JPH0930064A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0930064A
JPH0930064A JP18047995A JP18047995A JPH0930064A JP H0930064 A JPH0930064 A JP H0930064A JP 18047995 A JP18047995 A JP 18047995A JP 18047995 A JP18047995 A JP 18047995A JP H0930064 A JPH0930064 A JP H0930064A
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JP
Japan
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roller
sheet
head
platen
paper
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Withdrawn
Application number
JP18047995A
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English (en)
Inventor
Kohei Osawa
光平 大沢
Moriharu Hayama
盛治 羽山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷用紙が給紙ローラと押えローラの間に挿
入された状態で放置された場合に、印刷用紙に前記押え
ローラの端部による急な段差跡が付かない構成にするこ
と。 【構成】 押えローラ10は、中央円筒部の直径より径
が小さくなるテーパー部を有し、さらに中央円筒部とテ
ーパー部がなめらかな曲線形状でつながれている。これ
により押えローラ10を線バネ11によって付勢する
と、印刷用紙との圧接面端部はなだらかに傾斜した段差
となり、印刷用紙が押圧部材10と給紙ローラ9の間に
挿入された状態で長時間放置されたときにも用紙に急な
段差跡が付かない。また、中央円筒部の直径より径が小
さくなるテーパー部を両側に設けたホルダと、該ホルダ
の外周に組み込まれたゴム状の中空円筒部材によっても
圧接面端部には急な段差跡が付かない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給紙ローラと対向して
印刷用紙を押圧する押えローラを有し、前記給紙ローラ
の回転により用紙送りを行い、その下流に発熱体素子ア
レイが形成されたサーマルヘッドが配置されたサーマル
プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタにおいては、該サーマ
ルヘッドを適切な状態でプラテン上の用紙に接触させて
印字を行う必要がある。例えば、給紙ローラがゴム状の
弾性をもち押えローラが給紙ローラより硬度の高い材質
で、印字動作がサーマルヘッドをプラテン上の用紙に対
して横方向に移動させながら行われる構成の場合、給紙
ローラが押えローラにより弾性的につぶされる。従っ
て、用紙が給紙ローラと押えローラの間に挿入された状
態で長時間放置されると、用紙の押えローラと圧接して
いた部分と圧接していない部分との境目には押えローラ
の端部による急な段差跡が付き、給紙ローラの回転によ
り用紙が送られ印字が行われたとき、用紙に付いた前記
段差跡にヘッドが適切に接触せず、ドット抜けやドット
薄になることがあった。特に押えローラによる押圧を高
くすると上記の弊害は顕著であった。このような機構
は、例えば、実開昭57−111560号公報に開示さ
れているものと同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、印刷
用紙が給紙ローラと押えローラの間に挿入された状態で
放置された場合に、用紙の押えローラと圧接していた部
分と圧接していない部分との境目に前記押えローラの端
部による急な段差跡を付かなくして、ヘッドが用紙に対
して適切に接触し明瞭な印字が行えるサーマルプリンタ
を提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、回転駆動される給紙ローラと、該給紙ロ
ーラと対向して印刷用紙を前記給紙ローラに押圧する押
