JPH09303001A - 自動車用ドアのインサイドハンドルロック装置 - Google Patents

自動車用ドアのインサイドハンドルロック装置

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JPH09303001A
JPH09303001A JP14238196A JP14238196A JPH09303001A JP H09303001 A JPH09303001 A JP H09303001A JP 14238196 A JP14238196 A JP 14238196A JP 14238196 A JP14238196 A JP 14238196A JP H09303001 A JPH09303001 A JP H09303001A
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Makoto Takehara
誠 竹原
Toshiaki Okano
利昭 岡野
Masaru Senoo
優 妹尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサイドハンドル2とドアラッチ部6のハ
ンドルレバー7との間を1本のロッドで連結し、かつ、
ドアの開閉操作及びドアロック機構のロック/アンロッ
ク切替動作がインサイドハンドル2の操作だけで実施可
能な自動車用ドアのインサイドハンドルロック装置を提
供する。 【解決手段】 オーバーライド機構付のインサイドハン
ドル2を採用し、ハンドルレバー7との間を一本の操作
ロッド12で連結する。ハンドルレバー7の作動領域に
ロック位置を加え、同ハンドルレバー7とロックレバー
8との間を連結ロッド13で連動可能に連結する。連結
ロッド13には長穴14を設け、ロックレバー8に固定
したスライドピン15に対し連結ロッド13が自由に往
復可能なアイドル領域を形成する。このアイドル領域で
はロックレバー8がハンドルレバー7に連動せず、従っ
てロック操作部9の切替え動作が行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアのイ
ンサイドハンドルロック装置に係り、詳しくは、ドア室
内側からのドアの開閉及びドアロック/アンロック操作
をインサイドハンドル操作のみで実施できるようにし
て、操作部となるインサイドハンドルと被操作部となる
ラッチ部との間を操作ロッド1本で連結した自動車用ド
アのインサイドハンドルロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6ないし図9に従来技術を示して説明
する。自動車用ドアには、ドア1の開閉操作を可能にす
るインサイドハンドル2と、ドア1をインサイドハンド
ル2及び車室外からアウトサイドハンドル(図示省略)
の操作で開けられないようにロックすることのできるイ
ンサイドロックノブ3が設けられている。インサイドハ
ンドル2及びインサイドロックノブ3は、各々がインサ
イドハンドルロッド4及びインサイドロックロッド5を
介してラッチ部6と連結されている。
【0003】ドア1に設けられたラッチ部6は車体側に
固定されたストライカ(図示省略)と係合するラッチ
(図示省略)を備えており、同ラッチはラッチ部6の一
部を構成するハンドルレバー7等と連動するように構成
されている。ハンドルレバー7はインサイドハンドルロ
ッド4を介してインサイドハンドル2と連結されてお
り、同インサイドハンドル2を通常の中立位置から車室
内側へ引き出すように操作することでラッチとストライ
カとの係合が解除され、ドアを開くことが可能になる。
以下、このようなハンドルレバー7、インサイドハンド
ルロッド4及びインサイドハンドル2の状態(図8及び
図9に破線で表示)をドア開位置と呼び、実線で表示し
たとおりインサイドハンドル操作前の状態をドア閉位置
と呼ぶ。なお、インサイドハンドル2は、ドア開操作の
完了により手を離すと、自動的に通常の中立位置(ドア
