JPH08112419A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH08112419A
JPH08112419A JP27864994A JP27864994A JPH08112419A JP H08112419 A JPH08112419 A JP H08112419A JP 27864994 A JP27864994 A JP 27864994A JP 27864994 A JP27864994 A JP 27864994A JP H08112419 A JPH08112419 A JP H08112419A
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JP
Japan
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ball
state
game
tray
specified amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP27864994A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08112419A publication Critical patent/JPH08112419A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技機の球受皿から遊技球を抜き取るとき
に、遊技者の手によって球抜き口を開放状態に保持して
いなくても、球受皿内にある程度の遊技球が残っている
場合に限って、球抜き動作が継続されRようにする。 【構成】 球受皿8の球貯留凹部8bの内表面に臨む傾
動自在な傾動部材13の傾動可能下端部に球抜き用開口
部13aを開設し、傾動部材13上に球が載ることで、
傾動部材13が傾動状態を保持しているときに、球抜き
用開口部13aを遮蔽するスライド部材12の遮蔽部1
2aを退避させると、スライド部材12の係合突起部材
12dが傾動部材13下面の係合凹部13dに係合する
ことで、球抜き口8cが開放状態に保持されることとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技に供する遊技媒体
たる遊技球を貯留する球受皿の改良技術であり、より詳
しくは、球受皿からの球の抜き取りを簡便且つ安全に行
えるようにした遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表される従来の遊技機
は、遊技媒体として遊技球を用いて遊技を行うものであ
り、打球発射機構へ供給するための遊技球を一時的に貯
留する球供給皿とは別途に球を貯留する球受皿が設けら
れている。斯かる球受皿は、球供給皿に貯留しきれなく
なった遊技球を球貯留凹部へ一時的に溜めておき、球箱
(遊技店に備えられた可般性の球収納容器)に移し替え
ることを主たる目的としている。
【0003】従って、球受皿には、球箱への球の移し替
えが容易となるよう、球貯留凹部の底面適所に球抜き口
が開設されており、常時は球抜き口を遮蔽しているスラ
イド板を遊技者がスライド動作させことによって球抜き
口を開放させ、球抜き口の下方に位置させた球箱へ効率
良く遊技球の移し替えを行えるようになっている。ま
た、スライド板のスライド動作を行うための操作部から
遊技者が手を離すと、復帰バネによってスライド板が球
抜き口を遮蔽する位置に戻るため、球抜き動作の中止も
簡便に行うことができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の遊技機における球受皿から球抜き動作を行うた
めには、遊技者が復帰バネにこうしてスライド板をスラ
イド状態に保持していなければならず、比較的多量の遊
技球を獲得可能な特別遊技中においては、短時間で球受
皿の球貯留凹部が満杯になるため、頻繁に球抜き動作を
行うか、球抜き口を開放状態に保持させるためにスライ
ド板の操作部を開放状態に保持していなければならず、
煩雑な操作を余儀なくされると共に復帰バネに抗してス
ライド板を開状態に保持することは疲弊の要因ともなる