えローラを具備し、前記給紙ローラの回転により用紙送
りを行い、その下流に記録ヘッドが配置されたサーマル
プリンタにおいて、前記押えローラによる圧接面が前記
給紙ローラの幅より短く、当該圧接面の押圧分布が前記
給紙ローラの淵に向かう程、押圧が減少する構成を有し
てなることを特徴としている。
【0005】また、前記押えローラは、中央円筒部の直
径より径が小さくなるテーパー部を両側に有し、かつ中
央円筒部と当該テーパー部がなめらかな曲線形状でつな
がれてなることを特徴としている。
【0006】また、前記押えローラは、中央円筒部の直
径より径が小さくなるテーパー部を両側に有したホルダ
と、該ホルダの外周に組み込まれたゴム状の中空円筒部
材により構成されることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の上記の構成によれば、給紙ローラに巻
装されている印刷用紙に押えローラの端部による急な段
差跡が付かないので、サーマルヘッドと印刷用紙は適切
に接触できる。
【0008】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0009】図1および図2には、本発明を適用したサ
ーマルプリンタの全体構成を示してある。本例のサーマ
ルプリンタは、そのサーマルヘッドに縦に多数の発熱体
素子が形成されたシリアルプリンタであり、往復印字を
行うように構成されたものである。
【0010】これらの図を参照して説明すると、本例の
サーマルプリンタ1は、基本的な構成は一般的なサーマ
ルプリンタと同様であり、プラテン2と、これに対峙し
た状態でヘッドキャリッジ3に担持されたサーマルヘッ
ド4とを有し、これらの間を介して搬送される感熱用紙
に対してサーマルヘッド4を接触させると共に、用紙幅
方向に移動させて印字を行うようになっている。
【0011】詳細に説明すると、サーマルプリンタ1の
装置フレーム5は底壁51と、その両側から垂直に立ち
上がっている側壁52、側壁53を備えている。これら
の左右の側壁52、53の間には、図においてフレーム
後端側の位置に、プラテン2が架け渡されている。この
プラテン2の前側には、プラテン2と平行となるよう
に、円筒カム軸6およびキャリッジガイド軸7が、それ
ぞれ側壁52、53の間に架け渡されている。
【0012】この円筒カム軸6の回転により、ヘッドキ
ャリッジ3はガイド軸7に案内されて、プラテン2と平
行に左右(印字方向)に往復移動可能となっている。こ
れらの軸6、7の前方側における側壁52寄りの側に
は、底壁51上に各部分の駆動源であるモータ8が軸
6、7と平行となる姿勢で搭載されている。一方、プラ
テン2の背面側の下方中央には、図2から良く分かるよ
うに、給紙ローラ9が配置されており、このローラ軸9
1は、左右の側壁52、53の間に架け渡されている。
【0013】(ヘッドキャリッジ)次に、図3、図4を
主として参照して、本例のヘッドキャッリジ3の構成を
説明する。本例のヘッドキャリッジ3は、サーマルヘッ
ド4が取付けられたヘッド支持部材31、このヘッド支
持部材31を保持している保持部材33と、これらの部
材31、33を相互に連結している連結機構35から構
成されている。ヘッド支持部材31は、U字形をしたア
ルミニウム製のヘッド取付け板311と、この背面に嵌
め込まれたプラスチック製の嵌め込み板312から構成
されている。ヘッド取付け板311の前面313は、プ
ラテン2の表面21とほぼ平行となるように配置され、
この面313上にサーマルヘッド4が接着されている。
サーマルヘッド4は、セラミック基板41の表面に発熱
体素子のアレイ42が形成された構成となっており、例
えば、縦方向(用紙送り方向)に向けて複数の発熱体素
子のアレイ42が形成されたシリアルヘッドである。セ
ラミック基板41の下端側には、各発熱体素子の駆動回
路が形成されたフレキシブルケーブル43が接続されて
いる。
【0014】ヘッド取付け板311の背面314と、こ
こに嵌め込まれた嵌め込み板312の前面315との間
には、この前面315の角に形成された突起316によ
って僅かの隙間が形成されるようになっており、この隙
間が、フレキシブルケーブル43の引回し用に利用され
る。また、ヘッド取付け板311と嵌め込み板312と
の結合は、ヘッド取付け板311の側壁部分に形成され
た溝317に対して、対応する位置に形成された嵌め込
み板312の側の係合突起318を嵌め込むことにより
