JPH09299162A - 可動床式移動棚 - Google Patents

可動床式移動棚

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JPH09299162A
JPH09299162A JP11614796A JP11614796A JPH09299162A JP H09299162 A JPH09299162 A JP H09299162A JP 11614796 A JP11614796 A JP 11614796A JP 11614796 A JP11614796 A JP 11614796A JP H09299162 A JPH09299162 A JP H09299162A
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floor
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鋭二 中島
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和則 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要の棚間口間が開いて形成された通路空間
にのみ床が構成される可動床式の移動棚を供する。 【解決手段】 複数の単位移動棚4が棚間口面に対し直
交する移動棚走行レールに支持されながら走行し所要の
棚間口間に通路空間23を形成する移動棚において、単位
移動棚4の走行と同じ方向に移動自在に可動床30を設
け、前記所要の棚間口間の通路空間形成に対応して可動
床30が移動し、該形成通路空間の床を構成する可動床式
移動棚。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の単位移動棚
が棚間口面に対し直交する方向に走行し所要の棚間口間
に通路空間を形成する移動棚に関し、特に通路空間の床
を可動とした移動棚に関する。
【0002】
【従来の技術】各単位移動棚が棚間口面に対して直交す
る方向に走行する移動棚は、少なくとも2本以上の平行
な移動棚走行レールの上を車輪を介して走行するもので
あり、移動棚の側板に沿った主通路に対して所要の棚間
口間を開いて枝通路たる空間を形成し、所要の物品の出
し入れを行うことができる。
【0003】したがって全ての棚の互いの間口間に常に
通路空間が形成された状態にある固定棚に比べ、必要な
棚間口間のみ開くようにした移動棚は、設置面積に対す
る収納効率が飛躍的に増大する。かかる移動棚は、主通
路を含め設置スペースの全面に亘って張設された床の上
面に複数本の走行レールを敷設し、単位移動棚を車輪を
介して載置する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに移動棚の場
合、全面に亘って床を必要とせず、主通路のほかは、所
要の棚間口間が開いて形成された通路にのみ床が構成さ
れればよいのであるが、従来は、常に必要とされない床
面を含め全面に亘る床工事を行っており経済的ではなか
った。
【0005】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、所要の棚間口間が開いて形成され
た通路空間にのみ床が構成される可動床式の移動棚を供
する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、複数の単位移動棚が棚間
口面に対し直交する移動棚走行レールに支持されながら
走行し所要の棚間口間に通路空間を形成する移動棚にお
いて、単位移動棚の走行と同じ方向に移動自在に可動床
を設け、前記所要の棚間口間の通路空間形成に対応して
前記可動床が移動し、該形成通路空間の床を構成する可
動床式移動棚とした。
【0007】所要の棚間口間の通路空間形成に対応して
可動床が移動し、該形成通路空間の床を構成するので、
可動床は形成される通路の棚間口間隔の幅長を有すれば
よく、主通路を除き設置面積の必要最小限の面積の可動
床を構成すれば他の大部分の面積に床を張設する必要は
ない。
【0008】前記移動棚走行レールは、前記単位移動棚
を下方から支持して走行させるレールである請求項1記
載の可動床式移動棚とすることで、移動棚走行レールの
みを構造物で支持すればよく床を全面に張設する必要は
ない。
【0009】前記移動棚走行レールを梁材が長手方向に
