JPH09300227A - コンパウンド塗布具 - Google Patents

コンパウンド塗布具

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JPH09300227A
JPH09300227A JP14080396A JP14080396A JPH09300227A JP H09300227 A JPH09300227 A JP H09300227A JP 14080396 A JP14080396 A JP 14080396A JP 14080396 A JP14080396 A JP 14080396A JP H09300227 A JPH09300227 A JP H09300227A
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JP
Japan
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compound
cells
polyurethane foam
applicator
cell
Prior art date
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Application number
JP14080396A
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English (en)
Inventor
Katsuji Nakamura
勝司 中村
Riyuutarou Hidaka
隆太郎 日▲だか▼
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SOFT KYUKYU CORP KK
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SOFT KYUKYU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布具を手で持って塗装面をコンパウンドで
処理したときに、コンパウンドの平滑性付与効果や、艶
出し効果などを十分に発揮させて、処理面をきれいに仕
上げることができるようにする。 【解決手段】 気泡構造の単位としてのセルが完全なオ
ープンセル構造になった三次元網目構造を持ち、セル数
が16〜100(個/25mm)であるポリウレタン発
泡体1でなる。ポリウレタン発泡体の密度が25〜90
(kg/m3 )であることが望ましい。ポリウレタン発
泡体が一軸方向に圧縮されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨剤を含むコン
パウンドを自動車ボディの塗装面などに塗布することに
用いられる塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの塗装面の傷痕にコンパウ
ンドを塗布して補修する場合、コンパウンドの塗布具と
しては従来よりスポンジや綿タオルなどが用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンパ
ウンドの付着したスポンジを手で持って塗装面の傷付き
箇所に擦りつけて塗布すると、手の指で強く押圧した箇
所が他の箇所に比べて強く押圧され、処理面(塗装面)
が局部的に強く擦られるので、コンパウンドに含まれる
研磨剤で処理面が傷付いて白っぽくなったり、コンパウ
ンドが処理面の傷付き箇所に均一に塗布されなくなって
コンパウンドによる艶出し効果や処理面に対する平滑性
付与効果が良好に発揮されなかったり、コンパウンドの
研削性が十分に発揮されなくなって傷がきれいに消失し
なかったりするという問題があった。
【0004】綿タオルを用いて処理を行ったときには、
長時間に亘って擦り込まない限り処理面への傷付きが問
題になることはないが、処理面の艶を出すために長時間
に亘って擦り込むと処理面に傷が付いたり、処理面を平
滑に仕上げにくくなったりするという問題があった。
【0005】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、当該塗布具を手で持って塗装面のような処理面
をコンパウンドで処理したときに、コンパウンドの平滑
性付与効果を十分に発揮させることができ、また、コン
パウンドの艶出し効果を十分に発揮させることができて
処理面をきれいに仕上げることのできるコンパウンド塗
布具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンパウン
ド塗布具は、気泡構造の単位としてのセルが完全なオー
プンセル構造になった三次元網目構造を持ち、セル数が
16〜100(個/25mm)であるポリウレタン発泡
体でなる、というものである。ポリウレタン発泡体はき
わめて多くのセルが集合した気泡構造を持っており、そ
の気泡構造の単位としてのセルについては、独立気泡の
セルと連続気泡のセルとに分類することができる。独立
気泡のセルはそれを形成している膜(セル膜)で囲まれ
ているに対し、連続気泡のセルについては、セル膜で完
全には囲まれていないで隣接するセルと連絡している。
本発明に係るコンパウンド塗布具においては、ポリウレ
タン発泡体における個々のセルが連続気泡のセルになっ
ており、しかも、個々のセルは完全なオープンセル構造
になっている。
【0007】「オープンセル構造」とは、ポリウレタン
発泡体を形成している独立気泡または連続気泡のセルの
セル膜を部分的にではなく完全に除去することによって
形成されるセル構造のことであり、そのようなオープン
セル構造は、独立気泡または連続気泡のポリウレタン発
泡体を物理的に処理することによって得ることができ
る。オープンセル構造を持ったポリウレタン発泡体につ
いては、互いに隣接するセルの相互間にセル膜は存在せ
ず、隣接するセル同士が所謂ネットのような網目構造を
形成してつながっている。このため、立体的なセルの集
合体は、三次元網目構造を有している。
【0008】また、本発明に係るコンパウンド塗布具
は、セル数が16〜100(個/25mm)であるポリ