閉位置)まで戻るようになっている。
【0004】また、ラッチ部6に設けられたロックレバ
ー8はインサイドロックロッド5を介してインサイドロ
ックノブ3と連結されており、同ノブ3を操作すること
により、実線で表示したロック位置と破線で表示したア
ンロック位置との切替え操作がなされる。なお、インサ
イドロックノブ3はロック位置又はアンロック位置のい
ずれの停止位置も選択可能であり、また、ロック位置に
おいては、ロックレバー8と係合するロック操作部9が
引き下げられてラッチのロック機構が機能するので、上
述したハンドルレバー7を操作してもラッチとストライ
カの係合を解除することができない、すなわちドア開操
作ができないように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来構造においては、インサイドハンドル2及びインサイ
ドロックノブ3は室内ドアトリム等に配置されるが、各
々の操作手段であるロッドが連結されているため、ドア
内部に2本のロッドを通す必要がある。このため、ドア
パネル、ウインドガラスの昇降装置及びトリム等の設計
をする時、2本のロッドの存在がスペース確保等の面で
制約となる不都合があった。また、2本のロッドがドア
内部に存在することは、ドア閉時における異音雑音(ラ
トル音)発生の原因となる不都合もあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、ドア室内側から
のドアの開閉及びドアロックをインサイドハンドル操作
のみで実施できるようにして、操作部となるインサイド
ハンドルと被操作部となるラッチ部との間を連結する操
作ロッドを1本にした自動車用ドアのインサイドハンド
ルロック装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するためになされたもので、第1の発明は、自動
車用ドアの車室側に設けられたインサイドハンドルが操
作ロッドを介してラッチ部と連結され、上記ラッチ部
は、上記インサイドハンドル操作に連動してドア開位置
/ドア閉位置の切替え位置を選択可能なハンドルレバー
と、上記ハンドルレバーの回動と連動して上記ドアのロ
ック位置/アンロック位置の切替え位置を選択可能なロ
ックレバーとを備えた自動車用ドアのインサイドハンド
ルロック装置において、上記インサイドハンドルは通常
の停止位置(中立位置)から車室外側への押し込み操作
及び車室内側への引き出し操作が可能なよう上記ドアに
回動自在に支持されると共に、上記インサイドハンドル
操作と連動して、上記ハンドルレバーと上記ロックレバ
ーとを連動可能にする連結部材を備え、上記連結部材
に、上記インサイドハンドルの中立位置から押し込み操
作方向及び引き出し操作方向の所定の操作範囲で、上記
ロックレバーが連動しないアイドル領域を設けたことを
特徴とする自動車用ドアのインサイドハンドルロック装
置である。
【0008】また、第2の発明は、自動車用ドアの車室
側に設けられたインサイドハンドルが操作ロッドを介し
てラッチ部と連結され、上記ラッチ部は、上記インサイ
ドハンドルの操作に連動してドア開位置/ドア閉位置の
切替え位置を選択可能なハンドルレバーと、上記ハンド
ルレバーの回動と連動して上記ドアのロック位置/アン
ロック位置の切替え位置を選択可能なロックレバーと、
上記ロックレバーの回動と係合して可動するロック操作
部とを備えた自動車用ドアのインサイドハンドルロック
装置において、上記インサイドハンドルは、上記ハンド
ルレバーをドア閉位置にし、かつ上記ロックレバーをア
ンロック位置に保持せしめるドア閉/アンロック位置
と、該ドア閉/アンロック位置より車室外側に押し出さ
れた位置に停止し、上記ハンドルレバーをドア閉位置に
し、かつ上記ロックレバーをロック位置に保持せしめる
ロック位置と、上記ドア閉/アンロック位置より車室側
へ引き出された位置で上記ハンドルレバーをドア開位置
に切替えてドア開操作を可能にするドア開位置とを有
