JPH09300573A - 電鋳製薄状金属板およびその製造方法 - Google Patents

電鋳製薄状金属板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09300573A
JPH09300573A JP18410796A JP18410796A JPH09300573A JP H09300573 A JPH09300573 A JP H09300573A JP 18410796 A JP18410796 A JP 18410796A JP 18410796 A JP18410796 A JP 18410796A JP H09300573 A JPH09300573 A JP H09300573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin metal
metal plate
original plate
ribs
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18410796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939785B2 (ja
Inventor
Hiroshi Shimazu
博士 嶋津
Hiroshi Nakagawa
宏史 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Hitachi Maxell Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP18410796A priority Critical patent/JP3939785B2/ja
Priority to DE1997126869 priority patent/DE19726869A1/de
Publication of JPH09300573A publication Critical patent/JPH09300573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939785B2 publication Critical patent/JP3939785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Screen Printers (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 版離れを良好にする印刷用メタルマスクを得
る。 【解決手段】 所望パターンの開口部1を有するマスク
基板2の印刷面側に、微細ピッチで連続状のリブ3を形
成する。その製造に際しては、リブ3および開口部1の
パターンに対応する微細な溝6を有するガラス原板4を
使用する。ガラス原板4の溝6内のみに導電性のメッキ
用下地8を形成する。次いでガラス原板4の溝6内のメ
ッキ用下地8に電鋳し、電鋳後ガラス原板4から剥離す
ることにより上記構成のメタルマスクを得る。印刷時に
被印刷物に対しリブ3を介して密着することになるの
で、被印刷物から離し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、ICや
LSI用プリント配線等のスクリーン印刷等に好適に使
用される印刷用メタルマスク、ICリードフレーム、イ
ンクジェットノズル、蒸着用マスク、シートコイル、薄
型平面アンテナ、ロータリーエンコーダ、その他これら
に類する電鋳製薄状金属板およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電鋳製薄状金属板、例えば、印
刷用メタルマスクを電鋳により製造するに際しては、図
9(A)ないし(C)に示すように、まず母型20の表
面に所望パターンのフォトレジスト21をパターンニン
グ形成し、次いで母型20のフォトレジスト21で覆わ
れていない表面に電着層22を電着形成し、次いで電着
層22の表面を研摩した後母型20から電着層22を剥
離して所望パターンの開口部1を有する印刷用メタルマ
スクを得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来例のメタルマスクの製造方法では、フォトレジスト2
1でマスク基板2の開口部1・1間の線幅を規制するの
で、比較的再現性に優れる精密な微細パターンが得られ
るが、一枚毎に母型20が必要であり高価となる。また
微細な開口パターンの精度がフォトレジスト21の現像
性能あるいは厚さ等に左右され、現像されたフォトレジ
スト21の一部23が図9(A)の拡大図に示すごとく
露光不足により母型20との密着力が不足していた場合
母型20から剥がれることにより欠けが発生したり、ピ
ット24の発生等により不良発生が起こすおそれがあっ
た。さらに、フォトレジストによるパターンニング時
に、室温や露光時間、現像時の条件等によってもフォト
レジストの定着性等に影響を与えるため、これらを厳密
に管理する必要があった。
【0004】本発明の目的はこうした問題を解消するた
めになされたもので、薄状でありながら強度を確保でき
る電鋳製薄状金属板を提供するにある。また本発明の目
的は、かかる電鋳製薄状金属板を簡単にかつ高精度に、
しかも原板の繰り返し使用を可能にすることにより低コ
