JPH09302680A - 杭基礎構造物 - Google Patents

杭基礎構造物

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JPH09302680A
JPH09302680A JP12363096A JP12363096A JPH09302680A JP H09302680 A JPH09302680 A JP H09302680A JP 12363096 A JP12363096 A JP 12363096A JP 12363096 A JP12363096 A JP 12363096A JP H09302680 A JPH09302680 A JP H09302680A
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JP
Japan
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pile
support
foundation structure
pile foundation
head
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12363096A
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English (en)
Inventor
Eiji Wakita
英治 脇田
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭及び建物本体の耐震性を向上することがで
きる杭基礎構造物を提供する。 【解決手段】 地盤Gに埋設される杭1と、杭1の頭部
10に支持される建物本体90とを備え、杭1の頭部1
0は、建物本体90に固設される取付部20と、取付部
20を支持する支持部30とを備えてなり、取付部20
は、支持部30に対して水平方向に対向配置される壁部
21aを有し、取付部20の壁部21aと支持部30と
の間には、粘性媒体40が設けられていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に埋設され建
物本体を支持する杭を備える杭基礎構造物に係わり、特
に、杭及び建物本体の耐震性を向上することができる杭
基礎構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に、軟弱地盤において杭基礎構
造物が採用されている。
【0003】その従来の杭基礎構造物は、地盤に杭を埋
設し、その杭を建物本体に剛接して、建物本体を強固に
支持しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、1
995年の兵庫県南部地震などの予期せぬ巨大地震に際
して、そのような従来の杭基礎構造物の一部のもので
は、過大な水平力が杭の頭部に作用するためか、杭が破
損した例が指摘されている。
【0005】本発明は、そのような地震に備え、杭及び
建物本体の耐震性を向上することができる杭基礎構造物
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
地盤に埋設される杭と、杭の頭部に支持される建物本体
とを備えてなる杭基礎構造物において、杭の頭部は、建
物本体に固設される取付部と、取付部を支持する支持部
とを備えてなり、取付部は、支持部に対して水平方向に
対向配置される壁部を有し、取付部の壁部と支持部との
間には、粘性媒体が設けられていることを特徴とする。
【0007】即ち、地震時に杭の頭部に水平力が作用す
ると、支持部は地盤に支持されているので、地盤と共に
水平方向に大きく変位する。一方、取付部は、当初、建
物本体と共に静止している。すると、取付部の壁部と支
持部との間に設けられている粘性媒体が押圧され粘弾性
的に変形される。そして、粘性媒体は、その粘性のため
に変形の過程で震動エネルギを吸収する。その結果、取
付部へはわずかな水平力しか伝達せず、建物本体の水平
震動は非常に少ない。
【0008】本発明の第二の発明は、第一の発明の杭基
礎構造物において、杭の支持部は、上方に開放された筒
状の外筒部と、外筒部の内部に設けられる支持板と、支
持板に上方に突設される突起とを備えてなり、取付部
は、下方に開放された筒状を成し、外筒部の内部に挿入
され、突起に嵌合され、支持板に支持される内筒部を有
し、粘性媒体は、支持部の外筒部と取付部の内筒部の壁
部との間に周設されていることを特徴とする。
【0009】即ち、地震時に、杭の頭部に水平力が作用
すると、その取付部の内筒部は、その下部が支持部の外
筒部内の突起に嵌合しているため、支持部が揺動して
も、突起を中心とした相対回転により、内筒部の上部
は、追随して揺動することなく、原位置を保持する。こ
れにより、内筒部の上部は、支持部に対して水平方向に
大きな変位幅を有することができる。また、内筒部の上
部は、水平方向の全方向に同様に変位可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図3に示すように、本実施形態の杭
基礎構造物100は、地盤Gに埋設される杭1と、杭1
の頭部10に支持される建物本体90とを備えてなって
いる。
【0011】図1に示すように、杭1の頭部10は、建
物本体90の柱91の下端板92に固設される取付部2
0と、取付部20を支持する支持部30とを備えてなっ
ている。また、柱91の下端板92は、複数の補強リブ
93、93、…で補強されている。
【0012】杭1の支持部30は、上方に開放された筒
状の外筒部31と、円形板状を成し、外筒部31の内部
に水平に設けられ、内部を塞ぐ支持板32と、支持板3
2の下面と外筒部31の内周面との間に設けられる複数
の補強リブ33、33、…と、上方に先細りの円錐形状
を成し、支持板32の中央部に上方に向けて突設される
突起35とを備えてなっている。
【0013】取付部20は、下方に開放された筒状を成
し、外筒部31の内部に同軸状に挿入され、下端部を突
起35に嵌合され、下端面を支持板32に当接され支持
される内筒部21を有し、内筒部21の外周面は、支持
部30の外筒部31の内周面からなる壁部31aに対し
て水平方向に対向配置される壁部21aを成している。
【0014】粘性媒体40は、支持部30の外筒部31
の壁部31aと取付部20の内筒部21の壁部21aと
支持板32との間に円筒形状に形成された空間に充填さ
