JPH08216477A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH08216477A
JPH08216477A JP7031021A JP3102195A JPH08216477A JP H08216477 A JPH08216477 A JP H08216477A JP 7031021 A JP7031021 A JP 7031021A JP 3102195 A JP3102195 A JP 3102195A JP H08216477 A JPH08216477 A JP H08216477A
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JP
Japan
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recording paper
thermal head
flat platen
platen
head
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JP7031021A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Koike
久幸 小池
Noboru Otsuki
昇 大月
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルプリタンにおいて、サーマルヘッド
が平面プラテン上の記録紙に対して片当たり等が発生す
ることなく適切な状態で接触させることのできる機構を
簡単でコンパクトな構成とすることにより良好な印字品
質を得る。 【構成】 平面プラテン2を回動することによりサーマ
ルヘッド4への圧接、圧接解除を行うサーマルプリンタ
1において、平面プラテン2とサーマルヘッド4の圧接
した状態での平面プラテン2の延長線上に記録紙の移動
規制部材である紙ガイド板27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発熱体素子アレイが形成
されたサーマルヘッドを用いて感熱記録紙に対して印字
を行うサーマルプリンタに関するものである。更に詳し
くは、本発明は、記録紙を介して平面プラテンがサーマ
ルヘッドと圧接し、サーマルヘッドが移動することによ
り印字を行い、記録紙を搬送する際は、平面プラテンを
回動することにより平面プラテンの記録紙を介してのサ
ーマルヘッドへの圧接が解除されるサーマルプリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、発熱体素子が配列
されたサーマルヘッドを用いて、平面プラテン上に搬送
される記録紙に対して印字を行うように構成されてお
り、基本的な構成は周知のものである。
【0003】サーマルプリンタにおいては、そのサーマ
ルヘッドを適切な状態で平面プラテン上の記録紙に接触
させた状態で印字を行なう必要がある。印字動作は、サ
ーマルヘッドを平面プラテン上の記録紙に対して横方向
に移動させながら行われるが、このような移動時にも記
録紙に対してサーマルヘッドを適切な接触状態に保持す
る必要がある。適切な接触状態を維持できない場合、例
えば、サーマルヘッドが記録紙に対して片当たりの状態
で印字動作が行われると、鮮明な印字が出来ず、印字品
位が低下する等の弊害が発生する。
【0004】このため、従来においては、平面プラテン
とサーマルヘッドの間で記録紙を狭持し、かつ付勢手段
により圧接して、記録紙表面に対してサーマルヘッドの
面を適切な状態で接触させるようにしている。
【0005】また、記録紙を搬送する際は、平面プラテ
ンとサーマルヘッドの圧接を解除し、記録紙に負荷を与
えない必要がある。記録紙に負荷が与えられたまま搬送
を行うと、負荷による蛇行の発生、更には搬送不良を起
こすという弊害が発生する。
【0006】平面プラテンとサーマルヘッドによる記録
紙の圧接、圧接解除を行う機構はいくつも提案されてい
るが、平面プラテンを回動することにより圧接、圧接解
除を行うと、サーマルヘッドを移動し、かつサーマルヘ
ッドで圧接、圧接解除を行う機構に比較し長尺の部品が
少なくて済む、機構が簡素になる等の利点を有してい
る。
【0007】このような機構は、例えば、特公昭63−
60951号や特公平1−28707号公報に開示され