亘って支持し、前記梁材間に前記可動床が移動自在に架
設された請求項2記載の可動床式移動棚とすることで、
梁材間の空間を可動床の移動空間に有効に利用すること
ができる。
【0010】前記梁材に可動床移動レールを形成し、前
記可動床はその左右両側縁に設けられた車輪を前記左右
一対の可動床移動レールに載せて移動自在に架設された
請求項3記載の可動床式移動棚とすることで、梁材の上
下幅内に可動床の走行機構を納め、空間を有効に利用す
ることができる。
【0011】前記梁材に可動床移動レールを形成し、前
記可動床はその左右両側縁に設けられた潤滑性の摺動部
材を前記左右一対の可動床移動レールに載せて摺動自在
に架設された請求項3記載の可動床式移動棚とすること
で、車輪等の回動機構が不要で構造を簡素化することが
できる。
【0012】前記移動棚走行レールが3本以上平行に敷
設され、各移動棚走行レール間にそれぞれ別個に設けら
れた2個以上の可動床が一列に並んで同時に移動する請
求項4または請求項5記載の可動床式移動棚とすること
で、各可動床を小型軽量化することができ、可動床の移
動を容易にすることができる。
【0013】前記各可動床は、それぞれ可撓性伝動体の
回動で移動し、前記可撓性伝動体をそれぞれ回動する駆
動回転体を共通の回転軸により回動する請求項6記載の
可動床式移動棚とすることで、共通の回転軸の回転で各
可撓性伝動体を同時に回動し各可動床を一列に配列され
た状態を維持したまま移動することができる。
【0014】前記可撓性伝動体は、ベルトである請求項
7記載の可動床式移動棚とすることで、可動床の移動機
構を簡素化することができる。またベルト伝動機構は、
潤滑油が不要であり、かつ駆動に伴い発生する音が小さ
く騒音を抑制することができる。
【0015】前記回転軸を駆動する駆動装置を梁材の上
下幅の範囲内に納めた請求項7または請求項8記載の可
動床式移動棚とすることで、梁材間の空間を利用して駆
動装置を配設し、梁材の上下にはみ出すことがないの
で、駆動装置のための特別のスペースを用意する必要も
なく空間を有効に利用することができる。
【0016】前記梁材は、支柱で支持され、前記梁材の
下にも固定棚および移動棚のいずれか一方または両方を
設けた積層棚構造とした請求項3記載の可動床式移動棚
とすることで、上層の移動棚の床を全面に亘って張設す
る必要はない。
【0017】前記梁材は、直接床上に支持された請求項
2記載の可動床式移動棚とすることで、必ずしも上層の
移動棚に限らず既に建物の床が設けられている場所にも
可動床を設置することができ、従前のような全面に亘る
2重の床工事をする必要がない。
【0018】所要の棚間口間を開くスイッチを備え、同
スイッチを操作すると、所要の通路箇所に前記可動床を
移動した後に、該通路箇所の棚間口間が開いて該通路空
間を形成するよう前記単位移動棚が走行する請求項1記
載の可動床式移動棚とすることで、所要の棚間口間が開
くと、既に可動床は該通路空間に位置しており、物品の
搬出入作業を円滑に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図10に図示し説明する。本実施の形態
は、上下2層がともに移動棚2,3である積層移動棚1
に係るものである。
【0020】該積層移動棚1は、上下の移動棚2,3が
ともに上下に平行に形成される前後方向(棚間口面に直
角な移動棚の走行方向)に指向した主通路8,9を挟ん
で左右に1ブロックずつ設けられ、上下の各単位移動棚
4,5は、主通路8,9の左右を主通路8,9に沿って
走行する。なお上下層とも各ブロックの前後端の棚は所
定位置に固定棚6,6、7,7として固定され、複数の
単位移動棚4,5はそれぞれ固定棚6,6間および固定
棚7,7間を移動する。
【0021】該積層移動棚1は、設置される場所の床10
に前後1対の支柱11,12が、主通路9の左右の移動棚3
につき左右方向に所定間隔で4対ずつ立設され、前後の
支柱11,12間には断面H字状の梁材13が架設されてい
る。隣合う梁材13,13間には、水平ブレース14が架設さ
れるとともに、金網15が水平に張設されている。
【0022】そして下層の左右の移動棚3は、いずれも
単位移動棚5が床10に敷設された移動棚走行レール18上
を車輪19を介して走行するところの従来の移動棚と同じ
構造のものである。
【0023】一方上層の移動棚2は、上下水平板部13
a,13b間を垂直板部13cが連結した断面H字状をなす
