JP3660281B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技球の入賞に対して賞球を払い出すパチンコ機に関し、特に、払出を受けた遊技球を蓄え発射装置へ案内するための上皿と、余剰球を蓄える下皿とを備えるパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機では、遊技盤に設けられた入賞口への入賞により、賞球(遊技球)が上皿賞球排出口から払い出され、上皿に蓄えられる。上皿に蓄えられた遊技球は、発射装置へ案内され、遊技盤へ打ち出されるようになっている。賞球が払い出される際に、上皿に球が満杯になっていると、賞球はパチンコ機の内部側から下皿へ自動的に誘導されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上皿の球貯留部は非常に浅く、貯留し得る遊技球の数は少なく、賞球の払い出しが途絶えると、瞬く間に上皿の球が欠乏することになる。このため、遊技者は、賞球の払い出しが続き、上皿の球貯留量が一杯になっても遊技を継続する傾向がある。これにより、上皿に球が山盛りとなって周りに零れ落ちることがある。
【0004】
更に、上皿から下皿へ球を流下させる球抜きボタンを操作しないで、遊技者が上皿の球を掴み出そうとする場合、上述したように球が山盛りとなっていると、球に指を入れた際に周りの球を押し、上皿から球が溢れ、床へ落ちることがある。他方、入賞が途絶え下皿又は球箱から上皿へ球を移し替えようとした際に、誤って上皿から球を零してしまうこともあった。
【0005】
係る課題に対応するため、上皿からの零れ球を防ごうとする技術が、例えば、特開2000−325625号で提案されている。この技術では、下皿の前端部を上皿の前端部よりも前方に突出させることで、上皿からの零れ球を下皿で受ける構成になっている。しかしながら、上皿から溢れる球は、上皿の前方のみでなく側方からもこぼれ落ちるため、零れ球を全て下皿で受けることは出来なかった。更に、同公報の図2中に示されているように下皿を前方に突出させるのに伴い、灰皿も前方へ配置させるため、上皿からの零れ球が灰皿に入り込み易く、これによりタバコの灰で汚れる。灰で汚れた遊技球を遊技者が拾い出し、盤面へ発射すると、盤面が汚れると共に、盤面に取り付けられた各種スイッチ等に灰が付着し故障の原因となる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上皿からの零れた遊技球をもれなく下皿へ誘導し得るパチンコ機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項は、払出を受けた遊技球を蓄え発射装置へ案内するための上皿と、前記上皿の余剰球を蓄える下皿とを前側に備えるパチンコ機であって、
前記下皿の前端部を、前記上皿の前端部よりも前方に突出させ、
前記上皿に、前記下皿側へ遊技球を落下させるための誘導部を設け、
前記上皿の外縁に、遊技球の落下を防止し誘導する溝を形成し、該溝に設けた傾斜により前記誘導部へ案内し、該誘導部から遊技球を前記下皿側へ落下させることを技術的特徴とする。
【0012】
請求項では、下皿の前端部を、上皿の前端部よりも前方に突出させてあるため、上皿の零れ球を下皿へ落下させることができる。ここで、上皿に、下皿側へ遊技球を落下させるための切れ込み、パイプ等の誘導部を設け、一方、上皿の外縁に、遊技球の落下を防止し誘導する溝を形成し、該溝に設けた傾斜により誘導部へ案内し、該誘導部から遊技球を下皿側へ落下させる。このため、上皿から零れる遊技球をもれなく下皿へ誘導することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
まず、第1実施形態のパチンコ機の主要構成について、本実施形態のパチンコ機を斜視図である図1及び正面図である図2を参照して説明する。
【0014】
パチンコ機10には、内枠12が外枠11に上下一対のヒンジ14で開閉可能に備えられており、その内枠12には、ガラス枠16が開閉可能に取り付けられている。ガラス枠16の上方には、前方への突出部16aが形成されている。ガラス枠16の裏面側には、遊技盤13が配置されている。ガラス枠16の右側には、ガラス枠16開閉用の鍵を差し込む鍵穴15が設けられている。