れている。即ち、粘性媒体40は、内筒部21の周囲に
周設されている。
【0015】図3の杭基礎構造物100は以上のような
構成を有しているので、地震時に杭1の頭部10に水平
力が作用すると、図1に示すその支持部30は地盤Gに
支持されているので、地盤Gと共に水平方向には大きく
変位する。一方、取付部20の内筒部21は、その下端
面で支持部30の外筒部31内の支持板32に支持さ
れ、その下端部が支持板32上の突起35に嵌合してい
るため、その突起35を中心とした相対回転により、内
筒部21の上部は、揺動することなく、原位置を保持す
る。これにより、取付部20の内筒部21の上部は、支
持部30の外筒部31に対して水平方向に大きな変位幅
を有することができるので、取付部20と支持部30と
の間の粘性媒体40が押圧され大きく変形される。
【0016】すると、粘性媒体40は、その粘性のため
に変形の過程で震動エネルギを吸収する。また、本実施
形態では一度の揺動での粘性媒体40の変形量を大きく
取ることが可能なので、急速に多量の震動エネルギを吸
収することができる。
【0017】よって、杭1の頭部10にかかる水平方向
の震動エネルギを、粘性媒体40の粘性により効率的に
吸収し、震動を急速に減衰させることができるので、杭
1の頭部10に支持される建物本体90の振動を軽減す
ることができ、また、杭頭部10と建物本体90との結
合部に作用する断面力を低減することができる。これに
より、杭1及び建物本体90の耐震性を向上することが
できる。尚、この取付部20の相対的な揺動の変位幅及
び減衰特性は、粘性媒体40の粘度、弾性等の特性を調
整することにより、適度に調整自在である。
【0018】また、図2に示すように取付部20の内筒
部21は、外筒部31の内部に同軸状に挿入されている
ので、その内筒部21の上部は、水平方向の全方向に同
様に変位可能である。よって、震動により、どの方向の
水平力が加わわろうと、その方向の粘性媒体40を迅速
に大きく変形させることができるので、どの方向の震動
でも急速に減衰させることができる。
【0019】また、図1に示すように突起35が上方に
先細りであるため、この突起35を中心とした取付部2
0の相対的な揺動を円滑にすることができる。
【0020】尚、本発明の粘性媒体40は、粘弾性体を
含む。
【0021】
【発明の効果】本発明の第一の発明の杭基礎構造物によ
れば、地震時には、杭の頭部にかかる水平方向の震動エ
ネルギを、粘性媒体の粘性により効率的に吸収すること
ができるので、杭及び杭に支持される建物本体の耐震性
を向上することができる。
【0022】本発明の第二の発明の杭基礎構造物によれ
ば、上記効果に加えて、地震時には、内筒部の上部は、
支持部の外筒部に対して水平方向に大きな変位幅を有す
ることができるので、その間の粘性媒体を粘弾性的に変
形させることができる。よって、震動を急速に減衰させ
ることができる。また、内筒部の上部は、外筒部に対し
て水平方向の全方向に同様に変位可能であるので、どの
方向の震動でも急速に減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の杭基礎構造物の杭の頭部付近の一実
施形態を示す正面断面図である。
【図2】 図1の杭の頭部のA−A矢視断面の平面断面
図である。
【図3】 図1の杭基礎構造物の全体図である。
【符号の説明】
1 杭 10 杭の頭部 20 取付部 21 内筒部 21a 壁部 30 支持部 31 外筒部 32 支持板 35 突起 40 粘性媒体 90 建物本体 100 杭基礎構造物 G 地盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に埋設される杭と、該杭の頭部に支
    持される建物本体とを備えてなる杭基礎構造物におい
    て、 前記杭の頭部は、前記建物本体に固設される取付部と、
    該取付部を支持する支持部とを備えてなり、 前記取付部は、前記支持部に対して水平方向に対向配置
    される壁部を有し、 前記取付部の壁部と前記支持部との間には、粘性媒体が
    設けられていることを特徴とする杭基礎構造物。
  2. 【請求項2】 前記杭の支持部は、上方に開放された筒
    状の外筒部と、前記外筒部の内部に設けられる支持板
    と、前記支持板に上方に突設される突起とを備えてな
    り、 前記取付部は、下方に開放された筒状を成し、前記外筒
    部の内部に挿入され、前記突起に嵌合され、前記支持板
    に支持される内筒部を有し、 前記粘性媒体は、前記支持部の外筒部と前記取付部の内
    筒部の壁部との間に周設されていることを特徴とする請
    求項1記載の杭基礎構造物。
JP12363096A 1996-05-17 1996-05-17 杭基礎構造物 Withdrawn JPH09302680A (ja)

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JP12363096A JPH09302680A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 杭基礎構造物

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JP12363096A JPH09302680A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 杭基礎構造物

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JPH09302680A true JPH09302680A (ja) 1997-11-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504521A (ja) * 2000-07-20 2004-02-12 スマーテック エンジニアリング カンパニー,リミテッド 鋼管杭の頭部とコンクリート基礎との結合のための結合具および結合構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504521A (ja) * 2000-07-20 2004-02-12 スマーテック エンジニアリング カンパニー,リミテッド 鋼管杭の頭部とコンクリート基礎との結合のための結合具および結合構造

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