し、上記インサイドハンドルの操作と連動して、上記ハ
ンドルレバーと上記ロックレバーとを連動可能にする連
結部材を備え、上記ロックレバーと上記ロック操作部と
の係合部に、上記インサイドハンドルが上記ドア開位置
と上記ドア閉/アンロック位置との操作範囲で上記ロッ
ク操作部を一連の動作に連動させないアイドル領域を設
けたことを特徴とする自動車用ドアのインサイドロック
装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による自動車用ドア
のインサイドハンドルロック装置の実施形態例を図1な
いし図5に基づいて説明する。
【0010】図1及び図2は第1の発明に係る実施形態
例を示しており、ラッチ部6には、ドア開位置/ドア閉
位置の切替え動作をするハンドルレバー7、及びドアの
ロック位置/アンロック位置の切替え動作をするロック
レバー8が設けられ、両レバー7、8は各々がピン1
0,11を支点にして回動可能に支持されている。略く
の字状の板状部材であるハンドルレバー7は中央付近が
ピン10で支持され、一端に操作ロッド12が1本連結
されると共に、他端には連結ロッド13の図示上端部が
連結されている。連結ロッド13の図示下端部には上下
方向の長穴14が設けられ、この長穴14をロックレバ
ー8に固着されたスライドピン15が貫通し、同ピン1
5は長穴14をカイドとしてスライド可能になってい
る。この結果、連結ロッド13はハンドルレバー7とロ
ックレバー8との間を連動可能にする連結部材として機
能するが、長穴14とスライドピン15との位置関係に
よっては、後述するようにハンドルレバー7とロックレ
バー8とが連動しない、すなわちインサイドハンドル2
の操作とドア1のロック/アンロックとが非連動状態と
なるアイドル領域を形成する。
【0011】一方、操作ロッド12の他端は、ドアロッ
ク状態でインサイドハンドル2を操作するとロックが解
錠すると同時にドアが開く機構、いわゆるオーバーライ
ド機構を備えたインサイドハンドル2に連結されてい
る。このインサイドハンドル2は、図1(a)に示す如
く、実線で表示した通常の中立位置(後述するドア閉位
置に対応)から一点鎖線で表示した車室外側へ向けての
押し込み操作(後述するロック位置への切替え操作)、
及び破線で表示した車室内側へ向けての引き出し操作
(後述するアンロック/ドア開位置への切替え操作)が
可能である。上述したインサイドハンドル2の中立位置
は、押し込み操作及び引き出し操作の途中又は完了後で
も手をハンドルから離すことにより自動的に戻る基本位
置である。そして、所望の操作がなされたインサイドハ
ンドル2は、ドアパネル側に支持された軸2aを支点と
して回動するので、操作ロッド12が矢印16で示した
軸方向に移動し、ハンドルレバー7を矢印17の如く回
動させる。さらに、ハンドルレバー7の回動は連結ロッ
ド13を上下方向に移動させるので、これと連動するロ
ックレバー8も回動することによって、ロックレバー8
と係合するロック操作部9を上下に移動(矢印18)さ
せ、ロック位置/アンロック位置の切替え動作が行われ
る。すなわち、インサイドハンドル2は通常の中立位置
においては、ロックレバー8がロック位置又はアンロッ
ク位置のいずれか一方にあり、しかし、ハンドルレバー
7はドア閉位置にあってドアを閉じた状態が維持される
ので、以後このような状態をドア閉位置とも呼ぶ。ま
た、このドア閉位置からインサイドハンドル2を押し込
み操作するとドア閉状態が維持されたままロックレバー
8が時計回りに回動し、ラッチ部6がロック位置に切り
替わる(以後このような状態をロック位置と呼ぶ)。さ
らに、ドア閉位置からインサイドハンドル2を引き出し
操作すると、ロックレバー8が反時計回りに回動し、ラ
ッチ部6がロック位置からアンロック位置に切り替わ
り、かつ、ハンドルレバー7がドア開位置に切り替わっ
てドアを開くことが可能になる(以後このような状態を
アンロック/ドア開位置と呼ぶ)。
【0012】さて、上述した連結ロッド13の下端部に
