JPH09301365A - 開缶装置 - Google Patents

開缶装置

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JPH09301365A
JPH09301365A JP8289946A JP28994696A JPH09301365A JP H09301365 A JPH09301365 A JP H09301365A JP 8289946 A JP8289946 A JP 8289946A JP 28994696 A JP28994696 A JP 28994696A JP H09301365 A JPH09301365 A JP H09301365A
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tab
top plate
weakening line
line
pressing
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JP8289946A
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Tadao Kobayashi
忠男 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな力で、効率的に蓋が開けられ、内容物
の汚損の恐れも排除された開缶装置を提供する。 【解決手段】 タブTの引起こし当初に、タブの押圧部
1が缶頂板21の弱め線21の外側部分21bに押圧力
を加え、タブの固着部3が弱め線の内側部分21aに上
向きの引張り力を加えるようにした。固着部3は、押圧
部1と引起こし部2の中間に設けられた、両端部が押圧
部側に存するU字形の切線3aにより形成され、固着部
の頂板に対する固着点と切線の両端部を結ぶ直線との間
に屈曲可能な支持部5が形成され、支持部の長さL1よ
りも前記直線から押圧部の先端までの距離L2が大とな
るように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離型タブを用い
る開缶装置、すなわち、頂板に形成された弱め線(スコ
アライン)の内側に固着されたタブの引上げ動作によ
り、弱め線に囲まれた部分を頂板からタブと共に切り取
って、缶を開放する開缶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開缶装置を図23及び図24に基
いて説明する。図23は従来のフルオープンタイプの開
缶装置を備えた缶の平面図、図24は同開缶装置の開放
過程の各段階における状態を示す図23のX−X線に沿
った断面図である。タブTは、一方側に押圧部1を、他
方側に引起し部2を、中間部に固着部3をそれぞれ有
し、固着部3がリベットやスポット溶接等4により缶C
の頂板21に形成された真円状の弱め線22の内側に、
弱め線の一部の近傍において固着され、かつ、タブTの
押圧部1は、頂板21の弱め線22よりも内側の弱め線
至近に位置されている。
【0003】上記構成により、缶を開放する場合は、図
24(a)に示すように、頂板21に密着されている引
起こし部2に指の爪先を掛けてタブTを引起こし、その
指先を指挿入孔2aに押入して図24(b)に示すよう
にタブTを矢印A1方向に引起こすと、引起こし部2を
力点、リベット等4の固着点を支点、押圧部1を作用点
とする梃作用により、押圧部1が頂板21の弱め線22
よりも内側部分の弱め線至近位置を押し下げるため、そ
の一部が剪断され、図24(c)に示すように、引き続
くタブの同方向の引起こしにより、その剪断された部分
が缶C本体の内側にさらに押下されて屈曲されるととも
に、その後、タブが図24(d)に示すように矢印A2
方向に引き上げられるに連れて、頂板21の弱め線22
よりも内側部分のうち、固着部3に関して押圧部1と反
対側の部分が上向きの引張り力を受けて、弱め線の未剪
断部分が押圧部1から遠ざかる方向に剪断されて、弱め
線22に囲まれた部分、すなわち、蓋が頂板21の弱め
線よりも外側部分から上方に切り離され、頂板21に開
口23が形成されて、缶が開放されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
開缶装置においては、第1に、タブは、押圧部と引起こ
し部の中間の固着部においてリベット等により頂板に固
着され、かつ、押圧部から引起こし部まで連続する材料
により大きい機械的強度を有するので、タブの引起こし
当初に大きな力を必要とし、引起こし部と頂板との間
に、引起こしのための指先を容易に挿入することができ
ないという問題点を有する。第2に、タブの引起し当初
に、押圧部が弱め線の内側部分(蓋)の押圧部至近の一
部に押下力を作用し、続いて、タブの引上げにより、蓋
の残余部分に上向きの引張り力を付与して、頂板を弱め
線に沿って剪断するので、タブの引起し及び引上げの際
に加えられるエネルギーが、弱め線に対して異なる方向
の剪断力を作用するため、剪断効率が低く、エネルギー
