JPH09299607A - パチンコ玉収容箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同様の玉の運搬手段を有しつつ、遊戯
に際し、玉の掴み取りが容易で、かつ、パチンコ台の玉
流し皿への流し込みを容易にする。 【解決手段】 パチンコ玉収容箱は、底面１が、略中央
部において相対向する側面２ａ，２ｂにつながる凹溝１
０を有し、かつ、端部から凹溝１０に対して下り勾配の
傾斜を有する傾斜底面１ａ，１ｂで形成されている。側
面２は、開口する上端部に中が中空になっているフラン
ジ２１部が形成されており、そのうち、相対向する長手
方向の側面２ａ，２ｂには、底面１の凹溝１０と同じ幅
で接続する凹溝２０ａ，２０ｂが、上端部に接続して形
成されている。そして、これらの側面２ａ，２ｂに設け
られた凹溝２０ａ，２０ｂは、上端部に行くに従って深
くなるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコホールで
玉を収容するパチンコ玉収容箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコホールで使用するパチン
コ玉収容箱には、図７に示すように、通常の出玉を溜
める箱として使用するもの、玉計数機に玉を流すとき
には、通常、箱をひっくり返して玉を計数機に流すが、
その動作を省略するため、図８に示すように、玉箱にシ
ャッタ機構を有し、計数機上にそれを乗せるとレバーに
よりシャッタが空き、玉を計数できるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のような従来のパチンコ玉収容箱では、出玉を溜め、か
つ、計数機まで運ぶ手段としての役割しか有しないた
め、それに見合った構造、すなわち、シャッタ機構Ｓの
ある凸部分を除いて、箱の底面１および側面２が平坦な
形状になっている。

【０００４】このため、客が玉３を使って遊戯をする
際、収容箱に玉が少ないときには、図９に示すように、
玉３が底面１にちらばっているため、玉３を掴み取りに
くいという問題点があった。

【０００５】また、客が玉３を使って遊戯をするに際し
て、残り玉３を箱の側面２を介してパチンコ台の玉流し
皿に流し込む場合、玉３が側面２全体を介して流出する
ため、玉流し皿に上手く流し込めず、玉がこぼれるとい
う問題点があった。

【０００６】従って、客は、こぼれた玉を拾い集めなけ
ればならず、極めて煩わしい。一方、パチンコ店は、玉
の管理を行うに際し、玉の集計データに常に誤差を含ま
なければならず、精度の高い玉管理を行うことができな
い。

【０００７】また、パチンコ店は、店員がフロアにこぼ
れた玉を回収する手間がかかるとともに、ホールの環境
が悪くなる等の問題点があった。

【０００８】そこで、本発明は上述の問題点に鑑み、従
来と同様の玉の運搬手段を有しつつ、遊戯に際し、玉の
掴み取りが容易で、かつ、パチンコ台の玉流し皿への流
し込みが容易なパチンコ玉収容箱を提供することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、底面と側面とで形成さ
れ、上面が開口するパチンコ玉収容箱であって、前記底
面が、凹溝を有し、かつ、端部からこの凹溝に対して下
り勾配の傾斜を有しており、前記側面が、前記底面に設
けられた凹溝の両端のうち少なくとも１端が接続する凹
溝を有することを特徴とする。

【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記側面が、相対向する面に運搬用の支持
部を有することを特徴とする。

【００１１】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、前記側面に設けられた凹溝が、前記支持部
を有する側面のうち少なくとも１面に有することを特徴
とする。

【００１２】請求項４記載の発明は、請求項１乃至３記
載のいずれかに記載の発明において、前記側面に設けら
れた凹溝が、前記上端部に行くに従って深くなることを
特徴とする。

【００１３】本発明によれば、底面に凹溝を有し、か
つ、端部からこの凹溝に対して下り勾配の傾斜を有して
いるため、箱に玉が少ないときには、玉が凹溝に収容さ
れる。さらに、側面に、底面に設けられた凹溝の両端の
うち少なくとも１端が接続する凹溝を有するため、この
凹溝を有する側面からパチンコ台の玉流し皿に玉を流し
込む場合には、玉が凹溝を経由する。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ玉収
容箱の実施形態を説明する。

【００１５】＜第１実施形態＞図１は本発明に係るパチ
ンコ玉収容箱の第１実施形態の示す斜視図、図２は図１
中のＡ−Ａ方向に対する断面図、図３は図１中のＢ−Ｂ
方向に対する断面図である。ただし、図２および図３は
パチンコ玉が収納された状態を示している。

