JPH09299020A - 干柿用乾燥機 - Google Patents

干柿用乾燥機

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JPH09299020A
JPH09299020A JP11786896A JP11786896A JPH09299020A JP H09299020 A JPH09299020 A JP H09299020A JP 11786896 A JP11786896 A JP 11786896A JP 11786896 A JP11786896 A JP 11786896A JP H09299020 A JPH09299020 A JP H09299020A
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JP
Japan
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peeled
box
drying
persimmons
fruits
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JP11786896A
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Yasushi Ogawa
泰 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥皮果を早く乾燥をさせることができ、ま
た、微妙な温度調節を随時行う必要がなく、且つ殺菌及
び防黴効果を持つ干柿用乾燥機を提供する。 【解決手段】 箱体1内の少なくとも底部に遠赤外線ヒ
ーター20を設け、皮を剥いた柿を吊るした干し竿11
が無端チェーン12によって周回する干柿用乾燥機に於
いて、前記箱体1に、内部に向けてマイクロ波を照射す
るマイクロ波発振装置2を設けてある。また、前記箱体
1に、内部の水分を取り除く除湿機3を設けてあっても
良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干柿を製造する際
に、皮を剥いた柿を乾燥させるために使用する干柿用乾
燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】干柿の製造には、収穫し皮を剥いた生柿
(いわゆる剥皮果)を二個糸で繋ぎ、糸が干し竿を跨ぐ
ようにして適当な間隔で干し竿に掛け、その干し竿を風
通しの良い屋外に並べて剥皮果を天日で乾燥したり、練
炭や石油ヒーター等の火力を使用する乾燥機で剥皮果を
乾燥したりする手段が取られている。
【0003】また、最近では、熱線反射シートで覆った
箱型の枠体内に遠赤外線ヒーターを設置し、その枠体内
に干し竿を上下及び前後に多数配設して、遠赤外線の作
用で剥皮果を乾燥する手段も取られている。
【0004】前記の遠赤外線ヒーター内蔵の干柿用乾燥
機を使用すると、天日乾燥では約2週間から3週間、火
力乾燥でも数日はかかる乾燥時間が、1、2日で乾燥す
るので、乾燥時間が大幅に短縮されるだけでなく、遠赤
外線ヒーター内蔵の干柿用乾燥機によれば、天日乾燥や
火力乾燥に比べて色や味が良くなり、保存期間も長くな
る等の利点がある。
【0005】しかし、従来の遠赤外線ヒーター内蔵の干
柿用乾燥機は、干し竿の配設位置によって吊り下げた剥
皮果の乾燥具合にばらつきが出るので、本発明者は、特
公平7−97961号公報に示すように、剥皮果を吊り
下げた干し竿を周回させることで剥皮果の乾燥具合にば
らつきが出ないように構成した遠赤外線ヒーター内蔵の
干柿用乾燥機を発明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】遠赤外線による剥皮果
の乾燥は、遠赤外線の照射によって剥皮果に熱が与えら
れて行われるものであって、剥皮果の内部の温度は表面
からの熱伝導により上昇するものであるから、剥皮果の
内部まで乾燥させるには剥皮果の表面温度を内部より高
温にする必要がある。
【0007】しかし、剥皮果表面の温度をかなり高い温
度にすると焦げてしまい、焦げないように低い温度にす
ると黴が生えてしまい、共に商品価値が下がってしまう
ものであるが、遠赤外線ヒーター内蔵の干柿用乾燥機は
温度管理が難しく、熱線反射シート内の温度を剥皮果が
焦げずに黴も生えない適切な温度に随時維持するのは困
難であり、それは本発明者による特公平7−97961
号公報の干柿用乾燥機も同様であった。
【0008】また、遠赤外線ヒーター内蔵の干柿用乾燥
機は熱線反射シート内に剥皮果を吊り下げて密閉し乾燥
するものであるが、従来の干柿用乾燥機には除湿機を設
けていないので、剥皮果から出た水分はそのまま熱線反
射シート内に充満するものであって、そして熱線反射シ
ート内を適温に保つために内部に水分が充満したまま密
閉状態を1、2日間維持するので、剥皮果にはより一層
黴が生え易くなるものであった。
【0009】そして、従来は、剥皮果に黴が生えないよ
うに硫黄を燻蒸した煙を乾燥前の剥皮果に当てていた
が、硫黄を燻蒸した煙は体に良いものではなく、食品衛
生上使わないでおく方が好ましいものである。