形成されるようになっている。
【0015】次に、保持部材33は、ヘッド支持部材3
1を保持するための水平な保持板部分331を有し、こ
の保持板部分の背面側には、前述のキャリッジガイド軸
7が摺動自在に貫通している一対のガイド孔332が形
成されている。また、保持板部分の裏面側には、上記の
円筒カム軸6の外周のほぼ半分を覆うような半円形内周
面を備えた溝333が形成されており、この溝333の
内周面にはピン334の頭部335が露出しており、こ
の頭部335には、円筒カム軸6のカム溝61に嵌まり
込むカム突起336が形成されている。さらには、この
溝333の背面側には、下方に向けて垂直に突出した検
出片337が形成されている。この検出片337を後述
するセンサにより検出して各部分の駆動制御用の信号を
得るようになっている。
【0016】次に、このような構成のヘッド支持部材3
1と保持部材33の連結機構35を説明する。連結機構
35は、保持部材の側に取り付けた一本の円柱状のピン
軸351と、ヘッド支持部材31の側に形成されたこの
ピン軸351の装着孔361と、ピン軸351が装着孔
361から抜けることを防止するための抜け止め部材3
71から構成されている。ピン軸351は、保持部材3
3の側の水平な保持板部分331にその下端352が埋
設固定され、垂直に延びている。このピン軸351の根
元の外周には、保持板部分331の表面を突出させるこ
とにより形成した円形突起338が形成されており、こ
の突起の上面は球状面339とされている。
【0017】これに対して、装着孔361は、ヘッド支
持部材31の側の嵌め込み板312の中央において上下
に貫通した状態に形成されている。この装着孔361の
断面形状は次のように設定されている。図4に示すよう
に、装着孔361は、サーマルヘッドの送り方向(印字
行方向)Aの幅が、ピン軸351の外径寸法とほぼ同一
の寸法L1に設定されている。これに対して、この送り
方向に直交するプラテン方向Cの幅は、中央部分を除
き、ピン軸351の外形寸法よりも大きな寸法L2に設
定されている。また、図4(A)から分かるように、装
着孔361の軸線方向のほぼ中央位置においては、内周
面の両側部分が内側に向けて突出して、ピン軸の外形寸
法よりも僅かに大きな幅寸法L3とされた括れ部分36
2が形成されている。したがって、この装着孔361に
装着したピン軸351は、この括れ部分362を中心と
して、前後に揺動可能である。
【0018】次に、装着孔361に装着されたピン軸3
51の上端は、装着孔361の上端から突出しており、
この突出部分353が抜け止め部材371に形成した嵌
め込み孔372に嵌め込まれている。この抜け止め部材
371は、孔372が形成されている水平板部分373
と、この後端から下方に垂直に折れ曲がった垂壁部分3
74から構成されている。
【0019】なお、本例においては、ヘッド支持板の側
の嵌め込み板312の背面の中程には水平方向に向けて
一条の突起321が形成されている。この突起に対峙す
る状態に、保持部材33の側には、垂直な規制板部分3
41が形成されている。
【0020】このように構成した本例のヘッドキャリッ
ジ3においては、サーマルヘッド4が取付けられている
ヘッド支持板31は、保持板33の側に取り付けたピン
軸351を中心として左右に揺動可能な状態で、保持板
33の側の球状面339の上に支持されている。また、
装着孔361の括れ部分362を中心として前後に揺動
可能な状態となっている。このように本例では、サーマ
ルヘッド4は左右および前後に揺動可能な状態で、ヘッ
ドキャリッジ3の側に支持されている。ここに、左右の
揺動量は、図4から分かるように、ヘッド支持板31の
背面側に形成された一条の突起321が、保持板33の
側に形成された規制板部分341の表面に当たることに
より規制されている。また、前後の揺動量は、装着孔3
61の幅L2の寸法、および装着孔の軸線方向の長さ等
によって規制される。
【0021】(プラテンの構造)次に、図1、5および
6を参照してプラテン2の構造を説明する。プラテン2
は、平板からなる金属製のプラテン本体板21と、サー
マルヘッドに対峙しているこのプラテン本体21の表面
に張り付けたラバー板22を備えている。本体板21の
両端は、背面側に向けて直角に折れ曲がり、側壁部分2
11、212が形成されており、これらの側壁部分21