【００１６】この実施形態のパチンコ玉収容箱は、図１
に示すように、底面１と側面２とで形成され、上面が開
口しており、この開口している上面からパチンコ玉を収
容するような構成になっている。

【００１７】底面１は、略中央部において相対向する側
面２ａ，２ｂにつながる凹溝１０を有し、かつ、端部か
ら凹溝１０に対して下り勾配の傾斜を有する傾斜底面１
ａ，１ｂで構成されている。

【００１８】側面２は、開口する上端部に中が中空にな
っているフランジ２１部が形成されており、そのうち、
相対向する長手方向の側面２ａ，２ｂには、底面１の凹
溝１０と同じ幅で接続する凹溝２０ａ，２０ｂが、上端
部に接続して形成されているとともに、これらの側面２
ａ，２ｂに設けられた凹溝２０ａ，２０ｂは、上端部に
行くに従って深くなるように形成されている。

【００１９】また、側面２のうち、相対向する短手方向
の側面２ａ，２ｂのそれぞれには、それらの上端部にお
いて、収容したパチンコ玉を運搬する支持部２２ａ，２
２ｂが形成されている。

【００２０】これらの支持部２１ａ，２１ｂはそれぞ
れ、中が中空な折返形状で形成され（図２参照）、客が
持ち易いようになっている。

【００２１】この実施形態のパチンコ収容箱では、底面
１が略中央部に設けられた凹溝１０に対して、下り勾配
を有する傾斜底面１ａ，ｂを有しているため、図２に示
すように、投入された玉３が傾斜底面１ａ，ｂを下って
凹溝１０に収容される。

【００２２】因みに、図２に示すように収容された玉を
図１中のＢ−Ｂ方向に対する断面でみると、図３のよう
になる。

【００２３】特に、収容箱に玉が少ないときには、図４
に示すように、玉３のすべてが凹溝１０に集中収容され
るため、客がこの玉を使用して遊戯を行うに際し、玉３
を掴み取り易くなる。

【００２４】また、この実施形態のパチンコ収容箱で
は、相対向する長手方向の側面２ａ，２ｂのそれぞれ
に、底面１の凹溝１０と同じ幅で接続する凹溝２０ａ，
２０ｂが、上端部に継続して形成されているため、図５
に示すように、客が玉３を使って遊戯をするに際し、残
り玉３を箱のいずれかの側面２ａ，２ｂを介してパチン
コ台５０の玉流し皿５０１に流し込む場合には、玉３が
側面２ａ，２ｂの凹溝２０ａ，２０ｂを介して流出する
ため、パチンコ台５０の玉流し皿５０１に上手く流し込
むことができ、玉こぼれを防ぐことができる。

【００２５】従って、客にとっては、玉流し皿５０１へ
の玉入れが便利になるとともに、パチンコ店にとって
は、玉こぼれが無くなることにより、玉の管理を行うに
際し、玉の集計データにほとんど誤差を含まなくてもよ
くなり、精度の高い玉管理を行うことができる。

【００２６】また、パチンコ店は、店員がフロアにこぼ
れた玉を回収する手間が省け、かつ、ホールの環境をよ
くすることができる。

【００２７】＜第２実施形態＞図６は本発明に係るパチ
ンコ玉収容箱の第２実施形態の示す斜視図である。

【００２８】この実施形態のパチンコ玉収容箱は、第１
実施形態のパチンコ玉収容箱と異なる構成は、底面に設
けられる凹溝が長手方向に形成されている点と、この底
面に形成された凹溝から、さらに継続して側面に凹溝が
形成されている点にある。

【００２９】以下、この第２実施形態のパチンコ玉収容
箱を図６に基づき詳細に説明する。

【００３０】この実施形態のパチンコ玉収容箱は、図６
に示すように、底面１と側面２とで形成され、上面が開
口しており、この開口している上面からパチンコ玉を収
容するような構成になっている。

【００３１】底面１は、方向が長手方向で、かつ、略中
央部において、相対向する側面２ｃ，２ｄにつながる凹
溝１０を有し、さらに、端部から凹溝１０に対して下り
勾配の傾斜を有する傾斜底面１ａ，１ｂで構成されてい
る。

【００３２】側面２は、開口する上端部に中が中空にな
っているフランジ２１部が形成されており、そのうち、
相対向する短手方向の側面２ｃ，２ｄには、底面１の凹
溝１０と同じ幅で接続する凹溝２０ｃ，２０ｄが、上端
部に継続して形成されている。