ストで製造できる電鋳製薄状金属板の製造方法を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電鋳製薄状金属
板は、所望パターンの開口部1を有する導電性材料から
なる薄状金属板本体2の片面に、微小ピッチで連続状の
リブ3を一体形成してあることを特徴とする。
【0006】本発明は、上記構成の電鋳製薄状金属板を
製造するに際し、非導電性の原板4の表面の薄状金属板
の開口部1となる部分を除く箇所に、前記リブ3のパタ
ーンに対応する微細な溝6を微小ピッチで連続状に形成
する工程と、原板4の溝6内のみに導電性のメッキ用下
地8を形成する工程と、原板4の溝6内のメッキ用下地
8に、溝6の深さを越えて、隣接する溝6・6を越えた
電鋳金属どうしがそれぞれ連続的につながる高さにまで
電鋳して前記リブ3および開口部1を有する薄状金属板
本体2を電着形成する工程と、原板4から薄状金属板本
体2をリブ3ごと剥離する工程とからなることを特徴と
する。上記溝6に代えて、多数の微小凹部9群を連鎖状
に形成することもできる。
【0007】
【作用】薄状金属板本体2の片面に微小ピッチで連続状
のリブ3を形成してあると、薄状でも適度な強度、特に
曲げ強度を有する薄状金属板が得られる。
【0008】薄状金属板を製造するに際し、薄状金属板
本体2を剥離した後の原板4は再使用することができ
る。前述した従来の電鋳によるメタルマスクのごときフ
ォトレジストを使用しないで、微細な溝6または凹部9
群を有する原板4を使用するとともに該溝6または凹部
9にメッキ用下地8を形成して電鋳するので、フォトレ
ジストの現像性、厚さやパターンニング時の条件管理な
どに関係なく、母型とフォトレジストとの密着度低下や
特に開口部2の周縁においてピット等が発生せず、さら
にパターン化された原板を繰り返し再使用できるため、
寸法精度等において再現性に優れた、高精度の精密微細
な開口パターンを得る。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1ないし図3は本発明を印刷用メタル
マスクに適用した場合の第1実施例を示す。図1は印刷
用メタルマスクの一部を示し、これは所望パターンの開
口部1を有する薄状金属板本体即ちマスク基板2の印刷
面2a側に、微小ピッチで連続状のリブ3を形成してい
る。リブ3は、メタルマスクの電鋳時に電極(陰極)の
役目を兼ねさせるために連続状にかつ導電性材料で形成
する必要がある。例えば、マスク基板2の厚みtは50
μmである。開口部1の開口幅wは、パターンの形状、
大きさによって種々異なるが、例えば、30〜70μm
である。リブ3は網目状に形成し、このリブ3のマスク
基板2の印刷面2aからの突出高さhは0.5〜2μm、
リブ3の幅qは5〜10μm、リブ3とリブ3との間隔
pは5〜10μmである。
【0010】図2(A)ないし(G)はかかる印刷用メ
タルマスクの電鋳製品を得るまでの工程図を示す。先
ず、図2(A)のように、ガラス製の原板4の一表面側
に、スパッタリング等の方法で均一にクロム薄膜を形成
するとともに、この原板4のクロム薄膜の表面に、EB
描画やパターンジェネレータ描画等により、開口部1の
パターンに対応する部分を除く箇所に上記印刷用メタル
マスクのリブ3のパターンに対応してクロム薄膜を除去
したパターンをもつクロムマスク5を作成する。次い
で、図2(B)のように原板4の表面のクロムマスク5
で覆われていない部分をフッ化水素酸を含むガラス腐食
液で腐食した後クロム膜を除去することによって、図2
(C)および図3に示すように、印刷用メタルマスクの
開口部1となる部分を除く箇所にリブ3のパターンに対
応する網目状の微細な溝6を形成する。例えば、溝6の
開口幅aは10μm、溝6と溝6の間隔bは10μm、
溝6の深さdは0.7μmである。開口部1に相当する所
は、パターンの形状、大きさに応じて、溝6の存在しな
い平坦部となっている。次いで、図2(D)のように、
原板4の表面および溝6内に銀鏡反応等の化学鍍金で銀
薄膜7を形成する。次いで、水を含ませたスポンジで原
板4の表面の銀薄膜7のみを除去することにより、図2
(E)のように溝6内のみに銀薄膜からなる導電性のメ
ッキ用下地8を形成する。
【0011】次いで、通常のスルファミン酸ニッケル浴
中で、この連続する溝6内のメッキ用下地8を電極とし
て、このメッキ用下地8からニッケルを成長させて図2
(F)のように原板4の溝6内のメッキ用下地8に溝6
の深さを越える高さにまで電鋳し、更に電鋳ニッケルが
溝6の深さを越えた後も成長し続けさせることで、隣接
する溝6・6を越えた電鋳ニッケルどうしがそれぞれ連
続的につながって、溝6内に印刷用メタルマスクのリブ
3を形成するとともに、原板4の表面上にリブ3どうし
をつなぐマスク基板2、および開口部1を形成する。こ
のように微細な溝6を有する非導電性の原板4を使用
し、その溝6にメッキ用下地8を形成した後に、リブ3
およびマスク基板2を電着形成するので、従来のフォト
レジストを使用する電鋳法に比べて、寸法精度のきわめ
て高い精密微細パターンを有する印刷用メタルマスクを
得ることができる。特に、開口部1の周縁部分について
は、フォトレジストをパターンニングして電鋳形成する
ものに比べて、レジストの密着状態や現像性能に影響さ
れることなく、ピットや欠けの無い高精度のパターンを
形成することができた。スルファミン酸ニッケル浴の組