ため、遊技本来の興趣を効果的に味わうことができない
という不満があった。
【0005】このようなことから、球抜き用のスライド
板を開放位置に固定するロック機構を設けることも考え
られるが、単純にロック機構を設けただけでは、球抜き
処理が終わった後にロック機構を解除しなければなら
ず、遊技者の操作は必ずしも簡便になるとは言えない。
加えて、スライド板が開状態に保持されていることに気
付かずに、球受皿に遊技球を入れてしまった場合(球供
給皿への球貯留量が一定量を越えて、オーバーフロー樋
から球受皿へ排出されたような場合)、球抜き口から遊
技球がこぼれ落ちることとなって、遊技者が不利益を受
けてしまい、遊技店と遊技者との間に無用のトラブルが
生ずる可能性もある。
【0006】そこで、本発明は、球受皿から球抜き動作
を行う際に、遊技者の煩雑な操作を不要にして、遊技本
来の興趣を十分に満喫できるようにすると共に、球受皿
を確実に第1状態へ復帰させられる遊技機の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る遊技機は、遊技に供し得る遊技媒体を
弾発する打球発射装置へ供給するための遊技球を貯留す
る球供給皿(6)とは別途に設けられて、所定量の遊技
球を球貯留凹部(8b)に貯留すると共に、遊技者の選
択動作により球貯留凹部の底面適所に設けた球抜き口
(8c)を閉塞して球流下を阻止する第1状態と球抜き
口を開放して球を流下可能にする第2状態とに変換可能
な球受皿(8)を備える遊技機において、遊技者が第2
状態への選択動作を行った際に、球受皿の球貯留凹部に
第1下限規定量以上の遊技球が貯留されていることを条
件として、球抜き口を開放した第2状態を保持する第2
状態保持手段(例えば、スライド部材12の係合突起部
材12dと傾動部材13の係合凹部13d等)と、球受
皿の球貯留凹部内に残留している遊技球が第2下限規定
量に満たなくなったことを条件として、上記第2状態保
持手段を不能動化させ、強制的に第1状態へ復帰させる
第1状態復帰手段(例えば、スライド部材12の係合突
起部材12dと傾動部材13の係合凹部13dと復帰ス
プリング15等)と、を備えるものとした。
【0008】
【作用】遊技者の選択動作によって球受皿が第2状態に
変換されたとき、球受皿の球貯留凹部に第1下限規定量
以上の遊技球が存在し、比較的長く球抜き口を開放して
おく必要があるような場合には、第2状態保持手段が機
能することにより、球抜き口を開放した第2状態に保持
されることとなる。また、球貯留凹部に残留している遊
技球が第2下限規定量に満たなくなると、第1状態復帰
手段が機能することにより、第2状態保持手段が不能動
化させられ、強制的に球受皿を球抜き動作のできない第
1状態に復帰させる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る遊技機の実施例を添付図
面に基づいて詳細に説明する。
【0010】遊技機1は図1に示すように、四角箱枠状
の機枠2に、遊技に関連した各種機能を付加したもので
ある。なお、図1では省略したが、遊技機1には機枠2
の外に、プリペイドカード(所定の金額で予め販売され
るパチンコ遊技用のカードであって、通貨と等価な有価
データを磁気記録部に記憶させたカード状の記憶媒体)
の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能
等を備えるカード制御枠を有し、該カード制御枠と機枠
2内の遊技関連機能とが有機的に接続されることで、遊
技に供し得る遊技球の貸出機能を備えた遊技機1として
機能する。
【0011】上記四角箱枠状の機枠2の前面側には、額
縁状の前面枠3を回動可能に設けてある。そして、該前
面枠3に開設した窓部3aにはガラス枠4および前面パ
ネル5を回動可能に設けてあり、透明なガラスが配設さ
れるガラス枠4の後方には、ガイドレールで囲まれた遊
技部を有する遊技盤(図示省略)を配設してある。この
遊技盤は、パチンコ遊技の主体となるもので、ソレノイ
ド等の電気的駆動源によって遊技球を弾発する打球発射
装置(図示省略)によって発射された遊技球がガイドレ
ールを介して遊技部へ供給されると、該遊技部内に設け
