JPH09302149A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH09302149A
JPH09302149A JP8139751A JP13975196A JPH09302149A JP H09302149 A JPH09302149 A JP H09302149A JP 8139751 A JP8139751 A JP 8139751A JP 13975196 A JP13975196 A JP 13975196A JP H09302149 A JPH09302149 A JP H09302149A
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JP
Japan
Prior art keywords
silica
resistance
rubber
pneumatic tire
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP8139751A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Matsui
秀樹 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムチェーファーの高弾性率化と耐破壊性お
よび耐摩耗性との両立を図り、運動性能、耐トウ欠け性
および耐リムずれ性に優れた空気入りタイヤを提供す
る。 【解決手段】 ビード部の外側トウ部からヒール部を経
てビード部に適合するリムのフランジ上縁近傍の高さま
でのびるゴムチェーファーを備えた空気入りタイヤにお
いて、上記ゴムチェーファーがジエン系ゴム100重量
部に対し、カーボンブラック0〜100重量部と、シリ
カ20〜120重量部とを配合してなり、カーボンブラ
ックとシリカの総量が50〜130部で、かつ有機シラ
ン化合物がシリカ重量部に対し5〜25重量%配合され
ているゴム組成物からなり、上記シリカの窒素吸着比表
面積(NSA)が210〜300m/gである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに関
し、詳しくは高弾性率化と耐破壊性および耐摩耗性との
両立が図られたゴムチェーファーを備えた空気入りタイ
ヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤのビード部外側
のトウ部からヒール部を経てビード部に適合するリムの
フランジの上縁近傍の高さまでのびるゴムチェーファー
部は、その部位に応じて別々の作用を有する。
【0003】トウ部は、その硬さ(弾性率)により、タ
イヤの運動性能を左右することに加え、その伸び(耐破
壊性)による耐トウ欠け性、すなわちトウ部の亀裂・欠
損に対する耐性が、タイヤリム組み時の作業性に影響を
与える。
【0004】ゴムチェーファー部もまたその硬さ(弾性
率)により、タイヤの運動性能を左右する。また、適合
リムのフランジ部と接合する部分の摩耗および変形(リ
ムずれおよびクリープ特性)に影響を与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来より、空気入りタ
イヤのゴムチェーファー部には、上述の作用に対応し
て、運動性確保のための高弾性率化と、耐トウ欠け
性(耐破壊性)確保のための伸びの向上が要求されてき
た。しかし、一般に高弾性率化と耐破壊性は背反するも
のである。
【0006】かかる要求を満足するために、従来用いら
れてきた手法のうちの1つに、多量の補強性充填剤を用
いる手法があるが、これによる高弾性率化は耐摩耗性の
低下を招くことになり、耐リムずれ性の悪化をきたすこ
とになる。加えて、タイヤ負荷転動時の発熱量が増大
し、クリープ歪の増大(へたり)を招くことになる。
【0007】また別の手法として、多量の硫黄を用いる
手法もあるが、これによる高弾性率化は、走行中の発熱
によるゴムの劣化、すなわち硬化により、伸び、すなわ
ち耐破壊性の低下をきたすことになる。
【0008】そこで本発明の目的は、空気入りタイヤの
ゴムチェーファーの高弾性率化と耐破壊性および耐摩耗
性との両立を図り、運動性能、耐トウ欠け性および耐リ
ムずれ性に優れた空気入りタイヤを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の課題
を解消するため空気入りタイヤのゴムチェーファー部の
ゴム組成について鋭意検討を行った結果、種々の補強性
充填剤の内でもカーボンブラックとある特定のシリカお
よび有機シラン化合物をある範囲内で配合することによ
り上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0010】すなわち、本発明の空気入りタイヤは、ビ
ード部の外側トウ部からヒール部を経てビード部に適合
するリムのフランジ上縁近傍の高さまでのびるゴムチェ
ーファーを備えた空気入りタイヤにおいて、上記ゴムチ
