JPS5918864A - 耐震架構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、架構本体上に搭載された送配電用電力機器の
耐震性を向上させた耐震架構に関するものである。。

〔発明の技術的背景〕

従来の送配電用電力機器例えば避雷器を搭載する架構本
体すは例えば第１図に示す形態のものが用いられていた
。ここに図中ａは基礎であり、ｂは架構本体、Ｃは避雷
器である。かかる避Ｍ器Ｃを搭載した架構本体すは、地
震によって第２図に示す破線のような振動変形を起こず
とともに、その架構本体す上に搭載された避雷器Ｃも同
様に振動を起こすことになる。この揚台、振動による変
形量は、架構本体すに搭載された避雷器Ｃの重置、架構
本体すの高さおよび地震の大きさ等が増せば増すほど大
きくなり、そして所定以上の振動が生じると架構本体す
上に搭載された避雷器Ｃは損傷を受けてしまう。

そこでこのような地震による振動で避雷器Ｃが損傷を受
けないように架構本体すの変形量を小さくする必要があ
り、その方法として従来は架構本体すの部材の寸法・数
量を増して剛性度を強化したり、あるいは架構本体すの
構造を種々工夫して、架構本体すの振動変形を抑制して
いた。

〔背景技術の問題点〕

上記の如き架構本体すの耐震架構では、主に架構本体す
の剛性度を高くすることで地震による振動・変形の抑制
を図りで来たので、該架構本体すが非常に大がかりな構
造になってしまい建設費が嵩み不経済であるばかりでな
く、その施工も非常に複雑化してしまう欠点があった。

しかも、既設の架構本体に対しては、効率よく軽済的に
振動・変形の抑制対策を講じることができない不都合も
あった。

〔発明の目的〕

本発明の目的とするところは、架構本体に加えられる地
震エネルギーを減少させて、該架構本体の地震による振
動・変形を効果的に抑制し、これによって架構本体上に
搭載された送配電用電力機器の損傷を防止するとともに
、既設の架構本体に対しても容易に適用できる耐わ架構
を提供しようとするものである。

〔発明の概要〕

本発明は上記の目的を速成するため、架構本体と、この
架構本体より固有振動数の大きい支柱とを夫々独立して
基礎上に立設し、この支柱と前記架構本体との間に該支
柱と該架構本体との相対変位を利用して架構本体の振動
エネルギーを吸収するダンパ’？−を介在させる構成と
するものである。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を第３図を参照して説明する。

図中１はコンクリート杭１ａを地中に埋設した基礎であ
る。この基礎１上からは、夫々独立して並立する架構本
体２と支柱３とが立設されている。

架構本体２は、鉄骨部材からなる垂直弦材２ａ・・・、
斜材２ｂ・・・、および水平材２ｃ・・・を夫夫連結し
てなるワーレントラス型の架構でアリ、その架構本体２
の垂直弦材２ａ・・・の上端面には内部を円形に開口さ
せた周縁矩形状の枠台２ｄが固着されている。そして、
その枠台２ｄ上には、避雷器６が搭載されている。

支柱３は、前記架構本体２よりも堅固な構造にしたつま
り地震によっても大きく振れない固有振動数の大きい構
造体のもので、この支柱３は前記架構本体２の内側に前
記架構本体２とは独立にして基礎ｌ上に立設されている
。

４はダンノ臂−である。このダンパー４は、微小な変位
のエネルギーを効率よく吸収することができる所謂摩擦
式ダンパーからなるもので、このダンパー４は前記支柱
３と前記架構本体２との間の周方向に複数にわたって設
けられる（図示せず）とともに、そのダンパー４からは
径内外方向に延出する水平部材５ｈ、５ｂが固着され、
この水平部材５ｍ、５ｂを介して前記架構本体２および
前記支柱３に連結されている。

そして、この水平部材５ｍ、５ｂが固着されたダンパー
４の連結位置としては、前記支柱３と前記架構本体２と
の相対変位が最大となる部位間に連結し、つまり第３図
に示す架構においては架構本体２ど支柱３との上端部間
であって該架構本体２と該支柱３との上下方向とは直角
方向に連結し、これによって前記架構本体２と前記支柱
３との相対変位を大きくとり、これにより効果的にダン
パー４で地震エネルギーをｌコ収し、もって地震による
振動を効果的に抑制している。