た各種入賞領域の何れかに入賞すると、賞品球としての
賞球が遊技者に与えられ、何れの入賞領域にも入賞しな
かった球は、アウト口より外れ球として回収される。
【0012】また、上記ガラス枠4の下方に位置する前
面パネル5には、賞球(打球が遊技部内に設けた入賞領
域の何れかに入賞することに基づいて遊技者が獲得する
球)や貸球(当該遊技店から遊技者に貸し出された球)
を一旦貯留する球供給皿6を設けてあり、この球供給皿
6から球送り装置(図示省略)へ遊技球を1個宛て送給
し、該球送り装置から打球発射位置へ送り出された遊技
球を打球発射装置によって弾発し、弾発球の流下状態に
よってゲームが展開されるのである。また、前面枠3の
下部適所には打球発射機構を操作するための操作ハンド
ル7や、上記球供給皿6に貯留できない球を受け入れる
球受皿8等を適宜に設けてある。
【0013】なお、上記球供給皿6の適所には、プリペ
イドカードの残度数を可視表示するためのカード残度数
表示器9,プリペイドカードの残度数の範囲内で球貸要
求を行うための球貸ボタン10,プリペイドカードの返
却を要求するための返却ボタン11等を設けてあり、上
記カード制御枠内に収納されるカード制御機能と協働す
ることによって、プリペイドカードを用いた遊技球の貸
出を可能ならしめるのである。
【0014】上記球受皿8は、球供給皿6内に貯留され
た遊技球の量が増えることにより、球供給皿6に連通す
る上部排出口6aへの賞球排出ができなくなったとき、
遊技機内部の賞球排出樋(図示省略)の下方部に形成し
たオーバーフロー樋(図示省略)を介して、下部球排出
口8aから排出される遊技球を球貯留凹部8bに一時的
に貯留するためのものである。そして、球受皿8には、
球抜き口8cを形成してあり、この球抜き口8cを介し
て抜き落とした遊技球を、球受皿8の下方部に置いた球
箱へ排出するのである。そして、この可般性のある球箱
に遊技球を貯留した状態で持ち運ぶのである。
【0015】上記球受皿8は図2および図3に示すよう
に、球貯留凹部のもっとも窪んだ位置に球抜き口8cを
開設してあり、常時はこの球抜き口8cを遮蔽する位置
にスライド部材12の遮蔽部12aが存在するが、スラ
イド部材12の操作部12bを遊技者が選択操作(本実
施例においては横方向へスライド)すると、球抜き口8
cが開放される。これにより、球貯留凹部8bの傾斜に
沿って貯留球が球抜き口8cに向けて自然流下して行く
(図3中の矢印方向を参照)。
【0016】上記スライド部材12の操作機構の一例
は、図4に示すようなもので、例えば、球貯留凹部8b
の表面に臨む傾動板材13の一方端部に球抜き用開口部
13aを開設してあり、この球抜き用開口部13aをス
ライド部材12の遮蔽部12aが遮蔽した場合には、球
抜き口8cを閉塞して球流下を阻止する第1状態とな
り、スライド部材12の遮蔽部12aが横方向(図4に
おいては指示記号Aで示す左側)にスライドすること
で、球受皿の球抜き用開口部13aが開放された場合に
は、球抜き口8cを開放して球を流下可能にする第2状
態となるのである。
【0017】上記スライド部材12は、例えば上面開口
状のスライドガイド部材14のスライド面14a上をス
ライドすると共に、例えば側面ガイド板14b,14b
の内面にスライド部材12の本体板12cの両側面が接
した状態で摺動することにより、スライド部材12のス
ライド動作を円滑ならしめるものとしてある。また、ス
ライドガイド部材14の背面板14cとスライド部材1
2の本体板12cとの間には復帰スプリング15を介在
させてあり、常時はスライド部材12の遮蔽部12aが
球抜き口8cを遮蔽する方向に付勢するものとしてあ
る。
【0018】なお、スライドガイド部材14におけるス
ライド面14aおよび側面ガイド板14bは、その機能
を担保するために、滑動性の良好な素材で形成すること
が望ましい。また、スライド部材のスライド軌跡を安定
させられるようなガイド溝等をスライドガイド部材14
側に設けておくと共に、スライド部材12にはスライド
突部等を設けるようにすれば、スライド部材12とスラ
イドガイド部材14との摺動抵抗を抑えることができる
ので、一層効果的である。
