JPH09144031A - 建物の免震基礎構造 - Google Patents

建物の免震基礎構造

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JPH09144031A
JPH09144031A JP34350095A JP34350095A JPH09144031A JP H09144031 A JPH09144031 A JP H09144031A JP 34350095 A JP34350095 A JP 34350095A JP 34350095 A JP34350095 A JP 34350095A JP H09144031 A JPH09144031 A JP H09144031A
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JP
Japan
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building
plate
seismic isolation
dish
shaped
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JP34350095A
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Yohee Kitayoshi
与兵衛 北吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震時の揺れによる建物の損壊、倒壊の発生
を確実に防止する免震基礎構造を提供する。 【解決手段】 地面に構築した基礎11と、この基礎1
1上に設けた建物12の土台13との間に、上下皿形盤
17、18とその間に位置する中間皿形盤19の間に硬
質ボール20、21を介在させた免震装置a’を多数設
け、基礎11と土台13間で免震装置a’群の外側に傾
動阻止部16を配置し、地震発生時に免震装置a’で建
物12の横振れ発生を防ぐと共に、傾動阻止部16によ
って建物12の傾斜発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震等の振動に
対し、建物の損壊等を防止する免震基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地震等の振動が建物に直接伝わると、倒
壊、損壊等の被害が生じることは大震災で経験された通
りである。
【0003】上記のような地震等の振動から建物をまも
るため、従来より、建物の免震基礎構造が提案されてい
る。
【0004】図5(A)、(B)は従来の免震装置を示
し、基礎1と建物の土台2の上下対向面に皿形盤3、4
を設け、この皿形盤3、4の上下対向面に形成した皿形
凹部5、6間に硬質ボール7を介在させて免震装置aを
形成し、この装置aを基礎1と建物の土台2の間に多数
を配置して建物を支持した構造になっている。
【0005】図5(A)は、振動が加わらない平常時の
状態を示し、両皿形凹部5、6の求心性により、基礎1
の直上に建物が位置している。
【0006】図5(B)は、地震による横揺れ発生時の
状態を示し、両皿形凹部5、6間に介在する硬質ボール
7の転動により、基礎1の横振れが土台2に伝達されな
いことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の地震
発生時の振動は、横振れと上下の振動の合成されたもの
が建物に加わることになり、上記のような硬質ボール7
を使用した免震装置aは、基礎1上に硬質ボール7を介
して建物を移動可能に支持した構造になっているため、
建物は水平移動と同時に上方への移動も自由な状態にな
り、横振れと上下の振動が加わると建物は硬質ボールで
支持された部分を支点として、傾動が発生し、振れが大
きい場合には倒壊に至るという問題がある。
【0008】また、従来の免震装置は、振動を上下の皿
形盤とその間に位置するボールで振動を緩和するが、ボ
ールの運動が上部皿形盤に直接伝わるため、建物の振動
緩和効率が低いという問題がある。
【0009】そこで、この発明の課題は、振動発生時に
免震が効率よく行なえると共に、建物の傾動や倒壊の発
生を防止することができる建物の免震基礎構造を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明の請求項1の発明は、上下の皿形盤
間に移動が可能となる中間皿形盤を配置し、下部皿形盤
と中間皿形盤間及び上部皿形盤と中間皿形盤間の各々に
硬質ボールを介在させた構成を採用したものである。
【0011】請求項2の発明は、下部皿形盤の皿形凹部
に対して中間皿形盤の下面皿形凹部の曲率が小径とな
り、中間皿形盤の上面皿形凹部に対して上部皿形盤の皿
形凹部の曲率が小径になっている構成を採用したもので
ある。
【0012】ここで、傾動阻止部は、硬質のボールや基
礎上に設けた支持壁によって形成され、建物の周囲に設
けた張出部と基礎の間に配置され、建物が免震装置の硬
質ボールを支点にして傾動するのを該支点よりも外側の