1、212の下端が、それぞれ、回転軸23、24を介
して、回動可能な状態で、装置フレーム5の側に連結さ
れている。これらの側壁部分211、212の上端に
は、それぞれ、ばね受け213、214が形成されてい
る。また、装置フレーム5の側壁52、53の上端に
も、これらのばね受けに対して所定の距離だけ前方側の
位置に、それぞれ、ばね受け521、531が形成され
ている。対応するばね受け213、521の間、および
ばね受け214、531の間には、それぞれ、引っ張り
状態でコイルばね25、26が架け渡されている。した
がって、本例では、プラテン2は、その両側の下端の回
転軸23、24を中心として前後に回動可能であり、通
常は、すなわち、印字状態においては、図5に示すよう
に、ヘッドキャリジ3に支持されたサーマルヘッド4の
側にコイルばね25、26の弾性引っ張り力によって押
しつけられた状態となっている。これらのばね力に抗し
て、プラテン2をサーマルヘッド4の側から退避させる
ことが可能である。
【0022】図5には、プラテン2がヘッドキャリッジ
3に取り付けられたサーマルヘッド4の側にばね力によ
って押しつけられた状態(印字状態)を示してある。本
例においては、ヘッドキャリッジ3は、そのピン軸35
1が、装置フレーム5の底壁51に対して垂直に延びた
状態となるように、円筒カム軸6およびガイド軸7によ
って支持されている。すなわち、図5におけるピン軸3
51の軸線が垂線Vと一致している。この垂直に配置し
たピン軸351によって支持されているヘッド支持板3
1に取付けられているサーマルヘッド4に対して、プラ
テン2のラバー板22の表面がばね力によって押しつけ
られている。
【0023】本例においては、プラテンのラバー板22
の表面が垂直状態よりも僅かにサーマルヘッド4の側に
傾斜した状態でサーマルヘッド4に密接するように、こ
れらの間隔が設定されている。このため、ばね力によっ
て、プラテン2がその下端の軸23、24を中心として
サーマルヘッド4の側に回動して、それに押しつけられ
た状態においては、それらの圧接面V1は垂線Vに対し
て僅かに傾斜した状態となる。この結果、ピン軸351
によって支持されているヘッド支持板311には、全体
として圧接面V1に対して直交する方向から力が作用す
る。すなわち、上方から下方にむけて僅かに傾斜した方
向に力が作用する。
【0024】この力により、ヘッド支持板311は上下
方向にがたつかない状態で、保持部材312の側に押さ
え付けられた保持された状態とされる。よって、印字状
態において、ヘッド支持板311が上下にがたついて、
そこに取付けられているサーマルヘッド4も上下に移動
して、印字位置が変動してしまい、印字品位が低下して
しまうという弊害を回避できる。
【0025】なお、このような押しつけ力の方向は、逆
に、下方向から上方向に向かう傾斜した方向となるよう
に作用させてもよい。
【0026】(ヘッドキャリッジの移動機構)次に、図
1、2および7を参照して、モータ8の回転力によりヘ
ッドキャリッジ3をガイド軸7に沿って左右(印字行方
向)に往復移動させる移動機構について説明する。モー
タ8の出力軸81は装置フレーム5の側壁52から横方
向に突出しており、ここに駆動歯車801が固着されて
いる。一方、円筒カム軸6の同一側の端部も側壁52か
ら横方向に突出しており、ここに従動歯車802が固着
されている。これらの駆動歯車801および従動歯車8
02は、同軸状態に一体的に形成された小歯車804お
よび大歯車803からなる複合歯車805を介して連結
されている。この複合歯車805も側壁52に対して回
転自在に支持されてり、この複合歯車805を介して、
モータ回転力が、所定の速比で減速されて、円筒カム軸
6に伝達される。
【0027】円筒カム軸6の外周面は、両端において相
互に連続している一条の逆向きの螺旋状カム溝61が刻
まれている。そして、このカム溝61に対して、前述し
たように、ヘッドキャリッジ3の保持部材33の裏面に
取り付けたピンの頭部に形成したカム突起336が嵌合
している。ヘッドキャリッジ3はさらに、ガイド軸7に
よって印字方向に向けて移動自在に支持されている。よ
って、円筒カム軸6を回転させると、ここに形成されて
いるカム溝61の回転によって、ヘッドキャリッジ3は
ガイド軸7に案内されて、印字行方向(左右方向)に移
動する。本例では、両端で連続している逆向きの螺旋状
のカム溝が形成されているので、ヘッドキャリッジ3