【0010】本発明は、剥皮果を早く乾燥させることが
でき、また、微妙な温度調節を随時行う必要がなく、且
つ殺菌及び防黴効果を持つ干柿用乾燥機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、箱体内の少な
くとも底部に遠赤外線ヒーターを設け、皮を剥いた柿を
吊るした干し竿が無端チェーンによって周回する干柿用
乾燥機に於いて、前記箱体に、内部に向けてマイクロ波
を照射するマイクロ波発振装置を設けてあることを特徴
とする。また、前記箱体に、内部の水分を取り除く除湿
機を設けてあっても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図1に基づいて説明す
る。箱体1をステンレスで形成し、その一側面に剥皮果
10を出し入れするための扉4を設け、箱体1上部にマ
グネトロン等のマイクロ波発振装置2を設けて、マイク
ロ波発振装置2から箱体1へ導波管5を延ばし、マイク
ロ波発振装置2から発振されたマイクロ波が導波管5を
通って箱体1内部へ照射されるよう構成する。
【0013】マイクロ波は人体にはあまり良い影響を与
えるものではないが、箱体1と扉4との間に少しでも隙
間があるとそこからマイクロ波が洩れてしまうので、箱
体1と扉4を密接させ、その密接部をチョーク構造にし
たり、密接部にマイクロ波吸収体(フェライト入りゴ
ム)を取り付けたりする等の工夫が必要である。
【0014】マイクロ波は箱体1内部でステンレスに何
回も反射して剥皮果10に当たり、剥皮果10に吸収さ
れて剥皮果10を内部から加熱するが、剥皮果10を均
一に加熱するにはできるだけマイクロ波を様々な方向か
ら剥皮果10に当てることが望ましく、そのためスター
ラ6と呼ばれる回転反射体を箱体1内部に設け、スター
ラ6を箱体1内部で回転させてマイクロ波を様々な方向
へと反射させ、マイクロ波が各剥皮果10に均一に照射
されるようにする。
【0015】スターラ6は、回転軸17を中心として周
りに金属製の羽18を複数枚設けた形態をしており、回
転軸17に繋いだ箱体1外のスターラ回転モーター7に
よって、回転軸17を中心にして羽18を回転する。
【0016】箱体1の側壁に、箱体1内部の剥皮果から
出た水分を取り除くための除湿機3を設ける。
【0017】剥皮果10の乾燥をより均一に行うにはマ
イクロ波をスターラ6によってあらゆる方向へ反射させ
るだけでなく、剥皮果10自身も周回する必要がある。
そのため箱体1内に水平な軸14を箱体1内の上部の同
じ高さに二本、下部の同じ高さに二本、それぞれ縦横に
平行に支持して、各軸14,14,14,14の両端部
にそれぞれスプロケット15,15を配設し、各軸1
4,14,14,14の同端側の四個のスプロケット1
5,15,15,15を繋ぐように無端チェーン12を
四角く掛け、無端チェーン12の外周側に、両端の無端
チェーン12,12に跨がるように干し竿11を適宜間
隔で支持片16によって水平に支持し、箱体1内の適所
に下部の一本の軸14を回転させるための減速機付きの
チェーン周回モーター13を据え付けてあって、下部の
一本の軸14を回転させることで無端チェーン12及び
干し竿11が箱体1内を周回するように形成してある。
【0018】また、剥皮果10から出た水を気化するた
めに要する蒸発熱は非常に大きい熱量を必要とし、この
熱量を全てマイクロ波で供給しようとするとかなり大き
なマイクロ波電流が必要となるので、熱量供給のための
遠赤外線ヒーター20を箱体1内の底部に据え付ける。
この遠赤外線ヒーター20は、干柿の色や味を良くする
効果も持つものである。
【0019】本発明の干柿用乾燥機を手軽に移動させる
ために、箱体1の外側の下部に台車19を設けてあって
も良い。
【0020】本発明の装置を使用するには、まず、剥皮
果10を二個糸で繋いだものを箱体1内の適当な高さの
干し竿11に適宜の間隔を開けて複数個掛け、その干し
竿11が一杯になったら次の干し竿11に剥皮果10を
掛け、その操作を繰り返して全部の干し竿11に剥皮果
10をまんべんなく掛けるか、あるいは予め剥皮果10
を適宜の間隔で掛けた干し竿11の両端部を無端チェー
ン12に支持し、無端チェーン12を送って次々に剥皮
果10を掛けた干し竿11を無端チェーン12に支持す
る。
【0021】剥皮果10を箱体1内に配設し終えたら扉
4を閉じ、マイクロ波発振装置2、遠赤外線ヒーター2
0、スターラ回転モーター7及びチェーン周回モーター
13のそれぞれのスイッチを入れ、干し竿11に掛けた
剥皮果10を上下方向にゆっくりと周回させながら箱体
1内にマイクロ波及び遠赤外線を照射する。但し、最初
のこの時点では、除湿機3のスイッチは入れない。
【0022】マイクロ波の照射は、剥皮果10内部の温
度を35〜38℃に保ち続けるように行う。但し、剥皮
果の消毒のために、照射始めの数秒のみ剥皮果10内部
の温度が約60〜70℃になるまで行うことが好まし
い。
【0023】マイクロ波の照射を始めて6時間から10
時間後に除湿機3のスイッチを入れて除湿機3を稼動さ
せ、箱体1内の水分を除去し、剥皮果10を乾燥させ
る。
【0024】最初に除湿機3を稼動させないのは、脱渋
のために、剥皮果10の表面が水と水蒸気で覆われて果