ウレタン発泡体でなる。ここでいうセル数(セルサイ
ズ)は、長さ25mmの直線上にセルを数珠つなぎ状態
で互いに接触させて並べたときに何個のセルが存在でき
るか、という概念である。たとえばセル数が20(個/
25mm)であれば、図1に説明的に示したように、1
つのセル10の大きさは、長さ25mmの直線L上にセ
ル10を数珠つなぎ状態で互いに接触させて20個のセ
ル…が存在できる大きさに相当する。セル数が16(個
/25mm)よりも小さいと、三次元網目構造を形成し
てつながっているオープンセル構造の空隙が大きくなり
すぎ、適量のコンパウンドをポリウレタン発泡体に保持
させにくくなり、また、処理面にコンパウンドを万遍な
く擦り付けにくくなる。セル数が100(個/25m
m)より大きいと、三次元網目構造を形成してつながっ
ているオープンセル構造の空隙が小さくなりすぎ、ポリ
ウレタン発泡体の内層部にコンパウンドが入りにくくな
るので、コンパウンド保持性が低下する。
【0009】ポリウレタン発泡体としては、ポリエステ
ル系であってもポリエーテル系であってもよい。ポリエ
ーテル系ポリウレタン発泡体は、耐油性に関してポリエ
ステル系ポリウレタン発泡体よりも劣るため水系のコン
パウンドについての使用に適し、また、ポリエステル系
ポリウレタン発泡体は、耐水性に関してポリエーテル系
ポリウレタン発泡体よりも劣るため油系のコンパウンド
についての使用に適する。また、ポリエーテル系ポリウ
レタン発泡体およびポリエステル系ポリウレタン発泡体
はいずれも柔軟性や弾力性、復元性などの物理的性質に
関してもコンパウンド塗布具に適している。
【0010】したがって、本発明の塗布具を手で持って
自動車ボディの塗装面のような処理面にコンパウンドを
塗布するというような処理を行うと、その塗布具を手で
持ったときの指の押圧力がポリウレタン発泡体のクッシ
ョン性により広い範囲に分散されるようになり、処理面
が局部的に強く擦られてコンパウンドによる艶出し効果
や処理面に対する平滑性付与効果が良好に発揮されなく
なるという事態が起こりにくく、また、コンパウンドの
研削性が十分に発揮されなくなって傷痕がきれいに消失
しなかったりするという事態が起こりにくい。
【0011】このような本発明のコンパウンド塗布具に
おいては、ポリウレタン発泡体の密度が25〜90(k
g/m3 )であることが望ましい。密度が25(kg/
3)よりも小さいと、三次元網目構造を形成してつな
がっているオープンセル構造の空隙が大きくなりすぎ、
適量のコンパウンドをポリウレタン発泡体に保持させに
くくなり、また、処理面にコンパウンドを万遍なく擦り
付けにくくなる。密度が90(kg/m3 )より大きい
と、三次元網目構造を形成してつながっているオープン
セル構造の空隙が小さくなりすぎ、ポリウレタン発泡体
の内層部にコンパウンドが入りにくくなる。
【0012】本発明のコンパウンド塗布具においては、
ポリウレタン発泡体が一軸方向に圧縮されており、その
一軸方向の表面が塗布面となされていることが望まし
く、そのようなポリウレタン発泡体を採用する場合、圧
縮後のポリウレタン発泡体の厚さが未圧縮時の1/3〜
1/4程度になるようにしておくとよい。圧縮率が過大
であると、三次元網目構造を形成してつながっているオ
ープンセル構造の空隙が小さくなりすぎ、ポリウレタン
発泡体の内層部にコンパウンドが入りにくくなる。
【0013】圧縮したポリウレタン発泡体は、未圧縮の
ポリウレタン発泡体よりも全体的な弾力性と表面硬さが
増し、部分的に加わった押圧力を分散させる性質がそれ
だけ高まる。このため、指の押圧力で処理面が局部的に
強く擦られるという事態が起こりにくくなると同時に、
コンパウンド塗布作業の作業性も向上する。
【0014】本発明のコンパウンド塗布具においては、
ポリウレタン発泡体が、それよりも硬い材料でなるバッ
クアップ材に保持されている、という構成を採用するこ
とも可能であり、そのようにすると、指の押圧力で処理
面が局部的に強く擦られるという事態の起こる余地がな
くなると同時に、コンパウンド塗布作業の作業性も向上
する。バックアップ材としては、硬質合成樹脂発泡体、
木、非発泡の合成樹脂などを採用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施の一形態に係
るコンパウンド塗布具Aの概略斜視図であり、このコン
パウンド塗布具Aはスポンジ状のポリウレタン発泡体1
でなる。このポリウレタン発泡体は、上述したセルが完
全なオープンセル構造になった三次元網目構造を持ち、
セル数が16〜100(個/25mm)の範囲になって
いる。また、ポリウレタン発泡体の密度は25〜90
(kg/m3 )の範囲になっている。上記ポリウレタン
発泡体1は、非圧縮のまま塗布具Aとして用い得ること
は勿論、一軸方向(矢符Xで示してある)に圧縮された
圧縮品を塗布具Aとして用いることも可能であり、圧縮
品を用いるときには、一軸方向Xの表面が塗布面2,3
となされる。
【0016】図3は本発明の実施の他の形態に係るコン
パウンド塗布具Aの概略斜視図であり、このコンパウン
ド塗布具Aは、スポンジ状のポリウレタン発泡体1が、
それよりも硬い材料でなるバックアップ材4に接着剤で
貼り付けられて保持されている。このコンパウンド塗布
具Aにおいても、ポリウレタン発泡体1は、セルが完全
なオープンセル構造になった三次元網目構造を持ち、セ
ル数が16〜100(個/25mm)の範囲にあり、ポ
リウレタン発泡体1の密度は25〜90(kg/m3
の範囲にある。この実施形態のようにポリウレタン発泡
体1をバックアップ材4に保持させてあると、処理面を
コンパウンドで処理するときに、ポリウレタン発泡体1
が指で押圧されないので、処理面が局部的に大きな力で
擦られることがない。
【0017】本発明に係る塗布具のポリウレタン発泡体
としては、イノアックコーポレーション社の商品名「モ
ルトフィルター」で表示される製品群のうち、MF−2
0、MF−30、MF−40、MF−50、MF−5
5、MF−65、MF−80を好適に採用することがで
きる。なお、これらの製品についての密度とセル数は表
1の通りである。
【0018】
【表1】
【0019】