は、モータ8を同一方向に回転することにより、連続し
て左右に往復移動する。
【0028】(プラテン回動機構)円筒カム軸6の端に
固着された従動歯車802の内側面には、同軸状態で小
径歯車806が一体形成されており、歯車802と一体
回転する。この小径歯車806にかみ合った状態で、側
壁52には、大径歯車807が回転自在に支持されてい
る。この歯車807の内側面には、カム板808が一体
形成されている。このカム板808は、一定の半径の円
形外周面808aと、この外周面の一部分を一定の角度
範囲に渡って半径方向の外側に突出させた突出面808
bを有している。
【0029】一方、このカム板808の内側には、プラ
テン2の側壁部分211の外面が対峙している。この側
壁部分211には、カム板808の円形外周面808a
よりも半径方向の外側の位置においてカム板808の側
に向けて突出した円柱状突起809が形成されている。
この突起809は、カム板の突出面808bに係合可能
な位置に取付けられている。したがって、カム板808
が回転すると、1回転毎に、一定の角度範囲に渡って、
その突出面808bにより、円柱状突起809が半径方
向の外側に向けて押された状態になる。ここに、突起8
09が形成されているプラテン側壁部分211の下端は
軸23を中心に回動可能である。よって、プラテン2
は、それをサーマルヘッド4の側に押しつけているばね
力に抗して、カム板808によって、サーマルヘッド4
から離れる方向に回動される。図6(A)には、プラテ
ン2がサーマルヘッド4の側に押しつけられた状態(印
字状態)を示してあり、同図(B)には、カム板808
によって退避位置に回動させられた状態を示してある。
【0030】ここに、本例においては、モータ8からカ
ム板808までの歯車列における減速比を適切に設定す
ると共に、カム板における突出面808bの形成角度位
置等を適切に設定して、円筒カム軸6の回転により、ヘ
ッドキャリッジ3がその両端位置に至った時に、カム板
808によって、プラテン2が後方に回動するように設
定されている。
【0031】(用紙の送り機構)次に、図2、8および
9を参照して、給紙ローラ9を回転させて用紙を一定量
ずつ搬送するための送り機構について説明する。
【0032】円筒カム軸6の他方の端、すなわち、装置
フレーム5の他方の側壁53から横方向の突出している
端部には、小径歯車810が固着されており、円筒カム
軸6と一体回転する。側壁53には、この小径歯車81
0にかみ合った状態で、内歯歯車811が回転自在に取
付けられている。この内歯歯車811の外周面はカム歯
車になっている。すなわち、大径の外周面812と、外
側面側に同軸状態に形成され、これよりも径の小さな外
周面813とが形成されており、径の小さな外周面81
3には2個の歯814、815が形成されている。これ
らの歯の間の歯溝816は内側の径の大きな外周面81
2の側に向けて延びている。
【0033】一方、給紙ローラ9の軸91の同一側の端
には、上記構成のカム歯に係合可能な状態でカム歯車9
01が固着されている。このカム歯車901は、内側の
歯車902と外側の歯車903から構成された複合歯車
であり、図8から分かるように、それぞれ90度間隔で
4枚の歯が形成されており、それぞれの歯車は、45度
位相をずらした状態で一体化されている。
【0034】円筒カム軸6と一体回転する内歯歯車81
1の外周面に形成されたカム歯車は、1回転毎に給紙ロ
ーラ軸91のカム歯車901に対して1回だけかみ合
い、かみ合い状態において、給紙ローラ軸91は所定の
量だけ回転される。この結果、この軸91に取付けられ
ている給紙ローラ9も同一量だけ回転して、その分、用
紙(図示せず)を用紙送り方向に向けて搬送する。この
際、給紙ローラ9と対向する押えローラ10にはホルダ
101が圧入により組み込まれており、押えローラ10
はホルダ101を介して給紙ローラ9側に線バネ11に
より付勢され、用紙を給紙ローラ9に押し付けている。
用紙送り時には給紙ローラ9の回転により押えローラ1
0も回転し、押えローラ10は常に用紙と圧接状態にあ
る。ここで、押えローラ10による圧接面は給紙ローラ
9の幅より短く、また押えローラ10には図10に示す
ように、中央円筒部102の直径より径が小さくなるテ
ーパー部103が設けられ、かつ中央円筒部102とテ
ーパー部103はなめらかな曲線形状104でつながれ