【0019】また、傾動部材13の他端側(球抜き用開
口部13aを形成していない側)適所には横方向の軸受
部13bを形成してあり、該軸受部13bを横方向の回
動軸とすることにより、傾動部材13の球抜き用開口部
13a側が大きく上下方向に揺動するようにしてある。
なお、常時においては傾動部材13の一端部に位置する
球抜き用開口部13aが持ち上げられた状態を保持する
よう、他端部の上面に付勢バネ13cを固着してある。
【0020】而して、傾動部材13の下面適所には、係
合凹部13dを形成すると共に、スライド部材12にお
ける本体板12cの上面適所には、昇降自在な係合突起
部材12dを設けてあるが、球貯留凹部8b内に遊技球
が残留しておらず、傾動部材13の球抜き用開口部13
aを形成した側が持ち上がっている状態においては、遊
技者が球抜き選択動作としてスライド部材12をスライ
ドさせても、傾動突起部材12dが係合凹部13dに係
合することはないため、遊技者がスライド部材12の操
作部12bから手を離すと、復帰スプリングの作用によ
って、スライド部材12の遮蔽部12aは球抜き口8c
を遮蔽する状態に復帰する(図5参照)。なお、係合突
起部材12dは常時において上方に延出した状態となる
ように付勢バネ12eで付勢するものとしてある。
【0021】一方、球貯留凹部8b内に遊技球が残留し
ていると共に、その残留している球によって傾動部材1
3の球抜き用開口部13a側が下方に傾動させられてい
る状態においては、遊技者が球抜き選択動作としてスラ
イド部材12をスライドさせると、傾動突起部材12d
が下方に下降した状態にある係合凹部13dに係合する
こととなるため、遊技者がスライド部材12の操作部1
2bから手を離しても、復帰スプリングの作用に抗し
て、スライド部材12の遮蔽部12aは球抜き口8cか
ら退避した状態を保持し、当該球受皿8は第2状態を保
持することとなる(図6参照)。
【0022】なお、傾動部材13を傾動させるに足る球
数は特に限定されるものではないが、図面に示す実施例
においては、球抜き用開口部13aの近傍適所に球が載
ることで、傾動部材13が傾動し得るような弾性力の弱
い付勢バネ13cを用いるものとしてある。斯くするこ
とによって、1個の球が残っている場合であっても、傾
動板13が傾動状態を保持できるようにし、以て球供給
皿8内の球抜き動作が完了(全貯留球を排出)する前に
スライド部材12が復帰することのないようにしてあ
る。
【0023】また、傾動部材13が傾動するためには、
軸受部13bを支軸として付勢バネ13cに抗し得るよ
うに遊技球の重量(球圧)が作用していなければならな
いことから、球抜き用開口部13aの内部に3〜4個程
度の遊技球がはまりこんでいる状態(傾動部材13上に
遊技球が1個も載っていない状態)では、傾動部材13
は傾動しない。すなわち、スライド部材12をスライド
状態に保持する(球抜き口8cを開状態に保持する)た
めには、傾動部材13上に少なくとも1個以上の球が載
っている(球貯留凹部8b内に少なくとも4〜5個程度
の遊技球が残っている)ことを要する。このとき、傾動
部材13の球抜き用開口部13aへどの方向から最後に
残った遊技球が流下してきても、傾動部材13の傾動状
態が保持できるように、球抜き用開口部13aの周囲に
は、適宜な表面積の球圧受部13eを円環状に形成して
おくことが望ましい。
【0024】すなわち、本実施例における遊技機1の球
受皿8においては、球受皿8の球貯留凹部8bに残留す
る第1下限規定量(4〜5個)以上の球の総重量によっ
て、球受皿を第2状態に保持させるようにしたロック機
構と、球貯留凹部8bに残留する第2下限規定量に満た
なくなる(全ての残留球が排出される)ことでロック機
構を解除するロック解除機構とを、スライド部材12,
傾動部材13,スライドガイド部材14,復帰スプリン
グ15等で構成するものとしたので、これらが相互に機
能することにより、「遊技者が第2状態への選択動作を
行った際に、球受皿の球貯留凹部に第1下限規定量以上
の遊技球が貯留されていることを条件として、球抜き口
を開放した第2状態を保持する第2状態保持手段」と
「球受皿の球貯留凹部内に残留している遊技球が第2下
