JPH09300577A - 刷版移送貯蔵装置 - Google Patents
刷版移送貯蔵装置Info
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- JPH09300577A JPH09300577A JP11602896A JP11602896A JPH09300577A JP H09300577 A JPH09300577 A JP H09300577A JP 11602896 A JP11602896 A JP 11602896A JP 11602896 A JP11602896 A JP 11602896A JP H09300577 A JPH09300577 A JP H09300577A
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- JP
- Japan
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- plate
- printing
- floor surface
- printing plate
- printing unit
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の印刷ユニットを上下方向に積層して構
成される輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送
ができるとともに、その貯蔵もでき、しかも作業者が手
にもって運び上げる作業を必要とせず、作業効率を上げ
ることができ、かつ労働安全性も高い刷版移送貯蔵装置
を提供すること。 【解決手段】 上下方向に積層した複数の印刷ユニット
１ａ〜１ｄに対応した下方作業床面３及び上方作業床面
４，５を該ユニットの四周に具えた輪転機１に設置され
るものであって、複数の刷版30を所定間隔をおいて担持
して下方作業床面上から上方作業床面上までの上下方向
に循環して移動する無端状の刷版移送手段17と、この刷
版移送手段で移送される刷版を下方作業床面上及び上方
作業床面上での停止位置で受け取れるように該刷版移送
手段を停止可能に移動する駆動部材25とを具えている。
成される輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送
ができるとともに、その貯蔵もでき、しかも作業者が手
にもって運び上げる作業を必要とせず、作業効率を上げ
ることができ、かつ労働安全性も高い刷版移送貯蔵装置
を提供すること。 【解決手段】 上下方向に積層した複数の印刷ユニット
１ａ〜１ｄに対応した下方作業床面３及び上方作業床面
４，５を該ユニットの四周に具えた輪転機１に設置され
るものであって、複数の刷版30を所定間隔をおいて担持
して下方作業床面上から上方作業床面上までの上下方向
に循環して移動する無端状の刷版移送手段17と、この刷
版移送手段で移送される刷版を下方作業床面上及び上方
作業床面上での停止位置で受け取れるように該刷版移送
手段を停止可能に移動する駆動部材25とを具えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の印刷ユニ
ットを上下方向に積層し、走行紙を下方印刷ユニットか
ら上方印刷ユニットへ通紙して印刷するようになってい
るとともに、各印刷ユニットに対応した下方作業床面及
び上方作業床面を該ユニットの四周に具えた輪転機等に
設置され、上方印刷ユニットが必要とする刷版を下方作
業床面上から受け渡しする上方作業床面上に移送すると
ともに、この移送する刷版を一時的に装置内に貯蔵する
ことができる刷版移送貯蔵装置に関するものである。
ットを上下方向に積層し、走行紙を下方印刷ユニットか
ら上方印刷ユニットへ通紙して印刷するようになってい
るとともに、各印刷ユニットに対応した下方作業床面及
び上方作業床面を該ユニットの四周に具えた輪転機等に
設置され、上方印刷ユニットが必要とする刷版を下方作
業床面上から受け渡しする上方作業床面上に移送すると
ともに、この移送する刷版を一時的に装置内に貯蔵する
ことができる刷版移送貯蔵装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の装置として、例えば特開昭５９
−１６５６５９号公報及び特開昭６０−５２３４３号公
報に記載されたもの（公知技術の１）があり、これらは
製版室から印刷部近傍に至る搬送装置が設けられ、製版
された刷版を印刷部近傍まで移送するようになってい
る。また、特公平２−２６５８４号公報及び実公平５−
１３９５号公報に記載されたもの（公知技術の２）もあ
り、これらは製版室に設けられ、製版された刷版を公知
技術の１の公報に示す移送装置に自動的に載せるように
なっている。
−１６５６５９号公報及び特開昭６０−５２３４３号公