ている。この公報に開示の機構では、平面プラテンを回
動することにより、サーマルヘッドと記録紙の圧接、圧
接解除を行う機構が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おけるこのような機構は次のような問題点がある。
【0009】平面プラテンを付勢手段により付勢し、か
つ、平面プラテンが回動することにより記録紙を介して
サーマルヘッドを圧接するため、印字中に記録紙に触れ
たり、記録紙を掴んだ場合、平面プラテン側に記録紙を
介して力が加わると、平面プラテンが回動してしまい、
記録紙とサーマルヘッドが適切な状態で接触することが
できず前述の片当たりの状態で印字動作が行われること
となり、鮮明な印字が出来ず、印字品位が低下する等の
弊害が発生する。
【0010】また、プリンタの機能として、印字結果を
保存するため巻取装置を具備する場合が有るが、この場
合も記録紙を巻取る力により、平面プラテンが回動して
しまい前述の片当たりの状態で印字動作が行われ、鮮明
な印字が出来ず、印字品位が低下する等の弊害が発生す
る。
【0011】本発明の課題は、このような問題点を解消
することの可能なサーマルプリンタを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、発熱体素子が形成されたサーマルヘッ
ドと、このサーマルヘッドを印字行方向に向けて移動さ
せる第1の移動機構と、記録紙の送り機構と、前記サー
マルヘッドに対向した平面プラテンと、この平面プラテ
ンを回動する第2の移動機構と、前記平面プラテンを前
記サーマルヘッドに付勢する付勢手段を有し、この付勢
手段により前記平面プラテンを前記記録紙を介して前記
サーマルヘッドに圧接させて、前記第1の移動機構によ
り前記サーマルヘッドを移動し印字を行い、また、前記
紙送り機構により記録紙を移動させる際に、前記第2の
移動機構により前記平面プラテンを回動し、前記記録紙
を介しての前記サーマルヘッドに対する前記平面プラテ
ンの圧接を解除するように構成されているサーマルプリ
ンタにおいて、前記平面プラテンが前記サーマルヘッド
に圧接した状態時の前記平面プラテンの略延長線上で、
かつ前記平面プラテン側に、前記記録紙の移動規制部材
を設けたことを特徴としている。
【0013】また、前記平面プラテン側に前記記録紙の
巻取装置を有することを特徴としている。
【0014】また、前記移動規制部材の前記平面プラテ
ン側であって、前記記録紙の送り方向に対向する側にす
くいを設けたことを特徴としている。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図1および図2には、本発明を適用したサーマ
ルプリンタの全体構成を示してある。本例のサーマルプ
リンタは、そのサーマルヘッドに縦に多数の発熱体素子
が形成されたシリアルプリンタであり、往復印字を行う
ように構成されたものである。
【0016】これらの図を参照して説明すると、本例の
サーマルプリンタ1は、基本的な構成は一般的なサーマ
ルプリンタと同様であり、平面プラテン2と、これに対
峙した状態でヘッドキャリッジ3に担持されたサーマル
ヘッド4とを有し、これらの間を介して搬送される感熱
記録紙に対してサーマルヘッド4を接触させると共に、
記録紙幅方向に移動させて印字を行うようになってい
る。
【0017】詳細に説明すると、サーマルプリンタ1の
装置フレーム5は底壁51と、その両側から垂直に立ち
上がっている側壁52、側壁53を備えている。これら
の左右の側壁52、53の間には、図においてフレーム
後端側の位置に、平面プラテン2が架け渡されている。
この平面プラテン2の前側には、平面プラテン2と平行
となるように、円筒カム軸6およびキャリッジガイド軸
7が、それぞれ側壁52、53の間に架け渡されてい
る。この円筒カム軸6の回転により、ヘッドキャリッジ
3はガイド軸7に案内されて、平面プラテン2と平行に
左右(印字方向)に往復移動可能となっている。これら
の軸6、7の前方側における側壁52寄りの側には、底
壁51上に各部分の駆動源であるモータ8が軸6、7と
平行となる姿勢で搭載されている。一方、平面プラテン
2の背面側の下方中央には、図2から良く分かるよう
に、給紙ローラ9が配置されており、このローラ軸91
は、左右の側壁52、53の間に架け渡されている。ま