肉が酸欠に近い状態が数時間続くことが必要だからであ
る。つまり、除湿機3を稼動させずにマイクロ波を照射
すると、しばらくして剥皮果10の内部から水分が出
て、その水分が剥皮果10の表面を覆い、果肉が酸欠に
近くなり、その状態が数時間続いて剥皮果10は脱渋さ
れる。実験の結果、水で覆われた状態が40℃では6時
間以上、30℃では10時間以上続くことによって剥皮
果10は果実全体が略脱渋されるので、マイクロ波の照
射を始めてから6時間から10時間の間は除湿機3を稼
動せず、剥皮果10が脱渋された後除湿機3を稼動し箱
体1内の水分を除去する。
【0025】また、乾燥作業中に剥皮果10内部の温度
が高温になると果肉が変質してしまうので、マイクロ波
発振装置2を、剥皮果10内部の温度が常時35〜38
℃に保たれるように調節する。或いは、マイクロ波の照
射をパルス状に繰り返し行って剥皮果10内の温度を3
5〜38℃に保つようにしても良い。そして、照射始め
の数秒のみを剥皮果10内部の温度が約60〜70℃に
なるまで行うことで、熱による殺菌、防黴効果を得るこ
とができる。但し、この場合も果肉が変質しないように
数秒間のみ照射を行うようにする。
【0026】マイクロ波には高周波電界による独特の殺
菌及び防黴作用があるので、本発明の干柿用乾燥機はマ
イクロ波を照射するだけで、従来の干柿用乾燥機より殺
菌及び防黴効果が高くなり、黴が生えにくくなるもので
ある。
【0027】
【発明の効果】本発明の干柿用乾燥機は、剥皮果にマイ
クロ波を照射することにより剥皮果を内部から加熱し乾
燥していくので、従来の干柿用乾燥機より短い時間で剥
皮果を乾燥することができ、また、微妙な温度調節を行
う必要がないので管理が容易になる。
【0028】また、箱体に除湿機を設けてあるものであ
れば、除湿機が剥皮果から出た水分を取り除くので乾燥
が一層早くなるだけでなく、箱体内に充満した水分で乾
燥中の剥皮果に黴が生えるのを防ぐことができる。
【0029】マイクロ波には殺菌及び防黴作用があるの
で、干柿を製造する際に従来のように乾燥前の剥皮果に
硫黄の燻煙をかけて殺菌及び防黴する必要がなく、食品
衛生上安全な干柿を提供することができ、また、製造し
た干柿の保存期間も従来のものより長くなるものであ
る。
【0030】本発明の干柿用乾燥機にはマイクロ波発振
装置と遠赤外線ヒーターの両方を設けてあるので、マイ
クロ波の作用によって乾燥時間が短くなり、遠赤外線の
作用によって干柿の色や味が良くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の干柿用乾燥機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 マイクロ波発振装置 3 除湿機 6 スターラ 10 剥皮果 11 干し竿 12 無端チェーン 20 遠赤外線ヒーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体(1)内の少なくとも底部に遠赤外
    線ヒーター(20)を設け、皮を剥いた柿を吊るした干
    し竿(11)が無端チェーン(12)によって周回する
    干柿用乾燥機に於いて、前記箱体(1)に、内部に向け
    てマイクロ波を照射するマイクロ波発振装置(2)を設
    けてあることを特徴とする干柿用乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記箱体(1)に、内部の水分を取り除
    く除湿機(3)を設けてあることを特徴とする請求項1
    に記載の干柿用乾燥機。
JP11786896A 1996-05-13 1996-05-13 干柿用乾燥機 Pending JPH09299020A (ja)

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JP11786896A JPH09299020A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 干柿用乾燥機

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JP (1) JPH09299020A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485766B1 (ko) * 2002-11-19 2005-04-28 충남대학교산학협력단 홍삼제조용 건조기
JP2011163742A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Chizuko Watanabe 天日干し式乾燥装置
JP2017147987A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 タチバナペーパーウェアー株式会社 カビと酸化を発生させない干し柿の製造方法
CN111637691A (zh) * 2020-06-12 2020-09-08 四川农业大学 一种旋转托盘式微波真空干燥机

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