報に記載されたもの（公知技術の１）があり、これらは
製版室から印刷部近傍に至る搬送装置が設けられ、製版
された刷版を印刷部近傍まで移送するようになってい
る。また、特公平２−２６５８４号公報及び実公平５−
１３９５号公報に記載されたもの（公知技術の２）もあ
り、これらは製版室に設けられ、製版された刷版を公知
技術の１の公報に示す移送装置に自動的に載せるように
なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知技術の
１の公報に記載された装置は刷版を同一フロアレベルに
並設された印刷部の近傍まで移送するもので、複数の印
刷ユニットを上下方向に積層して構成される輪転機の上
方印刷ユニットに対する刷版の移送が全く考慮されてお
らず、そのような移送が不可能である。しかも、刷版を
貯蔵することもできない。また、公知技術の２の公報に
記載された装置は製版されて所定位置まで移送された刷
版を、印刷部の近傍まで移送する移送装置に載せるため
所定位置まで１枚ずつ移送し、その上で上下方向移送手
段から取り下ろし、前記移送装置に載せるものであるの
で、印刷部に対する刷版の移送ができないとともに、刷
版を貯蔵することもできない。したがって、上方印刷ユ
ニットで使用しようとする刷版は作業者の手で上下の作
業床面間を運び上げられなければならないので、作業が
大変であるのに加え、作業効率や作業者の労働安全性の
面からも問題の多いものであった。
１の公報に記載された装置は刷版を同一フロアレベルに
並設された印刷部の近傍まで移送するもので、複数の印
刷ユニットを上下方向に積層して構成される輪転機の上
方印刷ユニットに対する刷版の移送が全く考慮されてお
らず、そのような移送が不可能である。しかも、刷版を
貯蔵することもできない。また、公知技術の２の公報に
記載された装置は製版されて所定位置まで移送された刷
版を、印刷部の近傍まで移送する移送装置に載せるため
所定位置まで１枚ずつ移送し、その上で上下方向移送手
段から取り下ろし、前記移送装置に載せるものであるの
で、印刷部に対する刷版の移送ができないとともに、刷
版を貯蔵することもできない。したがって、上方印刷ユ
ニットで使用しようとする刷版は作業者の手で上下の作
業床面間を運び上げられなければならないので、作業が
大変であるのに加え、作業効率や作業者の労働安全性の
面からも問題の多いものであった。
【０００４】そこでこの発明は、前記従来の問題点を解
決し、複数の印刷ユニットを上下方向に積層して構成さ
れる輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送がで
きるとともに、その貯蔵もでき、しかも作業者による保
持・運搬等の作業を必要とせず、作業効率を上げること
ができ、かつ労働安全性も高い刷版移送貯蔵装置を提供
することを目的とする。
決し、複数の印刷ユニットを上下方向に積層して構成さ
れる輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送がで
きるとともに、その貯蔵もでき、しかも作業者による保
持・運搬等の作業を必要とせず、作業効率を上げること
ができ、かつ労働安全性も高い刷版移送貯蔵装置を提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、複数の印刷ユニットを上下方向
に積層し、走行紙を下方印刷ユニットから上方印刷ユニ
ットへ通紙して印刷するようになっているとともに、各
印刷ユニットに対応した下方作業床面及び上方作業床面
を該ユニットの四周に具えた輪転機に設置される刷版移
送貯蔵装置であって、複数の刷版を所定間隔をおいて担
持して下方作業床面上から上方作業床面上までの上下方
向に循環して移動する無端状の刷版移送手段と、この刷
版移送手段で移送される刷版を下方作業床面上及び上方
作業床面上での停止位置で受け取れるように該刷版移送
手段を停止可能に移動する駆動部材とを具えたことを特
徴とする。
め、請求項１の発明は、複数の印刷ユニットを上下方向
に積層し、走行紙を下方印刷ユニットから上方印刷ユニ
ットへ通紙して印刷するようになっているとともに、各
印刷ユニットに対応した下方作業床面及び上方作業床面
を該ユニットの四周に具えた輪転機に設置される刷版移
送貯蔵装置であって、複数の刷版を所定間隔をおいて担
持して下方作業床面上から上方作業床面上までの上下方
向に循環して移動する無端状の刷版移送手段と、この刷
版移送手段で移送される刷版を下方作業床面上及び上方
作業床面上での停止位置で受け取れるように該刷版移送
手段を停止可能に移動する駆動部材とを具えたことを特
徴とする。
【０００６】請求項２の発明は、複数の印刷ユニットを
上下方向に積層し、走行紙を下方印刷ユニットから上方
印刷ユニットへ通紙して印刷するようになっているとと
もに、各印刷ユニットに対応した下方作業床面及び上方