設けた長穴14とロックレバー8に設けたスライドピン
15との相対的可動範囲は、インサイドハンドル2、操
作ロッド12及びハンドルレバー7に連動してロックレ
バー8をロック位置に切替え操作する領域(以下ロック
操作領域)と、同じくハンドルレバー7に連動してロッ
クレバー8をアンロック/ドア開位置に切替え操作する
領域(以下アンロック操作領域)と、ロックレバー8が
ハンドルレバー7に連動しないアイドル領域とを形成す
るように構成されている。
【0013】ロック操作領域は、インサイドハンドル2
を車室外側に向けて操作し、ハンドルレバー7がドア閉
位置からロック位置に回転することにより連結ロッド1
3が下方へ押し下げられて移動し、さらに長穴14の上
端部に当接したスライドピン15が押し下げられてロッ
クレバー8を時計回り方向へ回転させる領域である。こ
の領域では、ロックレバー8と係合するロック操作部9
が図1(a)に実線で表示したロック位置に引き下げら
れてラッチ部6のロック機構が機能する。なお、この領
域ではハンドルレバー7が回転にしてもストライカと係
合するラッチが作動することはなく、従ってドアは閉状
態に保たれている。
【0014】また、アンロック操作領域は、ハンドルレ
バー7がドア閉位置からアンロック/ドア開位置に回転
することにより連結ロッド13が上方へ引き上げられて
移動し、さらに長穴14の下端部に当接したスライドピ
ン15が引き上げられてロックレバー8を反時計回り方
向へ回転させる領域である。この領域では、ロックレバ
ー8と係合するロック操作部9が図1(a)に破線で表
示したアンロック位置に引き上げられるので、ラッチ部
6のロック機能が解除された状態になる。なお、ハンド
ルレバー7がアンロック/ドア開位置に切替えられる
と、ハンドルレバー7の作用によって従来と同様にラッ
チによるストライカとの係合が解除されるので、ドアを
開くことが可能になる。
【0015】そして、アイドル領域は上述したロック操
作領域とアンロック操作領域との間に、換言すればイン
サイドハンドル2の中立位置から押し込み操作方向及び
引き出し操作方向への所定の操作範囲内に位置してお
り、たとえば図1(b)に示す如く、長穴14の上端部
及び下端部がいずれもスライドピン15と当接すること
なく連結ロッド13が自由に往復できる領域である。従
って、この領域では、ハンドルレバー7が回動しても連
結ロッド13は単に上下に往復移動するだけであり、ス
ライドピン15が固定されているロックレバー8はロッ
ク位置又はアンロック位置に停止したままとなり、ハン
ドルレバー7に連動してロック操作部9の切替え動作が
なされるようなことはない。すなわち、このアイドル領
域では、ハンドルレバー7の回動によりドアの開閉操作
が可能であるものの、ロックレバー8によるドアロック
機構の切替え動作には連動しなくなる。
【0016】以下、上述したラッチ部6の作動をオーバ
ーライド機構付のインサイドハンドル2の操作と共に説
明する。インサイドハンドル2は、通常ばね19の作用
によりドア閉位置(中立位置)に保たれるが、このドア
閉位置からロック位置へ押し込むように操作することに
より、操作ロッド12が押し出されてハンドルレバー7
をロック位置へ向けて時計回り方向に回転させる。この
結果、ハンドルレバー7に連動してロックレバー8もロ
ック位置へ向けて回転するので、これと係合するロック
操作部9が引き下げられてドアのラッチ部6はロック状
態となり、車室外に設けられたアウトサイドハンドル
(図示省略)の操作ではドアを開くことができなくな
る。なお、インサイドハンドル2は、ロック操作完了に
よりハンドルから手を離すとインサイドハンドル2の適
所に設けたばね19の付勢を受けるため、ロック位置か
らドア閉位置に自動的に復帰することになるが、これに
伴ってハンドルレバー7がドア閉位置まで回転しても、
アイドル領域に属することから長穴14がロック位置に
あるスライドピン15と当接することはなく、従って、
ロック操作部9のロック状態は維持される。