梁材13の上側水平板部13aの上面に前後方向に指向して
移動棚走行レール20が各梁材13についてそれぞれ敷設さ
れ、各単位移動棚6は車輪21を介して移動棚走行レール
20上を前後に走行する(図5参照)。そして主通路8に
対応する固定床22が、左右の梁材13,13間に架設されて
設けられているほかは、上層の移動棚2には固定床は存
在しない。
【0024】その代わり棚間口間に形成される枝通路23
より幾らか幅広い可動床30が、相隣合う梁材13,13間に
移動自在に架設されている。1ブロックの移動棚2につ
いて4本の梁材13が上に移動棚走行レール20を敷設され
て前後方向に指向して架設されているが、かかる隣合う
3つの梁材13,13間にそれぞれ可動床30が1台ずつ架設
される。
【0025】以下上層の移動棚2の各単位移動棚4の走
行機構および可動床30の移動機構の詳細を、図4ないし
図6に基づき説明する。単位移動棚4の移動棚走行レー
ル20は、梁材13の上に固着された上壁中央が前後方向に
亘って開口した偏平角筒状のカバー部材24の内部に開口
に臨んで敷設され、カバー部材24の開口両側の上板が移
動棚走行レール20と同じ高さで移動棚走行レール20の両
側を覆っている。
【0026】この移動棚走行レール20の上に載る車輪21
は、外側の車輪21には一側部にフランジ21aが形成され
たものであり、内側の車輪21にはフランジを有しない
が、単位移動棚4の台枠4aより車輪21の左右を脱輪防
止板25が下方へ延出しており、同脱輪防止板25は、車輪
21とカバー部材24との間隙を通って外側に屈曲してい
る。したがって単位移動棚4の車輪21は、フランジ21a
と脱輪防止板25により移動棚走行レール20から外れて脱
輪するのを防止されている。
【0027】前記固定床22は、梁材13の上側水平板部13
aに架設される端部が、カバー部材24の上下幅と同じ厚
さを有して、固定床22の上面,カバー部材24の上面およ
び移動棚走行レール20の上面は、略同じ高さに構成され
る。
【0028】平行な梁材13の互いに対向する垂直板部13
cには、断面L字状の支持ブラケット31が所定高さに固
着されており、同支持ブラケット31の水平突出部上に可
動床移動レール32が前後方向に敷設されている。
【0029】矩形板状をなす可動床30は、所定の厚みを
有する本体部30aの左右幅が左右の梁材13の上側水平板
部13a,13a間より僅かに幅狭であり、上面に沿って左
右側縁が左右外方向にフランジ部30bを延出している。
【0030】可動床30の本体部30aの左右側面からは、
フランジ付きの車輪33,33が突設されて前記左右の可動
床移動レール32,32に載せられる。すなわち可動床30
は、左右の可動床移動レール32,32に車輪33,33を介し
て架設された状態で前後方向に移動可能である。
【0031】そして可動床30の左右のフランジ部30b
が、梁材13の上側水平板部13aの上面に沿ってカバー部
材24に近接しており、可動床30の上面も固定床22の上面
と同じ高さにある。
【0032】したがって固定床22から可動床30にかけて
移動棚走行レール20,カバー部材24が、全て同一面に形
成され、部材間の隙間も小さいので、固定床22と可動床
30との間を作業者は、支障なく移動することができる。
また可動床30と隣の可動床30間も突出部も隙間もなく同
様に支障なく移動することができる。
【0033】前後両端部における3つの隣合う梁材13,
13間には、それぞれ支持板35が一列に並んで架設され、
各支持板35には1対の対向した軸受け36が立設され、同
軸受け36間に左右方向に指向した支軸を介してプーリ37
が回転自在に支持されている。
【0034】また中央部における3つの梁材13,13間に
は、やはりそれぞれ支持板38が一列に並んで架設され、
各支持板38には1対の対向した軸受け39がそれぞれ立設
されており、一列に並んだ3対の軸受け39を共通の駆動
軸40が貫通し回転自在に支持されていて、軸受け39毎に
それぞれ駆動プーリ45が駆動軸40に一体に嵌着されてい
る。
【0035】なお駆動軸40は、中央2本の梁材13も貫通
して軸受け41に回転自在に支持されるとともに、外側2
本の梁材13にも端部が軸受け42を介して回転自在に支持
されている。また各軸受け39には、駆動プーリ45の前後
に、アイドルプーリ46,46が支軸を介して回転自在に支
持されている。
【0036】可動床30の本体30aの前後端面に係止部材