成とメッキ条件の一例を示す。 スルファミン酸ニッケル 450g/l 塩化ニッケル 40g/l ホウ酸 30g/l 浴温 50℃ pH 4.0〜4.5 電流密度 5A/dm2
【0012】次いで、原板4からマスク基板2をリブ3
とともに剥離する(図2(G))。その際、化学鍍金銀
の網目状のメッキ下地8は、原板4との付着力が弱いた
め、リブ3側に付着したまま、原板4から剥離される。
剥離後、リブ3に付着したメッキ下地8はシアン化ナト
リウムで陽極電解することにより、リブ3から除去する
ことができる。このメッキ下地8の除去により、メッキ
下地8の厚み分だけ低い突出高さを持つリブ3を得るこ
とができる。しかし、必ずしもメッキ下地8を除去する
必要はなく、リブ3に付着させたままでも使用すること
ができる。
【0013】このようにして得られた印刷用メタルマス
クはマスク基板2の印刷面側に微小ピッチで連続状のリ
ブ3を形成してあるので、薄状のメタルマスクも曲げ強
度を確保できる。また、印刷用メタルマスクは、スクリ
ーン印刷に際し、マスク枠に張ったうえで、プリント基
板など被印刷物(印刷対象物)の上に置かれ、クリーム
はんだをスキージの移動によりメタルマスクの開口部1
に充てんし、被印刷物に転写させるのであるが、その
際、メタルマスクの印刷面にリブ3を形成してあるた
め、被印刷物に対しリブ3を介して密着することになる
ので被印刷物から離し易くなるという版離れ性に優れる
ものとなり、またマスク枠に食いつきやすくて強固に枠
張りすることができる。さらに、印刷されるクリームは
んだやタングステンペースト等の導電性ペーストの粒径
は約5〜6μm程度であるが、リブ3はマスク基板2に
対して0.5〜2μm程度の極めて微小高さに形成してあ
るので、導電性ペーストの回り込みによるにじみ発生等
のおそれもなく、高精度な印刷を可能にする。
【0014】(第2実施例)図4ないし図7は本発明の
第2実施例を示す。この実施例では、各開口部1を網目
状に形成する以外は第1実施例のものと同様である。す
なわち、この実施例の印刷用メタルマスクは図4にその
一部を示すように、マスク基板2および開口部1内の網
目線1aの印刷面側に網目状のリブ3を形成し、網目線
1aの網目はリブ3の網目大きさよりも大きく形成す
る。このメタルマスクを使用して、たとえば、スクリー
ン印刷する場合は、インキやクリームはんだ等の導電性
ペーストが網目状の開口部1から吐出することになる。
開口部1を網目状に形成すると、開口部1が長孔などの
大きい開口幅に形成される場合も網目線1aによる補強
機能によって、マスク基板2が開口部1でぺらぺらにな
るようなことがなくて強度を確保でき、取り扱いが容易
に行えるとともに、高精度の印刷を可能にする。また開
口部1は、図7に示すごとく、開口部1の中央にマスク
基板2とは独立したランド部を備えた環状に形成するこ
ともできる。更に、メッシュ一体型メタルマスクとし
て、網目線1aにより、開口部1を通しての導電性ペー
スト等の印刷量を規制できて高精度の印刷を行うことが
できる。
【0015】図5(A)ないし(G)はかかるメタルマ
スク電鋳製品を得るまでの工程図を示す。図5(C)お
よび図6に示すように、リブ3および開口部1のパター
ンに対応する微細な溝幅の溝6を形成したガラス製の原
板4を使用する。この原板4の製法としては第1実施例
の場合と同様にEB描画等を使用する方法である(図5
(A)および(B))。溝6の開口幅a、溝6と溝6の
間隔b、溝6の深さdは第1実施例の場合は同寸法であ
る。本実施例の場合、開口部1の開口幅wは0.5〜5mm
に設定したパターンとなっている。開口部1の網目線1
aと網目線1aの間隔は前記溝6の間隔bよりも大きく
て、たとえば、50〜500μmである。次いで、図5
(E)に示すように原板4の網目状の溝6内に導電性の
メッキ用下地8を形成する。これは、第1実施例の場合
と同様に、図5(D)のように化学鍍金で形成した銀薄
膜7を、スポンジで表面のみ除去し、溝6内のみに銀薄
膜7からなるメッキ用下地8を形成する。
【0016】次いで、通常のスルファミン酸ニッケル浴
中で、図5(F)のように原板4の溝6内のメッキ用下
地8に電鋳することにより、網目状のリブ3および網目
状の開口部1を有するマスク基板2を電着形成する。そ
の際、単位面積当りに電着される金属量はほぼ一定であ
り、開口部1の網目線1aの網目間隔はリブ3の間隔よ
りも数倍ないし数十倍も大きく設定してあるので、開口
部1の網目線1aが印刷面側にリブ3を付ける断面きの
こ形状に成長するだけで、網目線1aどうしがつながる
ようなことはなくて開口部1を網目状に形成することが
できる。この場合のスルファミン酸ニッケル浴の組成と
メッキ条件は第1実施例の場合と同様である。最後に、
図5(G)のように原板4からマスク基板2をリブ3お
よび網目線1aとともに剥離する。
【0017】(他の実施態様)上記した各実施例ではめ
っき用下地8を形成するに際し原板4の表面に銀鏡反応
等の化学鍍金で銀薄膜7を形成するが、これに代えて原
板4の表面にスパッタリングでパラジウム、金、銀など
の導電性薄膜を形成するもよい。この場合は原板4を表
面研磨することで溝6内を除く原板4の表面の導電性薄
膜のみを除去し、溝6内にのみ導電性薄膜を残してめっ
き用下地8を形成することになる。メッキ用下地8から
成長させる電鋳金属としてはニッケル以外に、ニッケル
−コドルト合金等のニッケル合金や銅等種々考えられ
る。原板4はガラス以外に、セラミックや合成樹脂など