位置において阻止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0014】図1と図2に示すように、地面に設けた基
礎11上に建物12を設置し、基礎11の上面と建物1
2の土台13の対向面間に多数の免震装置a’を配置し
ている。
【0015】上記免震装置a’は、基礎11及び土台1
3の形状に合わせて必要数を、建物12の土台13部分
の下部を支持するよう平面的に枠状となるよう配置さ
れ、前記基礎11には、建物12に合わせて配置した免
震装置a’の外側に、外方へ張り出した延長部14を設
けると共に、建物12の土台13の周囲には、上記延長
部14の直上に対向する張出部15が外方へ突出するよ
う設けられ、上記延長部14と張出部15の対向面間に
は、傾動阻止部16が設けられている。
【0016】上記免震装置a’は、図2に示すように、
基礎11上に設けた下部皿形盤17と、建物12の土台
13の下面に設けた上部皿形盤18と、上下皿形盤17
と18間に水平方向への移動が自在となるよう配置した
中間皿形盤19と、下部皿形盤17と中間皿形盤19の
対向面間に介在させた硬質のボール20と、中間皿形盤
19と上部皿形盤18の対向面間に介在させた硬質のボ
ール21との組合せによって構成されている。
【0017】上記中間皿形盤19は、図1に示すよう
に、各免震装置a’上にわたって連続する枠状に形成さ
れ、上下のボール20と21で挟持されている。
【0018】前記下部皿形盤17の上面に形成した円弧
状の皿形凹部22に対し、中間皿形盤19の該凹部22
と対向する位置に設けた下面の皿形凹部23は曲率が小
径になっている。
【0019】また、中間皿形盤19の上面で下面の凹部
23の直上に設けた弧状の皿形凹部24に対し、上部皿
形盤18の下面に設けた皿形凹部25の曲率が小径にな
っている。
【0020】上記のように、ボール20、21を挟んで
下位に位置する皿形凹部22及び24に対し、上位の皿
形凹部23、25の曲率(直径)を小径にすると、下位
側から上位側へ横振動の伝達を曲率の違いによって効果
的に緩和することができ、更に、上下二段のボール2
0、21の使用により、振動を二段階的に緩和すること
ができる。上記ボール20と21は同径でも上位ボール
21を小径とした異径としてもよい。
【0021】なお、各皿形凹部22、23、24、25
は、上下方向に同軸心状の配置となり、各凹部22、2
3、24、25の求心作用により、上下のボール20、
21もこの軸線と同軸状になる。
【0022】前記傾動阻止部16は、平面的に見て免震
装置a’群の外側に位置し、図2(A)に示す例では、
建物12の土台13の周囲に張出部15を設け、基礎1
1の周囲で張出部15の直下に位置する延長部14に立
上り部26を設け、この立上り部26の上面と張出部1
5の下面との間に硬質のボール27を介在させた構造に
なっている。
【0023】建物12が免震装置a’の求心性により安
定的に支持されている状態で、ボール27は立上り部2
6の上面と張出部15の両方に当接している。この例で
は、ボール27を立上り部26の上面に設けたホルダー
28内に納めている。
【0024】図2(B)に示す他の例は、立上り部26
の上面に張出部15を支持する突部29を設けて形成し
ている。
【0025】上記のように、免震装置a’群によって支
持された建物12は該装置a’の求心性により安定的に
支持されているが、台風接近時には、図2(C)に示す
ように、基礎11の立上り部26上に設けた周壁30と
張出部15との間に形成される周囲の隙間に硬質の隙間
埋部材31を介在させ、風圧による建物12の振れ発生
を防止するようにし、台風通過後はこの隙間埋部材31
を取外せばよい。
【0026】なお、建物12における土台13の張出部
15は、建物12との間に、リブやステー等の補強を設
けるようにするとよいと共に、傾動阻止部16の設置位
置は、免震装置aに対して外側であればよいが、建物1
2の傾動を阻止するために、免震装置aとの距離を十分
に確保するのが好ましい。
【0027】次に、図3と図4は、免震装置aに図5
(A)、(B)で示した従来の構造の装置を用いた場合
の建物12の傾動発生の防止を行なう例を示し、図1と
図2及び図5と同一部分は同一符号を付し説明に代え
る。
【0028】免震装置aは、基礎11と土台13の上下
対向面に固定した皿形盤3、4と、上下皿形盤3、4の
皿形凹部5、6間に介在させた硬質ボール7とからな
り、基礎11上に建物12を水平移動が可能となるよう
支持し、免震装置a群の外側に傾動阻止部16が設けら
れている。
【0029】この発明の免震基礎構造は上記のような構
成であり、基礎11上に設置した建物12は、地面が静
止するとき、免震装置a’の求心作用により、図2
(A)の如く水平に支持され、免震装置a’群の外側に
傾動阻止部16が配置されている。
【0030】次に、地震によって基礎11が水平に振動
すると、各免震装置a又はa’は上下皿形盤間で硬質ボ
ールが振れ方向と反対方向へ転動し、基礎11の振れが
建物12に伝わらないようにする。また、振動が止まる
と、免震装置a又はa’の求心性により、建物12は安
定状態に復帰する。