【0017】次に、インサイドハンドル2をドア閉位置
(中立位置)からアンロック/ドア開位置に引き出すよ
うに操作すると、操作ロッド12が引き込まれてハンド
ルレバー7をアンロック/ドア開位置へ向けて反時計回
りに回転させる。この結果、ハンドルレバー7に連動し
てロックレバー8も連結ロッド13を介してアンロック
位置へ向けて回転するので、これと係合するロック操作
部9が引き上げられてドアのラッチ部6がアンロック状
態に切替わると共に、ハンドルレバー7の回動によりラ
ッチとストライカの係合も解除されてドアが開く。な
お、ロックレバー8及びロック操作部9がアンロック位
置にある時は、インサイドハンドル2をドア閉位置から
アンロック/ドア開位置に操作しても、長穴14及びス
ライドピン15の相対位置関係がアイドル領域にあるた
め単にドアの開操作のみが行われることになり、ドアの
ラッチ部6のロック機構がアンロック位置からロック位
置に切替えられるようなことはない。
【0018】続いて、図3ないし図5に示した第2の発
明に係る実施形態例を説明する。この場合のインサイド
ハンドル2は、ドア開位置、ドア閉/アンロック位置
(中立位置)及びロック位置の3箇所の操作位置を有し
ており、第1の発明と同様に1本の操作ロッド12がイ
ンサイドハンドル2とラッチ部6のハンドルレバー7と
の間を連結している。従って、操作ロッド12の一端が
連結されたハンドルレバー7はインサイドハンドル2の
3箇所の操作位置に対応した操作範囲内を回動し、さら
にこの動作に連動して、連結ロッド13を介してハンド
ルレバー7と連動可能に連結されているロックレバー8
を回動させる。そして、このロックレバー8に設けられ
た凸部8aが係合するロック操作部9を上下に昇降させ
ることにより、第1の発明と同様に、ドア1に設けられ
たラッチ部6のロック機構は、ロック位置/アンロック
位置の切替え動作が行われるように構成されている。な
お、上述したハンドルレバー7は、第1の発明で説明し
たように、ドア開位置/ドア閉位置の切替え操作により
図示省略のラッチを作動させる部材である。
【0019】上述したハンドルレバー7とロックレバー
8とを連結する連結ロッド13は、上端部がハンドルレ
バー7に回動可能に結合され、下端部がロックレバー8
に設けられた長穴20に沿ってスライド可能に結合され
ている。この場合の長穴20は、ロックレバー8がハン
ドルレバー7に連動してスムーズに回動できるように形
成したものであり、アイドル領域を形成する第1の発明
の長穴14とはその目的が異なっている。このような連
結構造により、ハンドルレバー7がロック位置にある時
には、図3に実線で示したようにロックレバー8も連結
ロッド13に押し下げられてロック位置となるので、凸
部8aが係合するロック操作部9をロック位置まで引き
下げることによりドアのラッチ部6はロック機構が機能
するロック状態となる。
【0020】次に、ハンドルレバー7が反時計回りの方
向に回転してロック位置からドア閉/アンロック位置に
切替え操作されると、連動するロックレバー8も連結ロ
ッド13に引き上げられて反時計回りの方向に回転す
る。この結果、凸部8aが係合するロック操作部9をア
ンロック位置へ押し上げるので、ロック機構のロック状
態は解除される。なお、ハンドルレバー7がロック位置
とドア閉/アンロック位置との間を遊びの範囲内で回動
する時は、ストライカと係合するラッチが作動すること
はなく、従ってドアは閉状態に保たれる。
【0021】そして、ハンドルレバー7がさらに反時計
回りの方向に回転してドア閉/アンロック位置からドア
開位置に切替え操作されると、図4に破線で示す如く、
ハンドルレバー7と連動するロックレバー8も連結ロッ
ド13によりさらに引き上げられて同方向に回転する。
しかしながら、このような操作領域では凸部8aとロッ
ク操作部9との係合が解除されるようにしたので、凸部
8aはロック操作部9をアンロック位置に残したまま回
転する。この結果、ロック操作部9がロックレバー8の