の非導電性材料で形成することもできる。
【0018】上記した各実施例では原板4に溝6が縦線
と横線をクロスさせた網目状に形成されるが、これ以外
に、縦線のみ、または横線のみであってもよい。但し、
これら縦線のみ又は横線のみの溝6である場合、電鋳時
の電気的導通を図るために、原板4に形成した溝6・6
どうしを横断する導通用溝を形成する必要がある。その
ほかに、原板4に開口部1となる部分を除く箇所に溝6
を付けるに代えて多数の微小凹部9群を連鎖状に付ける
もよい。すなわち、図8に示す第3実施例のように原板
4の表面の開口部1のパターンに対応する箇所にフォト
レジスト膜10を形成したうえで、その原板4の表面に
ショットブラストを吹き付けて、その原板4のフォトレ
ジスト膜10で覆われている箇所以外の表面をすりガラ
ス状に加工することで開口部1に対応するフォトレジス
ト膜10以外の箇所の全面に微小凹部9群を連鎖状に形
成するものであってもよい。または原板4の表面の開口
部1のパターンに対応する箇所にクローム等でマスキン
グしたうえで、フッ化水素酸などでエッチングして不規
則な凹凸の付いた粗面に加工することで開口部1に対応
するフォトレジスト膜10以外の箇所の全面に微小凹部
9群を連鎖状に形成するものであってもよい。これらフ
ォトレジスト膜10やクローム等のマスキング膜はその
後除去して開口部1に対応する部分を露出させる。この
ようにして形成される多数の連鎖状の微小凹部9に銀等
の導電性薄膜からなるめっき用下地8が形成されるこ
と、そのめっき用下地8から電鋳を成長させることなど
は、上記実施例の溝6による場合と全く同様である。
【0019】電鋳製薄状金属板としては、上記した印刷
用メタルマスク以外に、ICリードフレーム、インクジ
ェットノズル、蒸着用マスク、シートコイル、薄型平面
アンテナ、ロータリーエンコーダなどにも同様に適用で
きる。その場合、リブ3の突出高さh(0.5〜1μm)
を含む金属板総厚が3μm程度の超薄状金属板製品をも
実現できるに至った。
【0020】
【発明の効果】本発明の電鋳製薄状金属板によれば、薄
状金属板本体2の片面に微小ピッチで連続状のリブ3を
一体形成してあるので、所望パターンの開口部1を有す
る薄状金属板にも適度な曲げ強度等の機械的強度を向上
できて印刷用メタルマスク、ICリードフレーム、イン
クジェットノズル、蒸着用マスク、シートコイル、薄型
平面アンテナ、ロータリーエンコーダなどの電鋳製品に
好適である。
【0021】本発明の電鋳製薄状金属板の製造方法によ
れば、薄状金属板の開口部1となる部分を除く箇所に微
細な溝6または凹部9を有する原板4を使用し、その溝
6または凹部9にメッキ用下地8を形成した後に、この
メッキ用下地8から成長させてリブ3および薄状金属板
本体2を電着形成するので、従来のフォトレジストを使
用する電鋳法に比べて、寸法精度のきわめて高い精密微
細パターンを有する薄状金属板を得ることができる。特
に、開口部1の周縁部分については、フォトレジストを
パターンニングして電鋳形成するものに比べて、レジス
トの密着状態や現像性能に影響されることなく、ピット
や欠けの無い高精度のパターンを形成することができ
る。
【0022】また、薄状金属板本体2を電鋳後、その片
面をエッチング加工などでリブ3を形成することも考え
られるが、これでは折角高精度に形成した開口部1の孔
壁面がエッチング液で荒らされることになるが、このよ
うな問題もなく高精度の薄状金属板を簡単に得ることが
できる。しかも、原板4は繰り返し使用できて製造コス
トを削減できる。同じ原板4を使用することにより、電
鋳浴の管理さえ厳密に行えば、常に安定したばらつきの
少ない薄状金属板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の印刷用メタルマスクの一部を破断
して示す斜視図である。
【図2】第1実施例の印刷用メタルマスクの製造工程図
である。
【図3】第1実施例に使用する原板の一部の斜視図であ
る。
【図4】第2実施例の印刷用メタルマスクの一部を破断
して示す斜視図である。
【図5】第2実施例の印刷用メタルマスクの製造工程図
である。
【図6】第2実施例に使用する原板の一部の斜視図であ
る。
【図7】第2実施例の印刷用メタルマスクの開口部の他
の態様例を、印刷面側から見た一部の拡大平面図であ
る。
【図8】第3実施例の原板の表面状態を示す一部斜視図
である。
【図9】従来例の電鋳製品の製造工程図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 薄状金属板本体(例えばマスク基板) 3 リブ 4 原板 6 溝 8 メッキ用下地 9 微小凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望パターンの開口部1を有する導電性
    材料からなる薄状金属板本体2の片面に、微小ピッチで
    連続状のリブ3を一体形成してあることを特徴とする電
    鋳製薄状金属板。
  2. 【請求項2】 所望パターンの開口部1を有する導電性
    材料からなる薄状金属板本体2の片面に、微小ピッチで
    連続状のリブ3を一体形成してある電鋳製薄状金属板を
    製造するに際し、 非導電性の原板4の表面の前記開口部1となる部分を除
    く箇所に、前記リブ3のパターンに対応する微細な溝6