ェーファーがジエン系ゴム100重量部に対し、カーボ
ンブラック0〜100重量部と、シリカ20〜120重
量部とを配合してなり、カーボンブラックとシリカの総
量が50〜130部で、かつ有機シラン化合物がシリカ
重量部に対し5〜25重量%配合されているゴム組成物
からなり、上記シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)
が210〜300m2/gであることを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、上述のジエン系
ゴムとしては、天然ゴム、合成イソプレンゴム、ポリブ
タジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ス
チレン−イソプレン共重合体ゴム等を挙げることができ
るが、高弾性率化および高耐破壊性の観点からは天然ゴ
ムを、また高耐摩耗性の観点からはポリブタジエンゴム
を選定し、これら2種を主体に配合することが好まし
い。
【0012】カーボンブラックとしては、窒素吸着比表
面積(以下N2 SAと略記)が50m2/g以上150
2/g以下でかつジブチルフタレート吸油量(以下D
BPと略記)が80ml/100g以上120ml/1
00g以下であることが好ましい。N2 SAが50m2
/g未満或いは/かつDBPが80ml/100g未満
では目的とする高弾性率化および耐摩耗性の確保が困難
となる。一方、N2SAが150m2/gを超えるか、或
いはDBPが80ml/100gを超えると、高弾性率
化は可能であるが、伸びに起因する耐破壊性の確保が困
難となる。
【0013】シリカとしては、N2 SAが210m2
g以上300m2/g以下、好ましくは230m2/g以
上300m2 /g以下である。N2 SAが210m2
g未満では、本発明の目的とする高弾性率化および耐リ
ムずれ性の確保が困難となる。一方300m2/gを超
えると製造技術的に困難となる。
【0014】また、本発明においては、配合するカーボ
ンブラックが100重量部を超えるか、或いはシリカが
120重量部を超え、或いはまたカーボンブラックとシ
リカの総量が130重量部を超えると高弾性率化は達成
できるものの耐破壊性(伸び)および耐摩耗性が劣るこ
とになる。
【0015】本発明で使用し得る有機シラン化合物とし
ては、通常のシランカップリング剤として一般式Y3
Si−C2nAで表されるものを挙げることができる
(式中のYは、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ
ル基、または塩素原子であって3個のYは、同一でも異
なっていてもよい。Aは−Smn2nSi−Y3 基、−
X基、および−SmZ基よりなる群から選ばれた基であ
る。ここでXはニトロリ基、メルカプト基、アミノ基、
エポキシ基、ビニル基、塩素原子またはイミド基であ
り、Zは次式
【化1】 で表わされる基である。nおよびmはそれぞれ1〜6の
整数を示す)。
【0016】かかる有機シラン化合物はシリカ重量部に
対して5〜25重量%の範囲内の配合を要するが、好ま
しくは15〜25重量%の範囲とする。通常、有機シラ
ン化合物はシリカ重量部の5〜20重量%の範囲内で用
いられるが、本発明はカーボンブラックとのブレンド系
であるため、カーボンブラックに吸着される分を勘案し
た範囲の配合を要する。かかる配合量がシリカ重量部の
5重量%未満では十分な補強効果が得られず、目的とす
る高弾性率化が達成できない。一方25重量%を超える
と、その補強効果が飽和に達する。
【0017】本発明に係るゴム組成物には、硫黄等の加
硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、老化防止剤、その他の配
合剤等が通常使用される分量で適宜配合される。
【0018】
【実施例】本発明を実施例に基づき説明する。下記の表
1および表2に、各種比較例および実施例の空気入りタ
イヤのゴムチェーファー用組成物の配合内容(重量
部)、弾性率および切断伸び、並びに空気入りタイヤの
実車操縦安定性、耐トウ欠け性および耐リムずれ性の評
価結果について示す。これらの測定および評価は以下の
ようにして行った。
【0019】[弾性率および切断伸び]弾性率および切
断伸びについてはJIS K6301に準じ、25℃に
てダンベル状3号試験片にて測定した各々50%引張り
応力(以下50%MODと略記)および破断伸び(%、
以下EBと略記)を用いた。
【0020】[実車操縦安定性]実車操縦安定性の評価
については、先ず、表1および表2に示す配合内容のゴ
ム組成物を乗用車用165SR13サイズのゴムチェー
ファー部に適用したタイヤを夫々製作した。次いで、供
試タイヤを4.5J×13リム、内圧0.2MPaの条
件で国産FF1500cc乗用車に装着し、試験路にて
実車走行させることにより評価した。評価は、比較例1
のタイヤを3点として、5点満点にて評価し、数値が大