た、平面プラテン2がサーマルヘッド4に圧接した状態
時のラバー板22の略延長線上で且つ平面プラテン2側
には、記録紙の平面プラテン2側への移動を規制するた
めの移動規制部材である紙ガイド板27が、紙案内92
に固着されている。
【0018】(ヘッドキャリッジ)次に、図3、図4を
主として参照して、本例のヘッドキャッリジ3の構成を
説明する。本例のヘッドキャリッジ3は、サーマルヘッ
ド4が取付けられたヘッド支持部材31、このヘッド支
持部材31を保持している保持部材33と、これらの部
材31、33を相互に連結している連結機構35から構
成されている。ヘッド支持部材31は、U字形をしたア
ルミニウム製のヘッド取付け板311と、この背面に嵌
め込まれたプラスチック製の嵌め込み板312から構成
されている。ヘッド取付け板311の前面313は、平
面プラテン2の表面21とほぼ平行となるように配置さ
れ、この面313上にサーマルヘッド4が接着されてい
る。サーマルヘッド4は、セラミック基板41の表面に
発熱体素子のアレイ42が形成された構成となってお
り、例えば、縦方向(記録紙送り方向)に向けて複数の
発熱体素子のアレイ42が形成されたシリアルヘッドで
ある。セラミック基板41の下端側には、各発熱体素子
の駆動回路が形成されたフレキシブルケーブル43が接
続されている。
【0019】ヘッド取付け板311の背面314と、こ
こに嵌め込まれた嵌め込み板312の前面315との間
には、この前面315の角に形成された突起316によ
って僅かの隙間が形成されるようになっており、この隙
間が、フレキシブルケーブル43の引回し用に利用され
る。また、ヘッド取付け板311と嵌め込み板312と
の結合は、ヘッド取付け板311の側壁部分に形成され
た溝317に対して、対応する位置に形成された嵌め込
み板312の側の係合突起318を嵌め込むことにより
形成されるようになっている。
【0020】次に、保持部材33は、ヘッド支持部材3
1を保持するための水平な保持板部分331を有し、こ
の保持板部分の背面側には、前述のキャリッジガイド軸
7が摺動自在に貫通している一対のガイド孔332が形
成されている。また、保持板部分の裏面側には、上記の
円筒カム軸6の外周のほぼ半分を覆うような半円形内周
面を備えた溝333が形成されており、この溝333の
内周面にはピン334の頭部335が露出しており、こ
の頭部335には、円筒カム軸6のカム溝61に嵌まり
込むカム突起336が形成されている。さらには、この
溝333の背面側には、下方に向けて垂直に突出した検
出片337が形成されている。この検出片337を後述
するセンサにより検出して各部分の駆動制御用の信号を
得るようになっている。
【0021】次に、このような構成のヘッド支持部材3
1と保持部材33の連結機構35を説明する。連結機構
35は、保持部材の側に取り付けた一本の円柱状のピン
軸351と、ヘッド支持部材31の側に形成されたこの
ピン軸351の装着孔361と、ピン軸351が装着孔
361から抜けることを防止するための抜け止め部材3
71から構成されている。ピン軸351は、保持部材3
3の側の水平な保持板部分331にその下端352が埋
設固定され、垂直に延びている。このピン軸351の根
元の外周には、保持板部分331の表面を突出させるこ
とにより形成した円形突起338が形成されており、こ
の突起の上面は球状面339とされている。
【0022】これに対して、装着孔361は、ヘッド支
持部材31の側の嵌め込み板312の中央において上下
に貫通した状態に形成されている。この装着孔361の
断面形状は次のように設定されている。図4に示すよう
に、装着孔361は、サーマルヘッドの送り方向(印字
行方向)Aの幅が、ピン軸351の外径寸法とほぼ同一
の寸法L1に設定されている。これに対して、この送り
方向に直交する平面プラテン方向Cの幅は、中央部分を
除き、ピン軸351の外形寸法よりも大きな寸法L2に
設定されている。また、図4(A)から分かるように、
装着孔361の軸線方向のほぼ中央位置においては、内
周面の両側部分が内側に向けて突出して、ピン軸の外形
寸法よりも僅かに大きな幅寸法L3とされた括れ部分3
62が形成されている。したがって、この装着孔361
に装着したピン軸351は、この括れ部分362を中心
として、前後に揺動可能である。