ている。上記押えローラ10によれば、圧接面の押圧分
布が給紙ローラ9の淵に向かう程、押圧が減少するた
め、用紙が挿入された状態で長時間放置されたときに
も、用紙に急な段差跡が付かない。よって、用紙とサー
マルヘッド4は適切な状態で接触して良好な印字が行え
る。用紙の送り動作は、ヘッドキャリッジ3がその移動
方向の両端に至り、プラテン2が後方に退避させられた
状態において行われる。このような時期に用紙送りを行
うことができるように、本例においては、用紙送りのた
めのカム歯車901とプラテン移動のためのカム板80
8との同期合わせ等が適切に設定されている。
【0035】また、図11に示すように、中央円筒部の
直径より径が小さくなるテーパー部を両側に設けたホル
ダ105を、中空円筒ゴム106に組み込むことによっ
ても、上記押えローラ10と同様の効果が得られる。す
なわち、線バネ11によりホルダ105を介して、中空
円筒ゴム106が給紙ローラ9側に付勢されると、給紙
ローラ9のつぶれに応じて、ホルダ105のテーパー部
に沿って中空円筒ゴム106の両端部がテーパー形状に
変形する。したがって、用紙との圧接面の押圧分布が給
紙ローラ9の淵に向かう程、押圧が減少する構成とな
る。これにより、用紙が挿入された状態で長時間放置さ
れたときにも、用紙に急な段差跡が付かず、サーマルヘ
ッド4は適切な状態で用紙と接触して良好な印字が行え
る。さらに、本構成は前記図10のような形状にローラ
を加工する必要が無く、簡単な形状の中空円筒ゴム10
6を用いて、容易に同様な効果が得られる加工上の利点
もある。
【0036】(検出機構)なお、本例においては、図1
2に示すように、ヘッドキャリッジ3の両端位置を検出
するために、ガイド軸7の両端位置には、光学式センサ
121、122が取付けられている。また、モータ出力
軸81の後端側の突出部分には、スリット付き回転板1
23が取付けられている。この回転板123に形成され
たスリットの通過を検出するための光学式センサ124
が装置フレーム5の底壁51上に取付けられている。こ
のスリット付き回転板123の回転に伴い、センサ12
4からはスリットの検出信号が出力される。各センサか
らの検出信号は、不図示の駆動制御回路の側に供給さ
れ、駆動制御回路においては、これらの信号に基づき、
サーマルヘッド4に形成されている各発熱体素子を駆動
して、プラテン上を搬送される用紙に対する印字を行わ
せる。このような駆動制御は一般的に行われるサーマル
プリンタと同様である。
【0037】以上説明したように、本例のサーマルプリ
ンタ1においては、押えローラ10に中央円筒部102
の直径より径が小さくなるテーパー部103を両側に設
け、さらに中央円筒部102とテーパー部103をなめ
らかな曲線形状104でつないだ押えローラを用いてい
る。これにより、押えローラ圧接面の押圧分布が給紙ロ
ーラ9の淵に向かう程、押圧が減少するため、紙挿入状
態で長時間放置されたときにも、用紙に急な段差跡が付
かず、印字のときサーマルヘッド4と用紙が適切な状態
で接触して良好な印字を行うことができる。また、中央
円筒部の直径より径が小さくなるテーパー部を両側に設
けたホルダ105を、中空円筒ゴム106に組み込むこ
とによっても、上記押えローラ10と同様に用紙との圧
接面の端部に急な段差跡が付かず良好な印字を行うこと
ができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
プリンタにおいては、印刷用紙を押圧する押えローラは
中央円筒部の直径より径が小さくなるテーパー部が両側
に設けられ、かつ中央円筒部とテーパー部はなめらかな
曲線形状でつながれている。これにより押えローラとの
圧接面の押圧分布は給紙ローラの淵に向かう程、押圧が
減少するため、用紙がプリンタに挿入された状態で長時
間放置されても用紙に急な段差跡が付かず、サーマルヘ
ッドと用紙が適切な状態で接触して、ドット抜け、ドッ
ト薄といった印字不良を回避できる。
【0039】また、本発明のサーマルプリンタにおいて
は、中央円筒部の直径より径が小さくなるテーパー部を
両側に設けたホルダを、中空円筒ゴムに組み込むことに
よって構成される押えローラを用いている。これによっ
ても上記の効果が得られる。すなわち、線バネにより前
記の中空円筒ゴムが給紙ローラ側に付勢されると、給紙
ローラのつぶれに応じて、ホルダのテーパー部に沿って