【0031】上記振動発生時において、建物12を支持
している硬質ボールは転動により変移するため、建物1
2の支持点が移動し、これに上下方向の振動が加わる場
合、建物12は硬質ボールで支持された部分を支点にし
た傾動が生じることになる。
【0032】しかし、免震装置a又はa’の外側に傾動
阻止部16が配置してあるため、建物12が傾動しよう
とすると、土台13の周囲に設けた張出部15が傾動阻
止部16上に圧接し、これにより建物12の傾動の発生
を阻止することができる。
【0033】また、図1と図2に示した例のように、中
間皿形盤19を用いてボール20、21を上下二段に配
置した免震装置a’の場合、地震による基礎11の振動
を先ず下部皿形盤17とボール20及び中間皿形盤19
によって緩和し、中間皿形盤19の振動を少なくし、次
に、中間皿形盤19とボール21及び上部皿形盤18と
で中間皿形盤19の振動が上部皿形盤18に伝わるのを
緩和する。
【0034】これにより、振動の緩和を二段的に効率よ
く行ない、建物12に対する免震が可能になる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、地震
による基礎の振れを確実に緩和して建物に伝わらないよ
うにできると同時に、建物の傾動や倒壊の発生を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の免震基礎構造を示す平面図
【図2】(A)は同上の要部を拡大した縦断面図、
(B)は傾動防止部の他の例を示す縦断面図、(C)は
(A)の台風対策を示す縦断面図
【図3】免震基礎構造の他の例を示す縦断正面図
【図4】同上要部の拡大断面図
【図5】(A)は従来の免震装置の縦断正面図、(B)
は同上の作動時を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
a、a’ 免震装置 3、4 皿形盤 5、6 皿形凹部 7 硬質ボール 11 基礎 12 建物 13 土台 16 傾動阻止部 17 下部皿形盤 18 上部皿形盤 19 中間皿形盤 20、21 ボール 22、23、24、25 皿形凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の皿形盤間に移動が可能となる中間
    皿形盤を配置し、下部皿形盤と中間皿形盤間及び上部皿
    形盤と中間皿形盤間の各々に硬質ボールを介在させた建
    物の免震基礎構造。
  2. 【請求項2】 下部皿形盤の皿形凹部に対して中間皿形
    盤の下面皿形凹部の曲率が小径となり、中間皿形盤の上
    面皿形凹部に対して上部皿形盤の皿形凹部の曲率が小径
    になっている請求項1記載の建物の免震基礎構造。
  3. 【請求項3】 上下の皿形盤間に硬質ボールを介在させ
    た免震装置を多数用いて基礎上に建物を支持し、前記基
    礎と建物間で免震装置群の外側位置に建物の傾動発生を
    防ぐための傾動阻止部を配置した建物の免震基礎構造。
JP34350095A 1995-09-19 1995-12-28 建物の免震基礎構造 Pending JPH09144031A (ja)

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JP34350095A JPH09144031A (ja) 1995-09-19 1995-12-28 建物の免震基礎構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-239771 1995-09-19
JP23977195 1995-09-19
JP34350095A JPH09144031A (ja) 1995-09-19 1995-12-28 建物の免震基礎構造

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JP34350095A Pending JPH09144031A (ja) 1995-09-19 1995-12-28 建物の免震基礎構造

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JP (1) JPH09144031A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046105A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Tadashi Hatakeyama 免震台
KR101011162B1 (ko) * 2010-06-03 2011-01-26 (주)국민산업 내진보강장치를 이용한 구조물 내진보강구조 및 공법

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JP2000046105A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Tadashi Hatakeyama 免震台
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