47,47が設けられており、前端面の係止部材47に一端を
固着されたタイミングベルト48が、前方に延び、前方の
プーリ37に上側から巻き掛けられて後方へ向きを変え、
後方へ延びて中央の軸受け39に軸支された一方のアイド
ルプーリ46に上側から掛けられた後、駆動プーリ45に下
側から巻き掛けられ、次いで他方のアイドルプーリ46に
上側から掛かり後方へ延び、後方のプーリ37に下側から
巻き掛けられて前方へ向きを変え、前方へ延びて端部が
可動床30の本体後端面の係止部材47に固着される。
【0037】すなわちタイミングベルト48は可動床30を
仲介して環状を形成しており、駆動プーリ45の回転によ
りタイミングベルト48が回動し、可動床30を前後に移動
することができる。左右3個の駆動プーリ45は、共通の
駆動軸40に嵌着されているので、各タイミングベルト48
は同じように回動し、よって3台の可動床30は同じ速度
で同じ距離同じ方向へ移動する。タイミングベルト48の
回動で可動床30が移動するようにしたので、タイミング
ベルト48の回動に潤滑油が不要であり、また回動に伴い
発生する音が小さく騒音を抑制することができる。
【0038】3台の可動床30は、当初前後方向に関し同
じ位置に一列に並んだ状態に設定されるので、以後一列
に並んだ状態を維持して移動する。固定床22側から2番
目の梁材13において支持板38に近接して支持ブラケット
49が突設され、同支持ブラケット49にモータ50が固着支
持されており、同モータ50の駆動軸に嵌着されたスプロ
ケット51と前記駆動軸40に嵌着されたスプロケット52と
の間にチェーン53が架渡されている。
【0039】したがってモータ50の駆動によりチェーン
53を介して駆動軸40が回転され、同駆動軸40に嵌着され
た3個の駆動プーリ45が各タイミングベルト48を回動
し、3台の可動床30を列を維持して一斉に移動させるこ
とができる。なおモータ50の駆動を駆動軸40に伝達する
のに、Vベルト伝動方式を用いるようにしてもよい。
【0040】このモータ50による可動床30の移動制御
は、コンピュータによる可動床制御装置60により行わ
れ、可動床制御装置60は各単位移動棚4の移動棚制御装
置61との間で情報の送受信を行っている。かかる制御系
の模式図を図7に示すとともに、制御系の簡単なブロッ
ク図を図に示す。
【0041】各単位移動棚4は、自らモータ62を搭載し
た自走式移動棚であり、それぞれ移動棚制御装置61が備
えられている。単位移動棚4の主通路8側の側板4aに
は、前方に偏った位置に通路形成押しボタン63とインタ
ーロック解除ボタン64が配設されている。なお後端の固
定棚6にも移動制御装置61と側板6aに通路形成押しボ
タン63とインターロック解除ボタン64が備えられてい
る。
【0042】棚間口間が開いて形成される枝通路23は、
既に決められた所定の各位置に形成されるので、可動床
30の停止位置も同枝通路23に合わせて決定され、かかる
所定の各停止位置に可動床位置検出センサー65が配置さ
れており、可動床30を所定停止位置で検知できるように
なっている。
【0043】図8の制御系ブロック図に示すように、各
移動棚制御装置61は、それぞれ対応する移動棚の通路形
成押しボタン63およびインターロック解除ボタン64の操
作信号を入力して該移動棚のモータ62の駆動を制御する
とともに、他の移動棚制御装置61にも操作信号情報を送
信する。
【0044】また操作信号情報は、可動床制御装置60に
も送信され、可動床制御装置60は、その他可動床位置検
出センサー65からの検出信号を入力してモータ50を駆動
して可動床30の移動制御を行う。
【0045】以下可動床30および移動棚2の移動制御手
順を図9のフローチャートに従って説明する。まず所望
の枝通路23を形成する通路形成押しボタン63が押される
と(ステップ1)、ステップ2に進み、インターロック
が解除されているか否かを判別して、ロック状態(K=
1)にあればステップ1に戻り、ロック解除状態(K=
0)にあれば次のステップ3に進む。
【0046】すなわちインターロックがロック状態にあ
る時は、現在形成されている通路において作業者が作業
している可能性が高く、そのためステップ1に戻ること
で、先の通路形成押しボタン63の操作を無効とし、新た
な通路形成は行わない。そしてインターロックがロック
解除状態(K=0)にあれば、通路形成押しボタン63の
操作は有効であり、ステップ3に進む。