はタブ引起し当初に蓋の屈曲のために浪費されるほか、
タブ引上げ時に蓋周辺の一部が剪断により形成された開
口縁から受ける大きい摩擦に抗して缶外方に引き出され
るために浪費されるので、開放に比較的大きな力が要る
という不都合があった。第3に、タブの引起し当初に、
蓋の一部及びタブの一部(押圧部)が、缶の内容物に接
触して汚損する恐れがあり、衛生上の問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情を背景としてなされ
たものであり、その目的は、簡単な開放作業により、か
つ、小さな力で、効率的に頂板が弱め線に沿って剪断さ
れ、内容物の汚損の恐れも排除された開缶装置を提供す
ることにある。また、他の目的は、上記の開缶装置のタ
ブの当初の引起こしを小さな力で行うことができるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る開缶装置においては、タブの固着部
が、弱め線の内側の弱め線近傍において缶の頂板に固着
され、かつ、前記押圧部は前記弱め線の外側まで延出さ
れており、前記引起こし部の引起こし当初に、前記押圧
部が前記頂板の弱め線よりも外側部分に押圧力を加え、
かつ、固着部が前記頂板の弱め線よりも内側部分に上向
きの引張り力を加えるようにしたことを特徴としてい
る。上記の構成により、タブの引起し当初は、押圧部が
頂板の弱め線よりも外側部分の弱め線至近位置に押下力
を加え、固着部が頂板の弱め線よりも内側部分の弱め線
至近位置に上向きの引張り力を加える。頂板の弱め線よ
りも外側部分の強度は、頂板の弱め線よりも内側部分の
強度よりも大きいので、頂板の弱め線よりも内側部分
は、弱め線の押圧部至近部分において剪断され始めると
同時に引上げられる。タブを引き続き引上げると、弱め
線の未剪断部分に沿って剪断され、缶から切り離され
て、缶が開放される。タブの引起こし当初から蓋の切離
し終了まで、終始、弱め線には同一方向の剪断力が作用
する。従って、剪断効率が良い。
【0007】また、タブの固着部は、押圧部と引起こし
部の中間に設けられた、両端部がリベット等による固着
点よりも押圧部側に存するU字形の切線により形成され
て、その固着点と前記切線の両端部を結ぶ直線との間に
屈曲可能な支持部が形成され、かつ、その支持部の長さ
L1よりも前記直線から前記押圧部の先端までの距離L
2が大きくされていることを特徴としている。上記構成
により、タブの引起こしにより、引起こし部を力点、押
圧部先端を支点、固着部の基端部を作用点とする梃作用
により、支持部がタブに加えられる小さな引起こし力で
容易に起立し、引起こし部と頂板との間に指挿入可能な
間隙が形成され、その間隙に挿入した指先でタブを引き
上げることができるので、開放当初に必要な力を著しく
小さくすることができる。
【0008】押圧部の先端に突起を設けるとともに、頂
板の弱め線よりも外側部分の前記突起に対応する位置
に、タブの引起こし時に前記突起が摺動自在に嵌合する
凹部を形成することも良い。このような構成を採用した
場合は、タブの引起こし時に、押圧部の先端が凹部に嵌
合して案内されてグラ付きが防止されるため、タブの引
起こし作業が安定して行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1ないし図10は、本発
明をフルオープンタイプの缶に適用した第1の実施の形
態を示すものである。上記従来装置と同一又は相当する
部材には、同一の符号を付す。図1は本発明の開缶装置
を備えた缶の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図
3はタブ取付け前の頂板の平面図、図4は図3のB−B
線断面図、図5はタブのみの平面図、図6は図5のC−
C線断面図、図7はタブ引起こし当初の状態を示す図2
に対応する断面図、図8はタブの引き続く引起こしによ
る剪断開始時点の状態を示す図2に対応する断面図、図
9はタブに指先を挿入して引上げる時の状態を示す断面
図、図10は開放終了直前の状態を示す断面図である。
【0010】第1の実施の形態においては、図1及び図
3に示すように、缶Cの頂板21に形成される弱め線2
2が、頂板21の円周と同心円上に形成された円弧角が
一例として270°の円弧部分22aと、その円弧部分
の両端を結ぶ直線部分22bとを有する。そして、頂板
21は、弱め線22によって内側部分21aと外側部分
21bとに分けられている。タブTは、図5に示すよう
に、従来のタブと同様に、一方側に押圧部1を、他方側
に引起こし部2を、その中間に固着部3を有しており、
好ましくは、引起こし部2はリング状に形成されて、タ
ブを引起こす指先を挿入するための指挿入孔2aを有し
ている。そして、タブTは、固着部3をこの固着部と頂
板21の内側部分21aに形成された小孔24とに貫通
されたリベットやスポット溶接等4のカシメにより、弱
め線22の直線部分22bの内側に、その弱め線の至近
位置において頂板21に固着されている。また、タブT