限規定量に満たなくなったことを条件として、上記第2
状態保持手段を不能動化させ、強制的に第1状態へ復帰
させる第1状態復帰手段」とを具現化できるのである。
【0025】従って、第2状態保持手段および第1状態
復帰手段を備える遊技機1においては、遊技者の意志に
よりスライド部材13の操作部12bをスライドさせた
際に、しばらくの間スライド操作部12bをスライド状
態に保持しておかなければならない場合(例えば、第1
下限規定量たる3〜4個以上残っている場合)には、第
2状態保持手段によって、遊技者が操作部12bを継続
操作することなく球抜き動作が継続されるので、遊技者
の煩雑な操作が不要になり、遊技者は遊技に専念するこ
とができ、遊技上の興趣を十分に満喫することが可能と
なる。加えて、第2状態保持手段が機能するのは、あく
までも第1下限規定量以上の遊技球が球貯留凹部8b内
に残留するときのみであることから、1〜2個の遊技球
を抜き取るような場合にまで第2状態保持手段が機能し
てしまうことを防げる。
【0026】また、第2状態保持手段が機能して球抜き
動作が継続されているとき、球受皿8の球貯留凹部8b
内に残留する遊技球の数が第2下限規定量に満たなくな
る(上記実施例においては、全貯留球の抜き取りが完了
する)と、第1状態復帰手段が機能することにより、球
抜き口8cを閉塞する第1状態に復帰するので、当該遊
技機1の球受皿8が第2状態のまま放置されることがな
い。したがって、当該遊技機1での遊技を終了した遊技
者が自ら球受皿8を第1状態に復帰させる必要はないの
で、球抜き口8cの閉め忘れに起因したトラブルを未然
に回避することもできる。
【0027】加えて、本実施例の如く、スライド部材1
2,傾動部材13,スライドガイド部材14,復帰スプ
リング15等から第2状態保持手段と第1状態復帰手段
とを構成するものとすれば、比較的安価に第2状態保持
手段および第1状態復帰手段を遊技機1に付加すること
ができる。
【0028】なお、上記実施例に示す第2状態保持手段
の構成を採用した場合には、球受皿8内の残留球が第2
下限規定量に満たなくなるまで、球受皿8を第1状態に
復帰させることができないため、抜き出した遊技球で球
箱が満杯になったとき等に、球箱の交換を行うことが難
しい。そこで、遊技者の自由意志に基づいて球受皿を第
1状態に復帰させることが可能な第1状態強制復帰手段
を設けておくことが望ましい。この第1状態強制復帰手
段は、第2状態保持手段や第1状態復帰手段等に応じて
適宜に構成すれば良いが、例えば上記実施例の如き第2
状態保持手段に対しては、梃子の原理を用いることによ
り、傾動状態の傾動部材13を強制的に上方回動させる
ような機構を付加することで、比較的簡易に具現化する
ことが可能である。
【0029】上述した実施例においては、遊技球の重量
を利用したメカ的な機構を以て第2状態保持手段と第1
状態復帰手段とを具現化するものとしたが、これに限定
されるものではない。次に、図7〜図9に基づいて、電
気的な動作制御によって第2状態保持手段と第1状態復
帰手段とを構成した実施例を説明する。なお、上記第1
実施例に示した構成と同一の構成については、同一符号
を付して説明を省略する。
【0030】第2実施例に係る遊技機の球受皿8′は、
図7に示すように、球貯留状態検出手段として、例えば
反射型のセンサよりなる球貯留状態検出センサ16…を
下部球排出口8aの適宜上流側に複数設けるものとして
あり、この球貯留状態検出センサ16が遊技球を検出し
ている状態においては、自動的に球の抜き取りを行う自
動モードと、遊技者が自ら操作部12bを操作したとき
にのみ球抜きを行えるようにする手動モードとを、自動
選択スイッチ17a,手動選択スイッチ17bよりなる
自動・手動切替スイッチ17の選択動作によって切り換
え可能なものとしてある。
【0031】そして、自動選択スイッチ17aが選択さ
れた場合には、遊技機1に設けた球抜き制御手段が機能
することによって、上記球貯留状態検出センサ16の検
出出力に応じて、スライド部材12の遮蔽部12aが球
抜き口8cを閉塞した第1状態と遮蔽部12aが退避し
て球抜き口8cが開放された第2状態との切替を自動的
に行うモードへ移行するのである。この自動選択モード