    を微小ピッチで連続状に形成する工程と、 原板4の溝6内のみに導電性のメッキ用下地8を形成す
    る工程と、 原板4の溝6内のメッキ用下地8に、溝6の深さを越え
    て、隣接する溝6・6を越えた電鋳金属どうしがそれぞ
    れ連続的につながる高さにまで電鋳して前記リブ3およ
    び開口部1を有する薄状金属板本体2を電着形成する工
    程と、 原板4から薄状金属板本体2をリブ3ごと剥離する工程
    とからなることを特徴とする電鋳製薄状金属板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 所望パターンの開口部1を有する導電性
    材料からなる薄状金属板本体2の片面に、微小ピッチで
    連続状のリブ3を一体形成してある電鋳製薄状金属板を
    製造するに際し、 非導電性の原板4の表面の前記開口部1となる部分を除
    く箇所に、前記リブ3のパターンに対応するよう多数の
    微小凹部9群を連鎖状に形成する工程と、 原板4の凹部9内のみに導電性のメッキ用下地8を形成
    する工程と、 原板4の凹部9内のメッキ用下地8に、凹部9の深さを
    越えて、隣接する凹部9・9を越えた電鋳金属どうしが
    それぞれ連続的につながる高さにまで電鋳して前記リブ
    3および開口部1を有する薄状金属板本体2を電着形成
    する工程と、 原板4から薄状金属板本体2をリブ3ごと剥離する工程
    とからなることを特徴とする電鋳製薄状金属板の製造方
    法。
JP18410796A 1996-03-14 1996-06-24 電鋳製薄状金属板およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3939785B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18410796A JP3939785B2 (ja) 1996-03-14 1996-06-24 電鋳製薄状金属板およびその製造方法
DE1997126869 DE19726869A1 (de) 1996-06-24 1997-06-24 Elektro- oder galvanogeformte Metallfolie-, -dünnplatte oder -platte und Verfahren zu deren Herstellung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8733496 1996-03-14
JP8-87334 1996-03-14
JP18410796A JP3939785B2 (ja) 1996-03-14 1996-06-24 電鋳製薄状金属板およびその製造方法

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000080938A Division JP2000301727A (ja) 1996-03-14 2000-03-22 インクジェットノズル用のノズル基板の製造方法
JP2003270344A Division JP3771229B2 (ja) 1996-03-14 2003-07-02 インクジェットノズル用のノズル基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09300573A true JPH09300573A (ja) 1997-11-25
JP3939785B2 JP3939785B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=26428622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18410796A Expired - Fee Related JP3939785B2 (ja) 1996-03-14 1996-06-24 電鋳製薄状金属板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3939785B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7185419B2 (en) * 2002-05-31 2007-03-06 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of manufacturing a mask for evaporation
JP2009029101A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Samsung Electro Mech Co Ltd スクリーン印刷用マスク及びこれを用いたスクリーン印刷方法
JP2010110920A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Bonmaaku:Kk スクリーン印刷用メタルマスク及びその製造方法
CN102267302A (zh) * 2010-05-19 2011-12-07 加卢斯费迪南德吕施股份公司 面状的丝网材料和丝网
JP2012104625A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nec Corp 多層配線体の構造および製造方法