の押圧部1は、弱め線22の直線部分22bよりも外側
まで延出し、頂板の外側部分21bに対向されている。
【0011】上記の構成により、缶を開放する場合は、
図7に示すように、引起こし部2の先端に指先Fを掛け
てその指先を上方に移動して、タブを引起こす。これに
より、まず、押圧部1が頂板21の弱め線22よりも外
側部分21bに押圧力を加えるので、タブの引起こしに
より、引起こし部2を力点、押圧部1を支点、固着部
(4)を作用点とする梃作用が働く。このため、タブの
押圧部1は、図8に示すように、頂板の外側部分21b
に押圧力を、固着部3は頂板の内側部分21aの弱め線
の直線部分22bの至近部分に押圧力と反対方向の、す
なわち、上向きの引張り力を加える。しかも、引起こし
部2に加えられる小さな引起こし力が、上記梃作用によ
り増大されて、頂板の弱め線の直線部分22bよりも内
側部分に対する大きな引張り力に変換されるので、頂板
21は弱め線の直線部分22bにおいて剪断される。そ
して、図9及び図10に示すように、引起こし部の指挿
入孔2aに指先Fを通して、タブTを引き続き引上げる
と、弱め線の未剪断部分においても剪断されて、頂板の
弱め線22により囲まれた部分(21a)、すなわち、
蓋が頂板21の外側部分21から切離され、タブTと一
緒に缶から取り除かれる。頂板の内側部分21が取り除
かれた位置に、開口23が形成される。
【0012】各図において、25は、缶の頂板21の外
側部分21bの、タブTの押圧部1から押圧力を加えら
れる部位に形成された補強リブであり、タブ引起こし当
初に、押圧部1先端からの押圧力により頂板21の外側
部分21bが沈み込むことを防止し、タブ引起こし作用
により加えられる押圧力が有効に固着部3の上向き引張
り力に変換されて、剪断効率の向上が図られている。頂
板21の弱め線よりも外側部分21aは環状に連続する
と共に、頂板の周辺に巻締め部21dが形成されて、大
きな機械的強度を有している場合が多い。この場合は、
補強リブ25は、設けられる必要がない。
【0013】図1ないし図10に示された実施の形態に
おいては、さらに、次の構成が備えられている。すなわ
ち、タブTは、通常、アルミニウムなどの安価軽量な薄
板材料で形成され、押圧部1の端縁及び引起こし部2
は、所要の強度を備えるため、裏側に折り返されてい
る。これに対して、固着部3は、薄板材料の薄い肉厚を
有している。そして、この実施の形態においては、固着
部3は、両端部がリベット等4による固着点よりも押圧
部側に存するU字形の切線3aにより形成され、かつ、
固着点(4)と切線3aの両端との間に、タブの引起こ
し時にタブに対して屈曲可能な支持部5が形成されてい
る。そして、支持部5の長さ、換言すると、タブの固着
点から切線3aの両端までの距離L1よりも、切線3a
の両端から押圧部1までの距離L2が大になるように設
定されている。なお、切線3aは、その両端部に丸孔3
bを有している。好ましくは、丸孔3bの押圧部側端部
間に前記支持部5の基部を補強するための補強リブ6が
形成されている。
【0014】上記支持部5の形成及び上記距離関係(L
1<L2)の設定により、タブTの当初の引起こし時
は、引起こし部の先端に指先を掛けて引起こす際に、引
起こし部2が力点、押圧部1が支点、補強リブ6が作用
点とする梃作用が働き、まず、タブの引起こし力が支持
部5の引上げ力に変換されるため、支持部5が補強リブ
6の付近で屈曲されて、図2に示す状態から図7に示す
ように起立する。支持部5は薄肉で機械的強度が小さい
ので、引起こし部2に当初に指爪で加える小さな力で、
図7に示すように、引起こし部2と頂板21の間に指先
Fを挿入し得る高さまで、タブTを容易に引起こすこと
ができる。引き続き、引起こし部2に引起こし力を加え
ると、図8に示すように、押圧部1は頂板21の外側部
分21bに押圧力を加え、かつ、支持部5が固着部
(4)を介して頂板の内側部分21aに上向きの引張り
力を加えるため、頂板は弱め線の直線部分22bに沿っ
て剪断され、図9に示すように、起立された引起こし部
2の指挿入孔2に挿入した指Fでさらに続いてタブTが
引き上げられるに連れて、図10に示すように、弱め線
22の未剪断部分である円弧部分22aにおいて剪断さ
れ、缶が開放される。
【0015】図11ないし図13は、上述されたフルオ
ープンタイプの開缶装置における弱め線22の形状及び
タブTの固着位置に設計変更を加えた実施の形態を示し
ている。図11は図1に対応する平面図、図12は図3
に対応するタブ取付け前の頂板の平面図、図13は図8
に対応する断面図である。先の実施の形態と共通の部材
には、同一の符号を付してある。この実施の形態におい
て、上述された実施の形態と異なる点は、図12に明示
されているように、弱め線22の直線部分22aの中央
に、円弧部分22値と反対方向に突出する円弧状の初期
切断溝22cを形成し、その初期切断溝の両端部を直線
部分22bに結合し、その初期切断溝の内側にタブTの
固着部3をリベット4等で固着した点である。この様な
構成により、先の実施の形態の場合と同様の作用効果が
得られるほかに、タブTの引起こし当初に、引起こし力
による剪断力が初期切断溝22cに集中して与えられる
ため、弱め線の初期剪断がより小さな力で開始するの
で、缶の開放作業をより簡単に行うことができる利点が
ある。
【0016】図14ないし図16は、図1ないし図10
に示されたフルオープンタイプのタブの押圧部の先端形
状及び頂板の押圧部対向部分に設計変更を加えた実施の
形態を示している。この実施の形態において、上述され
た実施の形態と異なる点は、図16に明示されているよ
うに、タブTの押圧部1の先端に突起1aを設けると共
に、頂板21の弱め線の直線部分22bよりも外側部分
21aに、タブの引起こし時に前記突起1aが嵌合する
凹部26を形成した点である。この突起1aと、これに
対応する凹部26により、タブの引起こし時に突起が凹
部に嵌合するため、タブTがリベット等4を中心として
左右に回動してグラ付くことが防止される。従って、上
記の実施の形態と同様の作用効果が得られるほかに、開
放作業を安定確実に行うことができる利点がある。な
お、押圧部1が頂板の外側部分21bを押圧する態様に
は、突起1aが凹部26の底部を押圧するか、突起1a
の両側の肩部が頂板21bを押圧するか、その両者のい
ずれかがありうる。
【0017】図17及び図18は、本発明をプライオー
プンタイプの開缶装置に適用した場合の実施の形態を示
す。この実施の形態が先の実施の形態と異なる点は、頂
板21の弱め線22は、頂板21のほぼ中央から頂板の
端部付近まで延びる楕円形に形成され、タブTは、固着
部3が弱め線22に囲まれた部分(21a)の頂板中央
至近位置において固着され、かつ、引起こし部2が頂板
21の中央に関して弱め線の延長方向と反対側に位置さ
れていると共に、押圧部1の先端部が直線状に形成さ
れ、かつ、その両端部が頂板21の外側部分21bに対
向されている点である。この構成の場合は、タブの引起
こしにより、先の実施の形態の場合と同様の作用効果が
得られ、弱め線の頂板中央付近の部分から剪断が開始さ
れ、タブを当初と同じ方向に引上げることにより、タブ
Tと蓋(21a)とが一緒に缶から切り離される。この
実施の形態の場合は、タブの移動方向が終始同一であ
り、開放作業が簡単であるという利点がある。
【0018】図19及び図20は、先の実施の形態と同
様に、プライオープンタイプの開缶装置であるが、タブ
Tが弱め線を覆うように配置され、かつ、タブの引起こ
し部2が頂板21の周縁側に位置され、押圧部1が頂板
21の中央付近の弱め線22よりも外側において頂板に
対向されている点が、先の実施の形態と異なる。この構
成により、タブの引起こし方向とその後の引上げ方向が
異なるが、基本的な作用効果は先の実施の形態の場合と
同一である。なお、図19に示すように、切線21の両
端部3bは、先の実施の形態における丸穴に代えて、円
弧状に形成されても良い。
【0019】図21及び図22は、図19に示した実施
の形態におけるタブTの押圧部21を、先端部両側に突
片1bを有するものとして、タブTの引起こし当初の押
圧部1の頂板21の外側部分21bに対する接触抵抗を
減少させて、タブの当初の引起こしに要する力を先の実
施の形態の場合よりも軽減したものである。
【0020】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明によ
れば、タブの引起こしにより押圧部が頂板の弱め線より
も外側の機械的強度が大きい部分を押し下げ、その反動
としてタブの固着部が頂板の弱め線よりも内側部分に上
向きの引張り力を加えるので、前記内側部分の固着部至
近の部位が引起こし当初から上方に剪断され、タブの引
き続く引起こし及び引上げにより、前記内側部分の未剪
断部分が同方向に剪断されて切り離されるため、タブに
加えられる力に無駄が生じずに効率的に剪断され、開放
作業が容易である。また、弱め線の内側部分、すなわ
ち、蓋やタブが缶の中に押し込まれることなく開放され
るので、従来と異なり、内容物が汚損されるなどの衛生
上の問題も生じない。
【0021】また、請求項2記載の発明によれば、タブ
の引起こし当初に小さな力を加えるだけで、タブの支持
部が起立して、タブと缶の頂板との間に指挿入可能な間
隙が形成されるので、缶の開放作業が従来よりも格段に
簡単になり、従来と異なり、タブ引起こし時に爪先を破
損するなどの危険がない。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、タブ
の引起こし作業を安定して行い、確実容易円滑に開缶を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開缶装置を備えた缶の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図3はタブ取付け前の頂板の平面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】タブのみの平面図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】タブ引起こし当初の状態を示す図2に対応する
断面図である。
【図8】タブの引き続く引起こしによる剪断開始時点の
状態を示す図2に対応する断面図である。
【図9】タブに指先を挿入して引上げる時の状態を示す
断面図である。
【図10】開放終了直前の状態を示す断面図である。
【図11】図1に対応する平面図である。
【図12】図3に対応するタブ取付け前の頂板の平面図
である。
【図13】図8に対応する断面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態を示す缶の平面図
である。
【図15】同じくタブのみの平面図である。
【図16】同じくタブの引起こし状態を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の第4の実施の形態を示す缶の平面図
である。
【図18】同じくタブ引起こし状態を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第5の実施の形態を示す缶の平面図
である。
【図20】同じくタブの引起こし状態を示す断面図であ
る。
【図21】第5の実施の形態の変形例を示す缶の平面図
である。
【図22】同じくタブの引起こし状態を示す断面図であ
る。
【図23】従来のフルオープンタイプの開缶装置を備え
た缶の平面図である。
【図24】同開缶装置の開放過程の各段階における状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
C 缶 21 頂板 21a 頂板の内側部分 21b 頂板の外側部分 22 弱め線 23 開口 25 補強リブ 26 凹部 T タブ 1 押圧部 1a 突起 2 引起こし部 3 固着部 3a U字形の切線 4 リベット等 5 支持部 6 補強リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶の頂板に形成された弱め線の内側に固
    着されたタブを引起こすことにより、前記頂板を前記弱
    め線に沿って切断し、かつ、前記頂板の前記弱め線に囲
    まれた部分を前記タブと共に頂板から切離して開口する
    開缶装置において、 前記タブは、一方側に押圧部を、他方側に引起こし部
    を、中間部に固着部をそれぞれ有して、前記固着部が前
    記弱め線の内側の弱め線近傍において前記頂板に固着さ
    れ、かつ、前記押圧部は前記弱め線の外側まで延出され
    ており、前記引起こし部の引起こし当初に、前記押圧部
    が前記頂板の弱め線よりも外側部分に押圧力を加え、前
    記固着部が前記頂板の弱め線よりも内側部分に上向きの
    引張り力を加えるようにしたことを特徴とする開缶装
    置。
  2. 【請求項2】 タブの固着部は、押圧部と引起こし部の
    中間に設けられた、両端部が押圧部側に存するU字形の
    切線により形成され、その固着部のリベット等による固
    着点と前記切線の両端部を結ぶ直線との間に屈曲可能な
    支持部が形成され、その支持部の長さと前記直線から前
    記押圧部の先端までの距離が、前者よりも後者が大とな
    るように設定されていることを特徴とする請求項1記載
    の開缶装置。
  3. 【請求項3】 押圧部の先端に突起を設けるとともに、
    頂板の弱め線よりも外側部分の前記突起に対応する位置
    に、タブの引起こし時に前記突起が摺動自在に嵌合する
    凹部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    開缶装置。
JP8289946A 1996-03-12 1996-10-31 開缶装置 Pending JPH09301365A (ja)

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JP8289946A JPH09301365A (ja) 1996-03-12 1996-10-31 開缶装置

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JP8336096 1996-03-12
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JP8289946A Pending JPH09301365A (ja) 1996-03-12 1996-10-31 開缶装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524699A (ja) * 2009-04-23 2012-10-18 クラウン パッケイジング テクノロジー インコーポレイテッド 缶蓋
JPWO2020017311A1 (ja) * 2018-07-20 2021-07-15 大和製罐株式会社 缶蓋

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