このように構成された耐震架構は、次のような働きをす
る。すなわち、地震が生じた場合、架構本体２は左右方
向に大きく変形を伴ないながら振動を起こす。一方、支
柱３も前記地震によって、振動を起こすことになる。し
かしながら、前記支柱３は前記架構本体２より固有振動
数が大きくしかも堅固に構成しているため、該支柱３は
基礎１とほぼ同様な振動状態となる。

このため前記架構本体２から前記支柱３を規準すると該
支柱３は静止しているようにみえる。

そのため、前記架構本体２と前記支柱３との間には地震
による相対変位が生じることになる。

この相対変位は各水平部材５ｍ、５ｂを介してダンパ４
−４に伝えられ、このダンパー４で前記相対変位のエネ
ルギーが吸収される。つまり、前記架構本体２に伝えら
れた地震エネルギーは、ダンパー４に吸収され、これが
熱エネルギーに変換されて消費されることになる。した
がって、前記地震エネルギーは本来のエネルギーよりも
減少された状態で前記架構本体２に加えられるとともに
、前記ダンパー４が地震加速度を減少方向に助長してい
くので、前記架構本体２は効果的に振動抑制されること
になる。

なお、前記実施例では支柱３を架構本体２の内側に並立
させたが、本発明はこのようなものに限定されないのは
勿論であり、例えば第４図に示すように支柱３／　、　
ｓｒを架構本体２の両性側に夫々並立してもよい。この
ようにすれば、特に既設の架構に対しては、その架構内
に支柱３を並立できない場合にもすこぶる便宜となる。

また、前記実施例ではダン・や−４を架構本体２の上端
部と支柱３の上端部との間のみに設けて説明したが、本
発明はこれに限られるものではなく、例えば第５図に示
すように架構本体２の高さが高い場合には、支柱３もそ
れに応じて高くするとともに、上下の複数箇所にダンパ
ー４・・・、を設りてもよい。

また、前記実施例では避雷器６を送配電用電力機器とし
て搭載した架構本体２について説明したが、本発明はこ
のようなものに限らず、例えば鉄塔、橋胛、高層壁等の
種々の構造物の耐震架構として利用できるものである。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は、架構本体と、この架構本体より
固有振動数を大きく構成した支柱とを基礎上に夫々独立
して並立させるとともに、これら架構本体と支柱との間
にダンパーを介在させ、そのダン・や−で前記架構本体
と前記支柱との相対変位によるエネルギーの吸収を図る
ようにしたので、前記架構本体と前記支柱との地震によ
っ′Ｃ生じる相対変位のエネルギーはダンパ一式効率よ
く吸収できる。したがって、架構本体に加えられる地震
加速度は効果的に減少させることができこれによって架
構本体は効果的に振動抑制されるから、架構本体上に搭
載された電力用機器も耐震性の向上を図ることができる
。しかも、本発明は架構本体とは独立して支柱を並立し
、これら架構本体と支柱との間にダンパ〜を介在すれば
よいから、施工も容易であるとともに既設の架構本体に
も容易に実施でき、これによって効率よく経済的に既設
架構本体の耐震性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例を示し、第１図は正面図、
第２図は地震による振動状態を示す正面図、第３図は本
発明の一実施例を示す一部切欠いた正面図、第４図、第
５図は本発明の夫々異なる他の実施例を示す正面図であ
る。 １・・・基礎、２・・・架構本体、３・・・支柱、４・
・・ダンパー、５ｍ、、５ｂ・・・水平部材、６・・・
避雷器。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第７図 館２図 １ 館４ＷＪ ！１１６ｗＪ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基礎上に立設される架構本体と、前記基礎上に前
   記架構本体とは独立して並設され固有振動数を前記架構
   本体より大に構成した支柱と、この支柱と前記架構本体
   との間に介在され前記支柱と前記架構本体との相対変位
   を利用して前記架構本体の振動エネルギーを吸収するダ
   ン・ぐ−とを具備して成ることを特徴とする耐震架構。
2. （２）　　ダンノナ−を、支柱と架構本体との相対変位
   が最大となる部位間に介在させたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の耐震架構。