回動に連動しないアイドル領域が形成されたことにな
り、この領域では、ハンドルレバー7の操作によってス
トライカと係合するラッチは作動するものの、ドアのロ
ック機構を切替え動作するロックレバー8は空転する。
【0022】ところで、上述したハンドルレバー7をロ
ック位置、ドア閉/アンロック位置及びドア開位置より
なる3箇所の操作位置に切替え操作するためのインサイ
ドハンドル2は、図3に示す如く、ドア1に対して軸2
aを支点として回動可能に取付けられており、上述した
ハンドルレバー7の各操作位置に対応する3箇所の操作
位置を選択しうる押し出し操作及び引き出し操作が可能
である。このインサイドハンドル2は、通常ドア1の車
室側壁面(たとえばトリム21)に設けられたインサイ
ドハンドルカバー26と略同一面上の位置に停止するド
ア閉/アンロック位置、又はこのドア閉/アンロック位
置より車室外側に押し出された位置に停止する(図3に
実線で表示)ロック位置のいずれか一方に保持されてい
る。インサイドハンドル2をドア閉/アンロック位置に
保持する手段としては、図示省略のばねが一般的に採用
されている。このばねは、たとえばインサイドハンドル
2がドア閉/アンロック位置より車室内側に位置するド
ア開位置の方向へ向けて引き出し操作された時、同ハン
ドルを離すことにより自動的に中立位置であるドア閉/
アンロック位置まで復帰させるリターンスプリングとし
て機能する。
【0023】一方、インサイドハンドル2をもう一つの
停止位置であるロック位置に保持する手段としては、た
とえばプッシュラッチ22が好適であり、以下このプッ
シュラッチ22の構成を図5に示して簡単に説明する。
プッシュラッチ22は、可動側のインサイドハンドル2
の根元部等に固定されたプッシュラッチストライカ23
と、固定側となるドア1に固定された本体24よりな
り、該本体24には浮出ラッチ25が設けられている。
プッシュラッチストライカ23を係止する前のプッシュ
ラッチ22は本体24から浮出ラッチ25が突出した状
態(図5(a)参照)にあり、プッシュラッチストライ
カ23の1回目の押込み操作によって浮出ラッチ25が
プッシュラッチストライカ23を本体24内に係止する
(図5(b)参照)ので、インサイドハンドル2はプッ
シュラッチ22の作用によってロック位置に停止した状
態に保持される。このような係止状態から2回目の押込
み操作をすると、浮出ラッチ25によるプッシュラッチ
ストライカ23の係止が解除されるので(図5(c)参
照)、インサイドハンドル2は上述したドア閉/アンロ
ック位置に自動的に復帰して中立状態に保持される。こ
の時、上述した図示省略のばねは、インサイドハンドル
2をドア開方向へ操作した時とは逆向きに作用するリタ
ーンスプリングとして機能する。
【0024】以下、上述した第2の発明によるラッチ部
6の作動を図3に示したインサイドハンドル2の操作と
共に説明する。さて、ドア1を閉じるとドアラッチとス
トライカが係合してドアを閉状態に保持することになる
が、この場合のインサイドハンドル2と、ハンドルレバ
ー7及びロックレバー8等はドア閉/アンロック位置に
あり、ロック操作部9はロック機構を解除したアンロッ
ク位置にある。このようなドア閉/アンロック位置に停
止しているインサイドハンドル2を車室外側へ向けて押
し出しすとロック位置への切替え操作がなされ、操作ロ
ッド12がラッチ部6側へ押し出されるように移動して
ハンドルレバー7をロック位置に向けて時計回りに回転
させる。そして、ロックレバー8は連結ロッド13を介
してこれらの動作に連動し、ハンドルレバー7と同方向
へ回転することになる。この結果、ロックレバー8と一
体の凸部8aが係合するロック操作部9をアンロック位
置からロック位置まで引き下げるので、ロック機構はロ
ック状態に切り替わり、車室外に設けられたアウトサイ
ドハンドル(図示省略)の操作ではドアを開くことがで
きなくなる。また、インサイドハンドル2もロック位置
に停止した状態で保持されるので、同ハンドル2の押し