【0015】
ガラス枠16の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が導出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の前面には、遊技球を貸し出すための貸球ボタン47と、プリペイドカードを返却するための返却ボタン46とが設けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口31が形成されており、この下皿賞球排出口31の排出側には、その下皿賞球排出口31から排出された賞球を溜めておくための下皿32が設けられている。下皿の底部には、図示しない球箱に遊技球を落とすための下皿球抜きレバー33が設けられている。
【0016】
下皿32の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図示せず)を操作するための発射ハンドル43が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル43には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン44(図2参照)が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿32へ抜くための上皿球抜きレバー28がスライド可能に取付けられている。
【0017】
図3は、図1に示すパチンコ機の平面図であり、図4は側面図である。図4に示すように、上皿20は、小判を半割した形状に構成され、底部20aと、立壁20bとが形成されている。該底部20aは、立壁20bの内周と前面板18との間で球を貯留するための球貯留部を構成する。底部20aは、上皿賞球排出口の置かれる図3中の右側から発射モータの置かれる左側にかけて低くなるように傾斜が設けられ、また、上皿賞球排出口19の置かれる右側の幅が広く、そして、発射モータの置かれる左側にかけて狭くなるように形成され、球詰まりさせずに発射モータ側へ球を送り得るようになっている。一方、立壁20bの上端は、図2中に示すようにほぼ平坦になるように形成されている。
【0018】
立壁20bの上端の外縁(外周)には、上端よりも低い位置に溝22が形成され、立壁20bの上端を乗り越えた遊技球を受け得るように構成されている。該溝22は、パチンコ機を正面から見た場合に、上縁の両端から、上皿の略中央位置に向かって下り勾配が付けられ、溝22の下端は、上皿20のほぼ中央位置に設けられた誘導部を構成する切り込み溝24に連通している。該切り込み溝は、溝22と同様に立壁20bの一部として一体構成され、前下がり勾配が付けられている。本実施形態では、誘導部を切り込み溝24で構成したが、パイプ等を用いることもできる。
【0019】
下皿32は、円弧状に形成され、底部32aと立壁23bとが設けられている。底部32aは、立壁23bの内周と上皿の立壁20bの外周との間に球貯留部を形成する。下皿32の左側には灰皿45が設けられている。
【0020】
下皿32の前端部は、上皿20の前端部よりも前方に突出するように形成されている。即ち、図中に示すように、下皿32の立壁32bの内周が、上皿20の立壁20bの前端の外周よりも距離D分、前方に位置するように構成されている。
【0021】
引き続き、上皿20からの零れ球の下皿32への誘導について説明する。
大当たりの発生に伴い賞球の払い出しが続き、上皿の球貯留量が一杯になって、山盛りとなって上皿20の上端から球が回りに零れ落ちた際に、零れ球は、上皿20の上端の外縁に配置された溝22へ転がり落ちる。溝22に落ちた球は、溝22の傾斜に沿って転がり、上皿20の中央に形成された切り込み溝24へ落下する。落下した球は、切り込み溝24の傾斜に沿って前方へ転がり、下皿32側へ落下する。
【0022】
同様に、上皿20から下皿32へ球を流下させる球抜きレバー28を操作しないで、遊技者が上皿の球を掴み出そうとする場合、球が山盛りとなっていると、球に指を入れた際に周りの球を押し、上皿20の上端から球が溢れる。しかし、溢れた球は、上述したように溝22−切り込み溝24を介して下皿32側へもれなく落下する。また、入賞が途絶え、遊技者が下皿32又は球箱(図示せず)から上皿20へ球を移し替えようとした際に、誤って上皿20から球を零しても、もれなく下皿32へ誘導させることができる。