【0023】次に、装着孔361に装着されたピン軸3
51の上端は、装着孔361の上端から突出しており、
この突出部分353が抜け止め部材371に形成した嵌
め込み孔372に嵌め込まれている。この抜け止め部材
371は、孔372が形成されている水平板部分373
と、この後端から下方に垂直に折れ曲がった垂壁部分3
74から構成されている。
【0024】なお、本例においては、ヘッド支持板の側
の嵌め込み板312の背面の中程には水平方向に向けて
一条の突起321が形成されている。この突起に対峙す
る状態に、保持部材33の側には、垂直な規制板部分3
41が形成されている。
【0025】このように構成した本例のヘッドキャリッ
ジ3においては、サーマルヘッド4が取付けられている
ヘッド支持板31は、保持板33の側に取り付けたピン
軸351を中心として左右に揺動可能な状態で、保持板
33の側の球状面339の上に支持されている。また、
装着孔361の括れ部分362を中心として前後に揺動
可能な状態となっている。このように本例では、サーマ
ルヘッド4は左右および前後に揺動可能な状態で、ヘッ
ドキャリッジ3の側に支持されている。ここに、左右の
揺動量は、図4から分かるように、ヘッド支持板31の
背面側に形成された一条の突起321が、保持板33の
側に形成された規制板部分341の表面に当たることに
より規制されている。また、前後の揺動量は、装着孔3
61の幅L2の寸法、および装着孔の軸線方向の長さ等
によって規制される。
【0026】(平面プラテンの構造)次に、図1、5お
よび6を参照して平面プラテン2の構造を説明する。平
面プラテン2は、平板からなる金属製のプラテン本体板
21と、サーマルヘッドに対峙しているこのプラテン本
体板21の表面に張り付けたラバー板22を備えてい
る。本体板21の両端は、背面側に向けて直角に折れ曲
がり、側壁部分211、212が形成されており、これ
らの側壁部分211、212の下端が、それぞれ、回転
軸23、24を介して、回動可能な状態で、装置フレー
ム5の側に連結されている。これらの側壁部分211、
212の上端には、それぞれ、ばね受け213、214
が形成されている。
【0027】また、装置フレーム5の側壁52、53の
上端にも、これらのばね受けに対して所定の距離だけ前
方側の位置に、それぞれ、ばね受け521、531が形
成されている。対応するばね受け213、521の間、
およびばね受け214、531の間には、それぞれ、引
っ張り状態でコイルばね25、26が架け渡されてい
る。したがって、本例では、平面プラテン2は、その両
側の下端の回転軸23、24を中心として前後に回動可
能であり、通常は、すなわち、印字状態においては、図
5に示すように、ヘッドキャリジ3に支持されたサーマ
ルヘッド4の側にコイルばね25、26の弾性引っ張り
力によって押しつけられた状態となっている。これらの
ばね力に抗して、平面プラテン2をサーマルヘッド4の
側から退避させることが可能である。
【0028】図5には、平面プラテン2がヘッドキャリ
ッジ3に取り付けられたサーマルヘッド4の側にばね力
によって押しつけられた状態(印字状態)を示してあ
る。本例においては、ヘッドキャリッジ3は、そのピン
軸351が、装置フレーム5の底壁51に対して垂直に
延びた状態となるように、円筒カム軸6およびガイド軸
7によって支持されている。すなわち、図5におけるピ
ン軸351の軸線が垂線Vと一致している。この垂直に
配置したピン軸351によって支持されているヘッド支
持板31に取付けられているサーマルヘッド4に対し
て、平面プラテン2のラバー板22の表面がばね力によ
って押しつけられている。
【0029】本例においては、平面プラテンのラバー板
22の表面が垂直状態よりも僅かにサーマルヘッド4の
側に傾斜した状態でサーマルヘッド4に密接するよう
に、これらの間隔が設定されている。このため、ばね力
によって、平面プラテン2がその下端の軸23、24を
中心としてサーマルヘッド4の側に回動して、それに押
しつけられた状態においては、それらの圧接面V1は垂
線Vに対して僅かに傾斜した状態となる。この結果、ピ
ン軸351によって支持されているヘッド支持板311
には、全体として圧接面V1に対して直交する方向から
力が作用する。すなわち、上方から下方にむけて僅かに
傾斜した方向に力が作用する。