【実施例】次に実施例を説明する。この実施例は、平均
粒径2μの研磨剤を含むコンパウンドを、塗布具を手で
持って黒色塗装板(焼付アミノアルキド塗装)に擦り付
けて処理し、その後の処理面の状態を目視観察したもの
である。
【0020】塗布具としては、セルが完全なオープンセ
ル構造になった三次元網目構造を持つスポンジ状のポリ
ウレタン発泡体として、セル数が30(個/25mm)
でエーテル系のものを供試品1、セル数が50(個/2
5mm)でエステル系のものを供試品2、セル数が50
(個/25mm)で一軸方向に1/4圧縮したエステル
系のものを供試品3とした。比較品として、セルが完全
なオープンセル構造になった三次元網目構造を持ち、セ
ル数が13(個/25mm)でスポンジ状のエステル系
ポリウレタン発泡体を比較品1、綿タオルを比較品2、
完全なオープンセル構造になっていない連続気泡の通常
のスポンジを比較品3とした。
【0021】結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2において、艶出し効果、処理面の平滑
性、研削性については、◎は優、○は良、△は可、×は
不可を表している。また、処理面の傷の有無について
は、◎は傷をまったく観察できなかったもの、○は傷が
ほとんど観察できなかったもの、△は傷がわずかに観察
されたもの、×は傷付きが著しかったもの、を表してい
る。
【0024】表2より、供試品1〜3を用いて塗装面を
コンパウンド処理すると、良好な艶出し効果や平滑性、
研削性が発揮されるだけでなく、処理面に傷が付くとい
った事態もほとんど起こらないことが判る。このことよ
り、供試品1〜3はコンパウンド塗布具に適していると
いえる。一方、比較品については、最も良好な結果を示
した比較品2である綿タオルといえども、艶出し効果、
処理面の平滑性、研削性、傷付きなどに関し、供試品1
〜3に劣るか、あるいは同等であって、コンパウンド塗
布具としての適性が供試品1〜3を凌ぐものではない。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るコンパウンド塗布具は、処
理面に対する艶出し効果、処理面の平滑性、研削性など
の適性に優れ、しかもコンパウンドの保持性にも富んで
いるので、自動車ボディの塗装面などをコンパウンド処
理することに有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セル数の概念を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るコンパウンド塗布
具の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の他の形態に係るコンパウンド塗
布具の概略斜視図である。
【符号の説明】
A コンパウンド塗布具 1 ポリウレタン発泡体 4 バックアップ材 10 セル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡構造の単位としてのセルが完全なオ
    ープンセル構造になった三次元網目構造を持ち、セル数
    が16〜100(個/25mm)であるポリウレタン発
    泡体でなることを特徴とするコンパウンド塗布具。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン発泡体の密度が25〜90
    (kg/m3 )である請求項1に記載のコンパウンド塗
    布具。
  3. 【請求項3】 ポリウレタン発泡体が一軸方向に圧縮さ
    れていると共に、上記一軸方向の表面が塗布面となされ
    ている請求項1に記載のコンパウンド塗布具。
  4. 【請求項4】 ポリウレタン発泡体が、それよりも硬い
    材料でなるバックアップ材に保持されている請求項1に
    記載のコンパウンド塗布具。
JP14080396A 1996-05-09 1996-05-09 コンパウンド塗布具 Pending JPH09300227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14080396A JPH09300227A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 コンパウンド塗布具

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JP14080396A JPH09300227A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 コンパウンド塗布具

Publications (1)

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JPH09300227A true JPH09300227A (ja) 1997-11-25

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ID=15277112

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JP14080396A Pending JPH09300227A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 コンパウンド塗布具

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56126581A (en) * 1980-02-29 1981-10-03 Bridgestone Corp Abrasive and its manufacture
JPS6135743B2 (ja) * 1977-06-13 1986-08-14 Jiin Pieru Hoitebin Reimondo

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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