【0023】
第1実施形態では、上皿20の前方のみならず側方から溢れた球を下皿32へ誘導することができる。このため、上皿からの零れ球をホールの床、特に、灰皿45へ落とすことがなくなる。このため、遊技者に損失を与えることなく、また、零れ球で他の遊技者に迷惑を掛けることがなくなる。更に、灰皿45へ遊技球が落ち込むことがないので、灰で汚れた遊技球を盤面に発射することによるパチンコ機の故障を防ぐことができる。
【0024】
また、第1実施形態では、上皿20が下皿32よりも後方へ引き込んでいるため、遊技者が球箱から下皿32へ球を移し替える際にも、上皿20が球箱に当たらず、上手く移し替えることができる。
【0025】
図5を参照して本発明の第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。
第2実施形態に係るパチンコ機は、上述した第1実施形態とほぼ同様であり、下皿32の前端部を、上皿20の前端部よりも前方に突出させ形成されている。但し、第1実施形態では、上皿20の頂部の外周に溝を設けたが、第2実施形態では溝が省略され、上皿の頂部(上面)に誘導部として切り込み溝24が直接設けられている。ここでは、誘導部として切り込み溝24を用いたが、この代わりに、上皿の上部に上皿の内外を連通させるパイプを配置することもできる。
【0026】
第2実施形態のパチンコ機では、下皿32の前端部を、上皿20の前端部よりも前方に突出させてあるため、上皿20の零れ球を下皿へ落下させることができる。ここで、上皿20の上面に、下皿32側へ遊技球を落下させるための切り込み溝24が設けてあるため、上皿20から零れる遊技球をもれなく下皿32へ誘導することができる。
【0027】
なお、上述した第1実施形態では、溝22を前方中央へ前傾させ、切り込み溝24から下皿32へ零れ球を落下させたが、例えば、溝を後方へ傾斜させることで零れ球を本体側へ誘導し、本体内部を通って下皿32へ導くようにも構成できる。この場合には、下皿を上皿よりも前方へ突出させる必要がない。
【0030】
【発明の効果】
本発明では、下皿の前端部を、上皿の前端部よりも前方に突出させてあるため、上皿の零れ球を下皿へ落下させることができる。ここで、上皿に、下皿側へ遊技球を落下させるための誘導部を設け、一方、上皿の外縁に、遊技球の落下を防止し誘導する溝を形成し、該溝に設けた傾斜により切り込みへ案内し、該誘導部から遊技球を下皿側へ落下させる。このため、上皿から零れる遊技球をもれなく下皿へ誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の正面図である。
【図3】図1に示すパチンコ機の平面図である。
【図4】図1に示すパチンコ機の側面図である。
【図5】第2実施形態に係るパチンコ機の正面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機
13 遊技盤
19 上皿賞球排出口
20 上皿
20a 底部
20b 立壁
22 溝
24 切り込み溝
28 球抜きレバー
31 下皿賞球排出口
32 下皿
32a 底部
32b 立壁

Claims (3)

  1. 払出を受けた遊技球を蓄え発射装置へ案内するための上皿と、前記上皿の余剰球を蓄える下皿とを前側に備えるパチンコ機であって、
    前記下皿の前端部を、前記上皿の前端部よりも前方に突出させ、
    前記上皿に、前記下皿側へ遊技球を落下させるための誘導部を設け、
    前記上皿の外縁に、遊技球の落下を防止し誘導する溝を形成し、該溝に設けた傾斜により前誘導部へ案内し、該誘導部から遊技球を前記下皿側へ落下させることを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記溝は、前記上皿の立壁よりも低い位置に形成され、該立壁の上端を乗り越えた遊技球を受け入れるように構成されていることを特徴とする請求項1のパチンコ機。
  3. 前記誘導部は、前記溝に連通し、前下がり勾配の付けられた切り込み溝からなることを特徴とする請求項2のパチンコ機。
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