込み位置を見るだけでロック機構がロック状態にあるこ
とを容易に確認できる。
【0025】このようなロック状態を解除する時は、プ
ッシュラッチ22の作用でロック位置に保持されたイン
サイドハンドル2を車室外方向へ軽く押し込めばよく、
この操作によってインサイドハンドル2に設けられたプ
ッシュラッチストライカ23が浮出ラッチ25の係止か
ら解放され、インサイドハンドル2はドア閉/アンロッ
ク位置に自動的に復帰して停止する。このような動作と
同時に操作ロッド12がインサイドハンドル2側(図示
左側)へ引き込まれるので、ハンドルレバー7及びロッ
クレバー8もドア閉/アンロック位置に向けて反時計回
り方向へ回転し、凸部8aがロック操作部9を引き上げ
てロック状態は解除される。なお、ハンドルレバー7が
ロック位置とドア閉/アンロック位置との間を回動して
もラッチは作動せず、従ってラッチがストライカと係合
しドア閉の状態が保たれる。
【0026】次に、ドア1を開く時は、上述したドア閉
/アンロック位置又はロック位置のいずれかに停止して
いるインサイドハンドル2を、ドア閉/アンロック位置
よりも車室側へ引き出すように操作してドア開位置まで
移動させるが、このような操作によって操作ロッド12
はドア閉/アンロック位置よりさらにインサイドハンド
ル2側へ引き込まれる。この結果、ハンドルレバー7及
びロックレバー8がドア開位置までさらに反時計回り方
向に回転するので、ハンドルレバー7はラッチを作動さ
せてストライカとの係合を解除する。従って、ドア1の
開操作が可能になるものの、ロックレバー8は凸部8a
がロック操作部9と係合しないアイドル領域を単に空転
するだけである。なお、ドア開後にインサイドハンドル
2から手を離すと、同ハンドル2は自動的にドア閉/ア
ンロック位置の中立状態に復帰する。
【0027】ところで、上述したふたつの実施形態例で
は、自動車用ドアのインサイドハンドルロック装置に係
るインサイドハンドル2とラッチ部6のハンドルレバー
7及びロックレバー8との連動を中心に説明したが、実
際のドアのラッチ部6においては、ハンドルレバー7及
びロックレバー8が図示省略のロックキーやドア外側に
設けられるアウトサイドハンドル等他の手段によっても
操作されるように構成されている。しかし、本発明の説
明においては、ドアラッチ及びドアストライカを含め
て、関連する公知技術の構成及び作用についてはその図
示及び詳細な説明を省略している。
【0028】
【発明の効果】上述した第1の発明及び第2の発明によ
れば、いずれの場合もハンドルレバーの作動範囲が拡大
され、インサイドハンドルに従来のインサイドロック機
能が持っていたドアロック機能を追加したので、ドア内
部を通ってインサイドハンドルとラッチ部との間を連結
する操作用のロッドが1本ですむようになり、スペース
確保等の面においてドア内部の設計自由度を大きく向上
させる効果がある。また、2本の操作ロッドを使用した
場合に問題となっていたドア閉時のラトル音を防止でき
るようになるので、商品性の向上にも有効である。
【0029】さらに、第2の発明におけるインサイドハ
ンドルの構成によれば、ドア開時の操作性については第
1の発明のオーバーライド機構と略同等でありながら、
ロック機構がロック状態又はアンロック状態のいずれに
あるかをインサイドハンドルの停止位置から容易に確認
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る自動車用ドアのインサイドハ
ンドルロック装置の実施形態例を示す図で、(a)は全
体構成を示しており、(b)はアンロック位置にあるロ
ックレバー及びロック操作部と中立位置にある連結ロッ
ドの周辺部を拡大して示している。
【図2】図1のインサイドハンドルを示す正面図であ
る。
【図3】第2の発明に係る自動車用ドアのインサイドハ
ンドルロック装置の実施形態例を示す図で、ドアラッチ
部側については、ドア閉/アンロック位置とロック位置
との間の切替え動作状態を示している。