【0030】この力により、ヘッド支持板311は上下
方向にがたつかない状態で、保持部材312の側に押さ
え付けられた保持された状態とされる。よって、印字状
態において、ヘッド支持板311が上下にがたついて、
そこに取付けられているサーマルヘッド4も上下に移動
して、印字位置が変動してしまい、印字品位が低下して
しまうという弊害を回避できる。
【0031】なお、このような押しつけ力の方向は、逆
に、下方向から上方向に向かう傾斜した方向となるよう
に作用させてもよい。
【0032】(ヘッドキャリッジの移動機構)次に、図
1、2および7を参照して、モータ8の回転力によりヘ
ッドキャリッジ3をガイド軸7に沿って左右(印字行方
向)に往復移動させる移動機構について説明する。モー
タ8の出力軸81は装置フレーム5の側壁52から横方
向に突出しており、ここに駆動歯車801が固着されて
いる。一方、円筒カム軸6の同一側の端部も側壁52か
ら横方向に突出しており、ここに従動歯車802が固着
されている。これらの駆動歯車801および従動歯車8
02は、同軸状態に一体的に形成された小歯車804お
よび大歯車803からなる複合歯車805を介して連結
されている。この複合歯車805も側壁52に対して回
転自在に支持されてり、この複合歯車805を介して、
モータ回転力が、所定の速比で減速されて、円筒カム軸
6に伝達される。
【0033】円筒カム軸6の外周面は、両端において相
互に連続している二条の逆向きの螺旋状カム溝61が刻
まれている。そして、このカム溝61に対して、前述し
たように、ヘッドキャリッジ3の保持部材33の裏面に
取り付けたピンの頭部に形成したカム突起336が嵌合
している。ヘッドキャリッジ3はさらに、ガイド軸7に
よって印字方向に向けて移動自在に支持されている。よ
って、円筒カム軸6を回転させると、ここに形成されて
いるカム溝61の回転によって、ヘッドキャリッジ3は
ガイド軸7に案内されて、印字行方向(左右方向)に移
動する。本例では、両端で連続している逆向きの螺旋状
のカム溝が形成されているので、ヘッドキャリッジ3
は、モータ8を同一方向に回転することにより、連続し
て左右に往復移動する。
【0034】(平面プラテン回動機構)円筒カム軸6の
端に固着された従動歯車802の内側面には、同軸状態
で小径歯車806が一体形成されており、歯車802と
一体回転する。この小径歯車806にかみ合った状態
で、側壁52には、大径歯車807が回転自在に支持さ
れている。この歯車807の内側面には、カム板808
が一体形成されている。このカム板808は、一定の半
径の円形外周面808aと、この外周面の一部分を一定
の角度範囲に渡って半径方向の外側に突出させた突出面
808bを有している。
【0035】一方、このカム板808の内側には、平面
プラテン2の側壁部分211の外面が対峙している。こ
の側壁部分211には、カム板808の円形外周面80
8aよりも半径方向の外側の位置においてカム板808
の側に向けて突出した円柱状突起809が形成されてい
る。この突起809は、カム板の突出面808bに係合
可能な位置に取付けられている。したがって、カム板8
08が回転すると、1回転毎に、一定の角度範囲に渡っ
て、その突出面808bにより、円柱状突起809が半
径方向の外側に向けて押された状態になる。ここに、突
起809が形成されている平面プラテン側壁部分211
の下端は軸23を中心に回動可能である。よって、平面
プラテン2は、それをサーマルヘッド4の側に押しつけ
ているばね力に抗して、カム板808によって、サーマ
ルヘッド4から離れる方向に回動される。図6(A)に
は、平面プラテン2がサーマルヘッド4の側に押しつけ
られた状態(印字状態)を示してあり、同図(B)に
は、カム板808によって退避位置に回動させられた状
態を示してある。
【0036】ここに、本例においては、モータ8からカ
ム板808までの歯車列における減速比を適切に設定す
ると共に、カム板における突出面808bの形成角度位
置等を適切に設定して、円筒カム軸6の回転により、ヘ
ッドキャリッジ3がその両端位置に至った時に、カム板
808によって、平面プラテン2が後方に回動するよう
に設定されている。
【0037】(記録紙の送り機構)次に、図2、図8を
参照して、給紙ローラ9を回転させて記録紙を一定量ず
つ搬送するための送り機構について説明する。
