力油圧に応じて調圧され、出力ポート4
7、ポート59、及び65を通ってC2 クラッチに供給
される。
【0028】即ち、図示しない電子制御装置からの駆動
電流の大きさに応じた出力油圧が、電磁弁20からリバ
ースコントロール弁40の圧力室45に出力され、この
大きさに応じてリバースコントロール弁40の出力油圧
が決定されてC2 クラッチの圧力を制御し、ショックが
ないように緩やかにRモードに切替えられる。
【0029】この時、電磁弁20の出力油圧は機械式切
替え弁50の圧力室54にも供給されるが、機械式切替
え弁50の左スプール52のランド径が右スプール51
のランド径よりも大であり、かつPmoduがライン圧より
も小であるため、右スプール51は左スプール52によ
り右方向に押されており、ロックアップクラッチLUC
のリヤ側Rはポート63を介してポート62と連通する
ことによって、タンク圧となっている。ロックアップク
ラッチLUCのフロント側Fはポート64を介してポー
ト61と連通し、Pmodu圧となっている。即ち、電磁弁
20の出力油圧に関係なく、ロックアップクラッチLU
CはOFF状態である。
【0030】(2)ロックアップ Dモードでは、電磁弁20からの出力油圧が予め定めら
れた一定の値を上回って、機械式切替え弁50の圧力室
54の油圧が一定値を超えると、スプール51はバネ5
3の付勢力に打ち勝って左方向に移動する。これにより
ロックアップクラッチLUCのリヤ側Rはポート63を
介してポート61からPmodu圧を受け入れる。ロックア
ップクラッチLUCのフロント側Fは、ポート64を介
してポート60と連通し、更にロックアップコントロー
ル弁30の出力ポート39c とも連通して、電磁弁20
により油圧制御可能な状態となる。
【0031】即ち、図示しない電子制御装置からの駆動
電流の大きさに応じた出力油圧が、電磁弁20からのロ
ックアップコントロール弁30の圧力室38に出力さ
れ、この大きさに応じてロックアップコントロール弁3
0の出力圧が決定されてロックアップクラッチLUCの
リヤ側Rの圧力を制御し、ロックアップ及びロックアッ
プスリップ制御を行う。
【0032】この時、マニュアル弁10のポート17は
タンクと連通しているため、機械式切替え弁50の圧力
室55はタンク圧となっており、左スプール52はバネ
53に押されて左側へ移動している。この時、B3 ブレ
ーキはポート66を介してポート56と連通してタンク
圧となり、C2 クラッチに通じているポート65は左ス
プール52のランドによってポート59から遮断され、
図示しない他のクラッチ、ブレーキ用の電磁弁と連通し
て、これにより制御される。即ち、電磁弁20の出力油
圧とは無関係となる。
【0033】また、電磁弁20はノーマルクローズタイ
プを使用しているので、電気的な故障が生じた時には出
力油圧が0となる。このためRモードではリバースコン
トロール弁40のポート46と47が連通し、C2 クラ
ッチ圧はライン圧となるので走行が可能である。
【0034】Dモードではロックアップコントロール弁
30のポート39p と39c が連通し、ロックアップク
ラッチLUCのフロント側Fの圧力がPmoduとなってロ
ックアップOFFとなるため、エンストすることなく走
行が可能である。
【0035】さらに、電磁弁20によりC2 クラッチを
制御する構成としているため、高速走行時(前進)に運
転者が誤ってシフトレバーをRレンジ(後退)に入れた
場合には、C2 クラッチに油圧を送らないで、Nモード
(ニュートラル)になるように電磁弁20に信号を送る
ことにより、Rモードになるのを防止して危険を回避す
ることができる。
【0036】以上のように本発明の実施形態によれば、
異なる走行レンジ(R,D)において、1個の電磁弁2
0によって異なる複数の摩擦要素(ロックアップクラッ
チLUCとC2 クラッチ)を制御することができる。こ
れにより電磁弁の数を低減することができるため、自動
変速機の油圧制御部を小型化することができ、かつ安価
に提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の油圧制御装置の実施
形態を示す断面図である。
【図2】自動変速機における歯車減速機部の構成を例示
する概念図である。
【符号の説明】
10…シフトレバーによって操作されるマニュアル弁 20…電磁弁 30…ロックアップコントロール弁 40…リバースコントロール弁 50…機械式切替え弁 LUC…ロックアップクラッチ F…フロント側(解放側) R…リヤ側(係合側) C2 …リバース用クラッチ B3 …リバース用ブレーキ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車減速機部に設けられたクラッチおよ
    びブレーキに対して油圧を供給または排出することによ
    って車両の変速を行う自動変速機の、前記クラッチおよ
    びブレーキと油圧源であるポンプとの間の配管に電磁弁
    を設け、車両の状態に応じて前記電磁弁を駆動して、前
    記クラッチおよびブレーキに対する油圧の供給または排
    出を行うと共に、前記クラッチおよびブレーキに供給す
    る油圧の大きさも同時に前記電磁弁によって調節するよ
    うにした油圧制御装置において、 各摩擦要素に対応し、1個の前記電磁弁により制御され
    て油圧を調節する複数の調圧弁と、これらの調圧弁およ
    び前記各摩擦要素とを結ぶ油路を選択的に切り替える機
    械式切替え弁とを具備しており、前記機械式切替え弁
    は、移動してポート間を連通ないし遮断するスプール
    と、シフトレバーのシフト位置に応じた油圧の供給また
    は排出により前記スプールを駆動する圧力室とを有して
    おり、前記電磁弁を複数の調圧弁によって共用するとと
    もに、複数の摩擦要素の同時係合を機械的に回避し得る
    ようにしたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の摩擦要素がロックアップクラ
    ッチとリバース用クラッチであり、前記シフトレバーの
    DレンジとRレンジの位置に応じて油圧を供給或いは排
    出するマニュアル弁からの油圧が前記機械式切替え弁に
    作用するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機の油圧制御装置。
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