においては、球抜き制御手段が、球受皿8に内蔵した球
抜きソレノイド18の駆動制御を行うものとしてあり、
ソレノイド18がオフ状態においては、プランジャ18
aが延在した状態に保持されることから、連設片18b
を介してプランジャ18aと接続されたスライド部材1
2は球抜き口8bを遮蔽した状態を保持し、ソレノイド
18がオン状態になると、プランジャ18aが牽引され
ることで、スライド部材12の遮蔽部12aが退避し
て、球抜き口8bを開放する状態に変換する。
【0032】この球抜き制御手段は、例えば賞球排出動
作や球貸排出動作を統括的に行う排出制御回路19によ
って具現化するものとしてあり、その入出力に関連した
ブロック図を図8に示す。排出制御回路19は、遊技媒
体排出装置20へ遊技媒体たる遊技球の排出指令を行う
と共に、排出球数等の情報を遊技媒体排出装置20から
受け取る。また、排出制御回路19は、球貯留状態検出
センサ16および自動・手動切替スイッチ17からの情
報を受け取って、球抜き動作の実行・停止等を判定し、
球抜きソレノイド18の駆動制御を行うことにより、球
抜き動作の実行停止制御を行うのである。
【0033】なお、本実施例においては、球抜き口8c
の下方部に球箱が存在するか否かを検出する球箱検出手
段として、球箱検出センサ21…を球受皿の下部に臨ま
せて設けるものとしてあり、例えば、球箱が球抜き口8
cの下方部に存在しない状態では、たとえ球抜き動作自
動モードであっても、球抜き動作を行わないように制御
するものとしてある。斯くすれば、球箱をセットしない
状態で、うっかり球抜き自動モードを選択してしまった
ような場合に、球抜き動作の開始を保留するので、球抜
き口から排出された大量の遊技球が床に飛散することを
防ぐことができ、遊技に夢中になっている遊技者のうっ
かりミスをカバーすることができる。さらに、本実施例
に対しても第1状態強制復帰手段を付加しておけば、遊
技者の任意選択によって球抜き動作を停止できるので、
例えば、球抜き停止スイッチ等を設けておき、該球抜き
停止スイッチの選択操作に基づく信号を排出制御回路1
9が受けると、強制的に球抜きソレノイド18をオフに
するような制御を付加することが望ましい。
【0034】また、球箱検出センサ21の配設位置や配
設個数は特に限定されるものではないが、一般に球箱の
外形状として四側壁に囲まれていることから、これら側
壁の上端部を検出できるような適所に配置することが望
ましい。また、球箱検出センサ21は球受皿8に設ける
場合に限らず、例えば、遊技機に専用の球箱載置台等を
付加し、この球箱載置台に重量センサや非接触式センサ
等を設けて、球箱の存否を検出するようにしても良い。
【0035】次に、排出制御回路19による球抜き処理
の制御の流れを図9のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0036】先ず、自動・手動切替スイッチ17によっ
て自動選択モードが選択されたか否かを判定し(ステッ
プS1)、手動選択スイッチ17bが選択されていた場
合には、そのまま処理を終了するが、自動選択スイッチ
17aが選択されていた場合には、球貯留状態検出セン
サ16が貯留球を検出しているか否かを判定する(ステ
ップS2)。ここで、球受皿8の球貯留凹部8b内に第
1下限規定量以上の遊技球が貯留されていた場合には、
球貯留状態検出センサ16がオン状態であることから、
球箱検出センサ21が球箱の存在を検出しているか否か
を判定する(ステップS3)。
【0037】そして、球箱検出センサ21が球箱の存在
を検出してオン状態であった場合には、球抜きソレノイ
ド18を作動させて(ステップS4)、一旦球抜き処理
を終了する。なお、この球抜き処理は極く短い時間毎に
繰返し実行されるものとしてあり、球抜きソレノイド1
8が既に作動中であった場合には、該状態を保持したま
ま球抜き処理を終了する。
【0038】また、上記ステップS3において、球箱検
出センサ21がオフであった場合には、球抜き口8bか
ら排出された遊技球を受け得る状態にないものとして、
球抜きソレノイド18の作動を停止させる。
【0039】一方、上記ステップS2において、球貯留