中空円筒ゴムの両端部がテーパー形状に変形する。した
がって、用紙との圧接面の押圧分布が給紙ローラの淵に
向かう程、押圧が減少する。よって用紙が挿入された状
態で長時間放置されたときにも、用紙に急な段差跡が付
かず、サーマルヘッドは適切な状態で用紙と接触して良
好な印字が行える。さらに本構成の場合、簡単な形状の
中空円筒ゴムを用いているため、容易に製造できる利点
もある。
【0040】また用紙の送り速度を高速化する場合に、
給紙ローラの回転速度を上げ、かつ押えローラの押圧も
上げる必要が生じる。このとき押えローラの押圧を上げ
る程、給紙ローラ側の弾性変形も大きくなり、押えロー
ラの端部による用紙の段差跡はさらに深くなり、サーマ
ルヘッドと用紙はより一層適切な接触を妨げられるが、
本発明のサーマルプリンタによれば、用紙送りを高速化
する場合に上記の弊害を回避できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサーマルプリンタの全
体構成を示す斜視図である。
【図2】図1のサーマルプリンタの概略平面図である。
【図3】図1のサーマルプリンタに搭載されているヘッ
ドキャリッジを示す分解斜視図である。
【図4】ヘッドキャリッジを示す図であり、(A)はそ
の縦断面図、(B)はそれを上面側から見た状態を部分
的に示す部分上面図である。
【図5】ヘッドキャリッジに対してプラテンが押しつけ
られた印字時の状態を示す説明図である。
【図6】プラテンの動きを示す説明図であり、(A)は
サーマルヘッドに押しつけられた印字時の状態を示す図
であり、(B)はサーマルヘッドから離れた用紙送り時
の状態を示す図である。
【図7】図1のサーマルヘッドの一方の側壁に組付けら
れたヘッドキャリッジ移動用およびプラテン回動用の動
力伝達機構を示す説明図である。
【図8】図1のサーマルヘッドの他方の側壁に組付けら
れた用紙送り駆動用の動力伝達機構を示す説明図であ
る。
【図9】図1のサーマルプリンタにおける給紙ローラ、
押えローラ、サーマルヘッド、プラテンの位置関係を示
す部分側面図である。
【図10】押えローラの実施例を示す説明図である。
【図11】押えローラの実施例を示す説明図である。
【図12】図1のサーマルプリンタにおけるセンサの配
置場所を説明するための部分平面図である。
【符号の説明】
1・・・サーマルプリンタ 2・・・プラテン 3・・・ヘッドキャリッジ 4・・・サーマルヘッド 5・・・装置フレーム 6・・・円筒カム軸 7・・・キャリッジガイド軸 8・・・モータ 9・・・給紙ローラ 10・・・押えローラ 101・・・ホルダ 102・・・押えローラの中央円筒部 103・・・押えローラのテーパー部 104・・・押えローラの中央円筒部とテーパー部をつ
なぐ曲線部 105・・・テーパー部を両側に設けたホルダ 106・・・中空円筒ゴム 11・・・線バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される給紙ローラと、該給紙ロ
    ーラと対向して印刷用紙を前記給紙ローラに押圧する押
    えローラを具備し、前記給紙ローラの回転により用紙送
    りを行い、その下流に記録ヘッドが配置されたサーマル
    プリンタにおいて、 前記押えローラによる圧接面が前記給紙ローラの幅より
    短く、当該圧接面の押圧分布が前記給紙ローラの淵に向
    かう程、押圧が減少する構成を有してなることを特徴と
    するサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記押えローラは、
    中央円筒部の直径より径が小さくなるテーパー部を両側
    に有し、かつ中央円筒部と当該テーパー部がなめらかな
    曲線形状でつながれてなることを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記押えローラは、
    中央円筒部の直径より径が小さくなるテーパー部を両側
    に有したホルダと、該ホルダの外周に組み込まれたゴム
    状の中空円筒部材により構成されることを特徴とするサ
    ーマルプリンタ。
JP18047995A 1995-07-17 1995-07-17 サーマルプリンタ Withdrawn JPH0930064A (ja)

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