作業床面を該ユニットの四周に具えた輪転機が製版室と
連繋して複数組並設されている装置に設置される刷版移
送貯蔵装置であって、これら輪転機の印刷ユニットを構
成する印刷胴の軸方向一側の上方作業床面上の付近にお
いて複数の刷版を所定間隔をおいて担持して前記製版室
から各輪転機間にわたり水平方向に循環して移動する無
端状の刷版移送手段と、この刷版移送手段で移送される
刷版を各輪転機の上方作業床面上での停止位置で受け取
れるように該刷版移送手段を停止可能に移動する駆動部
材とを具えたことを特徴とする。
上下方向に積層し、走行紙を下方印刷ユニットから上方
印刷ユニットへ通紙して印刷するようになっているとと
もに、各印刷ユニットに対応した下方作業床面及び上方
作業床面を該ユニットの四周に具えた輪転機が製版室と
連繋して複数組並設されている装置に設置される刷版移
送貯蔵装置であって、これら輪転機の印刷ユニットを構
成する印刷胴の軸方向一側の上方作業床面上の付近にお
いて複数の刷版を所定間隔をおいて担持して前記製版室
から各輪転機間にわたり水平方向に循環して移動する無
端状の刷版移送手段と、この刷版移送手段で移送される
刷版を各輪転機の上方作業床面上での停止位置で受け取
れるように該刷版移送手段を停止可能に移動する駆動部
材とを具えたことを特徴とする。
【０００７】請求項３の発明は、請求項１又は２におい
て、刷版移送手段が、刷版を着脱可能に担持して吊り下
げる刷版吊下部材を所定の間隔で複数個設けている。請
求項４の発明は、請求項３において、刷版吊下部材が、
移送手段に取り付けられたブラケットと、該ブラケット
の下端部に相対向して取り付けられ、略Ｕ字状に湾曲さ
せた刷版の両端部を引っ掛ける引掛爪と、該引掛爪に引
っ掛けられた刷版の両端部を引掛爪とでクランプするク
ランプ部材とを有している。
て、刷版移送手段が、刷版を着脱可能に担持して吊り下
げる刷版吊下部材を所定の間隔で複数個設けている。請
求項４の発明は、請求項３において、刷版吊下部材が、
移送手段に取り付けられたブラケットと、該ブラケット
の下端部に相対向して取り付けられ、略Ｕ字状に湾曲さ
せた刷版の両端部を引っ掛ける引掛爪と、該引掛爪に引
っ掛けられた刷版の両端部を引掛爪とでクランプするク
ランプ部材とを有している。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１はこの発明の一実施の形態を
示す輪転機の概略正面図、図２はその輪転機の一部の概
略側面図である。１は輪転機で、複数の印刷ユニット１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを上下方向に積層しており、該輪
転機においては走行紙２を下方印刷ユニットから上方印
刷ユニットへ通紙して印刷するようになっている。３は
下方印刷ユニット１ａ，１ｂに対応した下方作業床面、
４は上方印刷ユニット１ｃ，１ｄに対応した上方作業床
面、５は上方印刷ユニット１ｄの上部に対応した上方作
業床面であり、これら上方作業床面４，５は別名それぞ
れ第１、第２プラットホームとも称され、床面のサイド
には作業者の安全確保の上から手摺り６，７が設けられ
ている。このような下方作業床面３及び上方作業床面
４，５は図１，２から明らかのように印刷ユニットの四
周に設けられている。
示す輪転機の概略正面図、図２はその輪転機の一部の概
略側面図である。１は輪転機で、複数の印刷ユニット１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄを上下方向に積層しており、該輪
転機においては走行紙２を下方印刷ユニットから上方印
刷ユニットへ通紙して印刷するようになっている。３は
下方印刷ユニット１ａ，１ｂに対応した下方作業床面、
４は上方印刷ユニット１ｃ，１ｄに対応した上方作業床
面、５は上方印刷ユニット１ｄの上部に対応した上方作
業床面であり、これら上方作業床面４，５は別名それぞ
れ第１、第２プラットホームとも称され、床面のサイド
には作業者の安全確保の上から手摺り６，７が設けられ
ている。このような下方作業床面３及び上方作業床面
４，５は図１，２から明らかのように印刷ユニットの四
周に設けられている。
【０００９】印刷ユニット１ａ〜１ｄを構成する印刷胴
の軸方向一側の下方作業床面３には上方作業床面４の手
摺り６より所定の間隔をおいて２本の支柱10が、上方作
業床面４，５とそれぞれ水平の補強材11，12で連結さ
れ、かつ上方作業床面４，５と対応する部分にはそれぞ
れ相互に水平の梁13，14で連結されて設けられている。
両支柱10の機内側の上下所要個所にはスプロケット16が
回転自在に装着され、無端状のローラチェーン17が矢印
18で示すように循環して移動可能に掛け渡されている。
下方のスプロケット16の一方には回転軸20を介して別の