【0047】ステップ3では、操作信号から得た通路形
成をする目的の通路情報を当該移動棚制御装置61から可
動床制御装置60に送信し、次のステップ4に進む。ステ
ップ4では、モータ50を駆動して可動床30を目的の通路
方向に移動し、次のステップ5で目的の通路に対応する
可動床位置検出センサー65が可動床30を検出するまでス
テップ4に戻り可動床30の移動を続行する。
【0048】可動床30が目的の通路位置に達すると、所
定の可動床位置検出センサー65の可動床の検出があり、
ステップ6に進み可動床30の移動を停止し、次のステッ
プ7に進んで今度は目的の通路を形成すべく所定の単位
移動棚4を走行させる。目的の通路形成が完了するまで
ステップ8からステップ7に戻り、走行を続行し、目的
の通路形成が完了すると、ステップ9に進みインターロ
ックを自動的にロック状態(K=1)にし、ステップ1
に戻る。
【0049】一方で図10に示すようなインターロックの
状態制御がなされている。すなわちインターロック解除
ボタン64のオン操作を待って(ステップ11)、インター
ロックをロック解除状態(K=0)にする(ステップ1
2)。
【0050】したがって作業者が主通路8において所望
の枝通路23を形成すべく対応する通路形成押しボタン63
を押すと、インターロックがロック状態にあれば通路形
成は行わないが、ロック解除状態にあれば、まず目的の
通路に3台の可動床30が一列に並んで移動し、その後単
位移動棚4が走行して所望の棚間口間が開き枝通路23が
形成される。このとき自動的にインターロックがロック
状態となる。
【0051】このように所望の棚間口間が開き枝通路23
が形成されるときは、既に可動床30は該枝通路23への移
動を終えており、すぐにも該枝通路23に入って作業をす
ることができ、安全かつ円滑に物品の搬出入作業を遂行
することができる。作業を終了した後は、インターロッ
ク解除ボタン64を押してインターロックのロック解除を
行っておくことで、次の作業に備えることができる。
【0052】本積層移動棚1は、以上のように上層の移
動棚2には、形成される枝通路幅より若干幅広い必要最
小限の面積の可動床30を設けることで、支障なく搬出入
作業を行うことができ、全面に亘って床を張設する必要
はない。したがって経済的であり、建築上の延べ床面積
を削減することができる。
【0053】梁材13,13間の空間を可動床30の移動に利
用し、モータ50およびタイミングベルト48による駆動伝
達機構等を全て梁材13の上下幅内に納めているので、移
動棚2,3の収納容積に影響を与えるようなことはなく
空間を有効に利用することができる。また固定床を全面
に亘って張設しないので、スプリンクラー等の取り付け
が容易であり、かつ積層棚の場合には上層に散水した消
火水を容易に下層にまで行き渡らせることができ効果的
な防火対策が採れる。
【0054】本移動棚2では、枝通路23の床を3台の可
動床30で構成されるようになっているので、各可動床30
は小型軽量であり、移動が円滑に行われる。このように
枝通路の床を分割することで、個々の可動床を小型軽量
化することができるので、本実施の形態のように可動床
30を移動自在に支持するのに車輪33を使用することなく
摺動部材により摺動支持させることが可能である。
【0055】前記実施の形態では、3台の可動床30を1
個のモータ50で移動させていたが、移動棚の棚間口面が
広く対応する可動床が多数台になるような場合には、可
動床をいくつかのブロックに分け、ブロック毎にモータ
を備えて、各モータが対応するブロックの複数の可動床
を移動させるようにする。なおその場合全ブロックの可
動床が略一列に並んで移動するよう各モータを制御す
る。
【0056】摺動部材を用いた例を図11に示す。図11
は、移動棚走行レール70をカバー部材71を介して支持す
る梁材72に可動床75が摺動自在に支持される要部を示し
た断面図である。可動床75は、偏平矩形の断面を有する
枠体76の上に矩形の踏板77が固着されており、踏板77
は、枠体76より左右にはみ出した延出部77aを有し、同
延出部77aの端縁は下方へ屈曲している。
【0057】延出部77aの下面から枠体76の外側面にか
けて断面L字状の長尺の摺動部材78が固着されている。
摺動部材78は、自己潤滑性を有する樹脂材からなり、下
面に形成された凹部78aにナット79が挿入され、踏板77
の上方より貫通されたネジ80がナット79に螺合して緊締