JP2018202748A (ja) * 2017-06-05 2018-12-27 株式会社ボンマーク メタルマスク、メタルメッシュ、ボール配列用メタルマスク及びそれらの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7185419B2 (en) * 2002-05-31 2007-03-06 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of manufacturing a mask for evaporation
JP2009029101A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Samsung Electro Mech Co Ltd スクリーン印刷用マスク及びこれを用いたスクリーン印刷方法
JP2010110920A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Bonmaaku:Kk スクリーン印刷用メタルマスク及びその製造方法
CN102267302A (zh) * 2010-05-19 2011-12-07 加卢斯费迪南德吕施股份公司 面状的丝网材料和丝网
JP2012104625A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nec Corp 多層配線体の構造および製造方法
JP2018202748A (ja) * 2017-06-05 2018-12-27 株式会社ボンマーク メタルマスク、メタルメッシュ、ボール配列用メタルマスク及びそれらの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3939785B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0061303A1 (en) Method of producing an orifice plate
EP0273552A2 (en) Method of making mandrels for use in a deposition process
EP0470232A1 (en) Three dimensional plating or etching process and masks therefor
US3809642A (en) Electroforming apparatus including an anode housing with a perforate area for directing ion flow towards the cathode
US3703450A (en) Method of making precision conductive mesh patterns
JPH08183151A (ja) メッシュ一体型メタルマスクの製造方法
JP3939785B2 (ja) 電鋳製薄状金属板およびその製造方法
JP3206246B2 (ja) 微小穴を有する金属部材の製造方法
JP3865085B2 (ja) 電鋳製品の製造方法
JP3120130B2 (ja) 印刷用メタルマスク版の製造方法
EP0894157B1 (en) Electroforming method, electroforming mandrel and electroformed product
JPH09279366A (ja) 微細構造部品の製造方法
JPH05220920A (ja) 印刷用メタルマスク版の製造方法
JP2004025709A (ja) スクリーン印刷版およびその製造方法
JP4863244B2 (ja) 印刷用メタルマスク
JP3771229B2 (ja) インクジェットノズル用のノズル基板の製造方法
JP2000301727A (ja) インクジェットノズル用のノズル基板の製造方法
JP3427332B2 (ja) 精密微細パターンを有する電鋳製品の製造方法
JPH08142334A (ja) インクジェット用ノズルプレートの製造方法
EP0713929B1 (en) Thin film pegless permanent orifice plate mandrel
JP4001973B2 (ja) メッシュ一体型のメタルマスクの製造方法
JP4674735B2 (ja) 電鋳メタルの製造方法
JPH04218690A (ja) 透孔を有する電鋳製品の製造方法
JPH06130676A (ja) スクリーン印刷用マスクの製造方法
JP2987389B2 (ja) スクリーン印刷用製版スクリーンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050705

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060524

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070111

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20070124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070329

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees