JP2547330Y2 - 易開封性容器蓋 - Google Patents

易開封性容器蓋

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JP2547330Y2
JP2547330Y2 JP1991016396U JP1639691U JP2547330Y2 JP 2547330 Y2 JP2547330 Y2 JP 2547330Y2 JP 1991016396 U JP1991016396 U JP 1991016396U JP 1639691 U JP1639691 U JP 1639691U JP 2547330 Y2 JP2547330 Y2 JP 2547330Y2
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tear
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tearing
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柏 村山
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Nippon Closures Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、びん類の容器蓋に係
り、特に引裂タブの下端部にリング形状の引張用部材を
設け、この引張用部材を引っ張ることにより引裂タブが
容器蓋を簡便かつ容易に引裂き開封することのできる易
開封性容器蓋の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、頂部と、この頂部から下方に
垂下するスカート部と、このスカート部と前記頂部とに
形成されて蓋体を引裂き開封するための引裂線により画
成される引裂帯とを備え、前記引裂帯の下縁における一
端部をスカート部の延在部として引裂タブを形成し、前
記引裂タブの下端部にリング形状の引張用部材を設けた
易開封性容器蓋が知られている。
【0003】しかるに、この種の容器蓋を開封する場
合、先ず引張用部材を容器の縦方向に対し直角に真っ直
ぐ引っ張り、その後において引張用部材を上方に引き上
げるのが適正な方法であるとされている。しかしなが
ら、消費者は、罐類を開封するための引張用部材で経験
しているように、びん類の容器蓋においても前記引張用
部材を最初から容器の縦方向に沿って真っ直ぐ上方に引
っ張る場合が殆どである。このため、前記容器蓋におい
ては、引裂タブがその引裂開始端部から正確に引裂かれ
ずに、引裂タブが折損して蓋の開封ができないままに引
張用部材が引裂タブと分離してしまうという問題が生じ
ている。また、この場合において、消費者が折損した引
裂タブの鋭利部分で手指等を切傷する等の危険も生じて
いる。
【0004】このような問題および危険を防止する観点
から、従来よりこの種の容器蓋において、種々の改良が
提案されている。例えば、引裂タブと引張用部材を一体
にプレス変形してスカート部のほぼ下端縁部近傍から前
記引裂タブと前記引張用部材との接続部にわたって容器
の外側方向に突起部を設けることにより、引張用部材を
上方へ引き起こす際に引張用部材が引裂タブとの接続部
で折り曲がることなく、引裂タブの突起部にわたって引
張用部材と引裂タブとは一体的に屈曲され、この際引裂
開始端部からの引裂きを円滑に達成し、次いで引張用部
材をさらに引き上げると突起部がスカート部に当接して
引張用部材と引裂タブおよび容器蓋の接続部との間でて
こ作用が生じ、これにより引裂タブは予め設定された引
裂帯の適正な引裂きを実現するよう構成した容器蓋が提
案されている(特公平1−46386号公報)。また、
引裂タブと引張用部材との接続部に隣接して、引張用部
材の付け根に引張用部材の中心線と平行な突条を設ける
ことにより、引張用部材を引き上げた際に突条の頂部の
端が引裂タブに当たり、その点がてこの支点となり引裂
タブの引き裂きを容易に達成し得るよう構成した容器蓋
も提案されている(実公平2−21402号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前述した従
来の改良された容器蓋において、まず前者の容器蓋は、
スカート部の延長として形成される引裂タブに対し、リ
ング状の引張用部材は別体として形成されるものであ
り、従ってこの場合に前記引裂タブと引張用部材との接
続部にまで延在して設けられる突起部は、前記引裂タブ
と引張用部材との結合強化に必要であり、この突起によ
って引裂タブと引張用部材との接続部が容易に折り曲げ
られず、容器蓋の開封をその引っ張り方向に関係なく適
正かつ円滑に達成することを可能としたものである。従
って、前記引張用部材にてこ作用を生ずるとしても、開
封力を軽微にするまでには至っていない。
【0006】また、後者の容器蓋は、金属製であること
を前提としており、このため引張用部材を直ちに上方へ
引っ張った場合に、引張用部材の付け根や引裂タブが千
切れるのを防止するために、引張用部材と引裂タブとの
接続部に隣接して引張用部材の中心線に平行な突起を設
けたものである。従って、この容器蓋においても、前記
引張用部材にてこ作用を生ずるとしても、開封力を軽微
にするまでには至っていない。
【0007】そこで、本考案の目的は、頂部と、この頂
部から下方に垂下するスカート部と、少なくともこのス
カート部に形成されて蓋体を引裂き開封するための引裂
線により画成される引裂帯とを備え、前記引裂帯のスカ
ート部下縁を延在させて引裂タブを形成し、前記引裂タ
ブの下端部にプラスチック材料からなるリング形状の引
張用部材を設けた易開封性容器蓋において、前記引張用
部材をどのような方向に引っ張ったとしても、引裂タブ
に切損を生じることなく、むしろ引張用部材のてこ作用
が最も有効かつ円滑に働いて引裂タブの引裂きを正確に
達成すると共に、この場合の引裂力すなわち開封力を極
めて軽微なものとすることができる易開封性容器蓋を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る易開封性容
器蓋は、頂部と、この頂部から下方に垂下するスカート
部と、少なくともこのスカート部に形成されて蓋体を引
裂き開封するための引裂線により画成される引裂帯とを
備え、前記引裂帯のスカート部下縁を延在させて引裂タ
ブを形成し、前記引裂タブの下端部にリング形状の引張
用部材を設けた易開封性容器蓋において、前記引裂タブ
の下端部にプラスチック材料でリング形状に構成した引
張用部材を接合し、この引張用部材の引裂タブとの接合
部分に、前記引張用部材を上方へ引き上げて前記引裂タ
ブの一部を外側に折曲した際に前記引裂帯のスカート部
分に当接して前記引張用部材にてこ作用を生じる支点を
形成するための突起部と、さらに前記引裂タブの中心部
にその外表面に沿って若干突出する突出部とをそれぞれ
前記引張用部材と一体的に設けることを特徴とする。
【0009】この場合、前記引張用部材と一体的に設け
る突起部は、引裂帯の幅方向に延在させることができ
る。
【0010】
【作用】本考案に係る易開封性容器蓋によれば、引裂タ
ブと引張用部材との接合部に突起部を設けると共に引裂
タブの中心部にその外表面に沿って若干突出する突出部
を設けることにより、引張用部材を上方へ引き上げて前
記引裂タブの一部を外側に折曲した際に、前記突起部が
引裂帯のスカート部分に当接して引張用部材にてこ作用
を生じ、その引き上げ力を増大させることができると共
に、突出部により引裂タブにてこ作用を生じて引裂帯の
引裂開始端部からの引裂きを容易かつ正確に達成し、容
器蓋の開封操作を軽微かつ安全に行うことができる。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係る易開封性容器蓋の実施例
につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0012】図1および図2は、本考案の易開封性容器
蓋の一実施例を示すものである。図1は、びん等の容器
に本考案の易開封性容器蓋を取付けた状態を示す要部正
面図であり、図2は図1に示す易開封性容器蓋の開封操
作状態を示す要部側面図である。
【0013】そこで、図1および図2において、参照符
号10は容器、12はこの容器の口部に取付けられた容
器蓋を示す。容器蓋12は頂部14とスカート部16と
からなり、ステンレスもしくはアルミニウム等の金属製
薄板材で構成される。この容器蓋12のスカート部16
の一部から頂部14にかけて2本の引裂線18,18が
刻設され、容器蓋12を開封するための引裂帯20が形
成される。また、この引裂帯20が形成されるスカート
部16の下端縁は、そのまま下方へ若干延在させて引裂
タブ22を形成する。そして、この引裂タブ22が形成
される引裂帯20の引裂開始端部となるスカート部16
の下端縁には、前記引裂線18,18に沿って若干の切
込み24,24を設ける。
【0014】しかるに、本実施例の容器蓋12におい
て、その開封操作を容易にするための引張用部材26
は、プラスチック材料によりリング形状に形成し、これ
に前記引裂タブ22の先端部を埋め込みにより一体成形
加工して前記引裂タブ22と接合構成する。この場合、
前記リング形状の引張用部材26と引裂タブ22との接
合部分に外方へ突出する突起部28を一体に設ける。な
お、この突起部28は、引裂帯20の幅方向に延在する
山形とし、図2に示すように引張用部材26を引き上げ
た際にその先端が引裂帯20のスカート部16の上方に
当接するように構成すれば好適である。
【0015】また、本実施例の容器蓋12においては、
前記引張用部材26と引裂タブ22との接合部分に、前
記引裂タブ22の中心部にその外表面に沿って若干突出
する突出部30を前記引張用部材26と一体に設ける。
【0016】このように構成した本実施例の容器蓋12
によれば、これを開封するに際しては、まず引張用部材
26を摘まんで直ちに上方へ引き上げると、図2に示す
ように引裂タブ22が屈曲して引張用部材26が垂直状
態から水平状態になり、この時引張用部材26に設けた
突起部28の先端が引裂帯20のスカート部16の上方
に当接する。そこで、さらに引張用部材26を上方へ引
き上げれば、引張用部材26においては前記突起部28
を支点として、てこ作用が生じて引裂タブ22を外方
(水平方向)へ強力に引っ張る作用を及ぼす。これと同
時に、引裂タブ22においては前記突出部30の先端を
支点として、てこ作用が生じて引裂帯20の引裂開始端
部に対してこれを外方へ強力に引っ張る作用を及ぼす。
この結果、前記引張用部材26は比較的軽微な力によっ
てこれを上方へ引き上げることができると共に、引裂タ
ブ22による引裂帯20の正確かつ安全な切裂きを達成
することができる。
【0017】以上、本考案の好適な実施例につき説明し
たが、本考案は前述した実施例に限定されることなく、
本考案の精神を逸脱しない範囲内において種々の改良変
更をなし得ることは勿論である。
【0018】例えば、前述の実施例においては、2本の
引裂線18,18が容器蓋12の頂部14まで延在する
よう構成したものを説明したが、これに限定されること
なく引裂線18,18をスカート部分にのみ設けた構成
からなるものについても本考案を容易に適用することが
できる。
【0019】
【考案の効果】前述した実施例から明らかなように、本
考案によれば、引裂タブと引張用部材との接合部に突起
部と突出部を設けることにより、引張用部材を上方へ引
き上げて前記引裂タブの一部を外側に折曲した際に、前
記突起部と突出部とがそれぞれ所定個所に当接し、前者
の突起部により引張用部材にてこ作用を生じてその引き
上げ力を増大させることができると共に、後者の突出部
により引裂タブにてこ作用を生じて引裂帯の引裂開始端
部からの引裂きを容易にかつ正確に達成し、容器蓋の開
封操作を軽微な力で正確かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る易開封性容器蓋の一実施例を示す
要部正面図。
【図2】図1に示す易開封性容器蓋の開封操作状態を示
す要部側面図。
【符号の説明】
10 容器 12 容器蓋 14 頂部 16 スカート部 18 引裂線 20 引裂帯 22 引裂タブ 24 切込み 26 引張用部材 28 突起部 30 突出部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部と、この頂部から下方に垂下するス
    カート部と、少なくともこのスカート部に形成されて蓋
    体を引裂き開封するための引裂線により画成される引裂
    帯とを備え、前記引裂帯のスカート部下縁を延在させて
    引裂タブを形成し、前記引裂タブの下端部にリング形状
    の引張用部材を設けた易開封性容器蓋において、前記引
    裂タブの下端部にプラスチック材料でリング形状に構成
    した引張用部材を接合し、この引張用部材の引裂タブと
    の接合部分に、前記引張用部材を上方へ引き上げて前記
    引裂タブの一部を外側に折曲した際に前記引裂帯のスカ
    ート部分に当接して前記引張用部材にてこ作用を生じる
    支点を形成するための突起部と、さらに前記引裂タブの
    中心部にその外表面に沿って若干突出する突出部とをそ
    れぞれ前記引張用部材と一体的に設けることを特徴とす
    る易開封性容器蓋。
  2. 【請求項2】 引張用部材と一体的に設ける突起部は、
    引裂帯の幅方向に延在させてなる請求項1記載の易開封
    性容器蓋。
JP1991016396U 1991-03-20 1991-03-20 易開封性容器蓋 Expired - Lifetime JP2547330Y2 (ja)

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JPH04112044U JPH04112044U (ja) 1992-09-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5730928Y2 (ja) * 1979-05-18 1982-07-07
JPH074209Y2 (ja) * 1989-05-12 1995-02-01 日本クラウンコルク株式会社 キャップ

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JPH04112044U (ja) 1992-09-29

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