される。
【0058】踏板77の上には周囲を目地棒81で枠取りさ
れてフローリング材82(カーペット材,ロンリウム材,
タイル材等)が貼設される。また枠体76の外面からは突
出片83が所定高さで外方に突設されている。一方梁材72
の上側水平板部72aの側縁の上面から端面にかけてステ
ンレス製のレール板部材73が固着されている。
【0059】このレール板部材73の上に可動床75の左右
摺動部材78が載せられて、可動床75は、左右の梁材72に
より前後に摺動自在に架設される。可動床75のカーペッ
ト材82の上面は、移動棚走行レール70およびカバー部材
71の上面と同じ高さにある。梁材72の上側水平板部72a
の下面に沿って前記突出片83が突出していて可動床75の
浮き上がりを防止している。
【0060】以上のように本実施の形態では、可動床75
を摺動自在に支持するのに、摺動部材78を介装すること
で、可動床75の上下の厚みを薄くすることができるとと
もに、前記実施の形態のように別途可動床移動レール32
を支持ブラケット31を介して支持させる構成が不要であ
り、かつ車輪のような回転機構が不要で、構造が簡素化
される。さらに作業者が可動床75に乗ると、荷重により
摺動部材78とレール板部材73との間に適当な摩擦力を生
じ、可動床75がふらつくようなことはなく作業がし易
い。
【0061】前記実施の形態の積層移動棚1の下層は、
従来構造の移動棚3としたが、図12に示す積層棚90は、
上層が前記実施の形態と同じく可動床式移動棚91で、下
層が複式固定棚92としたものである。下層を複式固定棚
92の多数の柱が、梁材を支持することができるので、梁
の撓みが防止でき、したがって上層の移動棚の両端の固
定棚間を大きくあけて、さらに多数の単位移動棚を上層
に配設することが可能である。
【0062】また本可動床式移動棚91は、前記実施の形
態の移動棚2と略同じ構造をしているが、モータ93を端
部の固定された固定棚94内に設けた点が異なる。梁材の
上下幅内にモータを配置することが困難なときには、上
記のように固定棚内に設けることができる。
【0063】以上の実施の形態は、可動床式移動棚を積
層棚の上層に設けていたが、単層の移動棚を可動床式の
移動棚とすることも可能であり、その例を図13に示す。
本可動床式移動棚100 は、直接床上に設置された前記実
施の形態の梁材13に相当する同一の形状の支持材101 に
移動棚走行レール102 を敷設してその上に車輪103 を介
して単位移動棚104 が走行自在に支持され、可動床105
の移動機構は前記実施の形態と同様である。
【0064】従来の移動棚においても移動棚走行レール
の高さが突出してあるので、床の上面を移動棚走行レー
ルの上面に合わせようとすると、移動棚走行レールの高
さに床を新たに張設しなければならないが、かかる場合
でも可動床式移動棚とすることで、全面に亘って固定床
を張設する必要がない。
【0065】以上の実施の形態では、移動棚を下方から
走行自在に支持するものであったが、上方に移動棚走行
レールが敷設され、吊設部材によって移動棚が懸吊され
る懸吊式移動棚においても可動床を設けることは可能で
あり、本願発明を適用することができる。
【0066】また前記実施の形態では、3台の可動床を
1個のモータにより移動させるようにしていたが、それ
ぞれの可動床が小型モータを搭載して自ら移動できるよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態に係る積層移動棚の側
面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】一部省略した同平面図である。
【図4】可動床の移動機構を示す要部側面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】制御系の模式図である。
【図8】制御系の概略ブロック図である。
【図9】同制御系による制御手順を示すフローチャート
である。
【図10】インターロックの状態を制御する手順を示す
フローチャートである。
【図11】別の実施の形態の可動床の支持構造を示す要
部断面図である。
【図12】また別の実施の形態に係る積層棚の側面図で
ある。
【図13】さらに別の実施の形態に係る単層の可動床式
移動棚の側面図である。
【符号の説明】 1…積層移動棚、2,3…移動棚、4,5…単位移動
棚、6,7…固定棚、8,9…主通路、10…床、11,12