状態検出センサ16がオフであった場合には、球抜きソ
レノイド18が既に作動中か否かを判定し(ステップS
6)、球抜きソレノイド18が既に作動中であった場合
には、第2状態保持手段が機能することで球抜き動作を
実行中であったことになるので、球貯留状態検出センサ
16のオフから所定時間が経過しているか否かを判定し
(ステップS7)、未だ所定時間が経過していなけれ
ば、一旦球抜き処理を終了する。
【0040】ここで、球貯留状態検出センサ16のオフ
から所定時間経過を判定するのは、球貯留状態検出セン
サの配設位置が球抜き口8cに対してかなり上流に位置
することから、貯留球を検出しなくなった際に球貯留凹
部8b内に残留していた遊技球が排出されるのに必要十
分な時間を所定時間として設定し、該所定時間経過後に
球抜きソレノイド18をオフすれば、球受皿8内の遊技
球を全て(或いは大半)を排出することができるのであ
る。斯くして、ステップS7において、所定時間が経過
したものと判定されれば、球抜きソレノイド18を停止
させて(ステップS5)、球抜き処理を終了させるので
ある。
【0041】また、上記ステップS6において、球抜き
ソレノイド18が未だ作動中でないと判定した場合に
は、第2状態保持手段が機能するに足る遊技球が球受皿
8内に残留していないものと判断できるので、このまま
球抜き処理を終了させても良いが、本実施例において
は、残留球が少ない場合でも自動球排出を可能ならしめ
るようにしてある。すなわち、球箱検出センサ21がオ
ンか否かを判定し(ステップS8)、球箱検出センサ2
1がオン状態であった場合に限って、球抜きソレノイド
18を例えば5秒間だけオンにした後に球抜きソレノイ
ド18を再びオフにするのである(ステップS9)。斯
くすれば、少量の残留球をも自動排出させたいという遊
技者の要望を満たすことができると共に、球貯留皿8を
第1状態に自動復帰させることもできるので、有用であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遊技
機によれば、第2状態保持手段を第1状態復帰手段とを
備えることにより、遊技者の選択動作によって球受皿が
第2状態に変換されたとき、球受皿の球貯留凹部に第1
下限規定量以上の遊技球が存在する場合には、第2状態
保持手段が機能することにより、球抜き口を開放した第
2状態に保持され、球貯留凹部に残留している遊技球が
第2下限規定量に満たなくなると、第1状態復帰手段が
機能することにより、第2状態保持手段が不能動化させ
られ、強制的に球受皿を球抜き動作のできない第1状態
に復帰させることができる。
【0043】従って、遊技者の意志により球抜き動作が
選択された際に、球抜き動作が完了するまでに比較的時
間を要する蓋然性の高いとき(球貯留凹部に第1下限規
定量以上の遊技球が残留しているとき)には、第2状態
保持手段によって、遊技者が第2状態保持操作を継続す
ることなく球抜き動作が継続されるので、比較的長時間
継続して球抜き操作を続ける必要がなく、遊技者の煩雑
な操作が不要になり、遊技者は遊技に専念することがで
き、遊技上の興趣を十分に満喫することが可能となる。
加えて、第2状態保持手段が機能するのは、第1下限規
定量以上の遊技球が球貯留凹部内に残留するときのみで
あることから、僅かな遊技球を抜き取るような場合にま
で第2状態保持手段が機能してしまうことを防げる。
【0044】また、第2状態保持手段が機能して球抜き
動作が継続されているとき、球受皿の球貯留凹部内に残
留する遊技球の数が第2下限規定量に満たなくなると、
第1状態復帰手段が機能することにより、球抜き口を閉
塞する第1状態に復帰するので、第2状態保持手段を有
していても、当該遊技機の球受皿が第2状態のまま放置
されることがない。したがって、当該遊技機での遊技を
終了した遊技者が自ら球受皿を第1状態に復帰させる必
要はないので、球抜き口の閉め忘れに起因したトラブル
を未然に回避することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の斜視図である。
【図2】第1状態における球受皿の概略平面図である。
【図3】第2状態における球受皿の概略平面図である。