【図4】第2の発明に係る自動車用ドアのインサイドハ
ンドルロック装置のドアラッチ部側を示す図で、ドアラ
ッチ部におけるドア閉/アンロック位置とドア開位置と
の間の切替え動作状態を示している。
【図5】図3のインサイドハンドルに使用されたプッシ
ュラッチの作動を説明する図である。
【図6】内装部品を取外して車室側から見た車両用ドア
の正面図である。
【図7】従来のインサイドハンドル及びインサイドロッ
クノブを示す正面図である。
【図8】図7に示した従来のインサイドハンドル及びイ
ンサイドロックノブの作動例を示す図である。
【図9】従来のラッチ部構造例を示す図である。
【符号の説明】
2 インサイドハンドル 6 ラッチ部 7 ハンドルレバー 9 ロック操作部 12 操作ロッド 13 連結ロッド 14 長穴 15 スライドピン 20 長穴 22 プッシュラッチ 23 プッシュラッチストライカ 26 インサイドハンドルカバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用ドアの車室側に設けられたインサ
    イドハンドルが操作ロッドを介してラッチ部と連結さ
    れ、上記ラッチ部は、上記インサイドハンドル操作に連
    動してドア開位置/ドア閉位置の切替え位置を選択可能
    なハンドルレバーと、上記ハンドルレバーの回動と連動
    して上記ドアのロック位置/アンロック位置の切替え位
    置を選択可能なロックレバーとを備えた自動車用ドアの
    インサイドハンドルロック装置において、 上記インサイドハンドルは通常の停止位置(中立位置)
    から車室外側への押し込み操作及び車室内側への引き出
    し操作が可能なよう上記ドアに回動自在に支持されると
    共に、上記インサイドハンドル操作と連動して、上記ハ
    ンドルレバーと上記ロックレバーとを連動可能にする連
    結部材を備え、上記連結部材に、上記インサイドハンド
    ルの中立位置から押し込み操作方向及び引き出し操作方
    向の所定の操作範囲で、上記ロックレバーが連動しない
    アイドル領域を設けたことを特徴とする自動車用ドアの
    インサイドハンドルロック装置。
  2. 【請求項2】自動車用ドアの車室側に設けられたインサ
    イドハンドルが操作ロッドを介してラッチ部と連結さ
    れ、上記ラッチ部は、上記インサイドハンドルの操作に
    連動してドア開位置/ドア閉位置の切替え位置を選択可
    能なハンドルレバーと、上記ハンドルレバーの回動と連
    動して上記ドアのロック位置/アンロック位置の切替え
    位置を選択可能なロックレバーと、上記ロックレバーの
    回動と係合して可動するロック操作部とを備えた自動車
    用ドアのインサイドハンドルロック装置において、 上記インサイドハンドルは、上記ハンドルレバーをドア
    閉位置にし、かつ上記ロックレバーをアンロック位置に
    保持せしめるドア閉/アンロック位置と、該ドア閉/ア
    ンロック位置より車室外側に押し出された位置に停止
    し、上記ハンドルレバーをドア閉位置にし、かつ上記ロ
    ックレバーをロック位置に保持せしめるロック位置と、
    上記ドア閉/アンロック位置より車室側へ引き出された
    位置で上記ハンドルレバーをドア開位置に切替えてドア
    開操作を可能にするドア開位置とを有し、上記インサイ
    ドハンドルの操作と連動して、上記ハンドルレバーと上
    記ロックレバーとを連動可能にする連結部材を備え、上
    記ロックレバーと上記ロック操作部との係合部に、上記
    インサイドハンドルが上記ドア開位置と上記ドア閉/ア
    ンロック位置との操作範囲で上記ロック操作部を一連の
    動作に連動させないアイドル領域を設けたことを特徴と
    する自動車用ドアのインサイドロック装置。
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