きい程結果が良好であることを示す。
【0021】[耐トウ欠け性]耐トウ欠け性について
は、上述の供試タイヤおよび車輌にて一般路上を5万k
m走行させた後、リム組みとリム解きを2回繰り返し、
このときのトウ欠けの程度について比較例1を3点と
し、5点満点で評価した。数値が大きい程結果が良好で
あることを示す。
【0022】[耐リムずれ性]耐リムずれ性について
も、上述の5万km走行後のタイヤにて、そのリムずれ
量を比較例1を100として指数表示した。指数が大き
いほどリムずれ量が小さいことを表す。
【0023】尚、カーボンブラックおよびシリカのN2
SAはASTM D3037-89に、またDBPはASTM D2414-90に
準処して夫々測定した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】*1 日本合成ゴム製,商品名:BR01 *2 DEGUSSA 製 シランカップリング剤,商品名:
Si69 *3 N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニ
ル−p−フェニレンジアミン *4 商品名:NS,N−tert−ブチル−2−ベン
ゾチアジルスルフェンアミド *5 JIS No.2 スピンドルオイル(SPINDOL O
IL)
【0027】前記表1および表2より、以下のことが確
かめられた。比較例1〜4の従来技術においては破断伸
び(EB)と50%引張り応力(50%MOD)が背反
しており、これに従い、実車操縦安定性或いは耐リムず
れ性に優れているものは耐トウ欠け性に劣っている。
【0028】これに対し、各実施例とも比較例1対比E
Bおよび50%MODともに向上している。EBが向上
していることにより、耐トウ欠け性がすべての実施例に
おいて比較例1よりも良好となっている。また、50%
MODが向上していることで、実車操縦安定性および耐
リムずれ性も良好となっている。
【0029】比較例3と実施例1の比較により、用いた
シリカに基づく差異が明らかとなっている。すなわち、
SA値が210m/g以上の実施例1は、同値が
210m/g未満の比較例1に比し、実車操縦安定
性、耐トウ欠け性および耐リムずれ性の全ての点で優れ
ている。
【0030】また、本発明で用いるシリカの配合系にお
いては、カーボンブラックのみの配合系と比較して、同
重量部配合時の損失正接(tanδ)が下がることによ
り、転がり抵抗の改善も可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の空気
入りタイヤにおいては、ゴムチェーファー部のゴム組成
物に、カーボンブラックとある特定のシリカおよび有機
シラン化合物とをある範囲内で配合したことにより、該
ゴムチェーファー部の高弾性率化と耐破壊性および耐摩
耗性との両立が実現され、運動性能、耐トウ欠け性およ
び耐リムずれ性に優れた効果を奏する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/54 KDV C08K 5/54 KDV

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビード部の外側トウ部からヒール部を経
    てビード部に適合するリムのフランジ上縁近傍の高さま
    でのびるゴムチェーファーを備えた空気入りタイヤにお
    いて、上記ゴムチェーファーがジエン系ゴム100重量
    部に対し、カーボンブラック0〜100重量部と、シリ
    カ20〜120重量部とを配合してなり、カーボンブラ
    ックとシリカの総量が50〜130部で、かつ有機シラ
    ン化合物がシリカ重量部に対し5〜25重量%配合され
    ているゴム組成物からなり、上記シリカの窒素吸着比表
    面積(N2SA)が210〜300m2/gであることを
    特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 上記シリカの窒素吸着比表面積(N2
    A)が230〜300m2/gである請求項1記載の空
    気入りタイヤ。
JP8139751A 1996-05-10 1996-05-10 空気入りタイヤ Pending JPH09302149A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326508A (ja) * 2001-05-01 2002-11-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤのビード部構造
US7040369B2 (en) 2004-03-26 2006-05-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic radial tire
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