…支柱、13…梁材、14…水平ブレース、15…金網、18…
移動棚走行レール、19…車輪、20…移動棚走行レール、
21…車輪、22…固定床、23…枝通路、24…カバー部材、
25…脱輪防止板、30…可動床、31…支持ブラケット、32
…可動床移動レール、33…車輪、35…支持板、36…軸受
け、37…プーリ、38…支持板、39…軸受け、40…駆動
軸、41,42…軸受け、45…駆動プーリ、46…アイドルプ
ーリ、47…係止部材、48…タイミングベルト、49…支持
ブラケット、50…モータ、51,52…スプロケット、53…
チェーン、60…可動床制御装置、61…移動棚制御装置、
62…モータ、63…通路形成押しボタン、64…インターロ
ック解除ボタン、65…可動床位置検出センサー、70…移
動棚走行レール、71…カバー部材、72…梁材、73…レー
ル板部材、75…可動床、76…枠体、77…踏板、78…摺動
部材、79…ナット、80…ネジ、81…目地棒、82…フロー
リング材、83…突出片、90…積層棚、91…可動床式移動
棚、92…複式固定棚、93…モータ、94…固定棚、100 …
可動床式移動棚、101 …支持材、102 …移動棚走行レー
ル、103 …車輪、104 …単位移動棚、105 …可動床。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位移動棚が棚間口面に対し直交
    する移動棚走行レールに支持されながら走行し所要の棚
    間口間に通路空間を形成する移動棚において、 単位移動棚の走行と同じ方向に移動自在に可動床を設
    け、 前記所要の棚間口間の通路空間形成に対応して前記可動
    床が移動し、該形成通路空間の床を構成することを特徴
    とする可動床式移動棚。
  2. 【請求項2】 前記移動棚走行レールは、前記単位移動
    棚を下方から支持して走行させるレールであることを特
    徴とする請求項1記載の可動床式移動棚。
  3. 【請求項3】 前記移動棚走行レールを梁材が長手方向
    に亘って支持し、 前記梁材間に前記可動床が移動自在に架設されたことを
    特徴とする請求項2記載の可動床式移動棚。
  4. 【請求項4】 前記梁材に可動床移動レールを形成し、 前記可動床はその左右両側縁に設けられた車輪を前記左
    右一対の可動床移動レールに載せて移動自在に架設され
    たことを特徴とする請求項3記載の可動床式移動棚。
  5. 【請求項5】 前記梁材に可動床移動レールを形成し、 前記可動床はその左右両側縁に設けられた潤滑性の摺動
    部材を前記左右一対の可動床移動レールに載せて摺動自
    在に架設されたことを特徴とする請求項3記載の可動床
    式移動棚。
  6. 【請求項6】 前記移動棚走行レールが3本以上平行に
    敷設され、 各移動棚走行レール間にそれぞれ別個に設けられた2個
    以上の可動床が一列に並んで同時に移動することを特徴
    とする請求項4または請求項5記載の可動床式移動棚。
  7. 【請求項7】 前記各可動床は、それぞれ可撓性伝動体
    の回動で移動し、 前記可撓性伝動体をそれぞれ回動する駆動回転体を共通
    の回転軸により回動することを特徴とする請求項6記載
    の可動床式移動棚。
  8. 【請求項8】 前記可撓性伝動体は、ベルトであること
    を特徴とする請求項7記載の可動床式移動棚。
  9. 【請求項9】 前記回転軸を駆動する駆動装置を梁材の
    上下幅の範囲内に納めたことを特徴とする請求項7また
    は請求項8記載の可動床式移動棚。
  10. 【請求項10】 前記梁材は、支柱で支持され、 前記梁材の下にも固定棚および移動棚のいずれか一方ま
    たは両方を設けた積層棚構造としたことを特徴とする請
    求項3記載の可動床式移動棚。
  11. 【請求項11】 前記梁材は、直接床上に支持されたこ
    とを特徴とする請求項2記載の可動床式移動棚。
  12. 【請求項12】 所要の棚間口間を開くスイッチを備
    え、 同スイッチを操作すると、所要の通路箇所に前記可動床
    を移動した後に、該通路箇所の棚間口間が開いて該通路
    空間を形成するよう前記単位移動棚が走行することを特
    徴とする請求項1記載の可動床式移動棚。
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