【0038】円筒カム軸6の他方の端、すなわち、装置
フレーム5の他方の側壁53から横方向の突出している
端部には、小径歯車810が固着されており、円筒カム
軸6と一体回転する。側壁53には、この小径歯車81
0にかみ合った状態で、内歯歯車811が回転自在に取
付けられている。この内歯歯車811の外周面はカム歯
車になっている。すなわち、大径の外周面812と、外
側面側に同軸状態に形成され、これよりも径の小さな外
周面813とが形成されており、径の小さな外周面81
3には2個の歯814、815が形成されている。これ
らの歯の間の歯溝816は内側の径の大きな外周面81
2の側に向けて延びている。
【0039】一方、給紙ローラ9の軸91の同一側の端
には、上記構成のカム歯に係合可能な状態で、カム歯車
901が固着されている。このカム歯車901は、内側
の歯車902と外側の歯車903から構成された複合歯
車であり、図8から分かるように、それぞれ90度間隔
で4枚の歯が形成されており、それぞれの歯車は、45
度位相をずらした状態で一体化されている。
【0040】円筒カム軸6と一体回転する内歯歯車81
1の外周面に形成されたカム歯車は、1回転毎に給紙ロ
ーラ軸91のカム歯車901に対して1回だけかみ合
い、かみ合い状態において、給紙ローラ軸91は所定の
量だけ回転される。この結果、この軸91に取付けられ
ている給紙ローラ9も同一量だけ回転して、その分、記
録紙(図示せず)を記録紙送り方向に向けて搬送する。
記録紙の送り動作は、ヘッドキャリッジ3がその移動方
向の両端に至り、平面プラテン2が後方に退避させられ
た状態において行われる。このような時期に記録紙送り
を行うことができるように、本例においては、記録紙送
りのためのカム歯車901と平面プラテン移動のための
カム板808との同期合わせ等が適切に設定されてい
る。
【0041】(検出機構)なお、本例においては、図9
に示すように、ヘッドキャリッジ3の両端位置を検出す
るために、ガイド軸7の両端位置には、光学式センサ1
01、102が取付けられている。また、モータ出力軸
81の後端側の突出部分には、スリット付き回転板10
3が取付けられている。この回転板103に形成された
スリットの通過を検出するための光学式センサ104が
装置フレーム5の底壁51上に取付けられている。この
スリット付き回転板103の回転に伴い、センサ104
からはスリットの検出信号が出力される。各センサから
の検出信号は、不図示の駆動制御回路の側に供給され、
駆動制御回路においては、これらの信号に基づき、サー
マルヘッド4に形成されている各発熱体素子を駆動し
て、平面プラテン上を搬送される記録紙に対する印字を
行わせる。このような駆動制御は一般的に行われるサー
マルプリンタと同様である。
【0042】(紙ガイド板)図1、図2、図5を参照し
て、記録紙の移動規制部材である紙ガイド板27を説明
する。本例の紙ガイド板27は、紙案内92にネジによ
り固着されている。紙ガイド板27の記録紙移動規制部
272は、平面プラテン2がサーマルヘッド4に圧接し
た状態での、ラバー板22の略延長線上に設定されてい
る。また、記録紙移動規制部272に向かい、記録紙の
すくいとして斜面271を有している。
【0043】記録紙を挿入する際は、前述の記録紙の送
り機構で説明したように、平面プラテン2が回転軸2
3、24を中心に回動し、後方に退避する。このため、
記録紙の先端はは紙ガイド板27に向かうが、斜面27
1によりすくわれ、記録紙移動規制部272まで案内さ
れる。給紙ローラより繰り出される記録紙先端は、この
斜面271により、紙ガイド板27に引っかかること無
く挿入される。紙ガイド板27に記録紙をすくうための
斜面271を設けることにより、記録紙挿入時にも紙ガ
イド板27に記録紙が引っかかること無く、良好な記録
紙挿入性を得ることが可能となる。
【0044】つぎに、印字、記録紙送りを繰り返すこと
により実際の記録は行われる。その結果、記録紙は、記
録紙移動規制部272より上方に出てくる。この時、オ
ペレータが記録紙に触れる、掴むなどして、記録紙に対
し図5に示す平面プラテン2の方向Dへの力を加える
と、紙ガイド板27が無い場合は、平面プラテン2に対
し、回転軸23、24を中心として、平面プラテン2と
サーマルヘッド4の圧接を解除する方向の力が加わるこ
とになるため、印字品位の低下を招く。
【0045】紙ガイド板27を装着すると、この様な場
合であっても、記録紙移動規制部272が、平面プラテ
ン2とサーマルヘッド4が圧接した状態での、ラバー板
22の略延長線上に設定されているため、巻取装置によ
る矢印方向Dへの力を平面プラテンが回動しない方向の
力、つまり記録紙送り方向の力に変換することになる。
このため、平面プラテン2とサーマルヘッド4の圧接状
態が確保され良好な印字を得ることができる。
【0046】図10は、本発明による他の実施例であ
る。プリンタの一つの機能として、記録した結果を保存
するための巻取装置11を具備する場合がある。その場
合、印字結果が見れるよう、巻取装置11を平面プラテ
ン2の後方に配置することが多い。
【0047】巻取装置11は、巻取軸111と、巻取フ
ランジ113により構成されており、巻取軸111に
は、記録紙を挟み込む為の溝112が形成されている。
サーマルプリンタ1より排出された記録紙10の先端
を、巻取軸111に形成された溝112に挟み、駆動装
置(図示せず)に巻取装置11を装着する。巻取装置1
1は、駆動装置により矢印方向Eに回転させられサーマ
ルプリンタ1より排出される記録紙10を順次巻取軸1
11に巻取っていく。巻取フランジ113は、巻取った
記録紙10の端面をきれいに揃えるために設けられてい
る。
【0048】サーマルプリンタ2より排出された記録紙
10は、一旦紙ガイド板27の記録紙移動規制部272
を経由して、巻取装置11へと向かう。記録した結果を
見る必要があるため、巻取装置は平面プラテン2の後方
に設置されている。巻取装置は矢印方向Eへ回転するた
め、巻取装置11と紙ガイド板27の間では、記録紙1
0には矢印方向Dのへの力が加わる。
【0049】このため、紙ガイド板27が無い状態で
は、平面プラテン2を回転軸23、24を中心に後方に
回動させる力が働き、その結果、平面プラテン2とサー
マルヘッド4の圧接状態が崩れ印字品質の低下を招く。
本実施例のように紙ガイド板27を設けると、記録紙移
動規制部272が、平面プラテン2とサーマルヘッド4
とが圧接した状態での、ラバー板22の略延長線上に設
定されているため、巻取装置による矢印方向Dへの力を
平面プラテンが回動しない方向の力、つまり記録紙送り
方向の力に変換することになる。このため、平面プラテ
ン2とサーマルヘッド4の圧接状態が保たれ、巻取装置
を具備しても、良好な印字を確保することが可能とな
る。
【0050】また、他の効果として、巻取装置11を駆
動すると、サーマルプリンタ2より記録紙10を引き出
す方向の力が発生する。そのため、巻取力が強すぎる
と、不必要に記録紙を引き出し、記録紙送りの精度低下
が発生する。また、巻取力を弱くすると、巻取軸111
に記録紙10が弱く巻き付き、巻膨れと呼ばれる状態に
なる。巻膨れの発生は、巻取装置11より記録紙をはず
して保管する際、場所をとるとか、巻取った後の記録紙
が簡単に解けてしまう等の弊害がある。このため、巻取
装置11の駆動力は、両者の中間を狙って設定する必要
がある。紙ガイド板27を設けると、記録紙移動規制部
272に記録紙10が巻き付くため、その損失により、
巻取装置11がサーマルプリンタ2より記録紙を引き出
す力が弱くなる。つまり、紙ガイド板27が無い状態よ
り巻取装置の駆動力を強くすることが可能となる。この
ため、巻取装置の駆動力の設定範囲が広がり、設定が容
易になるという効果、巻取装置11の駆動力を強くでき
るため、巻膨れの発生が無い等の効果がある。
【0051】本発明の実施例は、プリンタ側に記録紙の
移動規制部材を設けているため、ケース設計等の自由度
を高めるという効果がある。また、プリンタ側に記録紙
の移動規制部材を設けることにより、記録紙の移動規制
部材の位置精度を容易に確保可能である。
【0052】一方、プリンタを覆うケース等の筺体に、
記録紙の移動規制部材を設けることも可能である。この
場合、ケースと一体で形成可能なため、部品数の削減、
組立工数の削減という効果がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
プリンタにおいては、回動可能な平面プラテンとサーマ
ルヘッドの圧接した状態での圧接面の略延長上に、記録
紙の移動規制部材を設けているため、印字時、記録紙に
触れる等して平面プラテンを回動する方向への力が加わ
ってもその力の向きを圧接面にたいし同方向への力に変
換するため、平面プラテンとサーマルヘッドの圧接状態
を良好に保ち、印字品質を損なうことがない。また、巻
取装置を使用しても、同様に良好な印字品質が確保可能
である。
【0054】また、記録紙の移動規制部材に斜面を設け
ることにより、記録紙挿入時に記録紙先端が記録紙の移
動規制部材に引っかかること無く、良好な挿入性を得る
ことができる。
【0055】本発明は、上記のような効果を、簡単に、
廉価に提供する物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサーマルプリンタの全
体構成を示す斜視図である。
【図2】図1のサーマルプリンタの概略平面図である。
【図3】図1のサーマルプリンタに搭載されているヘッ
ドキャリッジを示す分解斜視図である。
【図4】ヘッドキャリッジを示す図であり、(A)はそ
の縦断面図、(B)はそれを上面側から見た状態を部分
的に示す部分上面図である。
【図5】ヘッドキャリッジに対してプラテンが押しつけ
られた印字時の状態、および記録紙の移動規制部材を示
す説明図である。
【図6】プラテンの動きを示す説明図であり、(A)は
サーマルヘッドに押しつけられた印字時の状態を示す図
であり、(B)はサーマルヘッドから離れた記録紙送り
時の状態を示す図である。
【図7】図1のサーマルヘッドの一方の側壁に組付けら
れたヘッドキャリッジ移動用およびプラテン回動用の動
力伝達機構を示す説明図である。
【図8】図1のサーマルヘッドの他方の側壁に組付けら
れた記録紙送り駆動用の動力伝達機構を示す説明図であ
る。
【図9】図1のサーマルプリンタにおけるセンサの配置
場所を説明するための部分平面図である。
【図10】本発明の他の実施例である、巻取装置を装着
した場合を示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・サーマルプリンタ 2・・・平面プラテン 22・・・ラバー板 23、24・・・平面プラテンの回転軸 25、26・・・平面プラテン押しつけ用のコイルばね 27・・・紙ガイド板 271・・・斜面 272・・・記録紙移動規制部 3・・・ヘッドキャリッジ 4・・・サーマルヘッド 5・・・装置フレーム 6・・・円筒カム軸 7・・・キャリッジガイド軸 8・・・モータ 808・・・平面プラテン回動用のカム板 809・・・平面プラテン回動用の突起 9・・・給紙ローラ 92・・・紙案内 10・・・記録紙 11・・・巻取装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体素子が形成されたサーマルヘッド
    と、このサーマルヘッドを印字行方向に向けて移動させ
    る第1の移動機構と、記録紙の送り機構と、前記サーマ
    ルヘッドに対向した平面プラテンと、この平面プラテン
    を回動する第2の移動機構と、前記平面プラテンを前記
    サーマルヘッドに付勢する付勢手段を有し、この付勢手
    段により前記平面プラテンを前記記録紙を介して前記サ
    ーマルヘッドに圧接させて、前記第1の移動機構により
    前記サーマルヘッドを移動し印字を行い、また、前記紙
    送り機構により記録紙を移動させる際に、前記第2の移
    動機構により前記平面プラテンを回動し、前記記録紙を
    介しての前記サーマルヘッドに対する前記平面プラテン
    の圧接を解除するように構成されているサーマルプリン
    タにおいて、 前記平面プラテンが前記サーマルヘッドに圧接した状態
    時の前記平面プラテンの略延長線上で、かつ前記平面プ
    ラテン側に、前記記録紙の移動規制部材を設けたことを
    特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記平面プラテン側
    に前記記録紙の巻取装置を有することを特徴とするサー
    マルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1、2において、前記移動規制部
    材の前記平面プラテン側であって、前記記録紙の送り方
    向に対向する側にすくいを設けたことを特徴とするサー
    マルプリンタ。
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