【図4】球受皿内に設けた球抜き操作機構の概略斜視図
である。
【図5】第1状態における球受皿の概略縦断面図であ
る。
【図6】第2状態における球受皿の概略縦断面図であ
る。
【図7】第2実施例の球受皿を示す斜視図である。
【図8】球抜き操作に関連した概略ブロック図である。
【図9】球抜き処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機 6 球供給皿 8 球受皿 8′ 球受皿 8b 球貯留凹部 8c 球抜き口 12 スライド部材 12d 係合突起部材 13 傾動部材 13d 係合凹部 14 スライドガイド部材 15 復帰スプリング 16 球貯留状態検出センサ 18 球抜きソレノイド 19 排出制御回路 21 球箱検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に供し得る遊技媒体を弾発する打球
    発射装置へ供給するための遊技球を貯留する球供給皿と
    は別途に設けられて、所定量の遊技球を球貯留凹部に貯
    留すると共に、遊技者の選択動作により球貯留凹部の底
    面適所に設けた球抜き口を閉塞して球流下を阻止する第
    1状態と球抜き口を開放して球を流下可能にする第2状
    態とに変換可能な球受皿を備える遊技機において、 遊技者が第2状態への選択動作を行った際に、球受皿の
    球貯留凹部に第1下限規定量以上の遊技球が貯留されて
    いることを条件として、球抜き口を開放した第2状態を
    保持する第2状態保持手段と、 球受皿の球貯留凹部内に残留している遊技球が第2下限
    規定量に満たなくなったことを条件として、上記第2状
    態保持手段を不能動化させ、強制的に第1状態へ復帰さ
    せる第1状態復帰手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記第2状態保持手段は、球貯留凹部に
    残留する第1規定量以上の球の総重量によって、球受皿
    を第2状態に保持させるようにしたロック機構からな
    り、上記第1状態復帰手段は、球貯留凹部に残留する第
    2下限規定量に満たなくなることでロック機構を解除す
    るロック解除機構からなるものとしたことを特徴とする
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 球貯留凹部に第1下限規定量以上の遊技
    球が残留していること及び第2下限規定量以上の遊技球
    が残留していないことを電気的に検出する球貯留状態検
    出手段と、該球貯留状態検出手段の検出出力に応じて、
    第2状態保持手段と第1状態復帰手段の能動・不能動化
    を制御する球抜き制御手段と、を備えるものとしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技球を貯留して持ち運ぶための球箱が
    球抜き口の下方に存するか否かを検出する球箱検出手段
    を備え、上記球抜き制御手段は、球箱検出手段が球箱の
    存在を検出していることを条件に、球受皿が第2状態に
    変換することを許容するようにしたことを特徴とする請
    求項3に記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178927A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Adachi Light Co Ltd パチンコ機における球受皿の球抜き装置
JP2007054154A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009106619A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010136878A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Olympia:Kk パチンコ機

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