【００３３】そして、これらの側面２ｃ，２ｄに設けら
れた凹溝２０ｃ，２０ｄは、上端部に行くに従って深く
なるように形成されている。

【００３４】また、側面２は、相対向する短手方向の側
面２ｃ，２ｄのそれぞれには、それらの上端部におい
て、収容したパチンコ玉を運搬するための支持部２２
ａ，２２ｂが形成されている。

【００３５】これらの支持部２２ａ，２２ｂはそれぞ
れ、中が中空な折返形状で形成され、客が持ち易いよう
になっている。

【００３６】この実施形態のパチンコ収容箱は、第１実
施形態のものと同様に、凹溝１０に玉が収容され、か
つ、側面に凹溝２０ｃ，２０ｄを有していることによ
り、第１実施形態のものと同様な作用，効果を奏するの
で、その説明を省略する。

【００３７】上述した第１，２実施形態のパチンコ収容
箱は、底面１に形成された凹溝１０が相対向する側面２
に継続し、凹溝１０が継続した側面２から、さらに凹溝
（２０ａ，２０ｂ），（２０ｃ，２０ｄ）を有するよに
構成されているが、これ以外では、底面に形成された凹
溝が一方の側面にのみ継続し、この凹溝が継続した側面
に凹溝を形成したような構成であってもよい。

【００３８】

【発明の効果】以上本発明によれば、底面に凹溝を有
し、かつ、端部からこの凹溝に対して下り勾配の傾斜を
有していることにより、玉が凹溝に収容される。このた
め、特に、収容箱に玉が少ないときには、玉のすべてが
凹溝に収容されるため、客がこの玉を使用して遊戯を行
うに際し、玉を掴み取り易くなり、利便性が増すことが
できる。

【００３９】さらに、側面に、底面に設けられた凹溝の
両端のうち少なくとも１端が接続する凹溝を有すること
により、この凹溝を有する側面からパチンコ台の玉流し
皿に玉を流し込む場合には、玉が凹溝を経由して玉流し
皿に流出するため、玉流し皿に上手く流し込むことがで
き、玉こぼれを防ぐことができる。

【００４０】このため、客にとっては、玉流し皿への玉
入れが便利になるとともに、パチンコ店にとっては、玉
こぼれが無くなることにより、玉の管理を行うに際し、
玉の集計データにほとんど誤差を含まなくてもよくな
り、精度の高い玉管理を実行することができる。

【００４１】また、パチンコ店は、店員がフロアにこぼ
れた玉を回収する手間が省け、かつ、ホールの環境をよ
くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ収容箱の第１実施形態の
構成を示す斜視図。

【図２】第１実施形態に係るパチンコ収容箱の線分Ａ−
Ａ方向の断面図。

【図３】第１実施形態に係るパチンコ収容箱の線分Ｂ−
Ｂ方向の断面図。

【図４】第１実施形態に係るパチンコ収容箱に収容され
た玉が少ないときの玉の収容状態を示す図。

【図５】第１実施形態に係るパチンコ収容箱からパチン
コ台の玉流し皿に玉を投入するときの状態を説明する
図。

【図６】本発明に係るパチンコ収容箱の第２実施形態の
構成を示す斜視図。

【図７】従来のパチンコ収容箱を示す斜視図。

【図８】従来のパチンコ収容箱を示す斜視図。

【図９】従来のパチンコ収容箱に収容された玉が少ない
ときの玉の収容状態を示す図。

【符号の説明】

１ 底面 １ａ，１ｂ 傾斜底面 ２ 側面 ２ａ，２ｂ 長手方向の側面 ２ｃ，２ｄ 短手方向の側面 ３ 玉 １０ 凹溝 ２０ａ，２０ｂ 凹溝 ２０ｃ，２０ｄ 凹溝 ２１ フランジ部 ２２ａ，２２ｂ 支持部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面と側面とで形成され、上面が開口す
   るパチンコ玉収容箱であって、 前記底面は、凹溝を有し、かつ、端部からこの凹溝に対
   して下り勾配の傾斜を有しており、 前記側面は、前記底面に設けられた凹溝の両端のうち少
   なくとも１端が接続する凹溝を有することを特徴とする
   パチンコ玉収容箱。
2. 【請求項２】 前記側面は、相対向する面に運搬用の支
   持部を有することを特徴とする請求項１記載のパチンコ
   玉収容箱。
3. 【請求項３】 前記側面に設けられた凹溝は、前記支持
   部を有する側面のうち少なくとも１面に有することを特
   徴とする請求項２記載のパチンコ玉収容箱。
4. 【請求項４】 前記側面に設けられた凹溝は、前記上端
   部に行くに従って深くなることを特徴とする請求項１乃
   至３記載のいずれかに記載のパチンコ玉収容箱。