スプロケット21が機外側に設けられ、このスプロケット
21と支柱10に設けた水平ブラケット23上に設置された駆
動モータ25の軸に装着のスプロケット26との間には駆動
チェーン27が装架されており、該モータを駆動すること
によりチェーン27、スプロケット21等を介してスプロケ
ット21と同軸のスプロケット16を駆動し、ローラチェー
ン17を移動させることができるようになっている。下方
のスプロケット16と下方作業床面３との間は後記吊り下
げられた刷版の循環移送が可能で、その下端が下方作業
床面３に当らないような間隔に設定される。
の軸方向一側の下方作業床面３には上方作業床面４の手
摺り６より所定の間隔をおいて２本の支柱10が、上方作
業床面４，５とそれぞれ水平の補強材11，12で連結さ
れ、かつ上方作業床面４，５と対応する部分にはそれぞ
れ相互に水平の梁13，14で連結されて設けられている。
両支柱10の機内側の上下所要個所にはスプロケット16が
回転自在に装着され、無端状のローラチェーン17が矢印
18で示すように循環して移動可能に掛け渡されている。
下方のスプロケット16の一方には回転軸20を介して別の
スプロケット21が機外側に設けられ、このスプロケット
21と支柱10に設けた水平ブラケット23上に設置された駆
動モータ25の軸に装着のスプロケット26との間には駆動
チェーン27が装架されており、該モータを駆動すること
によりチェーン27、スプロケット21等を介してスプロケ
ット21と同軸のスプロケット16を駆動し、ローラチェー
ン17を移動させることができるようになっている。下方
のスプロケット16と下方作業床面３との間は後記吊り下
げられた刷版の循環移送が可能で、その下端が下方作業
床面３に当らないような間隔に設定される。
【００１０】ローラチェーン17には刷版30を着脱可能に
担持して吊り下げる刷版吊下部材31が機内側を向いてロ
ーラチェーン17の長さ方向に所定の間隔で複数個設けら
れている。この刷版吊下部材31は図３，４に示すように
水平の短軸32がローラチェーン17に取り付けられ、この
短軸の先端部にブラケット33の上端部がベアリング34を
介して取り付けられ、このブラケットの下端部に水平の
ブラケット35と該ブラケットの両側から垂下された１対
のブラケット36により構成された担持枠体37が取り付け
られ、この枠体のブラケット36の両下端部に内側が鋭角
に切り上がるように形成された刷版引掛爪38が取り付け
られ、さらにこの引掛爪38との間で刷版30の両端部に形
成の係止部30ａをばね40によりクランプするクランプ部
材41が配設されて構成されている。42はクランプ部材41
に先端部が螺合された軸であり、その軸回りにばね40を
介装して基端部側がブラケット35の上方に貫通されてい
る。刷版吊下部材31は前記のような構成のためいずれの
位置にあっても吊り下げ担持した刷版30を図１のように
常に垂直方向に懸吊された姿勢に維持することが可能で
ある。この実施の形態では図４のように引掛爪38をブラ
ケット35の横巾より短くしているが、同一巾のものとし
てもよい。ブラケット35の横巾は新聞印刷用の１頁巾刷
版の巾サイズの半分となっており、該当する数種の刷版
の巾の内、最小巾の大きさよりさらに小さな巾寸法とな
っている。
担持して吊り下げる刷版吊下部材31が機内側を向いてロ
ーラチェーン17の長さ方向に所定の間隔で複数個設けら
れている。この刷版吊下部材31は図３，４に示すように
水平の短軸32がローラチェーン17に取り付けられ、この
短軸の先端部にブラケット33の上端部がベアリング34を
介して取り付けられ、このブラケットの下端部に水平の
ブラケット35と該ブラケットの両側から垂下された１対
のブラケット36により構成された担持枠体37が取り付け
られ、この枠体のブラケット36の両下端部に内側が鋭角
に切り上がるように形成された刷版引掛爪38が取り付け
られ、さらにこの引掛爪38との間で刷版30の両端部に形
成の係止部30ａをばね40によりクランプするクランプ部
材41が配設されて構成されている。42はクランプ部材41
に先端部が螺合された軸であり、その軸回りにばね40を
介装して基端部側がブラケット35の上方に貫通されてい
る。刷版吊下部材31は前記のような構成のためいずれの
位置にあっても吊り下げ担持した刷版30を図１のように
常に垂直方向に懸吊された姿勢に維持することが可能で
ある。この実施の形態では図４のように引掛爪38をブラ
ケット35の横巾より短くしているが、同一巾のものとし
てもよい。ブラケット35の横巾は新聞印刷用の１頁巾刷
版の巾サイズの半分となっており、該当する数種の刷版
の巾の内、最小巾の大きさよりさらに小さな巾寸法とな
っている。
【００１１】刷版30は図５に示すように両端部に係止部
30ａが鋭角に折り曲げ形成されており、刷版吊下部材31
への取り付けに際しては図６に示すように係止部30ａが
上向きとなるように刷版の表面側を内向きにして略Ｕ字
状に湾曲させたうえで、係止部30ａを引掛爪38の上面に
その弾性反力により引っ掛けるようになっている。すな
わち、前記のように刷版を略Ｕ字状に湾曲させ、両係止
部30ａを手で保持し、その間隔を両引掛爪38の間隔より
も小さくしてその下方よりクランプ部材41をばね40に抗
して押し上げるようにして差し込んだ後、保持を解放す
ると、刷版30の両係止部30ａがその反撥力で両引掛爪38
に引っ掛かり、この引っ掛かった刷版30の両係止部30ａ
はその後ばね40により復帰するクランプ部材41により押
圧されてクランプされる。したがって、刷版30の担持は
きわめて安定し、移送途中での脱落等は起こらない。刷
版30はこのようにして複数ある刷版吊下部材31によって
多数枚担持され、その移送中に吊り下げ状態で貯蔵され
る。また、刷版吊下部材31で吊り下げられ担持された刷
版30は図１から明らかのように使用されるどのサイズの
ものでも循環移送に際して、対向側の端部が干渉したり
することなく、左右でうまくすれ違いながら移送され
る。
30ａが鋭角に折り曲げ形成されており、刷版吊下部材31
への取り付けに際しては図６に示すように係止部30ａが
上向きとなるように刷版の表面側を内向きにして略Ｕ字
状に湾曲させたうえで、係止部30ａを引掛爪38の上面に
その弾性反力により引っ掛けるようになっている。すな
わち、前記のように刷版を略Ｕ字状に湾曲させ、両係止
部30ａを手で保持し、その間隔を両引掛爪38の間隔より
も小さくしてその下方よりクランプ部材41をばね40に抗
して押し上げるようにして差し込んだ後、保持を解放す
ると、刷版30の両係止部30ａがその反撥力で両引掛爪38
に引っ掛かり、この引っ掛かった刷版30の両係止部30ａ
はその後ばね40により復帰するクランプ部材41により押
圧されてクランプされる。したがって、刷版30の担持は
きわめて安定し、移送途中での脱落等は起こらない。刷
版30はこのようにして複数ある刷版吊下部材31によって
多数枚担持され、その移送中に吊り下げ状態で貯蔵され
る。また、刷版吊下部材31で吊り下げられ担持された刷
版30は図１から明らかのように使用されるどのサイズの
ものでも循環移送に際して、対向側の端部が干渉したり
することなく、左右でうまくすれ違いながら移送され
る。
【００１２】図１でＳＷ１，ＳＷ２はモータの駆動開
始、駆動停止を行うための操作スイッチで、下方作業床
面３及び上方作業床面４においてそれぞれ作業者が操作
可能なように下方印刷ユニット１ａ，１ｂ及び上方印刷
ユニット１ｃ，１ｄにそれぞれ対応した支柱10等の適所
に設けられている。
始、駆動停止を行うための操作スイッチで、下方作業床
面３及び上方作業床面４においてそれぞれ作業者が操作
可能なように下方印刷ユニット１ａ，１ｂ及び上方印刷
ユニット１ｃ，１ｄにそれぞれ対応した支柱10等の適所
に設けられている。
【００１３】この実施の形態の作用を説明する。まず、
下方作業床面３上で操作スイッチＳＷ１をオンしてモー
タ25を駆動し、ローラチェーン17を循環移動させると、
該ローラチェーン上の刷版吊下部材31がローラチェーン
17の垂直部コースでは上下方向に、また水平部コースで
は左右方向に移動して送られる。適当な空の刷版吊下部
材31が下方作業床面３上の水平部コースの刷版吊り下げ
作業に都合のよい位置にきたら操作スイッチＳＷ１をオ
フにしてモータ25を停止させ、ローラチェーン17の循環
移動を止める。次に、この空の刷版吊下部材31に作業者
は手作業で前記したような手順で刷版を吊り下げ担持さ
せる。予め多数枚の刷版30を刷版吊下部材31に吊り下げ
担持させて貯蔵する場合にはこの吊り下げ担持作業を繰
返し行う。図２はこの貯蔵状態を示す。
下方作業床面３上で操作スイッチＳＷ１をオンしてモー
タ25を駆動し、ローラチェーン17を循環移動させると、
該ローラチェーン上の刷版吊下部材31がローラチェーン
17の垂直部コースでは上下方向に、また水平部コースで
は左右方向に移動して送られる。適当な空の刷版吊下部
材31が下方作業床面３上の水平部コースの刷版吊り下げ
作業に都合のよい位置にきたら操作スイッチＳＷ１をオ
フにしてモータ25を停止させ、ローラチェーン17の循環
移動を止める。次に、この空の刷版吊下部材31に作業者
は手作業で前記したような手順で刷版を吊り下げ担持さ
せる。予め多数枚の刷版30を刷版吊下部材31に吊り下げ
担持させて貯蔵する場合にはこの吊り下げ担持作業を繰
返し行う。図２はこの貯蔵状態を示す。
【００１４】前記の吊り下げ担持作業の後、作業者は刷
版30をもたないで図示しない階段を昇り、上方作業床面
４に移動する。そして作業者は上方作業床面４上で操作
スイッチＳＷ２をオンしてモータ25を駆動し、停止させ
てあるローラチェーン17を再び循環移動させ、下方作業
床面３上で刷版吊下部材31に吊り下げ担持された刷版30
を上方へ移動させる。そしてこの刷版30が上方作業床面
４上の刷版を容易に取り外し作業のできる位置に到達し
たら操作スイッチＳＷ２をオフにしてモータ25を停止さ
せ、ローラチェーン17の循環移動を止める。しかる後、
この刷版吊下部材31に吊り下げ担持された刷版30を前記
したような手順でその下方から取り外して受け取り、上
方作業床面４上においてこれと対応した位置にある上方
印刷ユニット１ｃの印刷胴をなす版胴に装着する。この
ような手順で貯蔵されている刷版30を必要により順次、
刷版吊下部材31に吊り下げ担持されて上方向へ送られる
ときに取り外して受け取り、版胴へ装着する。
版30をもたないで図示しない階段を昇り、上方作業床面
４に移動する。そして作業者は上方作業床面４上で操作
スイッチＳＷ２をオンしてモータ25を駆動し、停止させ
てあるローラチェーン17を再び循環移動させ、下方作業
床面３上で刷版吊下部材31に吊り下げ担持された刷版30
を上方へ移動させる。そしてこの刷版30が上方作業床面
４上の刷版を容易に取り外し作業のできる位置に到達し
たら操作スイッチＳＷ２をオフにしてモータ25を停止さ
せ、ローラチェーン17の循環移動を止める。しかる後、
この刷版吊下部材31に吊り下げ担持された刷版30を前記
したような手順でその下方から取り外して受け取り、上
方作業床面４上においてこれと対応した位置にある上方
印刷ユニット１ｃの印刷胴をなす版胴に装着する。この
ような手順で貯蔵されている刷版30を必要により順次、
刷版吊下部材31に吊り下げ担持されて上方向へ送られる
ときに取り外して受け取り、版胴へ装着する。
【００１５】下方作業床面３上での刷版30の吊り下げ担
持作業と上方作業床面４上での刷版30の取外し作業が並
行して行われる場合は相互に連繋した安全確認が必要で
あるが、このような安全確認は操作スイッチＳＷ１，Ｓ
Ｗ２のそれぞれにモータ25の駆動をロックする公知の安
全回路を組み込むことにより行われている。
持作業と上方作業床面４上での刷版30の取外し作業が並
行して行われる場合は相互に連繋した安全確認が必要で
あるが、このような安全確認は操作スイッチＳＷ１，Ｓ
Ｗ２のそれぞれにモータ25の駆動をロックする公知の安
全回路を組み込むことにより行われている。
【００１６】図７はこの発明の刷版移送貯蔵装置を異な
る実施の形態に設置した例を示す正面図、図８はその平
面図である。すなわち、この例では前記の実施の形態の
輪転機１が製版室51と連繋して複数組並設されており、
これら輪転機１の上方作業床面４上の付近において複数
の刷版30を所定間隔をおいて担持して製版室51から各輪
転機１間にわたり水平方向に循環して移動する無端状の
ローラチェーン52が設置されている。このローラチェー
ン52は横方向へ大きく曲がることができる性質があり、
容易に曲線移動することができ、刷版吊下部材31の移動
コースを自由に設定することが可能である。したがっ
て、通常、輪転機列から離れた場所にある製版室51に刷
版30を刷版吊下部材31に吊り下げる作業場所を設け、輪
転機列の印刷ユニットの印刷胴の軸方向一側の上方作業
床面４上に刷版30の取外し作業場所を設けることが可能
である。そのため作業人員が減少し作業効率の向上が期
待できる。ローラチェーン52が駆動モータにより移動さ
れるようになっている点やローラチェーン52には刷版吊
下部材31が複数個その長さ方向に所定間隔をおいて設け
られている点、等は前記実施の形態と同様である。この
実施の形態では２組の上方印刷ユニット１ｃ，１ｄに刷
版30を移送するとともに、多数の刷版30の貯蔵を可能と
している。
る実施の形態に設置した例を示す正面図、図８はその平
面図である。すなわち、この例では前記の実施の形態の
輪転機１が製版室51と連繋して複数組並設されており、
これら輪転機１の上方作業床面４上の付近において複数
の刷版30を所定間隔をおいて担持して製版室51から各輪
転機１間にわたり水平方向に循環して移動する無端状の
ローラチェーン52が設置されている。このローラチェー
ン52は横方向へ大きく曲がることができる性質があり、
容易に曲線移動することができ、刷版吊下部材31の移動
コースを自由に設定することが可能である。したがっ
て、通常、輪転機列から離れた場所にある製版室51に刷
版30を刷版吊下部材31に吊り下げる作業場所を設け、輪
転機列の印刷ユニットの印刷胴の軸方向一側の上方作業
床面４上に刷版30の取外し作業場所を設けることが可能
である。そのため作業人員が減少し作業効率の向上が期
待できる。ローラチェーン52が駆動モータにより移動さ
れるようになっている点やローラチェーン52には刷版吊
下部材31が複数個その長さ方向に所定間隔をおいて設け
られている点、等は前記実施の形態と同様である。この
実施の形態では２組の上方印刷ユニット１ｃ，１ｄに刷
版30を移送するとともに、多数の刷版30の貯蔵を可能と
している。
【００１７】この実施の形態では製版室51で製版された
刷版30をローラチェーン52上の刷版吊下部材31に吊り下
げて担持させ、該刷版を必要とする各輪転機１の上方作
業床面４上に移送し、作業者にそこの停止位置刷版を受
け取れるようにしたものである。
刷版30をローラチェーン52上の刷版吊下部材31に吊り下
げて担持させ、該刷版を必要とする各輪転機１の上方作
業床面４上に移送し、作業者にそこの停止位置刷版を受
け取れるようにしたものである。
【００１８】尚、前記実施の形態で示した構成は好まし
い一例を示し、細部の構成は実施に際して種々に変更し
たり修正したりすることができるものである。
い一例を示し、細部の構成は実施に際して種々に変更し
たり修正したりすることができるものである。
【００１９】
【発明の効果】この発明は前記のような構成からなるの
で、複数の印刷ユニットを上下方向に積層して構成され
る輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送ができ
るとともに、多数の刷版の貯蔵もできる。そのため上方
作業床面上で使用準備中の刷版を一時保有させるととも
に、所望の刷版を選択し都合のよい順序で取り外して版
胴に装着することができる。したがって、上方印刷ユニ
ットで使用する刷版を下方作業床面から上方作業床面に
作業者が手にもって運び上げる必要がないので作業の効
率が向上するとともに、労働安全性も改善されるという
優れた効果がある。
で、複数の印刷ユニットを上下方向に積層して構成され
る輪転機の上方印刷ユニットに対する刷版の移送ができ
るとともに、多数の刷版の貯蔵もできる。そのため上方
作業床面上で使用準備中の刷版を一時保有させるととも
に、所望の刷版を選択し都合のよい順序で取り外して版
胴に装着することができる。したがって、上方印刷ユニ
ットで使用する刷版を下方作業床面から上方作業床面に
作業者が手にもって運び上げる必要がないので作業の効
率が向上するとともに、労働安全性も改善されるという
優れた効果がある。
【図１】この発明の一実施の形態を示す輪転機の概略正
面図である。
面図である。
【図２】同上の輪転機の一部の概略側面図である。
【図３】刷版吊下部材の拡大側面図である。
【図４】刷版吊下部材の拡大正面図である。
【図５】刷版の湾曲前の斜視図である。
【図６】刷版の湾曲させて引掛爪に引っ掛け前の状態の
斜視図である。
斜視図である。
【図７】この発明の刷版移送貯蔵装置を異なる実施の形
態に設置した例を示す正面図である。
態に設置した例を示す正面図である。
【図８】同上の平面図である。
１ 輪転機 １ａ，１ｂ，１ｃ，１
ｄ 印刷ユニット ２ 走行紙 ３ 下方作業床面 ４，５ 上方作業床面 ６，７ 手摺り 10 支柱 17，52 ローラチェー
ン 25 駆動モータ 30 刷版 30ａ 係止部 31 刷版吊下部材 38 刷版引掛爪 40 ばね 41 クランプ部材 51 製版室 ＳＷ１，ＳＷ２ 操作スイッチ
ｄ 印刷ユニット ２ 走行紙 ３ 下方作業床面 ４，５ 上方作業床面 ６，７ 手摺り 10 支柱 17，52 ローラチェー
ン 25 駆動モータ 30 刷版 30ａ 係止部 31 刷版吊下部材 38 刷版引掛爪 40 ばね 41 クランプ部材 51 製版室 ＳＷ１，ＳＷ２ 操作スイッチ
Claims (4)
- 【請求項１】 複数の印刷ユニットを上下方向に積層
し、走行紙を下方印刷ユニットから上方印刷ユニットへ
通紙して印刷するようになっているとともに、各印刷ユ
ニットに対応した下方作業床面及び上方作業床面を該ユ
ニットの四周に具えた輪転機に設置されるものであっ
て、 複数の刷版を所定間隔をおいて担持して下方作業床面上
から上方作業床面上までの上下方向に循環して移動する
無端状の刷版移送手段と、この刷版移送手段で移送され
る刷版を下方作業床面上及び上方作業床面上での停止位
置で受け取れるように該刷版移送手段を停止可能に移動
する駆動部材とを具えたことを特徴とする刷版移送貯蔵
装置。 - 【請求項２】 複数の印刷ユニットを上下方向に積層
し、走行紙を下方印刷ユニットから上方印刷ユニットへ
通紙して印刷するようになっているとともに、各印刷ユ
ニットに対応した下方作業床面及び上方作業床面を該ユ
ニットの四周に具えた輪転機が製版室と連繋して複数組
並設されている装置に設置されるものであって、 これら輪転機の印刷ユニットを構成する印刷胴の軸方向
一側の上方作業床面上の付近において複数の刷版を所定
間隔をおいて担持して前記製版室から各輪転機間にわた
り水平方向に循環して移動する無端状の刷版移送手段
と、この刷版移送手段で移送される刷版を各輪転機の上
方作業床面上での停止位置で受け取れるように該刷版移
送手段を停止可能に移動する駆動部材とを具えたことを
特徴とする刷版移送貯蔵装置。 - 【請求項３】 刷版移送手段が、刷版を着脱可能に担持
して吊り下げる刷版吊下部材を所定の間隔で複数個設け
ている請求項１又は２記載の刷版移送貯蔵装置。 - 【請求項４】 刷版吊下部材が、移送手段に取り付けら
れたブラケットと、該ブラケットの下端部に相対向して
取り付けられ、略Ｕ字状に湾曲させた刷版の両端部を引
っ掛ける引掛爪と、該引掛爪に引っ掛けられた刷版の両
端部を引掛爪とでクランプするクランプ部材とを有して
いる請求項３記載の刷版移送貯蔵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11602896A JPH09300577A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 刷版移送貯蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11602896A JPH09300577A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 刷版移送貯蔵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09300577A true JPH09300577A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14676979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11602896A Withdrawn JPH09300577A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 刷版移送貯蔵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09300577A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000303047A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-10-31 | Hitachi Kasei Polymer Co Ltd | 接着剤組成物 |
| JP2006528565A (ja) * | 2003-07-25 | 2006-12-21 | ゴス インターナショナル モンタテール ソシエテ アノニム | スリーブ状カバーのための搬送装置 |
| DE102008036053A1 (de) * | 2008-08-01 | 2010-02-04 | Manroland Ag | Rollenrotationsdruckmaschine |
| DE102008043844A1 (de) * | 2008-11-19 | 2010-05-27 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Vorrichtung zum Transport von Druckformen |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP11602896A patent/JPH09300577A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000303047A (ja) * | 1999-04-20 | 2000-10-31 | Hitachi Kasei Polymer Co Ltd | 接着剤組成物 |
| JP2006528565A (ja) * | 2003-07-25 | 2006-12-21 | ゴス インターナショナル モンタテール ソシエテ アノニム | スリーブ状カバーのための搬送装置 |
| DE102008036053A1 (de) * | 2008-08-01 | 2010-02-04 | Manroland Ag | Rollenrotationsdruckmaschine |
| DE102008043844A1 (de) * | 2008-11-19 | 2010-05-27 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Vorrichtung zum Transport von Druckformen |
| DE102008043844B4 (de) * | 2008-11-19 | 2013-12-24 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Vorrichtung zum Transport von Druckformen |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |